JPH04304476A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複写機、レーザービー
ムプリンタ等の感光体（ドラム）を用いた画像形成装置
に係り、詳しくは残留トナーを除去するための弾性体ブ
レードを用いて感光体に所定電圧を印加する装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】一般に、画像形成装置は、感光ドラムの
周囲にクリーニング装置、前除電装置及び１次帯電装置
等が配置されている。クリーニング装置は、感光ドラム
の表面に摺接するクリーニングブレードを有しており、
該ブレードがドラムに残留しているトナーを掻落してド
ラム表面を清浄にする。また、前除電装置は、前露光ラ
ンプ又は交流電圧が印加されるコロナ放電器からなり、
感光ドラムの残量電荷を除電する。そして、１次帯電装
置は、所定直流電圧が印加されるコロナ放電器からなり
、感光ドラムにプラス又はマイナスの電荷を帯電する。 なお、除・帯電装置には、コロナ放電器の外、導電性ロ
ーラや導電性ブラシによる接触タイプのものもある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従って、従来の画像形
成装置は、感光ドラムの周囲に、画像露光装置、現像装
置、転写・分離装置及びクリーニング装置の外、前除電
装置及び１次帯電装置を必要とし、その分装置が複雑化
して、画像形成装置の更なる小型化及びコストダウン化
の妨げになっている。

【０００４】また、クリーニング装置は、クリーニング
ブレードによる掻落し作用のみでは静電的に強く吸着し
ているトナーを充分に除去することは困難であり、従っ
て、クリーニング装置の前方部分に、交流電圧又はトナ
ーと逆極性の直流電圧が印加されているコロナ放電器又
は露光ランプ等のクリーニング前除電装置を設置し、感
光ドラムへのトナー静電吸着力を弱めて、ブレードによ
るクリーニング作用の効率を向上することが好ましいが
、該除電装置を設置することは、装置を複雑化する原因
となってしまう。

【０００５】そこで、本発明は、クリーニングブレード
に帯電装置及び除電装置の機能を付加し、もって小型化
及びコストダウン化を図ると共に、クリーニング効率を
も向上した画像形成装置を提供することを目的とするも
のである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、例えば図１及び図２を参照し
て示すと、感光体（１）の表面に摺接して、該感光体上
に残留しているトナー（２）を掻落するブレード（３）
を有するクリーニング装置（５）を備えてなる画像形成
装置（６）において、前記ブレード（３）を導電性材に
て形成すると共に、該ブレードに、感光体除電用の交流
電圧（Ａ）及び感光体帯電用の直流電圧（Ｄ）を連通し
、かつこれら交流電圧及び直流電圧を、画像形成作動に
応じてそれぞれ独立して適宜印加する制御手段（Ｕ）を
設けてなる、ことを特徴とする。

【０００７】

【作用】以上構成に基づき、感光体（１）の回転開始に
伴い、制御手段（Ｕ）が交流電圧（Ａ）を印加すると、
ブレード（３）を介して感光体（１）の表面は除電され
る。この状態で、該感光体（１）の画像形成領域が該ブ
レード（３）部分に到達すると、制御手段（Ｕ）は所定
直流電圧（Ｄ）を印加して、感光体表面に所定電荷を帯
電する。そして、露光することにより、該感光体（１）
の画像形成領域に静電潜像を形成し、更に現像装置によ
りトナー（２）を感光体表面に吸着して可視像化し、そ
して該トナー像をシートに転写する。この際、感光体（
１）の画像形成領域がブレード（３）部分を追加すると
、制御手段（Ｕ）は、直流電圧（Ｄ）の印加を停止し、
交流電圧（Ａ）のみ印加状態に保持する。この状態では
、感光体（１）の表面が除電状態となり、静電潜像を除
去すると共に、トナー（２）も除電されて感光体（１）
への吸着力を弱める。従って、感光体（１）の表面に付
着している残留トナーは、クリーニング装置（５）のブ
レード（３）により容易に掻落される。

【０００８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
クリーニング装置（５）のブレード（３）により感光体
（１）を除電及び帯電するので、従来必要とされていた
特別な除電装置及び帯電装置が不要となり、画像形成装
置（６）の構成が簡単化されて、装置の小型化及びコス
トダウン化を図ることができる。

【０００９】また、ブレード（３）への交流電圧（Ａ）
の印加により、トナー（２）の吸着力をも弱めることが
できるので、ブレード（３）によるトナーの掻落し効果
を高めると共に、ブレード（３）部分へのトナーの溜り
を防止して、クリーニング装置（５）による感光体（１
）のトナー除去を確実に行うことができる。

