JPH0441016Y2 - - Google Patents

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JPH0441016Y2
JPH0441016Y2 JP1985013989U JP1398985U JPH0441016Y2 JP H0441016 Y2 JPH0441016 Y2 JP H0441016Y2 JP 1985013989 U JP1985013989 U JP 1985013989U JP 1398985 U JP1398985 U JP 1398985U JP H0441016 Y2 JPH0441016 Y2 JP H0441016Y2
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tube
shaft
protrusion
release lever
ratchet
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ステアリングホイールをステアリン
グシヤフトの軸方向に位置調節可能なテレスコピ
ツク型ステアリング装置に関する。
〔従来技術〕
従来のテレスコピツク型ステアリング装置とし
ては、本出願人が実開昭58−75174号にて出願し
ているように、コラムチユーブ内にて軸方向への
移動を規制して回転可能に支持した第1のシヤフ
トと、この第1のシヤフトの上端部に軸方向への
み摺動可能に嵌合されその上端部にステアリング
ホイールが組付けられる第2のシヤフトと、この
第2のシヤフトを前記第1のシヤフトに解除可能
にロツクするロツク機構を備えたものが知られて
いる。かかるステアリング装置においては、前記
両シヤフト間に第2のシヤフトの軸方向の摺動時
互に当接するストツパが設けられていて、これら
のストツパの作用にて第2のシヤフトのストロー
ク量換言すればステアリングホイールの位置調節
量が規定されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、テレスコピツク型ステアリング装置
を上記した従来の形式とは異なり、第1のチユー
ブ内にて軸方向への移動を規制して回転可能に支
持した第1のシヤフトと、この第1のシヤフトの
上端部に軸方向へのみ摺動可能に嵌合されその上
端部にステアリングホイールが組付けられる第2
のシヤフトと、この第2のシヤフトをその内部に
て軸方向への移動を規制して回転可能に支持し前
記第1のチユーブまたは同チユーブに組付けられ
て前記第1のシヤフトの上端部外周に位置する第
2のチユーブに軸方向へ摺動可能に嵌合した第3
のチユーブと、この第3のチユーブを前記第1ま
たは第2のチユーブに解除可能にロツクするロツ
ク機構を備えた構成にした場合には、前記第2の
シヤフトの支持剛性を高めることができる利点が
あるが、次のごとき問題点がある。
すなわち、テレスコピツク型ステアリング装置
を上記のごとく構成した場合には両チユーブの嵌
合部が軸方向の摺動部となるが、第3のチユーブ
の伸長側への摺動を規制するストツパ手段をかか
る嵌合部に設けなければならない。このため、か
かる嵌合部にストツパ手段を設けるに当つては、
第3のチユーブの円滑な摺動を損うことがあつて
はならない。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案はかかる問題に対処すべく、上記した後
者のテレスコピツク型ステアリング装置の前記両
チユーブの嵌合部における前記第1または第2の
チユーブ側の内周に軸方向の溝部とこの溝部内の
上端部に臨む第1の突起部を備え、かつ前記第3
のチユーブ側の外周に同外周の前記第1の突起部
より所定量下方の位置を切起して形成され前記溝
部内に臨んで前記第1の突起部に対向する第2の
突起部を備えてなる構成にしている。
〔考案の作用・効果〕
これにより、本考案においては、第1または第
2チユーブ側に設けた第1の突起部と第3のチユ
ーブ側に設けた第2の突起部とがストツパとして
