JPH0441988B2 - - Google Patents

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JPH0441988B2
JPH0441988B2 JP62120135A JP12013587A JPH0441988B2 JP H0441988 B2 JPH0441988 B2 JP H0441988B2 JP 62120135 A JP62120135 A JP 62120135A JP 12013587 A JP12013587 A JP 12013587A JP H0441988 B2 JPH0441988 B2 JP H0441988B2
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JP
Japan
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fruit
pericarp
center
peel
late
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JP62120135A
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JPS63287471A (ja
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Isao Maeda
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  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は、ハツサク、イヨカン等のいわゆる
晩柑類の果皮もしくは中心部またはそれら双方を
除去する方法に関し、特に、液体窒素または液体
酸素ガス等の液化ガスを使用した晩柑類の果皮も
しくは中心部またはそれら双方を除去する方法に
関するものである。
<従来技術> カンキツ類の中でも、ウンシユウミカン(温州
蜜柑)より遅れて熟期および出荷時期を迎えるナ
ツミカン、ハツサク、イヨカン、サンボウカン
は、“晩柑類”と呼ばれている。
ウンシユウミカン(温州蜜柑)は、果皮に多量
リネモン・ナリンギン・リナノール等の精油が多
量に含まれている。果皮が薄く、柔軟で、剥皮し
やすく、果皮を剥皮する際、精油が飛散して、手
指や衣服を黄色く汚すことが少なく、また、じよ
うのうが薄く、柔らかいのでじようのうごと果肉
を食べることができる為、いたつて気軽に、“清
潔感覚”で“スマート”に食られるという長所を
有する。
しかしながら、ウンシユウミカン(温州蜜柑)
に比べて“晩柑類”は果皮が7〜8mmと厚く、固
く、剥皮しにくく、また、果皮を爪を入れて剥皮
する際、果皮に多量に含有されているリネモン・
ナリンギン・リナノール等の精油が飛散し、手指
や衣服等を汚してしまい、さらに、じようのうが
厚く固いのでじようのうを取り去つて食べなけれ
ばならない。この為、“晩柑類”は、果汁が潤沢
で美味であるにもかかわらず、“食べにくさ”が
影響して敬遠されがちとなつており、“晩柑類”
の消費の伸び悩みの原因となつている。
また、果皮やじようのう等を工業的に除去する
方法としては、熱湯、蒸気などで短時間加熱して
果皮部分を柔らかくして果皮を剥き、その後、塩
酸溶液、カ性ソーダ溶液等の薬品に浸せきする方
法があるが、多くの工程と時間を経なければなら
ず、多大の手間と設備と経費を必要としていた。
また、薬品処理する為、晩柑類の持つ本来の味が
変化してしまう等の問題もあつた。
<発明が解決しようとする問題点> この発明は、上記の問題点を解消し、晩柑類の
消費拡大を図るため、果皮もしくは中心部または
それら双方を除去して“食べ易い状態”に加工す
る方法を提供することを目的としている。
すなわち、この発明では、果皮表面に切れ目を
形成し、また、中心部に熱伝動率の高い棒状体を
挿入てし、液化ガス散布等の冷凍手段によつて果
