JPH0432650A - 風向調整装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、例えば自動車のベンチレータやエアコンなど
の吹出口から吹き出される空気の風向を調整する風向調
整装置に関する。

（従来の技術） この種の風向調整装置は、空気の吹出口内に複数のルー
バを間隔をあけて平行に並べるとともに回動輪で回動自
在に設け、この各ルーバから突設された連動軸をリンク
で回動自在に連結し、そして、リンクを介して複数のル
ーバが一体的に連動回動し、吹出口から吹き出される空
気の風向を調整できるようにしている。

ところで、吹出口から吹き出される風を、集中させて例
えば人に対して集中的に当てたり遠くまで送るようにし
たり、あるいは、広く拡散させるようにし、風量分布を
調整可能とした風向調整装置がある。

このような風向調整装置としては、例えば実開昭５５−
１４９１３５号公報に記載されているように、リンク（
可動連結板）にルーバの連動軸（ピン）を移動可能に嵌
合するガイド溝（長孔）を設け、このリンクをルーバ並
設方向に対して直交する前後方向に移動させることによ
り、各ルーバが平行となって風が真っ直ぐ前方に向かっ
て吹き出す平行状態と、両側のルーバの前端部を中央方
向に傾斜させて風を集中させるようにした集中状態とを
設定できるようにしている。しかし、この風向調整装置
では、風を集中させることはできるが、その集中状態の
ルーバを一体的に連動回動させて集中状態を保ったまま
風向調整することについての方法や構造は示されていす
、集中状態または平行状態での風向調整についてまでは
考えられていなかった。

また、例えば実公平１−４２７５０号公報に記載されて
いるように、ルーバの連動軸（連結ピン）を嵌合するガ
イド溝（ガイドスリット）を設けたリンクを前後に移動
させることにより、複数のルーバが平行となる平行状態
、両側のルーバの前端部が中央側に傾斜する集中状態お
よび両側のルーバの前端部が外側に傾斜する拡散状態を
設定できるようにし、かつ、リンクを支軸を支点として
回動させることにより、複数のルーバを一体的に連動回
動させて風向を調整できるようにしている。しかし、こ
の風向調整装置では、支軸を中心としてリンクを回動さ
せて複数のルーバを一体的に連動回動させるため、各ガ
イド溝の向きが変って各ルーバごとの回動角度がばらば
らになり、例えばルーバの平行状態において、リンクを
回動させても、各ルーバは任意の方向に向けて平行状態
を保ったまま回動ぜず、風向調整を確実に行えない。し
かも、ルーバがわずかしか回動していないにもかかわら
ず、リンクの移動量が大きい外端側のガイド溝の溝端に
外側のルーバの連動軸が当接し、それ以上回動できなく
なるため、風向調整範囲が狭い。

（発明が解決しようとする課題） 上述のように、風量分布を調整可能とした従来の風向調
整装置では、ルーバの平行状態、集中状態または拡散状
態のいずれにおいても、各ルーバの前端部の開き角度を
それぞれの風量分布の状態を保ったまま風向調整するの
は困難であった。

本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、ルー
バによって風量分布の調整を行った状態においてもそれ
ぞれの風量分布の調整状態を保ったまま無理なく一体的
に風向調整することができる風向調整装置を提供するこ
とを目的とするものである。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 本発明は、空気の吹出口２に間隔をあけて並び回動軸１
２でそれぞれ回動自在に設けられた複数のルーバ１１と
、この各ルーバ１１の連動軸１４が嵌合するガイド溝２
２を有し、ルーバ並設方向への直線的な移動によって複
数のルーバ１１を一体的に連動回動させるとともに、ル
ーバ並設方向と直交する前後方向への移動によって各ル
ーバ１１ごとに連動軸１４の位置を各ガイド溝２２で調
整してルーバ前端部の開き角度を可変させるリンク２１
と、このリンク２１をルーバ並設方向に移動自在に支持
し、選択手段４１によってリンク２１を前後方向に選択
的に可動させる支持体３１とを備えた風向調整装置であ
る。

（作用） 本発明では、選択手段４１によって支持体３１とともに
リンク２１を前後方向に移動させることにより、リンク
２１のガイド溝２２によって各ルーバ１１の連動軸１４
の位置を調整してルーバ前端部の開き角度を可変させ、
例えば複数のルーバ１１を平行にした平行状態、ルーバ
前端部を中央側に向けた集中状態、ルーバ前端部を外側
に向けた拡散状態を選択し、風量分布を設定できるよう
にしている。

そして、ルーバ１１の平行状態、集中状態または拡散状
態などのいずれの風量分布の調整状態においても、リン
ク２Ｉを支持体３１に対してルーバ並設方向に平行移動
させれば、各ルーバ１１をそれぞれの風量調整状態を保
ったまま一体的に連動回動させて風向調整できるように
している。

（実施例） 以下、本発明の一実施例の構成を図面を参照して説明す
る。

第１図および第２図は風向調整装置の一例として自動車
のベルチレータを示し、図中１はノ１ウジングで、この
ハウジング１は、前後に開口する吹出口２を形成したケ
ース３を有し、このケース３の前面には前面パネル４が
設けられている。

