JPS6368653A

JPS6368653A - クロスのバツキング用ポリ塩化ビニルプラスチゾル組成物

Info

Publication number: JPS6368653A
Application number: JP21339086A
Authority: JP
Inventors: Shusuke Okamura; 岡村　周亮; Akihito Fujita; 晃人藤田; Tamotsu Nagao; 長尾　保; Fumihiko Yoshida; 文彦吉田
Original assignee: Sunstar Giken KK; Sunstar Engineering Inc
Current assignee: Sunstar Giken KK; Sunstar Engineering Inc
Priority date: 1986-09-09
Filing date: 1986-09-09
Publication date: 1988-03-28

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明はクロスのバッキング用ポリ塩化ビニルプラスチ
ゾル組成物、更に詳しくは、特に自動車内装部品等を真
空成形で製造するに当り、該部品の表皮材であるクロス
に深絞り加工性を付与しうるバッキング用組成物に関す
る。なお、本発明にあって「クロス」とは、広く織物、
編物、フェルト、不織布、マット等の素材を包含する。

自動車内装部品（たとえばインストパッド、コンソール
ボックス、グローブリッド、ドアトリム、ピラー等）の
表皮材として、最近では、居住性向上、商品性向上のた
め、あるいは豪華さやソフト感などの優れた触感、モし
て防眩性やクッション性といった安全性のため、各種の
クロス、特に高級織物やバックスキン調、スェード調と
いった素材が用いられるようになっている。しかして、
これらのクロスは真空成形に供されるため、特に深絞り
加工性を付与する必要があり、従来では、たとえば（１）ポリ塩化ビニル（ｐｖｃ）などの熱可塑性樹脂シ
ートを接着剤でラミネートしたり、あるいは（２１Ａ　
Ｂ　Ｓなどの成形性に優れた熱可塑性シートを接着剤を
用いた上で高圧で熱圧着するといった裏打ちが施されて
いる。

しかしながら、（１）の場合では、クロスとシートが点
接着となり、クロスの変形やシート層の展開に追随せず
、はがれ、シートの破れなどが生じ、またこれを改善す
るためクロス側から真空引き込みが行われるが、これで
はクロスの外観が著しく損なわれる。一方、（２）の場
合では、高い成形温度を持つシート層を熱溶融して含浸
させるため高圧を必要とし、クロスの外観（毛足、風合
）を損ない、成形時の温度でクロスに比べ含浸部分の粘
弾性の低下が著しく、シートのはがれを生じ易い。

本発明の目的は、かかる裏打ちシートによらずに、真空
成形時の優れた深絞り加工性を付与しうるクロスのバッ
キング剤を提供することにある。

本発明者らは、この目的を達成するため鋭意研究を進め
た結果、架橋性官能基を有する架橋型のポリ塩化ビニル
と可塑剤を必須とするプラスチゾル組成物に架橋剤とし
てポリイソシアネート化合物を配合すれば、これをクロ
ス組織内に含浸せしめ、溶融、架橋することにより、優
れた深絞り加工性を付与しうろことを見出し、本発明を
完成するに至った。

発明の構成と効果すなわち、本発明は、架橋型ポリ塩化ビニル（ＰＶＣ）
　１００部（重量部、以下同様）および可塑剤３０〜１
５０部の主剤成分に、架橋剤としてポリイソシアネート
化合物を当ｌ配合したことから成ることを特徴とするク
ロスのバッキング用ポリ塩化ビニルプラスチゾル組成物
を提供するものである。

本発明において用いる架橋型ｐｖｃとは、分子中に少な
くとも２個の架橋性官能基（ヒドロキシル基、カルボキ
シル基、アミ７基）を有するＰｖＣであって、たとえば
架橋性官能基含有アクリルモノマー（２−ヒドロキシエ
チルメタクリレートなど）と塩化ビニルのコポリマーが
挙げられる。

本発明において用いる可塑剤としては、たとえばフタル
酸エステル（ＤＯＰ、ＤＩＤＰ、ＤＢＰ、ＤＵＰ。

ブチルベンジルフタレートなど）、クリコールエステル
（ジエチレングリコールジベンゾエート、ペンタエリス
リトールエステルなど）、脂肪酸エステル（オレイン酸
ブチル、アセチルリシノール酸メチルなど）、リン酸エ
ステル（リン酸トリクレジル、リン酸トリオクチル、リ
ン酸オクチルジフェニルなど）、エポキシ化大豆油、塩
素化パラフィン等が挙げられる。使用量は、架橋型ＰＶ
Ｃ１００部に対して３０〜１５０部、好ましくは６５〜
１００部の範囲で選定する。３０部未満では、ゾル化が
困難であり、また１５０部を越えると、ゾルが低粘度と
なり、積層後好ましい含浸層や非含浸層が形成しにくい
。

