JPH0450842B2 - - Google Patents

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JPH0450842B2
JPH0450842B2 JP63074825A JP7482588A JPH0450842B2 JP H0450842 B2 JPH0450842 B2 JP H0450842B2 JP 63074825 A JP63074825 A JP 63074825A JP 7482588 A JP7482588 A JP 7482588A JP H0450842 B2 JPH0450842 B2 JP H0450842B2
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Japan
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fiber
perforated plate
waterway
weir
receiving
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JP63074825A
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Juji Fukuda
Akira Takahashi
Nobuhiro Suzuki
Yoshinori Hisayoshi
Yukio Takeda
Takeo Sato
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Mitsui Miike Engineering Corp
Original Assignee
Mitsui Miike Engineering Corp
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  • Filtration Of Liquid (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 この発明は、下水路等の水路内において上向水
流により多数の繊維からなる濾過層を形成し、微
細な固形分を含む水路の水を、上昇させて前記濾
過層を通過させることにより、低圧損で大水量の
濾過を行なうことができ、かつ流水量が変化した
場合でも、適当な上向き流速にすることができる
水平濾床型低圧損上向流濾過装置に関するもので
ある。 〔従来の技術〕 従来、浮上性を有する濾材を使用して上向流に
より微細な固形分を含む水を濾過する装置として
は、特開昭48−25259号公報により公表されてい
るように、濾槽内の上部に有孔阻止体を設けると
共に、濾槽内の下側に整流板を設け、かつ前記有
孔阻止体と整流板との間に浮上濾材を収容し、前
記整流板の下部において濾槽内に原水供給管を開
口させ、前記有孔阻止体の下部に洗浄水供給管を
設けた濾過装置が知られている。 〔発明が解決しようとする課題〕 前記従来の濾過装置を水路の水の濾過に使用し
た場合、水路の流水量が大きく変化すると、上向
水流の流速も大きく変化するので、高性能の濾過
を行なうことができないという問題がある。 〔課題を解決するための手段〕 前記目的を達成するために、第1発明の水平濾
床型低圧損上向流濾過装置においては、水路1内
に設けられた上流側堰2と水路底部3との間に通
水用開口部4が設けられ、前記上流側堰2の下流
側において水路1内に設けられた下流側堰5の上
部に溢流部が設けられ、前記上流側堰2と下流側
堰5との間に、それぞれ水中に位置する繊維塊受
止用上部多孔板6と繊維塊受止用下部多孔板7と
が配置され、前記上部多孔板6および下部多孔板
7の間に水路巾方向に延長する固定仕切板11が
設けられ、かつその固定仕切板11の上方に昇降
仕切板12が設けられ、前記繊維塊受止用上部多
孔板6の下部に上向水流により浮上する多数の繊
