JPH04371855A - プリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、昇華型熱転写式カラ
ープリンタ等のプリンタに関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に感熱プリンタは、サーマルヘッド
を備えており、このサーマルヘッドをプラテンに押し当
てて、プラテンとサーマルヘッドとの間に挿入された印
画紙に印画するようになっている。これを、図１３によ
って簡単に説明すると、１００はプラテンであり、１０
１はサーマルヘッドである。このサーマルヘッド１０１
の背面には放熱板１０２を固定してある。この放熱板１
０２の下部に固定された軸１０３を中心にして、サーマ
ルヘッド１０１を上記プラテン１００に接触，離反する
ように往復移動（揺動）するように構成してある（この
構造は、実開昭６２−４５１４５号公報の第３図に示さ
れている）。

【０００３】そして、印画時には、プラテン１００とサ
ーマルヘッド１０１の間に図示しない印画紙を圧接し、
サーマルヘッド１０１に必要な熱量を加えて印画する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来のプリンタでは、
印画時にサーマルヘッド１０１より発生する熱を放熱板
１０２で放熱していたが、プリンタ本体内の熱は空冷用
のモータファン等により強制的に排気して放熱効果を上
げるようにしていたため、プリンタ全体が大型，厚型に
なる欠点があった。そこで、この発明は、プリンタ本体
のシャーシを放熱板として利用して全体を小型化，薄型
軽量化することができるプリンタを提供するものである
。

【０００５】

【課題を解決するための手段】プリンタ本体内のシャー
シにヘッドを固定し、このヘッドに対してプラテンを接
触，離反自在に設けてある。

【０００６】

【作用】シャーシにヘッドを固定したので、シャーシが
放熱板として利用され、プリンタ本体内の放熱効果が高
められる。また、従来のような強制空冷用のモータファ
ン等が不要となるため、その分プリンタ全体が小型化，
薄型軽量化される。

【０００７】

【実施例】以下、この発明の一実施例を図面と共に詳述
する。

【０００８】図２において、１は昇華型熱転写式カラー
プリンタであり、そのプリンタ本体２内の底部に側面凵
字状のシャーシ３を配置してある。このシャーシ３の左
右両側には左，右側板４，６を前，後のポール７，８と
ビス９等を介して固定してある。また、左側板４の内側
には左中側板５を併設してある。この左中側板５と右側
板６間の前側中央には印画紙１０をプリンタ本体２内の
後述するプラテン２０側に案内する給紙ガイド板１１を
架設してあると共に、その下方には両端が開口した略円
筒状のリボンカートリッジ収納部１３を架設してある。 また、左中側板５と右側板６間の給紙ガイド板１１の手
前にはゴム製等から成る一対の給紙ローラ１２，１２を
軽く当接させて回転自在に支持してあると共に、その上
方には排紙ガイド板１４を架設してある。

【０００９】また、上記左中側板５と右側板６間の後側
のシャーシ３の後部コーナ部には、側面略Ｌ字状のサブ
シャーシ１５を介して長尺のサーマルヘッド１６をねじ
止めにより所定角度傾斜するように固定してある。この
サーマルヘッド１６の上方の左中側板５と右側板６間に
は支軸１９を介して巻取りリボンリール１７を回転自在
に支持してある。この巻取りリボンリール１７の中央に
は、略Ｌ字形の爪１８を出没自在に設けてある。この爪
１８は、図３に示すように、後述するインクリボン９４
を巻き付ける前において、捩りバネ１８ａの付勢力によ
り巻取りリボンリール１７の巻付胴部１７ａの内部に形
成された凹部から外周面に突出するようになっている。 そして、この巻取りリボンリール１７とリボンカートリ
ッジ収納部１３の間に、ゴム製のプラテン２０をプラテ
ン駆動機構３０によりサーマルヘッド１６に接触，離反
するように設けてある。

【００１０】このプラテン駆動機構３０は、左中側板５
と右側板６に掛け渡された支軸３１に前後方向に揺動自
在に支持され、各中央部間に支軸２１を介して上記プラ
テン２０を回転自在に支持した一対の支持アーム３２，
３２と、この一対の支持アーム３２，３２の外側に上記
支軸３１を介して前後方向に揺動自在に支持され、一対
の支持アーム３２，３２の先端間のポール３３両端とそ
の先端間のポール３５両端との間に各引張りコイルバネ
３６，３６をそれぞれ介在した一対のサブ支持アーム３
４，３４と、この一対のサブ支持アーム３４，３４の先
端間のポール３５の中央に遊嵌されるリンク３８の基部
を固定し、上記左中側板５と右側板６に回転自在に掛け
渡された駆動軸３７と、この駆動軸３７の右側板６の内
面側に基端部が固定され、先端側に右側板６の外面側に
まで突出するカムフォロアとしてのピン４０を固定した
駆動アーム３９と、右側板６の外面上部に軸４２を介し
て回転自在に支持され、該右側面６の外面に対向する内
面に上記ピン４０が挿入嵌合する第１のカム溝４１ａを
有したカムギヤ４１と、上記右側板６の外面の上部に取
付けられ、上記カムギヤ４１を駆動ギヤ４４を介して回
動させるモータ４３とで構成されている。

