JP2565494B2 - 熱転写プリント機構 - Google Patents

熱転写プリント機構

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JP2565494B2 JP16661386A JP16661386A JP2565494B2 JP 2565494 B2 JP2565494 B2 JP 2565494B2 JP 16661386 A JP16661386 A JP 16661386A JP 16661386 A JP16661386 A JP 16661386A JP 2565494 B2 JP2565494 B2 JP 2565494B2
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/02Platens
    • B41J11/14Platen-shift mechanisms; Driving gear therefor

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  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、面順次のインクシートと感熱ラインヘツド
とを用いて、受像紙上へ複数の色を熱転写し、カラー画
像を得るに使用される熱転写プリント機構に係り、特に
小形化と、前記感熱ラインヘツドからの放熱の向上とを
志向した熱転写プリント機構に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、面順次のインクシート感熱ラインヘツドとを用
いてカラー画像を得るに使用される熱転写プリント機構
は、特公昭50−38029号公報,特公昭56−6859号公報に
記載のように、前記感熱ラインヘツドをシヤシーなどの
担持体に対して可動に設け、受像紙上への熱転写時に
は、該感熱ラインヘツドを何らかの手段によつてプラテ
ン側へ圧接してプリントするようになつていた。これを
実施するための手段としては、受像紙の長手方向長さよ
りも周長の大きい円筒状のプラテンロールを使用する
か、あるいは、受像紙をピンチローラと小径のプラテン
ローラとで狭持し、該受像紙をプリント回数分だけ往復
動させるようにしていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記した従来技術は、感熱ラインヘツドが大形化した
場合や、時間当りの消費電力が増加した場合における効
果的な排熱に対して配慮されておらず、排熱のためには
該感熱ラインヘツドに大形の放熱フインを設けたり、あ
るいは必要に応じて上記放熱フインに対してフアンを設
けるなどの対策が必要であつた。しかし、可動部である
感熱ラインヘツドに大形の放熱フインを設けることは、
該感熱ラインヘツドの移動手段を大きくするという問題
点があつた。また、通常、感熱ラインヘツドへの布線は
十数本乃至数十本あり、この点からも、感熱ラインヘツ
ドを可動側に設けることは、布線処理を困難にしてい
た。
なお、受像紙の長手方向長さより周長の大きなプラテ
ンローラを設けたドラム式のものは、受像紙の大判化に
ともない熱転写プリント機構の大形化をまねき、一方、
ピンチローラを用いて受像紙を往復動させる構成は、プ
リント開始からプリント終了までのプリント時間を長く
するものであつた。
本発明は、上記した従来技術の問題点を改善して、感
熱ラインヘツドからの放熱が良好で、且つ該感熱ライン
ヘツドへの布線処理が容易であるとともに、小形で、プ
リント時間の短い熱転写プリント機構の提供を、その目
的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明に係る熱転写プリ
ント機構の構成は、シャシーに固定した感熱ラインヘッ
ドと、この感熱ラインヘッドに圧接するプラテンローラ
と、少なくとも該プラテンローラの周上の一部を覆うよ
うに間隙を保って設けたガイド板と、このガイド板によ
