JPH04349431A - 防振機能付カメラ - Google Patents

防振機能付カメラ

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Publication number
JPH04349431A
JPH04349431A JP14933191A JP14933191A JPH04349431A JP H04349431 A JPH04349431 A JP H04349431A JP 14933191 A JP14933191 A JP 14933191A JP 14933191 A JP14933191 A JP 14933191A JP H04349431 A JPH04349431 A JP H04349431A
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JP
Japan
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vibration
lens barrel
correction optical
output
camera
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JP14933191A
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English (en)
Inventor
Koichi Washisu
晃一 鷲巣
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズ群を保持するレ
ンズ鏡筒部に具備され、前記レンズ群の光軸を偏心させ
る補正光学手段と、前記レンズ鏡筒に加わる振動を検出
する振動検出手段と、該振動検出手段よりの防振出力に
基づいて前記補正光学手段を前記レンズ鏡筒に対し相対
的に変位させる駆動手段とを備えたカメラ防振装置の改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明の対象となる従来技術を以下に説
明する。
【0003】現代のカメラでは、露出決定やピント合せ
等の撮影にとって重要な作業はすべて自動化されている
ため、カメラ操作に未熟な人でも撮影の失敗を起す可能
性は非常に少なくなっているが、カメラ振れによる撮影
の失敗だけは自動的に防ぐことが困難とされていた。
【0004】そこで、近年このカメラ振れに起因する撮
影失敗をも防止することを可能とするカメラが意欲的に
研究されており、特に、撮影者の手振れによる撮影失敗
を防止することのできるカメラについての開発、研究が
進められている。
【0005】撮影時のカメラの上記手振れは周波数とし
て通常1Hz乃至12Hzの振動であるが、シャッタの
レリ−ズ時点においてこのような手振れを起していても
像振れのない写真を撮影可能とするための基本的な考え
として、上記手振れによるカメラの振動を検出し、その
検出値に応じて補正レンズを変位させてやらなければな
らない。従って、上記目的(即ち、カメラの振れが生じ
ても像振れを生じない写真を撮影できること)を達成す
るためには、第1にカメラの振動を正確に検出し、第2
に手振れによる光軸変化を補正することが必要となる。
【0006】この振動(カメラ振れ)の検出は、原理的
にいえば、角加速度、角速度、角変位等を検出する振動
センサと、角加速度,角速度を検出する振動センサの場
合該手段の出力信号を電気的に積分して角変位を出力す
る振動検出手段をカメラに搭載することによって行うこ
とができる。そして、この検出情報に基づき撮影光軸を
偏心させる補正光学手段を駆動させて像振れ抑制が行わ
れる。
【0007】ここで、角変位検出装置を用いた像振れ抑
制システム(防振システム)について、図31を用いて
その概要を説明する。
【0008】図31の例は、図示矢印81方向のカメラ
縦振れ81p及びカメラ横振れ81yに由来する像振れ
を抑制するシステムの図である。
【0009】同図中、82はレンズ鏡筒、83p,83
yは各々カメラ縦振れ角変位、カメラ横振れ角変位を検
出する角変位検出装置で、それぞれの角変位検出方向を
84p,84yで示してある。この角変位検出装置83
p,83yからの信号により補正光学手段85(86p
,86yは各々その駆動部、87p,87yは補正光学
位置検出センサ)を駆動させて像面88での安定を確保
する。
【0010】図32は角加速度計を用いた防振システム
を示しており、図31と異なるのは、積分器89p,8
9yを設け、角加速度計810p,810yからの手振
れ角加速度を積分器89p,89yで2階積分し、手振
れ角変位に変換した後、補正光学手段85に入力してい
る点にある。又、補正光学手段85にも公知の機械的積
分作用を持たせ、積分器89p,89yを1階積分する
ものとすることも出来、この場合振動検出手段として振
動ジャイロ等の角速度計を用いると、上記積分器89p
,89yは省くことができる。
【0011】図14乃至図16は前記角変位検出装置の
構成例を示すものであり、以下これらの図を用いて説明
する。
【0012】図14乃至図16において、71は装置を
構成する各部品を取付ける地板、72は内部に後述の浮
体73及び液体712を封入した室をもつ外筒である。 73は軸74a回りに回転自在に後述の浮体保持体74
により保持された浮体で、突起73aにはスリット状の
反射面が形成されており、永久磁石から成る材料にて構
成されて上記軸74a方向に着磁されている。また、こ
の浮体73は軸74a回りの回転バランス及び浮力バラ
ンスがそれぞれとられたものとして構成されている。
【0013】74は後述のピボット軸受75を介して浮
体73を保持した状態で外筒72に固定されている浮体
保持体である。76は地板71に取付けられたコの字形
状のヨ−クで、浮体73と共に閉磁路を形成している。 77は巻線コイルで、浮体73とヨ−ク76の間に配置
されて外筒72と固定関係に設けられている。78は通
電により光を発生する発光素子(iRED)であり、地
板71に取付けられている。79は受ける光の位置によ
って出力の変化する受光素子(PSD)であり、地板7
1に取付けられている。そして、これら発光素子78及
び受光素子79が上記浮体73の突起(反射面)73a
を介して光を伝送する方式の光学的な角変位検出の手段
を構成している。
【0014】710は発光素子78の前面に配置された
マスクで、光を透過するスリット穴710aを有してい
る。711は外筒72に取付けられたストッパ部材で、
定められた範囲以上浮体73が回転しないように回転規
制をしている。尚、上記した浮体73の回転自在の保持
は次のようにして行われている。即ち浮体73の中心に
は図15(図14のA−A断面)で示すように、上下に
先端が尖鋭なピボット713が圧入されている。一方、
前記の浮体保持体74のコ字形の上下腕の先端には互い
に内向きに対向してピボット軸受75が設けられ、上記
ピボット713の尖鋭な先端がこのピボット軸受75に
嵌合することで浮体73の保持がされる。
【0015】714は外筒72の上蓋であり、シリコン
接着剤等を用いた公知の技術により該外筒72内に液体
712を封入すべくシ−ル接着されている。
【0016】以上の構成において、浮体73は、いずれ
の姿勢においても重力の影響による回転モ−メントが発
生することなく、またピボット軸受75に実質的に負荷
が作用しないように、回転軸74a回りに対し対称形状
をしている。更に液体712と同比重の材料にて構成さ
れている。現実には、アンバランス成分ゼロというのは
不可能ではあるが、形状誤差分は比重差分だけしかアン
バランスとして作用しないので実質的には十分小さく、
慣性に対する摩擦のSN比が極めて良好であることは容
易に理解できよう。
【0017】かかる構成においては、外筒72が回転軸
74a回りに回転しても内部の液体712は慣性により
絶対空間に対し静止するので、浮遊状態にある浮体71
