JPH0436086A - スクロール式圧縮機 - Google Patents

スクロール式圧縮機

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JPH0436086A
JPH0436086A JP14005490A JP14005490A JPH0436086A JP H0436086 A JPH0436086 A JP H0436086A JP 14005490 A JP14005490 A JP 14005490A JP 14005490 A JP14005490 A JP 14005490A JP H0436086 A JPH0436086 A JP H0436086A
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Toshitsune Inoue
井上 年庸
Satoru Oikawa
及川 覚
Yutaka Sasahara
笹原 豊
Toshiya Yajima
矢嶋 寿也
Kanji Sakata
坂田 寛二
Makoto Hayano
早野 誠
Naoya Morozumi
尚哉 両角
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、たとえば空気調和機の冷凍サイクルを構成す
る圧縮機として用いられるスクロール式圧縮機に関する
(従来の技術) たとえば空気調和機の冷凍サイクルを構成する圧縮機と
して用いられる、通常のロータリ式圧縮機と比較して、
運動騒音が極めて低く、かつ圧縮効率のよいスクロール
式圧縮機が多用される傾向にある。
この種のスクロール式圧縮機は、密閉ケース内に、旋回
スクロールと固定スクロールとを噛合させたスクロール
式圧縮機構部と電動機部を収容して構成する。上記旋回
スクロールは、鏡板およびこの鏡板に一体的に設けられ
る渦巻状のラップとからなり、上記固定スクロールは、
鏡板およびこの鏡板に一体的に設けられる渦巻状のラッ
プとからなる。そして、上記電動機部によって上記旋回
スクロールが駆動され、これは旋回運動をして各スクロ
ール間に形成される圧縮室に被圧縮流体である低圧の冷
媒ガスを導入し、圧縮し高圧化してから吐出するように
なっている。
(発明が解決しようとする課題) 上記旋回スクロールのラップと固定スクロールのラップ
とは互いに噛合して圧縮作用をなすのであるが、これら
ラップの高さ寸法の設定が極めて難しい。すなわち、各
ラップの先端部は互いに対向する旋回スクロールの鏡板
内側面に対向する。
ラップの高さ寸法の管理が悪いと、これらの先端部が鏡
板に強く摺接して過大な抵抗となり、円滑な圧縮運動が
できなくなる。あるいは、ラップの先端部と鏡板との間
に必要以上の間隙があると、圧縮中に上記間隙から低圧
側にガスが漏れ、圧縮損失が無視できない。
また、圧縮室におけるガスの圧縮作用の影響で旋回スク
ロールおよび固定スクロールに軸方向荷重であるスラス
ト力がかかる。特に、旋回スクロルの鏡板背面側には固
定のスラスト受けを摺接させ、スラスト力を受けた旋回
スクロールの必要以上の浮きを阻止している。
しかしながらこのような構成では、旋回スクロールの鏡
板とスラスト受けとが極めて強く摺接し、ここでの抵抗
が大になる。
たとえば、特開昭63−80088号公報においては、
密閉ケース内に導入した冷媒ガスを充満させ、圧縮して
高圧になったガスを直接ケース外部に吐出する低圧式の
スクロール式圧縮機か示されている。この圧縮機におい
て、固定スクロールの鏡板を一対の板ばねを介して密閉
ケースに取付固定し、旋回スクロール側に微少量移動可
能にして互いのラップの隙間を最小にするようになって
いる。
しかしながら、この圧縮機においては低圧式であるため
、被圧縮流体を圧縮することによって発生する全てのス
ラスト力はスラスト受けにかかることになる。また、上
記固定スクロールの背面にガス圧を加え、板ばねのばね
力に打ち勝って固定スクロールを旋回スクロール側に微
少量変位させることにより、ガス力からばね力の反力分
を差引いた力も旋回スクロールを軸方向に押し、スラス
ト力はさらに大になってしまう。このようにスラスト力
が大きいということは、スラスト受けとの摺動損失が大
きくなることであり、結局、機械効率および圧縮効率が
低下してしまう。上記スクロール式圧縮機においては、
低圧式であるが故に、このような欠点を保有している。
また、一般のスクロール式圧縮機では、旋回スクロール
 固定スクロールとも、鏡板の中心とラップの形状を決
定する基礎円中心とか同心となるよう設定されている。
このような構成であると、これらスクロールにかかるス
ラスト方向荷重は基礎円半径の1/2だけ中心からずれ
た位置に加わることになる。したがってスクロールに背
圧をかけて対向するスクロールに変位させると、背圧の
力の作用点がスラスト方向荷重の作用点と一致せず、圧
縮運動が安定化を欠くという不具合がある。
そしてまた、この種の圧縮機では、圧縮作用にともなっ
て、固定スクロールのラップはスラスト方向の荷重とと