る前記間隙への受像紙の給排を規制する給排紙ガイド
と、前記プラテンローラと前記感熱ラインヘッドとの間
へ搬送される、インクシートカートリッジに収納され複
数色のインクを面順次に塗布したインクシートと、この
インクシートと前記プラテンローラとの間を通り、単葉
受像紙の搬送方向長さよりも長い搬送経路に沿って該受
像紙を搬送することができる搬送機構と、これらを支持
するシャシーとを有する熱転写プリント機構において、
前記インクシートカートリッジは、前記プラテンローラ
の軸方向に着脱可能とし、前記搬送機構は、少なくとも
前記プラテンローラ、前記ガイド板、および前記給排紙
ガイドによって構成された閉じた受像紙搬送経路内で、
前記受像紙を巡回させながらカラー記録を行うように構
成するとともに、前記プラテンローラを、前記感熱ライ
ンヘッドに圧接する印画位置と、該感熱ラインヘッドと
プラテンローラとの間へ前記インクシートカートリッジ
の着脱を可能とするだけ前記感熱ラインヘッドから離間
した離反位置との2位置に位置させることができるプラ
テンローラ移動機構を前記シャシーに設けたものであ
る。
さらに詳しくは、次の通りである。
感熱ラインヘツドをシヤシーに対して固定側とし、プ
ラテンローラを可動側としたものであり、前記プラテン
ローラを、前記シヤシーに設けられた主軸まわりに揺動
可能な揺動アームに設けて、固定された前記感熱ライン
ヘツドに対し移動可能とするとともに、受像紙の搬送経
路を、前記主軸に固定された搬送ローラの中心と前記プ
ラテンローラの中心とを両中心とする長円形状の搬送経
路にし、この長円形状の搬送経路が、前記揺動アームと
ともに、印画位置と離反位置との2つの位置をとれるよ
うにすることにより、前記プラテンローラを可動側にし
ても、該プラテンローラが印画位置をとつたときには、
受像紙の給排紙が可能であるようにしたものである。
〔作用〕
受像紙の一方向搬送によつて面順次に印画しうるよう
にしたので、プリント時間が短い。また、受像紙の搬送
経路を形成する一方の軸、すなわち主軸はシヤシーに対
して相対的位置が変らないために、前記シヤシーに固定
されている給紙機構などと前記搬送経路との整合性を乱
すことがない。そして、他方の軸、すなわちプラテン軸
にプラテンローラを取付け、前記主軸まわりにそのプラ
テンローラを揺動可能にし、感熱ラインヘツドに対して
前記プラテンローラを圧接,離反せしめるようにしたの
で、感熱ラインヘツドを固定側に設けることができ、該
感熱ラインヘツドへの布線処理が簡略化されるととも
に、たとえばシヤシーに固定することにより放熱性が向
上する。なお、受像紙の搬送経路を長円形状にすること
により、同じ周長をもつドラム方式のものと比較して、
熱転写プリント機構がさらに小形化する。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例によつて、図面を用いて説明す
る。
第1図は、本発明の一実施例に係る熱転写プリント機
構の略示側面図(ただし、筐体を取外した状態)、第2
図は、第1図におけるインクシートカートリツジ,受像
紙の搬送機構の駆動装置を示す側面図、第3図は、第1
図におけるプラテンローラ移動機構の詳細を示す平面
図、第4図は、第1図における排紙機構の詳細を示す斜
視図、第5図は、第1図におけるインクシートの要部を
示す展開図、第6図は、第1図における感熱ラインヘツ
ドのシヤシーへの取付け状態の詳細を示す断面図であ
る。
この熱転写プリント機構の概要を、第1図を用いて説
明すると、この熱転写プリント機構は、感熱ラインヘツ
ド1と、この感熱ラインヘツド1に圧接するプラテンロ
ーラ10と、このプラテンローラ10と前記感熱ラインヘツ
ド1との間へ搬送されるインクシート3と、このインク
シート3と前記プラテンローラ10との間を通る搬送経路
Pに沿って単葉である受像紙20を、例えば長手方向と搬
送方向を一致させて搬送することができる搬送機構T