上記ケース３の吹出口２内には複数のルーバ１１が配設
されている。この各ルーバ１１は、吹出口２の左右方向
（ルーバ並設方向）に等間隔に配置され、上下面中央か
ら突設された回動軸１２がケース３の上下面に形成され
た軸孔１３に回動自在に嵌合されているとともに、上面
後端から上方に突設された連動軸１４がケース３の上面
の各軸孔１３を中心として円弧状に形成された移動溝１
５を移動可能に貫通して上方に突出されている。なお、
中央のルーバ１１の前縁部にはルーバ１１を回動操作す
るためのノブ１６が設けられている。

上記ケース３の上面には、上記複数のルーバ１１を連動
させるリンク２１が配設される。このリンク２１は、左
右方向に長い平板状に形成され、各ルーバ１１の連動軸
１４がそれぞれ移動可能に嵌合されるガイド溝２２が形
成されており、中央のガイド溝２２は前後方向に沿って
形成され、左右のガイド溝２２は前端側が中央のガイド
溝２２に近づくとともに後端側が中央のガイド溝２２か
ら離反するように傾斜状に形成され、各ガイド溝２２の
ほぼ中央部に各連動軸１４が嵌合する状態で各ルーバ１
１が平行になるように設定されている。

上記ケース３の上面には、上記リンク２１を支持する支
持体３１が配設される。この支持体３Ｉは、中央部を開
口した矩形枠状に形成され、その左右両側の前後部に前
後方向に沿ってガイド溝３２が形成されており、そして
、ケース３の上面に前後方向に沿って突設されたガイド
凸部３３上に載置され、各ガイド溝３２に嵌合するスペ
ーサ３４を介してビス３５をケース３の上面に突設され
た取付台３６に螺着することにより、ガイド凸部３３上
を摺動するとともにスペーサ３４に対してガイド溝３２
が摺動して前後方向に移動可能になっている。また、支
持体３Ｉの上面には上記リンク２１の両端部を左右方向
に直線的に摺動自在に嵌合する摺動溝３７を有する支持
枠３８が形成されている。この支持体３１は、リンク２
１がルーバ１１と一緒に回動するのを阻止するとともに
、ルーバ１１の集中状態などの風量分布の調整状態にお
いてもルーバ１１の連動軸１４ごとの間隔をそれぞれの
調整状態に保つ。さらに、支持体３１の右縁部前側には
前後方向に沿ってラック３９が形成されている。

上記ハウジング１８の右側部には、上記支持体３１を前
後に移動させる選択手段４１が設けられている。この選
択手段４１は、上記前面パネル４に上下方向に形成され
た溝４２から操作ノブ４３を先端に設けた操作レバー４
４が上下回動操作可能に突設され、ケース３の右側面に
操作レバー４４の操作に応じてリンクやギヤなどの連動
機構を介して連動回動するギヤ４５が回動可能にねじ止
めされ、このギヤ４５が支持体３１のラック３９に噛合
するようになっている。

次に、本実施例の作用を説明する。

上記のように構成された風向調整装置は、自動車のイン
トルスメントパネルやセンターコンソールの後部などに
埋込み装着されるようになっており、ハウジング１の前
面は車内に臨み、ノ１ウジング１の後部に送風ダクトが
連結され、吹出口２の後部から前方へ向かって空調風が
吹き出すようになっている。

まず、第１図および第２図に示すように、操作レバー４
４がほぼ中央位置（ＮＯＲＭＡＬ位置）に位置されてい
る場合には、第３図に示すように、支持体３１は前後方
向はぼ中間の位置にあってリンク２１はケース３の後端
から／Ｎの距離位置にあり、リンク２１の各ガイド溝２
２のほぼ中央部に各ルーバ１１の連動軸１４が嵌合して
おり、各ルーバ１１は平行状態にある。そのため、吹出
口２から前方へ吹き出す風は、平行状態で前方へ真っ直
ぐ向かう。

そして、このルーバ１１の平行状態で風向調整を行う場
合には、第４図に示すように、中央のルーバ１１のノブ
１６を左方向（または右方向）に操作して中央のルーバ
１１を回動させれば、中央のルーバ１１の連動軸１４で
リンク２１の中央のガイド溝２２の縁部が押されてリン
ク２１が右方向に直線的に摺動し、このリンク２１の摺
動に伴って左右の各ルーバ１１の連動軸１４が左右の各
ガイド溝２２の縁部で押圧されて右方向に回動し、従っ
て、全てのルーバ１１が平行状態のまま左方向に一体的
に連動回動する。