もにラジアル方向の荷重を受ける。上記固定スクロール
は、本来、傾くことのないよう固定されているものであ
るが、このラップが、特にラジアル方向の荷重を受けて
軸芯に対し微少量であるが倒される現象が生じる。この
倒れ量は、摺動部の嵌合の影響もあるが、いずれにして
も、圧縮漏れにつながることなので無視できず、何らか
の倒れ防止手段を採用しなければならない。
一方、密閉ケース内を高圧にしたスクロール式圧縮機に
おいて、スクロール式圧縮機構部を下部にし、電動機部
を上部にしたものと、圧縮機構部と電動機部を上下逆に
したものとがある。特に、スクロール式圧縮機構部を下
部、電動機部を上部にした方が安定性があるので多用さ
れる。この場合は、上記圧縮機構部が密閉ケース内底部
に形成される潤滑油の油溜り部に浸漬し、上記圧縮室と
は給油通路を介して連通ずる。そして、圧縮機構部にお
ける圧縮動作にともなって、油溜り部の潤滑油を給油通
路を介して圧縮室に給油するようになっている。
ただし、起動時など、密閉ケース内の圧力が圧縮室の中
間圧力より低い状態の際は、圧縮室における圧縮途中の
ガスが上記給油通路を介して密閉ケース内に逆流漏出し
てしまう。起動後ある程度の時間経過とともに、密閉ケ
ース内の圧力が圧縮室の中間圧力より高くなるので、ガ
スの逆流漏出がなくなるが、すでに漏出した分の圧縮損
失は無視できないものである。
たとえば、特開平1−177483号公報には、旋回ス
クロールの反圧縮空間に背圧室を形成し、これと吐出ポ
ートに通じる吐出室の油溜りまたは吐出室に通じる油溜
りと絞り通路を介して連通し、圧縮空間とは油インジェ
クション通路を介して連通し、この油インジェクション
通路の途中に逆止弁装置を備えた高圧式のスクロール式
圧縮機が開示されている。
しかるにこのような構成であると、圧縮室の上部に油溜
り部が形成されることになり、固定スクロールの背面は
吐出ガス空間であるために複雑な給油通路となってしま
う。そして、あらゆる運転条件において最良の給油量を
制御するのは極めて困難であり、信頼性が低く、コスト
的に不利である。
本発明は上記事情に着目してなされたものであり、第1
の目的とするところは、圧縮運転の起動時においては、
旋回スクロールと固定スクロールの間隙を保持して起動
負荷の軽減を図り、運転中においては上記間隙を零にし
て非圧縮流体の漏れを圧縮効率の向上化を得られるスク
ロール式圧6縮機を提供しようとするものである。
また、本発明の第2の目的とするところは、固定スクロ
ールのラップがラジアル方向の荷重を受けても、その倒
れを規制して円滑な圧縮運動を確保するスクロール式圧
縮機を提供しようとするものである。
また、本発明の第3の目的とするところは、起動時にお
ける給油通路からの被圧縮流体の漏出を確実に阻止する
スクロール式圧縮機を提供しようとするものである。
[発明の構成コ (課題を解決するための手段および作用)すなわち本発
明は、密閉ケース内の下部に、旋回スクロールと固定ス
クロールとを噛合して圧縮室を形成するスクロール式圧
縮機構部、およびこのスクロール式圧縮機構部の上部に
連設される電動機部とを収容し、上記スクロール式圧縮
機構部の圧縮室で圧縮した高圧ガスを一旦密閉ケース内
に吐出する高圧式のスクロール式圧縮機において、密閉
ケース内に吐出される高圧ガスによって背圧を受ける鏡
板、およびこの鏡板に一体的に設けられた渦巻状のラッ
プとから上記旋回スクロールを構成し、固定スクロール
本体とカバーとから上記固定スクロールを構成し、上記
固定スクロール本体は、一端面が旋回スクロールのラッ
プと狭小の間隙を存する鏡板、この鏡板の一端面に設け
られその先端部か上記旋回スクロールの鏡板と狭小の間
隙を存して旋回スクロールのラップに噛合し互いに圧縮
室を形成するラップ、上記鏡板の他端側に一体的に突設
され密閉ケース内に吐出される高圧ガスによって背圧を
受けるボス部とがらなり、上記カバーは、上記固定スク
ロール本体をスラスト方向に変位自在に支持するととも
に固定スクロール本体の上記鏡板との間に気密空間部で
ある中間圧室を形成し、鏡板に穿設される連通孔を介し
て中間圧室と上記圧縮室と連通ずることを特徴とするス
クロール式圧縮機である。
このことにより、密閉ケース内に吐出される高圧ガスを
旋回スクロールの鏡板背面側および固定スクロール本体
のボス部背面側に導いて背圧を付与し、一方、圧縮室と
中間圧室とが連通孔を介して連通しているので、上記固
定スクロールの鏡板に中間圧の背圧を付与する。起動時
には旋回スクロールと固定スクロールのラップ先端部と
対向する鏡板とに間隙があり、起動負荷が極く小さくて
すむ。起動後、わずかな時間の経過とともに上記間隙は
次第に小さくなり、やがて零に近い状態で噛合する。し
たがって、互いのラップ先端部と鏡板との間隙からの圧
縮漏れ量を最小にし、高い圧縮効率を得られる。
また本発明は、上記固定スクロール本体に、鏡板の周端
部に沿って上記ラップとは別体で、かつラップと同一高
さ突出し、一部に流体導通用の切欠部を有する環状突起