【００１１】この一対の支持アーム３２，３２の支軸３
１側及び巻取りリボンリール１７側には各一対の長孔３
２ａ，３２ｂを形成してある。これら各一対の長孔３２
ａ，３２ａ及び３２ｂ，３２ｂ間にはプラテン２０に印
画紙１０を圧接する一対のピンチローラ４５，４５の各
両端を摺動自在に支持してある。これら各ピンチローラ
４５の両端とプラテン２０の支軸２１の両端間には各引
張りコイルバネ４６，４６をそれぞれ介在してある。

【００１２】上記プラテン２０の左中側板５の支持アー
ム３２の内面側にはギヤ２２を固定してある。このギヤ
２２は前記支軸３１の回りの左中側板５の内面側に配設
されたギヤ群２３を介して左中側板５の外面に取付けら
れ、駆動ギヤ４７ａをその内面側に突設されたモータ４
７により回動するようになっている。このギヤ群２３は
、上記支軸３１に回転自在に支持され、プラテン２０の
ギヤ２２に噛合する第１ギヤ２４と、後述するキャプス
タン軸５０に回転自在に支持され、上記第１ギヤ２４に
噛合する第２ギヤ２５と、左中側板５の内面に突出した
各軸を介して回転自在に支持され、上記第２ギヤ２５と
上記モータ４７の駆動ギヤ４７ａに噛合する第３〜第６
ギヤ２６〜２９とで構成されている。これにより、上記
プラテン２０はサーマルヘッド１６側に移動しながら回
転することができるようになっている。

【００１３】前記左中側板５と右側板６間のリボンカー
トリッジ収納部１３のリボン出入口１３ａの上方にはキ
ャプスタン軸５０を回転自在に支持してあると共に、こ
のキャプスタン軸５０の下方には該キャプスタン軸５０
に当接してインクリボ９４の巻き上げ、巻き取りを行う
ピンチローラ５１を配設してある。また、上記リボンカ
ートリッジ収納部１３の左中側板５の内面側には供給用
リール台５２を突設してある。これらキャプスタン軸５
０と供給用リール台５２は、左側板４と左中側板５に取
付けられた１つのモータ５３により回動するようになっ
ている。即ち、モータ５３により駆動する駆動ギヤ５４
に、左中側板５の外面側に枢支された第１中間ギヤ５５
が噛合している。この第１中間ギヤ５５に左側板４の内
面側に枢支された第２中間ギヤ５６を介して左中側板５
の外面側に突出した上記キャプスタン軸５０の一端に固
定されたギヤ５７が噛合している。これにより、キャプ
スタン軸５０は回動する。また、上記第１中間ギヤ５５
には左中側板５の内，外面に枢支された一対の中間ギヤ
５８，５８の一方に噛合している。この他方の中間ギヤ
５８に上記供給用リール台５２に固定されたギヤ５９が
噛合している。これにより、供給用リール台５２は回動
する。

【００１４】上記ピンチローラ５１は左中側板５と右側
板６との間に掛け渡された軸６０を介して上下方向に移
動する揺動板６１に回転自在に支持してある。この揺動
板６１の右板側６の端部には円弧状のラック６２を形成
してある。このラック６２は右側板６の内面に突出した
一対のピン６３，６３に沿って上下方向に摺動するスラ
イダ６４のラック６４ａに噛合している。このスライダ
６４には上記ピン６３，６３に沿って上下方向に移動す
る移動板６５を重ね合わせてある。この移動板６５の上
端には内側及び右側板６の外面側まで延びるピン６６を
突設してある。このピン６６の一端は前記カムギヤ４１
の内面に形成された第２のカム溝４１ｂに遊嵌している
と共に、該ピン６６の他端と上記スライダ６４の下端と
の間には圧縮コイルバネ６７を介在してある。

