JPH043388Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH043388Y2 JPH043388Y2 JP17534284U JP17534284U JPH043388Y2 JP H043388 Y2 JPH043388 Y2 JP H043388Y2 JP 17534284 U JP17534284 U JP 17534284U JP 17534284 U JP17534284 U JP 17534284U JP H043388 Y2 JPH043388 Y2 JP H043388Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- tip
- impregnated
- discharge
- electron
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 claims description 21
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 21
- 238000002844 melting Methods 0.000 claims description 10
- 239000000941 radioactive substance Substances 0.000 claims description 8
- 230000008018 melting Effects 0.000 claims description 7
- 229910052741 iridium Inorganic materials 0.000 claims description 5
- 229910052762 osmium Inorganic materials 0.000 claims description 5
- 229910052702 rhenium Inorganic materials 0.000 claims description 5
- 229910052707 ruthenium Inorganic materials 0.000 claims description 5
- 239000011521 glass Substances 0.000 claims description 4
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 5
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 5
- 150000002739 metals Chemical class 0.000 description 4
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 4
- 239000000463 material Substances 0.000 description 3
- WFKWXMTUELFFGS-UHFFFAOYSA-N tungsten Chemical compound [W] WFKWXMTUELFFGS-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 229910052721 tungsten Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000010937 tungsten Substances 0.000 description 3
- ZOKXTWBITQBERF-UHFFFAOYSA-N Molybdenum Chemical compound [Mo] ZOKXTWBITQBERF-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910052750 molybdenum Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000011733 molybdenum Substances 0.000 description 2
- 230000005855 radiation Effects 0.000 description 2
- 229910000952 Be alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052788 barium Inorganic materials 0.000 description 1
- DSAJWYNOEDNPEQ-UHFFFAOYSA-N barium atom Chemical compound [Ba] DSAJWYNOEDNPEQ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000005219 brazing Methods 0.000 description 1
- 239000003086 colorant Substances 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000005286 illumination Methods 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 1
- 229910052724 xenon Inorganic materials 0.000 description 1
