JPH0441473Y2 - - Google Patents

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JPH0441473Y2
JPH0441473Y2 JP12971686U JP12971686U JPH0441473Y2 JP H0441473 Y2 JPH0441473 Y2 JP H0441473Y2 JP 12971686 U JP12971686 U JP 12971686U JP 12971686 U JP12971686 U JP 12971686U JP H0441473 Y2 JPH0441473 Y2 JP H0441473Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 本考案は、デイジタルオーデイオテーププレー
ヤなどのように、カセツトハーフ内の磁気テープ
を引出し、回転ヘツドシリンダに巻付けて動作さ
せるテーププレーヤに係り、特に低負荷にてテー
プ引出し用ガイドピンを駆動できるようにしたテ
ープローデイング装置に関する。
〔考案の背景〕
第5図に示すように、デイジタルオーデイオテ
ーププレーヤなどの磁気記録再生装置では、リー
ル台2,3上にカセツトハーフ5が装填される
と、A部内に位置している移動ベース6と7が矢
印にて示すガイドBとCに沿つて回転ヘツドシリ
ンダ4の両側部まで移動する。このとき移動ベー
ス6,7上のガイドピン6a,6bならびに7
a,7bが、カセツトハーフ5内の磁気テープT
を引き出し、磁気テープTが回転ヘツドシリンダ
4に対し所定の角度にて巻き付けられる。またこ
のテープローデイング動作開始と同時に回転ヘツ
ドシリンダ4が回転し始める。そしてテープロー
デイング動作が完了すると、走行する磁気テープ
Tに対して回転ヘツドシリンダ4内の磁気ヘツド
によるデイジタル情報の記録再生が行なわれる。
第6図〜第8図は、上記のテーププレーヤにお
けるテープローデイング装置の先願例を示すもの
である。この先願例は、本考案の出願人が実願昭
61−32627号として出願したものであり、その目
的は、簡易構造のテープローデイング装置を構成
することにある。
第6図に示すように、このテープローデイング
装置では、シヤーシ1上に設けられた駆動レバー
15がモータなどの動力によつて(a)方向への駆動
されると、駆動レバー15に設けられたガイド溝
15aの傾斜辺が駆動ピン16を駆動し、このピ
ン16が設けられた回動レバー18が支点ピン1
7を中心として反時計方向へ駆動される。この回
動動作により、連結ピン19を介して切換レバー
20が(b)方向へ駆動される。第7図と第8図に詳
しく示しているように、シヤーシ1には一対のト
グルリンク21と22が設けられている。一方の
トグルリンク21は左側の移動ベース6を駆動す
るものであり、他方のトグルリンク22は右側の
移動ベース7を駆動するものである。左側のトグ
ルリンク21の基部はシヤーシ1上の支点ピン2
3によつて回動自在に支持されている。またトグ
ルリンク21の基部はギヤ24を介してリンク駆
動アーム26(支点ピン25を中心として回動す
る)に連動されている。そしてリンク駆動アーム
26に設けられた連結ピン27が、スプリング2
8に連結された付勢部材29によつてβ方向へ弾
圧され、この弾圧力によつて連結ピン27が切換
レバー20に押し付けられている。また右側のト
グルリンク22の基部はシヤーシ1上の支点ピン
30によつて回動自在に支持されており、またト
グルリンク22の基部に設けられた連結ピン31
は、前記スプリング28によつて付勢される付勢
部材32によつてα方向へ弾圧され、この弾圧力
によつて連結ピン31が切換レバー20に押し付
けられている。
したがつて、前記駆動レバー移動15ならびに
回動レバー18の動作によつて切換レバー20が
(b)方向へ駆動されると、切換レバー20が連結ピ
ン27を介してリンク駆動アーム26を時計方向
へ駆動し、また連結ピン31を介してトグルリン
ク22の基部を時計方向へ駆動する。その結果、
第7図のように収縮していた各トグルリンク21
と22が第8図に示すように伸出し、トグルリン
