JPH04342625A

JPH04342625A - 高位置停止灯

Info

Publication number: JPH04342625A
Application number: JP3115995A
Authority: JP
Inventors: Masayoshi Sakamoto; 正悦坂本; Masanori Shimizu; 正則清水; Yoshinori Tanabe; 田辺　吉徳
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1991-05-21
Filing date: 1991-05-21
Publication date: 1992-11-30

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、車両の制動状態を後続
車両に知らせるための制動状態表示装置としての高位置
停止灯（ハイマウントストップランプ）に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】近年、自動車などの車両の高速化にとも
ない、車両の安全の見地から後続車両が先行する車両の
制動状態を知るための停止灯の改善が進められている。その一つとして従来、自動車等に高位置停止灯が採用さ
れている。その高位置停止灯は、小形の白熱電球または
発光ダイオードを縦方向に数個、横方向に数十個から数
百個マトリクス状に配置する構成がとられてきた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の高位
置停止灯としての灯具では、基本的に数十個から数百個
の発光体を配線するという煩雑さがあるうえ、白熱電球
および発光ダイオードが点光源であり、輝度分布の均一
な発光面が得られにくいという問題点があった。さらに
、白熱電球または発光ダイオードを発光体として用いて
均一な発光面を得ようとすると、発光体の前面に光を拡
散させる拡散板を置く必要があり、拡散板の光吸収によ
って器具効率が低下したり構造が複雑になるという問題
があった。

【０００４】また、発光体を昼間に視認可能な輝度にす
ると、夜間には過剰な明るさとなって後続車のドライバ
ーに幻惑効果を与えることが問題となっている。この対
策として夜間に白熱電球あるいは発光ダイオードを調光
して輝度を低減する場合には調光機能を付加する必要が
あった。

【０００５】さらに、発光面の輝度とその均一性、発光
体の個数によって発光面積が制限されるため、雨天など
で路面が湿潤状態にある場合には、先行車の高位置停止
灯が路面に映り込んで鏡面反射し、後続車のドライバー
に幻惑効果を与えるという問題があった。本発明は上記
課題に留意し、周囲の明るさ、路面の状態に応じて最適
な制動状態の表示を行なう高位置停止灯を提供すること
を目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の上記目的を達成
するために、エレクトロ・ルミネセンスからなる発光素
子と、そのエレクトロ・ルミネセンスを駆動する駆動装
置とを備え、駆動装置がエレクトロ・ルミネセンスを点
灯することにより、車両の制動状態を表示する高位置停
止灯である。

【０００７】また、エレクトロ・ルミネセンスからなる
第一の発光素子と、発光ダイオードからなる第二の発光
素子と、この第一、第二の発光素子を駆動する駆動装置
を備え、駆動装置が第一、第二の発光素子の何れか、ま
たは両方を点灯することにより、車両の制動状態を表示
する高位置停止灯である。

【０００８】

【作用】上記構成の本発明の高位置停止灯は、駆動装置
によりエレクトロ・ルミネセンスを点灯し、均一で大面
積な停止表示点灯を行なう。さらにエレクトロ・ルミネ
センスと発光ダイオードの両方を点灯可能とし、車両の
制動状態に応じて最適な表示を行なうものである。すな
わち、周囲の明るさ、天候や路面状態に応じて最適な発
光素子と明るさが選択されるため、確実に後続車による
先行車の制動状態の確認が出来るものである。

【０００９】

【実施例】本発明の第１の実施例を図１により説明する
。図１（ａ）に示すように高位置停止灯１は自動車１０
の背面に設置され、また図１（ｂ）に示すようにその高
位置停止灯１の構成は第一の発光素子としてのエレクト
ロ・ルミネセンス１１および第二の発光素子としての発
光ダイオード１２を一体化して内蔵している。エレクト
ロ・ルミネセンス１１は点灯装置１３から、発光ダイオ
ード１２は点灯装置１４からそれぞれ電源が供給される
。昼光センサ１５は昼光の照度あるいは輝度を検知して
昼間と夜間を区別するものであって、たとえば照度セン
サの場合、車体床面から下向方向の照度を約１００ｌｘ
を境界として検知し、１００ｌｘ以上を昼間、１００ｌ
ｘ未満を夜間とすることで昼間と夜間とを区別できる。