2は回転せず、従って外筒72と浮体73は回転軸74
a回りに相対的に回転することになる。これらの相対的
な角変位は、上記発光素子78,受光素子79を用いた
光学的検知手段で検出できる。
【0018】さて、以上の構成を有する装置において、
角変位の検出は次のように行われる。
【0019】まず、発光素子78から発せられた光はマ
スク710のスリット穴710aを通過し浮体73に照
射され、ここで突起73aのスリット状反射面により反
射されて受光素子79に至る。上記光の伝送の際にはこ
の光はスリット穴710aとスリット状反射面とにより
略平行光となり、受光素子79の上にはボケのない像が
形成されることになる。
【0020】そして外筒72,発光素子78,受光素子
79はいずれも地板71に固定されているものであって
一体に運動するので、外筒72と浮体73の間で相対的
な角変位運動が生じると、該変位に応じた量だけ受光素
子79上のスリット像は移動することになる。従って、
受光した光の位置によって出力の変化する光電変換素子
である該受光素子79の出力は、該スリット像の位置変
位に比例した出力となり、該出力を情報として外筒72
の角変位を検出することができる。
【0021】ところで、前述したように浮体73は液体
712と同比重をもつ永久磁石材料にて構成されている
が、それは例えば次の様にして成すものである。
【0022】液体712としてフッ素系の不活性液体を
用いた場合、プラスチック材をベ−スにフィラ−として
永久磁石材料(例えばフェライト等)の微粉を含有させ
てその含有率を調整すれば、体積含有率8%前後にて液
体の比重 「1.8」 と同程度の比重にすることは容
易である。かかる材料にて浮体73を成形した後、又は
同時に前記回転軸74a方向に着磁すれば、浮体73は
永久磁石としての性質を持つこととなる。
【0023】図17は浮体73とヨ−ク76と巻線コイ
ル77の関係を表した、図14のB−B断面である。
【0024】該図の如く浮体73は回転軸74a方向に
着磁されており、この図では上側がN極、下側がS極に
着磁されている。N極から出た磁力線はコの字型のヨ−
ク76を通り、S極に入るという閉磁路を構成しており
、この磁路内に配置された巻線コイル77に図の様に紙
面裏側から表側へ電流を流せば、フレミングの左手の法
則に従って該巻線コイル77は矢印f方向に力を受ける
。ところが、該巻線コイル77は前述したように外筒7
2に対し固定されていることから動くことができず、よ
ってその反作用である矢印F方向に力が働き、該力によ
って浮体73が駆動されることになる。この力は巻線コ
イル77に流す電流に比例し、力の方向も電流を上記と
は逆に流せば逆方向に働くことは言うまでもないことで
ある。即ち以上の構成に於ては、浮体73を自在に駆動
することが可能である。
【0025】この駆動力により浮体73に及ぼされるバ
ネ力は、原理的には浮体73を外筒72に対して一定の
姿勢に維持させる(つまり一体に移動させる)力である
から、そのバネ力が強いと外筒72と浮体73は一体と
なって運動してしまい、目的とする角変位の為の相対角
変位は生じないと云う問題を招くが、駆動力(バネ力)
が浮体73の慣性に対し十分に小さければ、比較的低い
周波数の角変位にも応答し得る様に構成できる。
【0026】図18は以上の様な角変位検出装置の電気
回路を示す図である。
【0027】電流−電圧変換アンプ715a,715b
(及び抵抗R33〜R36)は発光素子78の反射光7
16により受光素子79に生じる光電流を電圧に変化し
、次段の差動アンプ717(及び抵抗R37〜R40)
は前記電流−電圧変換アンプ715a,715bの出力
差、つまり角変位(外筒72と浮体73の間の相対的な
角変位運動)を求める。この出力を抵抗718,719
で分割して極めて小さい出力にし、巻線コイル77に電
流を流す駆動アンプ720(及び抵抗R41,トランジ
スタTR11,TR12)に入力して、負帰還(差動ア
ンプ717が出力すると、浮体73が中心に戻る様に巻
線コイル77の配線及び浮体73の着磁方向を設定する
)を行うと、前述の様に液体712の慣性に対し十分に
小さいバネ力(駆動力)が生じる。
【0028】加算アンプ721(及び抵抗R42〜R4
5)は前記アンプ715a,715bの和(受光素子7
9の発光素子78からの反射光716の受光量総和)を
求めており、その出力を発光素子78を発光させる駆動
アンプ722(及び抵抗R47〜R48,トランジスタ
TR13,コンデンサC11)に入力している。
【0029】発光素子78は温度差に極めて不安定にそ
の発光量を変化させてしまうが、上記の様に受光量総和
により発光素子78を駆動させれば、受光素子79の出
力する光電流総和は常に一定となり、差動アンプ717
の角変位検出感度は極めて安定なもとすることができる
【0030】角変位検出装置は、以上の様に弱いバネ力
を持たせる位置制御ル−プの他に、系の伝達特性の減衰
特性を調整する速度制御ル−プも備えている。何故なら
ば、外筒72に収められる液体712と浮体73のダン
ピング特性を外部温度の変動によらず(液体712は外
温でその粘度が変化してしまう)、常に一定にしておく
ためである。この速度制御ル−プは図18において、ア
ンプ723,724,725等から構成される。
【0031】アンプ723は抵抗726,727、コン
デンサ728,729と共にアンプ717の角変位(位
置)検出出力を微分して速度出力を作り、且つ高域波ノ
イズの除去を行う。アンプ724は前記抵抗718,7
19の分圧出力のバッファアンプで、アンプ723,7
24の出力(速度と位置)をアンプ725(及び抵抗R
49〜R51)で加え、前記駆動アンプ720に送る。
【0032】再び図14に戻り、図14で示されるブロ
ック図は前記図18の回路を簡略化して示している。
【0033】730は前記アンプ715a,715b,
717(及び抵抗R33〜R49)で構成される増幅回
路を示し、受光素子79の出力の増幅を行う。731は
前記アンプ723,抵抗726,727,コンデンサ7
28で構成される微分回路を示す。732は抵抗718
,719の分圧増幅度G1を示す回路であり、733は
アンプ723と抵抗726,727で決定される増幅度
G2を示す回路であり、各々位置制御ル−プゲイン,速
度制御ル−プゲインの調整を行える。
【0034】図19は上述した角変位検出装置の周波数
特性を示すボ−ド線図であり、横軸は周波数、縦軸は角
変位検出装置の出力ゲイン(734G)及び入力手振れ
と角変位検出装置の出力の位相(734P)を示してい
る。
【0035】この図19により「0.2Hz」より低い
周波数では角変位検出装置の出力が小さくなっており、
極低周波の手振れに対しては角変位検出装置は出力しな
い事を示している。そして、この析点(図19では「0
.2Hz」)は図14の回路732(増幅度G1)で決
定され、ここでの増幅度G1を大きくすれば浮体73と
外筒72間のバネ性が強くなり、析点は高域側に移動し
、増幅度G1を小さくすればバネ性は弱くなり、析点は
低域側に移動する。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】さて、以上の様に角変
位検出装置は「0.2Hz」以上の手振れにおいては正
確にその振れ量を検出するわけであるが、ここにいくつ
かの問題点が有る。
【0037】手振れは通常1Hzないし10Hz程度に
分布しており、2Hz程度の振れが頻繁に生じている。 そして、図19の出力ゲイン(利得)734Gで示され
る様に角変位検出装置はこの範囲で正確に振れ量を検出
しているが、位相734Pは2Hz近辺では未だ「0°
」になっておらず、入力手振れに対しψ71だけ位相が
進んでいる。
【0038】図20はその事による防振精度の劣化を説
明し易い様に誇張して示した図であり、図20において
、横軸は時間、縦軸は手振れ量を示している。
【0039】ここで、735は実際にレンズ鏡筒に加わ
る手振れ量を示しており、これにより角変位検出装置の
出力736は実際の手振れが1〜2Hz程度の場合、実
