JPH0439799Y2 - - Google Patents

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JPH0439799Y2
JPH0439799Y2 JP1986099928U JP9992886U JPH0439799Y2 JP H0439799 Y2 JPH0439799 Y2 JP H0439799Y2 JP 1986099928 U JP1986099928 U JP 1986099928U JP 9992886 U JP9992886 U JP 9992886U JP H0439799 Y2 JPH0439799 Y2 JP H0439799Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は車輌用ワイパ装置に関し、特に２つ以
上のヨーク部材を有するワイパ装置においてこれ
らヨーク部材を互にピボツト運動可能に連結する
連結装置に関する。
［従来の技術］ 第１２図は従来のワイパ装置の一例を示してお
り、ワイパアーム１に連結されたヨーク部材２の
両端にそれぞれヨーク部材３，４がそれぞれピン
５，６によりピボツト運動可能に連結され、ヨー
ク部材３，４にブレードラバー７が支持される。
ピン５，６は通常リベツトとなされている。
［考案が解決しようとする問題点］ ピン５，６によつてヨーク部材を互に連結する
従来形式のものはリベツト打ち作業を必要とし、
組立工数がかかる。
リベツト打ち作業を省略する連結装置が特公昭
55−8371号公報に示されているが組立時にヨーク
部材を曲げる必要があり、組立作業コストの低減
には役立たない。
本出願人は実願昭60−91158号明細書において、
ピボツトピンの両端にテーパ部を設け、これらが
弾性の軸受部と係合してピボツトピンの抜け止め
を行うものを提案したが、弾性軸受部の材質、製
作コスト等の点について問題がある。
本考案はこれら従来装置の欠点を除去したヨー
ク部材連結装置を提供することを目的とする。
［問題点を解決するための手段］ 本考案によれば、ほゞ直立する両側壁と該両側
壁を連結する頂壁とを有する断面形状をそれぞれ
有する第１および第２のヨーク部材を互にピボツ
ト連結する連結装置であつて、第１のヨーク部材
の両側壁の内面と第２のヨーク部材の両側壁の外
面とに係合する両側壁と該両側壁を連結する頂壁
とを有する合成樹脂製のスペーサ部材と、第１お
よび第２のヨーク部材とスペーサ部材との両側壁
を貫通延長するピボツトピンとを含み、該ピボツ
トピンはスペーサ部材の両側壁を貫通する位置の
少くとも一方に中間小径部を有し、スペーサ部材
の対応する側壁には該中間小径部と係合してピボ
ツトピンの軸方向移動を阻止する係合孔が設けら
れ、該係合孔に連通してピボツトピンの直径方向
一方向に延びる第１の切欠溝と前記直径方向一方
向に直交する方向に係合孔から間隔をおかれて第
１の切欠溝とほゞ平行に延びる少くとも１つの第
２の切欠溝とが前記スペーサ部材の側壁に設けら
れている、車輌用ワイパのヨーク部材連結装置が
提供される。
［作用］ 第１の切欠溝と第２の切欠溝とを設けたことに
より係合孔は弾性的に拡径可能となり、ピボツト
ピンを軸方向に押しこむだけで組付作業が可能で
ある。
ピボツトピンの横方向脱出はその中間小径部が
係合孔と係合することによつて阻止され、信頼性
の高い結合が得られる。
［実施例］ 第１図〜第３図は本考案の第１の実施例を示
し、図において１０は第１のヨーク部材、１１は
第２のヨーク部材、１２はスペーサ部材、１３は
ピボツトピンである。ヨーク部材１０，１１はそ
れぞれ第１２図におけるヨーク部材２，３にそれ
ぞれ対応するが本考案は第１２図に示す形式に限
定されるものでない。