と、これらを担持するシヤシー2とを有するものであつ
て、感熱ラインヘツド1をシヤシー2に固定して設け、
プラテンローラ10を、前記感熱ラインヘツド1と圧接す
る印画位置(実線で示す位置)と、該感熱ラインヘツド
1とプラテンローラ10との間へインクシート3の着脱を
可能とするだけ前記感熱ラインヘツド1から離間した離
反位置(破線で示す位置)との2位置へ位置せしめるこ
とができるプラテンローラ移動機構19を前記シヤシー2
に設けた熱転写プリント機構である。
以下、この熱転写プリント機構の詳細を説明する。
2は、その底板2bに、上方へ凸のヘツド座部2a(詳細
後述)を形成したシヤシー、1は、ヘツドのエツジ部
に、紙面と垂直方向に複数個の発熱体が配列された、い
わゆるエツジタイプの感熱ラインヘツドであり、この感
熱ラインヘツド1は、前記ヘツド座部2aに固定されてい
る。3は、昇華性染料もしくは溶融顔料などの色材が塗
布されたインクシート(詳細後述)であり、このインク
シート3は、着脱の便のために、インクシートカートリ
ツジ6に収納されている。すなわち、このインクシート
3は、インクシートカートリツジ6の供給軸4から連結
部6aを経て巻取軸5へC方向へ巻き回されている。そし
て、供給軸4,巻取軸5が、それぞれ駆動装置49(詳細後
述)の供給リール台46,巻取リール台45へ装着されてい
る。7は、シヤシー2に回転可能に軸承された主軸であ
り、この主軸7には、該主軸7を揺動中心とするプラテ
ンローラ移動機構19(詳細後述)が設けられており、こ
のプラテンローラ移動機構19の揺動アーム40の先端に
は、プラテンローラ10のプラテン軸9が回転可能に取付
けられている。前記プラテンローラ移動機構19の詳細
を、第3図を用いて説明すると、このプラテンローラ移
動機構19は、主軸7と、この主軸7を揺動中心とする一
対の揺動アーム40とを有し、この揺動アーム40には、前
記主軸7に固定された第1ギヤ54と、プラテンローラ軸
9に固定された第2ギヤ51と、揺動アーム40上のアイド
ラ軸52に回動自在に軸承され、前記第1,第2のギヤ54,5
1と噛み合うアイドラギヤ53とからなる回転伝達機構が
具備されており、前記主軸7の回転をプラテンローラ10
へ伝達することができるようになつている。そして、こ
のプラテンローラ移動機構19を、通常のリンク機構(も
しくは、ソレノイド機構)によつて揺動動作させること
により、プラテンローラ10を、感熱ラインヘツド1と圧
接する印画位置(第1図の実線位置)と、これから離間
した離反位置(第1図の破線位置)との2位置へ位置せ
しめることができる。
Tは、主軸7に固定された搬送ローラ8と、この搬送
ローラ8と前記プラテンローラ10との間に掛け渡され
た、ゴムなどの弾性材製のプラテンベルト11とからな
る、受像紙の搬送機構であり、前記主軸7を、駆動装置
49の大ギア44′によつて駆動すると、搬送ローラ8がこ
れと一体で回転し、プラテンベルト11を介して、プラテ
ンローラ10が前記搬送ローラ8の同一方向へ回転する。
Pは、前記搬送機構Tのプラテンベルト11に沿う長円形
状の、受像紙の搬送経路である。
12は、プラテンベルト11の下方外周面に対して若干の
クリアランスをもつて設けられた下ガイド板であり、こ
の下ガイド板12は、ステー(図示せず)を介して前記一
対の揺動アーム40へ連結されており、搬送ローラ8とプ
ラテンローラ10とが互いにねじれるのを防止している。
プラテンベルト11は、前記揺動アーム40の揺動動作に
かかわらず、シヤシー2に軸承された主軸7のまわりに
一定の円弧状の軌跡を作る。14は、この円弧状の軌跡に
対して若干のクリアランスをもつて、給排紙ガイド軸15
を中心として揺動可能に設けられた給排紙ガイドであ
る。13は、軸受(図示せず)によつて主軸7のまわりに
揺動可能に軸承され、係止機構(図示せず)によつて揺
動アーム40へ係止することができ、その係止時には、プ
ラテンベルト11との間に若干のクリアランスを保持する
ように設けられた上ガイド板(詳細後述)である。16