ク21と22の先端に連結されている各移動ベー
ス6と7がガイドBとCに沿つて回転ヘツドシリ
ンダ4の両側部まで駆動される。
また第6図に示すように、回転ヘツドシリンダ
4の両側部には位置決め部材35と36が設けら
れており、前記トグルリンク21と22の伸出動
作の最終段階において、各移動ベース6と7がそ
れぞれ位置決め部材35と36に押し付けられ
る。この押し付け力は、前記スプリング28の弾
性力が、付勢部材29と32を介して連結ピン2
7と31に作用することによつて発揮される。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記のテープローデイング装置は、主に小型の
デイジタルオーデイオテーププレーヤなどに実施
されるものであるため、シヤーシ1上において各
部材を配置するスペースが必然的に限られてい
る。これに対し、トグルリンク21,22などの
簡潔なリンク機構を用いて移動ベース6と7を必
要とされる距離だけ駆動するためには、切換レバ
ー20の(b)方向への移動距離がかなり長くなる。
したがつて、この切換レバー20の移動量を十分
長くとり、しかも全体の機構をコンパクトにまと
めるためには、回動レバー18のリンク比(l1
l2)(第6図参照)を大きな比率とし、駆動ピン
16の図の左右方向への回動量を小さくしなけれ
ばならなくなる。第6図の例では、このリンク比
(l1:l2)が(1:2.5)程度に設定されている。
一方、第6図に示すような移動ベース6,7の
駆動装置では、移動ベース6と7が回転ヘツドシ
リンダ4の両側部の方向へ駆動される最終行程に
おいて、各移動ベース6,7が位置決め部材35
と36に押し付けられるが、このときの押し付け
反力により、第8図において、連結ピン27と3
1を介して付勢部材29と32とがα,β方向
(第8図)と逆の方向へ押される。すなわち、移
動ベース6と7はスプリング28の付勢力によつ
て各位置決め部材35と36に圧接されることに
なる。そして、この最終行程では、スプリング2
8による弾性力が切換レバー20に対して負荷と
して作用するようになる。
そのため、切換レバー20が第7図の状態から
(b)方向へ移動する場合、その行程の前段では駆動
力が小さくて済むが、移動ベース6と7が位置決
め部材35と36に圧接する最終行程では大きな
駆動力が必要となる。さらに、前述の回動レバー
18のリンク比(l1:l2)により連結ピン16に
作用する負荷が増幅されるため、移動ベース6と
7の最終行程では、駆動レバー15には大きな負
荷が作用することになる。連結ピン16は駆動レ
バー15に設けられたガイド溝15aの傾斜辺と
の摺動によつて駆動される。したがつて、駆動レ
バー15に作用する負荷が大きいと、モータの出
力が低下したり、あるいは、連結ピン16とガイ
ド溝15aとの摺動条件が悪化した場合には、駆
動レバー15ならびに回動レバー18の動作不良
が生じやすくなる。
本考案は上記従来の問題点を解決するものであ
り、移動ベースをリンク機構によつて駆動する簡
潔な構造をそのまま生かし、移動ベースの移動行
程の後段において駆動レバーに作用する負荷を最
小限に抑えるようにして、動作不良が生じるおそ
れをなくしたテーププレーヤのテープローデイン
グ装置を提供するものである。
〔問題点を解決するための考案の構成〕
本考案は、シヤーシ上に、カセツトハーフ内の
テープリールが装填される一対のリール台と、こ
のリール台から離れて位置している回転ヘツドシ
リンダと、リール台の接近する位置との回転ヘツ
ドシリンダの両側部の位置決め部材との間にて移
動自在に設けられ且つテープ引出し用ガイドピン
が設けられている一対の移動ベースと、前記移動
ベースを駆動し且つ移動ベースを位置決め部材に
弾圧させるリンク機構と、このリンク機構を駆動
する切換レバーとが設けられているテーププレー
ヤのテープローデイング装置において、シヤーシ
上には、動力源によつて直線的に駆動される駆動
レバーと、回動自在に支持された回動レバーとが
設けられており、回動レバーの一端は前記切換レ
バーに連結され、回動レバーの他端は2つの駆動
点とこの駆動点に摺接する2つの傾斜辺とから成
るガイド機構を介して前記駆動レバーに連結され
