JPH0450890B2 - - Google Patents

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JPH0450890B2
JPH0450890B2 JP59274458A JP27445884A JPH0450890B2 JP H0450890 B2 JPH0450890 B2 JP H0450890B2 JP 59274458 A JP59274458 A JP 59274458A JP 27445884 A JP27445884 A JP 27445884A JP H0450890 B2 JPH0450890 B2 JP H0450890B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
polyester
refractive index
present
stretched
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP59274458A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61154925A (ja
Inventor
Shigeo Uchiumi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Diafoil Co Ltd
Original Assignee
Diafoil Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Diafoil Co Ltd filed Critical Diafoil Co Ltd
Priority to JP27445884A priority Critical patent/JPS61154925A/ja
Publication of JPS61154925A publication Critical patent/JPS61154925A/ja
Publication of JPH0450890B2 publication Critical patent/JPH0450890B2/ja
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  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Push-Button Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は成形性にすぐれたメンブレンスイツチ
用ポリエステルフイルムに関し、更に詳しくはフ
イルムの厚み方向の屈折率及びフイルムの平均屈
折率が特定の範囲にあるメンブレンスイツチの表
層シート用ポリエステルフイルムに関するもので
ある。 従来の技術と解決すべき問題点 メンブレンスイツチの表層シートには、現在ポ
リカーボネートとポリエチレンテレフタレートの
二軸延伸フイルムが使われている。メンブレンス
イツチは指で押してスイツチングするためスイツ
チの部分が凸状に成形されることが望まれてい
る。 ところで、ポリエチレンテレフタレートの二軸
延伸フイルムはポリカーボネートに比べると成形
性の点で劣るため、メンブレンスイツチ用フイル
ムとしてはどちらかと言えばポリカーボネート主
体に使用されれているのが現状である。しかるに
耐薬品性、機械的性質、耐熱性に優れていること
からポリエチレンテレフタレートの二軸延伸フイ
ルムを使用することが望まれており、その為に該
フイルムの成形性の改良が要望されていた。 問題点の解決手段 本発明者らは耐熱性、機械的性質、耐薬品性を
維持してフイルムの成形性を向上させるべく鋭意
検討の結果、ポリエステルフイルムの物性をある
特定の範囲にすることにより解決できることを見
出し本発明に到達したものである。 すなわち本発明はフイルムの厚み方向の屈折率
nα及びフイルムの平均屈折率とが及び式
を満たす事を特徴とする成形性に優れたメンブレ
ンスイツチ用ポリエステルフイルム、 1.492≦nα …… 1,600≦≦1,605 …… に関するものである。 本発明にいうポリエステルとは、テレフタル
酸、イソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカル
ボン酸のごとき芳香族ジカルボン酸、又はそのエ
ステルと、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、テトラメチレングリコール、ネオペンチ
ルグリコール等のジオールとを重縮合させて得る
ことのできる結晶性芳香族ポリエステルである。 該ポリエステルは芳香族ジカルボン酸とグリコ
ールの直接重縮合させて得られる他、芳香族ジカ