際の手振れより位相が進んでいる。そして、この出力7
35に基づいて補正光学手段が光軸を偏心して防振を行
うわけであるが、実際の手振れ量735と角変位検出装
置の出力736の差分737は誤差として残り、当然そ
の誤差(位相ズレによる誤差が大きい)は防振精度の劣
化となってしまう。
【0040】もちろん図19において、析点を「0.2
Hz」より低く、即ち巻線コイル77への通電量を減ら
し、バネ性を弱くすれば位相ズレ量ψ71は小さくなっ
て行くが、この様にバネ性を弱くすると浮体73は外乱
に対して極めて不安定になり、例えば浮体73が回転軸
74a回りに僅かにアンバランスであって、「カメラを
持直す」等の角変位検出装置に対し急激な重量変化が生
じると浮体73は大きく変位し、ストッパ711に突当
り角変位検出機能を失ってしまう。そのため、析点をあ
まり低周波に移動出来ず、上記の如き位相ズレは避けら
れない問題であった。
【0041】又、次の問題点として、図14における発
光素子78は不図示の防振システム作動スイッチ入力後
は常に点燈状態になるわけであるが、常時投光させてい
ると電池の消耗が極めて早く、それにより防振以外の機
能も使えなくなってしまう状態に陥る。しかし、電池の
消耗を防ぐ為に低電流で発光素子78を点燈させると受
光素子79の信号自体のS/Nが悪くなり、防振精度が
劣化してしまう問題もあった。
【0042】次に、図32の防振システムで用いた角加
速度計810p,810yの構造及び動作原理について
説明する。
【0043】図21は上記角加速度計810p,810
yとして用いられるサ−ボ角加速度センサの構造図を示
している。
【0044】図21において、738は外枠底部であり
、この外枠底部738と一体的に固着される支持部73
9及びボ−ルベアリング等摩擦の少ない軸受740a,
740bによりシャフト741の両端が支持されていて
、該シャフト741によってコイル742a,742b
を取付けられたシ−ソ743が揺動可能に支持されてい
る。
【0045】上記コイル742a,742b及びシ−ソ
743の上下には、これらと離隔されて蓋部としての磁
気回路板744a,744bと永久磁石745a1,7
45a2,745b1,745b2が対向して配置され
ていて、磁気回路板744a,744bは上述の如く外
枠の蓋部も兼ねている。永久磁石745a1,745a
2,745b1,745b2は各々外枠底部738に固
定される磁気回路背板746a,746b上に取付けら
れている。
【0046】また、上記シ−ソ743のコイル742a
,742bの上部には厚み方向に貫通したスリット74
7a,747bを形成するスリット板748a,748
bが設けられており、このスリット747aの上方の外
枠の蓋部を兼ねる磁気回路板744aにはSPC(Se
parate Photo Diode)等の光電式の
変位検出器749が配置され、スリット747aの下方
の磁気回路背板746a上には赤外発光ダイオ−ド等の
発光素子750が配置されている。
【0047】以上の構成において、いま角加速度aが図
21の外枠に対して矢印751で示すように働いたとす
ると、シ−ソ743は相対的に角加速度aと反対の方向
に傾き、この振れ角はスリット747aを介する発光素
子750からのビ−ムの変位検出器749上の位置によ
り検出できる。ところで、上記永久磁石745a1,7
45b1からの磁束は、各々永久磁石745a1,74
5b1→コイル742a,742b→磁気回路板744
a,744b→コイル742a,742b→永久磁石7
45a2,745b2に、他方永久磁石745a2,7
45b2からの磁束は、各々永久磁石745a2,74
5a2→磁気回路背板437a,437b→永久磁石7
45a1,745b1を通り、全体として閉磁気回路を
形成しており、コイル742a,742bに対し垂直な
方向の磁束を形成するようになっている。そしてコイル
742a,742bに制御電流を流すことにより、フレ
ミングの法則によって、シ−ソ743を上記角加速度a
の振れ方向に沿って両側に動かすことが出来るように設
けられている。
【0048】図22は上記構成のサ−ボ角加速度センサ
に用いられる角加速度検出回路の構成の一例を示したも
のである。この回路は、上記変位検出器749からの出
力を増幅する変位検出増幅器752と、このフィ−ドバ
ック回路を安定な回路系とするための補償回路753と
、上記変位検出増幅器752からの増幅された出力を更
に電流増幅してコイル742a,742bに通電する駆
動回路754と、コイル742a,742bとが直列的
に接続されて成っている。
【0049】そして本例においては、上記コイル742
a,742bに通電がなされた場合は、外部角加速度a
によるシ−ソ743の振れ方向とは反対方向に力が発生
するよう該コイル742a,742bの巻線方向及び永
久磁石745a1,745a2,745b1,745b
2の極性が設定されている。
【0050】以上の構成のサ−ボ角加速度センサの作動
原理を説明すると、いま上記構成の角加速度センサに外
部から図22に示す様に角加速度aが加わったとすると
、シ−ソ743は慣性力によって外枠に対して相対的に
反対回転方向に振れ、従ってシ−ソ743に設けられて
いるスリット747aがL方向に移動する。このために
発光素子750から変位検出器749に入射する光束の
中心が変位し、変位検出器749から、その変位量に比
例した出力が発生する。
【0051】その出力は上述の如く変位検出増幅器75
2で増幅され、更に補償回路753を介して駆動回路7
54により電流増幅され、コイル742a,742bに
通電される。
【0052】以上のようにコイル742a,742bに
制御電流の通電があると、シ−ソ743には外部角加速
度aのL方向とは逆の方向であるR方向への力が発生し
、変位検出器749に入射する光束が上記外部角加速度
aの加わらない時の初期位置に戻るように制御電流が調
整して発生される。
【0053】尚、この際コイル742a,742bを流
れる制御電流の値はシ−ソ743に加わる回転力に比例
しており、更にシ−ソ743に加わる回転力は該シ−ソ
743を原点に戻す力、つまり外部角加速度aの大きさ
に比例しているから、抵抗755を通して電流を電圧V
として読取ることにより、例えばカメラの像振れ抑制シ
ステム等に必要な制御情報としての角加速度aの大きさ
を求めることができる。
【0054】図23は前記図22の角加速度検出回路を
より具体的に示した図である。
【0055】図23において、電流−電圧変換アンプ7
56等は図22の変位検出増幅器752に相当し、変位
検出器749からの光電流を電圧変換増幅して位置検出
を行う。コンデンサ759及び抵抗757,758は補
償回路753に相当し、駆動アンプ760等はコイル7
42a,742bの駆動を行う駆動回路754に相当す
る。また、749,750は前述の変位検出器及び発光
素子である。
【0056】以上が手振れ角加速度を検出するサ−ボ角
加速度センサの構成であるが、角変位検出装置で述べた
様な低周波の位相ズレ及び発光素子の消費電力が大きい
、もしくは消費電力を小さくするとS/Nが劣化する問
題は、同様に発生する。
【0057】このことについて説明する。
【0058】角加速度計を用いて手振れ角変位を検出す
る場合、その出力を2階積分する必要がある事を図32
で述べた。
【0059】図24はこの時に必要な2階積分器の周波
数特性を示すボ−ド線図であり、この利得線図756で
分かる様に角加速度出力を(「0.2Hz」以上で)周
波数の2乗に比例して減衰(2階積分)させる特性にな
っている。その為、手振れ角加速度は手振れの帯域1〜
10Hzにおいて正確に振れ変位量を変換される。しか
し、振れ変位量は正確に変換されても実際の振れとの位
相については十分に一致していない。757は使用する
2階積分器の位相を示しており、位相が「180°」遅
れている点が正確に2階積分され、実際の手振れと位相
が一致している範囲である。しかし、この図から「0.
