JPH04370256A - カーテン地 - Google Patents

カーテン地

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JPH04370256A
JPH04370256A JP3045541A JP4554191A JPH04370256A JP H04370256 A JPH04370256 A JP H04370256A JP 3045541 A JP3045541 A JP 3045541A JP 4554191 A JP4554191 A JP 4554191A JP H04370256 A JPH04370256 A JP H04370256A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカーテン地、その製造方
法および該カーテン地から製造されたカーテンに関する
。詳細には、薄く、それにも拘わらず外部から透けて見
えず、直射日光を遮光して柔らかな採光が可能であり且
つ遮音性および保温性に優れたカーテン地、その製造方
法およびカーテンに関する。
【0002】
【従来の技術】窓やガラス戸には、遮光、遮音、保温等
の目的で編織生地から作られた薄地またはレース地のカ
ーテン或いは厚地のカーテンが従来から広く使用されて
いる。しかしながら、薄地またはレース地の編織布から
なる従来のカーテンは、カーテン越しに室内の光景が外
から見えてプライバシーが充分に守れず、しかも保温性
や遮音性が低いという欠点を有していた。一方、厚地の
編織布からなるカーテンの場合は、保温性、遮音性、プ
ライバシーの保護等の点では優れているが、カーテンを
締め切ったときには採光が不充分またはほとんど遮断さ
れて室内を暗くする。
【0003】
【発明の内容】上記の点から、本発明者は、従来の薄地
またはレース地のカーテンの特性と、厚地のカーテンの
特性の両方を備えた、穏やかな採光が可能であり、それ
にも拘わらず外部からは透けて見えずプライバシーを守
ることができ、しかも遮音性や保温性の優れた薄地のカ
ーテンを開発することを目的として研究を行ってきた。 その結果、カーテン地を2種類以上の非相溶性重合体か
らなる分割型複合繊維を分割・割裂して得た微細繊維か
ら製造すると上記目的を達成できることを見出して本発
明を完成した。したがって、本発明は、2種類以上の非
相溶性重合体から形成された分割型複合繊維を分割・割
裂して得た微細繊維からなるカーテン地である。更に、
本発明が該カーテン地の製造方法および該カーテン地か
ら製造されたカーテンを包含する。
【0004】本発明において、「2種類以上の非相溶性
重合体から形成された分割型複合繊維」とは、繊維の長
さ方向に直角に切断した場合に、その断面が2種または
それ以上の互いに非相溶性の複数の重合体が規則的また
は不規則に互いに接した構造となっており、そして該複
合繊維に適当な処理を施すことによって、その接合部分
で分割や剥離(分割・割裂)を生じて、各々の重合体か
らなる繊度の小さい微細繊維を形成し得る複合繊維をい
う。
【0005】また、本発明でいう「分割型複合繊維を分
割・割裂して得た微細繊維からなるカーテン地」とは、
カーテン地の少なくとも一方または両方の表面部分また
はその近傍が上記した分割・割裂による微細繊維から形
成されている不織布または編織布からなるカーテン地を
意味する。したがって、本発明のカーテン地は、一方ま
たは両方の表面部分あるいはその近傍のみが該分割・割
裂による微細繊維から形成されているもの、カーテン地
の特定の厚さ部分まで分割・割裂した微細繊維により形
成されているもの、またはカーテン地の全体が該分割・
割裂による微細繊維から形成されているもののいずれを
も包含し、前2者の場合は、微細繊維により形成されて
いない残りの部分は、未分割の上記分割型複合繊維から
なっていてもまたは他の繊維や布から形成されていても
よい。
【0006】本発明で使用する分割型複合繊維において
は、分割・割裂により形成される微細繊維のすべてが円
形の断面形状になることは通常ほとんどなく、その複合
形態に応じて種々の非円形断面を有する微細繊維が、場
合によって円形の断面形状を有する微細繊維とともに形
成される。そして本発明では、分割・割裂により形成さ