皮表面もしくは棒状体またはそれら双方を凍結し
た後、果皮表面を掻き取るか、もしくは棒状体を
抜き取るか、またはそれら双方の手法によつて晩
柑類の果皮もしくは中心部またはそれら双方を除
去する方法を提供することを目的としている。
<問題点を解決するための手段> 上記の目的を達成するため、本発明は、ハツサ
ク、イヨカン等のいわゆる晩柑類の果皮もしくは
中心部またはそれら双方を冷凍手段を用いて部分
的に凍結させこれを除去することを特徴とし、特
に、果皮を除去する方法が果皮に切れ目を形成す
るとともに果皮表面を冷凍手段によつて凍結した
後に剥皮手段によつて果皮表面を除去し、また、
中心部を除去する方法が中心部に棒状体を挿入す
るとともに棒状体を冷凍手段によつて凍結し、そ
の後に棒状体を引き抜くことを特徴とするもので
ある。
<実施例> 以下、この発明に係る晩柑類の果皮もしくは中
心部またはそれら双方を除去する方法を図面に示
す実施例に基づいて詳細に説明する。なお、本実
施例においては、晩柑類として“はつさく”が使
用されている。
第1図〜第3図は、この発明に係る晩柑類の果
皮もしくは中心部またはそれら双方を除去する方
法の工程を示す図である。なお、本実施例におい
ては、果皮および中心部の双方を除去する方法を
併用した場合であるが、果皮のみ、または中心部
のみを除去する方法を実施することも可能であ
る。
*〔第1工程・大きさの選別〕 選別コンベアで腐敗果、病虫害果を除き、後
工程の加工機械にかかりやすくするために選果
機で大きさ(3S/2S/S/M/L/2L/3L)
を選別する。
*〔第2工程・洗浄〕 回転ブラシと散水装置を備えた洗浄機で中性
洗剤、ついで水で充分に洗浄して、腐敗の原因
となる雑菌およびカビを除去する。
*〔第3工程・洗浄水の除去〕 洗浄によつてついて水気を乾燥して除去す
る。
*〔第4工程・果皮への切れ目の形成〕 カツターで、果皮表層部に深さ2〜3mmの切
れ目18を形成する。切れ目18は、地球儀の
経線、緯線の方向にカツトして形成する(第1
図参照) *〔第5工程・鉄パイプの挿入〕 はつさく10の蔕(へた)12から、中空の
鉄パイプ14を中心部に挿入する(第1,1,
2図参照)。鉄パイプ14は、はつさく10の
内部の2/3程まで挿入されるのが好ましい(第
1図3に示す断面図参照)。中空の鉄パイプを
挿入するのは、鉄パイプの中空部の中に冷媒を
通過させることにより、鉄パイプを冷却し、そ
の周囲に中心部(じようのう中心部辺縁および
種子)を凍結付着させるためである。本実施例
においては、晩柑類内部に挿入する棒状体とし
て鉄パイプが使用されているが、これに限定さ
れるものではなく、熱伝導率が高い材質から成
るもの(例えば鉄心棒等)であればよい。
*〔第6工程・冷凍手段による果皮の凍結〕 ステンレス製のネツトコンベヤ上に中空の鉄
心棒14を挿入したはつさく10を載置し、液
体窒素散布凍結装置内(防熱トンネル:防熱ト
ンネル内には、液体窒素のスプレーヘツダーと
ノズル(噴射孔)、空気撹拌用フアン、換気用
フアンとダクト、コンベヤ用の駆動モーターと
減速器等から構成されている。液体窒素の噴射
によつて生じた窒素ガラスは、まだ充分に低温
であるから、撹拌用フアンによつてはつさくを
有効に冷却するように循環させて排気される。)
を通過させる。液体窒素散布凍結装置内では、
液体窒素を鉄パイプ14を挿入したはつさく1
0に直接散布する(第2図1参照)。液体窒素
散布凍結装置を通過させる時間は、ある範囲内
(30秒〜30分)で加減調節が可能であり、液体
窒素の蒸発温度が−196℃を利用すると、非常
に急激な凍結ができる。2〜3分で果皮のみ−
20℃以下の深温凍結が可能である。これによ
り、イヨカン10の果皮16部分のみが凍結
し、同時に果皮に形成された切れ目18部分が
そり上がる(第2図2参照)。しかしながら、
果実部分は凍結するには到つていない。また、
鉄パイプの中空部の中を冷媒が通過することに
より、鉄パイプ14も急速に冷凍され、その結