ルボン酸ジアルキルエステルとグリコールとをエ
ステル交換反応させた後重縮合せしめる、あるい
は芳香族ジカルボン酸のジグリコールエステルを
重縮合せしめる等の方法によつても得られる。 かかるポリマーの代表的なものとして、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6ナ
フタレンジカルボキシレート、ポリテトラメチレ
ンテレフタレート、ポリテトラメチレン−2,6
−ナフタレート等がある。 このポリマーは共重合されないホモポリマーで
あつてもよいが、その特性を低下させない限りに
おいて、繰り返し単位の80モル%以上がエチレン
テレフタレート或いはエチレン−2,6−ナフタ
レート単位よりなり、繰り返し単位の20モル%以
下が他の成分である共重合ポリエステル、又はこ
れらのポリエステルに他のポリマーを添加、混合
した混合ポリエステルであつても良い。ポリエス
テルに他のポリマーを添加、混合する場合はポリ
エステルの性質を本質的に変化させない範囲内で
添加、混合する必要があり、ポリオレフイン、ポ
リアミド、ポリカーボネート、その他のポリエス
テル等を15重量%未満の割合で添加することが出
来る。 また前記ポリエステルには、必要に応じて滑剤
等として作用する不活性微粒子を含有せしめても
よい。該不活性微粒子は重合中析出させる内部粒
子であつてもよく、又外部から添加する無機又は
有機不活性微粒子であつてもよい。該外部粒子の
添加はポリエステル重合前でもよく、重合反応中
でもよく、又重合終了後ペレタイズする時に押出
機中で混練させてもよいし、更にシート状に溶融
押出する際に添加し、押出機中で分散させて押出
してもよい。 フイルムをマツト調にするために、ポリカーボ
ネートを発泡させたりTiO2等の粒子を含有せし
める事も好適である。 本発明においてフイルムの厚み方向の屈折率n〓
とフイルムの平均屈折率とを上記特定の範囲に
限定するとフイルムの成形性が向上するのであ
る。 平均屈折率は厚み方向の屈折率n〓、主配向方
向の屈折率n〓、主配向と直角な方向の屈折率n〓と
すると、 =1/3(n〓+n〓+n〓) で与えられる。 平均屈折率は1.600以上で、1,605以下であ
ることが好ましい。が1.600より低い場合、フ
イルムの使用中収縮による寸法変化が起こり好ま
しくない。一方、が1,605を超えるとフイル
ムの成形性が悪くなるので好ましくない。 フイルムの厚み方向の屈折率n〓は1.492以上で
ある事が必要である。該n〓が1.492未満であると
フイルムの面配向が高くなりすぎ成形性が悪化す
るので好ましくない。 逆に言えばn〓が1.492以上のフイルムにおいて
格段に成形性が向上することが判明した。 該フイルムは指でたたかれる等、傷が入り易
い。それ故公知の手段でそれらを防止するために
コロイダルシリカとシリコンの混合物等を塗布し
表面効果処理を行なう事も好適である。 又、本発明のフイルムは通常フイルム中に含有
する安定剤、着色剤等の添加剤を含有することが
できる。 次に本発明のポリエステルフイルムの製膜方法
を具体的に説明する。 重合体中にマツト化剤、滑り剤を必要量含有せ
しめたポリマーレジンを常法の手段で乾燥し、押
出機を通して押出しをし、回転冷却体ドラム上で
冷却固化し未延伸ポリエステルシートを形成す
る。この際、静電印加冷却法等、公知の冷却手段
を採用することも好ましい。 このようにして得た未延伸フイルムは、まず第
一軸方向、通常は縦方向にその複屈折率△nが
0.080以下となるよう延伸し、次に該一軸方向と
直角方向に90℃〜150℃の温度で2.5〜4.5倍延伸
し、200℃〜250℃で1秒から10分間熱固定する。 本発明においては第一軸延伸方向、通常は縦延
伸後、△nを0.080以下とすることが必要である。
△nが0.080を超えるとn〓を1.492以上とする事が
困難となり好ましくない。 第一軸延伸を多段延伸としたり、スーパードロ
ー又はスーパードロー近傍の延伸を適用すること
も好ましい。 フイルムの厚みは特に限定するものではない
が、該用途としては20μ〜300μが好ましい。 実施例 以下に本発明を実施例で更に詳しく説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
ないことは言うまでもない。 フイルムの各物性値の評価法は以下の通りであ
る。 (1) 複屈折率 カールツアイス社製偏光顕微鏡により、リタ
ーデーシヨンを測定し、次式により複屈折率
(△n)を求めた。 △n=R/d 但し R:リターデーシヨン d:フイルム厚さ (2) 屈折率 アツベの屈折計(株式会社アタゴ製)を用い
て25℃で測定されるNa−D線に対する値を求
めた。 (3) F5−値 1/2インチ幅、チヤツク間50mm長の試料フイ
ルムを東洋ボールドウイン社製テンシロン
