JP3161832B2 - スクロ−ル式圧縮機 - Google Patents

スクロ−ル式圧縮機

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JP3161832B2 JP24188892A JP24188892A JP3161832B2 JP 3161832 B2 JP3161832 B2 JP 3161832B2 JP 24188892 A JP24188892 A JP 24188892A JP 24188892 A JP24188892 A JP 24188892A JP 3161832 B2 JP3161832 B2 JP 3161832B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、空気調和機の
冷凍サイクルを構成するスクロ−ル式圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、空気調和機の冷凍サイクルにおい
ては、図4に示すようなスクロ−ル式圧縮機Aが多用さ
れる傾向にある。このスクロ−ル式圧縮機Aには、運転
騒音が極めて低く、かつ吸込弁や吐出弁等が不要で部品
点数が少なく、しかも圧縮性能が良いという特徴があ
る。
【0003】図4のスクロ−ル式圧縮機(以下、圧縮機
と称する)Aにおいては、密閉ケ−ス1がメインケ−ス
1a、アッパ−ケ−ス1b、及び、ロアケ−ス1cによ
り構成されており、これらのケ−ス1a〜1cが組合わ
されて、密閉ケ−ス1の内部空間が気密的に閉じられて
いる。さらに、密閉ケ−ス1内の上部に支持フレ−ム2
が設けられており、この支持フレ−ム2は回転軸3を回
転自在に枢支している。
【0004】回転軸3には、後述する圧縮機構部4が連
結され、下部にはステ−タ5とロ−タ6とからなる電動
機部7が設けられている。回転軸3の下端部は電動機部
7から下方に突出していて、密閉ケ−ス1に取付けられ
た副軸受8によって枢支されている。
【0005】また、密閉ケ−ス1の内底部には潤滑油を
集溜する油溜り部9が形成され、ここに回転軸3の下端
部が浸漬される。すなわち、回転軸3の回転に伴って、
油溜り部9の潤滑油が回転軸3に設けられた給油機構K
に沿って吸い上げられ、圧縮機構部4の各摺動部への給
油がなされる。
【0006】圧縮機構部4は、フレ−ム2にオルダムリ
ング10を介して旋回自在に支持される旋回スクロ−ル
翼11と、この旋回スクロ−ル翼11と噛合った固定ス
クロ−ル翼12と、この固定スクロ−ル翼12を軸方向
に移動可能に支持する支持手段13、および、固定スク
ロ−ル翼12の背面側にガス圧を作用させる背圧案内手
段14とから構成される。上記オルダムリング10は、
旋回スクロ−ル翼11の自転を規制し、旋回運動のみ行
わせる。
【0007】旋回スクロ−ル翼11は、上記回転軸3の
上端偏心部3aに掛合するボス部11cを備えた鏡板部
11aと、この鏡板部11aの上面側に一体に突設され
た渦巻状の翼部11bとからなる。
【0008】固定スクロ−ル翼12は、鏡板部12a
と、この鏡板12aの下面側に一体に突設され旋回スク
ロ−ル翼11の翼部11bと噛合する渦巻状の翼部12
bとからなる。
【0009】これら旋回、固定スクロ−ル翼11、12
の鏡板部11a、12aと翼部11b、12bとにより
複数の圧縮空間a…が形成され、被圧縮ガスである冷媒
ガスが周端部側から取り込まれる。圧縮空間a…は、両
スクロ−ル翼11、12の相対運動に伴って、中心部側
に移動するとともにその容積を縮小させる。そして、圧
縮空間a…の容積変化に伴って冷媒ガスが圧縮される。
固定スクロ−ル翼12の鏡板部12aの上面部は凹陥状
に形成され、この中央部には、中心寄りの圧縮空間と連
通する吐出ポ−ト15が貫通している。
【0010】さらに、鏡板部12aの上面側には、吐出
ポ−ト15を中心として、異なる半径の、二つの突条1
6a、16bが一体に設けられ、かつこれら互いの突条
16a、16b間の鏡板部12a部位には、中間圧導入
孔17が貫通している。
【0011】固定スクロ−ル翼12の上面側には、密閉
ケ−ス1内部を上部空間と下部空間とに仕切る略円形な
高低圧仕切板(以下、仕切板と称する)18が、突条1