ヨーク部材１０はほぼ直立する両側壁１０Ａ，
１０Ａと両側壁１０Ａ，１０Ａの頂端を連結する
頂壁１０Ｂとを有する断面形状を有し、ヨーク部
材１１はほぼ直立する両側壁１１Ａ，１１Ａと両
側壁１１Ａ，１１Ａの頂端を連結する頂壁１１Ｂ
とを有する断面形状を持つている。なおこれらの
場合、両側壁と頂壁との連結部が鋭角をなしてい
る必要はない。
スペーサ部材１２は、第１のヨーク部材１０の
両側壁１０Ａ，１０Ａの内面と係合しかつ第２の
ヨーク部材１１の両側壁１１Ａ，１１Ａの外面と
係合する両側壁１２Ａ，１２Ａと、両側壁１２
Ａ，１２Ａを連結する頂壁１２Ｂとを有する合成
樹脂製部材である。図示実施例において頂壁１２
Ｂは第１のヨーク部材１０の頂壁１０Ｂの内面と
当接し、かつ第２のヨーク部材１１の頂壁１１Ｂ
から間隔をおかれていて、スペーサ部材１２と第
１のヨーク部材１０とに相対的な回動運動を第２
のヨーク部材１１に許しているが、頂壁１１Ｂに
円弧状の突起部を設けてスペーサ部材の頂壁１２
Ｂに当接するようにしてもよく、第２のヨーク部
材とともに第１のヨーク部材１０に相対的に回動
するようにしてもよい。
第１のヨーク部材の両側壁１０Ａ，１０Ａには
円形の開口１０Ｃ，１０Ｃが設けられ、その直径
はピボツトピン１３の大径部１３Ａに対応してい
る。第２のヨーク部材１１の両側壁にも同様な開
口１１Ｃ，１１Ｃが設けられ、ピボツトピンの大
径部１３Ａと係合する。
ピボツトピン１３がスペーサ部材１２の両側壁
１２Ａ，１２Ａを貫通する位置には中間小径部１
３Ｂ，１３Ｂが設けられ、スペーサ部材には係合
孔１２Ｃ，１２Ｃが設けられる。係合孔１２Ｃ，
１２Ｃに連通して横方向左右に延びる第１の切欠
溝１２Ｄ，１２Ｄと、係合孔１２Ｃ，１２Ｃから
上下方向に隔てられて横方向に延びる第２の切欠
溝１２Ｅ，１２Ｅとが、両側壁１２Ａ，１２Ａに
それぞれ設けられている。
このように構成されているから、組付時に両ヨ
ーク部材１０，１１とスペーサ部材とを所定位
置、すなわち開口１０Ｃ，１１Ｃと係合孔１２Ｃ
とが整合する位置として、ピボツトピン１３を軸
方向に押しこむと、係合孔１２Ｃはその上下壁が
それぞれ上方および下方に弾性的に移動すること
によつて拡径して、ピボツトピン１３の大径部１
３Ａの通過を可能とし、第１図に示す所定位置に
なると縮径して中間小径部１３Ｂと係合して組立
状態を維持する。従つて組立作業は容易であり、
抜け止め装置を別に設ける必要もない。
第４図は本考案の第２の実施例を示し、この場
合、スペーサ部材１２の一方の側壁には開口１０
Ｃ，１１Ｃと同径の開口１２′Ｃが設けられ、ピ
ボツトピン１３にも１個の中間小径部が設けられ
ているのみである。
第５図は中間小径部１３Ｂおよび対応する係合
孔１２Ｃにまるみを設けた変形例を示す。
第６図は第２の切欠溝１２Ｅ，１２Ｆのうち、
下方のものが省略された例を示す。この場合は側
壁１２Ａの下方縁が係合孔１２Ｃの拡径時に下方
に弾性的に変形する。
第７図、第８図は別の実施例を示しており、第
１の切欠溝１２Ｄ，第２の切欠溝１２Ｅ，１２Ｆ
は上下方向に延びており、各切欠溝の上方端はス
ペーサ部材１２の頂壁１２Ｂまで延びている。な
お、この場合、係合孔１２Ｃは第１の切欠溝１２
Ｄの一部として形成され、同一幅のものとなされ
ている。
第９図、第１０図、第１１図は中間小径部の変
形例を示し、中間小径部１３Ｂは大径部１３Ａと
同軸ではなく、大径部１３Ａの外周に関して部分
的に延びている偏心溝（第９図）、弓形溝（第１
０図）、直線溝（第１１図）などによつて小径部
１３Ｂが限定されている。この構成は第２の切欠
溝を一方側のみに設ければよいという点で有利で
ある。
［考案の効果］ 本考案によれば部品点数を小としてヨーク部材
相互間の確実な連結を達成することができ、組付