機能し、第3のチユーブが伸長側へ所定量摺動し
たとき互いに確実に当接して同チユーブのそれ以
上の摺動を阻止する。
しかして、これら両チユーブに各突起部を設け
ても、両チユーブにおける設定された形状、同心
度等に対して何等影響がなく、第3のチユーブの
円滑な摺動が確保される。また、第3のチユーブ
側に設けた第2の突起部は同チユーブの摺動時の
ガイド機能および回止め機能を有し、他に特別の
ガイド部材および回止め部材を設ける必要がな
い。さらにまた、第2の突起部は第3のチユーブ
を切起して形成されているものであるから、安価
でかつ精度よく形成することができる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
るに、第1図には本考案の一例に係るテレスコピ
ツク型ステアリング装置のステアリングホイール
を取外した状態の横断面が示され、また第2図に
は同ステアリング装置の車体への組付けた状態が
示されている。
かかるステアリング装置においては、ステアリ
ングシヤフトが第2のシヤフトたるアツパシヤフ
ト10aと第1のシヤフトたるロアシヤフト10
bとからなり、アツパシヤフト10aは第1シヤ
フト11および第2シヤフト12により構成さ
れ、かつロアシヤフト10bは第3シヤフト1
3、第4シヤフト14および第5シヤフト15に
より構成されている。かかるロアシヤフト10b
においては、第4シヤフト14がその上端部にて
自在継手16を介して第3シヤフト13に連結さ
れかつその下端部にて第5シヤフト15に嵌合固
定されていて、第1のチユーブたるロアチユーブ
21に挿通されて回転可能に支持されている。ま
た、かかるロアシヤフト10bにおいては、第5
シヤフト15の下端部にて図示しない自在継手を
介してギヤボツクスに連結されている。一方、ア
ツパシヤフト10aにおいては、第2シヤフト1
2が筒状に形成されていて第1シヤフト11の下
端部にてこれと同軸的に固着され、第2シヤフト
12を第3シヤフト13の外周にスプライン嵌合
させて第3シヤフト13に対して軸方向へ摺動可
能かつトルク伝達可能に連結している。また、か
かるアツパシヤフト10aは第3のチユーブたる
アツパチユーブ22に挿通されて回転可能に支持
されていて、第1シヤフト11の上端部にステア
リングホイールWが組付けられている。
ロアチユーブ21はその上端部に固定した固定
ブラケツト23と補助ブラケツト24を介してイ
ンストルメントパネルの下方にて車体に組付けら
れている。また、アツパチユーブ22は固定ブラ
ケツト23の左右両外側にて上下方向へ所定量回
動可能に支持した回動ブラケツト25の第2のチ
ユーブたる筒部25aに軸方向へ摺動可能に嵌挿
されていて、後述するロツク機構50により解除
可能にロツクされている。これにより、アツパチ
ユーブ22の回動ブラケツト25に対するロツク
を解除すれば、アツパチユーブ22、第1シヤフ
ト11および第2シヤフト12は回動ブラケツト
25の筒部25aおよび第3シヤフト13に対し
て軸方向へ摺動可能になり、ステアリングホイー
ルWを軸方向へ位置調節することができる。これ
らアツパチユーブ22とロアチユーブ21とを連
結する固定ブラケツト23と回動ブラケツト25
の左右両側に、左右一対のチルト機構30,40
が配設されている。また、固定ブラケツト23と
回動ブラケツト25との間には左右一対のテンシ
ヨンスプリング26a,26bが介装されてい
て、回動ブラケツト25は第2図示反時計方向へ
常に付勢されている。
第1チルト機構30は第1図〜第5図に示すよ
うにラチエツト31、ボール32、第1解除レバ
ー33、カバープレート34および第2解除レバ
ー35を主要構成部材としている。
ラチエツト31は回動ブラケツト25の左側ア
ーム部25bに固着された固定ブラケツト23へ
の支持部を兼ねるプレート状のもので、その一端
側には円弧状歯部31aを備えている。ボール3
2は固定ブラケツト23の一側にセレーシヨンボ
ルト36aによりラチエツト31の歯部31aに
対向して揺動可能に枢着されていて、その先端部
