JPH0441102A - タレット旋盤による加工方法とタレット旋盤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はタレット旋盤に係り、詳しくは回転工具を使用
してのワークのそぎ面加工やキー溝加工を比較的簡便・
安価な構成で行わしめる技術に関する。

〈従来の技術〉 複数種の工具が取付けられたタレットを用い、主軸に把
持されたワークに対して種々の加工を連続的に行う工作
機械としてタレット旋盤がある。タレット旋盤によりワ
ークの側面にそぎ面加工やキー溝加工を行う場合、タレ
ットに回転工具ユニットを取付け、エンドミルによって
いわゆるＹ軸加工を行う、Ｙ軸加工の具体的方法として
は以下に述べるものが公知となっている。

例えば、特開昭５１−２２１８１号公報には、第５図に
示す如く、主軸１０１に固定されたワーク１０２対し回
転工具１０３を取付けたタレ・ｙト１０４をＹ軸方向に
駆動して加工を行う技術が開示されている。この加工方
法においては、ワーク１０２は固定されており、タレッ
ト１０４がＹ軸方向に駆動されると共に回転工具１０３
が回転駆動されることにより加工が行われる。

また、特開昭６０−５６８０２号公報には、第６図に示
す如く、主軸１０１とタレット１０４とを回転させなが
ら、ワーク１０２を回転工具１０３により加工する技術
が開示されている。

この加工方法においては、主軸１０１とタレット１０４
とが同−速度且つ同一角度で旋回すなわち同期回転され
ると共にタレット１０４がＸ軸方向に駆動され、ワーク
１０２への加工が行われる。

更に、特開平１−３１６１月号公報には、第７図に示す
如く、タレット１０４に回転工具ユニット１０５を旋回
自在に設けて加工を行う技術が開示されている。この加
工方法ではタレット１０４と回転工具ユニット１０５と
が逆方向に回転されると共にタレット１０４がＸ軸方向
に駆動され、固定されたワーク１０２に対して回転工具
１０３による加工が行われる。

〈発明が解決しようとする課題〉 上述したＹ軸加工方法には、それぞれ以下に述べる問題
点があった。

特開昭５１−２２１８１号公報に記載されたものでは、
大重量のタレット１０４をＸ軸方向のみならずＹ軸方向
（上下方向）に駆動する都合上、機構が大掛かりとなる
と共に駆動装置にも出力の大きなものが要求された。

一方、特開昭６０−５６８０２号公報および特開平１−
３１６１０１号公報に記載されたものでは、Ｙ軸加工時
に慣性重量の大きいタレット１０４をサーボモータによ
り旋回させる必要がある。

通常、タレット旋盤ではタレット１０４の割出し回転を
比較的安価なインデックスモータやカム駆動装置により
高速（０，１〜０．６秒〉で行っている。ところが、こ
れを一般のサーボモータにより行う場合、割出しに要す
る時間が長くなり、生産効率が下がるという不具合があ
った。そして、割出し時間を短縮しようとすると、高価
な大出力サーボモータを用いざるを得なかった。

本発明は上記状況に鑑みなされたもので、比較的簡便且
つ安価な構成によるＹ軸加工方法とこれを可能とするタ
レット旋盤を提供することを目的とする。

〈課題を解決するための手段〉 そこで、本発明ではこの課題を解決するために、タレッ
ト上に主軸と平行な旋回軸を介して回転工具ユニットが
取付けられると共に当該回転工具ユニットに前記旋回軸
と直交する工具主軸が設けられたタレット旋盤による加
工方法において、当該工具主軸にエンドミルを取付け、
前記主軸に取付けられたワークの加工面が常に当該エン
ドミルに対して直交するように当該主軸と当該回転工具
ユニットとを同期回転させながら、ワークの側面を加工
するようにし、回転位置制御が可能な主軸を具えたタレ
ット旋盤において、回転工具ユニットが当該主軸に対し
平行な旋回軸を介して当該タレットに取付けられ且つ当
該回転工具ユニットに直交して回転工具が取付けられる
と共に、当該回転工具ユニットが当該タレットに形成さ
れた回転駆動手段により旋回駆動されるようにしたので
ある。

く作　　　用〉 タレットの割出し回転は安価なインデックスモータやカ
ム駆動装置によって行い、Ｙ軸加工はサーボモータ等の
回転駆動手段によりワークと回転工具ユニットとを同期
回転させることにより行う。

〈実　施　例〉 本発明の一実施例を図面に基づき具体的に説明する。

第１図と第２図とには本発明に係るタレット旋盤による
加工方法の概念を示しである。

第３図には本発明に係るタレット旋盤の一実施例を斜視
により示し、第４図にはタレット台の駆動機構を概略的
に示しである。

第３図において、１は主軸２を支持する主軸頭であり、
ワーク３を保持した主軸２が主軸頭１内の図示しないサ
ーボモータによって駆動されるようになっている。主軸
頭１の図中右側には円盤状のタレット４を具えたタレッ
ト台５が配置されており、タレット４の正面には旋回軸
６を介して回転工具ユニット（以降、工具ホルダと称す
る）７が回動自在に保持されている。工具ホルダ７には
、主軸２と直交する方向にエンドミル（以降、工具と称
する）８が取り付けられている。

