JPH04352735A - 2,6−ジクロロ−3,5−ジイソプロピルトルエンとその製造方法およびそれらの利用方法 - Google Patents

2,6−ジクロロ−3,5−ジイソプロピルトルエンとその製造方法およびそれらの利用方法

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JPH04352735A
JPH04352735A JP3154045A JP15404591A JPH04352735A JP H04352735 A JPH04352735 A JP H04352735A JP 3154045 A JP3154045 A JP 3154045A JP 15404591 A JP15404591 A JP 15404591A JP H04352735 A JPH04352735 A JP H04352735A
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Japan
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dcdipt
catalyst
chlorotoluene
reaction
lewis acid
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JP3154045A
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Kazuhiko Sunakawa
和彦 砂川
Tsutomu Momotari
勉 百足
Hajime Hoshi
星 元
Tsumoru Watanabe
渡辺 積
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Kureha Corp
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Kureha Corp
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規化合物2,6−ジ
クロロ−3,5−ジイソプロピルトルエン(以下、ジク
ロロ−3,5−ジイソプロピルトルエンをDCDIPT
と略記する)およびその製造方法に関する。本発明はま
た、2,6−DCDIPTを経由する2,6−ジクロロ
トルエン(以下、2,6−DCTと略記する)の製造方
法に関する。 2,6−DCDIPTの脱イソプロピル化により得られ
る2,6−DCTは医薬、農薬などの中間体として有用
であり、従って、2,6−DCDIPTは2,6−DC
Tの合成中間体として有用である。
【0002】
【従来の技術】2,6−DCDIPTは文献未記載の新
規な化合物である。一方、2,6−DCTは、従来トル
エンをジ−t−ブチル化して得られる3,5−ジ−t−
ブチルトルエンを塩素化して3,5−ジ−t−ブチル−
2,6−ジクロロトルエンを合成した後、脱アルキルし
て製造されている(例えば、特公昭47−26495号
公報、特開昭62−5930号公報、特開平2−537
43号公報)。しかし、塩素化位置をコントロールする
ために用いるアルキル化剤のt−ブチルクロライドが高
価であることから、しかも、そのコントロールの程度が
充分でないことから、2,6−DCTの製造コストは高
価なものとなっている。また、トルエンから需要の多い
4−クロロトルエンを製造する際、需要の少ない2−ク
ロロトルエンの副生が避けられず、2−クロロトルエン
の有効な利用が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、上記の
ような事情に鑑み、2−クロロトルエンを出発原料とし
てより安価に2,6−DCTを製造する方法について鋭
意研究してきたところ、アルキル化剤として安価なプロ
ピレンを用いることにより新規化合物の2,6−DCD
IPTを経て2,6−DCTが高収率で製造されること
を見出した。従って、本発明は、医薬、農薬などの中間
体として有用な新規化合物2,6−DCDIPT、その
製造方法およびこれらを利用した2,6−DCTの製造
方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、(