にラチエツト31に噛合する歯部32aを備えて
いる。
第1解除レバー33はボール32をラチエツト
31から離間してこれら両者31,32の噛合を
解除するもので、第6図および第7図に示すよう
にレバー33aと補助プレート33bとからな
り、これら両者33a,33bはその先端部にて
ボール32に対する押圧用のローラ33cを挟持
して連結されている。この第1解除レバー33に
おいては、回動ブラケツト25を固定ブラケツト
23に支持するセレーシヨンボルト36bに上下
方向へ回動可能に支持されていて、レバー33a
の一端側に設けたカム溝33dにはボール32に
植設した係合ピン32bが嵌入している。また、
レバー33aの一端には固定ブラケツト23に係
止したテンシヨンスプリング36cの一端が係止
されていて、その付勢力にてローラ33cがボー
ル32の背部に弾撥的に当接してボール32をラ
チエツト31に噛合させている。
カバープレート34はボール32のラチエツト
31に対する噛合部を規定するもので、第8図に
示すようにプレート部34aの端部に円弧状カバ
ー部34bを備えるとともに突起部34cを備
え、かつ円弧状カバー部34bの内側に歯部34
dを備えている。このカバープレート34は円弧
状の板バネ34eと係合ピン34fを備えてい
て、ラチエツト31の外側にてセレーシヨンボル
ト36b上に回転可能かつその径方向へ摺動可能
に組付けられ、板バネ34eがラチエツト31の
背部に弾撥的に当接している。これにより、カバ
ープレート34は板バネ34eの付勢力にてその
歯部34dをラチエツト31aと噛合させ、同歯
部31aの外周の一部を覆蓋している。
第2解除レバー35はカバープレート34を摺
動してボール32のラチエツト31に対する噛合
部を位置調節可能とするもので、第9図に示すよ
うにプレート部35aにレバー部35b、カム溝
35cおよび係合ピン35dを備えていて、第1
解除レバー33とカバープレート34との間にて
セレーシヨンボルト36b上に回転可能に組付け
られている。この第2解除レバー35は、最外側
に組付けたリテーナプレート36dに一端を係止
したテンシヨンスプリング36eの付勢力にてリ
テーナプレート36dの取付ボルト36fに当接
し、それ以上の回動を規制されている。この状態
で、カム溝35cにはカバープレート34の係合
ピン34fが臨んでこれと係合している。なお、
固定ブラケツト23の外側にはガイドプレート3
7が組付けられていて、その係合凹所37aがカ
バープレート34の突起部34cに対向して位置
し、カバープレート34が摺動して突起部34c
が侵入したとき、カバープレート34の回動を規
制する。
一方、第2チルト機構40はラチエツト41、
ボール42および解除レバー43を主要構成部材
としている。これら部材においては、ラチエツト
41およびボール42が第1チルト機構30にお
けるラチエツト31およびボール32と同様のも
ので、解除レバー43は第10図および第11図
に示すように形成されている。
解除レバー43は、ボール42をラチエツト4
1から離間してこれら両者41,42の噛合を解
除するもので、レバー43aと補助プレート43
bとからなり、これら両者43a,43bはその
先端部にてボール42に対する押圧用のローラ4
3cを挟持して連結されている。この解除レバー
43においては、セレーシヨンボルト44aに上
下方向へ回動可能に支持されていて、レバー43
aに設けたカム溝43dにはボール42に植設し
た係合ピン42aが嵌入している。また、レバー
43aの一端には固定ブラケツト23に一端を係
止したテンシヨンスプリング44bが係止されて
いて、その付勢力にてローラ43cがボール42
の背部に弾撥的に当接してボール42をラチエツ
ト41に噛合させている。
第1チルト機構30の第1解除レバー33と第
2チルト機構40の解除レバー43とは、第12
図および第13図に示す連結部材38により連結
されている。連結部材38はL字状に屈折形成さ
れたレバーで、カバープレート34と第2解除レ
