JPH043328A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［Ｍ業上の利用分野］ 本発明は磁気記録媒体に関する。更に詳細には、本発明
は改良された保ｍｍ滑層を有する磁気記録媒体に関する
。

［従来の技術］ 磁気記録技術は書き換え可能な記録法として、広い分野
でその応用が行われている。この方式の記録原理からも
わかるように、有効な記録再生を行うには磁気ヘッド−
記録媒体間の距離を極力狭める必要がある。

この結果、磁気ヘッド−記録媒体間で頻繁に衝突、摺動
が起こり、したがって磁気ヘッド−記録媒体間の摩擦摩
耗が極めて大きな問題となる。特に最近では、高密度記
録の需要増加に伴い、磁気ヘッド−記録媒体間の狭スペ
ーシング化及び−射的に摩擦摩耗に弱いとされる薄膜型
記録媒体の開発が必要となってきている。特に薄膜型記
録媒体は磁気記録層の表面に金属が露出しているのでヘ
ッドの摺動により削れ易く、−層高い潤滑性が求められ
ている。

このため、先の摩擦摩耗の問題をどれだけ解決できるか
が実用化へのキーポイントとなっている。

また、現在数に実用化されている塗布型磁気記録媒体に
ついても、その耐久性は実用化上支障はないにしても、
より高い耐久面での信頼性を得ることは、偶発的な製品
故障の発生率を低下させる意味からも極めて重要である
。

［発明か解決しようとする課題］ この点を改善するため、磁気記録層の表面に種々の潤滑
剤を塗布することなどが提案されている。

しかし、例えば、パーフルオロアルキルポリエーテルは
貼付きを起こし易く、また、脂肪酸系潤滑剤は磁性層の
腐食を促進するなどの欠点があり、潤滑層に要求される
全ての特性を改善するには至っていない。

本発明は上記従来品が持っていた走行特性または耐食性
が劣るという欠点を解決し、以て耐久性に優れた磁気記
録媒体の提供を目的とする。

［課題を解決するための手段］ 前記目的を達成するための手段として、本発明では、非
磁性基体と磁気記録層からなる磁気記録媒体において、
磁気記録層上に下記の式（Ｉ）〜（ＴＶ＞からなる群か
ら選択される少なくとも一つの有機化合物を含有する潤
滑層を設けたことを特徴とする磁気記録媒体を提供する
。

（式中、ｎはＯ〜３の整数であり、Ｒは炭素数８個以上
の置換または非置換の脂肪族炭化水素基であり、ＲＦは
炭素数４個以上のパーフルオロアルキル基である。） Ｒは例えば、炭素数８個以上のアルキル基（好ましくは
、直鎖状）または二重結合を１〜４個有するアルキレン
基であり、Ｒの一部もしくは全ての水素がフッ素で置換
されていてもよい。

［作用コ 本発明で使用する有機化合物は１分子中にパーフルオロ
アルキル基、脂肪族炭化水素基、および極性部位を有す
るために磁気記録層表面の金属、金属酸化物、バインダ
、防錆材、他の潤滑剤等、全ての物質と相性が良く、磁
気記録層上に均一に潤滑皮膜か形成できるので高い潤滑
性と耐久性が得られる。

更に、本発明で使用する有機化合物は磁性塗料、バック
コート塗料、防錆塗料、他の潤滑剤塗料等と混合して塗
布することもできる。

また、式（Ｉ）の化合物はアルキルイソシアネートとフ
ルオロアルキルアルコールをＭ　付加反応させた物質で
あり、式（ＩＩ）の化合物はアルキルイソシアネートと
フルオロアルキルアミンを重付加反応させた物質であり
、式（ｎｌ）の化合物はアルキルイソチオシアネートと
フルオロアルキルアルコールを重付加反応させた物質で
あり、式１’）の化合物はアルキルイソチオシアネート
とフルオロアルキルアミンを重付加反応させた物質であ
り、これらの化合物は何れも安定性が高く変質しにくい
ため、磁気記録層を侵すこともなく、長期保存や腐食環
境への放置を経ても潤滑特性の変化は少ない。