そのため、吹出口２から前方へ吹き出す風は、平行状態
で左方向へ向かう。

また、風を集中させたい場合には、第１図および第２図
に示す操作レバー４４を下部位置（ＳＨＡＲＰ位置）に
操作すれば、第５図に示すように、支持体３１が前方へ
移動して、リンク２１がケース３の後端から１ｓｃｌｓ
＞ＩＮ）の距離位置に移動するため、中央のルーバ１１
は、連動軸１４に対してリンク２１の中央のガイド溝２
２が前方に平行移動するので回動することはないが、両
側の各ルーバ１１は、各連動軸１４がリンク２１の左右
の各ガイド溝２２に沿って中央のルーバ１１から離反す
る左右外方にそれぞれ押圧され、ルーバ前端部が中央の
ルーバ１１に近接するように回動される。そのため、吹
出口２から前方へ吹き出す風は、左右の各ルーバ１１に
よって集中される。

そして、このルーバ１１の集中状態で風向調整を行う場
合には、第６図に示すように、中央のルーバ１１のノブ
１Ｇを左方向（または右方向）に操作して中央のルーバ
１１を回動させれば、中央のルーバ１１の連動軸１４で
リンク２）の中央のガイド溝２２の縁部が押されてリン
ク２１が右方向に直線的に摺動し、このリンク２１の摺
動に伴って左右の各ルーバ１１の連動軸１４が左右の各
ガイド溝２２の縁部で押圧されて右方向に回動し、従っ
て、全てのルーバ１１が左方向に一体的に連動回動する
。そのため、吹出口２から前方へ吹き出す風は、集中状
態で左方向へ向かう。

また、風を拡散させたい場合には、第１図および第２図
に示す操作レバー４４を上部位置（ＷＩＤＥ位置）に操
作すれば、第７図に示すように、支持体３１が後方へ移
動して、リンク２１がケース３の後端から１ｗ　　Ｃ１
ｗ　＜１　＋ｉ　＜ｌ　ｓ　）の距離位置に移動するた
め、中央のルーバ１１は、連動軸１４に対してリンク２
１の中央のガイド溝２２が後方に平行移動するので回動
することはないが、両側の各ルーバ１１は、各連動軸１
４がリンク２１の左右の各ガイド溝２２に沿って中央の
ルーバ１１に接近するようにそれぞれ押圧され、ルーバ
前端部が中央のルーバ１１から左右外方に離反するよう
に回動される。そのため、吹出口２から前方へ吹き出す
風は、左右の各ルーバ１１によって左右に広がった拡散
状態となる。

そして、このルーバ１１の拡散状態で風向調整を行う場
合には、第８図に示すように、中央のルーバ１１のノブ
１６を左方向（または右方向）に操作して中央のルーバ
１１を回動させれば、中央のルーバ１１の連動軸１４で
リンク２１の中央のガイド溝２２の縁部が押されてリン
ク２１が右方向に直線的に摺動し、このリンク２１の摺
動に伴って左右の各ルーバ１１の連動軸１４が左右の各
ガイド溝２２の縁部で押圧されて右方向に回動し、従っ
て、全てのルーバ１１が左方向に一体的に連動回動する
。そのため、吹出口２から前方へ吹き出す風は、拡散状
態で左方向（または左方向）へ向かう。

なお、上記実施例では、選択手段４１として操作レバー
４４を用いて支持体３１を前後移動させるが、レバーに
代えてダイヤルを用い、このダイヤルの回動操作によっ
て支持体３１を前後移動させる構造にしてもよい。

〔発明の効果〕

本発明によれば、選択手段によって支持体とともにリン
クを前後方向に移動させることにより、リンクのガイド
溝によって各ルーバの連動軸の位置を調整してルーバ前
端部の開き角度を可変させ、例えば複数のルーバを平行
にした平行状態、ルーバ前端部を中央側に向けた集中状
態、ルーバ前端部を外側に向けた拡散状態を選択し、風
量分布を設定することができ、かつ、そのルーバのいず
れの風量分布の調整状態においても、リンクを支持体に
対してルーバ並設方向に平行移動させれば、各ルーバを
それぞれの風量分布の調整状態を保ったまま無理なく一
体的に連動回動させて風向調整することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の風向調整装置の一実施例を示す一部分
解状態の斜視図、第２図はその組立状態の斜視図、第３
図はルーバの平行状態での平面図、第４図はその風向調
整状態の平面図、第５図はルーバの集中状態の平面図、
第６図はその風向調整状態の平面図、第７図はルーバの
拡散状態の平面図、第８図はその風向調整状態の平面図
である。 ２・・吹出口、１１・・ルーバ、１２・・回動軸、１４
・・連動軸、２１・・リンク、２２・・ガイド溝、３１
・・支持体、４１・・選択手段。 １１Ｉ［ 導ゆ」し

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）空気の吹出口に間隔をあけて並び回動軸でそれぞ
   れ回動自在に設けられた複数のルーバと、 この各ルーバの連動軸が嵌合するガイド溝を有し、ルー
   バ並設方向への直線的な移動によって複数のルーバを一
   体的に連動回動させるとともに、ルーバ並設方向と直交
   する前後方向への移動によって各ルーバごとに連動軸の
   位置を各ガイド溝で調整してルーバ前端部の開き角度を
   可変させるリンクと、 このリンクをルーバ並設方向に移動自在に支持し、選択
   手段によってリンクを前後方向に選択的に可動させる支
   持体と を備えたことを特徴とする風向調整装置。