維塊8からなる繊維塊濾過層9が形成され、その
繊維塊濾過層9の下部と前記繊維塊受止用下部多
孔板7との間に、繊維塊浮遊降下許容用空間10
設けられている。 また第2発明の水平濾床型低圧損上向流濾過装
置においては、水路1内に設けられた上流側堰2
と水路底部3との間に通水用開口部4が設けら
れ、前記上流側堰2の下流側において水路1内に
設けられた下流側堰5の上部に溢流部が設けら
れ、前記上流側堰2と下流側堰5との間に、それ
ぞれ水中に位置する繊維塊受止用上部多孔板6と
繊維塊受止用下部多孔板7とが配置され、水路巾
方向に延長すると共に繊維塊受止用上部多孔板6
から繊維塊受止用下部多孔板7にわたつて延長す
る複数の固定仕切板11が、水路長手方向に間隔
をおいて設けられ、各固定仕切板11の上端のレ
ベルおよび繊維塊受止用上部多孔板6のレベルは
上流側から下流側に向かつて順次低下し、前記繊
維塊受止用上部多孔板6の下部に上向水流により
浮上する多数の繊維塊8からなる繊維塊濾過層9
が形成され、その繊維塊濾過層9の下部と前記繊
維塊受止用下部多孔板7との間に、繊維塊浮遊降
下許容用空間10が設けられている。 また繊維塊の洗浄を行なうために、前記下部多
孔板7の下部の水中に繊維塊洗浄用散気管13を
設ける。 〔作用〕 水路1内の上流側から通水用開口部4を通つて
水路底部3と下部多孔板7の間の下部室37に流
入した水は、下部多孔板7および上部多孔板6を
通つて上向きに流動し、その上向水流によつて各
繊維塊8が上部多孔板6に向かつて浮上して上部
多孔板6の下部に繊維塊濾過層9を形成し、かつ
前記上向水流が繊維塊濾過層9を通過する際に濾
過される。 濾過の進行に伴つて繊維塊濾過層9における下
層の繊維塊8に上向水流中の微細固形物が付着
し、微細固形物が一定量以上付着した繊維塊8
は、見かけ比重が大きくなつて濾過層9を形成す
ることができなくなり、前記繊維塊浮遊降下許容
用空間10内で浮遊するかあるいは下部多孔板7
上に沈降する。したがつて、繊維塊濾過層9の下
部には常に新しい繊維塊8を露出し、水平濾床に
よる低圧損上向流濾過が継続される。 昇降仕切板12を固定仕切板11の上に降ろす
と、水路1における流水量が少なくなつた場合で
も、上向水流の流速が一定以上になる。 また上流側堰2と下流側堰5との間に、水路巾
方向に延長すると共に繊維塊受止用上部多孔板6
から繊維塊受止用下部多孔板7にわたつて延長す
る複数の固定仕切板11を、水路長手方向に間隔
をおいて設け、各固定仕切板11の上端のレベル
および前記上部多孔板6のレベルを上流側から下
流側に向かつて順次低くしておくと、水路の流水
量が非常に多くかつ水路の巾が狭く、しかも流水
量が変化する場合でも、水平濾床による低圧損上
向流濾過を行なうことができる。 さらにまた、前記下部多孔板7の下部の水中に
設けた繊維塊洗浄用散気管13から空気を噴出さ
せることにより、空気混合水の上昇流を発生させ
て、その空気混合水の上昇流により上部多孔板6
と下部多孔板7との間にある繊維塊8を水中で攪
拌して洗浄することができる。 〔実施例〕 次にこの発明を図示の例によつて詳細に説明す
る。 第9図および第10図はこの発明の実施例にお
いて用いられる捲縮繊維塊からなる濾過用繊維塊
8を示すものであつて、例えば20〜200デニール
の合成繊維に2〜10回/インチの捲縮を付与した
多数の捲縮繊維20が束状に集合され、かつその
束状捲縮繊維の中央部が、剛性のある合成繊維
糸、硬質プラスチツクバンドまたはアルミ線等の
耐蝕性金属線からなる結束材21により絞られる
ように結束され、その結束された束状捲縮繊維が
丸められて、直径10〜50mmのほぼ球状に形成され
ている。 前記捲縮繊維20を構成する合成繊維として
は、水よりも高比重の繊維例えばポリ塩化ビニリ
デン系繊維が最適であるが、ポリ塩化ビニル繊
維、ポリエチレン系繊維またはその他の合成繊維
を使用してもよい。 真比重が1よりも大きいポリ塩化ビニリデン系
