JPH0424859Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、発泡飲料水等を収納したキヤツプ付
き容器に係り、やや詳しくは容器体口部の開放を
容易かつ迅速に行えるようにしたキヤツプ付き容
器に関するものである。

「従来の技術及び考案が解決しようとする問題
点」 発泡性の飲料水等を収納したキヤツプ付き容器
として、胴部より口頚部を起立した容器体と、上
記容器体口頚部上面に周壁を剥離可能且つ気密に
固着させるとともに、口頚部上端面開口を閉塞す
るシール紙状片と、上記口頚部外周に、螺合或い
は、突条相互の乗り越え嵌合等の手段で着脱可能
に嵌合させた周壁上端縁より頂壁に延設してなる
キヤツプとからなるものが知られている。これら
は、その口部を開放するに当つて、キヤツプを口
頚部から離脱させた後、内容物の飛散を予防する
ためにシール紙状片を最初少し剥してガス抜きを
行つてから完全に剥離させて使用しており、開封
作業に面倒を伴つていた。

本考案は、この様な点を考慮して、キヤツプ頂
壁を押し下げるだけでキヤツプの嵌合が外れ、し
かも同時に容器体内のガス抜きも行えて開封作業
がより容易に行えるキヤツプ付き容器を提案する
ものである。

「問題点を解決するための手段」 本考案キヤツプ付き容器は上記問題点を解決す
るため、胴部２上端に口部３を形成させた容器体
１と、該容器体口部を閉塞させて容器体口頂面に
貼着させたシール紙状片６と、上記容器体口部に
嵌合された弾性変形可能なキヤツプ７とからな
り、上記容器体口部の口頂面４を巾広に形成させ
ると共に、口部上端外周部のやや下方に嵌合溝５
を周設させ、かつ上記キヤツプ頂壁８は、凸球面
状に上方へ弯曲形成されると共に該頂壁周縁から
垂設させた周壁９下端部内面に付設させた突条１
０を上記嵌合溝内に頂壁反転状態での離脱が可能
に嵌合させ、かつ頂壁外周に反転板部分１１を残
して該部分内方の頂壁裏面から垂設させた短筒１
２下端を上記口頂面上へ載置させ、上記頂壁中央
部裏面から上記シール紙状片突刺し用の針１３を
垂設させて構成した。

「作用」 図が示す状態では、容器体口部３がシール紙状
片６で閉塞され、該シール紙状片はキヤツプ７で
保護されている。

この状態から容器体口部を開放する場合は、ま
ずキヤツプ頂壁８の中央部を下方へ強く押圧す
る。

これにより、キヤツプ頂壁は図中の想像線が示
すように弾性反転すると共に、キヤツプ頂壁９の
下端部が大径に弾性変形する。

この結果、キヤツプ側の突条１０と口部側の嵌
合溝５との係合が触れ、キヤツプの離脱が可能と
なる。

なお、上記した弾性反転時には針１３がシール
紙状片６に突刺さり、該シール紙状片の一部を破
截する。これによつて、容器体１内のガス抜きが
行われる。

このようにして、容器体口部からキヤツプを取
外した後、シール紙状片を一時に剥離すれば良
い。

「実施例」 以下、本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。

本考案に係るキヤツプ付き容器は、胴部２上端
に口部３を形成させた容器体１と、該容器体口部
を閉塞させて容器体口頂面に貼着させたシール紙
状片６と、上記容器体口部に嵌合された弾性変形
可能なキヤツプ７とからなる。本実施例において
上記シール紙状片６はアルミシールにて形成して
いる。

そして、上記容器体口部の口頂面４を巾広に形
成させると共に、口部上端外周部のやや下方に嵌
合溝５を周設させ、かつ上記キヤツプ頂壁８は、
凸球面状に上方へ弯曲形成させると共に該頂壁周
縁から垂設させた周壁９下端部内面に付設させた
突条１０を上記嵌合溝内に嵌合させ、かつ頂壁外
周に反転板部分１１を残して該部分内方の頂壁裏
面から垂設させた短筒１２下端を上記口頂面へ載
置させ、上記頂壁中央部裏面から上記シール紙状
片突刺し用の針１３を垂設させている。

「考案の効果」 以上説明した如く本考案キヤツプ付き容器は、
既述構成としたことにより、キヤツプ頂壁を下方
に押圧するという簡単な操作によりキヤツプの嵌
合が外れ、しかも、同時に頂壁裏面より垂設させ
た針によりシール紙状片の一部を破截してガス抜
きを行えるため、この種の従来品と比較して開封
操作がより簡便となつた。又、この際キヤツプの
嵌合が外れるにもかかわらず、キヤツプの短筒及
び頂壁により口部上端面開口は閉塞されているた
め、例え内容物の噴出があつても、外部に飛散す
るのを防止できる利点もある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案容器の一実施例を示す要部断面図で
ある。 １……容器体、６……シール紙状片、７……キ
ヤツプ、１３……針。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 胴部２上端に口部３を形成させた容器体１と、
   該容器体口部を閉塞させて容器体口頂面に貼着さ
   せたシール紙状片６と、上記容器体口部に嵌合さ
   れた弾性変形可能なキヤツプ７とからなり、上記
   容器体口部の口頂面４を巾広に形成させると共
   に、口部上端外周部のやや下方に嵌合溝５を周設
   させ、かつ上記キヤツプ頂壁８は、凸球面状に上
   方へ弯曲形成させると共に該頂壁周縁から垂設さ
   せた周壁９下端部内面に付設させた突条１０を上
   記嵌合溝内に頂壁反転状態での離脱が可能に嵌合
   させ、かつ頂壁外周に反転板部分１１を残して該
   部分内方の頂壁裏面から垂設させた短筒１２下端
   を上記口頂面上へ載置させ、上記頂壁中央部裏面
   から上記シール紙状片突刺し用の針１３を垂設さ
   せたことを特徴とするキヤツプ付き容器。