れた微細繊維の半数以上が非円形の断面形状を有するよ
うな複合繊維を使用するのが望ましい。分割型複合繊維
における複合形態や該複合繊維を形成する重合体の数や
種類等は、上で定義したものである限りどのようなもの
でもよく特に限定されない。
【0007】本発明で使用する分割型複合繊維の例およ
びそれを分割・割裂したときの状態を模式図を参照して
具体的に説明する。図1は非相溶性の2種類の重合体A
と重合体Bとが互いに平行に接合配置している分割型複
合繊維を示したものであり、それを分割・割裂処理する
と図2に示す状態の微細繊維の集合体になる。図3は3
種類の重合体A、重合体Bおよび重合体Cが放射方向に
接合配置した分割型複合繊維を示したものであり、この
複合繊維を分割・割裂すると図4に示すようなほぼ三角
形の微細繊維の集合体になる。また、図5は重合体B中
に重合体Aからなる島を分割・割裂が容易なように近接
して並べて配置した複合繊維を示す図であり、この複合
繊維に分割・割裂処理を施すと図6にみるように偏平な
微細繊維が多数集合した状態になる。
【0008】更に、複数の重合体は規則的または直線状
に接合していなくてもよく、例えば図7に示すように、
互いに入り組んで且つ不規則に接合していてもよく、こ
の複合繊維を分割・割裂した場合には、図8に示すよう
に、不規則でしかも繊度の種々異なる微細繊維の集合体
が得られる。分割・割裂された複合繊維においては、そ
の長さ方向全体に亙って完全に微細繊維に分割・割裂さ
れていることは必ずしも必要ではなく、例えば上記した
図2、図4および図6に見るように、その下部では複数
の重合体部分が未分割状態で接合したままになっていて
もよい。
【0009】図に示した複合繊維は、本発明で使用し得
る分割型複合繊維の例であり、それらに限定されないこ
とは上記したとおりである。例えば、分割型複合繊維は
4種類以上の重合体から形成されていてもよい。更に、
分割型複合繊維は1種類の分割型複合繊維からなってい
ても、または複合形態の異なる複数の分割型複合繊維が
混繊していてもよい。例えば、図1で示した複合繊維と
図3で示した複合繊維が混繊したものや、図5の複合繊
維と図7の複合繊維が混繊したもの、またはそれ以外の
混繊繊維を使用することができる。
【0010】分割型複合繊維は、ポリエステル、ポリア
ミド、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、その他のビニ
ル系重合体等の熱可塑性重合体のうちから、互いに非相
溶性の重合体を2種類以上選択して組み合わせて接合型
紡糸法、特殊混合紡糸法等により複合紡糸することによ
り製造することができる。分割型複合繊維における重合
体の組み合わせの例としては、ポリエステル/変成ポリ
エステル、ポリエステル/ポリアミド、ポリエステル/
ポリオレフィン、ポリアミド/ポリオレフィン、ポリエ
ステル/ポリオレフィン以外のビニル系重合体、ポリア
ミド/ポリオレフィン以外のビニル系重合体、ポリオレ
フィン/ポリオレフィン以外のビニル系重合体等を挙げ
ることができる。それらのうちでも、ポリエステル/ポ
リアミド、ポリエステル/ポリオレフィン、ポリアミド
/ポリオレフィンの組み合わせが望ましい。
【0011】本発明の複合繊維で使用するポリエステル
としては、テレフタール酸、イソフタール酸、ナフタリ
ン−2,6−ジカルボン酸、フタール酸、α,β−(4
−カルボキシフェノキシ)エタン、4,4−ジカルボキ
シジフェニ−ル、5−ナトリウムスルホイソフタル酸等
の芳香族ジカルボン酸;アジピン酸、セバシン酸等の脂
肪族ジカルボン酸;またはそれらのエステル類の酸成分
と、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,
4−ブタンジオ−ル、ネオペンチルグリコール、1,6
−ヘキサンジオール、シクロヘキサンー1,4−ジメタ
ノール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレン
グリコール等のジオール化合物から形成された繊維形成
性ポリエステルを挙ることができる。そのうちでも、ポ
リエステルの構成単位の90モル%以上が、ポリエチレ
ンテレフタレート単位および/またはポリブチレンテレ