1)新規化合物2,6−DCDIPT、(2)2−クロ
ロ−3,5−ジイソプロピルトルエン(以下、MCDI
PTと略記する)をルイス酸触媒、ルイス酸と単体硫黄
の混合触媒および固体酸触媒から選ばれる触媒または極
性溶媒の存在下に塩素ガスにより塩素化する2,6−D
CDIPTの製造方法、(3)2−クロロトルエンをル
イス酸または固体酸触媒の存在下にプロピレンと反応さ
せてMCDIPTを得るアルキル化工程、得られるMC
DIPTをルイス酸触媒、ルイス酸と単体硫黄の混合触
媒および固体酸触媒から選ばれる触媒または極性溶媒の
存在下に塩素ガスと反応させて2,6−DCDIPTを
得る塩素化工程および得られる2,6−DCDIPTを
芳香族化合物と反応させて2,6−DCTを得るトラン
スアルキル化工程よりなる2,6−DCTの製造方法を
含む。
【0005】
【発明の具体的な構成】以下、本発明を詳しく説明する
。本発明に係る2,6−DCDIPTは下記化1で表さ
れ、文献未記載の新規な化合物である。その物性は後記
する実施例において詳記する。
【0006】
【化1】
【0007】本発明に係る2,6−DCDIPTは、2
−クロロトルエンをジイソプロピル化して得られるMC
DIPTを塩素化することにより製造することができる
。なお、意外なことに2−クロロトルエンをt−ブチル
クロライドでアルキル化しても、ジアルキル体が殆ど生
成しない。2,6−DCDIPTの製造は、原料として
2−クロロトルエンの他に、トルエンを用いることがで
き、トルエンをジイソプロピル化して得られる3,5−
ジイソプロピルトルエンを塩素化する方法もある。しか
し、トルエンから3,5−ジイソプロピルトルエンを経
てこれを塩素化する場合に比べ、2−クロロトルエンか
らMCDIPTを経由して2,6−DCDIPTを製造
する方法が、2,6−位置に塩素化された化合物の収率
が高く、2−クロロトルエンの有効利用の観点からも、
2,6−DCDIPTの原料として2−クロロトルエン
を用いるのが好ましい。
【0008】2−クロロトルエンからの2,6−DCD
IPTの製造は以下のようにして行なう。 2−クロロトルエンを後述のルイス酸または固体酸触媒
の存在下にプロピレンと反応させることにより2−クロ
ロ−ジイソプロピルトルエンの異性体混合物が得られる
。この異性体のうち目的のMCDIPTは、含量が70
〜80%と多く沸点が最も低いので蒸留により容易に単
離することができる。しかも、後の塩素化反応における
2,6−位置の収率が、3,5−ジイソプロピルトルエ
ンの塩素化反応に比べて高い。なお、2−クロロ−ジイ
ソプロピルトルエンの他の異性体はルイス酸または固体
酸触媒により異性化させるか、あるいは2−クロロトル
エンとトランスアルキル化させた後、プロピレンと反応
させることによりMCDIPTを得ることができる。
【0009】こうして得られたMCDIPTはルイス酸
触媒、ルイス酸と単体硫黄の混合触媒または固体酸触媒
から選ばれる触媒または極性溶媒の存在下に塩素ガスと
反応させて、2,6−DCDIPTを75〜83%の高
い収率で得ることができる。しかも、従来の2,6−D
CTを製造する際のジ−t−ブチルトルエンの塩素化反
応と異なり、2,6−DCDIPTと2,4−DCDI
PTとで塩素化物の約95%を占める。2,4−DCD
IPTもトランスアルキル化に供すれば、有用な2,4
−ジクロロトルエンに導くことができ、MCDIPTの
殆どを有効に利用できる。
【0010】ルイス酸触媒としてはAlCl3 、Fe
Cl3 、SbCl5 、TiCl4 などを挙げるこ
とができる。ルイス酸の使用量は、ルイス酸単独で触媒
として使用する場合も単体硫黄と併用する場合にも、原
料のMCDIPTに対して0.05〜10モル%、好ま
しくは0.5〜3.5モル%の範囲に設定される。単体
硫黄はルイス酸と併用することにより2,6−DCDI
PTの収率を向上させる。単体硫黄の使用量はルイス酸
に対して50〜500モル%、好ましくは100〜30
0モル%の範囲に設定される。また、固体酸触媒として
は、Y型ゼオライト、L型ゼオライト、モルデナイト、
ZSM−4、ZSM−5などの各種ゼオライト、シリカ
ゲル、シリカ−アルミナ、アルミナなどを例示すること
ができる。これら固体酸の使用量は原料のMCDIPT
