JPH0453469Y2 - - Google Patents

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JPH0453469Y2
JPH0453469Y2 JP7547688U JP7547688U JPH0453469Y2 JP H0453469 Y2 JPH0453469 Y2 JP H0453469Y2 JP 7547688 U JP7547688 U JP 7547688U JP 7547688 U JP7547688 U JP 7547688U JP H0453469 Y2 JPH0453469 Y2 JP H0453469Y2
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ring
disc rotor
rotor
squeal
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はデイスクブレーキのデイスクロータに
関するものであり、特に、鳴き防止に関するもの
である。
従来の技術 デイスクブレーキ用のデイスクロータは中心穴
を有する円板状の制動部を備えており、その制動
部にブレーキパツドが摺接させられることにより
回転が抑制される。このようなデイスクロータを
備えたデイスクブレーキにおいては制動時に不快
な異音(鳴き)が発生することがあり、その原因
は、ブレーキパツドのデイスクロータへの摺接時
にブレーキパツドやキヤリパ等のブレーキ構成部
材が共振することにあると考えられている。
そして、実開昭54−52576号公報には、デイス
クロータに鳴き防止リング(以下、リングと略称
する)を取り付け、デイスクロータの振動を抑制
して鳴きの発生を軽減することが記載されてい
る。リングは金属等、弾性変形能を有する材料に
より円環状に形成され、デイスクロータ制動部の
外周に制動部を弾性的に締め付ける状態に取り付
けられる。このように取り付けられたリングは、
デイスクロータが振動するとき弾性力によりデイ
スクロータに摩擦係合しつつデイスクロータとは
別個に振動し、リングとデイスクロータとの間に
微少な相対振動が生じて運動エネルギが熱エネル
ギに変換され、それによりデイスクロータの振動
が減衰させられて鳴きが軽減されるのである。
考案が解決しようとする課題 しかし、例えば、金属線で単純な円環を形成
し、所定の張力が生ずる状態でデイスクロータの
外周を締め付けさせる場合には、リングとデイス
クロータとの間に適正な摩擦力を維持することが
困難である。鳴き防止効果を得るためには、リン
グとデイスクロータとを適正な摩擦力の下に相対
振動させることが必要であるが、金属線の弾性係
数が高過ぎて、制作誤差や制動時におけるリング
とデイスクロータとの熱膨張差等によつて張力が
大きく変動してしまうからである。
また、単純な円環はデイスクロータに対する相
対回転を防止することが困難であり、相対回転に
よる摩耗が激しく、この摩耗によつても適正な摩
擦力が失われ易い。
本考案は、上記鳴き防止リングの弾性係数の過
大とデイスクロータに対する相対回転の問題を一
挙に解決し得る鳴き防止デイスクロータを提供す
ることを課題として為されたものである。
課題を解決するための手段 そして、本考案の要旨は、デイスクロータを、
その制動部を半径方向に貫通する複数の通風孔が
形成されたベンチレーテツド型とするとともに、
鳴き防止リングを、複数の通風孔のうちの少なく
とも一つに対応する部分が制動部の中心側へ凸に
湾曲させられて成る少なくとも一つの凸部を有す
るものとし、その鳴き防止リングをデイスクロー
タに、凸部が通風孔を形成する各仕切壁に係合し
てデイスクロータに対する相対回転を阻止する状
態で取り付けたことにある。
なお、デイスクロータが、複数の通風孔が等角
度間隔で形成されたものである場合には、凸部は
通風孔の形成角度間隔の整数倍あるいは整数分の
1の角度間隔で形成すればよい。また、通風孔が
等角度間隔ではなく、不等角度間隔で形成されて
いる場合、リングを1個の通風孔に対して一つの
凸部を有するものとする場合には、その凸部が通
風孔を形成する仕切壁に係合するように設け、ま
た、リングを1個の通風孔に対して複数の凸部を
有するものとする場合には、それら凸部のうちデ
イスクロータの周方向において両端の凸部がそれ
ぞれ仕切壁に係合するように設けることとなる。
作用および効果 リングは制動部への取り付け前の状態より延ば
されて制動部の外周に取り付けられるとともに、
凸部が通風孔に嵌入させられる。凸部は、リング
が制動部に取り付けられた状態でちようど通風孔
内に位置するように形成されており、仕切壁に係
合してデイスクロータとの相対回転を防止する。