フタレート単位からなるポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート、エチレンテレフタレート
共重合体が望ましい。
【0012】また、ポリアミドとしては、ナイロン6、
ナイロン66、メタキシレンジアミンナイロン、ナイロ
ン12、少量の第3成分を含むこれらのナイロンを挙げ
ることができ、更にポリオレフィンの代表例としては、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン
−プロピレン共重合体等を挙げることができる。分割型
複合繊維を形成する重合体は、安定剤、紫外線吸収剤、
蛍光増白剤、その他の変性剤、着色剤、顔料等の添加剤
を必要に応じて含有していてもよい。
【0013】分割・割裂前の分割型複合繊維は、紡糸、
延伸、熱処理、捲縮等の処理を経た後で、単糸デニール
が約1〜8デニールの繊度を有しているのが望ましく、
また分割・割裂により得られる微細繊維は約0.05〜
0.5デニールの繊度になるようにするのが望ましい。 本発明のカーテン地では、分割型複合繊維を連続したフ
ィラメント状のままで使用することもできる。しかしな
がら、分割型複合繊維フィラメントから繊維長約20〜
120mmの短繊維を形成し、この短繊維を用いて不織
布または編織布からなるカーテン地を製造するのが望ま
しい。
【0014】不織布からなるカーテン地は、分割型複合
繊維の短繊維を用いて、常法によりランダムウエブ、パ
ラレルウエブ、クロスウエブ等の乾式ウエブを製造する
か、または抄造法等により湿式ウエブを製造し、次に該
ウエブをニードルパンチ法、高圧噴射水流法等により処
理して繊維の交絡と微細繊維への分割・割裂を行うこと
により製造される。繊維の交絡と微細繊維への分割・割
裂は、高圧噴射水流法により行うのが分割・割裂化の促
進と布帛強力の増大の点で好ましい。その場合に、用い
る複合繊維の種類に応じて噴射水流の水温を常温〜80
℃の温度範囲、および水圧を10〜200kg/cm2
の範囲から適宜選択するのがよい。この高圧噴射水流に
よる処理は、多段(通常2〜12工程)で行うのがよく
、それによって不織布の少なくとも表面部分に位置する
複合繊維が微細繊維に分割・割裂して、非円形断面を有
する微細繊維が半分以上を占め、しかも微細繊維同士が
密に交絡した不織布が得られる。交絡、微細繊維への分
割・割裂を容易にするために、高圧噴射水流中に界面活
性剤や複合繊維を形成している複数の重合体のうちの一
つの重合体を膨潤剤等を添加しておいてもよい。
【0015】ニードルパンチや高圧噴射水流等による微
細繊維への分割・割裂および繊維の交絡処理は、不織布
全面に亙って均一に行っても、または特定の部分にのみ
行っても或いは強弱の差を設けて不均一に行ってもよい
。部分的にまたは不均一に行った場合には、微細繊維へ
の分割・割裂および交絡処理と同時に不織布への模様付
けを同時に行うことができる。
【0016】また、不織布の強度を増すために、不織布
における微細繊維同士および/または微細繊維と未分割
複合繊維とを結合するのがよい。そして、このような結
合を行う方法としては、微細繊維への分割・割裂およ交
絡処理を施した後の上記不織布に適当な結合剤を施して
結合処理する方法、不織布状にする前に分割型複合繊維
からなる短繊維にそれよりも低融点の重合体短繊維を混
繊しておき分割・割裂および交絡処理後に該低融点繊維
を溶融して繊維間の結合を行う方法等を採用することが
できる。前者の方法における結合剤としては、アクリル
系樹脂液、ウレタン系樹脂液等を使用することができる
。また、後者の方法における低融点短繊維状としては、
分割型複合繊維から形成される微細繊維の融点よりも約
30〜130℃低い融点を有する熱可塑性重合体の繊維
が望ましく、そのような低融点繊維は、使用する分割型
複合繊維の種類に応じて適宜選択するのがよい。結合剤
および低融点繊維の使用量は、目的とするカーテン地の
風合等に応じて適宜選択できるが、通常、ベースとなる
繊維の約10〜200重量%程度とするのがよい。
【0017】また、不織布の強度を増すために、不織布
の中間または一方の面に編織布を積層一体化してもよい
。そして、上記のようにして製造された不織布に対して
