JPH045251A - 4,4’―ジヒドロキシビフェニルの精製方法 - Google Patents

4,4’―ジヒドロキシビフェニルの精製方法

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JPH045251A
JPH045251A JP10528490A JP10528490A JPH045251A JP H045251 A JPH045251 A JP H045251A JP 10528490 A JP10528490 A JP 10528490A JP 10528490 A JP10528490 A JP 10528490A JP H045251 A JPH045251 A JP H045251A
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JP
Japan
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bpl
crude
dihydroxybiphenyl
phenols
purified
Prior art date
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Pending
Application number
JP10528490A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Iwane
寛 岩根
Takahiro Sugawara
貴博 菅原
Naoki Suzuki
直樹 鈴木
Kimiko Kaneko
公子 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH045251A publication Critical patent/JPH045251A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、4.4’−ジヒドロキシビフェニル(以下、
BPLと略記する)の精製方法に関するものである。
本発明の目的物であるBPLは、液晶性ポリマーや耐熱
性樹脂等の原料として有用な化合物てあ[従来の技術] BPLは各種樹脂原料として使用されるが、これらの用
途に使用するためには高純度で色相の良好なものてなけ
れはならない。しかし、BPLは融点、沸点とも高く、
蒸留操作による精製が困難であり、空気中の酸素により
酸化され着色しヤすい。
BPLの製造方法として、これまでにいくつかの方法が
提案されている。例えば、 ■ ビフェニルをスルホン化してアルカリ溶融する方法
、 ■ ビフェニルをハロゲン化して加水分解する方法、 ■ 2,6−ジー第三−ブチルフェノールを酸化カップ
リング後、還元して得られるテトラ−第三−ブチルビフ
ェノールを酸触媒の存在下で脱ブチル化する方法、 ■ 4,4′−ジイソプロピルビフェニルを酸化してジ
ヒドロペルオキシドとし、酸分解する方法、■ p−ク
ロロフェノールを脱ハロゲンニ量化する方法 等が知られている。
これらの各種製造方法から得られる粗製BPL中には、
単官能性フェノールなどの副生物が含まれており、さら
に、いずれの場合においても、BPLの酸化によって生
成するジフェノキノンが含まれるため、褐色ないしは黄
土色に着色している。
このような背景から、粗製BPLの精製方法がいくつか
提案されている。
例えは特開昭56−39030号公報には、粗製BPL
を沸点100℃以下の有機溶剤に溶解し、同有機溶剤の
沸点以下で活性炭処理した後、水を添加して晶析を行い
、生成する結晶を分離する方法が開示されている。また
、特開昭59−98027号公報には、粗製BPLを脂
肪族低級アルコール、ケトン類または環状エーテルに溶
解し、この溶液に芳香族炭化水素を加え、得られた溶液
を蒸留して上記アルコール、ケトン類または環状エーテ
ル類の大部分を留去してBPLを析出させ、これを分離
する方法か開示されている。特開平1−226841号
公報および特開平2−48543号公報には、粗製BP
Lを脂肪族低級ケトン類及びアルコール類と水との混合
溶媒に加熱溶解し、活性炭処理を行なった後、冷却晶析
し、析出した結晶を分離する方法が開示されている。
これらの方法は、いずれも色相を向上させるために活性
炭処理を行なわなけれはならないという問題点があった
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、高純度かつ色相のすぐれたBPLを簡
便に得ることができるBPLの精製方法を提案すること
である。
[課題を解決するための手段] 本発明は、粗製BPLを再結晶により精製する方法にお