2Hz」では未だ位相は「90°」しか遅れておらず、
2Hzにおいても「180°」遅れになるにはψ72(
約6°)足りない。その為、図20で示した様な防振精
度の劣化が生じる。
【0060】もちろん図24の特性を「0.2Hz」以
上を積分する特性から「0.05Hz」以上を積分する
特性に変更すれば、2Hzにおける位相ズレはかなり改
善できるが、積分器の特性として積分出来る周波数を低
くする程電源オンから安定する迄の時間が必要となり、
例えば「0.05Hz」以上を積分しようとすると、2
0秒程度待たないと積分出力は十分安定せず、これはカ
メラの様な民生機器においては許容できる時間ではない
。その為、この様な(「0.05Hz」以上積分する)
積分器は使用出来ず、故に位相ズレによる防振精度劣化
は避けられない問題であった。
【0061】又、サ−ボ角加速度センサも図22で示し
た様に発光素子750と受光素子749で構成される光
学式位置検出手段を用いており、発光素子750には電
流を長時間流しておく必要があり、消費電力が大きくな
ってしまう。そして、この電流量を減らすと今度は受光
素子749のS/Nが劣化し、防振精度を劣化させてし
まう問題もある。
【0062】位置検出手段として、例えばうず電流,磁
気方式を用いても同様に検出用電流を流し続ける必要が
あり、消費電力を小さくしようとすると、S/N劣化の
問題が生じるのは云う迄もない。
【0063】図25は上述した様な防振システムに好適
に用いられる補正光学機構(補正光学手段及びそれを駆
動する駆動手段する回路より成る)の構成を示す図であ
り、補正レンズ758は光軸と直交する互いに直角な2
方向(ピッチ方向81pとヨ−方向81y)に自在に駆
動可能である。以下にその構成を示す。
【0064】図25において、補正レンズ758を保持
する固定枠759は、ポリアセタ−ル樹脂(以下POM
と記す)等のすべり軸受760pを介してピッチスライ
ド軸761p上を摺動出来る様になっている。又、固定
枠759はピッチスライド軸761pと同軸のピッチコ
イルバネ763pに挟まれており、中立位置付近に保持
される。ピッチスライド軸761pは第1の保持枠76
2に取付けられている。
【0065】固定枠759に取付けられたピッチコイル
764pはピッチマグネット765pとピッチヨ−ク7
66pで構成される磁気回路中に置かれており、電流を
流すことで前記固定枠759がピッチ方向81pに駆動
されることになる。又、ピッチコイル764pにはピッ
チスリット767pが設けられており、発光素子768
p(赤外発光ダイオ−ド)と受光素子769p(半導体
位置検出素子)の関連により、固定枠759のピッチ方
向81pの位置検出を行う。
【0066】第1の保持枠762にはPOM等のすべり
軸受760yが嵌合されており、ヨ−スライド軸761
yが取付けられたハウジング770上を摺動出来る。そ
してハウジング770は図31等に示したレンズ鏡筒8
2に取付けられる為、第1の保持枠762はレンズ鏡筒
82に対しヨ−方向81yに移動可能となる。又、ヨ−
スライド軸761yと同軸にヨ−コイルバネ763yが
設けられており、固定枠759と同様中立位置付近に保
持される。
【0067】又、上記固定枠759にはヨ−コイル76
4yが設けられており、ヨ−コイル764yを挟むヨ−
マグネット765yとヨ−ヨ−ク766yの関連で固定
枠759はヨ−方向81yにも駆動される。上記ヨ−コ
イル764yにはヨ−スリット767yが設けられてお
り、ピッチ方向と同様固定枠759のヨ−方向81yの
位置検出を行う。
【0068】図25において、受光素子769p,76
9yの出力を増幅器771p,771yで増幅して図示
の様な各回路(後述)を介してコイル(ピッチコイル7
64p,ヨ−コイル764y)に入力すると、固定枠7
59が駆動されて受光素子769p,769yの出力が
変化する。ここでコイル764p,764yの駆動方向
(極性)を受光素子769p,769y出力が小さくな
る方向にすると、閉じた系(閉ル−プ)が形成され、受
光素子769p,769yの出力がほぼゼロになる点で
安定する。
【0069】なお、補償回路772p,772yは図2
5の系をより安定化させる回路であり、加算回路801
p,801yは増幅器771p,771yと入力される
指令信号774p,774yを加算する回路であり、駆
動回路773p,773yはコイル764p,764y
の印加電流を補う回路である。
【0070】上記の様な系に外部から指令信号774p
,774yを与えると、補正レンズ758はピッチ方向
81pとヨ−方向81yに該指令信号774p,774
yに極めて忠実に駆動される。そして、この指令信号7
74p,774yとして前述したような振動検出手段の
出力を入力すると、防振作用が実現できる。
【0071】図26は補正光学手段を駆動する駆動手段
をより詳細に示した図であり、ここではピッチ方向81
pについてのみ説明する。
【0072】電流−電圧変換アンプ775a,775b
は発光素子768pにより受光素子769p(抵抗R1
,R2より成る)に生じる光電流を電圧に変換し、差動
アンプ776は各電流−電圧変換アンプ775a,77
5bの差を求めるものであり、この差信号が補正レンズ
758のピッチ方向81pの位置を表す。以上、電流−
電圧変換アンプ775a,775b,差動アンプ776
及び抵抗R3〜R10にて図25の増幅器771pを構
成している。
【0073】アンプ777は指令信号774pを、前記
差動アンプ776の差信号に加算するもので、抵抗R1
1〜R14とで図25の加算回路801pを構成してい
る。
【0074】抵抗R15,R16及びコンデンサC1は
公知の位相進み回路であり、これが図25の補償回路7
72pに相当し、系を安定化させている。
【0075】前記加算回路801pの出力は補償回路7
72pを介して駆動アンプ778へ入力し、ここでコイ
ル764pの駆動信号が生成され、補正レンズ758が
変位する。該駆動アンプ778、抵抗R17及びトラン
ジスタTR1,TR2にて図25の駆動回路773pを
構成している。
【0076】加算アンプ782は電流−電圧変換アンプ
775a,775bの出力の和(受光素子769pの受
光量総和)を求め、この信号を受ける駆動アンプ783
はこれにしたがって発光素子768pを駆動する。以上
、加算アンプ782,駆動アンプ783、抵抗R18〜
R22及びコンデンサC2により発光素子768pの駆
動回路を構成している(図25では不図示)。
【0077】上記の発光素子768pは温度等に極めて
不安定にその投光量が変化し、それに伴い差動アンプ7
76の位置感度が変化するが、上記の様に受光量総和一
定となる様に前述の駆動回路によって発光素子768p
を制御すれば、位置感度が変化する事は無い。
【0078】図27は補正光学手段の周波数特性を示し
ており、利得784はDCから20Hz程度迄フラット
であり、振動検出手段からの出力の振幅を正確に再現し
、また位相も手振れ量の大きい1〜3Hzではほぼズレ
が無く防振精度は高い。
【0079】しかし、この様な補正光学手段においても
問題点があり、その事について説明する。
【0080】補正レンズ758は図25の矢印gで示す
様に重力が加わる。そして前述した様に電源を投入する
と補正光学手段は位置制御の為、受光素子769pの出
力がほぼゼロ(中立付近)で補正レンズ758は安定す
る。電源オフ時は補正レンズ758は重力とピッチコイ
ルバネ763pのバネ力の釣合う点で安定していたのが
電源オンでは中立安定となる為、重力に逆らって補正レ