ており、このガイド機構では、移動ベースが位置
決め部材の方向へ移動する行程の前段にて回動レ
バーの回転中心に近い駆動点に対して傾斜辺が摺
接し、移動行程の後段にて回動レバーの回転中心
から遠い駆動点に対して傾斜辺が摺接することを
特徴とするものである。
〔考案の作用〕
本考案では、モータなどによつて駆動される駆
動レバーの動作の前段においては、回動レバーの
回転中心に近い駆動点に対して傾斜辺が摺動する
ので、このときの回動レバーのリンク比の比率が
大きくなり、駆動レバーの短い動作によつて回動
レバーを大きな角度回動させ、切換レバーならび
にリンク機構を介して移動ベースを必要な距離だ
け駆動できる。また駆動レバーの行程の後段にお
いては、回動レバーの回転中心から遠い駆動点に
対して傾斜辺が摺動するので、回動レバーのリン
ク比の比率を小さくでき、この小さいリンク比に
よつて移動ベースを駆動するようになる。よつ
て、移動ベースの駆動のために必要となる力が大
きくなるときには、駆動ベースに作用する負荷が
前記低比率のリンク比によつて従来よりも大幅に
小さくなり、駆動ベースが発揮すべき駆動力が小
さくて済むようになる。よつて駆動ベースならび
に回動レバーの動作不良は生じにくくなる。
〔考案の実施例〕
以下、本考案の実施例を第1図〜第5図の図面
によつて説明する。
第1図はデイジタルオーデイオテーププレーヤ
におけるテープローデイング装置の非ローデイン
グ状態、すなわちカセツトハーフ内から磁気テー
プが引出されていない状態を示す平面図、第2図
は第1図においてシヤーシを透視して示した透視
平面図、第3図はテープローデイング動作の途中
を示す透視平面図、第4図はテープローデイング
完了状態を示す透視平面図、第5図はテープロー
デイング完了時におけるテープ走行状態を示す平
面図である。
第1図において、符号1はシヤーシである。シ
ヤーシ1上には供給側リール台2と巻取り側リー
ル台3とが設けられており、各々がモータにて駆
動されるようになつている。また各リール台2,
3から離れている位置には回転ヘツドシリンダ4
が配設されており、この回転ヘツドシリンダ4に
は複数個の回転ヘツドが装備されている。シヤー
シ1上に装填されるカセツトハーフ5内のテープ
リールは、前記各リール台2,3上に装填され
る。
B1とC1はシヤーシに形成されたガイド溝であ
る。一方のガイド溝B1には移動ベース6が摺動
自在に支持されており、他方のガイド溝C1には
移動ベース7が摺動自在に支持されている。移動
ベース6上にはガイドピン6aと傾斜ガイドピン
6bが固定され、同じく移動ベース7上にはガイ
ドピン7aと傾斜ガイドピン7bが固定されてい
る。各ガイド溝B1とC1の図示上端、すなわちテ
ープローデイング完了時の各移動ベース6と7の
最終停止位置には位置決め部材35と36が設け
られている。
各移動ベース6と7の駆動源は、図示しないモ
ータである。シヤーシ1の右側上部には駆動レバ
ー41が上下方向へ摺動自在に設けられていお
り、前記モータによつて駆動レバー41が駆動さ
れる。この駆動レバー41にはガイド溝42が形
成されており、このガイド溝42には2箇所のガ
イド傾斜辺42aと42bが形成されている。符
号43は回動レバーである。この回動レバー43
は、支点ピン44によつてシヤーシ1に対して回
動自在に支持されている。回動レバー43の図示
上端には一対の駆動ピン45aと45bが固設さ
れている。一方の駆動ピン45aは前記駆動レバ
ー41のガイド溝42内にてガイド傾斜辺42a
に対向する位置に挿入され、他方の駆動ピン45
bはガイド傾斜辺42に対向する位置に挿入され
ている。回動レバー43の図示下端には連結ピン
46が設けられており、この連結ピン46が切換
レバー50の右端に連結されている。上記回動レ
バー43では、一方の駆動ピン45aが回転中心
に近い距離(l3)に設けられ、他方の駆動ピン4
5bが回転中心から遠い距離(l4)に配置されて
いる。また連結ピン46は回動レバー43の回転
中心に対して(l5)の位置にある。したがつて、
回動レバー43のリンク比は、駆動ピン45aに
対しては(l3:l5)の大きな比率となり、駆動ピ
ン45bに対しては(l4:l5)の小さな比率とな
る。