本発明で使用する上記構造の有機化合物は十分な潤滑性
を発揮するためにＲの炭素数８個以上、ＲＦの炭素数は
４個以上が必要であり、さらに潤滑性能を向上させるた
めにＲは直鎖状であることが好ましい。

また、この有機化合物が液体の場合は、粘度をドげてヘ
ッドとのスティックスリップや貼付きを防止するために
、Ｒ中に二重結合を有することが好ましい。二重結合の
数は多すぎるとアルキル鎖の自由度が減少して潤滑性が
低下するため、４個以下が適当である。

磁気記録層上に上記潤滑層を形成する方法としては、グ
ラビア塗布、スピン塗布、真空蒸着等、通常の有機物層
形成方法がすべて好適に使用される。また磁気記録層上
に直接形成する方法のみではなく、裏面に潤滑層を形成
して磁気記録層に転写させたり、磁性塗料やバックコー
ト塗料に含有させるなど様々な方法が採用され得る。

基体上に形成される磁気記録層は、例えば、γ−Ｆｅ２
０３粉末、Ｆｅ３Ｏ４粉末、Ｃｏ含打ｒ−Ｆｅ２０３粉
末、Ｃｏ含有Ｆｅ３Ｏ４粉末、Ｆｅ粉末、Ｃｏ粉末、Ｆ
ｅ−Ｎｉ粉末などの磁性粉末を結合剤成分および有機溶
剤等と共に基体上に塗布、乾燥するなどの方法で形成し
た塗布型または、Ｃ０％　Ｆｅ１Ｎｉ１Ｃｏ−Ｎｉ合金
、Ｃ０−Ｃｒ合金、Ｃｏ−Ｐ合金、Ｃｏ−Ｎ１−Ｐ合金
などの強磁性金属や合金を真空蒸着、イオンブレーティ
ング、スパッタリング、メツキ等の手段によって基体上
に被着するなどの方法で形成した薄膜型の何れでもよい
。しかし、本発明の特に優れた効果は薄膜型磁気記録媒
体で発揮される。

磁性体がＣｏ単体またはＣｏ合金である場合、これらを
酸化処理し、表面にＣｏ不動態層を形成することもでき
る。この場合、潤滑層はＣｏ不動態層の表面上に形成さ
れる。

磁気記録媒体としてはポリエステルフィルム、ポリイミ
ドフィルムなどの合成樹脂フィルムを基体とする磁気テ
ープ、ガラス板、アルミニウム板、合成樹脂板などを基
体とする磁気ディスクや磁気ドラムなど、磁気ヘッドと
摺接する構造の種々の形態を包含する。

［実施例コ 以Ｆ１実施例により本発明を更に詳細に説明する。

実１１１Ｆ 厚さ１０μｍのポリエステルフィルムを真空蒸着装置に
セットし、１０−６Ｔｏｒｒの真空ＦでＣ。

８ＯＮｉ２０合金を加熱蒸発させ、ポリエステルフィル
ム上に厚さ２０００人のＣｏＮｉ強磁性金属薄膜層を形
成した。その後、酸素３気圧雰囲気下に５０時間放置し
て強磁性金属薄膜磁性層上に厚さ５０人のＣｏ不働態膜
を形成した。次いで、強磁性層金属薄膜層を形成したポ
リエステルフィルムをグラビア塗布装置にセットし、強
磁性金属薄膜層を形成した面に潤滑塗料として下記構造
の有機化合物の０，１ｗｔ％ＺＳ９０　（モンテジソン
社製）溶液を塗布し、乾燥させて強磁性金属薄膜層上に
厚さ１５０人の潤滑層を形成した。その後所定の幅に裁
断し磁気テープを作った。

実施例１における潤滑塗料として下記構造の有機化合物
の０，１ｗｔ％ＺＳ９０溶液を使用した他は同様にして
磁気テープを作った。

実施例１における潤滑塗料として、実施例１で使用した
有機化合物とフォンブリンＺ−ＡＭ２０Ｏｆ（モンテジ
ソン社製）を重量比１：１で混合したＱ、１ｗｔ％ＺＳ
９０混合溶液を使用した他は同様にして磁気テープを作
った。