を設けたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
スクロール式圧縮機である。
このことにより、固定スクロール本体のラップがラジア
ル方向の荷重を受けて倒れても、上記環状突起先端部が
全周に亘って旋回スクロールに当接して、倒れを防止す
る。
また本発明は、上記密閉ケースの内底部に潤滑油を集溜
する油溜り部を形成し、この油溜り部と上記圧縮室とを
給油通路で連通し、この給油通路の中途部に圧縮室から
油溜り部への被圧縮流体の逆流を阻止する逆流防止手段
を設けたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
スクロール式圧縮機である。
このことにより、特に起動時など密閉ケースの内圧が低
い状態での圧縮室にある圧縮途中の被圧縮流体の漏出を
阻止する。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を、たとえば空気調和機に用い
られるスクロール式圧縮機として、図面を参照して説明
する。
第1図に示すように、図中1は密閉ケースであり、2は
この密閉ケース1内に収容されたスクロール式圧縮機本
体である。このスクロール式圧縮機本体2は、密閉ケー
ス1の下部に配置されたスクロール式圧縮機構部3と、
このスクロール式圧縮#1橘部3の上部に連設される電
動機部4とがら構成される。
上記スクロール式圧縮機構部3は、旋回スクロール5と
、固定スクロール6およびこれらを支持する支持フレー
ム7から構成される。
第3図ないし第5図に示すように上記支持フレーム7は
、その−側面中央部に突設される軸受部8と、この他側
部に直径が大であるボス部9とからなる。上記軸受部8
の同芯位置に係合孔1oが開口し、この係合孔10と同
芯位置で、がっ上tピボス部9にかけて、これよりも直
径が大であるポンプ逃げ用穴11と、さらに直径が大で
あるスラスト受は係合用穴]2および、さらに直径が大
であるスクロール逃げ穴13が連設される。なお、上記
スラスト受は係合用穴12の周面一部にはシールリング
71#14が設けられる。上記軸受部8の基端部には、
上記ポンプ逃げ用穴11とボス部9外周而と連通する給
油穴Al 5aと、軸受部8周面と係合孔10とを連通
する給油穴B 1.5 bおよび、この給油穴15bの
中途部と上記ポンプ逃げ用穴1Fとを連通ずる給油穴C
15cが設けられる。上記給油穴B15bの開口端部は
盲栓aによって閉塞される。なお、16.16はオルダ
ム機構のキー満であり、17・・・はねし穴である。
再び第1図に示すように、支持フレーム7の軸受部8に
は、上記電動機部4を構成する主軸]8の主軸部19が
軸支されている。上記スラスト受は係合用穴ユ2には、
スラスト受け2oが嵌合し、取付ねし21を介して取付
固定される。上記シールリング′a14にはシールリン
グ22が挿嵌されていて、スラスト受は係合用穴12と
スラスト受け20とは気密が保持される。支持フレーム
7の下端面には、上記固定スクロール6を構成する後述
するカバー23が取付ねじ24を介して取付固定される
。このようにして構成される支持フレーム7は、密閉ケ
ースの1内壁面にたとえばアーク溶接などの手段で固着
されるリングフレーム25に取付ねじ26を介して取付
固定される。上記リングフレーム25と支持フレーム7
の一部には、互いに連通ずる連通部27が設けられてい
て、これらリングフレーム25と支持フレーム7とを境
とした密閉ケース1内の上下部を互いに連通状態にして
いる。
一方、上記主軸18は、第6図ないし第9図に示すよう
になっている。すなわちこれは、一端部で周面一部を平
坦に切削加工したロータ軸部28と、中間部であり上記
支持フレーム7の軸受部8に軸支される上記主軸部19
と、他端部であり主軸部19より直径が大で、かつ互い
の連設部分をフランジ状に突出させたクランクピン部2
9とから構成される。
上記ロータ軸部28端面から主′軸部19の中途部に亘
る軸芯に沿って吐出通路A30aが設けられる。上記ク
ランクピン部29には、この軸芯から所定量偏心した位
置に係合用穴31が開口していて、この係合用穴31と
上記吐出通路A30aと連通ずる吐出通路B50bが設
けられる。なおこの吐出通路B50bは、上記係合用穴
31の軸芯に沿って設けられるところから、その軸芯は
上記吐出通路A30aの軸芯と偏心していることになる
上記主軸部19のクランクピン部29連設部分からその
外周面に、斜めに油溝A32aが設けられる。また、係
合用穴31の周面に亘ってリング満33が設けられ、ク
ランクピン部29の端面から上記リング満33と交差し
て係合用穴31の端面に亘って油溝B52bが設けられ
る。このリング満33の交差位置とクランクピン部29
外周面とに亘って、油ガイド横孔34が貫通し、係合用
穴31の端面とクランクピン部29の外周面とに亘って
給油穴Di 5dか貫通している。この給油穴DI 5
dは上記油溝A32aに連通することになる。
再び第1図に示すように、上記主軸18におけるクラン
