JPH04350094A - マンコンベアの乗降口装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、エスカレータや動く歩
道のマンコンベアの乗降口装置に関し、特に身障者等を
乗せた車椅子やその他のカート類をエスカレータや動く
歩道に乗り込ませる際の安全を考慮したマンコンベアの
乗降口装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年では各駅や公共施設等の建物内や空
港などの多くの場所にエスカレータや動く歩道のマンコ
ンベアが設置されて来ている。こうしたマンコンベアを
多くの様々な人が利用しており、特に身障者等の車椅子
利用者も利用する機会が多くなって来ている。

【０００３】マンコンベアの一種であるエスカレータの
一般例を図３に示す。多数の踏板１が無端コンベア上に
回転駆動可能に連設されていると共に、その左右部にデ
ッキ２を介し欄干３が該踏板２の走行方向全長に亘りそ
れぞれ立設され、この左右の欄干３の外周に移動手摺４
がそれぞれ前記踏板１と同期して同方向に回転駆動可能
に設けられている。こうしたエスカレータの上下階側乗
降口（下階側のみ図示し上階側図示省略）には建物の床
面部と同じ高さで乗降板５が付設されている。

【０００４】こうしたエスカレータを使って身障者等の
車椅子利用者を安全に運搬するために、近年では専任の
操作者が運転する車椅子補助台車を用い、これに身障者
を乗せた車椅子を搭載してエスカレータの踏板５上に乗
り込ませる方式や、エスカレータの踏板１に車椅子を安
定して乗せ得る特別な仕掛けを施しておいて、身障者を
乗せた車椅子をそのまま付添人が押して該踏板５上に乗
り込ませる方式が考えられている。

【０００５】また、空港などでは、荷物を積んだカート
を押しながら通常のエスカレータや動く歩道のマンコン
ベアを利用する人が多くなって来ている。更には子供を
乳母車に乗せたままマンコンベアに乗り込む人も多くな
って来ている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の車椅
子や車椅子用補助台車或いは荷物運搬用カートや乳母車
などの車類は、最近多種多様なものがあり、それらの車
体幅寸法についても各種様々で、一部ＪＩＳの規定より
大きいものもある。このためそれら車類をエスカレータ
や動く歩道のマンコンベアに乗り込ませる際、それら車
体幅寸法が大きい場合などでは、ベテランの付添者や、
専任の運転操作者といえども、マンコンベアの乗降口か
らマンコンベアの踏段***に乗せないと、途中で該車
体が片側に寄りすぎてマンコンベアの欄干に接触して転
倒するなど非常に危険であるとともに、マンコンベアの
機器にも損傷などの悪影響を与えてしまう虞れがある。 また荷物運搬用カートなどをマンコンベアに乗せる場合
にも、その積載荷物が大きくはみ出しているとマンコン
ベアの欄干に当ててしまうなどの不具合が生じる。

【０００７】本発明は前記事情に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、身障者を乗せた車椅子や、そ
の車椅子を搭載した車椅子用補助台車、或いは荷物運搬
用カートや乳母車などの車類をマンコンベアに乗り込ま
せる際、それら車類を付添人が容易に中央に導いてマン
コンベアの踏板***に確実に乗り込ませ得るように案
内でき、未然に危険な状態を回避させるのに有効となる
マンコンベアの乗降口装置を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明のマンコンベアの
乗降口装置は、前記目的を達成するために、マンコンベ
アの乗降口床面部に敷設される乗降板の表面の踏板幅よ
り少し内側に偏倚した左右位置と表面中央位置との少な
くともどちらかに、乗降方向に沿ってガイドラインを設
けたことを特徴とする。

【０００９】

【作用】前記構成のマンコンベアの乗降口装置によれば
、乗降板の表面の踏板幅より少し内側に偏倚した左右位
置或いは表面中央位置に乗降方向に沿ってガイドライン
が設けられているので、身障者を乗せた車椅子や、その
車椅子を搭載した車椅子用補助台車、或いは荷物運搬用
カートや乳母車などの車類をマンコンベアに乗り込ませ
る際、それら車類を付添人が前記ガイドラインを目安に
乗降板上の中央に導き易くなると共に、その付添人は乗
降板上にてガイドラインを基準にして車類が片側に寄り
すぎているか否かを容易に確認でき、その車類が片寄っ
て場合には付添人がガイドラインを目安に該車類をでき
るだけ中央に確実に位置修正できるようになって、その
車類を乗降板上からマンコンベアの踏板***に確実に
乗り込ませ得るようになり、左右の欄干等に接触するな
どの危険を未然に回避するのに有効となる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１及び図２によ
り説明する。なおここではマンコンベアの一種であるエ
スカレータの乗降口装置を例示するが、動く歩道（図示
せず）においても同様である。