6a、16b上端と狭小の間隙を存して密閉ケ−ス1に
取付固定されている。
【0012】さらに、仕切板18は図5に示すように密
閉ケ−ス1に固定されている。つまり、仕切板18は、
メインケ−ス1aとアッパ−ケ−ス1bとの境界部に配
置されている。また、仕切板18はアッパ−ケ−ス1b
に圧入されており、仕切板18の外周面19は略全周に
亘ってアッパ−ケ−ス1bの内周面20に接している。
【0013】メインケ−ス1aの上側開口部の径寸法は
アッパ−ケ−ス1bよりも幾分小さく設定されている。
さらに、メインケ−ス1aの上側開口部がアッパ−ケ−
ス1bに入り込んでおり、メインケ−ス1aの端面21
が仕切板18の下面22に当接している。そして、アッ
パ−ケ−ス1bの端面に沿って溶接が施されており、両
ケ−ス1a、1bは互いの開口部を重ね合わせた状態で
結合している。ここで、図4及び図5中の符号23は溶
接部を示している。
【0014】この仕切板18は、中央部に逆止弁24を
備えた弁座部25が設けられ、上記吐出ポ−ト15と連
通する。換言すれば、吐出ポ−ト15は逆止弁24を備
えた弁座部25を介して、仕切板18の上部側空間と連
通する。
【0015】前記固定スクロ−ル翼12の吐出ポ−ト1
5周囲に設けられた凹陥部と背圧板弁座部25とで、圧
縮された高圧ガスが導かれる高圧吐出室26が形成され
る。また、高圧吐出室26の外側には中間圧室27が環
状に形成されている。そして、高圧吐出室26と中間圧
室27とによって背圧案内手段14が構成されている。
【0016】なお、密閉ケ−ス1の上部側面には吐出管
28が接続されており、吐出管28は、仕切板18によ
って仕切られる密閉ケ−ス1内の上部空間と、冷凍装置
の図示しない凝縮器とを連通させる。
【0017】密閉ケ−ス1の中間部側面には吸込管29
が接続されていて、吸込管29は、仕切板18によって
仕切られる密閉ケ−ス1内の下部空間と、冷凍装置の図
示しない蒸発器とを連通させる。
【0018】このような圧縮機Aにおいて、電動機部7
が通電されて圧縮機構部4が駆動されると、吸込管29
から低圧な冷媒ガスが密閉ケ−ス1内に導入され、仕切
板18より下部の空間に充満する。
【0019】この冷媒ガスは、旋回スクロ−ル翼11と
固定スクロ−ル翼12とによって形成された圧縮空間a
…の外周側に吸込まれる。冷媒ガスは、旋回スクロ−ル
翼11の旋回運動に伴って徐々に中心部に移送される。
さらに、旋回スクロ−ル翼11の旋回運動に伴って空間
容量が減少し、この結果、冷媒ガスが圧縮される。そし
て、冷媒ガスが所定圧まで上昇したところで、吐出ポ−
ト15から高圧吐出室26を介して仕切板18の上部空
間へ吐出される。
【0020】つまり、仕切板18によって密閉ケ−ス1
の内部空間が上下に仕切られており、仕切板18よりも
下側の空間30に低圧な冷媒ガスが導かれ、上側の空間
31に圧縮された高圧な冷媒ガスが吐出される。そし
て、高圧な冷媒ガスは吐出管28を介して外部の凝縮機
に導かれる。なお、吐出ポ−ト15から吐出される高圧
の冷媒ガスが一旦高圧吐出室26に充満して、固定スク
ロ−ル翼12の中央部に高圧の背圧をかける。
【0021】さらに、圧縮途中の冷媒ガス、即ち中間圧
の冷媒ガスが中間圧導入孔17を介して中間圧室27へ
導かれ、中間圧室27に充満する。そして、中間圧の冷
媒ガスが固定スクロ−ル翼12の周端部に中間圧の背圧
をかける。
【0022】このようにして、通常の運転状態では、背
圧案内手段14が固定スクロ−ル翼12に効果的な背圧
をかける。固定スクロ−ル翼12は、支持手段13によ
って軸方向へ移動可能に支持されているが、背圧案内手
段14の作用によって軸方向への移動を規制され、旋回
スクロ−ル翼11に押圧される。
【0023】運転条件によっては、圧縮空間a…に液冷
媒が吸込まれることがあり、この場合には冷媒ガスが過
度に昇圧する。背圧案内手段14の背圧よりも冷媒ガス
の圧力が上回り、固定スクロ−ル翼12は軸方向に移動
する。
【0024】旋回スクロ−ル翼11と固定スクロ−ル翼
12とのクリアランスが拡大し、異常高圧の冷媒ガスが
密閉ケ−ス1内へ逃がされる。そして、いわゆるコンプ
ライアンス機能が発揮され、各スクロ−ル翼部11b、
