JPH04338001A - 生ごみ収納庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は生ごみ収納庫、特にオ
ゾン脱臭器を備えた生ごみ収納庫に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般家庭の台所等から出る食物の屑、い
わゆる“生ごみ”は、時間の経過と共に腐敗が進行し、
これに伴う悪臭を排除するよう構成された生ごみ収納庫
が従来より提供されている。図３にその一従来例の垂直
断面側面図を示す。生ごみ９を入れるごみ容器５が収納
されている収納庫（本体）４は、その背部が家屋の例え
ば台所外壁８に固定されており、この外壁８を貫通して
投入用のダクト６が設けられている。生ごみ９の投入口
７ａは例えば屋内の台所に開口しており、投入口７ａに
は投入蓋７が設けられている。また、生ごみ９の腐敗臭
が屋内に流入しないよう、投入蓋７を開けたとき、収納
庫４上部のルーバ３の裏面に配設されている換気扇２０
を駆動することにより、収納庫４内の臭気を外部へ排気
するように構成されていた。

【０００３】しかしながら、以上のような従来例にあっ
ては、発生した腐敗臭を外部に排出するのみであるため
、屋内での防臭目的は、ある程度達成されるが、屋外に
これを放出することになり、公衆衛生上好ましくなく、
基本的に脱臭することが望ましい。一方、従来、例えば
特開昭６３−１６９１４３号公報に「脱臭装置のオゾン
発生量制御装置」が一般的用途用に開示されているが、
この種の生ごみ収納庫に適用した事例は皆無であった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この発明は、以上のよ
うな従来例の諸局面にかんがみてなされたもので、生ご
みの投入時のみに受動的に臭気の流入を防止するだけで
なく、積極的にごみ容器５中の生ごみ９の腐敗の進行を
抑え、殺菌，脱臭を行う衛生的なこの種の生ごみ収納庫
の提供を目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】このため、この発明にお
いては、家屋外壁面に設置され、投入口により屋内と連
結された生ごみ収納庫において、この生ごみ収納庫内に
オゾン発生式脱臭手段を備えると共に、この脱臭手段の
駆動時間を、前記生ごみ収納庫内に配設した温湿度検知
手段もしくは臭気検知手段のいずれかにより制御するよ
う構成することにより、前記目的を達成しようとするも
のである。

【０００６】

【作用】以上のような構成により、容器中に存在する生
ごみがオゾンと接触して腐敗進行が抑制され、殺菌，脱
臭作用も行われるため、屋内，屋外双方に対して極めて
衛生的である。

【０００７】

【実施例】以下に、この発明を実施例に基づいて説明す
る。図１に、この発明に基づく生ごみ収納庫の一実施例
の垂直断面側面図（図３相当図）を示し、図３における
と同一（相当）構成要素は同一符号で表わし、重複説明
は省略する。 （構成）この発明の特徴は、収納庫４内のごみ容器５の
上部にオゾン発生装置を配設したことにある。これに使
用されるオゾン発生器１は、収納庫４内に収まる簡易形
のもので、酸素もしくは空気を通じて高電流密度の電気
が放電することにより、酸素の一部がオゾンに変換され
て発生する公知の装置である。このオゾンの噴射口２ａ
は、ごみ容器５に向けられている。また、このごみ容器
５の上部には、オゾン発生器１に隣接して、収納庫４内
の温湿度を検知する温湿度センサ１１の出力に基づいて
オゾン発生器１の駆動時間を制御するための駆動制御部
１０が配設されている。

【０００８】（動作）生ごみ９の腐敗は季節によりその
進行速度が異なり、その速度は収納本体４内の温湿度に
深く関連している。このため、その脱臭，殺菌に必要な
オゾン量は、庫内の温度の高さに比例し、また、湿度の
高い時はオゾン発生器１の発生量自体が減少するため、
脱臭，殺菌に必要なオゾン量を確保するための制御を必
要とする。前記駆動制御部１０は、このような温湿度の
変化に基づいてオゾンの発生量を可変することができ、
脱臭，殺菌に必要なオゾン量を供給するよう構成されて
いる。

【０００９】（制御）この駆動制御部１０には、オゾン
を発生させる状態すなわちオゾン発生器１の電源をオン
状態にする時間と、オゾン発生の停止した状態すなわち
オゾン発生器１の電源をオフ状態にする時間とを庫内の
温湿度によって制御するための回路が設けられており、
例えば、夏場にはオゾン発生器１を５分間運転し、５分
間停止するよう制御を行い、また、冬場には５分間運転
し、３０分間停止するよう制御を行う。