【００１０】なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照
するためのものであるが、何等構成を限定するものでは
ない。

【００１１】

【実施例】複写機６は、図２に示すように、感光体を構
成する感光ドラム１を有しており、更に該感光ドラムの
周囲に、露光装置を構成するセルフォックレンズ７、現
像装置８、転写用帯電器９、分離用帯電器１０及びクリ
ーニング装置５が配設されている。セルフォックレンズ
７の上方には、本体に対して往復動される原稿台１１が
配置されており、光源１２から反射笠１３にて反射され
た光が該原稿台１０上のガラス面に載置された原稿Ｐに
反射してレンズ７に導かれ、感光ドラム１上に結像する
。また、転写用帯電器９部分に導かれるように、給紙カ
セット（図示せず）からシート導入ガイド１５が延びて
おり、該ガイド１５にはレジストローラ対１６が介在し
ている。また、分離用帯電器１０から、シートを定着装
置（図示せず）に導くように搬送ベルト１７が延びてい
る。

【００１２】また、感光ドラム１はＯＰＣ（有機半導体
）からなり、制御部からの指令に基づき所定タイミング
で所定回転方向Ｒに回転駆動される。現像装置８はトナ
ー２を収納したケース１９を有しており、該ケース１９
内には、トナー２を撹拌する撹拌棒２０、トナー２を感
光ドラム１に供給するスリーブ２１及び該スリーブ２１
上にトナーを一様にのせるブレード２２が配設されてい
る。一方、クリーニング装置５はケース２３を有してお
り、該ケース内には、該ケース内の廃トナー２を廃トナ
ーケース（図示せず）に搬送するスクリューコンベヤ２
５，２６が収納されていると共に、ブレード支持部材２
７が回動自在に支持されている。

【００１３】ブレード支持部材２７は、非導電性材料か
らなり、その中間部を支軸２９により支えられ、かつ一
端に重り３０が固定されており、また他端にはブレード
押え３１をビス３２で固定することによりクリーニング
ブレード３が取付けられている。クリーニングブレード
３は弾性部材からなり、支持部材２７に設けられた重り
３０に基づき感光ドラム１の表面に摺接しており、該ド
ラム１の回転に伴い、ドラム上に付着しているトナー２
をケース２３内に掻落し得る。

【００１４】そして、図１に示すように、ブレード押え
３１及びブレード３は導電性材料からなり、直流電源Ｄ
及び交流電源Ａに結線されている。また、これら直流電
源Ｄ及び交流電源Ａは、制御手段を構成する制御部（Ｃ
ＰＵ）Ｕにてそれぞれドライバー３５，３６を介して独
立的に制御されて、直流７５０Ｖ及び交流１５００Ｖｐ
ｐの電圧がブレード３を介して感光ドラム１に印加（バ
イアス）される。

【００１５】ついで、本実施例の作用について、図３及
び図４に沿って説明する。

【００１６】感光ドラム１が停止状態にあるスタンバイ
状態から、オペレータが原稿台１１に原稿Ｐを置いてス
タートボタンを押すと、感光ドラム１が回転を開始する
（前回転）。該回転開始と同時に、制御部Ｕが交流電源
Ａからの所定電圧（１５００Ｖｐｐ）をブレード３に印
加（交流バイアス）し（Ｓ１）、感光ドラム１の表面を
除電する。そして、感光ドラム１の画像形成される領域
がブレード３部分に到達すると、交流電圧に加えて直流
電源Ｄから所定電圧（７５０Ｖ）がブレード３に印加さ
れ（直流バイアス）（Ｓ２）、感光ドラム１に−７５０
Ｖの電荷を一様に帯電する。この状態で、該感光ドラム
１の帯電部分にセルフォックレンズ７から原稿Ｐの反射
光が照射され（画像露光）、該ドラム１の表面に静電潜
像が形成される。そして、該静電潜像部分に現像装置８
からトナー２が吸着されて、可視トナー像となる。一方
、転写紙がカセット（図示せず）からシート導入ガイド
１５に沿ってレジストローラ対１６に送られており、制
御部Ｕからの指令に基づき、前記感光ドラム１の回転に
対応してレジストローラ対１６が駆動され、転写紙が転
写用帯電器９部分に送られる。そして、該転写用帯電器
９にて、上記タイミングを調整されて搬送されるシート
上に上記トナー像が転写され、更に分離用帯電器１０に
て、該シートがドラム１から分離され、搬送ベルト１７
により搬送される。