そのため、リングの摩耗が少なくて済み、長期に
わたつて良好な鳴き防止効果が得られる。
また、凸部はリングに張力が加えられたとき比
較的容易に弾性変形するため、リング全体の弾性
係数が低下し、適正な張力を発生させた状態でデ
イスクロータに取り付けることが容易であり、リ
ングの製作誤差が吸収される。したがつて、リン
グと仕切壁との間には適正な摩擦力が維持される
こととなり、デイスクロータ振動時にはデイスク
ロータとリングとがその摩擦力の下に微小な相対
振動を繰り返し、デイスクロータの振動が減衰さ
せられ、鳴きの発生が軽減される。
さらに、凸部を有することによりリングの弾性
変形能が増大し、加熱、冷却時の応力変化が小さ
くて済む利点がある。制動の繰り返しによりデイ
スクロータおよびリングは加熱され、冷却される
のであるが、温度変化の状態は両者必ずしも同じ
ではなく、熱膨張量に差が生ずる。このとき凸部
がなく、弾性変形能が小さければ、リングに弾性
限度を超える応力が作用して切れたり、あるいは
塑性変形したりする恐れがあるのであるが、本リ
ングは弾性変形能が大きいためこのような事態が
発生することがなく、常時制動部を適正な張力で
弾性的に締め付け続けることができるのである。
なお、通風孔は制動部を貫通して設けられるた
め、凸部の高さ(制動部半径方向の寸法)が制限
されず、リングの弾性変形能を自由に設定するこ
とができる。
このように本考案は、リングを凸部を有するも
のとし、ベンチレーテツド型デイスクロータにお
いて不可欠な構成要素である通風孔、仕切壁を利
用してデイスクロータに相対回転不能に取り付け
たものであり、しかも湾曲した凸部はリングの弾
性変形能を大きくする作用を為すものであるた
め、リングの寿命が長く、かつ、温度変化に関係
なく常時良好な鳴き防止効果が得られるデイスク
ロータを安価にかつ容易に得ることができる。
実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
第2図において10は、本考案の一実施例であ
るデイスクロータのロータ本体である。ロータ本
体10は、有底円筒状部12と、その円筒状部1
2の開口端から半径方向外向きに延び出させられ
たフランジ部14とを備えており、ねずみ鋳鉄
(JIS FC20)で鋳造されている。有底円筒状部1
2はその底部に形成された嵌合穴16においてア
クスルハブのボス部に嵌合され、フランジ部14
は摩擦部材によりロータ回転中心線方向の両側か
ら挟まれて回転を抑制され、制動部として機能す
る。
フランジ部14は中心穴を有する円板状を成
し、このフランジ部14を半径方向に貫通する複
数の通風孔18が等角度間隔で形成され、隣接す
る通風孔18同士は仕切壁22によつて仕切られ
ている。各仕切壁22のろーた外周側の端面には
断面形状が半円形の溝26が形成されており、こ
れら溝26に鳴き防止用のリング28が嵌合され
ている。リング28は弾性変形能を有し、断面形
状が円形の金属線により形成され、フランジ部1
4への取付け前は第1図の状態よりやや直径が大
きく、1ケ所が開いた円環を成しており、周方向
に引つ張りつつ溝26に嵌合させた後、両端部を
溶接により結合して円環状とされる。このリング
28は、取付状態で通風孔18の形成角度間隔の
整数倍(本実施例においては1倍)の角度間隔の
部分がそれぞれ、ロータ中心側へ凸に湾曲させら
れて成る凸部30とされている。これら凸部30
はリング28のフランジ部14への取付け前の状
態では通風孔18の周方向の寸法より短い長さに
形成され、取付状態で通風孔18の周方向の寸法
にほぼ等しい長さに引き延ばされるとともに通風
孔18内に嵌入し、各通風孔18を形成する各2
個の仕切壁22に係合する状態となる。したがつ
て、リング28は凸部30の引き延ばしに基づく
弾性力でフランジ部14を弾性的に締め付けるこ
ととなる。
以上のように構成されたデイスクロータにおい
ては、制動時に摩擦部材がフランジ部14に接触
し、摩擦部材、キヤリパ等ブレーキ構成部材と共
にデイスクロータが振動するとき、リング28は
フランジ部14(仕切壁22)に適正な摩擦力で
係合しつつ振動し、フランジ部14とリング28
との間に微小な相対振動が生じてデイスクロータ
の振動が減衰される。また、リング28は凸部3
0と仕切壁22との係合によりフランジ部14に
対する相対回転が防止されており、摩耗が少なく
て済み、長期間にわたつて振動減衰作用を為すこ
とができる。
なお、上記実施例においてリング28は、通風
孔18の形成角度間隔の1倍の部分に凸部30を
有するものとされていたが、第3図に示されるリ
ング34のように3倍の部分に1個ずつの凸部3
6を有するものとしてもよい。
