JPH0430781Y2 - - Google Patents

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JPH0430781Y2
JPH0430781Y2 JP1986154387U JP15438786U JPH0430781Y2 JP H0430781 Y2 JPH0430781 Y2 JP H0430781Y2 JP 1986154387 U JP1986154387 U JP 1986154387U JP 15438786 U JP15438786 U JP 15438786U JP H0430781 Y2 JPH0430781 Y2 JP H0430781Y2
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container
end plate
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pressure
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JP1986154387U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えばリチウム電池のような、容器
内に過大な昇圧の生ずる虞れのある乾電池容器内
の圧力を外部へ逃がす圧力逃し構造に関するもの
である。
〔従来の技術〕
前述した乾電池容器では、容器内の過大な内圧
を低下させる安全対策の一つとして乾電池容器に
圧力逃し構造が採られているものがある。
ところで、従来のこの種の乾電池容器では、例
えば、第11図に示すように、容器1の正極側
(又は負極側)端面の、正極端子2(又は負極端
子)の内側に、金属の薄板よりなる破裂端板3を
張設固定し、端子2板には、略三角形状の針状突
起4を容器1の内方に向けて切り起し状に形成し
た構造とされている。
この従来の構造では、容器1の内圧の上昇と共
に、破裂端板3が第11図に鎖線で示すように外
方に球面状にふくられで延び、この時破裂端板3
の板面が上記針状突起4に当つて孔があき、この
孔から放圧されるようになつている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところが、上記第11図に示す従来の乾電池容
器の圧力逃し構造では、破裂端板3自身の力で破
断するのではなく、他部材としての針状突起4に
よつて破断するものであるため、作動圧力も一定
せず、しかも針状突起4に当つた部分のみに孔が
あくだけで完全な開放は得られず、内部圧力を一
気に低下させることは出来ず安全圧力逃がし構造
としては不完全なものであつた。
〔考案の目的〕
本考案は、上記の問題点を解決するためになさ
れたものであり、容器の内圧が予じめ定められた
設定圧力に達すると確実に破断し、決められた面
積が完全に開放して破片の飛散もなく、しかも、
乾電池内容物の充填量のさまたげにならない形状
の乾電池容器の圧力逃し構造を提供することを目
的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
前記の目的を達成するため、本考案は、金属の
薄板よりなる破裂端板10を有する乾電池容器で
あつて、 前記破裂端板10は、前記乾電池容器1の端面
開口1bの内縁部に気密的に固着される環板状の
周囲部分11と、該周囲部分11の円形内縁部か
ら容器1の内側に向けて円錐状に傾斜して形成さ
れた遷移部分12と、該遷移部分12の中央部分
を容器1の外側に向けて半球状に突出して形成さ
せた圧力逃し部分13と、が連続して形成されて
なり、前記遷移部分12と圧力逃し部分13の境
界における容器1の外側の面には、前記乾電池容
器1の内部圧力の上昇によつて裂ける弱み線14
が略C形に形成されていることを特徴としてい
る。
〔作用〕
上記の構成において、乾電池容器1の内部圧力
が設計値を越えると、第2図Bに鎖線にて示すよ
うに、一旦円錐状の遷移部分12が外方に座屈反
転し、これにより、上記境界にある弱み線14も
進展して切断し、この弱み線14に沿って破裂端
板10の圧力逃がし部分13が蓋状に起き上がつ
て開口し、所定面積が確実に開口される。この開
口部から内部圧力が逃げて容器内の圧力は一気に
低下する。また、この開口時に、圧力逃し部分1
3は、略C形弱み線14の不連続部によつて容器
1側に結合され、飛散することはない。
〔実施例〕
以下、本考案を図面を参照して詳細に説明す
る。第1図から第10図には本考案の一実施例が
示されている。
まず、第1図乃至第5図を参照して説明する
に、この乾電池容器1では、容器1の端面開口
1bを閉鎖するように、円板状の破裂端板10が
張設固定されている。しかして、この破裂端板1
0は、金属の薄板よりなり外周の周囲部分11、
中間の遷移部分12、及び中央の圧力逃がし部分
13が同心状に一体に連設され、遷移部分12と
圧力逃し部分13の境界には、容器1の内部圧力
の昇圧によつて裂ける弱み線14が略C形に形成
されている。
上記周囲部分11は環板状に形成されて、容器
1の開口端面の内縁に沿つて形成されるフランジ
部1aの内面に、溶接、カシメまたはその他の方
法で重合固着され、遷移部分12は、容器1の内
側に向けて円錐状に傾斜して形成され、また圧力
逃し部分13は容器1の外側に向けて半球状に突
出された凸曲面状(容器の内側から見るときには
凹曲面状)に形成されている。また上記弱み線1
4は、破裂端板10の上記部分の外面にV溝又は
凹溝を刻んで形成したもので、1部を残して円形
状に形成し、残された部分は不連続部15となつ
ている。尚この弱み線14は、プレスにより形成
しても良く、また該弱み線14に沿つて化学的方
法等により材質を弱くして形成することも出来
る。
上記の構成において、乾電池の内部圧力は、破
裂端板10の圧力逃し部分13の凹曲面にかかつ