【００１７】そして、感光ドラム１における前述した画
像形成領域がブレード３部分から外れると、制御部Ｕは
直流電圧Ｄの印加を停止し（Ｓ３）、従って感光ドラム
１は、交流電圧Ａのみが印加された除電状態となって、
感光ドラム１上の静電潜像が除去される。更に、感光ド
ラム１は回転を続けるが（後回転）、この状態では、ブ
レード３に交流電圧のみが印加（交流バイアス）された
状態にあり、感光ドラム１が除電されると同時にトナー
２自体の静電吸着力も軽減され、ドラム１表面に残留し
ているトナーは、ブレード３にて容易かつ確実に掻落さ
れる。そして、該感光ドラム１の後回転も停止されると
、制御部Ｕは交流電圧Ａの印加（交流バイアス）も停止
され（Ｓ４）、再びスタンバイ状態に戻る。

【００１８】ついで、図５及び図６に沿って、一部変更
した実施例について説明する。なお、本実施例において
、先の実施例と同一部分は同一符号を付して説明を省略
する。

【００１９】本実施例は、クリーニング装置５の前にク
リーナ前露光ランプ４０を付設している。該前露光ラン
プ４０は、ブレード３による交流電圧の印加（バイアス
）と同様に、感光ドラム１が回転している際に点灯され
る。

【００２０】該クリーナ前露光ランプ４０による露光に
より、感光ドラム１表面全域の電位が低下して、転写・
分離後に感光ドラム１上に残留する電荷を除去が助けら
れ、これによりブレード３の交流電圧印加（交流バイア
ス）に基づく感光ドラム１上の静電潜像の除去を確実に
すると共に、トナー２自体の静電吸着力を弱めて、ブレ
ード３によるトナーの掻落しをより確実にする。

【００２１】図７は、更に変更した実施例を示す図であ
り、先の実施例は、クリーニングブレード３を感光ドラ
ムの回転方向に対して抗向して設置したカウンター方式
であるのに対し、本実施例は、ブレード３が感光ドラム
の回転方向に対して順方向に当接している順方向方式か
らなる点で相違している。

【００２２】即ち、クリーニングブレード３は、支軸２
９により回動自在に支持されているブレード支持部材２
７の先端に感光ドラム１の回転方向Ｒに傾斜して取付け
られており、該支持部材２７の他端にはスプリング４１
が張設されて、ブレード３の先端をドラム１の表面に接
触するように付勢している。また、先の実施例と同様に
、ブレード３は導電性材料からなると共に、制御部によ
りそれぞれ独立して制御される直流電源Ｄ及び交流電源
Ａが接続している。

【００２３】なお、上述実施例において、クリーニング
ブレード３に直流電圧のみ印加して感光ドラムに１次帯
電のみを行うことも考えられる。この場合、直流電圧の
印加は、感光ドラム１の回転中、印加状態（直流バイア
ス）に維持され、１次帯電状態に保持されるか、又は前
露光ランプを付設して、上述した実施例と同様に、画像
形成領域がブレード３部分に位置している状態のみ直流
バイアスして１次帯電するようにする。

【００２４】また、上述実施例は、複写機について説明
したが、これに限らず、レーザービームプリンタ等の、
感光体及びクリーニングブレードを用いた他の画像形成
装置にも同様に適用できることは勿論である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の主要部であるクリーニングブレード部
分を示す断面図。

【図２】上記ブレードを用いた複写機の画像形成部分を
示す概略側面図。

【図３】各部品の作動状態を示すタイムチャート。

【図４】そのフローチャート。

【図５】他の実施例を示す概略側面図。

【図６】そのタイムチャート。

【図７】一部変更したクリーニングブレードを示す断面
図。

【符号の説明】

１　　　　　　　　感光体（ドラム） ２　　　　　　　　トナー ３　　　　　　　　（クリーニング）ブレード５　　　
　　　　　クリーニング装置 ６　　　　　　　　画像形成装置（複写機）Ａ　　　　
　　　　交流電圧（電源） Ｄ　　　　　　　　直流電圧（電源）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　感光体の表面に摺接して、該感光体上
   に残留しているトナーを掻落すブレードを有するクリー
   ニング装置を備えてなる画像形成装置において、前記ブ
   レードを導電性材にて形成すると共に、該ブレードに、
   感光体除電用の交流電圧及び感光体帯電用の直流電圧を
   連通し、かつこれら交流電圧及び直流電圧を、画像形成
   作動に応じてそれぞれ独立して適宜印加する制御手段を
   設けてなる、ことを特徴とする画像形成装置。