捲縮繊維を使用した直径約3.5cmの繊維塊の場合、
水中での沈降速度は約90〜100m/hrである。し
たがつて、水中での繊維塊の沈降速度よりも速い
均等上向水流中では、繊維塊が浮上する。 第1図ないし第3図は前記繊維塊8を使用した
第1発明の実施例に係る水平濾床型低圧損上向流
濾過装置を示すものであつて、水路1内に設けら
れた上流側堰2が、水路1の両側壁22に一体に
結合され、その水路1の底部3と上流側堰2の下
端部との間に通水用開口部4が設けられ、かつ上
流側堰2の下流側に、上部に溢流部を有する下流
側堰5が設けられ、その下流側堰5は水路1の底
部3および両側壁22に一体に結合され、さらに
前記上流側堰2と下流側堰5との間に、水路高さ
方向の中間部において水路巾方向に延長する固定
仕切板11が、水路長手方向に間隔をおいて配置
され、各固定仕切板11の巾方向の両端部は、前
記側壁22に固定されている垂直支持部材23に
対しボルトにより固定されている。 前記下流側堰5の上面よりも若干低レベルにお
いて、金網からなる水平な繊維塊受止用上部多孔
板6が、隣り合う各固定仕切板11の間と、上流
側堰2および固定仕切板11の間と、下流側堰5
および固定仕切板11の間とに配置され、各繊維
塊受止用上部多孔板6の周辺部分は、上流側堰
2、下流側堰5、固定仕切板11および側壁22
に固定された上部水平支持部材24に載置されて
ボルトにより固定され、かつ前記水路底部3と繊
維塊受止用上部多孔板6との中間において、金網
からなる水平な繊維塊受止用下部多孔板7が、隣
り合う各固定仕切板11の下部の間と、上流側堰
2の下部および固定仕切板11の下部の間と、下
流側堰5および固定仕切板11の下部の間とに配
置され、各繊維塊受止用下部多孔板7の周辺部分
は、上流側堰2、下流側堰5、固定仕切板11お
よび側壁22に固定された下部水平支持部材25
に載置されてボルトにより固定されている。 前記繊維塊受止用上部多孔板6と繊維塊受止用
下部多孔板7との間に多数の繊維塊8が収容さ
れ、前記上流側堰2と下流側堰5との間において
下方から上方に流動する上向水流により、各繊維
塊8が繊維塊受止用上部多孔板6に向かつて浮上
されて、繊維塊受止用上部多孔板6の下部に多数
の繊維塊8からなる繊維塊濾過層9が形成され、
かつその繊維塊濾過層9の下部と下部多孔板7と
の間に繊維塊浮遊降下許容用空間10が設けられ
る。 前記各固定仕切板11の上部に配置された垂直
な昇降仕切板12は、各側壁22の上部にわたつ
て架設固定された一対のガイドビーム26の間に
挿入され、かつ前記昇降仕切板12の上端部は昇
降用流体シリンダ27に連結され、前記下流側堰
5の上部に配置された垂直な遮断板28は、各側
壁22の上部にわたつて架設固定された一対のガ
イドビーム29の間に挿入され、さらに前記遮断
板28の上端部は昇降用流体シリンダ30に連結
されている。 前記通水用開口部4の上流側に、藻が下部多孔
板7の下部に侵入するのを防止するための金網か
らなる除藻用多孔板31が配置され、その除藻用
多孔板31は両側壁22に固定された垂直な溝形
断面の保持部材32に嵌挿され、かつ前記下部多
孔板7の下部に多数の散気孔を有する繊維塊洗浄
用散気管13が配置され、その散気管13は送気
管33を介して送風機34に接続され、さらに洗
浄排水排出用ポンプ35の吸水管36における吸
水口は下流側の固定仕切板11と下流側堰5との
間において上部多孔板6の上部に配置されてい
る。 前記繊維塊濾過層9の厚さは例えば200mmに設
定され、かつ上部多孔板6と下部多孔板7との間
隔は繊維塊濾過層9の厚さの2倍程度であれば充
分である。 濾過を行なう場合、水路底部3と下部多孔板7
との間に下部室37から上部多孔板6の上部に向
かつて流れる上向水流の流速が100m/hr以上で
あれば、各繊維塊8を上部多孔板6に向かつて浮
上させて、上部多孔板6の下部に密接する繊維塊