に対して1〜20重量%、好ましくは3〜10重量%で
ある。 さらに、これら触媒に代えて、ニトロメタン、アセトニ
トリル、酢酸などの極性溶媒を原料MCDIPTに対し
て0.5〜2重量倍、好ましくは0.8〜1.4重量倍
存在させてもよい。
【0011】塩素化反応を行なうには、原料のMCDI
PTと上記触媒または極性溶媒の混合物中に、塩素ガス
を原料1モルに対して略等モル導入すればよい。この反
応温度は−20〜100℃、好ましくは0〜50℃の範
囲に設定される。反応温度が低すぎると反応速度が遅く
なり、逆に高すぎると副生物が多くなり、目的物の2,
6−DCDIPTの収率が低下するなど好ましくない。
【0012】上述のようにして得られる2,6−DCD
IPTは芳香族化合物とのトランスアルキル化反応に供
することにより、2,6−DCTに容易に変換される。 トランスアルキル化させる芳香族化合物としてはベンゼ
ン、トルエン、ビフェニル、ナフタレンまたはこれらの
一部ハロゲン化物、例えば2−クロロトルエンを用いる
ことができる。
【0013】このトランスアルキル化反応における一方
の原料としてビフェニルやナフタレンを用いた場合、2
,6−DCTとともに生成するイソプロピルビフェニル
やイソプロピルナフタレンは、それ自体溶剤として用い
られる他、そのイソプロピル基を酸化あるいは脱水素し
てポリマー原料などに利用することができる。また、2
−クロロトルエンをトランスアルキル化反応の原料とし
て用いた場合の生成物は、2,6−DCTと2−クロロ
イソプロピルトルエンであり、2−クロロイソプロピル
トルエンは不均化あるいは/およびプロピル化すること
により塩素化反応の原料であるMCDIPTに誘導する
ことができる。
【0014】従って、2−クロロトルエンよりMCDI
PT、2,6−DCDIPTを経て、2,6−DCTを
次のような工程により製造することができる。 (1)MCDIPTの製造 2,6−DCDIPTと2−クロロトルエンとの下記(
3)のトランスアルキル化工程で生成する2−クロロイ
ソプロピルトルエンを不均化させて、MCDIPTと2
−クロロトルエンを生成させ、2−クロロトルエンは逐
次系外に取り出す。不均化反応は減圧蒸留装置を用いて
、減圧下に温度40〜100℃、好ましくは50〜70
℃で行なう。この不均化反応の反応率は全プロセスにお
けるイソプロピル基のロス量を考慮して決められる。 残存する2−クロロイソプロピルトルエンは、ルイス酸
または固体酸触媒の存在下にプロピレンと反応させてM
CDIPTに変換する。 (2)2,6−DCDIPTの製造 前述したように、MCDIPTをルイス酸触媒、ルイス
酸と単体硫黄の混合触媒、固体酸触媒または極性溶媒の
存在下に塩素ガスにより塩素化する。 (3)2,6−DCTの製造 2,6−DCDIPTを2−クロロトルエンとの間でト
ランスアルキル化反応を行ない、2,6−DCTと2−
クロロイソプロピルトルエンとを得る。2−クロロイソ
プロピルトルエンは不均化反応に供する。このトランス
アルキル化反応は、2,6−DCDIPT1モルに対し
て2−クロロトルエン2〜30モル、好ましくは10〜
20モルをルイス酸触媒または固体酸触媒の存在下に行
なう。これらの触媒としては上記した塩素化反応に用い
られるものを利用することができる。反応温度は、触媒
としてルイス酸を用いる場合は0〜100℃、好ましく
は30〜70℃、固体酸触媒を用いる場合は150〜2
50℃が好ましい。 (4)2,6−DCTの分離 トランスアルキル化反応により生成した2,6−DCT
は反応系より蒸留分離し、2−クロロイソプロピルトル
エンはMCDIPTを製造する上記(1)の不均化工程
に戻せばよい。
【0015】上述のように、2,6−DCDIPTは、
トランスアルキル化反応に供することにより容易に2,
6−DCTを生成する。また、トランスアルキル化にお
ける芳香族化合物を選択することにより所望の有用なイ
ソプロピル化芳香族化合物を同時に製造することができ
る。
【0016】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。 実施例1 (MCDIPTの製造)2−クロロトルエン1265g
(10モル)と無水塩化アルミニウム13.3g(0.