前記切換レバー50は、シヤーシ1の裏面に配
置されており、シヤーシ1に固定されたピン51
と52にガイドされて第1図において左右方向へ
摺動自在とされている。またピン51には、トグ
ルリンク53を構成している基部リンク53aが
回動自在に支持されている。基部リンク53aの
先部にはピン53bを介して先部リンク53cが
連結されており、この先部リンク53cが前記移
動ベース6に連結されている。また右側のピン5
2にはトグルリンク54を構成している基部リン
ク54aが回動自在に支持されている。基部リン
ク54aの先部にはピン54bを介して先部リン
ク54cが連結されており、この先部リンク54
cの先端が前記移動ベース7に連結されている。
また第1図では省略し、第2図〜第4図にのみ
図示されているように、切換レバー50の図示左
端にはピン61によつて保持レバー62が回動自
在に支持されている。この保持レバー62と切換
レバー50との間にはスプリング63が掛けられ
ており、その弾性力によつて付勢レバー62は反
時計方向(β方向)へ付勢されている、保持レバ
ー62にはL字形状の保持溝62aが形成されて
おり、前記トグルリンク53の基部リンク53a
に固定された連結ピン53dが保持溝62a内に
挿入されている。すなわち、トグルリンク53の
基部リンク53aはピン51によつてシヤーシ1
に対して回動自在に支持されているとともに、連
結ピン53dならびに保持レバー62を介して切
換レバー50に保持されていることになる。同様
に、切換レバー50の中央よりもやや右寄りには
ピン64によつて保持レバー65が回動自在に支
持されている。この保持レバー65とシヤーシ5
0との間にはスプリング66が掛けられており、
その弾性力によつて、保持レバー65は時計方向
(α方向)へ付勢されている。また保持レバー6
5にはL字形状の保持溝65aが形成されてお
り、前記トグルリンク54の基部リンク54aに
設けられた連結ピン54dが保持溝65aに保持
されている。すなわち、トグルリンク54の基部
リンク54aはピン52を介してシヤーシ1に対
して回動自在に支持されているとともに、連結ピ
ン54dと保持レバー65とを介して切換レバー
50に保持されていることになる。
次に、テープローデイング動作について説明す
る。
第1図と第2図に示す非ローデイング状態で
は、駆動レバー41が図示上方へ移動し、切換レ
バー20が図示左方向へ移動している。このとき
には、トグルリンク53の基部リンク53aに設
けられた連結ピン53dがシヤーシ1上のピン5
1よりも左側へ移動して、基部リンク53aが時
計方向へ回動している。また、トグルリンク54
の基部リンク54aに設けられた連結ピン54d
がピン52よりも左側へ移動して、基部リンク5
4aが反時計方向へ回動している。したがつて、
各トグルリンク53と54はくの字状に収縮した
状態となつている。この状態では、移動ベース7
がガイド溝C1の図示下端へ移動しており、移動
ベース7上のガイドピン7aと傾斜ガイドピン7
bはA部に位置し、シヤーシ1上に装填されたカ
セツトハーフ5内にて磁気テープTの内側に停止
している。同様に、移動ベース6がガイド溝B1
の図示下端へ移動しており、移動ベース6上のガ
イドピン6aと傾斜ガイドピン6bも、カセツト
ハーフ5内にて磁気テープTの内側に停止してい
る。
また非ローデイング状態では、第5図に示すピ
ンチローラ8と各ポスト9,10なども、図示し
ない機構によりカセツトハーフ5内に位置してい
る。
カセツトハーフ5がシヤーシ1上に装填される
と、モータが始動し、ピニオンとラツクなどの機
構によつて駆動レバー41が(a)方向へ駆動され
る。この駆動レバー41の行程の前段では、駆動
レバー41に設けられたガイド溝42の片側のガ
イド傾斜辺42aが駆動ピン45aに対して摺動
する。この間は、他方のガイド傾斜辺42bは駆
動ピン45bから離れており、専ら駆動レバー4
1が一方の駆動ピン45aのみを駆動するように
作用している。このときの回動レバー43のリン
ク比は(l3:l5)となり、駆動レバー41の動作
は回動レバー43を介して、この比率にて切換レ
バー50に伝達される。駆動ピン45aと回動レ