、必要に応じて更に熱処理による繊維間の接合固定、ア
イロン掛けによる表面の平滑化、加熱エンボスによる模
様付、染色や捺染による着色、難燃化処理、樹脂加工、
柔軟化加工等を施してカーテン地とする。更に、本発明
のカーテン地は、上記した分割型複合繊維の短繊維から
紡績糸を製造し、この紡績糸を製編織して編織布や立毛
編織布を製造し、この編織布に高圧噴射水流処理法等に
よる分割・割裂処理を施して、編織布の少なくとも表面
部分に存在する複合繊維を微細繊維に分割・割裂処理し
て製造することもできる。
【0018】また、不織布からなカーテン地および編織
布からなるカーテン地のいずれを問わず、それらのカー
テン地の製造時に上記した分割型複合繊維の外に必要に
応じて、他の天然繊維または合成繊維を約50重量%程
度まで混繊させることができる。カーテン地の重量(厚
さ)は、使用目的に応じて適宜選択できるが、通常、約
50〜500g/m2程度の重量(厚さ)にすると、薄
く、それにも拘わらずボリューム感があり、直射日光を
遮断して穏やかな採光が可能なカーテン地が得られる。 そして、平方メートル当たりの重量が同じ場合には、不
織布製のカーテン地の方が編織布製のカーテン地に比べ
て上記の点で勝っている。
【0019】
【実施例】
実施例  1 ポリエチレンテレフタレート(固有粘度[η]=0.7
2)と6−ナイロン(固有粘度[η]=1.16)を別
々の溶融装置で溶融し、それらの溶融重合体を紡糸頭で
1:1の容量比で合流させて接合−分離を2回繰り返し
た後、290℃で紡糸して図1に示した断面形状を有す
る貼合型複合繊維を製造した。この複合繊維を常法によ
り延伸、熱固定、捲縮、切断して単糸デニールが2デニ
ール、繊維長38mmの短繊維を得た。この短繊維状を
カード、ランダムウエバーに通して平均重量35g/m
2の繊維ウエブを製造した。このウエブ3枚を積層して
、#40ニードルで30/cm2のニードルパンチ処理
した後、移動する金網支持体上に載置して、孔径0.1
5mmのノズルを一列に配置した高圧噴射水流ノズルか
ら、最初は70kg/m2の水圧で最終的に150kg
/m2の水圧になるように水圧を高めながら3段階で、
温度20℃の柱状水流を噴射して処理した。
【0020】その結果、分割・割裂により形成された微
細繊維の平均繊度が0.34デニールであり、不織布の
厚さ方向にその分割・割裂の深さが異なっている、図2
に示す偏平な断面形状を有する微細繊維からなる平均重
量114g/m2、見かけ密度0.18g/cm3の交
絡不織布が得られた。この交絡不織布では、その表面で
は偏平な断面形状を有する微細繊維が密に交絡し、その
裏面では僅かな未分割部分が存在し、しかも該未分割部
分と分割した微細繊維部分とがやはり密に交絡していた
。 この不織布にアクリル系樹脂液(大日本インキ社製:デ
ィックナールE−8310)により処理して12g/m
2の量で付着させ、更にカチオン系界面活性剤(三洋化
成社製:サファノール503−D)を付与して柔軟化し
た。次いで、カレンダー処理して表面を平滑化したとこ
ろ、柔軟なドレープ性のある不織布を得た。この不織布
をカーテンに仕立てて使用したところ、同じ重量のレー
ヨン紡績糸からなる織布製のカーテンに比べて、カーテ
ン越しにみる光はきつくなく直射日光の遮蔽性に優れて
おり、穏やかな状態で採光でき、且つ遮音性が優れてい
た。
【0021】実施例  2 5−ナトリウムスルホイソフタル酸を5モル%共重合し
たポリエチレンテレフタレート共重合体(固有粘度[η
]=0.64:融点246℃)と6−ナイロン(固有粘
度[η]=1.16)を実施例1と同様にして紡糸頭で
1:1の容量比で合流させて接合−分離を2回繰り返し
た後、290℃で紡糸して図1に示した断面形状を有す
る貼合型複合繊維を製造した。これを常法により延伸、
熱固定、捲縮、切断して単糸デニールが2.5デニール
、繊維長38mmの分割型複合繊維の短繊維を得た。ま
た、芯成分がポリエチレンテレフタレート(固有粘度[
η]=0.66)からなり、鞘成分がヘキサメチレンテ
レフタレートを50モル%共重合したポリエチレンテレ
フタレート共重合体(融点136℃)からなる芯鞘型複
合繊維を使用して単糸デニール3デニール、繊維長38