けも容易であり、リベツト打ち等の作業を省略す
ることができ、著しく生産性が向上し、且つ安価
である。
【図面の簡単な説明】
第１図は本考案によるヨーク部材連結装置の第
１の実施例を示す縦断面図、第２図は分解斜視
図、第３図はスペーサ部材とピボツトピンとを示
す部分断面側面図、第４図は第１図の変形例を示
す縦断面図、第５図はピボツトピンとスペーサ部
材との係合部の変形例を示す部分断面図、第６図
は第３図の変形例を示す部分断面側面図、第７
図、第８図は本考案の別の実施例を示す分解斜視
図および部分断面側面図、第９図、第１０図、第
１１図はピボツトピンの変形例を示す断面図、第
１２図は従来のワイパ装置の一例を示す概略側面
図。 ２，３，４……ヨーク部材、５，６……ピン、
１０……第１のヨーク部材、１１……第２のヨー
ク部材、１２……スペーサ部材、１３……ピボツ
トピン、１０Ａ，１１Ａ，１２Ａ……側壁、１０
Ｂ，１１Ｂ，１２Ｂ……頂壁、１０Ｃ，１１Ｃ…
…開口、１２Ｃ……係合孔、１２Ｄ……第１の切
欠溝、１２Ｅ，１２Ｆ……第２の切欠溝、１３Ａ
……大径部、１３Ｂ……中間小径部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ ほぼ直立する両側壁と該両側壁の頂端を連結
    する頂壁とを有する断面形状をそれぞれ有する
    第１および第２のヨーク部材を互にピボツト連
    結する連結装置であつて、第１のヨーク部材の
    両側壁の内面と第２のヨーク部材の両側壁の外
    面とに係合する両側壁と該両側壁を連結する頂
    壁とを有する合成樹脂製スペーサ部材と、第１
    および第２のヨーク部材と前記スペーサ部材と
    の両側壁を貫通延長するピボツトピンとを含
    み、該ピボツトピンはスペーサ部材の両側壁を
    貫通する位置の少くとも一方に中間小径部を有
    し、スペーサ部材の対応する側壁には該中間小
    径部と係合してピボツトピンの軸方向移動を阻
    止する係合孔が設けられ、該係合孔に連通して
    ピボツトピンの直径方向一方向に延びる第１の
    切欠溝と前記直径方向一方向に直交する方向に
    係合孔から間隔をおかれて第１の切欠溝とほゞ
    平行に延びる少くとも１つの第２の切欠溝とが
    前記スペーサ部材の側壁に設けられている、車
    輌用ワイパのヨーク部材連結装置。 ２ スペーサ部材の両側壁に係合孔が設けられて
    いる実用新案登録請求の範囲第１項記載のヨー
    ク部材連結装置。 ３ 前記直径方向一方向が横方向であり、係合孔
    の上方に第２の切欠溝が設けられている、実用
    新案登録請求の範囲第１項記載のヨーク部材連
    結装置。 ４ 係合孔の下方にも第２の切欠溝が設けられて
    いる、実用新案登録請求の範囲第３項の記載の
    ヨーク部材連結装置。 ５ 第１の切欠溝が上下方向に延びており、係合
    孔の横方向両側に上下方向に延びる第２の切欠
    溝が設けられている、実用新案登録請求の範囲
    第１項記載のヨーク部材連結装置。 ６ 中間小径部が環状溝によつて限定されてい
    る、実用新案登録請求の範囲第１項記載のヨー
    ク部材連結装置。 ７ 中間小径部が偏心溝、弓形溝などピボツトピ
    ンの外周に関して部分的に延びている溝によつ
    て限定されている、実用新案登録請求の範囲第
    １項記載のヨーク部材連結装置。
JP1986099928U 1986-06-30 1986-06-30 Expired JPH0439799Y2 (ja)

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