【００１０】以上の構成より、オゾンの噴射口１ａはご
み容器５に向けられており、オゾン発生器１内の不図示
のファンの駆動とともにオゾン発生器１が駆動されると
、生ごみ９に直接オゾンが噴射されるので、効率よく脱
臭・殺菌が行われる。オゾンによる脱臭はその強力な酸
化力を用いたもので、臭気を酸化することにより脱臭さ
れる。また、このファンにより、生ごみ９の乾燥も促進
されるので水たれ等を生ずることがなく、衛生的である
。さらに、脱臭・殺菌に必要なだけのオゾンの量が収納
本体４内に放出されるので、無駄がなく経済的であり、
その分、オゾン発生器１の寿命も伸びることになる。又
、オゾン発生量を可変させるために、オゾン発生器の電
圧、電流もしくは周波数を変えても良い。

【００１１】（第２の実施例）図１の（　　）内に、前
記温湿度センサ１１に代えて臭気センサ１１ａを配設し
た実施例を示す。 （構成）前記実施例の（構成）説明において、「温湿度
センサ１１」を、「臭いセンサ１１ａ」と置換えるだけ
で他は全く同様であり、重複説明は省略する。 （動作）生ごみ９の腐敗等の臭気物質は、表１に示すよ
うな臭気物質の濃度と臭気強度の関係が存在する。

【００１２】

【表１】

【００１３】また、生ごみ９の腐敗は季節によりその進
行速度が異なり、腐敗が進行するにしたがって収納庫４
内の臭気物質の濃度は上昇する。そのため、臭いの源と
なる臭気物質の濃度に応じて線形特性の出力をする臭気
センサ１１ａによって、収納庫４内の臭気物質の濃度を
感知し、臭気物質の濃度に基づいてオゾンの発生量を可
変することができ、臭気に応じたオゾンの量を供給する
ように構成されている。

【００１４】（制御）前記第１実施例の（制御）説明中
、「オゾン発生器１の電源をオフ状態にする時間とを温
湿度によって制御する回路」とあるのを「……臭気によ
って……」と読換えるのみで、他は全く同様であり、重
複説明は省略する。

【００１５】（第３の実施例）図２に、本発明のさらに
他の実施例の図１相当図を示す。この実施例は、前記第
１及び第２実施例の図１における構成に加え、収納本体
４の上部側面に設けられたルーバ３の裏面に触媒または
活性炭２を設けたものである。活性炭２は、強い吸着性
を有することから、脱臭剤として用いられている。また
、未反応のオゾンがこの活性炭２のフィルタを通過する
ことにより、（１）式に示すように、オゾンと炭素との
反応により二酸化炭素と酸素とが生成され、収納本体４
内から大気へのオゾンの放散はない。またオゾンが活性
炭フィルタを通過することにより、活性炭２は再活性化
される。また、炭素系触媒は活性炭２に比べ、その寿命
が長いという利点がある。２Ｏ３　＋２Ｃ→２ＣＯ２　
＋Ｏ２　……（１）以上の構成により、脱臭・殺菌に必
要なだけのオゾンの量が収納庫４内に放出されるので無
駄がなく経済的である。また、触媒または活性炭２によ
る脱臭も行われるから、脱臭効果が向上する。さらに触
媒または活性炭２により残留オゾンは除去されるので収
納庫４内から大気へオゾンが放散することもなく、大気
を汚染することもない。

【００１６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
オゾン発生器を生ごみ収納庫内に設けたことにより、オ
ゾンは生ごみに接触するので、生ごみは乾燥し、脱臭・
殺菌を迅速に行うことができる。この結果、生ごみの腐
敗進行を抑え、殺菌・脱臭を行う衛生的な生ごみ収納庫
を提供することができる。また、オゾンの発生量を制御
するための駆動制御部を設けたことにより、収納庫内部
の温湿度または臭気の変化に応じて必要な量だけのオゾ
ンが供給されるため、無駄がなく経済的であり、オゾン
発生器の寿命も向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】　　本発明の第１，第２の実施例の側断面図

【
図２】　　本発明の第３の実施例の側断面図

【図３】　
　従来例の図１相当図

【符号の説明】

１　　オゾン発生器 ４　　収納庫 ５　　ごみ容器 ７ａ　　投入口 １０　　駆動制御部 １１　　温湿度センサ １１ａ　　臭気センサ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　家屋外壁面に設置され、投入口により
   屋内と連結された生ごみ収納庫において、この生ごみ収
   納庫内にオゾン発生式脱臭手段を備えると共に、この脱
   臭手段の駆動時間を、前記生ごみ収納庫内に配設した温
   湿度検知手段もしくは臭気検知手段のいずれかにより制
   御するよう構成したことを特徴とする生ごみ収納庫。