また、リングの1倍あるいは3倍以外の整数倍
の部分の他、整数分の1の部分を凸部としてもよ
い。後者の場合、1個の通風孔内に複数の凸部が
嵌入することとなる。
さらに、上記実施例においてリング28は溝2
6に嵌合された後、両端部が溶接により結合され
るようになつていたが、溝の深さを小さくし、凸
部の高さ(ロータ半径方向の寸法)を低くして、
リングを予め溶接により結合した後に弾性変形さ
せつつ溝に嵌入させるようにしてもよい。また、
凸部と凸部との間にロータ制動部の外周側に凸の
凸部を設けてリングの弾性変形能を増し、リング
を溶接により結合した後に弾性変形させつつ溝に
嵌入させられるようにしてもよい。
さらに、上記実施例においてリング28は仕切
壁22に形成された溝26に嵌合され、ロータ軸
方向の位置が正確に位置決めされていたが、溝を
設けることは不可欠ではない。仕切壁22はフラ
ンジ部14の外周面から中心側に引つ込んだ位置
に設けられるのが普通であり、この引つ込み部を
溝として利用することにより溝を省略することが
できるのである。
さらにまた、リングは断面形状が円形ものとさ
れていたが、矩形のものでもよく、さらに、金属
に限らず、弾性変形能や耐熱性を有する材料であ
れば合成樹脂、複合材料等他の材料を用いること
もできる。
また、上記実施例のデイスクロータは通風孔1
8が等角度間隔に形成されたものであつたが、複
数の通風孔が不等角度間隔に形成されたデイスク
ロータにも本考案を適用することができる。
その他、いちいち例示することはしないが、当
業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した
態様で本考案を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例であるベンチレーテ
ツド型デイスクロータのフランジ部を断面にして
示す正面図である。第2図はそのデイスクロータ
の側面断面図である。第3図は異なる態様の鳴き
防止リングが取り付けられたベンチレーテツド型
デイスクロータのフランジ部の一部を断面にして
示す正面図である。 10……ロータ本体、14……フランジ部、1
8……通風孔、22……仕切壁、28……鳴き防
止リング、30……凸部、34……鳴き防止リン
グ、36……凸部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 中心穴を有する円板状の制動部を備え、その制
    動部の外周に弾性変形能を有する材料から成る円
    環状の鳴き防止リングが制動部を弾性的に締め付
    ける状態で取り付けられるデイスクロータにおい
    て、 当該デイスクロータを、前記制動部を半径方向
    に貫通する複数の通風孔が形成されたベンチレー
    テツド型とするとともに、前記鳴き防止リング
    を、前記複数の通風孔のうちの少なくとも一つに
    対応する部分が前記制動部の中心側へ凸に湾曲さ
    せられて成る少なくとも一つの凸部を有するもの
    とし、その鳴き防止リングをデイスクロータに、
    前記凸部が前記通風孔を形成する各仕切壁に係合
    してデイスクロータに対する相対回転を阻止する
    状態で取り付けたことを特徴とする鳴き防止式ベ
    ンチレーテツド型デイスクロータ。
JP7547688U 1988-06-07 1988-06-07 Expired JPH0453469Y2 (ja)

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JP7547688U JPH0453469Y2 (ja) 1988-06-07 1988-06-07

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JP7547688U JPH0453469Y2 (ja) 1988-06-07 1988-06-07

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JPH01178239U JPH01178239U (ja) 1989-12-20
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JP7181109B2 (ja) * 2019-01-31 2022-11-30 株式会社栗本鐵工所 ブレーキディスク

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JPH01178239U (ja) 1989-12-20

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