(UTN−)により、20℃、65%RHにて50
mm/minで引張り、5%伸張時の荷重を初期の
断面積で割り、Kg/mm2単位で表わした。 (4) 成形性の評価 縦横1cm深さ0.5mmの穴をもつ鉄製の平板と、
この穴にはまるもう一枚の平板を準備し、この
間に評価すべきフイルムをはさんだ後200℃に
加熱したプレスで50Kg/cm2Gで押し付け、フイ
ルムの形状を観察した。Aは盛りあがり部の端
部が直角となつているもの、Cは丸味をおびて
いるもの、Bはその中間である。 実施例 1、2 (ホリエステルチツプの製造法) ジメチルテレフタレート100部、エチレングリ
コール70部及び酢酸カルシウム一水塩0.07部を反
応器にとり加熱昇温すると共にメタノールを留去
させエステル交換反応を行ない、反応開始後約4
時間半を要して230℃に達せしめ、実質的にエス
テル交換反応を終了した。 次にリン酸0.04部及び三酸化アンチモン0.035
部を添加し、常法に従つて重合した。即ち反応温
度は徐々に昇温し最終的に280℃とし、一方、圧
力は徐々に減じ最終的に0.5mmHgとした。4時間
後反応を終了し、常法に従いチツプ化してポリエ
ステル(A)を得た。 一方ポリエステル(A)の製造においてエステル交
換終了後、平均粒径1.2μの無定形シリカ0.10部を
添加する他は、ポリエステル(A)の製造と同様にし
て無定形シリカ含有ポリエステル(B)を得た。 又、一方ポリエステル(B)において無定形シリカ
の粒径を30mμ、添加量を0.05部として無定形シ
リカ含有ポリエステル(C)を得た。 これらA、B、C共に〔η〕は0.63であつた。 (製膜法) 上記のポリエステル(A)とポリエステル(B)とポリ
エステル(C)を55:5:40にブレンドした後、常法
により乾燥し、285℃で溶融押出し冷却固化し無
定形シートを得た。 該無定形シートをまずIRヒーターを複数個使
用して105℃で3.4倍延伸し△nを0.040としたの
ち、更に105℃で1.15倍及び1.30倍延伸してそれ
ぞれ△n=0.059、0.75とした。かくして得られ
た縦延伸フイルムをテンターで145℃で3.7倍に横
方向に延伸し、230℃で熱固定して厚さ100μの二
軸延伸フイルムを得た。 比較例 1 実施例1と同様の無定形シートを用い縦延伸温
度85℃、3.6倍縦延伸し、次いで120℃で横方向に
3.9倍延伸後、230℃で熱固定を行なつて厚さ100μ
の二軸延伸フイルムを得た。 実施例 3 熱固定温度を230℃から240℃に変更した以外に
は、実施例1と同様にして100μのフイルムを得
た。 比較例 2 熱固定温度を230℃から250℃に変更した以外に
は、実施例1と同様に重合、製膜して100μのフ
イルムを得た。 これらフイルムの評価を第1表に示す。
【表】 第1表から分るように、n〓及びの値がいずれ
か一方でも前記本発明の範囲外となると、成形性
の優れたフイルムが得られないことが分る。 発明の効果 以上記載とおり、本発明にあつては前記特許請
求の範囲に記載のとおりのポリエステルフイルム
の厚み方向の屈折率n〓及び平均屈折率とが特定
の範囲の値を満たすことにより、成形性のすぐれ
たポリエステルフイルムが得られ、その耐薬品
性、機械的性質のすぐれたことと相い俟つて、メ
ンブレンスイツチ用ポリエステルフイルムとして
すぐれたものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 フイルムの厚み方向の屈折率nα及びフイル
    ムの平均屈折率とが及び式を満たす事を特
    徴とする成形性に優れたメンブレンスイツチ用ポ
    リエステルフイルム。 1.492≦nα …… 1.600≦≦1.605 ……
JP27445884A 1984-12-28 1984-12-28 メンブレンスイツチ用ポリエステルフイルム Granted JPS61154925A (ja)

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JP27445884A JPS61154925A (ja) 1984-12-28 1984-12-28 メンブレンスイツチ用ポリエステルフイルム

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JPS61154925A JPS61154925A (ja) 1986-07-14
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5935921A (ja) * 1982-08-23 1984-02-27 Diafoil Co Ltd ポリエステルフイルムの製造方法

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