バー35との間にてセレーシヨンボルト36b上
に回動可能に組付けられている。この連結部材3
8においては、プレート部38aに設けた連結ピ
ン38bが第1解除レバー33に設けた連結穴3
3eに嵌入しており、またプレート部38aの下
端にて右側へ延びるアーム部38cには解除レバ
ー43に設けたアーム部43eが一対のボルトに
より組付けられている。これにより、両解除レバ
ー33,43は互に連結され、第1解除レバー3
3の回動操作により連結部材38が回動し同時に
解除レバー43が回動する。
また、これら両解除レバー33,43のカム溝
33d,43dは互に非対称に形成されていて、
各ボール32,42の各ラチエツト31,41に
対する噛合、噛合解除にわずかな時間差を設けて
いる。第1解除レバー33のカム溝33dにおい
ては、基端部側がセレーシヨンボルト36bを中
心とする円弧部33d1に形成されて、その先端
部側がカム部33d2に形成されている。これに
対して、解除レバー43のカム溝43dにおいて
は、基端部側がカム部43d1に形成され、その
先端部側がセレーシヨンボルト44aを中心とす
る円弧部43d2に形成されている。これによ
り、両解除レバー33,43の回動時には各ボー
ル32,42に対するローラ33c,43cの押
圧は同時に解除されるが、その後は先づボール4
2がラチエツト41から離間してこれとの噛合が
解除され、続いてポール32がラチエツト31か
ら離間してこれとの噛合が解除される。なお、各
ボール32,42が各ラチエツト31,41に噛
合する場合にはボール32が優先する。
ロツク機構50は第14図に示すようにロツク
部材51、押圧子52、螺子棒53および操作レ
バー54からなる。このロツク機構50におい
て、螺子棒53は回動ブラケツト25の筒部25
aの一側に進退可能に螺合していて、その内周部
に押圧子52が螺着されている。押圧子52は円
錐形に形成されていて、螺子棒53の前進により
ロツク部材51を押圧してその円弧状面51aを
アツパチユーブ22の外周面に圧接してアツパチ
ユーブ22を回動ブラケツト25にロツクし、か
つ螺子棒53の後退によりロツク部材51のアツ
パチユーブ22に対する圧接を解きアツパチユー
ブ22の回動ブラケツト25に対するロツクを解
除する。螺子棒53の進退は、その外端部にトル
ク伝達可能に組付けた操作レバー54の回動操作
により行われる。
しかして、回動ブラケツト25の筒部25aの
一側には、第1図および第14図に示すように軸
方向に延びる膨出部が設けられていて、この膨出
部内が軸方向に延びる所定幅の溝部25cになつ
ている。また、アツパチユーブ22の前記溝部2
5cに対応する部位には、同部位を切起して形成
された第2突起部22aが形成されている。この
第2突起部22aは本考案の第2の突起部に該当
するもので溝部25c内に臨み、溝部25aの上
端部に螺着して溝部25c内に臨むボルト27に
対向している。ボルト27は本考案の第1の突起
部に該当するもので、以下ボルト27を第1突起
部27と称する。これにより、アツパチユーブ2
2が伸長方向に摺動した場合に第2突起部22a
が第1突起部27に当接し、アツパチユーブ22
のそれ以上の伸長方向への摺動を阻止する。ま
た、アツパチユーブ22の中間部外周に固着した
コンビネーシヨンスイツチCS用の組付用プレー
ト28には複数の脚部28aが突設されている。
各脚部28aは軸方向へ変形可能なもので、アツ
パチユーブ22が縮小方向に摺動した場合回動ブ
ラケツト25の筒部25a上端に当接し、アツパ
チユーブ22のそれ以上の縮小方向への摺動を阻
止する。
このように構成したステアリング装置において
は、第1チルト機構30の第1解除レバー33の
非操作時回動ブラケツト25は左右両チルト機構
30,40の作用により固定ブラケツト23にロ
ツクされている。この場合、第1チルト機構30
は第3図に示す状態にあり、また第2チルト機構
40においてもラチエツト41、ボール42およ
び解除レバー43は第1チルト機構30における
と同様の状態にある。
