JPH0444836A - 自動車用内装表皮材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、自動車用内装表皮材に関するものである。

（従来の技術） 一般に内装表皮材は、自動車のトリム、インストルメン
トパネル、シート等の車内部品に貼りつけて使用される
。従って、表皮材はユーザーの目や手に直接触れるもの
であり、極めて重要である。

さらに、近年の自動車高級化志向にともない、自動車の
インテリアにも高級感が求められるようになってきた。

このような状況下で各自動車メーカーは、インテリア高
級化の手段として、「本革」が最も優れていることを見
出だし、一部の車両に適用している。

（発明が解決しようとする諜Ｂ） しかしながら、本革は元来高価であり、しかも、耐候性
に乏しく、常時太陽光の照射するインストルメントパネ
ル等には使用しにくいという欠点を抱えている。また、
−頭の牛から採取できる革には限りがあり、大きな部品
の表皮材には使いにくいという欠点も持っている。従っ
てこれまでは、ポリ塩化ビニルを主成分とした表皮材を
用いていたが、特に触感（手触れの良さ）において満足
とは言えず、本革と同等のものを作ることは困難であっ
た。

本発明の目的は、このような従来の合成内装表皮材の欠
点を解決し、本革と同等の触感を有し、かつ、本革より
も安価で耐候性に優れた内装表皮材を提供することにあ
る。

（課題を解決するための手段） 木発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた
結果、表皮層及び発泡層からなる複合シート、または表
皮層、発泡層及び裏貼り用の基布層からなる複合シート
において、表皮層に吸水性重合体を配合することにより
、本革と類似の触感が得られることを見出し、本発明を
達成するに至った。

すなわち、本発明は、ポリ塩化ビニルを主成分とし、吸
水性重合体２〜２０重量％を含む表皮層及び発泡層、ま
たは該表皮層、発泡層及び基布層からなる本革と類似の
触感を有する自動車用内装表皮材である。

本発明における、表皮層に用いるポリ塩化ビニルとして
は、塩化ビニル単独重合体の他にランダム、ブロック、
グラフト共重合体を使用できる。

また、可塑剤やエラストマーを配合した軟質−、トリ塩
化ビニルでも良く、７なかでも可塑剤及びＰＥ”！’／
ＰＣＬ（ポリエチレンテレフタレート／ポリカプロラク
トン）エラストマーを併用した軟質ポリ塩化ビニルが相
溶性、柔軟性、耐熱性、耐フォキング性、等の観点から
好ましい。さらに、ポリ塩化ビニルとして、部分架橋ポ
リ塩化ビニルの使用が、耐熱性、可塑剤保持性の観点か
ら好適である。

本発明における、表皮層に配合する吸水性重合体とＬ７
では、とくに制限はなく、代表的にはエチレンオキサイ
ド重合体及びその誘導体、酢酸ビニル・アクリル酸エス
テル共重合体ゲン化物、等が挙げられる。とりわけ、水
酸基または加水分解性基の結合したケイ素原子を含むケ
イ素原子含有基を少なくとも１個有し、シロキサン結合
を形成することにより架橋しうるポリエチレンオキサイ
ドが、ポリ塩化ビニルとの相溶性、非移行性、等かう好
ましい。この場合、硬化触媒として、シラノール触媒を
使用することも可能である。シラノ−・ル触媒としては
、例えば、チタン酸エステル類、スズカルボン酸塩類、
ジブチルスズジアセチルアセトナート、有機アルミニウ
ム化合物類、アミン系化合物、等が挙げられる。吸水性
重合体の配合量は、表皮層を形成する組成物中２〜２０
重量％である。２ｆｉ量％未満では吸水性が小さく、良
好な触感、とくに、しっとり惑が得られない。２０重量
％を越えるポリ塩化ビニルの持つ特性が失われる。

表皮層は基本的には薄いほど好ましく、Ｏ，５ｍより厚
い表皮層では手触りが悪くなる等の理由で、０．５閣以
下であるのが好ましい。

本発明における発泡層には特に制限はなく、軟質ポリ塩
化ビニル発泡体、ポリウレタン発泡体、等が使用出来る
。発泡層の厚さは０．５〜２ＩＩＩｌ１１の範囲が好ま
しい。

本発明における裏貼り用基布にも特に制限はなく、ポリ
エステル糸、モダアクリル系繊維が使用できる。

（発明の効果） 以上説明してきたように、本発明によると、自動車用内
装表皮材を表皮層と発泡層または表皮層と発泡層と基布
層から成り、且つ表皮層をポリ塩化ビニルを主成分とし
り水性重合体を２〜２０重量％含む組成物から構成した
ことにより、耐候性がよく触感の良好な表皮材を安価に
得られる。

（実施例） 以トに本発明苓実施例により具体的に説明する。

１〜４、　−１〜２ 〈表皮層の作成〉 表１に示１表皮層組成配合で混練りし、カレンダーロー
ルを用い、０．１５１１１１１１の厚さにシート出しを
行い実施例１〜４、比較例１．２で用いた表皮層とした
。表１に於て、 ボリエステルエラストマー：ポリエチレンラレフタレー
ト／ポリカプロラクトン系 ブロック共重合体。（重量比：　４０／６０）吸水性重
合体：構造式を下記に示す。

安定剤：Ｃａ−Ｚｎ、　Ｂａ−Ｚｎ　、エポキシ系複合
安定剤。

〈発泡層の作成〉 下記に示す配合で混練りし、カレンダーロールを用いて
シート出しを行って表皮層に熱融着させ、その後に複合
シートを加熱して厚さ１．０閣、発泡倍率５倍の発泡層
を得た。このようにして実施例１〜３および比較例１．
２の表皮材を得た。

ポリ塩化ビニル（重合度：約１０００）　　１００重量
部可塑剤（ＤＩＪＰ）　　　　　　　　　　１００重量
部発泡剤（大塚化学（製）オニファイン−ＣＣ）３０重
量部 〈基布層との貼り付け〉 実施例４においては、基布として、ポリエステル平織を
用い、エマルジ５ン系接着剤を用いて下記複合シートに
貼り付は表皮材とした。

上記実施例１〜４および比較例１．２の表皮材につき魅
惑の良否および真空成形時のシボ模様保持率を評価した
結果を表１に併記する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、表皮層及び発泡層、または、表皮層、発泡層及び基
   布層から構成され、表皮層がポリ塩化ビニルを主成分と
   し、吸水性重合体２〜２０重量％を含む組成物からなる
   ことを特徴とする自動車用内装表皮材。 ２、ポリ塩化ビニル成分が、ポリ塩化ビニルと可塑剤と
   ポリエステルエラストマーとから成ることを特徴とする
   請求項１記載の自動車用内装表皮材。 ３、ポリ塩化ビニルが部分架橋ポリ塩化ビニルである請
   求項１または２記載の自動車用内装表皮材。 ４、吸水性重合体が、水酸基または加水分解性基の結合
   したケイ素原子を含むケイ素原子含有基を少なくとも１
   個有し、シロキサン結合を形成することにより架橋しう
   るポリエチレンオキサイドである請求項１記載の自動車
   用内装表皮材。