クピン部28の外周面にはポンプ35を一体に備えたバ
ランサ36が嵌着固定される。これらポンプ35および
バランサ36は、上記スラスト受け20の凹陥形成され
たクランク室37に回転自在に収容される。スラスト受
け20の内周面はクランクピン部29の外周面とある程
度の間隙を存している。さらにスラスト受け20の下端
面は一部のみ間隙を存し、他の一部は摺接するように上
記旋回スクロール6と対向する。上記スラスト受け20
下端而の旋回スクロール6と間隙を存する部分は油溝C
32cであり、この一端部は下端面から外周面に亘って
設けられるドレン通路A38aに連通する。そしてドレ
ン通路A38aは、上記支持フレーム7のボス部9外周
面に開口するドレン通路B58bに連通する。
上記旋回スクロール5は、第10図ないし第12図に示
すように、円形状の鏡板39と、この鏡板39の一端面
に同志円上に一体に突設されるボス部40、および他端
面に一体に突設される渦巻状のラップ41とからなる。
上記鏡板39の中心から所定量偏心した位置で、上記ラ
ップ41に係わりあうことのない直径で吐出ポート42
が開口している。この吐出ポート42は上記ボス部40
の軸芯に沿って連設され、この端面に開口する。なお、
鏡板39のボス部40側端面で、その周端部に一方向に
沿って上記オルグムリング機構のキー/g43.43か
設けられる。
再び第1図に示すように、旋回スクロール5のボス部4
0は、上記クランクピン部29の係合用穴31に摺動自
在に係合している。このボス部40の端面と係合用穴3
1の端面との間にはシルリング44が介在される。なお
、旋回スクロル5の鏡板39上端面はクランクピン部2
9端面と間隙を存して組立てられ、かつスラスト受け2
0とは油f、 C32c部分を除いて摺接する。上記キ
ー溝43.43と上記支持フレーム7に設けられるキー
溝16.16とは90度位置をずらして組立てられ、こ
れらに摺動自在にオルグムリング機構であるキーKが嵌
合している。
上記固定スクロール6は、固定スクロール本体45と、
上記カバー23とから構成される。
上記固定スクロール本体45は、第13図ないし第15
図に示すように、ある程度厚肉で円板状の鏡板46と、
この鏡板46の一端面に同窓円上に一体に突設されるボ
ス部47、これよりも大きな直径の掛合段部48、他端
面に一体に突設される渦巻状のラップ49および環状突
起50とから構成される。
上記ボス部47の端面から所定長さに亘って、その周面
一部にスナップリング溝51を備えた給油穴E15eが
開口する。この給油穴E15eと連通し、この直径より
も小さな直径の給油穴F15fが鏡板46中途部まで設
けられる。そして鏡板46の周端面から上記給油穴F1
5fと直交して交差し、さらに周端面近傍まで所定長さ
に亘って給油穴015gが設けられる。上記ラップ49
と係わりあうことのない鏡板46端面と上記給油穴01
5g中途部とに亘って一対の給油穴H15h、15hが
設けられる。上記掛合段部48の周面には、シールリン
グ用溝52が設けられ、かつ端面には複数のねじ穴53
a・・・と、複数の位置出し穴53b・・・が設けられ
る。また、掛合段部48端面と鏡板46端面とに亘って
、一対の連通孔54.54が穿設される。これら連通孔
54.54は鏡板46の端面において上記ラップ49と
係わりあうことのない位置を選択しなければならない。
上記環状突起50は、鏡板46の周端部に沿って設けら
れるところから、あたかもこの内部に位置する上記ラッ
プ49を囲繞するようになっている。この突出高さは、
ラップ49の突出高さと一致していて、相対向する部位
には一対の切欠部55.55が設けられる。
上記カバー23は、第16図ないし第18図に示すよう
に、円板状の基部56と、この一端面に一体に突設され
る軸受ボス部57とからなる。上記基部56の周端部に
複数のねし穴58・・・が設けられるとともに、貫通す
る複数の位置出し用孔59a・・・と、その内部側に盲
状の一対の位置出し用穴59b、59bが設けられる。
上記軸受ボス部57には、その周面一部にシールリング
用溝60を備えた嵌合用孔61が開口し、この嵌合用孔
61はこれよりも直径の大な上記基部56に設けられる
受は穴62に連通する。さらに、受は穴62の周囲に、
たとえば4カ所に亘って扇状の空き溝63・・・が設け
られる。
再び第1図に示すように、上記カバー23は支持フレー
ム7に、位置出しビン64・・・によって正確な位置出
しがなされたうえ、上記取付ねじ24・・・を介して取
付固定される。このカバー23の嵌合用孔61には固定
スクロール本体45のボス部47が、かつ受は穴62に
は掛合段部48が、それぞれシールリング65a、65
bを介して気密的に嵌合している。そして、上記カバー
23には、板ばね66の一端部が取付ねじ67を介して
取付固定され、この他端部は固定スクロール本体45の
鏡板46端面に取付ねじ68を介して取付固定される。
上記取付ねじ68の頭部はカバー23の空き′a63・
・・内に位置する。
上記固定スクロール本体45の鏡板46端面とカバー2