比較１０一 実施例１における潤滑塗料としてフオンブリンＺ−ＡＭ
２００１のＱ、１ｗｔ％ＺＳ９０溶液を使用した他は同
様にして磁気テープを作った。

土佼帆λ 実施例１における潤滑塗料としてステアリン酸のＱ、１
ｗｔ％イソプロピルアルコール（ＩＰＡ）溶液を使用し
た他は同様にして磁気テープを作った。

比ｍ 実施例１において潤滑層の形成を省いた他は、同様にし
て磁気テープを作った。

支施１」１ 厚さ１０μｍのポリエステルフィルムを真空蒸着装置に
セットし、１０−　”　Ｔｏｒｒの真空下で００８ＯＮ
ｉ２０合金を加熱蒸発させ、ポリエステルフィルム上に
厚さ２０００人のＣｏＮｉ強磁性金属薄膜層を形成した
。その後、酸素３気圧雰囲気下に５０時間放置して強磁
性金属薄膜磁性層上に厚さ５０人のＣｏ不働態膜を形成
した。次いで、強磁性層金属薄膜層を形成したポリエス
テルフィルムをグラビア塗布装置にセットし、強磁性金
属薄膜層を形成した面に潤滑塗料として下記構造のアル
キルフルオロアルキル尿素のＱ、１ｗｔ％ＺＳ９０（モ
ンテジソン社製）溶液を塗布し、乾燥させて強磁性金属
薄膜層上に厚さ１５０人の潤滑層を形成した。その後所
定の幅に裁断し磁気テープを作った。

実施例４における潤滑塗料として下記構造の有機化合物
の０，１ｗｔ％ＺＳ９０溶液を使用した他は同様にして
磁気テープを作った。

Ｃｌｎ　Ｈ３７Ｎ　　ＣＮ　Ｃ２Ｈ４Ｃ６Ｆ　ｌｓＯＨ 尖１１１亀 実施例１における潤滑塗料として、実施例４で使用した
有機化合物とフォンブリンＺ−ＡＭ２０Ｏｆ（モンテジ
ソン社製）を重量比１：１で混合した０、１ｗｔ％ＺＳ
９０混合溶液を使用した他は同様にして磁気テープを作
った。

実１１舛１− 厚さ１０μｍのポリエステルフィルムを真空蒸着装置に
セットし、１０−　”　Ｔｏｒｒの真空下で００８ＯＮ
ｉ２０合金を加熱蒸発させ、ポリエステルフィルム上に
厚さ２０００人のＣｏＮｉ強磁性金属薄膜層を形成した
。その後、酸素３気圧雰囲気下に５０時間放置して強磁
性金属薄膜磁性層上に厚さ５０人のＣｏ不働態膜を形成
した。

次いで、強磁性層金属薄膜層を形成したポリエステルフ
ィルムをグラビア塗布装置にセットし、強磁性金属薄膜
層を形成した面に潤滑塗料として下記構造の有機化合物
のＱ、１ｗｔ％ＺＳ９０　（モンテジソン社製）溶液を
塗布し、乾燥させて強磁性金属薄膜層上に厚さ１５０人
の潤滑層を形成した。その後、所定の幅に裁断し磁気テ
ープを作った。

Ｃ，Ｈ７ＣＨ＝ＣＨＣ，、Ｈ，０Ｎ−Ｃ−○ＣＨ２Ｃ７
Ｆ　ｌｓＳ 失ＩＪｔ＆ 実施例７における潤滑塗料として下記構造の有機化合物
の０．１ｗｔ％ＺＳ９０溶液を使用した他は同様にして
磁気テープを作った。

実施例７における潤滑塗料として、実施例７で使用上た
有機化合物とフォンブリンＺ−ＡＭ２００１（モンテジ
ソン社製）を重量比１：１で混合したＱ、１ｗｔ％ＺＳ
９０混合溶液を使用した他は同様にして磁気テープを作
った。