バー43の回転中心との距離(l3)は短いため、
このときの前記回動レバー43のリンク比(l3
l5)は大きな比率となり、駆動レバー41の(a)方
向への短い移動距離によつて、切換レバー50は
(b)方向へ長い距離駆動される。
この切換レバー50の(b)方向への動作により、
第3図に示すように、連結ピン53dがシヤーシ
1上のピン51に対して右方向へ移動し、トグル
リンク53の基部リンク53aはピン51を中心
として反時計方向へ駆動される。また連結ピン5
4dもピン52に対して右方向へ移動するため、
トグルリンク54の基部リンク54aはピン52
を中心として時計方向へ駆動される。したがつ
て、切換レバー50の(b)方向への移動に従つて各
トグルリンク53と54が伸出し、移動ベース6
はガイド溝B1に沿つて図示上方へ駆動され、ま
た移動ベース7はガイド溝C1に沿つて図示上方
へ駆動される。
そして、駆動レバー41が第3図の位置まで移
動し、移動ベース6と7が位置決め部材35と3
6に近い位置まで駆動されると、回動レバー43
に設けられた駆動ピン45aがガイド溝42内の
ガイド傾斜辺42aから外れ、その後はガイド溝
42内の他のガイド傾斜辺42bが駆動ピン45
bに対して摺動することになる。この状態にて駆
動レバー41がさらに(a)方向へ駆動されると、そ
の直線動作は駆動ピン45bを介して回動レバー
43の回転動作にて変換され、切換レバー50が
さらに(b)方向へ駆動される。その後は第4図に示
すテープローデイング完了状態まで専ら駆動ピン
45bによつて切換レバー50が駆動されること
になる。駆動ピン45bと回動レバー43の回転
中心との距離(l4)は駆動ピン45aに比べて長
いため、第3図から第4図に至る間の回動レバー
43のリンク比(l4:l5)は(1:1.3)程度まで
小さくなる。よつて駆動ピン45bを回動させる
のに必要な駆動レバー41の駆動力は小さくて済
むことになる。第4図に示すテープローデイング
動作の最終段階では、移動ベース6が位置決め部
材35に当接し、また移動ベース7が位置決め部
材36に当接した後もまだ切換レバー50が(b)方
向へ駆動される。このときにトグルリンク53に
作用する反力によつて連結ピン53dが付勢部材
62を時計方向へ若干回動させ、スプリング63
の力によつて移動ベース6が位置決め部材35に
圧接される状態となる。同様に他方のトグルリン
ク54に作用する反力によつて連結ピン54dが
付勢部材65を反時計方向へ若干回動させ、スプ
リング66の力によつて移動ベース7が位置決め
部材36に圧接される状態となる。したがつて、
この最終行程では各スプリング63と66の力が
切換レバー50の負荷として作用し、切換レバー
50を(b)方向へ移動させるために必要となる駆動
力は大きくなる。しかしながら、前述のように、
この最終行程においては、駆動ピン45bが回動
レバー43ならびに切換レバー50の駆動に寄与
しており、回動レバー43のリンク比(l4:l5
が小さい比率となつているので、駆動ピン45b
に作用する負荷がさほど増幅されないことにな
る。よつて駆動ピン45aに対する回動駆動力が
小さくても切換レバー50を駆動するための力を
十分に発揮できることになる。したがつて、駆動
レバー41が必要とする駆動力も小さくて済み、
駆動レバー41ならびに回動レバー43の動作不
良が生じにくくなる。
以上の一連の動作により、移動ベース6と7が
ガイド溝B1とC1に沿つて移動するが、この間、
移動ベース6上のガイドピン6aと傾斜ガイドピ
ン6b、ならびに移動ベース7上のガイドピン7
aと傾斜ガイドピン7bがカセツトハーフ5内の
磁気テープTを引出し、第5図に示すように、磁
気テープTを回転ヘツドシリンダ4に所定の角度
にて巻付ける。また、図示しない機構により、ピ
ンチローラ8ならびにポスト9と10もA部から
移動し、磁気テープTが所定の経路に引き出され
る。そしてピンチローラ8が磁気テープTをキヤ
プスタン11に圧接させ、キヤプスタン11の回
転力によつて磁気テープTが定速にて送られる状
態となる。
なお、図の実施例では、駆動レバー41の回動
レバー43との間に設けられているガイド機構と
して、駆動レバー41側にガイド溝42を設け、