いて、 「フェノール類」ならびに「脂肪族低級アルコ
ール類およびケトン類から選ばれる一種以上の含水又は
無水有機溶剤」の混合液を再結晶溶剤として用いること
を特徴とする、4,4−ジヒドロキシビフェニルの精製
方法である。
本発明の方法を用いれは、活性炭素処理する事なく、高
純度で色相の改善されたBPLを得る事が出来る。
本発明の方法で精製されうる粗製BPLは、いかなる方
法で製造された物でもよいが、BPL 1重量部に対し
て、反応副生物や未反応原料なとの有機不純物の量が1
重量部以下、一般には0.1重量部以下のものが用いら
れる。粗製BPLは、一般に固形状であるが、BPLが
溶媒中で生成され、溶解している場合にはその溶媒を留
去する必要はなく、溶液中ヘフェノール類を加えて晶析
することができる。例えは、4,4゛−ジイソプロピル
ビフェニルを酸化し、生成したジヒドロペルオキシド類
を酸分解することによりBPLを製造する方法では、酸
分解後のBPLはアセトン等の有機溶媒に溶解している
が、この場合は他の有機溶媒を加える事なくフェノール
類を加え晶析してもよい。
本発明の方法で粗製BPLを有機溶媒に溶解する際に添
加されうるフェノール類としては、例えは、フェノール
、0−クレゾール、p−クレゾール、m−クレゾール、
■)−第三−ブチルフェノール、p−第二一アミルフェ
ノール、0−クロロフェノールおよびp−クロロフェノ
ールなとのモノ置換フェノール類、2,4−キシレノー
ル、2゜6−キシレノール、2,4−ジー第三−フチル
フェノール、2,4−ジー第三−アミルフェノール、2
.4−ジクロロフェノールおよび2,6−ジクロロフェ
ノールなどの二置換フェノール、2,4゜6−ドリメチ
ルフエノールなとの三置換フェノールなとがある。これ
らは単独でも、二種類以上を任意の割合で混合した物で
も、どちらでも使用することができ、この中では、フェ
ノールが最も好ましい。
フェノール類の使用量は、粗製BPL 1重量部に対し
0. 2〜20重量部、好ましくは0. 4〜15重量
部、特に好ましくは0.6〜10重量部である。フェノ
ールの使用量が0.2重量部未満だと、十分な精製効果
が得られず、また20重量部以上使用してもその効果に
変わりはなく、BPLの回収率が低下するため好ましく
ない。
粗製BPLの上記フェノール類に対する溶解度が低いた
め、本発明の方法では、溶解性を向上するために、BP
Lの溶解性が比較的高い有機溶媒として、炭素数1〜6
の脂肪族低級ケトン類および/又はアルコール類を用い
る。これらの例としては、アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、ジエチルケトンなとの脂
肪族低級ケトン類、メタノール、エタノール、 1−プ
ロパツール、2−プロパツール、1−フタノール、2−
ブタノール、5eC−ブタノールなどの脂肪族低級アル
コール類などがある。これらは単独でも、2種類以上を
任意の割合で混合した物でも、どちらでも使用すること
ができる。
ある種の有機溶媒では、水を添加することにより粗製B
PLの溶解度が向上することが知られており・ 本発明
の方法でも水を含有する有機溶媒を用いることがてきる
。含水有機溶媒を用いる場合、水の割合は、有機溶媒1
重量部に対し0.03〜1重量部使用するのが好ましい
有機溶媒あるいは含水有機溶媒の使用量は、フェノール
類の存在下で粗製BPLが完全に溶解するのに十分な量
であれはよく、溶媒の種類や含水量、溶解温度、フェノ
ール類の添加量、圧力によってBPLの溶解度が異なる
ため一律には規定てきないか、一般に常圧で溶媒の沸点
近くて溶解を行なう場合、BPL 1重量部に対し0.
5〜20重量部が好ましい。
本発明では、上記のようにして得られた溶液から、BP
Lを溶解するのに使用した有機溶媒の6割以上、好まし
くは8割以上を留去した後、冷却することによって晶析
を行なう。
有機溶媒を留去していくと、BPLが徐々に析出してく
るため、晶析の温度に特に制限はないが、BPLの回収
率を高くするため、0〜60℃で行うのが好ましい。
冷却により析出したBPLは、そのままフェノール類の
母液から分離することにより、回収できるが、低温てB
PLを回収する場合には、炭化水素類を添加し、母液の
粘度を下げて分離操作を行なっでもよい。添加される炭
化水素類としては、常温で液体で存在し、粘度が低くか
つBPLの溶解度が小さいものが好ましく、例えは、ペ
ンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサ
ンなとの脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、エチルヘンゼン、キュメンなとの芳香族炭化水素
類なとがあり、これらは単独でも、2種以上を混合した
物でもどちらでも使用することができる。
炭化水素類の添加量は、粗製BPL 1重量部に対し、
0.05〜10重量部が好ましい。
こうして得られたBPLは、高純度で色相の良好な白色
の結晶である。
[実施例コ 以下実施例により、本発明の詳細な説明する。
なお、BPLの純度は高速液体クロマトグラフィーで測
定し、UV257nmの面積%で表わした・ APHA
の測定は以下の方法で行った。
′「1S BPLl、00gをメタノール20.0gに溶解し、予
め調製したAPHA標準溶液と比較し測定した。
実施例1 2.6−ジー第三フチルフエノールを酸化カップリング
し、還元後脱ブチル化反応を行なって得られた粗製BP
L5og (純度99,0%、APHA>500) を
20%含水アセトン250g、フェノール100gの混
合溶液に加え加熱溶解し、アセトンの留去を行ない、室
温まで冷却し、BPLを晶析させた。この際に回収され
たアセトンは216.4gで、加えた20%含水アセト
ンの86.6%が回収された。結晶が析出した溶液に、
トルエン10gを加えて吸引濾過を行ない、結晶を回収
した。トルエン10gで結晶をリンスし乾燥することに
より1.!i!BPL47.8gを得た。
この精製BPLの純度は99.9%で、APHAは15
てあり、回収率は95.6%であった。
実施例2 4.4′−ジイソプロピルビフェニルを酸素酸化して得
られた、ジヒドロペルオキシドを含有する反応混合物を
、過酸化水素の存在下で酸分解して得られた粗製BPL
50g (純度97.2%、APHA>500)を用い
た以外は、実施例1と全く同じ操作を行なった。回収さ
れたアセトンは218.5gで、加えた20%含水アセ
トンの87.4%が回収された。得られた精製BPLは
48.2gで、純度99.8%、APHA40、回収率
は96.4%であった。
比較例1と全く同し操作を行なった。得られた精製BP
Lは38.1gで、純度99.6%、APHA200、
回収率は76.2%であった・[発明の効果コ 本発明の方法によれば、活性炭処理する事なく、高純度
かつ色相の優れたBPLを工業的に有利な方法で回収率
よく精製することができる。
比較例1 実施例1で用いたのと同じ粗i!BPL50gを20%
含水アセトン250gで加熱溶解し、アセトン100g
を留去し15℃まで冷却し、結晶を析出させた。得られ
た結晶を濾過し、乾燥して精製BPL38.9gを得た
。この精製BPLの純度は99.8%て、AP HA4
00、回収率は77.8%であ)た。
比較例2

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)粗製4,4′−ジヒドロキシビフェニルを再結晶
    により精製する方法において、 [1]「フェノール類」ならびに [2]「脂肪族低級アルコール類およびケトン類から選
    ばれる一種以上の含水又は無水の有機溶剤」の混合液を
    再結晶用溶剤として、 用いることを特徴とする4,4′−ジヒドロキシビフェ
    ニルの精製方法。
JP10528490A 1990-04-23 1990-04-23 4,4’―ジヒドロキシビフェニルの精製方法 Pending JPH045251A (ja)

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JP (1) JPH045251A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002060847A1 (fr) * 2001-01-31 2002-08-08 Sumitomo Chemical Company, Limited Procede d'obtention d'un 4,4'-biphenol
WO2002072517A1 (de) * 2001-03-09 2002-09-19 Bayer Aktiengesellschaft Reinigung von dihydroxydiphenyl

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002060847A1 (fr) * 2001-01-31 2002-08-08 Sumitomo Chemical Company, Limited Procede d'obtention d'un 4,4'-biphenol
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