この状態にある第1チルト機構30の第1解除
レバー33を第3図の反時計方向へ回動操作する
と、これに伴い連結部材38および第2チルト機
構40の解除レバー43が同方向へ回動する。こ
れにより、各解除レバー33,43に設けた各ロ
ーラ33c,43cの各ボール32,42に対す
る押圧は略同時に解除されるが、各カム溝33
d,43dの作用の相違により先づボール42が
ラチエツト41から離間してこれに対する噛合が
解除され、続いてボール32がラチエツト31か
ら離間してこれに対する噛合が解除される。この
結果、両チルト機構30,40による固定ブラケ
ツト23に対する回動ブラケツト25のロツクが
解除され、回動ブラケツト25およびこれに支持
されたアツパチユーブ21、アツパシヤフト10
a、ステアリングホイールWは両テンシヨンスプ
リング26a,26bの作用にて第4図に示すよ
うに跳上げられる。
この状態の第1チルト機構30において、カバ
ープレート34はラチエツト31に噛合してい
て、ラチエツト31の円弧状歯部31aのうちボ
ール32が噛合していた部位を噛合可能に解放
し、その上方の部位をカバー部34bにて覆蓋し
ている。このため、跳上げられたステアリングホ
イールWを押下げると、ローラ33cにて押圧さ
れているボール32はカバープレート34のカバ
ー部34b外周を摺動しつつ円弧状歯部31aの
元の噛合部位に達して同部位に噛合する。また、
第2チルト機構40においてはローラ43cがボ
ール42を押圧しているが、ラチエツト31とボ
ール32の噛合前においては係合ピン42aとカ
ム溝43dとの作用にてなおラチエツト41とボ
ール42とは離間し、ラチエツト31とボール3
2の噛合直後にボール42はラチエツト41に噛
合する。これにより、ステアリングホイールWは
常に元位置に復帰する。
次に、ステアリングホイールWを上下方向に位
置調節する場合について説明するに、この場合に
は第2解除レバー35を第3図の反時計方向へ回
動操作する。これにより、カバープレート34
は、その係合ピン34fと第2解除レバー35の
カム溝35cとの作用にて図示左方へ摺動され、
そのカバー部34bがラチエツト31から離間す
るとともにその突起部34cがガイドプレート3
7の係合凹所37aに突入する。このため、ラチ
エツト31はカバープレート34に対して相対回
動可能となる。また、第2解除レバー35をさら
に回動操作すると、同レバー35に設けた係合ピ
ン35dが第1解除レバー33に係合してこれを
一体的に回動させる。このため、連結部材38を
介して解除レバー43が同時に回動し、第5図に
示すように両チルト機構30,40による固定ブ
ラケツト23に対する回動ブラケツト25のロツ
クが解除される。従つて、第2解除レバー35を
その回動位置に保持した状態にてステアリングホ
イールWを上下動することができ、ステアリング
ホイールWを上下動して所望の位置に移動した後
第2解除レバー35の操作を解除すれば、先づ両
解除レバー33,43が回動復帰して各ボール3
2,42は各ラチエツト31,41の円弧状歯部
における元は異なる部位に噛合する。その後、第
2解除レバー35が回動復帰してカバープレート
34を非操作位置に復帰させ、その歯部34dを
円弧状歯部31aの元とは異なる部位に噛合させ
る。この場合、カバープレート34の歯部34d
はステアリングホイールWの位置調節以前に噛合
していたラチエツト31の歯部からステアリング
ホイールWの調節角度分だけずれた歯部31aに
噛合し、ステアリングホイールWの調節位置が記
憶される。
しかして、当該ステアリング装置においては、
ロツク機構50の操作により回動ブラケツト25
に対するアツパチユーブ22のロツクを解除して
これを軸方向へ摺動させることにより、同アツパ
チユーブ22およびこれに支持したアツパシヤフ
ト10aを伸縮させてステアリングホイールWの
軸方向の位置調節がなされる。この位置調節時、
アツパチユーブ22に設けた第2突起部22aと
回動ブラケツト25の筒部25aに螺着した第1