ているが、破裂端板10の引張強さは、その直径
と厚さに比例するので、通常の正常圧力のもとで
は第3図に示す状態で変形されることなく張設さ
れている。ところで、上記破裂端板10内面の凹
曲面に作用する内部圧力が、その設計値を越える
と、第2図に鎖線にて示すように、円錐状の遷移
部分12が外方に反転して座屈し、第4図及び第
5図に示すように、これと同時に弱み線14に沿
って裂け、半球状の圧力逃がし部分13が、缶詰
の蓋に似た状態で持ち上るが、不連続部15は裂
けないので、圧力逃し部分13は完全には離れな
い。
上記の構成によれば、疲労やクリーブで破裂端
板10が事前に破損するということはなく、また
破裂後、圧力逃し部分13は不連続部15によつ
て容器1の側に結合されていることから破片が飛
散するということもない。また圧力逃し部分13
が蓋状に開くものであるから、予じめ決められた
面積が完全に開放することになる。
第6図乃至第10図は、破裂端板10の容器1
への取付構造の変形例を示す図である。
第3図(第5図)、並びに第6図及び第7図は、
正極端子部に取り付けた例を示し、第8図乃至第
10図は、負極端子部に取り付けた例を示す。
第6図及び第7図は、端面フランジ1cを容器
1の本体とは別に形成してその内壁面に固着し、
該フランジ1cの内面(第6図)又は外面(第7
図)に破裂端板10を固設した例である。尚同図
中、20は正極端子で、外周に圧力放出孔21が
形成されている。
第8図は、容器1の本体と一体に形成したフラ
ンジ1aの内面に固設した例であり、第9図は、
同フランジ1aの内周に一体に負極端子22を形
成したもの、第10図は、容器1の筒状本体の内
壁面に直接破裂端板10を固設した例である。
尚、乾電池容器の外形等によつては、破裂端板
とその内部形状は、角形、楕円形等の形状とする
ことが出来る。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案に係る乾電池容器
の圧力逃し構造によれば、破裂端板10の周囲部
分11の円形内縁部から容器1の内側に向けて円
錐状に傾斜する遷移部分12を形成し、該遷移部
分12の中央部分を容器1の外側に向けて半球状
に突出させて圧力逃がし部分13を形成させると
共に、遷移部分12と圧力逃し部分13の境界に
おける容器1の外側面に略C形の弱み線14を形
成させるようにしたので、容器1の内部圧力が設
計値を越えると、第2図Bに鎖線にて示すよう
に、一旦円錐状の遷移部分12が外方に座屈反転
し、この座屈反転により、上記境界にある略C形
弱み線14が進展して切断開口され、乾電池容器
内の過剰圧力が放出される。また上記遷移部分1
2の座屈反転も、その境界の弱み線14の存在に
より比較的低圧の設定圧によつて行なわれる。従
つて、上記遷移部分12が座屈反転する所定の内
圧で確実に過剰圧力が放出される。すなわち、上
記略C形弱み線14は、上記折曲境界に形成され
るところから、上記反転圧力の設定が容易な座屈
反転時の内圧により確実に切断し、その信頼性と
安全性が大幅に向上する。
さらに、開口後、上記圧力逃し部分13は、弱
み線の不連続部によつて容器1の側に保持されて
飛散するという危険がない。
また、破裂端板の形状を、周囲部分の内縁部か
ら、単に半球状の部分を凹陥して設けただけの形
状とすれば、この半球状の部分により乾電池の容
積が小さくなるという不具合があるが、本考案で
は、周囲部分11の内縁部から容器の内側に向け
て円錐状に形成した遷移部分2の中央部分を容器
1の外側に向けて半球状に突出して圧力逃し部分
13を形成したので、この圧力逃し部分13の内
側の分だけ容器内容積が大きくなり、乾電池内容
物の容積を増加させることが出来る利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例に係る乾電池容器
の破裂端板の平面図、第2図A,Bは第1図の
−線断面図とその一部の拡大図、第3図は、破
裂端板の容器への取付状態を示す断面図、第4図
及び第5図は、破裂端板の作用を示す断面図、第
6図及び第7図は、破裂端板の正極側への取付状
態を示す断面図、第8図、第9図及び第10図
は、破裂端板の負極側への取付状態を示す断面
図、第11図は従来例を示す一部を破断した正面
図である。 1……容器、10……破裂端板、14……弱み
線。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 金属の薄板よりなる破裂端板を有する乾電池容
    器であつて、 前記破裂端板10は、前記乾電池容器1の端面開
    口1bの内縁部に気密的に固着される環板状の周
    囲部分11と、該周囲部分11の円形内縁部から
    容器1の内側に向けて円錐状に傾斜して形成され
    た遷移部分12と、該遷移部分12の中央部分を
    容器1の外側に向けて半球状に突出して形成させ
    た圧力逃し部分13と、が連続して形成されてな
    り、前記遷移部分12と圧力逃し部分13の境界
    における容器1の外側の面には、前記乾電池容器
    1の内部圧力の上昇によつて裂ける弱み線14が
    略C形に形成されていることを特徴とする乾電池
    容器。
JP1986154387U 1986-10-09 1986-10-09 Expired JPH0430781Y2 (ja)

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JPS6360273U JPS6360273U (ja) 1988-04-21
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JP2792947B2 (ja) * 1989-10-19 1998-09-03 三洋電機株式会社 密閉型電池
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