濾過層9を形成することができる。 また比重の異なる材質の結束材21を使用する
ことにより繊維塊8の沈降速度を調節することが
できる。 前記上向水流の流速が100m/hr未満になる場
合は、適当位置の昇降仕切板12を下降して固定
仕切板11の上部に接触させることにより、濾過
面積を適宜減少させて上向水流の流速を100m/
hr以上にすることができる。昇降仕切板12を昇
降する場合、水路の流量を測定装置により測定
し、その測定装置の信号によつて制御装置を介し
て昇降用流体シリンダ27を伸縮させることによ
り、昇降仕切板12を自動的に昇降させてもよ
い。 次に第1発明の実施例に係る水路流水の濾過装
置の作用について説明する。 水路1内の上流側から通水用開口部4を通つて
水路底部3と下部多孔板7の間の下部室37に流
入した水は、下部多孔板7および上部多孔板6を
通つて上向きに流動し、その上向水流によつて各
繊維塊8が上部多孔板6に向かつて浮上して上部
多孔板6の下部に繊維塊濾過層9を形成し、かつ
前記上向水流が繊維塊濾過層9を通過する際に濾
過される。 濾過の進行に伴つて繊維塊濾過層9における下
層の繊維塊8に上向水流中の微細固形物が付着
し、微細固形物が一定量以上付着した繊維塊8
は、見かけ比重が大きくなつて濾槽層9を形成す
ることができなくなり、前記繊維塊浮遊降下許容
用空間10内で浮遊するかあるいは下部多孔板7
上に沈降する。したがつて、繊維塊濾過層9の下
部には常に新しい繊維塊8が露出し、水平濾床に
よる低圧損上向流濾過が継続される。 繊維塊浮遊降下許容用空間10内で浮遊または
沈降した微細固形物付着繊維塊8が多くなつて、
繊維塊8を洗浄する必要が生じた場合は、遮断板
28を下降して下流側堰5の上部に降ろし、かつ
繊維塊洗浄用散気管13から空気を噴出させて、
空気混合水の上昇流を発生させ、その空気混合水
の上昇流により、繊維塊濾過層9を破壊すると共
に、繊維塊8を上部多孔板6と下部多孔板7との
間で空気混合水流により攪拌浮遊させ、繊維塊8
に付着している微細固形物を洗浄除去する。また
洗浄排水を上部多孔板6の上部から洗浄排水排出
用ポンプ35により水路外へ排出する。 洗浄排水を水路外へ排出すると、上流側堰2の
上流側から洗浄用水が自動的に洗浄部に流入す
る。下水処理場においては、沈砂池等の上流部に
洗浄排水を送つて、洗浄排水中の濃縮された微細
固形物を処理する。 第1発明の実施例の水平濾床型低圧損上向流濾
過による水路流水の浄化装置は、例えば下水処理
場において最終沈殿池処理水を収集する中間水路
に設置される。 なお、前記除藻用多孔板31を取外して、その
代りに遮断板を設置することにより、上流側堰2
の部分で水路1を仕切り、下流側堰5の下部の開
口部に設けたゲート(図示を省略した)を開放
し、水路下流側の水を洗浄用水として利用するよ
うに構成してもよい。 次に第1発明の実施例に係る水路流水の濾過装
置の作用を第4図に示す原理図によつて説明す
る。 下部多孔板7側から上部多孔板6に向かう上向
水流(100m/hr以上)を発生させると、第4図
Aに示すように繊維塊8が上部多孔板6に向かつ
て浮上して行き、第4図Bに示すように、その上
部多孔板6の下部に繊維塊濾過層9が形成され
る。 繊維塊濾過層9による上向水流の濾過の進行に
伴つて、一定量以上の微細固形物が付着した繊維
塊8は、前記空間10内で浮遊するかまたは下部
多孔板7上に沈降し、濾過終了時においては、第
4図Cに示すように、上部多孔板6の下部に比較
的薄い繊維塊濾過層9を残しかつ前記空間10の
下部にも繊維塊8が存在する。 次に第4図Dに示すように、散気管13から空
気を噴出させて空気混合水の上昇流を発生させ、
上部多孔板6と下部多孔板7との間で繊維塊8を
攪拌浮遊させ、繊維塊8の洗浄を行なう。洗浄終
了後においては、第4図Eに示すように、多量の
気泡を抱き込んだ繊維塊8Aが上部多孔板6の近
くで浮遊している。この状態から上向水流による
濾過を再開する。 第5図は、水路1の流水量が非常に多くかつ水
