JPH0433474Y2 - - Google Patents

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JPH0433474Y2
JPH0433474Y2 JP1986037356U JP3735686U JPH0433474Y2 JP H0433474 Y2 JPH0433474 Y2 JP H0433474Y2 JP 1986037356 U JP1986037356 U JP 1986037356U JP 3735686 U JP3735686 U JP 3735686U JP H0433474 Y2 JPH0433474 Y2 JP H0433474Y2
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elastic body
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はピストンの片側にデイスクバルブとリ
ーフバルブを設け、これらのバルブで伸・圧両方
の減衰力を発生させる二輪車、四輪車用油圧緩衝
器の減衰力発生装置に関する。
〔従来の技術〕
二輪車、四輪車用油圧緩衝器において、ピスト
ンの両側にバルブを設け、このバルブでそれぞれ
伸・圧の減衰力を発生させる減衰力発生装置が知
られている。しかし、このようにピストン端面両
側にバルブを設けることはスペース的に不利であ
り、部品点数が多く、構造が複雑となる。
この為ピストンの片側のみにバルブを設けた減
衰力発生装置として第4図の構造のものが開発さ
れている。
この装置はピストン1の上端に高さの高い外側
環状シート2とこれより低い内側環状シート3を
並列に起立し、二つの環状シート2,3間に環状
溝11を区画し、この環状溝11にはピストン1
に設けたポート10が開口している。
更に内側シート3上にはシム7を当接し、この
シム7上にリーフバルブ5の内周基端を当接する
と共に外端側は環状溝11内に延びている。又、
リーフバルブ5上にオリフイス12を穿つたノン
リタンバルブ4を当接すると共にこのノンリタン
バルブ4の外端下面を外側環状シート2上に当接
させ、この時リーフバルブ5はポート12に対向
している。
ノンリタンバルブ4とバルブストツパ8との間
にノンリタンスプリング6を介在させ、このノン
リタンスプリング6はノンリタンバルブ4の基端
を押圧保持している。
ピストン1とバルブストツパ8はピストンロツ
ド9の下部に挿入され、ピストン1の下端はピス
トンナツト等で締め付けられている。
この減衰力発生装置では伸長時に上部油室14
の油がオリフイス12で絞られ、更にリーフバル
ブ5を下方に撓わませながらポート10より下部
油室に流れ、この時オリフイス12とリーフバル
ブ5により伸側減衰力が発生する。
一方、圧縮時にはポート10から流出した油が
リーフバルブ5とノンリタンバルブ4の全体をノ
ンリタンスプリング6に抗して上方に押し上げ、
これらのバルブ5,4の外周から上部油室14に
流れる。
この場合、ノンリタンバルブ6の荷重が小さ
く、両バルブ5,4の受圧面積が大きいのでバル
ブ5,4が大きくリフトし、油の抵抗は小さいか
ら圧側減衰力はほとんど発生しない。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記第4図の装置では、伸側減衰力のみが発生
する片利きバルブであるので、圧側の減衰力を発
生させるにはベースバルブ等の別のバルブ機構が
必要となる。
他方、第4図の装置において、内側環状シート
3と外側環状シート2との高さの差がシム7とリ
ーフバルブ5の厚さの合計と等しい場合にのみノ
ンリタンバルブ4の下面がノンリタンバルブ5の
上面と外側環状シート2のシート面に隙間もなく
均一に当接することができるから、この当接面か
らの漏れもなく減衰力はあらかじめ設定した値を
得る事ができる。
しかし、第5図のように、二つのシート2,3
の高さの差hと、シム7とリーフバルブ5の厚さ
の合計tとに於て、h>tの場合にはリーフバル
ブ5とノンリタンバルブ4との間に隙間δ(=h
−t)が発生し、この隙間δによつて伸側減衰
力、特に低速域でリークの影響が出て減衰力の低
下をまねく。
しかも、この隙間δを無くすことは部品精度管
理上困難であり、これを達成した場合には高コス
トとなつてしまう。
同様に、第6図に示すように、リーフバルブ5
とシム7の厚さの合計tがシート2,3間の高さ
の差hより大きいとき(t>h)は、ノンリタン
バルブ4が外側環状シート2のシート面に確実に
当接せず、隙間δが発生してしまう。この場合に
もやはり、リークが発生し、減衰力の低下をまね
き、しかもこの隙間δの公差管理することが困難
である。つまり、この従来装置においては、前記
したような理由で減衰力のバラツキが非常に大き
くなる。
従つて、本考案の目的は、ピストンの片側のみ
に設けたバルブ機構で押・圧両方の減衰力を発生
させ、更に寸法上、加工上の公差管理をすること
なくバルブ間に隙間を発生させず、よつて減衰力
の低下等のばらつきを防止できる油圧緩衝器の減