は、シヤシー2に回動自在に軸承され、プラテンベルト
11を介して搬送ローラ8へ圧接している下ガイドロー
ラ、17は、上ガイド板13に回転自在に取付けられ、プラ
テンベルト11を介してプラテンローラ10へ圧接している
上ガイドローラ、18は、感熱ラインヘツド1の近傍の巻
取軸5側に、シヤシー2に回転自在に軸承されており、
プラテンローラ10が印画位置(第1図の実線位置)にあ
るとき該プラテンローラ10へ圧接する引きはがしローラ
である。
20は受像紙であり、この受像紙20は、筐体(図示せ
ず)に設けられた供給トレイ21内の、押上げ板22にスタ
ツクされている。24は、シヤシー2に設けられた押上げ
軸23に軸承されている押上げピンであり、この押上げピ
ン24は、リンク機構(図示せず)によつて回動し、前記
押上げ板22を押上げることができる。25,26は、それぞ
れシヤシー2に回動自在に軸承されたピツクアツプロー
ラ,給送ローラ、27は、これらローラ25,26に長円形状
に掛け渡された搬送ベルトであり、この搬送ベルト27
は、ゴムなどの高摩擦材,表面に荒い砥粒層を設けた可
撓材,細い針を多数本埋設した可撓材などで製作したも
のである。28は、シヤシー2に設けられた揺動機構(図
示せず)によつて揺動し、破線位置まで来たとき搬送ベ
ルト27へ圧接し、矢印E方向へ回動することができるリ
バースローラ、29,30は、それぞれシヤシー2に固定さ
れた下給紙ガイド材,上給紙ガイド材である。
33は、シヤシー2に軸承され、排紙ローラ駆動機構
(図示せず)によつて矢印F方向へ回動する排紙ロー
ラ、34は、この排紙ローラ33へ圧接している従動ロー
ラ、35は、前記筐体に固定されている排紙トレイであ
る。31,32は、それぞれシヤシー2に固定された下排紙
ガイド,上排紙ガイドであり、これらの一端側が給排紙
ガイド14側へ、他端側が排紙ローラ33側へ位置するよう
に配設され、両者間に長手方向にほぼ一様のクリアラン
スが設けられている。
前記ヘツド座部2aの詳細を、第6図を用いて説明する
と、このヘツド座部2aは、シヤシー2の底板2bに、上方
へ凸に形成され、その一部分に若干浅くした部分を有す
るものであり、その浅くした部分に感熱ラインヘツド1
が固定されている。2cは、底板2bのヘツド座部2a近傍に
穿設された、空気流通用の穴である。55は、感熱ライン
ヘツド1のそれぞれの発熱体へ接続されている布線であ
る。
前記インクシート3の詳細を、第5図を用いて説明す
ると、このインクシート3は、3色プリント用のインク
シートであり、それぞれプラテンベルト11の周長にほぼ
等しい塗り長さで、シアン,マゼンダ,イエロが面順次
に、長手方向に繰返して塗り分けられているものであ
る。
前記駆動装置49の詳細を、第2図を用いて説明する
と、50は、シヤシー2に装着されたモータ、41は、この
モータ50の軸に設けられたウオームギヤ、42は、このウ
オームギヤ41と噛み合うはす歯ギヤ、43は、このはす歯
ギヤ42と噛み合う巻取ギヤ、44は、この巻取ギヤ43と同
軸の巻取クラツチ、45は、径方向に凸部を形成した巻取
リール台であり、この巻取リール台45の前記凸部へ、イ
ンクシートカートリツジ6の巻取軸5の凹部をもつ穴
(図示せず)が嵌合し、この巻取軸5へ駆動力を与える
ことができるようになつている。インクシートカートリ
ツジ6の供給軸4は、その穴の凹部によつて、供給リー
ル台46の凸部と嵌合するようになっており、該インクシ
ートカートリッジ6は主軸7の軸方向(紙面垂直方向)
に着脱する。この供給リール台46は、供給クラツチ47を
介して、シヤシー2から滑り負荷を受けるとともに、そ
の周囲に設けられた歯部46bとストツパ48(このストツ
パ48は、シヤシー2に揺動自在に設けられている)とが
噛み合うとき、回動不能となる。一方、前記はす歯ギヤ
42には、これと同軸に小ギヤ43′が固定されており、こ
の小ギヤ43′が、主軸7に固定された大ギヤ44′と噛み
