JPH0122985Y2 - - Google Patents

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JPH0122985Y2
JPH0122985Y2 JP196983U JP196983U JPH0122985Y2 JP H0122985 Y2 JPH0122985 Y2 JP H0122985Y2 JP 196983 U JP196983 U JP 196983U JP 196983 U JP196983 U JP 196983U JP H0122985 Y2 JPH0122985 Y2 JP H0122985Y2
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JP
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mass
circumferential direction
rigidity
sliding plate
disc rotor
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JP196983U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はデイスクブレーキ用デイスクロータに
関し、詳しくは、ホイールハブへの取付フランジ
部の外周に一対のブレーキパツドにより挾圧され
る環状の摺動板部を備えてなるデイスクブレーキ
用デイスクロータに関する。
一般に、この種デイスクロータにおいては、摺
動板部が円周方向において均質に形成されてい
て、摺動板部の円周方向における質量及び剛性分
布が一様になつている。このため、デイスクロー
タがブレーキパツドにより挾圧されると、その挾
圧部の質量及び剛性が見掛け上大きくなつて当該
部を基準としてデイスクロータ上に定常な振動モ
ードが生じ、ブレーキ鳴きの発生原因となる。
これに対処するため、本出願人は、デイスクロ
ータの摺動板部の質量又は剛性を円周方向に局部
的に変化させてデイスクロータに方向性を持た
せ、当該部位に振動モードの節・腹を固定するこ
とによつて定常な振動モードの発生を防止するよ
うにしたデイスクロータを種々案出している。し
かしながら、これらのデイスクロータにおいて
も、定常な振動モードの発生がかならずしも十分
に阻止しえない場合があることが判明した。
本考案者等は、この点について種々検討した結
果、デイスクロータの摺動板部の質量又は剛性を
局部的に変化させても、これらの偏在領域が小さ
い場合にはブレーキパツドの挾圧による質量及び
剛性の見掛け上の増大がこれに打ち勝ち、定常な
振動モードの発生を十分に阻止することができな
いことを知得した。
本考案は、この知得に基づきなされたもので、
その主たる目的はこの種デイスクロータの摺動板
部をブレーキパツドの挾圧による質量及び剛性の
見掛け上の増大に打ち勝つような構造となし、こ
れにより定常な振動モードの発生を十分に阻止し
て、ブレーキ鳴きを防止することにある。
この目的を達成すべく、本考案はこの種デイス
クロータにおいて、前記摺動板部を円周方向に4
等分して、これら各部分のうち互に対向する一対
の2つの部分の円周方向における質量及び剛性分
布を互に一様に構成するとともに互に対向する他
の一対の2つの部分の円周方向における質量及び
剛性分布を互に一様に構成し、かつ前記両対にお
ける質量又は剛性を互に異ならしめたことにその
構成上の特徴がある。これにより、本考案におい
ては、摺動板部の質量又は剛性の偏在領域が極め
て大きくなつて、ブレーキパツドの挾圧に起因す
る質量及び剛性の見掛け上の増大に打ち勝つこと
ができ、これにより挾圧部を基準として発生する
定常な振動モードを阻止することができ、ブレー
キ鳴きが防止される。
以下、本考案を図面に基づいて説明するに、第
1図及び第2図には本考案に係るデイスクロータ
の第1実施例が示されている。このデイスクロー
タ10は、図示しないホイールハブへの取付フラ
ンジ部11と、その外周に図示しない一対のブレ
ーキパツドにより挾圧される環状の摺動板部12
とからなるもので、取付フランジ部11にはホイ
ールハブへ取付けるための取付孔11aが設けら
れている。
しかして、このデイスクロータ10において
は、その摺動板部12が円周方向に4等分されて
いて、これらのうち互に対向する一対の2つの部
分すなわち第1部分12a及び第3部分12cの
内部には等間隔でかつ等肉厚の多数のフイン13
a,13cと等長でかつ等間隔の多数の通気孔1
4a,14cが放射状に設けられており、互に対
向する他の一対の2つの部分すなわち第2部分1
2b及び第4部分12dは等肉厚の壁部になつて
いる。これにより、当該デイスクロータ10にお
いては、摺動板部12の第1部分12a及び第3
部分12cが恰もベンチレーテツド型デイスクロ
ータのごとく形成されていて、これら両部分12
a,12cにおける質量及び剛性分布が円周方向
に互に一様になつている。また、第2部分12b
及び第4部分12dは恰もソリツド型デイスクロ
ータのごとく形成されていて、これら両部分12
b,12dにおける質量及び剛性分布も円周方向
に一様になつており第1部分12a及び第3部分