【００１５】また、前記シャーシ３のプラテン２０の下
方に立設られたブラケット７０にはインクリボン案内板
７１をピン枢支してある。このインクリボン案内板７１
は捩りバネ７２によりその先端７１ａ側を下方に付勢し
てある。さらに、このブラケット７０にはリボン案内用
ガイド７３をバネ７４により上方に付勢してある。この
リボン案内用ガイド７３の先端にリボン案内ローラ７５
をピン枢支してある。また、サーマルヘッド１６の上方
には軸７６を介してリボン案内ガイド７７を回動（揺動
）自在に支持してある。このリボン案内ガイド７７は捩
りバネ７８によりそのリボン案内ローラ７９をプラテン
２０側に付勢している。さらに、この軸７６にはリボン
案内制御板８０を回動自在に支持してある。このリボン
案内制御板８０の一端に突出した突起部８０ａは前記カ
ムギヤ４１の外面に形成されたカム突起４１ｃに当接し
て、その先端８０ｂ側を巻取りリボンリール１７の巻付
胴部１７ａに当接，離反自在にしてある。尚、このリボ
ン案内制御板８０は図示しない捩りバネにより上記巻取
りリボンリール１７の巻付胴部１７ａ側に付勢されてい
る。

【００１６】この巻取りリボンリール１７の左中側板５
側の端部にはギヤ８１を固定してある。このギヤ８１は
左中側板５の内外面に突出した一対のギヤ８２，８３の
内側のギヤ８２に噛合している。この外側のギヤ８３は
左中側板５の外面側に取付けられたモータ８４で駆動す
る駆動ギヤ８５に噛合している。尚、図中８６及び８７
は印画紙の合成樹脂製のガイド板、８８及び８９は排紙
送り用の排紙ローラである。

【００１７】また、図６は、リボンカートリッジ収納部
１３に収納されるリボンカートリッジ９０を示す。この
リボンカートリッジ９０は下ケース９１と下ケース９２
とで円筒状に形成してあり、この内部に、供給リボンリ
ール９３（図１に示す）を回転自在に支持してある。こ
のリボンリール９３の図示しない一対の鍔部間には、イ
エロー（Ｙ），マゼンタ（Ｍ），シアン（Ｃ）の染料塗
布部からなる着色領域が連続したインクリボン９４を巻
き付けてある。このインクリボン９４の先端にはリボン
引出シート９５を固着してある。このリボン引出シート
９５の先端には上記巻取りリボンリール１７の爪１８に
挿入係合される引出係合孔９５ａを形成してあると共に
、その引出位置を検出するマーカー９５ｂ等を施してあ
る。

【００１８】以上実施例のカラープリンタ１によれば、
印画紙１０をプリンタ本体２の前側よりその給紙ガイド
板１１に給紙する前に、プリンタ本体２の右側面にある
リボンカートリッジ収納部１３にリボンカートリッジ９
０を装填する。すると、図７に示すように、ピンチロー
ラ５１がキャプスタン軸５０側に上昇し、上記リボンカ
ートリッジ９０のリボン引出シート９５が上記キャプス
タン軸５０とピンチローラ５１間に挾み込まれて、キャ
プスタン軸５０の回転によりプラテン２０側へ送られる
。このプラテン２０まで送られたリボン引出シート９５
はプラテン２０の回転により巻取りリボンリール１７へ
送られる。この時、リボン案内制御板８０の先端８０ｂ
側が巻取りリボンリール１７の巻付胴部１７ａに当たっ
て上記リボン引出シート９５を該巻付胴部１７ａに案内
する。これによって、リボン引出シート９５の引出係合
孔９５ａが上記巻取りリボンリール１７の爪１８にチャ
ッキングされてインクリボン９４が巻取りリボンリール
１７に自動装填される。尚、上記リボン引出シート９５
の巻き付け状態は、該リボン引出シート９５に施された
マーカー９５ｂをプリンタ本体２内に設けられた図示し
ないセンサで読み取ることにより検出される。

【００１９】次に、図８に示すように、給紙ガイド板１
１より印画紙１０を給紙すると、この印画紙１０はプラ
テン２０と該プラテン２０の下側のピンチローラ４５間
に挾まれて給紙が完了する。

【００２０】次に、図９に示すように、印画紙１０をプ
ラテン２０の下側のピンチローラ４５で押さえたプラテ
ン２０を、プラテン駆動機構３０により下方へ移動させ
てサーマルヘッド１６にインクリボン９４を介して圧接
する。この状態でプラテン２０を回転させると、印画紙
１０はプラテン２０の表面の摩擦によってプラテン２０
の上方のピンチローラ４５まで送られて、１色（イエロ
ー）分の画像の転写が終了する。

