JPH04506943A - 車両における膨張式ガスクッションを備えた衝突保護装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 車両における膨張式ガスクッションを備えた衝突保護装置本発明は、請求項１の 前提部に記載されているような、車両における膨張式ガスクッションを備えた衝 突保護装置に関する。

膨張式ガスクッションを備える公知の衝突保護装置は、発動時を確認するセンサ ーによって駆動される。このセンサーは通常、単数または複数の加速度センサー からなり、これらが車両の加速または減速を測定し、車両の事故を推定させる指 定の限界減速を越える場合、発動信号を発する。この発動信号は単数または複数 の火工品装薬の駆動に直接に用いられるか、あるいはセンサーに後続するスイッ チユニットに供給され、装薬の点火を生じる。

衝突の場合は従って火工品装薬が点火し、これによって数ミリ秒でガスクッショ ンが膨張し、車体部分への衝突の前に乗員の有効な保護が形成される。

激しい勢いで前方に投げ出される乗員の身体を、軟らかくまた反発弾性なしに受 け止めることができるために、ガスクッションは単数または複数の膨張装置を備 えており、これによって乗員のガスクッションへの衝突時に、燃料ガスが制御さ れて流出することができる。したがってこの開口部を通り、時とともにガスの大 部分が客室の中へ流れる。

この燃焼ガスは客室内で不快な臭気、鼻や喉の領域の刺激および視界の減少をと もなう著しい発煙にいたる。ガスクッションの中に含まれて流出する燃焼ガスは 、その量が著しいものである。すなわち運転者席のガスクッションには約８０リ ツトルが含まれており、助手席にもガスクッションが設けられていれば、さらに 約１７０　リットルの燃焼ガスとなる。

ガスクッションの発動の後、発煙、パッキングの過熱による不快な臭気、および 目、喉、鼻の粘膜の刺激により、乗員は著しく不安になる。これらの特徴は車両 火災をも示すことがありうるためである。さらに燃焼ガスを比較的長く吸入する 場合には、健康に有害な作用もなしとしない。

上記の諸問題は公知である。ここで改善を行うために既に提案されたのは（ドイ ツ特許公報第３２３５１７６号）、膨張式ガスクッションの中に、芳香剤を満た して閉鎖した容器を配置し、これが膨張過程の間に自動的に開くものである。そ こで流れ出る芳香剤は燃焼ガスの吸入時に鼻や喉の領域の刺激を防止する。

しかしこの場合、有害な燃焼ガスに何かを混ぜるだけであるため、煙の発生も影 響されず、また燃焼ガスの有害な成分も除去されない。

燃焼ガスに関して改善を行う別の公知の提案は（ドイツ特許公報第３６４４５５ ４号）、ガスクッションの壁の一部をフィルターとして構成することにある。こ のフィルターは燃料ガスの点火の際に放出される粒子を、自動車の内部から遠ざ けようとするものである。上記のように燃焼ガスが満たしたガスサックから流出 できなければならないため、フィルターは比較的粗い目でしかあり得ないことは 明らかである。フィルターが極めて密であれば、この流出過程が妨げられ、した がってガスクッションはその機能が損なわれよう。

このことから既に明らかなように、比較的大きい粒子だけが、フィルターとして 構成されたガスクッション壁によって流出を妨げられるにすぎない。しかしこれ らの粒子は、上記の有害で望ましくない作用をもたらす燃焼ガスのほんの一部に すぎない。

この公知のフィルターにもかかわらず、この場合も上記の欠点の大部分が現われ る。

客室の酸素含有量のための測定・制御装置として既に公知の装置（日本特許公報 第５９−２０６２１５号）にあっては、酸素センサーが酸素濃度を測定し、限界 値を越えると警報を発するか、あるいは通気のための送風機を駆動する。別の類 似の装置（日本特許公報第５５−１４５０１５号）にあっては、客室内のタバコ の煙の濃度が捕捉され、濃度の高さに応じて自動的に窓が駆動され、程度の差は あれ開かれる。このような装置は高価であり、ガスセンサーの使用により通常は かなり大きい反応遅延があるため、燃焼ガスについての上記の問題の解決には適 していない。

膨張式ガスクッションと組み合わせた別の公知の問題は、急速な膨張過程の間に 、急激に客室内の圧力上昇が生じ、これは不快で、また極端な場合は乗員の負傷 にいたる可能性がある。

この場合、改善を行うために既に公知であるのは（ドイツ出願公開第３３１２７ ６９号あるいはドイツ出願公告箱２１３１４７９号）、火工品装薬の発動と同時 に、車両の窓ガラスまたは窓ガラスの一部を破壊し、これによって圧力波を外に 導くことができるというものである。単に圧力平衡を作ろうとする、外部へのこ のような開口部は大きい必要はなく、また客室と周囲との間の圧力平衡が得られ た後、破壊された窓領域を通しては、もはや事実上空気の流れはない。このため ガスクッションから出た燃焼ガスも、破壊された窓領域から十分迅速には客室か ら流れ出ないため、燃焼ガスに関する上記の問題はこの場合も存在する。

さらに自動車における緊急スイッチ機能の発動のための回路配置が公知であり（ ドイツ出願公開第３１１６８６７号）、この場合、膨張式ガスクッションの駆動 のためのセンサーが、たとえば燃料ポンプの遮断、集中ロック装置の開放あるい は警告点滅装置の駆動など、緊急スイッチ機能の同時発動にも共に使用される。