【００１０】昼光センサ１５はエレクトロ・ルミネセン
ス１１の点灯装置１３および発光ダイオード１２の点灯
装置１４に接続されており、昼光センサの出力により夜
間にはエレクトロ・ルミネセンス１１、昼間には発光ダ
イオード１２を点灯させるよう、点灯装置１３および点
灯装置１４に制御信号を送る。

【００１１】エレクトロ・ルミネセンス１１の輝度を１
００ｃｄ／ｍ２以下、発光ダイオード１２の輝度を１０
０ｃｄ／ｍ２以上とすることにより、昼間には必要な輝
度を発光ダイオード１２で、夜間には必要な輝度をエレ
クトロ・ルミネセンス１１で得ることができる。

【００１２】図２は第２の実施例を示すもので、自動車
１０の下面に発光部２１と受光部２２を設け、発光部２
１から路面への光の入射角θと、路面からの反射角φが
等しくなる位置に受光部２２を設置するものである。路
面が湿潤状態となり鏡面反射が主体となった場合に受光
部２２に最大の光Ｉｍａｘが入射し、路面が乾燥状態の
場合に受光部２２に入射する光Ｉは最大値の約１／１０
以下となるため、路面の乾湿を検知することができる。以上の路面の反射センサ２３と昼光センサ１５からの出
力信号により、雨天でかつ夜間の路面湿潤時にはエレク
トロ・ルミネセンス１１を、曇天および晴天時の路面乾
燥時には発光ダイオード１２を点灯する。エレクトロ・
ルミネセンス１１は発光ダイオード１２に比べ、同じ消
費電力で大面積の発光が容易に得られるという特徴があ
り、路面湿潤時の夜間にエレクトロ・ルミネセンス１１
を点灯してその光を路面に映り込ませることによって、
後続車のドライバーに停止灯の点灯をより明確に認識さ
せることができる。

【００１３】図３は第３の実施例を示すもので、自動車
のアクセルペダルの状態センサ３０、ブレーキペダルの
状態センサ３１、発光体選択部３２からなり、これによ
ってエレクトロ・ルミネセンス１１および発光ダイオー
ド１２の点滅を制御するものである。アクセルペダルの
状態センサ３０はアクセルペダルの踏み込み角が所定の
角度よりも浅くなった場合に出力信号を発する。ブレー
キペダルの状態センサ３１は、ブレーキペダルの踏み込
み角が所定の角度よりも深くなった場合に出力信号を発
する。発光体選択部３２はエレクトロ・ルミネセンス１
１の点灯装置１３および発光ダイオード１２の点灯装置
１４にそれぞれ接続されており、アクセルペダルの状態
センサ３０、ブレーキペダルの状態センサ３１からの出
力信号をもとに、アクセルペダルの状態センサ３０から
の出力が”Ｈ”、ブレーキペダルの状態センサ３１から
の出力が”Ｌ”の場合にエレクトロ・ルミネセンス１１
が点灯するように動作する。

【００１４】また、アクセルペダルの状態センサ３０か
らの出力が”Ｈ”、ブレーキペダルの状態センサ３１か
らの出力も”Ｈ”の場合に発光ダイオード１２が点灯す
るように動作する。これによって、エンジン制動状態に
おいてはエレクトロ・ルミネセンス、ブレーキ操作時に
は発光ダイオードを点灯することにより、先行車の減速
の原因がアクセルペダルの操作によるものかブレーキペ
ダルによるものかを後続車のドライバーに迅速・確実に
伝えることができる。このため後続車は自分の制動をど
の様にすれば良いかが認識できるので、より安全性が向
上する。なお、アクセルペダルの状態センサ３０からの
出力が”Ｈ”、ブレーキペダルの状態センサ３１からの
出力も”Ｈ”の場合に発光ダイオード１２とともにエレ
クトロ・ルミネセンス１１が点灯するように設定するこ
とも可能であり、安全性の見地から決めることが出来る
。

【００１５】エレクトロ・ルミネセンスは輝度は低いが
均一な面発光が得やすいという特徴があり、発光ダイオ
ードは輝度は高いが点光源であり、面光源を構成するこ
とは困難であるという特徴をもっている。エレクトロ・
ルミネセンスと発光ダイオードとを組み合わせた高位置
停止灯は、これら両発光体の特長を生かしたものである
。エレクトロ・ルミネセンスの輝度は印加電圧と周波数
によって決まり、約１０００時間以上の寿命を得ようと
すると輝度は１００ｃｄ／ｍ２程度となる。一方、発光
ダイオードは１００ｃｄ／ｍ２以上の輝度が容易に得ら
れるうえ、寿命もエレクトロ・ルミネセンスと比べれば
半永久的である。