実［ 厚さ１０μｍのポリエステルフィルムを真空蒸着装置に
セットし、Ｉ　Ｏ−’　Ｔｏｒｒの真空下でＣ。

８ＯＮｉ２０合金を加熱蒸発させ、ポＩＪ　エステルフ
ィルム上に厚さ２０００人のＣｏＮｉ強磁性金属薄膜層
を形成した。その後、酸素３気圧雰囲気トに５０時間放
置して強磁性金属薄膜磁性層上に厚さ５０人のＣｏ不働
態膜を形成した。次いで、強磁性層金属薄膜層を形成し
たポリエステルフィルムをグラビア塗布装置にセントし
、強磁性金属薄膜層を形成した面に潤滑塗料として下記
構造のアルキルフルオロアルキルチル尿素のＱ、１ｗｔ
％ＺＳ９０　（モンテジソン社製）溶液を塗布し、乾燥
させて強磁性金属薄膜層上に厚さ１５０人の潤滑層を形
成した。その後、所定の幅に裁断し磁気テープを作った
。

実施例１０における潤滑塗料としてド記構造のアルキル
フルオロアルキルチオ尿素の０．１ｗｔ％ＺＳ９０溶液
を使用した他は同様にして磁気テープを作った。

実施例１０における潤滑塗料として、実施例１０で使用
したアルキルフルオロアルキルチオ尿素とフォンブリン
Ｚ−ＡＭ２００１　（モンテジソン社製）を重量比１：
１で混合した０、１ｗｔ％ＺＳ９０ａ合溶液を使用した
他は同様にして磁気テープを作った。

以上のようにして作製した各磁気テープを９０分仕様と
して８　ｍｍＶ　Ｔ　Ｒカセットハーフに組み込んで実
機にて走行試験を行った。評価は再生出力が８ｄｂ低下
した延べ走行時間（出力劣化時間：Ｔｌ）、スチル再生
で出力が６ｄｂ低下した時間（スチル寿命二Ｔ２）と第
１回再生時（９０分間）の瞬間目詰まりの回数、及びテ
ープ鳴きの程度により行った。

なおテープ鳴きの評価基準は、Ｏ：鳴かない、△：時々
鳴＜、×：鳴くの３段階によった。また作製直後と６０
℃９０％ＲＨに２週間放置した後のステンレスピンに対
する磁気記録層の摩擦係数により経時安定性を評価した
。結果を下記の表１に示す。

（以下余白） 実施例１〜１２の媒体は出力劣化時間、スチル寿命共に
長く耐久性に優れ、鳴きが少なく、かつ摩擦係数の変化
が無い。一方、比較例１は耐久性は高いが鳴きが多く、
比較例２は鳴きは無いが摩擦係数の変化が大きく、比較
例３は耐久性が著しく劣る。従って、本発明によれば走
行安定性に優れた磁気記録媒体を得ることが出来る。

［発明の効果コ 以上説明したように、本発明の磁気記録媒体で使用され
る潤滑化合物は、磁気記録層表面の金属、金属酸化物、
バインダ、防錆材、他の潤滑剤等、全ての物質と相性が
良（、磁気記録層上に均一に潤滑皮膜が形成できるので
高い潤滑性と耐久性が得られる。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）非磁性基体と磁気記録層からなる磁気記録媒体に
   おいて、磁気記録層上に下記の式（ I ）〜（IV）から
   なる群から選択される少なくとも一つの有機化合物を含
   有する潤滑層を設けたことを特徴とする磁気記録媒体。 ▲数式、化学式、表等があります▼（ I ） ▲数式、化学式、表等があります▼（II） ▲数式、化学式、表等があります▼（III） ▲数式、化学式、表等があります▼（IV） （式中、ｎは０〜３の整数であり、Ｒは炭素数８個以上
   の置換または非置換の脂肪族炭化水素基であり、ＲＦは
   炭素数４個以上のパーフルオロアルキル基である。）
2. （２）Ｒは炭素数８個以上の直鎖状の脂肪族炭化水素基
   である請求項１記載の磁気記録媒体。
3. （３）Ｒは分子中に二重結合を１〜４個含有する脂肪族
   炭化水素基である請求項１または２記載の磁気記録媒体
   。
4. （４）Ｒの分子中の水素原子の一部または全部がフッ素
   で置換されている請求項１〜３の何れかに記載の磁気記
   録媒体。
5. （５）磁気記録層が強磁性金属薄膜である請求項１記載
   の磁気記録媒体。
6. （６）磁気記録層がＣｏを主成分とし、磁気記録層と潤
   滑層との間にＣｏ不動態層が形成されている請求項１記
   載の磁気記録媒体。