mmの熱バインダー用の短繊維を準備した。上記で得た
分割型複合繊維の短繊維85重量部と熱バインダー用短
繊維15重量部を混繊し、カード、ランダムウエバーに
通して平均重量50g/m2の繊維ウエブを製造した。 このウエブ3枚を積層して、実施例1と同様にしてニー
ドルパンチ処理および高圧噴射水流処理を行った。その
結果、分割・割裂により形成された偏平な断面形状を有
する微細繊維からなる平均重量164g/m2、見かけ
密度0.17g/cm3の交絡不織布が得られた。この
交絡不織布では、その表面では該偏平な断面形状を有す
る微細繊維を主体にした繊維が密に交絡し、その裏面で
は僅かな未分割繊維が存在し、しかも該未分割繊維、分
割した微細繊維および熱バインダー繊維が密に交絡して
いた。
【0022】この不織布を150℃で熱処理して熱バイ
ンダー繊維の鞘部分で繊維間を固定し、更にカチオン染
料(日本化薬製:カヤクリルED)で染色し、ソーピン
グ後、カチオン系界面活性剤(日華化学社製:サンソフ
ロンTK−07)を付与して柔軟化した。次いで、カレ
ンダー処理して表面を平滑化したところ、柔軟なドレー
プ性のある不織布を得た。この不織布をカーテンに仕立
てて使用したところ、同じ重量のポリエステル紡績糸か
らなる織布製のカーテンに比べて、外部から見た場合に
室内の光景が透けて見えずプライバシーを保つことがで
き、しかもカーテンを通して室内に入ってくる光はきつ
くなく直射日光の遮蔽性に優れていて穏やかな状態で採
光でき、しかも遮音性および保温性において優れていた
【0023】
【発明の効果】本発明のカーテン地は、薄く、それにも
拘わらず外部から透けて見えずプライバシーの保護に有
効である。その上、本発明のカーテン地は、強い直射日
光を遮ぎることができ、室内に柔らかで穏やかな採光が
可能である。また、本発明のカーテン地は、遮音性およ
び保温性に優れている。更に、本発明のカーテン地は、
薄くしてもボリューム感があり、且つドレープ性がある
。上記の優れた効果は、不織布状にした本発明のカーテ
ン地において特に顕著であり、かかる本発明の効果は編
織布からなっていた従来のカーテン地からは予想できな
いことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカーテン地の製造に使用する分割型複
合繊維の断面形状の一例を示す図である。
【図2】図1の断面形状を有する分割型複合繊維を分割
・割裂して微細繊維状にした状態を示す図である。
【図3】本発明のカーテン地の製造に使用する分割型複
合繊維の断面形状の別の例を示す図である。
【図4】図3の断面形状を有する分割型複合繊維を分割
・割裂して微細繊維状にした状態を示す図である。
【図5】本発明のカーテン地の製造に使用する分割型複
合繊維の断面形状の更に別の例を示す図である。
【図6】図5の断面形状を有する分割型複合繊維を分割
・割裂して微細繊維状にした状態を示す図である。
【図7】本発明のカーテン地の製造に使用する分割型複
合繊維の断面形状の更に別の例を示す図である。
【図8】図7の断面形状を有する分割型複合繊維を分割
・割裂して微細繊維状にした状態を示す図である。
【符号の説明】
A  重合体A B  重合体B C  重合体C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  2種類以上の非相溶性重合体から形成
    された分割型複合繊維を分割・割裂して得た微細繊維か
    らなるカーテン地。
  2. 【請求項2】  編織布または不織布の形態である請求
    項1のカーテン地。
  3. 【請求項3】  不織布の形態である請求項2のカーテ
    ン地。
  4. 【請求項4】  2種類以上の非相溶性重合体から形成
    された分割型複合繊維を用いて不織布または編織布を製
    造した後、分割・割裂処理を施して分割型複合繊維を微
    細繊維に分割・割裂することを特徴とする請求項2また
    は請求項3のカーテン地の製造方法。
  5. 【請求項5】  請求項1〜請求項3のいずれか1項の
    カーテン地を使用して製造されたカーテン。
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