第４図に示すように、タレット台５の図中右上方には、
割出し用のインデックスモータ９およびその回転力をタ
レット４に伝達するタレット側ギヤユニット１０が設け
られている。そして、タレット４とタレット台５とには
それぞれにハースカップリング１１．１２が形成されて
おり、割出し・位置決め時にクランプ側圧油ボート１３
あるいはアンクランプ側圧油ボート１４に圧油が供給さ
れることによってタレット４がタレット台５に対し固定
あるいは分離されるようになっている。

タレット台５の図中右下方とタレット４内には、それぞ
れ、工具ホルダ７を旋回駆動する比較的小型のサーボモ
ータ１５とその回転力を旋回軸６に伝達するホルダ側ギ
ヤユニット１６とが設けられている。ホルダ側ギヤユニ
ット１６には駆動側係合部１７と従動側係合部１８とが
形成されており、タレット４がタレット台５に対し固定
された際にのみ、これらが連結されるようになっている
。

タレット台５の右中央部とタレット４内には、それぞれ
、工具駆動用モータ１９およびその回転力を工具ホルダ
７に保持された工具８に伝達する工具側ギヤユニット２
０が設けられている０図中、２１は工具８を把持するコ
レットホルダである。

以下、本実施例の作用を述べる。

ワーク３に対してＹ軸加工を行う場合、本実施例ではま
ず、第１図に示すように、タレット４の旋回動と左右動
（タレット台５の左右動）とにより加工開始時の位置決
めが行われる。この際、タレット４の旋回駆動は出力の
大きなインデックスモータ９により行われるため、位置
決めは迅速に行われる。尚、図示例ではタレット４の中
心とワーク３の中心とは上下方向でオフセットしており
、位置決め時において工具ホルダ７の旋回軸６はタレッ
ト４の斜め左下方に位置する。

位置決めが終了すると次に、ワーク３と工具ホルダ７と
が同期回転する一方、工具８も回転を始め、第２図に示
すようにＹ軸加工が行われる。タレット台５は、ワーク
３と工具８間の距離を一定に保つように、且つ許容加工
量に応じた切り込みを行わしめるように、左右方向にス
ライド動する。この際、工具ホルダ７を駆動するサーボ
モータ１５には、旋回軸６およびホルダ側ギヤユニット
１６を介して、切削反力が掛かる。ところが、この切削
反力はタレット４の旋回に要する回転力のように大なも
のではないため、サーボモータ１５が比較的小型なもの
であっても耐えられるのである。

以上で具体的実施例の説明を終えるが、本発明の態様は
この実施例に限るものではない。

例えば、上記実施例ではタレット４の駆動をインデック
スモータ９により行うようにしたが、これをカム駆動装
置等により行うようにしてもよい。

〈発明の効果〉 本発明によれば、タレット上に回転工具ユニットを旋回
自在に設け、ワークとこの回転工具ユニットとを同期回
転させながらエンドミルによる加工を行うようにしたた
め、比較的簡便且つ安価な構成でありながらＹ軸加工を
行うことが可能となるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図と第２図とは本発明に係るタレット旋盤による加
工方法を示す概念図である。第３図は本発明に係るタレ
ット旋盤の一実施例を示す斜視図であり、第４図はタレ
ット台の駆動機構を示す概略説明図である。第５図、第
６図および第７図はそれぞれ従来のＹ軸加工方法を示す
概念図である。 図面中、 １は主軸頭、 ２は主軸、 ３はワーク、 ４はタレット、 ６は旋回軸、 ７は回転工具ユニット、 ８はエンドミル、 ９はインデックスモータ、 １５はサーボモータ、 １９は工具駆動用モータである。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）タレット上に主軸と平行な旋回軸を介して回転工
   具ユニットが取付けられると共に当該回転工具ユニット
   に前記旋回軸と直交する工具主軸が設けられたタレット
   旋盤による加工方法において、当該工具主軸にエンドミ
   ルを取付け、前記主軸に取付けられたワークの加工面が
   常に当該エンドミルに対して直交するように当該主軸と
   当該回転工具ユニットとを同期回転させながら、ワーク
   の側面を加工することを特徴とするタレット旋盤による
   加工方法。
2. （２）前記回転工具ユニットと前記主軸とをそれぞれ回
   転位置制御することによって両者の相対位置決めを行い
   、しかる後に加工を開始することを特徴とする特許請求
   の範囲（１）に記載されたタレット旋盤による加工方法
   。
3. （３）回転位置制御が可能な主軸を具えたタレット旋盤
   において、回転工具ユニットが当該主軸に対し平行な旋
   回軸を介して当該タレットに取付けられ且つ当該回転工
   具ユニットに直交して回転工具が取付けられると共に、
   当該回転工具ユニットが当該タレットに形成された回転
   駆動手段により旋回駆動されることを特徴とするタレッ
   ト旋盤。