ンズ758を保持し続けている力(重力が補正レンズ7
58に加える力とピッチコイルバネ763pの反力の差
)はピッチコイル764pが負担しており、その為に要
する電流は大きく消電力化が望まれる。又、カメラの構
え方は縦位置もあるため重力は図25の矢印gの方向だ
けではなく、ヨ−コイル764yに大電流を流し続ける
場合もある。
【0081】この様な重力による消費電力の増加を防ぐ
方法として、図28で示す制御方式が考えられている。
【0082】図28と図25の異なる点は、駆動回路7
73p,773yとピッチコイル764p,ヨ−コイル
764y間に直列に低域除去フィルタ786p,786
yが入っている事である。その為、重力等のDC入力に
対しては低域除去フィルタ786p,786yが除去す
る為、ピッチ,ヨ−コイル764p,764yには電流
は流れず、省電力化が可能である。
【0083】そして、低域除去フィルム786p,78
6yの時定数と位置制御ル−プゲインを適宜設定すると
、図29で示す周波数特性が得られ、利得787は手振
れ帯域1〜10Hzでフラットになる。しかし、低域除
去フィルタ786p,786yが入っている為、低周波
になると出力が減衰しており、特に位相788は2Hz
近辺でもψ73だけズレるため、その分防振精度が劣化
してしまう。つまり、省電力化を図ると防振精度が劣化
してしまう。
【0084】又、角変位検出装置、角加速度計でも述べ
た様に、補正光学手段においても発光素子768p,7
68yを用いている為、発光素子768p,768yに
常に電流を流す必要が有り、省電力化の為に投光電流を
減らすと今度は受光素子769p,769yのS/Nが
劣化してしまい、防振精度が低くなる。
【0085】重力による消費電力を小さくする方法とし
て、図28とは別に位置制御ル−プゲインを低くする方
法がある。
【0086】位置制御ル−プゲインを高くすればする程
、図25の例では補正レンズ758は中立点で精度よく
安定し、位置制御ル−プゲインを低くしてゆくと補正レ
ンズ758の安定点は重力方向に下がって来る。これは
重力が補正レンズ758に加える力とコイルバネ763
p,763yの反力の差が小さくなる事を示しており、
重力に対してコイル764p,764yに流す電流が減
り、省電力化が図れる。ところが公知の様に位置制御ル
−プゲインはそのまま駆動精度を示す値となり、例えば
位置制御ル−プゲインが40[dB](100倍)なら
ば駆動誤差は[1/100]になる。しかし省電力の為
の位置制御ル−プゲインを下げるとその分駆動精度は劣
化して、防振精度の劣化となってしまう。
【0087】次に、別種の補正光学手段について説明す
る。
【0088】図30は可変頂角プリズムを用いた前記補
正光学手段の構造図である。
【0089】図30において、789は屈折率の高い、
例えばシリコン系の液体であり、2枚の平面ガラス79
0p,790yとポリエチレンフィルム791により気
泡なく封じられている。平面ガラス790pはピッチ保
持枠792pで保持され、又、このピッチ保持枠792
pはピッチ軸81p’回りに回転可能に軸止されている
。平面ガラス790yはヨ−保持枠792yで保持され
、ヨ−保持枠792yはヨ−軸81y’回りに軸止され
ている。
【0090】ピッチ,ヨ−保持枠792p,792yに
は各々ピッチコイル793p,ヨ−コイル793yが設
けられており、これらコイルは固定されたピッチ,ヨ−
マグネット794p,794y、ピッチ,ヨ−ヨ−ク7
95p,795yで形成される閉磁路中に置かれる為、
ピッチ,ヨ−コイル793p,793yに各々電流を流
す事で、ピッチ,ヨ−保持枠792p,792yは各々
ピッチ,ヨ−軸回りに回転駆動される。
【0091】又、ピッチ,ヨ−保持枠792p,792
yの腕796p,796yには各々変位検出受光素子7
97p,797yが取付けられており、これらは固定さ
れた赤外発光素子798p,798yから孔799p,
799yを通して照射される絞られた光線により、各々
ピッチ軸81p’、ヨ−軸81y’回りの回転検出を行
う。この変位検出受光素子797p,797yとピッチ
,ヨ−コイル793p,793yの間にも公知の位置制
御が行われており、これについてはスライド式の補正光
学手段で述べた為、説明は省く。
【0092】以上の様な構成において、ピッチ保持枠7
92pがピッチ軸回りに回転し、平面ガラス790pが
ピッチ軸81p’回りに傾くと、屈折率の高い液体78
9内を通る光線は矢印81pの方向に偏心させられ、又
、ヨ−保持枠792yがヨ−軸回りに回転し、平面ガラ
ス790yがヨ−軸81y’回りに傾くと、光線は矢印
81yの方向に偏心させられる。そして、前述した様に
この様な可変頂角プリズムより成る補正光学手段の最大
の特徴は、光軸方向の該補正光学手段の前後がどの様な
光学系であっても光軸の偏心が可能な事であり、例えば
どの様なレンズの前面に取付けても光軸の補正が可能な
事である。
【0093】しかし、このような可変頂角プリズムにお
いても重力が加わると、液体789はその方向に集まる
ため、平面ガラス790p,790yは平行でなく、“
ハの字”になってしまう。そして、これを平行に保持す
る(位置制御の為、電源オンで自動的に平行になる)為
にはコイル793p,793yに電流を流す為、消費電
流が大きく、又省電力化の為には前述したスライド式の
補正光学手段と同様な方法で可能であるが、当然同様な
防振精度の劣化が生じてしまう。
【0094】本発明の目的は上記の点に鑑み、省電力化
を達成すると共に、防振精度を向上させることのできる
防振機能付カメラを提供することである。
【0095】
【課題を解決するための手段】本発明は、撮影構図決め
を行っている第1の期間とフィルムへ露光を行っている
第2の期間で、振動検出手段の防振出力とレンズ鏡筒に
加わる振動の位相を変化させる位相調整手段を設け、以
て、短時間であれば防振機能に悪影響(外乱の影響を受
けやすい、防振機能が正常に働くまでに時間を要する)
を殆ど与えることがないことから、フィルムへ露光を行
っている第2の期間のみ、防振精度を向上させる為に振
動検出手段の防振出力とレンズ鏡筒に加わる振動の位相
を一致させるようにしている。
【0096】また、撮影構図決めを行っている第1の期
間とフィルムへ露光を行っている第2の期間で、補正光
学手段の位置制御ル−プゲインを変更させるル−プゲイ
ン変更手段を設け、以て、撮影構図決めを行っている長
時間である第1の期間は防振精度がそれ程要求され無い
ことから、この間は補正光学手段の駆動電流を低減させ
る為に位置制御ル−プゲインを小さくし、フィルムへ露
光を行っている第2の期間のみ、短時間であることから
駆動電流の低減よりも防振精度に重きを置いて位置制御
ル−プゲインを大きくするようにしている。
【0097】また、撮影構図決めを行っている第1の期
間とフィルムへ露光を行っている第2の期間で、補正光
学手段と振動検出手段の内の少なくともいずれか一方に
具備された位置検出手段に供給する電流を変更させる供
給電流変更手段を設け、以て、撮影構図決めを行ってい
る長時間である第1の期間は防振精度がそれ程要求され
無いことから、この間は位置検出手段での消費電流を低
減する為に該位置検出手段へ供給する電流を小さくし、
フィルムへ露光を行っている第2の期間のみ、短時間で
あることから、消費電流の低減よりも防振精度に重きを
置いて該位置検出手段へ供給する電流を大きくするよう
にしている。
【0098】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0099】図1は振動検出手段として角変位検出装置