3の受は穴62端面とは狭い間隙を存して離間していて
、かつ各シールリング64.65によって密閉されてい
る。この狭い空間部は、中間圧室69として形成される
上記板ばね66および中間圧室69を備えたことにより
、固定スクロール本体45はカバー23にスラスト方向
に変位自在に支持されることとなる。
第2図に、カバー23に固定スクロール本体45を取付
固定して固定スクロール6を組立てた平面状態を示す。
再び第1図に示すように、固定スクロール本体45のラ
ップ49と旋回スクロール5のラップ41とは互いに噛
合し、かつ互いのラップ4941と鏡板46.39とて
囲繞される断面略三ケ月状の圧縮室70が形成される。
各ラップ49゜41の先端部は、これと対向する鏡板4
6.39端面と狭小の間隙gを存するよう組立てられる
固定スクロール本体45に一体に設けられる環状突起5
0は、その突出高さが上記ラップ49と同一であるので
、この先端部は旋回スクロール5の鏡板39端面と狭小
の間隙pを存する。
なお、上記固定スクロール本体45の鏡板46には、そ
の両端面を貫通する連通孔54.54が設けられている
ところから、上記中間圧室69と圧縮室70とは連通孔
54を介して連通する。
上記固定スクロール本体45の鏡板46周面から設けら
れる給油穴015gの開口端面は盲栓71によって閉塞
される。このボス部47の端面に開口する給油穴El 
5eから給油穴F15f。
両端が閉塞された給油穴F15fおよび一対の給油穴H
15h、15hから上記圧縮室70に亘る給油通路72
が形成される。
上記給油通路72の中途部である上記給油穴E15e内
には、逆流防止手段73が設けられている。これは、上
記スナップリング用溝53に嵌合するスナップリング7
4と、このスナップリング74上に重ね合わさるオイル
弁75と、弁シュート76およびこれらオイル弁75と
弁シュート76をスナップリング74側に弾性的に押圧
付勢するスプリング77とから構成される。上記オイル
弁75は、スナップリング74とともに給油穴E15e
を閉塞する形状である。この二とから、上記スプリング
74の弾性力に打ち勝つ圧力がオイル弁75にかかった
ときのみ、オイル弁75は給油穴E15eを開放する。
また、スプリング74の弾性力と同一方向から別途圧力
がかかったときには、オイル弁75は給油穴E15eを
閉塞することとなる。
上記支持フレーム7には、この周面と上記係合用穴13
を貫通するテーバ孔78が設けられ、ここに密閉ケース
1を貫通して設けられる吸込管79の端部が嵌合してい
る。この吸込管79と密閉ケース1とは気密を保持する
ようシールされる。
一方、密閉ケース1の上端部には吐出管80が設けられ
、この内部に連通ずる。
上記密閉ケース1の内底部には、潤滑油が集溜する油溜
り部81が形成される。この油面は普通、支持フレーム
7の上記軸受部8端面よりもわずかに低い程度である。
したがって、上記スクロール式圧縮機構部3のほとんど
全ては油溜り部81の潤滑油に浸漬することになる。
上記支持フレーム7の軸受部8から突出する主軸18の
ロータ軸部28には、上記電動機部4を構成するロータ
82が嵌着される。このロータ82の下端面と支持フレ
ーム7の軸受部8端面との間には、スラストリング83
と波ワツシヤ84とか介在していて、主軸18のスラス
ト方向の荷重を受けるようになっている。
なお、上記スラストリング83は第19図に示すように
、その外周は円形であり、主軸18のロータ軸部28に
嵌合可能な形状となるよう一部が平坦な嵌合用孔84を
設け、この嵌合用孔84に一対の油逃げ85.85が設
けられる。
再び第1図に示すように、上記ロータ82にはロータ軸
部28とともにディスク86が嵌着されていて、これは
ロータ82の上端面から突出する。
そして突出した上端部には分離板87が設けられ、かつ
この下端部から上端部近傍に亘る軸芯に沿って吐出通路
C30cか設けられる。この吐出通路C30cの下端部
には、逆止弁88が設けられていて、吐出ガスの逆流を
阻止するようになっている。
上記逆止弁88は、第20図に示すように、円板状の基
部88aから放射状に複数の脚部88b・・・が一体に
突設されてなる。
再び第1図に示すように、上記ディスク86の上部には
複数の横穴89・・・が設けられていて、吐出通路C3
0cと連通ずる。
上記密閉ケース1の内周面には、電動機部4を構成する
ステータ90か嵌着される。このステータ90の内周面
は、上記ロータ82の外周面と狭小の間隙を存して囲繞
している。上記ステータ90の上部側コイルエンド90
aから延出する接続コード91は密閉ケース1の上端部
に設けられるターミナル92に電気的に接続される。
つぎに、このようにして構成されるスクロール式圧縮機
の作用について説明する。
電動機部4に通電することにより、スクロール式圧縮機
構部3は被圧縮流体である、たとえば冷媒ガスを導入し
て圧縮する。すなわち、ロータ82とともに主軸18が
回転駆動され、このクランクビン部29に掛合する旋回
スクロール5は旋回運動をなす。旋回スクロール5のラ
ップ41と固定スクロール本体45のラップ49との間