本発明において用いる架橋剤のポリイソシアネート化合
物としては、たとえばトリレンジイソシアネート（ＴＤ
Ｉ）、イソホロンジイソシアネート（ＩＰＤＩ）、ｌ−
リフェニルメタントリイソシアネート、トリイソシアネ
ートフェニルチオホスフェート、トリレンジイソシアネ
ートのトリメチロールプロパン付加物、特殊グレードＭ
ＤＩ（日本ポリフレタン社製、ミリオネートＭＲ）等が
挙げられる。

本発明に係るクロスのバッキング用ＰｖＣプラスチゾル
組成物は、上記所定割合の架橋型ｐｖｃおよび可塑剤の
主剤成分に、ポリイソシアネート化合物を当量配合し、
必要に応じて適量の安定剤もしくは触媒（ジブチル錫シ
ラクレート、ジブチル錫マレエート、ジブチル錫フタレ
ート、ジブチル錫フタレート、Ｂａ−Ｚｎ系安定剤など
）、充填剤（炭酸カルシウム、カーボンブラック、ベン
トナイト、酸化チタン、酸化第二鉄、タルクなど）、顔
料等を加えた系で構成される。なお、上記架橋型ｐｖｃ
ｉｏｏ部の内、５０部以下の範囲で通常（７）ＰＶＣＣ
平均重合度（Ｐ）　＝　１０００〜４０００のもの〕を
併用してもよい。

本発明組成物の使用対象であるクロスとしては、前記高
品位素材の高級織物、バックスキン調、スェード調とい
った高級編物、その他フェルト、不織布、マット等が採
用されてよく、特に制限はない。

以下、本発明組成物の使用方法について詳述する。

先ず、離型紙などの担体上に本発明組成物を通常０．１
〜２．０ｍｍの厚みで塗工し、これにクロスを０．１〜
５．０　Ｑ’　／　ｃｍの線圧で貼り合せる。このよう
にしてクロスの裏面組織内へ本発明組成物の一部が含浸
した状態となる（この含浸によって接着面積が大となる
）。

次いで、この状態で溶融、架橋を行うことによって、本
発明組成物はクロスのバッキング剤として強固に結合し
、所望の深絞り加工性が付与される。なお、本発明組成
物をクロスにダイレクトコートした場合、クロスの風合
、外観が損われる。

次に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。

実施例１成分　　　　　　　　　　　　　　　　！架橋型ｐｖｃ
（２−ヒドロキシエチルメタクリレートと塩化ビニルの
コポリマー、三菱モンサント化成（株）製〕　　　　　
　　　　　　・・・１００ＤＵＰＩ：新日本理化（株）
製〕　　　　・・・　５０エポキシ化大豆油〔アデカ・
アーガス■製、ＥＳＢＯ〕　　　　　　　　　　　　　
　’・・　　３ジブチル錫シラクレート〔昭島化学（株
）製、−１０１〕　　　　　　　　　　　　　　　・・
・　　３成分　　　　　　　　　　　　　　　　聾−Ｂ
ａ−Ｚｎ系安定剤〔アデカ・アーガス（株）製、ＡＣＩ
ＩＩ：ｌ　　　　　　　　　　　　　　・・・　　５ポ
リイソシアネ一ト化合物〔日本ポリフレタン（株）製、
コロネートし〕　　　　　　　・・・　　５上記酸分を
攪拌混合してプラスチゾル組成物を調製し、これを離型
紙上にＱ、　５　Ｑ　ｍｍ厚で塗工腰これに成形用パイ
ル編トリコット生地を０．５Ｋｐ／口の線圧で貼り合せ
、２００℃で２分３０秒間溶融、架橋（ゲル化）を行っ
て、クロスに深絞り加工性を付与する。

実施例２成分　　　　　　　　　　　　　　　　　１架橋型ｐｖ
ｃ　　　　　　　　　　　　・・・１００ＤＩＤＰ　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・
　　７５ＥＳＢＯ・・・　　　　３ＴＳ　１０１　　　　　　　　　　　　　　・・・　　
３ＡＣＩＩＩ　　　　　　　　　　　　　　・・・　　
５コロネートＬ　　　　　　　　　　　・・・　　６上
記酸分を攪拌混合してＰＶＣプラスチゾル組成物を調製
し、これを離型紙上に０．５０　ｍｍ厚で塗工し、これ
にモケット生地を０．５　Ｋ９７　ａｓの線圧で貼り合
せ、２００℃で２分３０秒間溶融、架橋（ゲル化）を行
って、クロスに深絞り加工性を特徴する

Claims

【特許請求の範囲】１、架橋型ポリ塩化ビニル１００重量部および可塑剤３
０〜１５０重量部の主剤成分に、架橋剤としてポリイソ
シアネート化合物を当量配合したことから成ることを特
徴とするクロスのバッキング用ポリ塩化ビニルプラスチ
ゾル組成物。２、架橋型ポリ塩化ビニルが、分子中に少なくとも２個
のヒドロキシル基を有するポリ塩化ビニルである前記第
１項記載の組成物。