【００１６】また、エレクトロ・ルミネセンスの発光色
は、その構造および蛍光体の選択上、５００ｎｍ付近に
ピーク波長がある場合に発光効率が最も高い。一方、発
光ダイオードはピーク波長が５５０ｎｍ以上にあるもの
が実用化されており、一般的にピーク波長が長波長側に
シフトするほど発光効率が高くなる傾向にある。したが
ってエレクトロ・ルミネセンスと発光ダイオードがそれ
ぞれ最大の発光効率となる発光色を選択し、それらを高
位置停止灯として構成することにより、たとえば、エン
ジン制動時とブレーキ操作時の高位置停止灯の発光体を
エレクトロ・ルミネセンスから発光ダイオードに切り替
えることにより、発光体の面積・輝度・発光色を変化さ
せることができ、後続車のドライバーに確実に先行車の
挙動を伝達することができる。

【００１７】

【発明の効果】以上の説明から明らかのように、本発明
の高位置停止灯はエレクトロ・ルミネセンスを高位置停
止灯に用いることにより、均一な発光面を得ることが出
来るのでその表示面積の拡大による安全性の向上が達成
できる。。

【００１８】また、エレクトロ・ルミネセンスと発光ダ
イオードを組み合わせて用いることにより、昼間と夜間
、雨天と曇天・晴天、エンジン制動時とブレーキ操作時
などにおいて、エレクトロ・ルミネセンスと発光ダイオ
ードを切り替えることにより、高位置停止灯を通じて先
行車に関するより多彩な情報を後続車のドライバーに伝
達することが可能となり、後続車の制動の助けとなりよ
り安全性が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は本発明の第１の実施例の高位置停止灯
を取り付けた自動車の背面図（ｂ）は本発明の第１の実施例の高位置停止灯の構成を
示すブロック図

【図２】本発明の第２の実施例の高位置停止灯を自動車
に取り付けた状態を示す主要部の側面図

【図３】本発明
の第３の実施例の高位置停止灯の構成を示すブロック図

【符号の説明】

１　　高位置停止灯１０　　自動車１１　　エレクトロ・ルミネセンス１２　　発光ダイオード１３、１４　　点灯装置

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】エレクトロ・ルミネセンスからなる発光素
子と、前記発光素子を駆動する駆動装置とを具備し、前
記駆動装置により前記発光素子を点灯させて車両の制動
状態を表示する停止灯とする高位置停止灯。
【請求項２】エレクトロ・ルミネセンスからなる第一の
発光素子と、発光ダイオードからなる第二の発光素子と
、前記第一、第二の発光素子を駆動する駆動装置を具備
し、前記駆動装置により前記第一、第二の発光素子の何
れか一方、あるいは両発光素子を点灯させて車両の制動
状態を表示する停止灯とする高位置停止灯。
【請求項３】周囲光を検出する光センサを備え、駆動装
置が前記光センサからの出力が所定値以上の場合は発光
ダイオードを点灯し、前記所定値に満たない場合はエレ
クトロ・ルミネセンスを点灯する請求項２記載の高位置
停止灯。
【請求項４】路面の反射光を検出する反射センサを備え
、駆動装置が前記反射センサの出力が所定値以上の場合
はエレクトロ・ルミネセンスを点灯し、前記所定値に満
たない場合は発光ダイオードを点灯する請求項２記載の
高位置停止灯。
【請求項５】駆動装置が、車両の制動がエンジン制動の
場合にはエレクトロ・ルミネッセンスを点灯し、前記車
両の制動がブレーキ制動の場合は発光ダイオードを点灯
する請求項２記載の高位置停止灯。
【請求項６】エレクトロ・ルミネセンスの輝度を１００
ｃｄ／ｍ２以下、発光ダイオードの輝度を１００ｃｄ／
ｍ２以上とする請求項２記載の高位置停止灯。
【請求項７】エレクトロ・ルミネセンスの発光色のピー
ク波長を５５０ｎｍ未満、発光ダイオードの発光色のピ
ーク波長を５５０ｎｍ以上とした請求項２記載の高位置
停止灯。