に形成される圧縮室70の外周端側が負圧になって、吸
込管79から冷媒ガスを吸引する。冷媒ガスは、吸込管
79と相対向して設けられる環状突起50の切欠部55
と、これと反対側に設けられる切欠部55を介して上記
圧縮室70に導かれる。冷媒ガスは、圧縮室70の周端
部から中心側に送り込まれるとともにその容積が小さく
なるところから圧縮される。最も中心部における圧縮室
70まで送り込まれたとき、所定の高圧圧力まで上昇す
る。
そして、高圧化したガスは旋回スクロール5に設けられ
る吐出ポート42から吐出され、主軸18に設けられる
吐出通路B50bと吐出通路A30aを介して、ディス
ク86に設けられる逆止弁88を通過する。さらに吐出
通路C30cと横穴89から密閉ケース1内に吐出され
る。すなわちこの圧縮機は、密閉ケース1内に高圧ガス
が充満する、いわゆる高圧タイプである。そしてさらに
、高圧ガスは吐出管80から吐出され、所定の部位に導
かれる。
ところで、起動時においては、旋回スクロール5と固定
スクロール本体45の互いのラップ41゜49先端部は
、それぞれ対向する鏡板46.39と狭小の間隙gを存
しているので、ここから吸弓された冷媒ガスの一部が漏
れる。換言すれば、上記間隙pがあることにより、起動
負荷が極く少なくてすみ、円滑な起動をなすことができ
る。
この圧縮運動と同時に、上記圧縮室70の圧力は各ラッ
プ41.49の巻数等によって定まる圧力近傍まで上昇
する。したがって、旋回スクロール5と固定スクロール
本体45には、互いに相反する方向のスラスト方向荷重
と、ラップ41゜49形状に対して半径方向のラジアル
方向荷重か加わることになる。その結果、旋回スクロー
ル5はスラスト受け20に、かつ固定スクロール本体4
5はカバー23に強く押し付けられようとする。
しかしながら、圧縮室70における圧縮途中のガスの一
部は、固定スクロール本体45の鏡板46に設けられた
連通孔54.54を介して、固定スクロール本体45と
カバー23との間に形成される中間圧室69内に導かれ
る。上記カバー23は支持フレーム7に取付固定されて
いるので、中間圧室69に導かれるガス圧の影響を受け
ない。
上記固定スクロール本体45は板ばね66を介してカバ
ー23に支持されているので、中間圧室69に導かれる
ガス圧によって反スラスト方向の背圧を受ける。すなわ
ち固定スクロール本体45は、起動後、極くわずかの時
間差で、スラスト力に打ち勝った反スラスト方向の背圧
によって押し上げられ、それぞれのラップ41.49先
端部は対向する鏡板39.46端面に接して、ガス漏れ
が規制される。
圧縮作用とともに密閉ケース1内は暫時高圧化し、その
圧力はクランク室37からスラスト受け20とクランク
ピン部29との間隙を介して旋回スクロール5の鏡板3
9に背圧となってかかる。
同時に、上記リングフレーム25と支持フレーム7の一
部に設けられる連通部27を介して固定スクロール6側
に回り、カバー23と固定スクロール本体45のボス部
47に背圧となってかかる。
上記旋回スクロール5にかかる背圧である反スラスト力
は、圧縮作用によるスラスト力よりも小さい。たたし、
この反スラスト力かかかることにより、旋回スクロール
5がスラスト受け20に強く押し付けられずにすむ。す
なわち、スラスト力とは反対方向の力がかかつて、旋回
スクロール5の鏡板39とスラスト受け20との摺動損
失を大幅に減少てき、旋回スクロール5は円滑な旋回運
動をなすこととなる。この反スラスト力は、スラスト受
け20の内径部面積と、油溝C32c而積の合計面積を
変えることにより任意に設定できる。
一方、固定スクロール6においては、カバー23が支持
フレーム7に固定されているので、密閉ケース1内の高
圧にともなう背圧は、固定スクロール本体45のボス部
47にのみ影響する。上記固定スクロール本体45には
、先に説明したように中間圧室69においても背圧がか
かつていて、これと上記ボス部47にかかる背圧との合
力となる。この反スラスト力の合力と圧縮作用にともな
うスラスト力との差が、実際に固定スクロール本体45
にかかる力である。当然、反スラスト力の合力の方が大
であり、起動時を除く圧縮運動継続中は、常に固定スク
ロール本体45は押し上げられて旋回スクロール5に噛
合し、よって圧縮漏れがない。
ここで、上述した力関係を整理すると、■ 固定スクロ
ール本体45に作用する力は、吐出側圧力〉吸込側圧力 の関係が成立つ条件下で、起動もしくは運転中において
、 中間圧室69における反スラスト力 〉圧縮室70におけるスラスト力 の関係を保つものであること。
■ 固定スクロール本体45と旋回スクロール5に作用
する力関係は、 固定スクロール本体45に作用するカ ーボス部47に作用する反スラストカ ー圧縮圧室69に作用する反スラストカー圧縮により作
用するスラスト力・・・(A)旋回スクロール5に作用
するカ ー圧縮により作用するスラスト力 〉鏡板39に作用する反スラスト力 の関係を得ることである。
そして、固定スクロール本体45と旋回スクロール5に