- FHNFHKCVQCLJFQ-UHFFFAOYSA-N xenon atom Chemical compound [Xe] FHNFHKCVQCLJFQ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Discharge Lamp (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
（産業上の利用分野）
本考案は例えばキセノンランプなど希ガスを封
入したガス入り放電管に関し、特に放電管の電極
の改良に関する。
入したガス入り放電管に関し、特に放電管の電極
の改良に関する。
（従来の技術）
ガス入り放電管は例えば第２図に概略断面図を
示すように、先端を尖鋭にしたタングステン棒の
電極１を二本対向させ、ガラス管２で封止し内部
にキセノンガスなどの希ガス３を封入して構成
し、両電極１間に直流電圧４を印加すると陰極側
電極から電子を放射し内部に封入した希ガス３に
衝突し放電を起して希ガス３に応じた色の発光を
し、照明用や測定光源など種々の用途に応じて用
いられている。
示すように、先端を尖鋭にしたタングステン棒の
電極１を二本対向させ、ガラス管２で封止し内部
にキセノンガスなどの希ガス３を封入して構成
し、両電極１間に直流電圧４を印加すると陰極側
電極から電子を放射し内部に封入した希ガス３に
衝突し放電を起して希ガス３に応じた色の発光を
し、照明用や測定光源など種々の用途に応じて用
いられている。
このようなガス入り放電管に使用される電極１
は、第２図に示すように、先端を尖鋭にしたタン
グステン棒やモリブデン棒が一般に使用されてい
るが、これら材料は仕事函数が高いため2000℃以
上の高温にならないと電子が放射され難く、放電
開始時のスパークおよび放電時の電子逆衝撃など
により放電中は常に2200℃位の高温にさらされて
いる。そのため第３図に電極１の先端部の拡大断
面図を示すように電極１先端の尖鋭部が損傷し丸
くなり、ますます電子が放射し難くなり放電を安
定に持続できなくなる。
は、第２図に示すように、先端を尖鋭にしたタン
グステン棒やモリブデン棒が一般に使用されてい
るが、これら材料は仕事函数が高いため2000℃以
上の高温にならないと電子が放射され難く、放電
開始時のスパークおよび放電時の電子逆衝撃など
により放電中は常に2200℃位の高温にさらされて
いる。そのため第３図に電極１の先端部の拡大断
面図を示すように電極１先端の尖鋭部が損傷し丸
くなり、ますます電子が放射し難くなり放電を安
定に持続できなくなる。
上述のような欠点を解消するため第４図に電極
１の先端部の拡大断面図を示すように、タングス
テン棒６の先端部に高融点金属粉末の多孔質体の
間隙部に電子放射性物質を含浸した含浸型電極と
呼ばれるものを例えばモリブニツケルロウ材など
によりロウ付けし、その先端部を尖鋭にしたもの
が考えられている。
１の先端部の拡大断面図を示すように、タングス
テン棒６の先端部に高融点金属粉末の多孔質体の
間隙部に電子放射性物質を含浸した含浸型電極と
呼ばれるものを例えばモリブニツケルロウ材など
によりロウ付けし、その先端部を尖鋭にしたもの
が考えられている。
この構造ではバリウムなど仕事函数の低い金属
が電子放射性物質として含浸されているため1000
℃位の温度になれば容易に電子放射が得られ、ま
たこれら電子放射性物質は高融点金属粉末の間隙
にあるため、電子の逆衝撃等に対しては保護さ
れ、余り高温にする必要もないので高融点金属粉
末自体の損傷もほとんど生じない。しかし比較的
電子放射が容易になるため、先端部５１以外にも
テーパを付けた角部５２や、タングステン棒６と
のロウ付け部５３などの角部からも電子放射が行
なわれ易く放電が不安定となり易い。
が電子放射性物質として含浸されているため1000
℃位の温度になれば容易に電子放射が得られ、ま
たこれら電子放射性物質は高融点金属粉末の間隙
にあるため、電子の逆衝撃等に対しては保護さ
れ、余り高温にする必要もないので高融点金属粉
末自体の損傷もほとんど生じない。しかし比較的
電子放射が容易になるため、先端部５１以外にも
テーパを付けた角部５２や、タングステン棒６と
のロウ付け部５３などの角部からも電子放射が行
なわれ易く放電が不安定となり易い。
（考案が解決しようとする問題点）
上述の如く従来の放電管の電極は高温でなけれ
ば動作せず電極先端が消耗し易かつたり、あるい
は電子放射性物質を多孔質高融点金属体に含浸さ
せたものでは安定した放電が得られないという欠
点がある。
ば動作せず電極先端が消耗し易かつたり、あるい
は電子放射性物質を多孔質高融点金属体に含浸さ
せたものでは安定した放電が得られないという欠
点がある。
（問題点を解決するための手段）
本考案は上述のような欠点に鑑みなされたもの
で、少なくとも電子放射側の電極の先端部を電子
放射性物質を含浸した多孔質高融点金属体を使用
し、その先端部を尖鋭にすると共に尖鋭にした先
端部に仕事函数を低下して電子放射を容易にする
Ir，Ru，Re，Osのうちいずれか１種の金属被膜
を被着することにある。
で、少なくとも電子放射側の電極の先端部を電子
放射性物質を含浸した多孔質高融点金属体を使用
し、その先端部を尖鋭にすると共に尖鋭にした先
端部に仕事函数を低下して電子放射を容易にする
Ir，Ru，Re，Osのうちいずれか１種の金属被膜
を被着することにある。