【００１１】まず、従来同様に多数の踏板（通常エスカ
レータでは踏段と称されている）１が無端コンベア状に
配列して回転駆動可能に設けられ、この左右両側にデッ
キ２を介し長手方向全長に亘り配して欄干３が立設され
、この左右の欄干３の外周に移動手摺４が前記踏板１と
同期して同方向に回転駆動可能に摺嵌され、これら踏板
１と移動手摺４の回転により乗客等を上下階側（上階側
図示省略）の乗降口間で上方或いは下方に搬送するよう
になっている。その上下階側の乗降口の床面部には乗降
板５が敷設されている。

【００１２】ここで、その乗降板５の表面には、前記踏
板１の左右幅位置より少し内側（それぞれ　１００ｍｍ
程度内側）に偏倚した左右位置にサイドガイドライン６
，６がそれぞれ設けられていると共に、同表面の幅方向
中央位置にセンターガイドライン７が設けられている。 これら両ガイドライン６，６，７は、それぞれ乗降板５
の表面に乗降方向に沿って長く亘り横設した浅い溝に着
色塗料を埋着することで形成されており、その塗色は乗
降板５の表面の色彩と異なる例えば黄色などのはっきり
した注意色とされている。

【００１３】しかして、前記構成のエスカレータの乗降
口装置によれば、乗降板５の表面の踏板１の幅より少し
内側に偏倚した左右位置にサイドガイドライン６，６と
、表面中央位置にセンターガイドライン７とがそれぞれ
乗降方向に沿って設けられているので、身障者を乗せた
車椅子や、その車椅子を搭載した車椅子用補助台車、或
いは荷物運搬用カートや乳母車などの車類Ａ（図２参照
）をエスカレータに乗り込ませる際、それら車類Ａを付
添人が前記左右位置のサイドガイドライン６，６或いは
センターガイドライン７を目安にして乗降板４上の中央
に導き易くなると共に、その付添人は乗降板５上にてサ
イドガイドライン６，６或いはセンターガイドライン７
を基準にして車類Ａが片側に寄りすぎているか否かを容
易に確認でき、その車類Ａが片寄って場合には付添人が
当該ガイドライン６，６或いは７を目安にできるだけ中
央に確実に位置修正できるようになる。これにてその車
類Ａを乗降板５上からエスカレータの踏板１***に確
実に乗り込ませ得るようになり、左右のデッキ２や欄干
３や移動手摺４等に接触するなどの危険を未然に回避す
るのに有効となる。

【００１４】図２に示した車類Ａは荷物運搬用カートで
あって、これに搭載した荷物Ｂが大きくはみ出している
場合には、左右のサイドガイドライン６，６を基準に、
このままエスカレータに乗り込ませても左右のデッキ２
や欄干３や移動手摺４に当たらないか否かを判断し、乗
降板５上にて事前に該カートＡや荷物Ｂの位置を修正し
てからエスカレータの踏板１上に乗り込ませるようにす
る。

【００１５】なお、前記実施例では乗降板５の表面に左
右のサイドガイドライン６，６と、中央のセンターガイ
ドライン７との両方を設けたが、本発明では中央のセン
ターガイドライン７を設けずに左右のサイドガイドライ
ン６，６だけを設けるようにしても、或いはその逆に左
右のサイドガイドライン６，６を設けずに中央のセンタ
ーガイドライン７だけを設けるようにしてもかで可であ
る。また勿論、前述のエスカレータ以外に動く歩道にお
いても同様に適用できる。

【００１６】

【発明の効果】本発明のマンコンベアの乗降口装置は、
前述の如く構成したから、身障者を乗せた車椅子や、そ
の車椅子を搭載した車椅子用補助台車、或いは荷物運搬
用カートや乳母車などの車類をマンコンベアに乗り込ま
せる際、乗降板上のガイドラインにより、それら車類を
付添人が容易に中央に導いてマンコンベアの踏板***
に確実に乗り込ませ得るように案内でき、未然に危険な
状態を回避させるのに非常に有効となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のマンコンベアの乗降口装置の一実施例
を示す斜視図。

【図２】図１のＩ−Ｉ線に沿う断面図。

【図３】従来のエスカレータの乗降口装置の斜視図。

【符号の説明】

１…踏板、５…乗降板、６，７…ガイドライン、Ａ…車
類。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　マンコンベアの乗降口床面部に敷設さ
   れる乗降板の表面の踏板幅より少し内側に偏倚した左右
   位置と表面中央位置との少なくともどちらかに、乗降方
   向に沿ってガイドラインを設けたことを特徴とするマン
   コンベアの乗降口装置。