を用いた場合における本発明の第1の実施例を示すもの
であり、前記図14に示した角変位検出装置と異なるの
は、速度制御ル−プのゲイン(回路733の出力)をレ
リ−ズ中(レリ−ズボタンを押込むことでオンするスイ
ッチ11(以下SW2と記す)がオンされた時に変更出
来る点にある。
【0100】ここで、速度制御ル−プゲインを変更する
と言う事は、系の減衰特性を変化させる事であり、被写
体を狙っている時は減衰を強くし、露光中(スイッチS
W2がオンされた時)は減衰を弱くし、更に露光完了信
号(シャッタ走行完信号等)で減衰を強くする。
【0101】図2は以上の操作による周波数特性の変化
を示しており、利得734Gは被写体を狙っている時は
従来通りの特性であり、位相734pも2Hzでψ71
だけズレているが、露光中(スイッチSW2がオンされ
た時)は利得は12G(破線)で示される様に減衰の弱
い特性(析点において利得12Gがピ−クを示す)にな
るが、位相12p(破線)は析点付近で急激に変化する
為、2Hz近辺での位相のズレ量ψ11は極めて小さく
なり、故に防振精度は極めて高くなる。
【0102】なお、被写体を狙っている時も12G,1
2pで示される減衰の弱い特性にすると、図3で示す問
題が生じてしまう。
【0103】図3において、13で示す低周波の繰返し
の手振れを角変位検出装置で検出すると、その出力は1
4で示す様に時間とともに増加して実際の手振れ量以上
の出力をしてしまう。これは図2の利得12Gの析点付
近のピ−クの為であり、実際の手振れ周波数がこの析点
周波数に近いほど大出力をしてしまい、防振精度を劣化
させてしまう。
【0104】しかし、図3において手振れ検出の始めの
方(矢印15)は未だ析点ピ−クの影響は現れていない
。その為、減衰を弱くしてから短い間であるけれど位相
ズレが少なく、且つ析点ピ−クの影響の無い期間がある
。本実施例ではそれを利用し、露光中の短秒時のみ減衰
を弱くして防振精度を高くする事が出来た。
【0105】図4はこの実施例における効果を説明する
ための図であり、実際の手振れ16に対し従来通り減衰
特性を変更させない場合の角変位検出装置の出力を17
で示している。そして、防振後の残存振れ(実際の手振
れ16と角変位検出装置の出力17の差)は18で示す
様になり、露光中(19の期間)のフィルム面上の残存
振れ量は45μm(1/8秒,200mm望遠レンズ使
用時)で、防振システムを働かせない場合の252μm
に対し約1/5になっている。
【0106】又、常に(被写体を狙っている時も、露光
中も)減衰特性を弱くした場合の角変位検出装置の出力
110に対する残存振れ111は図3で示した程析点ピ
−クの影響が未だ現れておらず、露光中(19の期間)
の振れ量は20μmに減っている。しかし、低周波振れ
を多く生じる撮影者の場合は残存振れに析点ピ−クの影
響が著しく現れ、像劣化が大きくなる。
【0107】そして、本実施例の様に被写体を狙ってい
る時は減衰を強く、露光中の減衰は弱くした場合の角変
位検出装置の出力112及び残存振れ113に対して露
光中の振れ量は15μmとなり、残存振れ17に対し1
/3に、防振システムを作動させない場合の約1/17
に出来る。そして実際に本装置を実施した場合、従来の
防振システムで撮影した写真の中で7割位が更に振れ量
を40%減らす事が出来た。
【0108】ここで、図3で示した様に時間経過ととも
に析点ピ−クの影響が現れて来る為、長秒時露光(1秒
,2秒…)において本実施例を適用すると、逆に防振精
度を劣化させてしまう為、長秒時露光時には減衰特性を
変化させない様な制御にする必要がある。
【0109】以上説明したシステムにおいて、減衰特性
を速度制御ル−プゲインで調整したが、これに限定され
るものではなく、例えば角変位検出装置の液体712内
に流れを変化させる突起を被写体を狙っている時と露光
中で出入させて減衰を変化させても良い。
【0110】また、振動検出手段として角加速度計及び
積分器を用いた場合は、積分器の減衰特性を変化させる
事で適用出来る。2階積分器の回路及びその減衰特性の
調整は公知な為に説明は省き、以下この例におけるポイ
ント部分である被写体を狙っている時と露光中に特性を
変化させる事のみ述べる。
【0111】図5の実線は前記図24で述べた積分器の
利得756と位相757であり、被写体を狙っている時
はこの特性を用いる。そして露光中は破線で示した利得
21と位相22に変化させ、位相ズレψ72をψ71と
小さくして防振精度を高める事が出来る。
【0112】図6は振動検出手段として角変位検出装置
を用いた場合における本発明の第2の実施例を示すもの
であり、図1と異なるのは、スイッチSW2のオン信号
でスイッチ31が高域除去フィルタ(ロ−パスフィルタ
)32と回路ブロック730を接続し、高域除去フィル
タ32の出力を基に補正光学手段を駆動させている点に
ある。
【0113】すなわち、被写体を狙っている間は増幅回
路730の出力で補正光学系を駆動し、露光中は高域除
去フィルタ32を介する出力により補正光学系を駆動す
る。
【0114】図7はその周波数特性を示しており、露光
中は角変位検出装置の特性(利得32G,位相32p)
に、20Hzに析点のある一次の高域除去フィルタ32
の特性が加わり、破線で示す様に利得34Gは高域で出
力を減衰させ、高域での防振精度を劣化させるが、手振
れ量が大きく且つ頻繁に生じる2Hz近辺の手振れに対
する位相ズレψ31はゼロになっており、高域除去フィ
ルタ32を加える前の位相ズレψ71が無くなっている
【0115】その為、この周波数付近での防振精度は極
めて高くなっている。もちろん高域での防振精度は落ち
てしまっている為、幾分像振れは残るが、高域では手振
れ量自身が非常に小さい為、高域での精度劣化に比べ2
Hz近辺での精度改善の度合いが大きく、ト−タルでは
防振精度の向上につながる。
【0116】被写体を狙っている時に高域除去フィルタ
32を接続しないのは、高域での細かい振れは量が小さ
くてもかなり目ざわりであり、この高域振れを防振する
事が撮影者がファインダを通して被写体を見ている時に
強く防振効果を感じる事が出来るからである。
【0117】この第2の実施例では、位相ズレψ71を
補正する為に高域除去フィルタ32を使用したが、これ
に限定されるものではなく、例えば公知の位相回路を用
いて位相ズレを補正しても良いのは言うまでもない。
【0118】図8はスライド式の補正光学手段を用いた
場合における本発明の第3の実施例を示すものであり、
図28の補正光学手段に比べてスイッチSW2のオン信
号でスイッチ41p,41yが低域除去フィルタ786
p,786yの接続を入,切する点が異なる。
【0119】図8において、被写体を狙っている間はス
イッチ41p,41yは低域除去フィルタ786p,7
86yを接続し、露光中は低域除去フィルタ786p,
786yを介さない様に設定されている。
【0120】その為、被写体を狙っている長時間は低域
除去フィルタ786p,786yにより補正レンズ75
8を重力に抗して支える為のコイル電流をカット出来、
省電力となり、露光中は図9の実線で示す周波数特性(
利得784,位相785)になり、被写体を狙っている
時の破線で示す特性(利得787,位相788)で生じ
る低周波の位相ズレψ73がψ41の様に極めて小さく
なり、防振精度を向上させる。もちろん露光中は低域除
去フィルタ786p,786yを介さない為、補正レン
ズ758を重力に抗して支える為にコイルに大電流を流