（作用）
本考案による放電管によれば、多孔質高融点金
属体に電子放射性物質を含浸した含浸型電極を使
用しているため、非常に低い温度で電子放射が得
られ、更に先端部のみに一層電子放射を容易にす
る金属被膜を被着しているため、先端部のみの電
子放射が行なわれ易く、他の部分からの電子放射
が行われ難く、安定した放電を得ることができ
る。
属体に電子放射性物質を含浸した含浸型電極を使
用しているため、非常に低い温度で電子放射が得
られ、更に先端部のみに一層電子放射を容易にす
る金属被膜を被着しているため、先端部のみの電
子放射が行なわれ易く、他の部分からの電子放射
が行われ難く、安定した放電を得ることができ
る。
（実施例）
第１図ａは本考案の一実施例である放電管の断
面図で、第１図ｂは電子放射する側の電極７先端
部の拡大断面図である。本実施例では電子放射側
電極７として、第４図の従来例と同様に高融点金
属棒７１の先端部に多孔質高融点金属粉末焼結体
の間隙部分に電子放射性物質を含浸した含浸型電
極７２をロウ材で固着し、含浸型電極７２の先端
部を尖鋭化し、その先端部にIr，Ru，Re，Osな
どの仕事函数が低く電子放射を容易にする金属被
膜７３を被着したものである。
面図で、第１図ｂは電子放射する側の電極７先端
部の拡大断面図である。本実施例では電子放射側
電極７として、第４図の従来例と同様に高融点金
属棒７１の先端部に多孔質高融点金属粉末焼結体
の間隙部分に電子放射性物質を含浸した含浸型電
極７２をロウ材で固着し、含浸型電極７２の先端
部を尖鋭化し、その先端部にIr，Ru，Re，Osな
どの仕事函数が低く電子放射を容易にする金属被
膜７３を被着したものである。
このIr，Ru，Re，Osなどの金属は仕事函数が
低く約1.6eV位で、Baなどを含む電子放射性物質
を含浸した含浸型電極の仕事函数1.8〜1.9eVより
相当低く尖鋭端部のみから安定して電子放射を得
ることができる。この場合、金属被膜７３として
はIr，Ru，Re，Osなどの単体金属に限らず、こ
れらの合金や酸化物でもよく、またこれら以外の
電子放射を容易にする金属類でもよい。
低く約1.6eV位で、Baなどを含む電子放射性物質
を含浸した含浸型電極の仕事函数1.8〜1.9eVより
相当低く尖鋭端部のみから安定して電子放射を得
ることができる。この場合、金属被膜７３として
はIr，Ru，Re，Osなどの単体金属に限らず、こ
れらの合金や酸化物でもよく、またこれら以外の
電子放射を容易にする金属類でもよい。
この放電管で両電極間に約20Vの電圧を印加す
れば放電し、ガラス管内部に充填したガス３の種
類に応じた発光色が放出される。
れば放電し、ガラス管内部に充填したガス３の種
類に応じた発光色が放出される。
本実施例では電子放射側電極にのみ含浸型電極
を使用する例で説明したが、他側の電極に本考案
による電極を使用しても動作することは言う迄も
ない。
を使用する例で説明したが、他側の電極に本考案
による電極を使用しても動作することは言う迄も
ない。
（考案の効果）
本考案によれば放電管の電子放射側電極が低い
温度でしかも先端のみから電子放射し易いため電
極の損耗が少なくかつ安定した放電を得ることが
できる。
温度でしかも先端のみから電子放射し易いため電
極の損耗が少なくかつ安定した放電を得ることが
できる。
第１図ａは本考案の一実施例である放電管の概
略断面図、第１図ｂは本考案の一実施例である電
極先端部の拡大図、第２図は従来の放電管の概略
断面図、第３図は従来の放電管電極の使用状態を
示す先端部の拡大図、第４図は従来の電極先端部
の他の実施例である。 １……電極、２……ガラス管、３……希ガス、
４……電源、７……電極、７１……高融点金属
棒、７２……含浸型電極、７３……金属被膜。
略断面図、第１図ｂは本考案の一実施例である電
極先端部の拡大図、第２図は従来の放電管の概略
断面図、第３図は従来の放電管電極の使用状態を
示す先端部の拡大図、第４図は従来の電極先端部
の他の実施例である。 １……電極、２……ガラス管、３……希ガス、
４……電源、７……電極、７１……高融点金属
棒、７２……含浸型電極、７３……金属被膜。
Claims (1)
- 先端を尖鋭にして対向配置した二本の電極と、
該二本の電極を内部に封止したガラス管と、該ガ
ラス管内に希ガスを封入した放電管において、少
なくとも一方の電極の先端部を多孔質高融点金属
体に電子放射性物質を含浸させた含浸型電極で形
成すると共に、該含浸型電極の尖鋭にした先端部
に仕事函数を低下させるIr，Ru，Re，Osのうち
いずれか１種類の金属膜を被着したことを特徴と
する放電管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17534284U JPH043388Y2 (ja) | 1984-11-19 | 1984-11-19 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17534284U JPH043388Y2 (ja) | 1984-11-19 | 1984-11-19 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6190157U JPS6190157U (ja) | 1986-06-12 |
| JPH043388Y2 true JPH043388Y2 (ja) | 1992-02-03 |
Family
ID=30732949