路1の巾が狭い場合に実施した第2発明の実施例
を示すものであつて、多数の固定仕切板11の上
縁部および下縁部と、多数の上部多孔板6および
多数の下部多孔板7とがそれぞれ上流側から下流
側に向かつて低くなるように配置され、かつ上流
側堰の下部の通水用開口部4の面積は、圧損を20
〜30mmAq程度に維持できるよう大きく設定され
ている。 第2発明の実施例の場合は、水路流量が減少し
た場合の水位38では、水路下流側の繊維塊濾過
層9によつて濾過が行なわれ、水路流量が漸次増
加して水位が上昇していくと、濾過を行なう繊維
塊濾過層9が上流側に広がつていく。したがつ
て、第2発明の実施例の場合は、水路の流水量が
減少した場合でも、100m/hr以上の上向流速を
得ることができ、第1発明の実施例における昇降
仕切板12を省略することができる。 前述のように上向水流により濾過を行なう場
合、約200mmAq程度の水位差があれば、100〜
300m/hrの上向水流速度を得ることができるの
で、水路の流水中の微細固形物を繊維塊8に付着
させて除去することができる。 下水処理場の最終沈殿池処理水について、この
発明の装置を使用した低圧損上向水流式濾過と下
向水流式濾過とについて比較試験を行なつた結果
を第1表に示す。
〔発明の効果〕
この発明は、前述のように構成されているの
で、以下に記載したような効果を奏する。 水路1内の上流側から通水用開口部4を通つて
水路底部3と下部多孔板7の間の下部室37に流
入した水は、下部多孔板7および上部多孔板6を
通つて上向きに流動し、その上向水流によつて各
繊維塊8が上部多孔板6に向かつて浮上するの
で、上部多孔板6の下部に繊維塊濾過層9を自動
的に形成して上向水流濾過を行なうことができ、
かつ濾過の進行に伴つて繊維塊濾過層9における
下層の繊維塊8に上向水流中の微細固形物が付着
し、微細固形物が一定量以上付着した繊維塊8
は、見かけ比重が大きくなつて濾過層9を形成す
ることができなくなり、前記繊維塊浮遊降下許容
用空間10内で浮遊するかあるいは下部多孔板7
上に沈降するので、繊維塊濾過層9の下部に常に
新しい繊維塊8を露出させて、水平濾床による低
圧損上向流濾過を長時間継続して行なうことがで
きると共に、繊維塊濾過層9を構成する繊維塊全
体を有効に利用することができる。 また第1発明の場合は、昇降仕切板12を固定
仕切板11の上に降ろすことにより、流水量が少
なくなつた場合でも、上向水流の流速を一定以上
にすることができるので、高性能の濾過を行なう
ことができる。 また第2発明の場合は、上流側堰2と下流側堰
5との間に、水路巾方向に延長すると共に繊維塊
受止用上部多孔板6から繊維塊受止用下部多孔板
7にわたつて延長する複数の固定仕切板11を、
水路長手方向に間隔をおいて設け、各固定仕切板
11の上端のレベルおよび前記上部多孔板6のレ
ベルを上流側から下流側に向かつて順次低くした
ので、水路の流水量が非常に多くかつ水路の巾が
狭く、しかも流水量が変化する場合でも、低圧損
上向水流濾過を行なうことができるので、高性能
の濾過を行なうことができる。 さらにまた、第1発明または第2発明におい
て、下部多孔板7の下部の水中に設けた繊維塊洗
浄用散気管13から空気を噴出させることによ
り、空気混合水の上昇流を発生させて、その空気
混合水の上昇流により上部多孔板6と下部多孔板
7との間にある繊維塊8を水中で攪拌して容易に
かつ迅速に洗浄することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は第1発明の実施例を示す
ものであつて、第1図は水平濾床型低圧損上向流
濾過装置の縦断側面図、第2図はその縦断正面
図、第3図は第2図の一部を拡大して示す縦断正
面図である。第4図は上向水流浄化および繊維塊
洗浄を行なう場合の原理図、第5図は第2発明の
実施例に係る水平濾床型低圧損上向流濾過装置を