果、鉄パイプ先部分15(イヨカン10内部に
挿入した鉄パイプ部分)も急速に低下する。こ
れにより、鉄パイプ先部分15がじようのう中
心部辺縁20と凍結接着する。
なお、本実施例においては、冷凍手段として
液体窒素を晩柑類に噴射する方法を採用してい
るがこれに限定されるものではなく、液体窒素
中に浸漬通過させて、果皮だけを凍結させるこ
ともできる。
*〔第7工程・凍結した果皮の除去〕 果皮凍結したはつさくの中空鉄パイプ14を
懸垂し、各個ずつ順次、回転スクラツチカツタ
ー部に導入し、果実を傷めないようにして、凍
結している果皮を掻き取る。これにより、はつ
さくのあま皮も剥離される。
*〔第8工程・鉄パイプ14の抜き取り〕 果皮部分16およびあ合皮が除去された状態
で、中空パイプ14を懸垂したまま2本のレー
ル内に導入し、2本のレールではつさくを支
え、中空鉄バイプ14を抜き取る。(第3図参
照)。上述した様に、鉄パイプ先部分15がじ
ようのう中心部辺縁20と凍結接着しているた
め、鉄パイプ14を引き上げた際、鉄パイプ先
部分15の周囲にイヨカンのじようのう中心部
辺縁20が共に張り付いて除去される。また、
種子22は、じようのう中心部辺縁20に付着
しているため、じようのう中心部辺縁20とと
もに除去される。
*〔第9工程・包装〕 果皮、あま皮、じようのう中心部辺縁、およ
び種子を除去した果肉だけのはつさくを個別に
密封包装する。これにより、包装から取り出し
て果肉24を食することができる。
なお、本実施例においては、はつさくを例にと
つてその方法を詳細に説明したが、それに限らず
果皮が厚く、はく皮が困難な他の晩柑類(イヨカ
ン、ナツミカン等)に対しても同様に実施しうる
ものである。
<発明の効果> この発明に係る晩柑類の果皮もしくは中心部ま
たはそれら双方を除去する方法は、上記詳述した
ような構成であるので従来技術の問題点を解消し
次の効果を有する。
すなわち、従来の様に塩酸、カ性ソーダ等の薬
品で処理することなく、液化ガスの散布等によつ
て、容易に晩柑類の果皮、じようのう、および種
子を除去することが可能であるため、天然本来の
味を損なうことがない。
また、実際の販売にあたつても、果皮もしくは
中心部(じようのう、および種子)またはそれら
双方が除去された状態で密封包装等にされて供給
される。このため、消費者は袋から取り出して、
衣服や主指等を汚すことなく簡単に食することが
できる。これにより、晩柑類のもつ“食べにく
さ”が解消され、晩柑類の消費が拡大されるとい
う実用的効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る晩柑類の果皮もしくは
中心部またはそれら双方を除去する方法の工程
中、果皮に切れ目が形成されたはつさくに鉄パイ
プを挿入した状態を示す図、第2図は液化窒素を
散布して果皮表面を凍結させた状態を示す図、第
3図は鉄パイプを引き抜いた状態を示す図であ
る。 10:はつさく、12:はつさくの蔕、14:
鉄パイプ、15:鉄パイプ先部分、16:果皮、
18:切れ目、20:じようのう中心部辺縁、2
2:種子、24:果肉、30:液化窒素。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ハツサク、イヨカン等のいわゆる晩柑類の果
    皮に切れ目を形成するとともに、晩柑類の中心部
    に棒状体を挿入し、晩柑類の果皮表面と中心部の
    棒状体の双方を液化窒素散布による冷凍手段を用
    いて部分的に凍結したあとに凍結した果皮を剥皮
    するとともに棒状体を引き抜くことにより、果皮
    と中心部の双方を同時に除去することを特徴とす
    る晩柑類の果皮と中心部の双方を除去する方法。
JP12013587A 1987-05-19 1987-05-19 晩柑類の果皮と中心部の双方を除去する方法 Granted JPS63287471A (ja)

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