す必要があるが、露光という短秒時な間なので電力の消
耗は大きくない。
【0121】尚、図8の例において、単にスイッチ41
pで特性切換を行うと、その前後で補正レンズ758の
駆動中心がステップ状に変化してしまい、不快であるば
かりでなく正確な構図決めが行われない。これは、被写
体を狙っている時は低域除去フィルタ786p,786
yが入っている為、補正レンズ758は重力が該補正レ
ンズ758に加える力とコイルバネ763p,763y
のバネ力と釣合う点を中心として駆動が行われるが、露
光中は低域除去フィルタ786p,786yが入ってい
ない為、受光素子769,769yの出力のゼロ点を中
心に駆動される為にフレ−ミングがズレてしまう為であ
る。
【0122】そこで、増幅器771p,771yをサン
プルホ−ルド回路42p,42y及び差動増幅器43p
,43yを介し、スイッチ44p,44yで切換えて(
スイッチSW2のオン信号により)が加算回路801p
,801yを介して補償回路772p,772yに入力
している。
【0123】ここで、サンプルホ−ルド回路42p,4
2yは通常(被写体を狙っている時)はサンプル状態で
、その出力を差動増幅器43p,43yに送っており、
差動増幅器41p,41yの増幅器771p,771y
からの差出力(同じ出力同士の引き算故に)は常にゼロ
を示す。又、この時スイッチ44pは増幅器771p,
771yの出力を加算回路801p,801yを介して
直接補償回路772p,772yに接続しており、更に
スイッチ41p,41yは低域除去フィルタ786p,
786yを接続して駆動しており、補正レンズ758の
駆動中心は補正レンズ758の自重とコイルバネ763
p,763yのバネ力の釣合った点である。そして露光
を開始すると、サンプルホ−ルド回路42p,42yは
スイッチSW2のオンでホ−ルド状態になり、差動増幅
器43p,43yの出力はスイッチSW2のオン直前の
出力をゼロとして出力を始める。つまり受光器769p
,769yの出力ゼロ点は補正レンズ758の自重とコ
イルバネ763p,763yのバネ力の釣合い点になる
。スイッチSW2は又スイッチ44pを差動増幅器出力
43p,43yと補償回路772p,772yを接続さ
せ、スイッチ41p,41yは低域除去フィルタ786
p,786yを介さない様に接続する。
【0124】以上の様に構成すると、被写体を狙ってい
る間は低域除去フィルタ786p,786yの作用の為
に省電力化を図れ、露光をはじめるとサンプルホ−ルド
回路42p,42y及び差動増幅器43p,43yによ
りフレ−ミングの変更なく低域除去フィルタ786p,
786yの無い状態に変更され、位相ズレの少ない防振
精度除去フィルタの無い状態に変更され、位相ズレの少
ない防振精度の高い撮影が可能になる。
【0125】以上の構成は可変頂角プリズムを用いた補
正光学手段においても同様であり、図10(制御回路は
ピッチ方向81pのみ記載)に示す様に、図8と同様の
構成で同じ効果が実現出来る。
【0126】以上説明したのは、被写体を狙っている間
と露光中で防振システムの位相特性を変化させて防振精
度の劣化を防いだ例であるが、防振精度の劣化は位相ズ
レに限らず振動検出手段、補正光学手段内にある位置検
出センサのS/Nやその制御ル−プゲインの不足からも
生じる。そして「発明が解決しようとしている課題」で
述べた様に、省電力化の為に位置センサ駆動電流を減ら
したり、位置制御ル−プゲインを小さくすると、防振精
度は劣化してしまう。
【0127】図11乃至図13はそれらを解決しようと
した例であるが、図11において、角変位検出装置の投
光素子78の駆動電流は駆動回路51で決められており
、被写体を狙っている時は極めて少ない電流で駆動され
ている。その為、消費電力はごく僅かであるが、受光素
子79が受け取る浮体73と外筒72間の相対位置信号
のS/Nは悪くなる。しかし、ファインダを通して撮影
者が防振効果を観察する程度ではこのS/N劣化は殆ど
感じられない。そして、撮影の為にスイッチSW2がオ
ンされると、そのオン信号が駆動回路51に入力され、
投光素子78の駆動電流を増す。その為、相対位置信号
のS/Nは良くなり、防振精度は劣化せず像振れの無い
良好な写真を得る事が出来る。尚、単に投光素子78の
駆動電流を増加させると受光素子79が受取る相対位置
信号の感度が変化してしまう。そこで可変増幅器52が
スイッチSW2のオン信号を受けて相対位置信号の感度
を調整して被写体を狙っている時と露光中で感度が変化
しない構成にしている。
【0128】以上の方法は角変位検出装置に限らず、図
12に示す補正光学手段においても適用出来る。
【0129】図12においても、投光素子768p,7
68yの駆動電流は投光駆動回路54p,54yで決定
されており、この電流量がスイッチSW2のオン信号で
増加し、且つこの時増幅器771p,771yの増幅感
度も調整して、被写体を狙っている間と露光中で感度が
変化しないようにしている。
【0130】角変位検出装置や補正光学手段のこれらの
方法は被写体を狙っている長秒時間の電池の消耗を防ぎ
、且つ露光中の防振精度は劣化させない極めて有効な方
法である。
【0131】なお、角変位検出装置、補正光学手段とも
投光、受光構成の光学位置検出手段を示しているが、例
えばホ−ル素子等を用いた磁気式位置検出手段において
も、その駆動電流を露光前後で変化させて同様の効果を
得られるのは云うまでもない。
【0132】図13は被写体を狙っている間と露光中で
補正光学手段の位置制御ル−プゲインを変更する例であ
り、スイッチSW2のオン信号で可変増幅器61p,6
1yの増幅感度が変更され、露光中は位置制御ル−プゲ
インが大きくなる様に設定される。
【0133】この様に構成すると、被写体を狙っている
間は位置制御ル−プゲインが小さい為、前述した様に補
正レンズ758はその自重を殆どコイルバネ763p,
763yのバネ力で支えており、中立位置に保持する為
のコイル764p,764yに流す電流が少なく省電力
に出来る。しかし,もちろん位置制御ル−プゲインが小
さい為,補正光学手段の駆動には誤差が多く重畳し、防
振精度を劣化させるが、撮影者がファインダで防振効果
を観察する程度では問題のないレベルである。そして,
露光中は位置制御ル−プゲインを大きくして補正光学手
段の駆動誤差を小さくし,防振精度を劣化させない。こ
の時には補正レンズ758を中立保持する為にコイル7
64p,764yに電流を多く流す必要があるが、露光
と云う短期間な為、電池の消耗は殆ど問題とならない。
【0134】以上の様な構成にすれば、省電力且つ防振
精度の劣化しない補正光学手段を実現出来る。
【0135】以上の各実施例によれば、被写体を狙って
いる長秒時間と実際に精度の高い防振の必要な露光中(
短秒時)で、角変位検出装置或は角加速度計より成る振
動検出手段の位相特性や補正光学手段内の位置検出セン
サの特性を変化させるようにしているため、省電力且つ
手振れの無い写真撮影を可能とするカメラを実現出来る
【0136】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
短時間であれば防振機能に悪影響を殆ど与えることがな
いことから、フィルムへ露光を行っている第2の期間の
み、防振精度を向上させる為に振動検出手段の防振出力
とレンズ鏡筒に加わる振動の位相を一致させるようにし
ている。
【0137】また、撮影構図決めを行っている長時間で
ある第1の期間は防振精度がそれ程要求され無いことか
ら、この間は補正光学手段の駆動電流を低減させる為に