合つており、その主軸7へ駆動力を与えることができる
ようになつている。
また、前記上ガイド板13,給排紙ガイド14の詳細を、
第4図を用いて説明すると、上ガイド板13の後端13bに
は複数個の切欠き13aが設けられており、そこへ給排紙
ガイド14に設けられた同数個の爪部14aが入り込むこと
ができるようになつている。給排紙ガイド14の両端に設
けた爪部14b,14cは、前記爪部14aよりも若干長くなつて
いる。また、下排紙ガイド31の前面(第4図において右
側)には、下方へ若干屈曲した凸部31aが複数個形成さ
れており、これら凸部31aのそれぞれが前記給排紙ガイ
ド14の爪間へ入り込むようになつている。
このように構成した熱転写プリント機構の動作を説明
する。
非動作時、プラテンローラ移動機構19は、第1図に破
線で示したように待機位置、すなわち離反位置にあり、
これにともなつて上ガイド板13,プラテンローラ10,下ガ
イド板12なども破線で示した離反位置にある。したがつ
て、感熱ラインヘツド1と下ガイド板12の間には、イン
クシートカートリツジ6の供給軸4および巻取軸5を連
結する連結部6aが、紙面垂直方向に自在に移動できる空
間がある。
上記した状態で、インクシートカートリツジ6を駆動
装置49へ装着する。すなわち、インクシートカートリツ
ジ6の供給軸4を駆動装置49の供給リール台46へ、巻取
軸5を巻取リール台45へ、それぞれ嵌合する。
このようにしてインクシートカートリツジ6を駆動装
置49へ装着したのち、前記リンク機構によりプラテンロ
ーラ移動機構19を回動させると、揺動アーム40が主軸7
を中心として回動し、プラテンローラ10が印画位置(実
線で示す位置)へ圧接する。
給紙動作を説明する。
給紙トレイ21内にスタツクされた受像紙20は、押上げ
ピン24が、リンク機構によつて第1図に破線で示したご
とく回動することにより、押し上げ板22を介して押上げ
られ、最も上の1枚が搬送ベルト27と当接する。この搬
送ベルト27は、図示しない回動源により矢印D方向へ回
動しており、その受像紙20が摩擦により引き出され、下
給紙ガイド材29と上給紙ガイド材30との巻を進み、その
先端は下ガイドローラ16がプラテンベルト11と当接して
いるところまでくる。
第2図に示すように、モータ50の回転により、小ギヤ
43′がG方向へ回転し、主軸7がA方向へ回転してい
る。したがつて、この主軸7に固定されている搬送ロー
ラ8は、第1図に示すように、矢印A方向へ回転し、第
1ギヤ54,アイドラギヤ53,第2ギヤ51,プラテン軸9
(第3図参照)を介して、同時にプラテンローラ10も矢
印B方向へ回転する。
上記によりプラテンベルト11は長円形状に回転し、こ
れに圧接している下ガイドローラ16も回転する。したが
つて、受像紙20の先端は下ガイド板12とプラテンベルト
11との間のクリアランスを進む。感熱ラインヘツド1と
インクシート3との間の摩擦係数は十分に小さく、イン
クシート3とプラテンベルト11との間の摩擦係数は大き
いため、巻取リール台45の矢印C方向への回動トルクに
よりテンシヨンをうけるインクシート3は、フラテンベ
ルト11と同じ速度で移動する。このため受像紙20が感熱
ラインヘツド1との圧接部を通る。このとき、予め制御
装置(図示せず)に入力してあるプリントデータによつ
て、布線55を介して、感熱ラインヘツド1の発熱体が選
択的に発熱し、その熱によつてこれと圧接しているイン
クシート3のインクが溶融もしくは昇華し、これが受像
紙20へ転写されて所望のプリントが形成される。引きは
がしローラ18により、インクシート3が巻取軸5の方向
へ移動しても、受像紙20は比較的固いため上ガイド板13
との間へ搬送される。
給排紙ガイド14は、第1図中に実線で示したごとくプ
ラテンベルト11に対しクリアランスをもつとともに、第
4図に示すごとく、上ガイド板13の後端の切り欠き13a
へ、給排紙ガイド14の爪部14aが入り込んでいるため、
受像紙20は搬送ローラ8に沿つて搬送され、再び下ガイ
