JPH0453461B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、監視制御システム、特に、遠方監視
制御装置において、被監視制御装置に入力するた
めの制御出力信号をチエツクするチエツク方式に
関するものである。

（従来の技術） 従来、遠方監視制御装置と被監視制御装置との
インターフエースは、例えば、第２図に示される
ように、制御出力が無電圧の時、瞬時（約１秒）
閉になるように、遠方監視制御装置１の切替接点
５に被監視制御装置６側より電流を流して被監視
制御装置６側のリレー８を動作させる方法と、遠
方監視制御装置１の監視制御装置２に内蔵される
テスタ３より瞬時（約１秒）有電圧の接点信号を
渡して被監視制御装置側６のリレー８を動作させ
る方法の２つがある。

なお、４は遠方監視制御装置１の情報処理装
置、７は被監視制御装置６側の切替スイツチであ
る。

これら２つの制御出力のオン・オフをチエツク
する場合、遠方監視制御装置１と被監視制御装置
６を制御線を接続したままにしておく、つまり、
接点５ａ−接点７ａ側にしておくと、被監視制御
装置６が通常の作動をしてしまうので、制御線を
切り離し、即ち、テスト側の接点５ｂ−接点７ｂ
にしてチエツクするようにしている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、以上述べた方式では遠方監視制
御装置と被監視制御装置間の制御線を接続したま
まで、かつ、被監視制御装置に影響を与えずに制
御出力信号のオン・オフをチエツクすることがで
きないためにメンテナンス作業上の能率が低下す
るといつた問題があつた。

本発明は、以上の問題点を除去し、制御線を結
線したままで、被監視制御装置に影響を与えるこ
となく制御出力信号のオン・オフをチエツクでき
るメンテナンス作業の能率を向上し得る遠方監視
制御装置の制御出力チエツク方式を提供すること
を目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、上記問題点を解決するために、遠方
監視制御装置の制御出力チエツク方式において、
入力電圧を複数の異なる値の電圧に変えて出力す
る電圧設定回路と、この電圧設定回路の出力電圧
を切り替える切替開閉器と、この切替開閉器の出
力を開閉する第１のリレーとを設け、この第１の
リレー接続されている被監視制御装置内に設けら
れる第２のリレーの動作電圧以下の電圧になるよ
うに、電圧設定回路の出力を切替開閉器で選択
し、この切替開閉器の制御出力信号の有無を第１
のリレーの開閉によつてチエツクするようにした
ものである。

（作用） 本発明によれば、上記したようにように遠方監
視制御装置の制御出力チエツク方式を構成したの
で、電圧設定回路は入力電圧を、少なくとも、被
監視制御装置内の第２のリレーの動作電圧に対
し、高い電圧と低い電圧の異なる２電圧値を設定
可能にし、切替開閉器は電圧設定回路の異なる出
力電圧値を選択し、第１のリレーは、切替開閉器
を介して入力された電圧設定回路の異なる電圧値
をこの遠方監視制御装置の出力端へ印加又はオフ
にするように働く。そこで、チエツク時には、切
替開閉器で電圧設定回路の出力電圧値を、被監視
制御装置内に設けられている第２のリレーの動作
電圧以下に選択し、この選択された電圧値と0V
とを第１リレーによつて選択的に出力し、この出
力を第２のリレーに供給し、テスターなどで計測
してチエツクする。従つて、チエツク時、被監視
制御装置内の第２のリレーを動作させなくてもチ
エツクすることができ、接続線を接続することな
く、しかも被監視制御装置を誤動作させることな
く、チエツクすることができる。

（実施例） 以下、本発明の実施例について図面を参照しな
がら詳細に説明する。

第１図は本発明に係る遠方監視制御装置の制御
出力チエツク方式の構成図である。

この図において、遠方監視制御装置１０は、主
に複数の電圧を設定できる電圧設定回路１２と切
替開閉器としての単極双投トグルスイツチ（以
下、スイツチという）１３と、単に開、閉を行う
制御出力用の第１のリレー１４から構成されてい
る。また、被監視制御装置１１内には出力感知用
の第２のリレー１５が設けられている。

ここで、電圧設定回路１２は、入力端子ａの電
圧をそのまま出力する端子ｅと、入力端子ａの電
圧をツエナーダイオード１６で電圧降下して出力
する端子ｆとを有する。スイツチ１３は電圧設定
回路１２の異なる電圧の出力端子ｅ，ｆを切り替
えるように動作する。