位置制御ル−プゲインを小さくし、フィルムへ露光を行
っている第2の期間のみ、短時間であることから駆動電
流の低減よりも防振精度に重きを置いて位置制御ル−プ
ゲインを大きくするようにしている。
【0138】また、撮影構図決めを行っている長時間で
ある第1の期間は防振精度がそれ程要求され無いことか
ら、この間は位置検出手段での消費電流を低減する為に
該位置検出手段へ供給する電流を小さくし、フィルムへ
露光を行っている第2の期間のみ、短時間であることか
ら、消費電流の低減よりも防振精度に重きを置いて該位
置検出手段へ供給する電流を大きくするようにしている
【0139】よって、省電力化を達成することができ、
しかも防振精度を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における振動検出手段と
しての角変位検出装置及びその主要部分の回路ブロック
を示す構成図である。
【図2】図1の角変位検出装置の特性について説明する
ための図である。
【図3】図2の特性を詳述するための図である。
【図4】本発明の第1の実施例における効果について説
明するためのズである。
【図5】本発明の第1の実施例の振動検出手段として角
加速度計を用いた場合の特性について説明するための図
である。
【図6】本発明の第2の実施例における振動検出手段と
しての角変位検出装置及びその主要部分の回路ブロック
を示す構成図である。
【図7】図6の角変位検出装置の特性について説明する
ための図である。
【図8】本発明の第3の実施例におけるスライド式の補
正光学手段及びその駆動手段の回路ブロックを示す構成
図である。
【図9】図8の補正光学機構の特性について説明するた
めの図である。
【図10】本発明の第3の実施例における可変頂角プリ
ズムより成る補正光学手段及びその駆動手段の回路ブロ
ックを示す構成図である。
【図11】本発明の第4の実施例における振動検出手段
としての角変位検出装置及びその主要部分の回路ブロッ
クを示す構成図である。
【図12】本発明の第4の実施例におけるスライド式の
補正光学手段及びその駆動手段の回路ブロックを示す構
成図である。
【図13】本発明の第5の実施例におけるスライド式の
補正光学手段及びその駆動手段の回路ブロックを示す構
成図である。
【図14】従来の装置における振動検出手段としての角
変位検出装置及びその主要部分の回路ブロックを示す構
成図である。
【図15】図14のA−A断面図である。
【図16】図14の角変位検出装置の斜視図である。
【図17】図14のB−B断面図である。
【図18】図14の各回路の具体的な構成を示す回路図
である。
【図19】図14の角変位検出装置の特性を示す図であ
る。
【図20】図14の角変位検出装置の防振劣化について
説明するための図である。
【図21】従来の装置における振動検出手段としての角
加速度計の構造を示す分解斜視図である。
【図22】図21の角加速度計の角加速度検出回路を示
すブロック図である。
【図23】図22の各回路の具体的な構成を示す回路図
である。
【図24】図21の角加速度計の特性について説明する
ための図である。
【図25】従来の装置におけるスライド式の第1の補正
光学手段及びその駆動手段を示す構成図である。
【図26】図25の各回路の具体的な構成を示す回路図
である。
【図27】図25の補正光学機構の特性について説明す
るための図である。
【図28】従来の装置におけるスライド式の第2の補正
光学手段及びその駆動手段を示す構成図である。
【図29】図28の補正光学機構の特性について説明す
るための図である。
【図30】従来の装置における可変頂プリズムによる補
正光学手段の構成を示す斜視図である。
【図31】防振検出手段として角変位検出装置を用いて
成る従来のカメラの防振装置を示す斜視図である。
【図32】防振検出手段として角加速度計を用いて成る
従来のカメラの防振装置を示す斜視図である。
【符合の説明】
11p,11y    スイッチ 32p,32y    高域除去フィルタ41p,41
y    スイッチ 42p,42y    サンプルホ−ルド回路43p,
43y    差動増幅器 44p,44y    スイッチ 51p,51y    投光駆動回路 52p,52y    可変増幅器 54p,54y    投光駆動回路 61p,61y    可変増幅器 78              発光素子79   
           受光素子730       
     増幅回路732,733    増幅度を示
す回路768p,768y  発光素子 769p,769y  受光素子 797p,797y  受光素子 798p,798y  発光素子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  レンズ群を保持するレンズ鏡筒部に具
    備され、前記レンズ群の光軸を偏心させる補正光学手段
    と、前記レンズ鏡筒に加わる振動を検出する振動検出手
    段と、該振動検出手段よりの防振出力に基づいて前記補
    正光学手段を前記レンズ鏡筒に対し相対的に変位させる
    駆動手段とを備えた防振機能付カメラにおいて、撮影構
    図決めを行っている第1の期間とフィルムへ露光を行っ
    ている第2の期間で、前記振動検出手段の防振出力と前
    記レンズ鏡筒に加わる振動の位相を変化させる位相調整
    手段を設けたことを特徴とする防振機能付カメラ。
  2. 【請求項2】  レンズ群を保持するレンズ鏡筒部に具
    備され、前記レンズ群の光軸を偏心させる補正光学手段
    と、前記レンズ鏡筒に加わる振動を検出する振動検出手
    段と、該振動検出手段よりの防振出力に基づいて前記補
    正光学手段を前記レンズ鏡筒に対し相対的に変位させる
    駆動手段とを備えた防振機能付カメラにおいて、撮影構
    図決めを行っている第1の期間とフィルムへ露光を行っ
    ている第2の期間で、前記補正光学手段の位置制御ル−
    プゲインを変更させるル−プゲイン変更手段を設けたこ
    とを特徴とする防振機能付カメラ。
  3. 【請求項3】  レンズ群を保持するレンズ鏡筒部に具
    備され、前記レンズ群の光軸を偏心させる補正光学手段
    と、前記レンズ鏡筒に加わる振動を検出する振動検出手
    段と、該振動検出手段よりの防振出力に基づいて前記補
    正光学手段を前記レンズ鏡筒に対し相対的に変位させる
    駆動手段とを備えた防振機能付カメラにおいて、撮影構
    図決めを行っている第1の期間とフィルムへ露光を行っ
    ている第2の期間で、前記補正光学手段と前記振動検出
    手段の内の少なくともいずれか一方に具備された位置検
    出手段に供給する電流を変更させる供給電流変更手段を
    設けたことを特徴とする防振機能付カメラ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002049070A (ja) * 2000-08-04 2002-02-15 Canon Inc 防振ズームレンズ装置及びカメラシステム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002049070A (ja) * 2000-08-04 2002-02-15 Canon Inc 防振ズームレンズ装置及びカメラシステム

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