ドローラ16へ至り、以降、必要な回数、本実施例は3色
プリントであるから3回だけ回転する。
プラテンベルト11の周長を、受像紙20の長さよりも若
干長く設定してあるので、受像紙20の先端と後端とが相
隣接して感熱ラインヘツド1の部分を通過するため、本
実施例の熱転写プリント機構は、必要な回数、3色プリ
ントの場合には3回だけ往復動をおこなう方式よりも短
時間で複数色のプリントが可能である。
次に排紙動作について説明する。
最後の色、すなわちイエロをプリント中に、受像紙20
の後端が給排紙ガイド14の中へ入ると、この給排紙ガイ
ド14は給排紙ガイド軸15を中心に第1図の破線で示した
位置へ、図示しないリンク機構により揺動する。このと
き、給排紙ガイド14の両端の爪14b,14cが他の爪14aより
も若干長いので、プラテンベルト11の表面よりも主軸7
寄りに位置するとともに、爪部14aが上ガイド板13の後
端13bよりもプラテンベルト11寄りになる。受像紙20の
先端は弾性のため、上ガイド板13の主軸7を中心として
弧状をなす後端13b近傍では、受像紙20が上ガイド板13
の内面に沿つて進み、ここで給排紙ガイド14の上面へ出
る。特に、プラテンベルト11の幅を受像紙20の幅よりも
小さく、実プリント部の幅よりも大きくしておくことに
より、給排紙ガイド14の両端の爪14b,14cが、受像紙20
の非印画部(いわゆる耳、又は余白)をすくいあげるた
め、受像紙20の給排紙ガイド14の上面への移行を確実に
する。
給排紙ガイド14の上面へ出た受像紙20は、下排紙ガイ
ド材31へ至る。第4図に示すごとく、下排紙ガイド材31
の前端には下方へ若干屈曲した凸部31aが複数個もうけ
られ、各々が、給排紙ガイド14の各爪の間に入りこんで
いるため、給排紙ガイド14が、第1図に破線で示した排
紙位置へ移動していても、受像紙20の先端は下排紙ガイ
ド材31の上面へ導びかれる。
以降、受像紙20は下排紙ガイド材31と上排紙ガイド材
32との間を進み、第1図の矢印F方向へ回転する排紙ロ
ーラ33と、従動ローラ34との間へ導びかれ、排紙トレイ
35内へ排紙される。このようにして、次の2枚目以降の
受像紙20の給紙,プリント,排紙が行なわれ、所望枚数
だけ排紙トレイ35内へ収納されると、熱転写プリント機
構がOFFになる。
以上説明した実施例によれば、次の効果がある。
(イ)感熱ラインヘツド1をシヤシー2の底板2bに設け
たヘツド座部2aへ固定するようにしたので、感熱ライ
ンヘツド1から発生するプリントによる熱は、熱容量が
大きく、比較的低温度の空気に常にさらされているシヤ
シー2へ速やかに伝達され排熱される。したがつて、排
熱用のフアンなどを設ける必要がなく、熱転写プリント
機構が小形化する。感熱ラインヘツド1への布線55に
は繰返し曲げが負荷されることはない。このため、特に
高価なフレキシブルパタンを使用しなくても、安価な通
常の線材を使用すれば充分であり、布線処理が容易にな
る。
(ロ)受像紙20の搬送経路Pを、搬送ローラ8とプラテ
ンローラ10とに掛け渡したプラテンベルト11(このプラ
テンベルト11の周長は、受像紙20の長手方向長さよりも
若干長い)に沿う長円形状にしたので、前記周長と同
じ周長をもつドラム式のものに比べて熱転写プリント機
構が小形化する。ピンチローラを用いて往復動させる
構成よりもプリント時間が短い。
(ハ)インクシートカートリッジ6の着脱方向をプラテ
ンローラ10の軸方向と一致させ、かつ長円形状の搬送経
路Pを、プラテンローラ移動機構によって主軸7のまわ
りに揺動可能にしたので、プラテンローラ10が離反位
置にあるときに、感熱ラインヘッド1のプラテンローラ
10との間から、インクシートカートリッジ6を駆動装置
49へ着脱することができる。搬送経路Pの移動量を小
さくでき、揺動による位置精度が向上するため、プラテ
ンローラ移動前後においても、その搬送経路Pの周長が
精度良く保たれるとともに、シャシー2に固定された給