12cが第2部分12b及び第4部分12dに比
して質量、剛性ともに小さくなつている。このた
め、当該デイスクロータ10は強い方向性を持
ち、特に摺動板部12の円周方向における質量及
び剛性の偏在領域が極めて大きくなつていて、一
対のブレーキパツドの挾圧に起因する質量及び剛
性の見掛け上の増大に打ち勝つ構造となつてい
る。従つて、当該デイスクロータ10の回転によ
りキヤリパ、パツド、デイスクロータ等からなる
振動系の状態が周期的に変化するため、当該デイ
スクロータ10上に定常な振動モードが形成され
ることはない。この結果、全ての定常な振動モー
ドの発生を防止することができて、これらに起因
するブレーキ鳴きの発生を防止することができ
る。
第3図及び第4図には、本考案に係るデイスク
ロータの第2実施例が示されている。このデイス
クロータ20においては、摺動板部22における
第1部分22a及び第3部分22cにのみ、それ
らの外周縁の全縁に沿つてスリツト23a,23
cが形成されている。これら両スリツト23a,
23cは、等幅、等深でかつ等長に形成されてい
て、第1部分22a及び第3部分22cにおける
質量及び剛性分布が円周方向に互に一様になつて
いる。また、摺動板部22の第2部分22b及び
第4部分22dは等肉厚の壁部に形成されてい
て、これら両部分22b及び22dにおける質量
及び剛性分布も円周方向に互に一様になつてい
る。これにより、当該デイスクロータ20におい
ては、第1部分22a及び第3部分22cが第2
部分22b及び第4部分22dに比して質量、剛
性ともに小さくて強い方向性を持つとともに質量
及び剛性の偏在領域が大きく、第1実施例のデイ
スクロータ10と同様の効果を奏する。
第5図には、本考案に係るデイスクロータの第
3実施例が示されている。このデイスクロータ3
0においては、摺動板部32における第1部分3
2a及び第3部分32cの内部に等間隔でかつ等
肉厚の小幅のフイン33a,33cと等間隔の広
幅の通気孔34a,34cが放射状に多数設けら
れていて、第1部分32a及び第3部分32cに
おける質量及び剛性分布が円周方向に互に一様に
なつている。また、第2部分32b及び第4部分
32dの内部には等間隔でかつ等肉厚の広幅のフ
イン33b,33dと等間隔の小幅の通気孔34
b,34dが放射状に多数設けられていて、第2
部分32b及び第4部分32dにおける質量及び
剛性分布が円周方向に互に一様になつている。こ
れにより、当該デイスクロータ30においては、
第1部分32a及び第3部分32cが第2部分3
2b及び第4部分32dに比して質量、剛性とも
に小さくて強い方向性を持つとともに質量及び剛
性の偏在領域が大きく、第1実施例のデイスクロ
ータ10と同様の効果を奏する。
なお、第2実施例及び第3実施例におけるその
他の構成については第1実施例と同様であるの
で、同一構成部分については20番台、30番台の類
似の符号を符してその詳細な説明を省略する。
以上説明した各実施例においては、摺動板部に
おける第1部分及び第3部分の質量及び剛性を第
2部分及び第4部分に比して小さく形成した例に
ついて示したが、本考案においては第1部分及び
第3部分と第2部分及び第4部分とを質量又は剛
性のいずれかを異なるように形成して実施するこ
とも可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案に係るデイスクロー
タの第1実施例を示すもので、第1図は第2図の
−線に沿う断面図、第2図は第1図の−
線に沿う断面図、第3図及び第4図は同デイスク
ロータの第2実施例を示すもので、第3図は第4
図の−線に沿う断面図、第4図は第3図の
−線に沿う断面図、第5図は同デイスクロータ
の第3実施例を示す第1図及び第3図に対応する
断面図である。 符号の説明、10,20,30……デイスクロ
ータ、11,21,31……取付フランジ部、1
2,22,32……摺動板部、12a,22a,
32a……第1部分、12b,22b,32b…
…第2部分、12c,22c,32c……第3部
分、12d,22d,32d……第4部分、13
a,13c,33a〜33d……冷却フイン、2
3a,23c……スリツト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ホイールハブへの取付フランジ部の外周に一対
    のブレーキパツドにより挾圧される環状の摺動板
    部を備えてなるデイスクブレーキ用デイスクロー
    タにおいて、前記摺動板部を円周方向に4等分し
    て、これら各部分のうち互に対向する一対の2つ
    の部分の円周方向における質量及び剛性分布を互
    に一様に構成するとともに互に対向する他の一対
    の2つの部分の円周方向における質量及び剛性分
    布を互に一様に構成し、かつ前記両対における質
    量又は剛性を互に異ならしめたことを特徴とする
    デイスクブレーキ用デイスクロータ。
JP196983U 1983-01-10 1983-01-10 デイスクブレ−キ用デイスクロ−タ Granted JPS59107344U (ja)

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