示す縦断側面図、第6図は洗浄排水の排出手段の
第1変形例を示す縦断側面図、第7図は洗浄排水
の排出手段の第2変形例を示す縦断正面図、第8
図はその縦断側面図、第9図は繊維塊の正面図、
第10図はその断面図である。 図において、1は水路、2は上流側堰、3は水
路底部、4は通水用開口部、5は下流側堰、6は
繊維塊受止用上部多孔板、7は繊維塊受止用下部
多孔板、8は繊維塊、9は繊維塊濾過層、10は
繊維塊浮遊降下許容用空間、11は固定仕切板、
12は昇降仕切板、13は繊維塊洗浄用散気管、
20は捲縮繊維、21は結束材、22は側壁、2
3は垂直支持部材、24は上部水平支持部材、2
5は下部水平支持部材、26はガイドビーム、2
7は昇降用流体シリンダ、28は遮断板、29は
ガイドビーム、30は昇降用流体シリンダ、31
は除藻用多孔板、33は送気管、34は送風機、
35は洗浄排水排出用ポンプ、36は吸水管、3
9は筒状箱体、40は排水導入筒、41は排水
管、42は排水路、43は開閉弁である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 水路1内に設けられた上流側堰2と水路底部
    3との間に通水用開口部4が設けられ、前記上流
    側堰2の下流側において水路1内に設けられた下
    流側堰5の上部に溢流部が設けられ、前記上流側
    堰2と下流側堰5との間に、それぞれ水中に位置
    する繊維塊受止用上部多孔板6と繊維塊受止用下
    部多孔板7とが配置され、前記上部多孔板6およ
    び下部多孔板7の間に水路巾方向に延長する固定
    仕切板11が設けられ、かつその固定仕切板11
    の上方に昇降仕切板12が設けられ、前記繊維塊
    受止用上部多孔板6の下部に上向水流により浮上
    する多数の繊維塊8からなる繊維塊濾過層9が形
    成され、その繊維塊濾過層9の下部と前記繊維塊
    受止用下部多孔板7との間に、繊維塊浮遊降下許
    容用空間10設けられている水平濾床型低圧損上
    向流濾過装置。 2 水路1内に設けられた上流側堰2と水路底部
    3との間に通水用開口部4が設けられ、前記上流
    側堰2の下流側において水路1内に設けられた下
    流側堰5の上部に溢流部が設けられ、前記上流側
    堰2と下流側堰5との間に、それぞれ水中に位置
    する繊維塊受止用上部多孔板6と繊維塊受止用下
    部多孔板7とが配置され、水路巾方向に延長する
    と共に繊維塊受止用上部多孔板6から繊維塊受止
    用下部多孔板7にわたつて延長する複数の固定仕
    切板11が、水路長手方向に間隔をおいて設けら
    れ、各固定仕切板11の上端のレベルおよび繊維
    塊受止用上部多孔板6のレベルは上流側から下流
    側に向かつて順次低下し、前記繊維塊受止用上部
    多孔板6の下部に上向水流により浮上する多数の
    繊維塊8からなる繊維塊濾過層9が形成され、そ
    の繊維塊濾過層9の下部と前記繊維塊受止用下部
    多孔板7との間に、繊維塊浮遊降下許容用空間1
    0が設けられている水平濾床型低圧損上向流濾過
    装置。 3 前記繊維塊受止用下部多孔板7の下部の水中
    に繊維塊洗浄用散気管13が設けられている請求
    項1または請求項2記載の水平濾床型低圧損上向
    流濾過装置。
JP63074825A 1988-03-30 1988-03-30 水平濾床型低圧損上向流濾過装置 Granted JPH01249113A (ja)

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JP63074825A JPH01249113A (ja) 1988-03-30 1988-03-30 水平濾床型低圧損上向流濾過装置

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