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17534284U Expired JPH043388Y2 (ja) | 1984-11-19 | 1984-11-19 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH043388Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000045417A1 (fr) | 1999-01-26 | 2000-08-03 | Hamamatsu Photonics K.K. | Electrode pour tube a decharge et tube a decharge l'utilisant |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2610597B2 (ja) * | 1988-02-23 | 1997-05-14 | ウシオ電機株式会社 | 高圧放電灯用電極 |
-
1984
- 1984-11-19 JP JP17534284U patent/JPH043388Y2/ja not_active Expired
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000045417A1 (fr) | 1999-01-26 | 2000-08-03 | Hamamatsu Photonics K.K. | Electrode pour tube a decharge et tube a decharge l'utilisant |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6190157U (ja) | 1986-06-12 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4105910A (en) | Fluorescent lamp with an integral fail-safe and auxiliary-amalgam component | |
| US5585694A (en) | Low pressure discharge lamp having sintered "cold cathode" discharge electrodes | |
| US2339392A (en) | Cathode | |
| DE1220039B (de) | Elektrische Metalldampflampe | |
| US4097762A (en) | Xenon arc discharge lamp having a particular electrode composition and wherein the arc discharge is obtained without heating the electrode | |
| US2497496A (en) | Electrode structure for electric discharge devices or lamps | |
| JPH043388Y2 (ja) | ||
| US11164736B2 (en) | Electrode for a discharge lamp, discharge lamp and method for producing an electrode | |
| GB1430723A (en) | Mass for a high-temperature-resistant emission electrode and process for the production of said mass | |
| JP2773174B2 (ja) | 電極材料 | |
| GB1307417A (en) | Mercury-vapour discharge lamp | |
| EP1150335A1 (en) | Electrode for discharge tube and discharge tube using it | |
| JP3152134B2 (ja) | 放電ランプ用電極およびその製造方法 | |
| KR19990077092A (ko) | 가스 봉입 방전 갭 | |
| JP3363816B2 (ja) | 放電管用電極及びこれを用いた放電管 | |
| US3837909A (en) | Coated coil emissive electrode | |
| JP2754647B2 (ja) | 電極材料の製造方法 | |
| US3259778A (en) | Starting of high temperature electrode lamps | |
| US2446157A (en) | Electrode | |
| US2600112A (en) | Electron emitter | |
| JPH11288689A (ja) | 放電管用の電極 | |
| JPS6336929Y2 (ja) | ||
| JP2623094B2 (ja) | 冷陰極型放電灯装置 | |
| JP2720400B2 (ja) | 放電灯とその製造方法 | |
| CA1172683A (en) | Electron emitting coating in metal halide arc lamp |