回動レバー43側に駆動点となるピン45aと4
5bを設けたが、これとは逆に、回動レバー43
側にガイド溝を設け、駆動レバー44側に駆動点
となる一対のピンを設けることも可能である。こ
の場合には駆動レバー41の(a)方向への行程の前
段にて、駆動レバー41に設けられた駆動点のう
ち回動レバー43の回転中心に近いものが回動レ
バー43のガイド溝内に摺動し、行程の後段にて
駆動レバー41に設けられた駆動点のうち回動レ
バーの回転中心から遠いものが回動レバー43の
ガイド溝に摺動するようになる。
〔考案の効果〕
以上のように本考案によれば、駆動レバーと回
動レバーとの間に設けられているガイド機構とし
て、回動レバーの回転中心に近い駆動点と遠い駆
動点を設け、負荷の軽い前段の行程にて回動中心
に近い駆動点を使用し、負荷の重い後段の行程に
て回動中心から遠い駆動点を使用するようにし、
回動レバーのリンク比を行程に応じて使い分けて
いるので、駆動レバーの短い行程によつて移動レ
バーを必要な距離だけ駆動できるようになる。ま
た駆動レバーの負荷は終始軽くなるので、動作不
良のおそがなくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本考案の実施例としてデイジ
タルオーデイオテーププレーヤを示すものであ
り、第1図はテーププレーヤのテープローデイン
グ装置における非ローデイング状態を示す平面
図、第2図は第1図の状態にてシヤーシを透視し
て示す透視平面図、第3図はテープローデイング
動作の途中を示す透視平面図、第4図はテープロ
ーデイング完了状態を示す透視平面図、第5図は
テープローデイング完了状態におけるテープ走行
経路を示す平面図、第6図は先願例のデイジタル
オーデイオテーププレーヤのテープローデイング
装置を示す平面図、第7図と第8図は第6図に示
すテープローデイング装置を動作別に示す部分平
面図である。 1……シヤーシ、2,3……リール台、4……
回転ヘツドシリンダ、5……カセツトハーフ、
6,7……移動ベース、6a,6b,7a,7b
……テープ引出し用ガイドピン、41……駆動レ
バー、42……ガイド溝、42a,42b……ガ
イド傾斜辺、43……回動レバー、44……回動
レバーの回転中心、45a……回動レバーの回転
中心に近い駆動点(駆動ピン)、45b……回動
レバーの回転中心から遠い駆動点(駆動ピン)、
50……切換レバー、53,54……移動ベース
を駆動するリンク機構、63,66……移動ベー
スの最終行程にて作用するスプリング、B1,C1
……ガイド溝、T……磁気テープ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シヤーシ上に、カセツトハーフ内のテープリー
    ルが装填される一対のリール台と、このリール台
    から離れて位置している回転ヘツドシリンダと、
    リール台に接近する位置と回転ヘツドシリンダの
    両側部の位置決め部材との間にて移動自在に設け
    られ且つテープ引出し用ガイドピンが設けられて
    いる一対の移動ベースと、前記移動ベースを駆動
    し且つ移動ベースを位置決め部材に弾圧させるリ
    ンク機構と、このリンク機構を駆動する切換レバ
    ーとが設けられているテーププレーヤのテープロ
    ーデイング装置において、シヤーシ上には、動力
    源によつて直線的に駆動される駆動レバーと、回
    動自在に支持された回動レバーとが設けられてお
    り、回動レバーの一端は前記切換レバーに連結さ
    れ、回動レバーの他端は2つの駆動点とこの駆動
    点に摺接する2つの傾斜辺とから成るガイド機構
    を介して前記駆動レバーに連結されており、この
    ガイド機構では、移動ベースが位置決め部材の方
    向へ移動する行程の前段にて回動レバーの回転中
    心に近い駆動点に対して傾斜辺が摺接し、移動行
    程の後段にて回動レバーの回転中心から遠い駆動
    点に対して傾斜辺が摺接することを特徴とするテ
    ーププレーヤのテープローデイング装置。
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