作用する力は、 上記(A)式+圧縮により旋回スクロール5に作用する
スラスト力 〉鏡板39に作用する反スラスト力 となり、結局 固定スクロール本体45のボス部47に作用する反スラ
スト力 +中間圧室69に作用する反スラスト力〉旋回スクロー
ル5の鏡板39に作用 する反スラスト力 となる。
なお、圧縮運動にともなって各ラップ41゜49にはラ
ジアル方向の荷重がかかることは、先に説明した通りで
ある。特に固定スクロール本体45は、カバー23に板
ばね66を介して支持されるので、このラップ49はラ
ジアル方向の力を受けて軸芯に対し極く微小量であるが
倒される。
ラップ49の倒れ量は、固定スクロール本体45の摺動
部における嵌合状態によるが、旋回スクロール5のラッ
プ41に対してどの部分が接触しているか、あるいはそ
の接触荷重の大きさなどと直接関係する。接触部分が軸
芯から遠く離れており、かつ全周に亘って接触する方が
、より倒れ難くなる。また、上記接触部がラジアル方向
荷重の作用点に対して軸芯方向距離が小さい方が倒れ難
いのは当然である。
上記固定スクロール本体45の鏡板46には、その周端
部に沿って環状突起50が設けられる。
この環状突起50の突出高さは上記ラップ49突出高さ
と全く同一に設定したので、起動時を除く圧縮中は、互
いの先端部は旋回スクロール5の鏡板39端面に接する
。このことにより上記環状突起50は、固定スクロール
本体45の倒れを最小限に規制でき、ラップ49の局部
的な強い当たりがなくなって、極めて安定した圧縮運転
を保てる。
つぎに、スクロール式圧縮機構部3における潤滑油の給
油状態について説明する。
油溜り部81の潤滑油は、主軸18の回転にともなって
支持フレーム7の給油穴Al 5aからクランク室37
に導かれ、ここで回転するポンプ35により、その外周
部へ遠心力を受けて飛ばされる。そして、給油穴B15
bから給油穴C15cを介して主軸18の主軸部19周
面に設けられた油溝A32aに導かれる。したがって、
主軸部19と支持フレーム7の軸受部8との円滑な摺動
を確保し、主軸部19の上端部とスラストリング83と
の隙間からオーバーフローする。
さらに、上記給油穴C15cから潤滑油の一部はクラン
クピン部28に設けられる給油穴D15dと、係合用穴
31の周面の油溝B52bからリング溝33へ連通する
。したがって、クランクピン部29と旋回スクロール5
のボス部40との円滑な摺動を確保し、油ガイド横孔3
4から遠心力で加速され、クランク室37へ放出される
このクランク室37から、スラスト受け20の油溝C3
2cに導かれて、スラスト受け20と旋回スクロール5
の鏡板39との円滑な摺動を確保する。そして、ドレン
通路A38aから支持フレーム7に設けられるドレン通
路B58bを介して元の油溜り部81へ戻される。
つぎに、上記圧縮室70への給油について説明する。
起動直後は、密閉ケース1内圧力が圧縮室70中間圧力
よりも低いので、圧縮室70内のガスが給油穴H15h
から給油通路72を介して密閉ケース1内に漏出しよう
とする。しかしながら、上記給油通路72の中途部であ
る給油穴E15e内には、オイル弁75と弁シート76
およびスプリング77などからなる逆流防止手段73が
設けられるところから、ガスの逆流を阻止する。したが
って、圧力損失を最小限に抑制し、圧縮効率を高められ
る。
上記密閉ケース1内の圧力が圧縮室70の中間圧力より
もわずかに高くなった時点で、吐出側圧力はオイル弁7
5をスプリング77に打ち勝って押し広げ、弁シート7
6の中心部の通路から潤滑油を給油穴F15fに導入す
る。この潤滑油は、給油穴015gと給油穴H15hを
介して上記圧縮室70に給油され、旋回スクロール5の
固定スクロール本体45に対する円滑な旋回運動を確保
する。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、固定スクロールを
固定スクロール本体とカバーとから構成し、上記固定ス
クロール本体の鏡板とラップを旋回スクロールのラップ
と鏡板に対して狭小の間隙を存し、旋回スクロールの鏡
板および固定スクロール本体のボス部に背圧をかけ、上
記カバーと固定スクロール本体鏡板との間隙を圧縮室と
連通する中間圧室として上記鏡板に中間圧の背圧をがけ
るようにしたから、起動時における摩擦抵抗を軽減した
円滑な起動が可能である。また、起動直後から圧縮運転
中は、各スクロールのラップ先端部と鏡板との間隙は零
に近い状態となり、これら間隙からの圧縮漏れ量を最小
にして、高い圧縮効率を得られるという効果を奏する。
また本発明によれば、上記固定スクロール本体の鏡板の
周端部に沿って、このラップと同一高さで突出し、一部
に流体導通用の切欠部を有する環状突起を設けたから、
固定スクロール本体のラップがラジアル方向の荷重を受
けても、環状突起先端部が全周に亘って旋回スクロール
に当接して倒れを防止し、安定した圧縮運転をなすとい
う効果を奏する。
また本発明によれば、密閉ケースの内底部の油溜り部と
圧縮室とを給油通路で連通し、この給油通路の中途部に