12bのストレスが解消される。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に仕切板18を有する圧縮機Aにおいては、仕切板18
を固定するために、仕切板18がアッパ−ケ−ス1bに
圧入されていた。そして、図5中に示すように、仕切板
18はメインケ−ス1aの端面21によって支持されな
がら外周面19をアッパ−ケ−ス1bの内周面20に圧
接させていた。
【0026】しかし、仕切板18の上下の空間31、3
0の間で冷媒ガスが流通することを阻止できる程の気密
性を有する部分は、仕切板18の外周面19とアッパ−
ケ−ス1bの内周面20との接触した部分(シ−ル部3
2)のみだった。このため、仕切板18のシ−ル性が不
十分になる場合があり、シ−ル性の不足が圧縮機Aの能
力低下や信頼性の低下の原因になることがあった。本発
明の目的とするところは、高低圧仕切板のシ−ル性を向
上することが可能で、信頼性の高いスクロ−ル式圧縮機
を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を満
足するため本発明は、メインケースとアッパーケースと
を溶接してなる密閉ケースと、この密閉ケースに収納さ
れ上記密閉ケースの内部空間を低圧側と高圧側に仕切る
高低圧仕切板と、固定スクロール翼と、この固定スクロ
ール翼に組合わされ、上記固定スクロール翼に対して偏
心した旋回スクロール翼とを備えたスクロール式圧縮機
において、上記高低圧仕切板の外周下部を切欠いて側方
へ突出するフランジ部を設けるとともに、上記アッパー
ケースに側方へ拡がる段差部を形成し、上記高低圧仕切
板を上記メインケースと上記アッパーケースとの境界部
に配置し、上記段差部に上記フランジ部を入り込ませる
とともに、上記メインケースの端面および内周面を上記
高低圧仕切板のフランジ部下面および切欠外周面にそれ
ぞれ当接させ、上記フランジ部を上記メインケースと上
記アッパーケースとにより挟んで上記高低圧仕切板を密
閉ケースに固定し、フランジ部の角部とアッパーケース
の段差部の湾曲部間、フランジ部下面とメインケースの
端面間、切欠外周面とメインケース内周面間に、それぞ
れシール部を構成したことにある。こうすることによっ
て本発明は、高低圧仕切板のシール性を高めて冷凍能力
の低下を防止し、スクロール式圧縮機の信頼性を向上で
きるようにしたことにある。
【0028】
【実施例】以下、本発明の各実施例の要部を図1及び図
2に基づいて説明する。なお、従来の技術の項で説明し
たものと重複するものについては同一番号を付し、その
説明は省略する。
【0029】図1は本発明の第1の実施例を示すもの
で、図中の符号Bはスクロ−ル式圧縮機(以下、圧縮機
と称する)である。この圧縮機Bは高低圧仕切板(以
下、仕切板と称する)41を有するタイプのもので、密
閉ケ−ス1の内部が仕切板41によって上下に仕切られ
ている。そして、仕切板41の下側の空間31には低圧
な被圧縮ガスとしての冷媒ガスが導入され、また、上側
の空間30には圧縮された高圧な冷媒ガスが吐出され
る。
【0030】また、この圧縮機Bにおいては、固定スク
ロ−ル翼12が軸方向に所定範囲内で自在に移動できる
よう支持されている。固定スクロ−ル翼12と仕切板1
8との間に形成された空間に高圧ガスや中間圧のガスが
導かれ、固定スクロ−ル翼12に背圧が作用する。そし
て、固定スクロ−ル翼12と旋回スクロ−ル翼11との
間のガス圧と上記背圧を利用して、両スクロ−ル翼1
1、12の接触力が所望の値に保たれる。
【0031】前記密閉ケ−ス1は、メインケ−ス1a、
アッパ−ケ−ス42、及び、ロアケ−ス1cとにより構
成されている。メインケ−ス1aは同心円筒状に成形さ
れており、軸方向両端を開放している。また、アッパ−
ケ−ス42とロアケ−ス1cとは軸方向一端を開放して
おり、メインケ−ス1aの上下に組合わせられてメイン
ケ−ス1aの両端を閉じている。そして、アッパ−ケ−
ス42とロアケ−ス1cはメインケ−ス1aに環状に溶
接されている。
【0032】図2に示すように、アッパ−ケ−ス42の
開口端部は段差状に成形されており、アッパ−ケ−ス4
2には段差部43が形成されている。段差部43は湾曲
部44を有しており、径方向の外側に拡がっている。さ
らに、段差部43の先端部45は同心円筒状に成形され