【００２１】この１色分の印画が終了すると、図１０に
示すようにプラテン２０をプラテン駆動機構３０により
サーマルヘッド１６から離すと同時にプラテン２０を逆
回転させて印画紙１０の先端をプラテン２０の下側のピ
ンチローラ４５まで戻し、図１１に示すようにインクリ
ボン９４を送って次の色（マゼンタ）の転写を開始する
。

【００２２】このようにして、図８〜図１１に示す動作
を数回反復して最後の色（シアン）の転写が終了して印
画が完了した後に、図１２に示すように、プラテン２０
をプラテン駆動機構３０によりサーマルヘッド１６から
離すと、プラテン２０が排紙ローラ８８に当たり、該プ
ラテン２０の回転により印画紙１０が排紙ガイド板１４
上に排紙される。尚、上記図８〜図１０に示す動作にお
いて、図９に示す印画時は、サーマルヘッド１６と印画
紙１０及びインクリボン９４はプラテン２０により圧接
状態となっているが、図８に示す給紙モード、図１０に
示す紙戻しモード、図１１に示すインクリボン送りモー
ド時には非圧接状態となっている。

【００２３】また、上記インクリボン９４を使いきった
後、又は、リボンカートリッジ９０を途中で交換する場
合には、リボンカートリッジ９０の供給リボンリール９
３にインクリボン９４を完全に巻き戻してからリボンカ
ートリッジ９０をリボンカートリッジ収納部１３から取
り外すようになっている。このインクリボン９４を巻き
戻す際に、リボン案内制御板８０の先端８０ｂが巻取り
リボンリール１７の巻付胴部１７ａに巻かれているイン
クリボン９４に当たり、該インクリボン９４にバックテ
ンションを付与して供給リボンリール９３へ巻き戻す際
のインクリボン９４の弛みを防止している。

【００２４】このように、サーマルヘッド１６をサブシ
ャーシ１５を介してシャーシ３に直接固定し、このサー
マルヘッド１６に対してプラテン２０をプラテン駆動機
構３０により往復移動させて該サーマルヘッド１６に接
触，離反するように構成したので、上記シャーシ３を放
熱板として利用することができ、高い放熱効果を得るこ
とができる。その結果、従来のような強制空冷用のモー
タファン等が不要となるため、モータファンの取付けス
ペースを省くことができ、その分プリンタ本体２を小型
化，薄型化することができる。

【００２５】また、モータファンや、そのドライブ回路
が不要となるので、その分コストダウンを図ることがで
きる。さらに、取付けスペースの大きいサーマルヘッド
１６に対して、プラテン２０をプラテン駆動機構３０で
サーマルヘッド１６に圧接，非圧接することで、印画動
作を行うため、リボンカートリッジ９０の小型化と相俟
って、プリンタ１全体を一段と小型化，薄型軽量化する
ことができる。

【００２６】尚、前記実施例によれば、印画紙を給紙ガ
イド板に手差しで給紙するようにしたが、プリンタ本体
に、複数枚の印画紙を収納する給紙トレーを着脱自在に
設けて、自動給紙するようにしてもよい。

【００２７】

【発明の効果】以上のように、この発明のプリンタによ
れば、シャーシにヘッドを固定し、このヘッドに対して
プラテンを往復移動させて該ヘッドに接触，離反するよ
うに構成したので、上記シャーシを放熱板として利用す
ることができ、高い放熱効果を得ることができる。また
、従来のようなモータファン等が不要となるため、その
分プリンタ全体を小型化，薄型軽量化することができる
。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例を示すカラープリンタの右
側面図。

【図２】上記カラープリンタの平面図。

【図３】上記カラープリンタの要部の説明図。

【図４】上記カラープリンタの駆動系の説明図。

【図５】上記カラープリンタのプラテン駆動機構の斜視
図。

【図６】上記カラープリンタに用いられるリボンカート
リッジの斜視図。

【図７】上記カラープリンタのインクリボンの自動装填
状態を示す概略説明図。

【図８】上記カラープリンタの給紙状態を示す概略説明
図。

【図９】上記カラープリンタの印画状態を示す概略説明
図。

【図１０】上記カラープリンタの紙戻し状態を示す概略
説明図。

【図１１】上記カラープリンタのインクリボン送り状態
を示す概略説明図。

【図１２】上記カラープリンタの排紙状態を示す概略説
明図。

【図１３】従来例のプリンタの概略説明図。

【符号の説明】

１…プリンタ、２…プリンタ本体、３…シャーシ、１６
…ヘッド、２０…プラテン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　プリンタ本体内のシャーシにヘッドを
   固定し、このヘッドに対してプラテンを接触，離反自在
   に設けたことを特徴とするプリンタ。