1モル)を3リットルの四つ口フラスコに仕込み、35
℃で撹拌下3.5時間かけてプロピレンを20モル吹き
込んだ。プロピレン導入後、70℃で2時間撹拌反応さ
せた。反応混合物に水を加えた後、有機層を分離乾燥さ
せてからガスクロマトグラフィーにより分析したところ
、MCDIPTの生成量は7.0モルであった。この有
機層を蒸留に付して、純度99%のMCDIPTを回収
率97%で単離した。また、後留成分の2−クロロジイ
ソプロピル異性体混合物は、2−クロロトルエンとのト
ランスアルキル化反応に供して2−クロロイソプロピル
トルエンに変換し、初留成分の2−クロロイソプロピル
トルエンとともにMCDIPTの製造原料とした。
【0017】(2,6−DCDIPTの製造)MCDI
PT210.8g(1モル)と触媒として塩化鉄(II
I)1.6g(0.01モル)および単体硫黄1.3g
(0.04モル)を1リットルの四つ口フラスコに仕込
み、0℃で撹拌しながら塩素ガスを1モル導入した。反
応終了後、水を加えて触媒を除去し、分離した有機層を
蒸留に付して2,6−DCDIPT185g(0.75
モル)を得た。得られた2,6−DCDIPTの物性は
以下のとおりであった。 沸点:    142℃/10mmHg 1H−NMR
  (CDCl3 ) 7.2ppm(1H,s) 3.5ppm(2H,sept) 2.6ppm(3H,s) 1.3ppm(6H,d) 分子量(Mass):244 元素分析値                          
   実験値            理論値    
              C  :  63.7%
        63.68%           
       H  :    7.4%      
    7.40%                
  Cl:  28.8%        28.92
【0018】実施例2 (2,6−DCTの製造)実施例1により製造した2,
6−DCDIPT98g(0.4モル)、2−クロロト
ルエン500g(3.94モル)および無水塩化アルミ
ニウム1.6gを2リットルの四つ口フラスコに仕込み
、窒素気流下、65℃で3時間撹拌反応させた。反応終
了後、反応混合物に水を加えて脱触媒した反応液を蒸留
に付して、2,6−DCT61.1g(単離収率95%
)、2−クロロ−イソプロピルトルエン122g(単離
収率90%)を得た。
【0019】(2−クロロ−イソプロピルトルエンの不
均化とイソプロピル化反応)得られた2−クロロ−イソ
プロピルトルエンの84.3g(0.5モル)、無水塩
化アルミニウム3.4g(0.025モル)を200m
lの四つ口フラスコに仕込み、60℃で1時間撹拌した
。その後、フラスコに蒸留塔を設置し、2−クロロ−イ
ソプロピルトルエンをできるだけ留出させないように注
意し、生成してくる2−クロロトルエンを減圧下で反応
系から除きながら、60℃で11時間反応させた。反応
終了後の液には、2−クロロトルエンのジイソプロピル
体混合物が0.17モル、2−クロロ−イソプロピルト
ルエンが0.12モル存在していた。これに0.12モ
ルのプロピレンを吹き込み、35℃で反応させた。反応
終了後、この反応液を蒸留に付して、MCDIPT42
.2g(0.20モル)を得た。得られたMCDIPT
は、実施例1におけると同様に塩素化反応に供すること
ができる。
【0020】実施例3 (ルイス酸触媒の存在下におけるMCDIPTの塩素化
反応)MCDIPT21.08g(0.1モル)と所定
量のルイス酸触媒またはルイス酸と単体硫黄の混合触媒
を100mlの四つ口フラスコに仕込み、所定の温度で
撹拌しながら塩素ガスを0.1モル導入した。反応終了
後、反応混合物に水を加えて脱触媒し、分離乾燥した反
応液をガスクロマトグラフィーで定量分析した。結果を
表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】実施例4 (固体酸触媒の存在下におけるMCDIPTの塩素化反
応)MCDIPT21.08g(0.1モル)と固体酸
触媒5重量%を100mlの四つ口フラスコに仕込み、
所定の温度で撹拌しながら塩素ガスを0.1モル導入し
た。反応終了後、濾別して得られた反応液をガスクロマ
トグラフィーで定量分析した。結果を表2に示す。
【0023】
【表2】
【0024】実施例5 (塩素化反応の転化率)MCDIPT21.08g(0
.1モル)と5重量%の固体酸触媒を100mlの四つ
口フラスコに仕込み、30℃の温度で撹拌しながら塩素
ガスを0.08モル導入した。反応終了後、触媒を濾別
して得られた反応液をガスクロマトグラフィーで定量分
析した。結果を表3に示す。
【0025】
【表3】
【0026】実施例6 (極性溶媒中でのMCDIPTの塩素化反応)MCDI
PT21.08g(0.1モル)と同重量の極性溶媒を
100mlの四つ口フラスコに仕込み、30℃の温度で
撹拌しながら塩素ガスを0.1モル導入した。反応終了
後、反応液をガスクロマトグラフィーで定量分析した。 結果を表4に示す。
【0027】
【表4】
【0028】実施例7 (2,6−DCDIPTと2−クロロトルエンとのトラ
ンスアルキル化反応)2,6−DCDIPT9.8g(
0.04モル)、2−クロロトルエン50.6g(0.