ている。そして、アッパ−ケ−ス42の開口部にメイン
ケ−ス1aの上端部が差し込まれており、メインケ−ス
1aの上端部は先端部45の一部に重なっている。
【0033】前記仕切板41は円形に成形されており、
仕切板41の外周部は下向きに湾曲している。さらに、
仕切板41の外周部は、メインケース1aとアッパーケ
ース42との境界部に到達している。図2中に示すよう
に、仕切板41の外周部は下側から切欠かれており、仕
切板41にはフランジ部46が形成されている。
【0034】フランジ部46は仕切板41の側方である
径方向及び上方向に突出している。さらに、フランジ部
46はアッパーケース42の段差部43の内側に入り込
んでおり、外周面47を段差部43の内周面48に略平
行に対向させている。
【0035】仕切板41の外周部にメインケース1aの
上端部が係合しており、メインケース1aの端面21が
フランジ部46に下方から当接している。さらに、メイ
ンケース1aの端面21と内周面49が、仕切板41の
フランジ部46下面と切欠外周面50当接している。
そして、仕切板41がメインケース1aによって支持さ
れるとともに、フランジ部46の上側の角部51が段差
部43の湾曲部44に接触している。
【0036】つまり、仕切板41のフランジ部46は、
アッパーケース42の段差部43に入り込みながら、ア
ッパーケース42とメインケース1aとによって上下か
挟み付けられている。そして、アッパーケース42の
下端面と、この下端面に対するメインケース1の周面
沿って溶接が施されており、アッパーケース42とメイ
ンケース1aとが連結されている。ここで、図2中の符
号23は溶接部を示している。
【0037】一般に、溶接後には、溶接時に加熱された
部分が温度低下し、この部分が歪んで収縮する。このた
め、本実施例においても、アッパ−ケ−ス42の段差部
43やメインケ−ス1aの上端部が収縮する。
【0038】この際、メインケース1aが仕切板41に
係合するとともに、フランジ部46の角部51が段差部
43の湾曲部44に接触しているので、メインケース1
aから仕切板41へ押し上げようとする力が作用する。
さらに、アッパーケース42から仕切板41へ押し下げ
ようとする力が作用する。
【0039】この結果、フランジ部46は両ケース1
a、42により強固な力で挟み付けられる。そして、フ
ランジ部46の角部51と段差部43の湾曲部44、フ
ランジ部46とメインケース1aの端面21、及び、仕
切板41の外周面50とメインケース1aの内周面49
との接触力が高まる。
【0040】すなわち、上述のように仕切板41を固定
した圧縮機Bにおいては、溶接後の収縮を利用して仕切
板41とメインケース1a及びアッパーケース42との
接触力を高めることができる。さらに、仕切板41に形
成されたフランジ部46の角部51とアッパーケース4
2の形成された段差部43の湾曲部44との間、フラン
ジ部46とメインケース1aの端面21との間、及び、
仕切板41の外周面50とメインケース1aの内周面4
との間をシール部とすることができる。
【0041】したがって、仕切板41の固定を圧入のみ
に頼った場合に比べて、仕切板41のシ−ル性を向上す
ることができる。そして、シ−ル性の不足を原因とする
圧縮機Bの能力低下や信頼性の低下を防止することが可
能になる。つぎに、本発明の第2の実施例の要部を図3
に基づいて説明する。なお、第1の実施例と同様な部分
については同一番号を付し、その説明は省略する。
【0042】図3は本発明の第2の実施例の要部を示し
ている。図3中において、符号1は密閉ケ−スを示して
おり、符号61は高低圧仕切板(以下、仕切板と称す
る)を示している。密閉ケ−ス1はメインケ−ス62と
アッパ−ケ−ス1bとを有しており、メインケ−ス62
に段差部63が形成されている。そして、メインケ−ス
62にアッパ−ケ−ス1bが差し込まれており、両ケ−
ス1b、62は溶接されて結合している。
【0043】仕切板61の外周部にはフランジ部64が
形成されており、このフランジ部64は段差部63に入
り込んでいる。さらに、アッパ−ケ−ス1bの端面65
がフランジ部64に当接しており、フランジ部64はア
ッパ−ケ−ス1bとメインケ−ス62とによって挟み付
けられている。そして、フランジ部64の角部66が段