突起部27とがアツパチユーブ22の伸長方向へ
の摺動時のストツパとして機能し、かつ組付用プ
レート28に設けた脚部28aと筒部25aの上
端とがアツパチユーブ22の縮小方向への摺動時
のストツパとして機能する。
このように、本実施例におけるアツパチユーブ
22と回動ブラケツト25の筒部25aとの嵌合
部には、アツパチユーブ22に第2突起部22a
を設けかつ筒部25aに第1突起部27を螺着し
ているものであるから、これらチユーブ22、筒
部25aにストツパとして機能する部材を溶接す
る場合に比し溶接歪みがないため両者間の真円度
が保持され、アツパチユーブ22の円滑な摺動が
確保される。
しかして、これらチユーブ22、筒部25aに
各突起部22a,27を設けても、チユーブ2
2、筒部25aにおける設定された形状、同心度
等に対して何等影響がなく、チユーブ22の円滑
な摺動が確保される。また、チユーブ22側に設
けた第2突起部22aは同チユーブ22の摺動時
のガイド機能および回止め機能を有し、他に特別
のガイド部材および回止め部材を設ける必要がな
い。さらにまた、第2突起部22aがチユーブ2
2を切起して形成されているものであるから、安
価でかつ精度よく形成することができる。
なお、本実施例においては本考案をチルトステ
アリング装置に実施した例について示したが、本
考案はチルト機構を備えていない通常のステアリ
ング装置にも実施し得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るステアリング
装置の主要部を示す横断平面図、第2図は同装置
の車体への組付け状態を示す側面図、第3図は第
2図の拡大部分側面図、第4図および第5図はチ
ルト機構の作動状態を示す第3図に対応する側面
図、第6図は第1解除レバーの拡大側面図、第7
図は第6図の矢印−線に沿う断面図、第8図
はカバープレートの拡大側面図、第9図は第2解
除レバーの拡大側面図、第10図は解除レバーの
拡大側面図、第11図は第10図の矢印−
線に沿う断面図、第12図は連結部材の拡大側
面図、第13図は同拡大正面図、第14図はロツ
ク機構の拡大縦断正面図である。 符号の説明、10a……アツパシヤフト、10
b……ロアシヤフト、21……ロアチユーブ、2
2……アツパチユーブ、22a……第2突起部
(第2の突起部)、23……固定ブラケツト、25
……回動ブラケツト、25c……溝部、27……
第1突起部(第1の突起部)、30,40……チ
ルト機構、31,41……ラチエツト、32,4
2……ボール、33,35,43……解除レバ
ー、38……連結部材、50……ロツク機構。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 第1のチユーブ内にて軸方向への移動を規制し
    て回転可能に支持した第1のシヤフトと、この第
    1のシヤフトの上端部に軸方向へのみ摺動可能に
    嵌合されその上端部にステアリングホイールが組
    付けられる第2のシヤフトと、この第2のシヤフ
    トをその内部にて軸方向への移動を規制して回転
    可能に支持し前記第1のチユーブまたは同チユー
    ブに組付けられて前記第1のシヤフトの上端部外
    周に位置する第2のチユーブに軸方向へ摺動可能
    に嵌合した第3のチユーブと、この第3のチユー
    ブを前記第1または第2のチユーブに解除可能に
    ロツクするロツク機構を備えるとともに、前記両
    チユーブの嵌合部における前記第1または第2の
    チユーブ側の内周に軸方向の溝部とこの溝部内の
    上端部に臨む第1の突起部を備え、かつ前記第3
    のチユーブ側の外周に同外周の前記第1の突起部
    より所定量下方の位置を切起して形成され前記溝
    部内に臨んで前記第1の突起部に対向する第2の
    突起部を備えてなるテレスコピツク型ステアリン
    グ装置。
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