4モル)および硫酸根担持酸化ジルコニウム7.3gを
200mlのフラスコに仕込み、窒素気流下150℃で
1時間撹拌した。反応後、触媒を濾別して得られた反応
液をガスクロマトグラフィーで定量分析したところ、2
,6−DCTの生成量は6.11g(収率95%)、2
−クロロ−イソプロピルトルエンの生成量は12.6g
(収率94%)であった。
【0029】実施例8 (2,6−DCDIPTとビフェニルとのトランスアル
キル化反応)2,6−DCDIPT9.8g(0.04
モル)、ビフェニル24.6g(0.16モル)および
硫酸根担持酸化ジルコニウム8gを100mlのフラス
コに仕込み、200℃で1時間撹拌した。反応混合物を
ガスクロマトグラフィーで定量分析したところ、2,6
−DCTが5.5g(収率85%)、3−イソプロピル
ビフェニルが5.9g、4−イソプロピルビフェニルが
3.0g、ジイソプロピルビフェニル混合物が2.2g
生成していた。
【0030】実施例9 (2,6−DCDIPTとビフェニルとのトランスアル
キル化反応)2,6−DCDIPT73.5g(0.3
モル)、ビフェニル185g(1.2モル)およびシリ
カ−アルミナ(日揮製  X−632HN)60gを蒸
留塔付き500mlの四つ口フラスコに仕込み、230
℃に加熱し、生成する2,6−DCTを反応系から除き
ながら4時間反応させた。留出した2,6−DCTは4
1.1g(収率85%)で、純度は99%以上であった
。フラスコ中には3−イソプロピルビフェニルが44.
2g、4−イソプロピルビフェニルが22.8g、ジイ
ソプロピルビフェニル混合物が15.7g含まれていた
【0031】
【発明の効果】本発明は、新規化合物である2,6−D
CDIPTおよびその製造方法を提供するものであり、
2,6−DCDIPTは2−クロロトルエンをイソプロ
ピル化および塩素化することにより収率よく製造するこ
とができる。本発明方法によれば、4−クロロトルエン
製造の際の副生物である2−クロロトルエンを有効利用
できるばかりでなく、トルエンをジ−t−ブチル化およ
び塩素化する従来の方法より2,6−DCDIPTの収
率も優れている。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  2,6−ジクロロ−3,5−ジイソプ
    ロピルトルエン。
  2. 【請求項2】  2−クロロ−3,5−ジイソプロピル
    トルエンをルイス酸触媒、ルイス酸と単体硫黄の混合触
    媒および固体酸触媒から選ばれる触媒または極性溶媒の
    存在下に塩素ガスにより塩素化することを特徴とする2
    ,6−ジクロロ−3,5−ジイソプロピルトルエンの製
    造方法。
  3. 【請求項3】  極性溶媒がニトロメタン、アセトニト
    リルまたは酢酸である請求項2に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】  2−クロロトルエンをルイス酸または
    固体酸触媒の存在下にプロピレンと反応させて2−クロ
    ロ−3,5−ジイソプロピルトルエンを得るアルキル化
    工程、得られる2−クロロ−3,5−ジイソプロピルト
    ルエンをルイス酸触媒、ルイス酸と単体硫黄の混合触媒
    および固体酸触媒から選ばれる触媒または極性溶媒の存
    在下に塩素ガスと反応させて2,6−ジクロロ−3,5
    −ジイソプロピルトルエンを得る塩素化工程および得ら
    れる2,6−ジクロロ−3,5−ジイソプロピルトルエ
    ンを芳香族化合物と反応させて、2,6−ジクロロトル
    エンを得るトランスアルキル化工程よりなることを特徴
    とする2,6−ジクロロトルエンの製造方法。
  5. 【請求項5】  芳香族化合物が2−クロロトルエンま
    たはビフェニルである請求項4に記載の製造方法。
JP3154045A 1991-05-29 1991-05-29 2,6−ジクロロ−3,5−ジイソプロピルトルエンとその製造方法およびそれらの利用方法 Pending JPH04352735A (ja)

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