本発明の根底となる課題は、膨張式ガスクッションを備える衝突保護装置を再構 成し、ガスクッションから流出する燃焼ガスによる乗員の被害を減少させること にある。

この課題は請求項１の特徴部分の特徴を備える同種の衝突保護装置によって解決 される。

請求項１によれば、センサーあるいはこれに後続するスイッチユニットが、火工 品装薬への連結に加えて、送風機とも連結されている。この送風機はセンサー発 動の際に同じく駆動され、ガスクッションから流出する燃焼ガスを客室から除去 する働きをする。したがって有利なことに送風機は装薬の点火と同時にスイッチ が入るため、送風作用は点火に対して遅延なく始まる。

送風機の適切な設計では、比較的迅速に不快で有害な燃焼ガスを客室から排出さ れる。

請求項２によれば、このために客室と周囲への直接の連結をもつ分離した送風機 が設けられている。この送風機は、客室から燃焼ガスを吸い出すように作動する のが適切である。しかし逆方向にも作動できるため、多くの新鮮な空気が客室に 取り込まれ、これによって燃焼ガスは存在する通気出口を通って排出される。

特に好ましい実施例は、請求項３に従い、送風機として車両内に存在する通気ま たは空調設備の送風機が使用されることにある。これによって特にコストの有利 な解決策が得られる。

有利であるのは請求項４によりこの送風機が発動時にその最大出力段階において 駆動され、燃焼ガスの出来るだけ迅速な除去を得るようにされていることである 。

送風機はこの場合、新鮮気供給のための最大出力段階で大きな補助装置なしに作 動できる。これによって多くの新鮮な空気が客室へポンプで供給されるため、前 にその中にあった空気が燃焼ガスとともに既存の排気口から排出される。

既存の空調設備の送風機のその他の駆動は、請求項５に従い、送風機がその回転 方向において逆制御されるため、発動時には吸出作動し、燃焼ガスが客室から吸 い出される。送風機の相応する構成と、通気開口部の起こるかも知れない閉止に より、燃焼ガスは迅速に吸い出される。

燃焼ガスの除去の追加処置とし２て、とりわけ新鮮な空気が客室−一吹き込まれ る時、請求項６に従い、発動時において同時に電気作動できる窓および（または ）電気作動できるスライディングルーフが駆動され開かれる。

図面を用いて本発明をさらに説明する。

唯一の図面は自動車１の前方部分を略図で示し、運転席２には運転者３が座って いる。ハンドル４の衝突板には、火工品装薬とともにガスクッションが含まれて いる。図示した状態では装薬は丁度点火したところであり、ガスクッション５が 運転者３の前で膨らんでいる。装薬の駆動はセンサー６によって行われ、これは 加速度センサーとして後続するスイッチユニットとともに車両の前方領域に配置 されている。そこから駆動導線７がハンドル４の装薬へと通じている。

略図で空調設備８が記入されており、これは送風機９を含んでいる。この送風機 ９は制御導線１０を通じて同じくセンサー６によって駆動される。

図示した装置は次の機能を含んでいる：センサー６の発動時に火工品装薬が点火 され、ガスクッション５が膨らまされ、また送風機９もその最高出力段階でスイ ッチが入る。ガスクッションから出る燃焼ガスは、この時、迅速に客室から排出 される。

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Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. １．車両（１）における膨張式ガスクッション（５）を備える衝突保護装置であ り、 ガスクッション（５）の膨張の発動時確認のために車両（１）に取付けたセンサ ー（６）を備え、センサー（６）と連結しており、センサー（６）からの発動信 号、または後続するスイッチユニットによって点火できる、ガスクッション（５ ）の膨張のためのガスを作る火工品装薬を備えたものであって、 センサー（６）または後続するスイッチユニットに送風機（９）が連結されてお り、これがガスクッション（５）の発動または火工品装薬の点火とともに、ガス クッション（５）から流出する燃焼ガスを客室から除去するために駆動されるこ とを特徴とする車両における膨張式ガスクッションを備えた衝突保護装置。
2. ２．送風機が客室および外部と連結した、分離した送風機であり、これがガスク ッションから流出する燃焼ガスを客室から除去するために使用されることを特徴 とする請求項１記載の車両における膨張式ガスクッションを備えた衝突保護装置 。
3. ３．送風機が車両の通気設備または空調設備の中に存在する送風機（９）である ことを特徴とする請求項１記載の車両における膨張式ガスクッションを備えた衝 突保護装置。
4. ４．送風機（９）が発動時にその最大出力段階で駆動されることを特徴とする請 求項３記載の車両における膨張式ガスクッションを備えた衝突保護装置。
5. ５．送風機（９）がその回転方向において逆制御され、発動時において吸出作動 を行い、客室から燃焼ガスを吸い出すことを特徴とする請求項３記載の車両にお ける膨張式ガスクッションを備えた衝突保護装置。
6. ６．発動時において追加してセンサー（６）または後続するスイッチユニットを 通じて、電気的に作動できる窓および（または）スライディングルーフが駆動さ れ開かれることを特徴とする請求項１から５までのいずれか一つの項に記載の車 両における膨張式ガスクッションを備えた衝突保護装置。