排紙機構と搬送経路Pとの整合性を乱すことなく、受像
紙20を搬送路Pへ円滑に給排紙することができる。
なお、本実施例においては、感熱ラインヘツド1をヘ
ツド座部2aへ直接固定するようにしたが、中間に熱伝導
の良好な部材、たとえばアルミニウム板を介して固定す
れば、感熱ラインヘツド1からの排熱がさらに向上す
る。また、ヘツド座部2aの裏面へ放熱フインを取付けて
もよい。感熱ラインヘツドの取付位置を調整することが
できるように、感熱ラインヘツドとヘツド座部2aとの間
へ、取付位置調整機構を介在させるようにしてもよい。
最も容易な取付位置調整方法は、ヘツド座部2aに調整穴
を穿設しておき、その調整穴へドライバなどを挿入して
該ドライバで、こじればよい。
さらに、本実施例において、プラテン軸9を揺動アー
ム40に回転可能に取付けるようにしたが、固定してもよ
い。その場合には、プラテンローラ10を、プラテン軸9
に対して回転可能に取付ける必要がある。
さらにまた、本実施例においては、受像紙の搬送経路
Pを、搬送ローラ8とプラテンローラ10とに掛け渡した
プラテンベルト11に沿う長円形状の搬送経路にしたが、
それぞれのローラ8,10にゴムリングなどを装着し、両ロ
ーラ8,10の中間上下に中間ガイド板を配設することによ
り、搬送ローラ8と中心とプラテンローラ10の中心とを
両中心とする長円形状の搬送経路を形成するようにして
もよい。
他の実施例を説明する。
第7図は、本発明の他の実施例に係る熱転写プリント
機構の要部側面図である。
この第7図において、第1図と同一番号を付したもの
は同一部分である。そして、1Aは、ヘツドの中央部に、
紙面と垂直方向に複数個の発熱体が配列された、いわゆ
るセンタタイプの感熱ラインヘツド、10Aは、その周長
が受像紙の長手方向長さよりも若干長く、表面がゴムな
どの弾性材で被覆されたプラテンローラであり、このプ
ラテンローラ10Aは、揺動アーム40の先端に、プラテン
軸9を介して回転可能に取付けられている。
この実施例が、前記第1図に係る実施例と異なるとこ
ろは、受像紙の搬送経路P′が、プラテンローラ10Aの
外周に沿うほぼ円形状であることである。
プラテンローラ移動機構19の揺動動作によつて、プラ
テンローラ10Aを、感熱ラインヘツド1Aと圧接する印画
位置(実線位置)と、この感熱ラインヘツド1Aとプラテ
ンローラ10Aとの間へ、インクシートカートリツジ6の
着脱を可能とするだけ該感熱ラインヘツド1Aから離間し
た離反位置(破線位置)との2位置へ位置せしめること
ができることは、前記第1図に係る実施例と変りがな
い。給排紙動作も全く同様である。
この実施例は、感熱ラインヘツド1Aをシヤシー2のヘ
ツド座部2aへ固定して設けるようにしたので、熱転写プ
リント機構を従来よりも小形化できるとともに、感熱ラ
インヘツド1Aからの排熱性が向上し、且つ布線処理が容
易になるという効果がある。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように本発明によれば、感熱ライ
ンヘツドからの放熱が良好で、且つ該感熱ラインヘツド
への布線処理が容易であるとともに、小形で、プリント
時間の短い熱転写プリント機構を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例に係る熱転写プリント機構
の略示側面図(ただし、筐体を取外した状態)、第2図
は、第1図におけるインクシートカートリツジ,受像紙
の搬送機構の駆動装置を示す側面図、第3図は、第1図
におけるプラテンローラ移動機構の詳細を示す平面図、
第4図は、第1図における排紙機構の詳細を示す斜視
図、第5図は、第1図におけるインクシートの要部を示
す展開図、第6図は、第1図における感熱ラインヘツド
のシヤシーへの取付け状態の詳細を示す断面図、第7図
は、本発明の他の実施例に係る熱転写プリント機構の要
部側面図である。 1,1A……感熱ラインヘツド、2……シヤシー、2a……ヘ