そこで、入力端子ａはスイツチ１３の端子ｅと
最小ツエナー電圧18.8Vのツエナーダイオード１
６のカソード側に接続され、このダイオード１６
のアノード側はスイツチ１３の端子ｆに接続され
ている。スイツチ１３の端子ｄは第１のリレー１
４の一方の端子に接続され、この第１のリレー１
４の他方の端子は出力端子ｂを介して被監視制御
装置１１側の第２のリレー１５（動作電圧12V）
の一方の端子に接続され、このリレー１５の他方
の端子は接地されている。

第１図において、まず、スイツチ１３を上側に
切り替え、端子ｄと端子ｅを接続すると入力端子
ａに入力される＋24Vの制御出力信号は直接第１
のリレー１４に印加される。このリレー１４がオ
ンの時には、被監視制御装置１１側の第２のリレ
ー１５に入力され、出力端子ｂ，ｃ間間の出力電
圧V₀は＋24Vになる。一方、第１のリレー１４
がオフの時にはこのリレー１４によつて遠方監視
制御装置１０側と被監視制御装置１１側とは開放
されるので、第２のリレー１５には電圧がかから
ず、出力電圧V₀は0Vになる。第２のリレー１５
は＋12V以上で動作するから、この場合、第１の
リレー１４がオンの時感動し、このリレー１４が
オフの時、感動しないことになり、通常の遠隔制
御動作が行われる。

次に、スイツチ１３を下側に切り替えると、端
子ｄと端子ｆが接続されるので、入力端子ａに入
力される＋24Vの制御出力信号はツエナーダイオ
ード１６を介して第１のリレー１４に印加され
る。ツエナーダイオード１６のツエナー電圧、即
ち、電圧降下は最小でも約19Vであるから、第１
のリレー１４に印加される制御出力信号の電圧は
（24−19）で約5Vに降下する。従つて、第１のリ
レー１４がオンの時、出力電圧V₀は約5Vにな
り、第１のリレー１４がオフの時は0Vになる。
この場合、どちらも第２のリレー１５の動作電圧
12Vより低い電圧なので、第１のリレー１４のオ
ン、オフにかかわらず、第２のリレー１５は感動
せず、被監視制御装置が制御することはない。

このように、スイツチ１３を下側に切り替えた
場合には、出力電圧V₀の値をテスター等を用い
て計測すると、5Vの時は制御出力信号がオン、
0Vの時は制御出力信号がオフというように、制
御出力信号のオン、オフをチエツクすることがで
き、しかも、チエツク時に被監視制御装置１１の
リレーを動作させることはなく、被監視制御装置
１１には影響を与えることはなくなる。

なお、電圧設定回路は出力電圧が第２のリレー
の動作電圧以下の電圧を出力するものであれば、
回路構成について特に限定しない。切替開閉器は
上記電圧設定回路の端子を切り替えるものなら、
特に操作形態を問わない。第１のリレーも単に
開、閉を行えば良く、特に操作形態を問わない。
また、第２のリレーは所定の動作電圧を有するも
のであるなら、有接点型、無接点型を問わない。
例えば、半導体素子で構成してもよい。

（発明の効果） 以上、詳細に説明したように、本発明によれ
ば、遠隔制御装置側において制御出力信号電圧を
選択できるようにし、制御出力信号のオン、オフ
をチエツクする場合、制御出力線を切り離すこと
なく、被監視制御装置を運用したままで信号のチ
エツクが可能となり、メンテナンス作業効率の向
上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る遠方監視制御装置の制御
出力チエツク方式の構成図、第２図は従来の遠方
監視制御装置の概略構成図である。 １０…遠方監視制御装置、１１…被監視制御装
置、１２…電圧設定回路、１３…スイツチ、１４
…第１のリレー、１５…第２のリレー、１６…ツ
エナーダイオード。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ (a) 入力電圧を複数の異なる値の電圧に変え
   て出力する電圧設定回路と、 (b) 該電圧設定回路の出力電圧を切り替える切替
   開閉器と、 (c) 該切替開閉器に接続される第１のリレーと、 (d) 該第１のリレーの出力側に接続される被監視
   制御装置と、 (e) 該被監視制御装置内に設けられる第２のリレ
   ーとを具備し、 (f) 該第２のリレーの動作電圧以下の電圧になる
   ように前記電圧設定回路の出力を前記切替開閉
   器で選択し、該切替開閉器の制御出力信号の有
   無を前記第１のリレーの開閉に応じてチエツク
   するようにしたことを特徴とする遠方監視制御
   装置の制御出力チエツク方式。