衰力発生装置を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本考案の構成はシ
リンダ内にピストンを介してピストンロツドが摺
動自在に挿入され、ピストンの片面にバルブを設
けて減衰力を発生させる油圧緩衝器に於て、ピス
トンの端面に同一高さの内側環状シートと外側環
状シートとを起立すると共に当該二つの環状シー
ト間にピストンのポートに対向する環状溝を区画
させ、前記二つの環状シート上にオリフイスを穿
つたデイスクバルブを均一に当接させ、デイスク
バルブの基端側は前記内側環状シートと当該内側
環状シートより外径の大きいシムとで挾圧固定さ
れ、前記環状溝内にはリーフバルブと弾性体を挿
入し、前記リーフバルブは前記オリフイスに対向
しながらデイスクバルブに均一に当接し、且つ前
記リーフバルブの基端側は前記弾性体とデイスク
バルブとで挾持されると共に弾性体でリフトしな
いような荷重で常時附勢されていることを特徴と
するものである。
〔作用〕
デイスクバルブは二つの環状シートに均一に当
接し、リーフバルブがデイスクバルブ下面に均一
に当接するように押圧され、これにより伸縮作動
時にリークが発生せず、減衰力がばらつかない。
〔実施例〕
以下本考案の実施の一例を第1図〜第3図につ
いて説明する。
油圧緩衝器15はシリンダ13と、シリンダ1
3内にピストン16を介して摺動自在に挿入した
ピストンロツド9とを有し、ピストン16はシリ
ンダ13内に上下二つの油室14を区画してい
る。ピストン16には二つの油室14を通じさせ
るポート17と環状溝18を有し、又ピストン1
6の上部シート面にポート17と対向するバルブ
19を設け、伸縮時にこのバルブ19を撓わませ
て伸・圧両方の減衰力を発生させる。
ピストンロツド9の下部にはバルブストツパ2
0とシム21とデイスクバルブ22とピストン1
6を順次差し込み、これらの部材はピストンロツ
ド9の段部28′とピストンロツド9の下端に螺
着したピストンナツト等で締め付けられて挾持さ
れている。
ピストン16の上端に起立した内側環状シート
27と外側環状シート28は同一の高さに成形さ
れ、これら環状シート27,28間に環状溝18
が区画され、この環状溝18はポート17とデイ
スクバルブ22に設けたオリフイス26と対向し
ている。
デイスクバルブ22は二つの環状シート27,
28の上面に均一に当接し、当該デイスクバルブ
22の基端はシム21と内側環状シート27とで
挾持固定し外周撓みバルブを構成している。
環状溝18内には内側環状シート27の外周に
ガイドされたリーフバルブ23とサポート24と
弾性体である皿ばね25が順次挿入され、皿ばね
25はサポート24を介してリーフバルブ23を
デイスクバルブ22の下面にリーフバルブ自体
を、リフトしないような荷重で当接するように常
時附勢されている。
二つの環状シート27,28の高さが同一であ
ること、リーフバルブ23が皿ばね25で上方に
附勢されていることによりデイスクバルブ22と
二つのシート27,28間及びデイスクバルブ2
2とリーフバルブ23との間には隙間は発生しな
い。
上記の減衰力発生装置によれば、伸長時には第
2図に示すよう、上部油室14の油がオリフイス
26に絞られながら流れ、更にリーフバルブ23
を下方に撓わませながらポート17に流れ、この
時オリフイス26とリーフバルブ23の作用で伸
側減衰力で発生する。
一方、圧縮時には第3図のようにポート17か
ら流出した油がリーフバルブ23とデイスクバル
ブ22を同時に上方に撓わませながら上部油室1
4に流れ、この時リーフバルブ23とデイスクバ
ルブ22の撓みによる圧側減衰力が発生する。
ところで、デイスクバルブ22の基端側上面は
シム21によつて押さえられている為に圧縮時デ
イスクバルブ22とリーフバルブ23のリフト量
を小さく出来、これにより可動マスも小さくな
り、この結果バルブの周波数に対する応答性が向
上する。又、シム21の厚さとバルブストツパ2
0の外径によつてデイスクバルブ22とリーフバ
ルブ23のリフト量の管理も容易にできる。従つ
て、減衰力はデイスクバルブ22とリーフバルブ
23の厚さ、及びシム21の外径によつて低・中
速域の減衰力を定め高速域の減衰力はシム21の
厚さとバルブストツパ20の外径とによるバルブ
外周のリフト量管理により定められるから、圧側
減衰力の設定幅も広くとれる。
尚又、シム21の外径寸法はリーフバルブ23
の内径とサポート24の内径、いいかえれば内側
環状シート27の外径より大きくしている。この
為皿ばね25がリーフバルブ23とデイスクバル
ブ22を上方に押し上げようとしてもシム21が
対向配置されている為にリーフバルブ23及びデ
イスクバルブ22はリフトされずデイスクバルブ
22と外側環状シート28との間には隙間が発生
せずに減衰力の精度を確保できる。
〔考案の効果〕
本考案によれば、次の効果が得られる。
ピストンの片側にのみデイスクバルブとリー
フバルブが設けられ、伸長時にはリーフバルブ
の撓みによつて伸側減衰力が発生し、圧縮時に