差部63の湾曲部67に接触している。
【0044】つまり、本実施例においては、アッパ−ケ
−ス1bの端面65とフランジ部64との間、フランジ
部64の角部66と段差部63の湾曲部67との間、及
び、仕切板61の外周面68とメインケ−ス62の内周
面との間をシ−ル部としている。
【0045】このように仕切板61を固定した場合に
も、第1の実施例と同様に、溶接後の収縮を利用して仕
切板62と各ケ−ス1b、62との接触力を高めること
ができ、仕切板61のシ−ル性を向上することができ
る。なお、本発明は、要旨を逸脱しない範囲で種々に変
形することが可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、メインケ
ースとアッパーケースとを溶接してなる密閉ケースと、
この密閉ケースに収納され密閉ケースの内部空間を低圧
側と高圧側とに仕切る高低圧仕切板と、固定スクロール
翼と、この固定スクロール翼に組合わされ、固定スクロ
ール翼に対して偏心した旋回スクロール翼とを備えたス
クロール式圧縮機において、高低圧仕切板に側方へ突出
するフランジ部を設けるとともに、アッパーケースに側
方へ拡がる段差部を形成し、高低圧仕切板をメインケー
スとアッパーケースとの境界部に配置し、段差部にフラ
ンジ部を入り込ませるとともに、メインケースをフラン
ジ部に当接させ、フランジ部をメインケースとアッパー
ケースとにより挟んで高低圧仕切板を密閉ケースに固定
したものである。したがって本発明は、高低圧仕切板の
シール性を高めて冷凍能力の低下を防止し、スクロール
式圧縮機の信頼性を向上できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のスクロ−ル式圧縮機を
示す断面図。
【図2】図1中の円Cで囲った部分の拡大図。
【図3】本発明の第2の実施例の要部を示す断面図。
【図4】従来のスクロ−ル式圧縮機を示す断面図。
【図5】図4中の円Dで囲った部分の拡大図。
【符号の説明】
B…スクロ−ル式圧縮機、1…密閉ケ−ス、1a…メイ
ンケ−ス、11…旋回スクロ−ル翼、12…固定スクロ
−ル翼、41…高低圧仕切板、42…アッパケ−ス、4
3…段差部、46…フランジ部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森嶋 明 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東 芝富士工場内 (56)参考文献 特開 平2−5779(JP,A) 実開 平4−103201(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 18/02 311 F04C 29/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メインケースとアッパーケースとを溶接し
    てなる密閉ケースと、この密閉ケースに収納され上記密
    閉ケースの内部空間を低圧側と高圧側に仕切る高低圧仕
    切板と、固定スクロール翼と、この固定スクロール翼に
    組合わされ、上記固定スクロール翼に対して偏心した旋
    回スクロール翼とを備えたスクロール式圧縮機におい
    て、上記高低圧仕切板の外周下部を切欠いて 側方へ突出する
    フランジ部を設けるとともに、 上記アッパーケースに側方へ拡がる段差部を形成し、 上記高低圧仕切板を上記メインケースと上記アッパーケ
    ースとの境界部に配置し、 上記段差部に上記フランジ部を入り込ませるとともに、上記メインケースの端面および内周面を上記高低圧仕切
    板のフランジ部下面および切欠外周面にそれぞれ当接さ
    せ、 上記フランジ部を上記メインケースと上記アッパーケー
    スとにより挟んで上記高低圧仕切板を密閉ケースに固定
    フランジ部の角部とアッパーケースの段差部の湾曲部
    間、フランジ部下面とメインケースの端面間、切欠外周
    面とメインケース内周面間に、それぞれシール部を構成
    した ことを特徴とするスクロール式圧縮機。
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