圧縮室から油溜り部への流体の逆流を阻止する逆流防止
手段を設けたから、特に起動時など密閉ケースの内圧が
低い状態での圧縮室からの流体の漏出を阻止して、高圧
縮効率を図れるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図はスクロール式
圧縮機の縦断面図、第2図は固定スクロールの平面図、
第3図は支持フレームの上面図、第4図は第3図のIV
−IV線に沿う縦断面図、第5図は支持フレームの底面
図、第6図は主軸の底面図、第7図は一部を縦断面にし
た主軸の側面図、第8図はその上面図、第9図は第7図
とは異なる面を断面にした主軸の一部省略した側面図、
第10図は旋回スクロールの底面図、第11図はその縦
断面図、第12図はその上面図、第13図は固定スクロ
ール本体の底面図、第14図は第13図のXIV−XI
V線に沿う縦断面図、第15図は固定スクロール本体の
上面図、第16図はカバーの底面図、第17図は第18
図のX■−X■線に沿う縦断面図、第18図はカバーの
上面図、第19の平面図である。 七−′″1・・・密閉ケース、5・・・旋回スクロール
、6・・・固定スクロール、70・・・圧縮室、3・・
・スクロール式圧縮機構部、4・・・電動機部、39・
・・(旋回スクロールの)鏡板、41・・・(旋回スク
ロールの)ラップ、46・・・(固定スクロール本体の
)鏡板、49・・・(固定スクロール本体の)ラップ、
47・・・(固定スクロール本体の)ボス部、45・・
・固定スクロール本体、54・・・連通孔、69・・・
中間圧室、23・・・カバー 50・・・環状突起、8
1・・・油溜り部、72・・・給油通路、73・・・逆
流防止手段。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 帛16図 第1B図 23刀ノV− / 第17区 第191!! 第20図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)密閉ケースと、この密閉ケース内の下部に収容さ
    れ旋回スクロールと固定スクロールとを噛合して圧縮室
    を形成するスクロール式圧縮機構部と、このスクロール
    式圧縮機構部の上部に連設される電動機部とを具備し、
    上記スクロール式圧縮機構部の圧縮室で圧縮した高圧ガ
    スを一旦密閉ケース内に吐出する高圧式のスクロール式
    圧縮機において、上記旋回スクロールは、密閉ケース内
    に吐出される高圧ガスによって背圧を受ける鏡板、およ
    びこの鏡板に一体的に設けられた渦巻状のラップとから
    なり、上記固定スクロールは、その一端面が上記旋回ス
    クロールのラップと狭小の間隙を存する鏡板、この鏡板
    の一端面に一体的に設けられその先端部が上記旋回スク
    ロールの鏡板と狭小の間隙を存し旋回スクロールのラッ
    プに噛合して互いに圧縮室を形成するラップ、上記鏡板
    の他端側に一体的に突設され密閉ケース内に吐出される
    高圧ガスによって背圧を受けるボス部とからなる固定ス
    クロール本体と、この固定スクロール本体をスラスト方
    向に変位自在に支持するとともに固定スクロール本体の
    上記鏡板との間に気密空間部である中間圧室を形成した
    カバーとからなり、上記圧縮室と中間圧室とは固定スク
    ロール本体の鏡板に穿設される連通孔を介して連通する
    ことを特徴とするスクロール式圧縮機。
  2. (2)上記固定スクロール本体は、その鏡板の周端部に
    沿って上記ラップとは別体で、かつラップと同一高さ突
    出し、一部に流体導通用の切欠部を有する環状突起を備
    えたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のスク
    ロール式圧縮機。
  3. (3)上記密閉ケースは、その内底部に潤滑油を集溜す
    る油溜り部を形成し、この油溜り部と上記圧縮室とを給
    油通路で連通し、この給油通路の中途部に圧縮室から油
    溜り部への被圧縮流体の逆流を阻止する逆流防止手段を
    設けたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のス
    クロール式圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108705471A (zh) * 2018-06-29 2018-10-26 江西佳时特数控技术有限公司 涡旋盘柔性生产线用静盘涡旋面加工工装

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CN108705471A (zh) * 2018-06-29 2018-10-26 江西佳时特数控技术有限公司 涡旋盘柔性生产线用静盘涡旋面加工工装

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