はリーフバルブとデイスクバルブの撓みによつ
て圧側減衰力が発生するから、伸・圧別々のバ
ルブを別々の位置に設ける必要がなく、部品点
数が少なく、バルブの取付スペースが節約さ
れ、構造がコンパクトになる。
デイスクバルブの基端側片面はシムによつて
押さえられている為に圧縮時においてデイスク
バルブとリーフバルブの撓みリフト量を小さく
出来、これにより可動マスも小さくなり、この
結果デイスクバルブとリーフバルブの周波数に
対する応答性が向上する。
シムの外径寸法は内側環状シートの外径より
大きくしているから、弾性体でデイスクバルブ
が上方に附勢されてもこのデイスクは撓みにく
く、従つて外端側がリフトされず外側環状シー
トとの間には隙間が発生せずに減衰力の精度を
確保できる。
リーフバルブの基端側は弾性体とデイスクバ
ルブとで挾持されると共に弾性体でリフトしな
いような荷重で常時附勢されているから、伸長
時にはリーフバルブは外周側のみが撓み、その
撓みによる所望の伸側減衰力を得られる。
外側環状シートと内側環状シートは同一の高
さであるから、デイスクバルブがこれらの各シ
ート上に均一に当接し、且つデイスクバルブに
はリーフバルブが均一に当接して弾性体で附勢
されているから、各シートとデイスクバルブ間
及びデイスクバルブとリーフバルブ間には隙間
が発生せず、リークが無いから減衰力の低下等
のばらつきの発生を防止できる。
たとえ、内外二つの環状シートの高さに加工
誤差があつても、内周側がマイナス寸法の場合
は挾持固定の為に支障がなく、又、リーフバル
ブに厚さ寸法誤差があつても弾性体によつて吸
収され、隙間は発生しない。
寸法、加工上の公差管理が不要であるから、
加工性が向上し、コストダウンを図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図は本考案の一実施例に
係る減衰力発生装置の要部を示す縦断正面図と作
動状態を示す縦断正面図、第4図、第5図、第6
図は縦断の減衰力発生装置の縦断正面図である。 13……シリンダ、16……ピストン、18…
…環状溝、21……シム、22……デイスクバル
ブ、23……リーフバルブ、24……サポート、
25……弾性体、26……オリフイス、27,2
8……環状シート。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) シリンダ内にピストンを介してピストンロツ
    ドが摺動自在に挿入され、ピストンの片面にバ
    ルブを設けて減衰力を発生させる油圧緩衝器に
    於て、ピストンの端面に同一高さの内側環状シ
    ートと外側環状シートとを起立すると共に当該
    二つの環状シート間にピストンのポートに対向
    する環状溝を区画させ、前記二つの環状シート
    上にオリフイスを穿つたデイスクバルブを均一
    に当接させ、デイスクバルブの基端側は前記内
    側環状シートと当該内側環状シートより外径の
    大きいシムとで挾圧固定され、前記環状溝内に
    はリーフバルブと弾性体を挿入し、前記リーフ
    バルブは前記オリフイスに対向しながらデイス
    クバルブに均一に当接し、且つ前記リーフバル
    ブの基端側は前記弾性体とデイスクバルブとで
    挾持されると共に弾性体でリフトしないような
    荷重で常時附勢されていることを特徴とする油
    圧緩衝器における減衰力発生装置。 (2) 弾性体が皿ばねである実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の油圧緩衝器における減衰力発生
    装置。 (3) リーフバルブと弾性体との間にサポートが介
    在されている実用新案登録請求の範囲第1項記
    載の油圧緩衝器における減衰力発生装置。
JP1986037356U 1986-03-14 1986-03-14 Expired JPH0433474Y2 (ja)

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JPS62149644U JPS62149644U (ja) 1987-09-22
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Families Citing this family (5)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013113425A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Hitachi Automotive Systems Ltd 流体圧緩衝器
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JPS5973610A (ja) * 1982-10-20 1984-04-25 Tokico Ltd 油圧緩衝器

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