ツド座部、2b……底板、3……インクシート、7……主
軸、8……搬送ローラ、10,10A……プラテンローラ、11
……プラテンベルト、19……プラテンローラ移動機構、
40……揺動アーム、51……第2ギヤ、52……アイドラ
軸、53……アイドラギヤ、54……第1ギヤ、P,P′……
受像紙の搬送経路、T……受像紙の搬送機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−52374(JP,A) 特開 昭59−192587(JP,A) 特開 昭57−69079(JP,A) 特開 昭63−5976(JP,A) 実公 昭37−18502(JP,Y1)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャシーに固定した感熱ラインヘッドと、
    この感熱ラインヘッドに圧接するプラテンローラと、少
    なくとも該プラテンローラの周上の一部を覆うように間
    隙を保って設けたガイド板と、このガイド板による前記
    間隙への受像紙の給排を規制する給排紙ガイドと、前記
    プラテンローラと前記感熱ラインヘッドとの間へ搬送さ
    れる、インクシートカートリッジに収納され複数色のイ
    ンクを面順次に塗布したインクシートと、このインクシ
    ートと前記プラテンローラとの間を通り、単葉受像紙の
    搬送方向長さよりも長い搬送経路に沿って該受像紙を搬
    送することができる搬送機構と、これらを支持するシャ
    シーとを有する熱転写プリント機構において、 前記インクシートカートリッジは、前記プラテンローラ
    の軸方向に着脱可能とし、 前記搬送機構は、少なくとも前記プラテンローラ、前記
    ガイド板、および前記給排紙ガイドによって構成された
    閉じた受像紙搬送経路内で、前記受像紙を巡回させなが
    らカラー記録を行うように構成するとともに、 前記プラテンローラを、前記感熱ラインヘッドに圧接す
    る印画位置と、該感熱ラインヘッドとプラテンローラと
    の間へ前記インクシートカートリッジの着脱を可能とす
    るだけ前記感熱ラインヘッドから離間した離反位置との
    2位置に位置させることができるプラテンローラ移動機
    構を前記シャシーに設けたことを特徴とする熱転写プリ
    ント機構。
  2. 【請求項2】感熱ラインヘッドを、シャシーの底板に設
    けたヘッド座部に、熱伝導の良好な部材を介して固定し
    たことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の熱転写
    プリント機構。
  3. 【請求項3】プラテンローラ移動機構を、シャシーに設
    けた主軸と、この主軸を揺動中心とする一対の揺動アー
    ムとを有するプラテンローラ移動機構にし、前記揺動ア
    ームの先端にプラテンローラを回転可能に取付けたこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の熱転写プリン
    ト機構。
  4. 【請求項4】主軸を回転可能にするとともに該主軸に搬
    送ローラを固定し、揺動アームに、前記主軸の回転をプ
    ラテンローラへ伝達する回転伝達機構を具備せしめ、受
    像紙の搬送経路を、前記搬送ローラの中心とプラテンロ
    ーラの中心とを両中心とする長円形の搬送経路にしたこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第3項記載の熱転写プリ
    ント機構。
  5. 【請求項5】受像紙の搬送経路を、搬送ローラとプラテ
    ンローラとに掛け渡したプラテンベルトに沿う長円形状
    の搬送経路にしたことを特徴とする特許請求の範囲第4
    項記載の熱転写プリント機構。
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