JPH04290495A - 多層フレキシブルプリント配線板及びその製造方法 - Google Patents

多層フレキシブルプリント配線板及びその製造方法

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JPH04290495A
JPH04290495A JP5513591A JP5513591A JPH04290495A JP H04290495 A JPH04290495 A JP H04290495A JP 5513591 A JP5513591 A JP 5513591A JP 5513591 A JP5513591 A JP 5513591A JP H04290495 A JPH04290495 A JP H04290495A
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JP
Japan
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inner layer
pattern
bent
temporary
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Application number
JP5513591A
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English (en)
Inventor
Akira Nakamura
彰 中村
Kazuhiro Shoji
荘司 和宏
Takanori Kobayashi
小林 隆則
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Structure Of Printed Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多層フレキシブルプリン
ト配線板及びその製造方法に関する。
【0002】近年、情報処理装置は増々小型化している
。このため、この装置の組込まれるプリント配線板につ
いては、■  狭い空間内に折り曲げて組込むことが可
能な構造であること、及び■  配線パターンが高密度
であることが要求されている。
【0003】
【従来の技術】従来のプリント配線板として、多層で且
つ剛性を有する構造のもの、及び可撓性はあるけれども
単層の構造のものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前者においては、剛性
を有することから、装置内への組込みの自由度が制限さ
れ、装置の小型化に十分に対応することが困難である。
【0005】後者においては、装置の筺体の内壁に沿っ
て立体的に配設することが可能であり、狭い空間内に組
込むことが可能となり、装置の小型化には好適であるけ
れども、多層構造でないため、配線パターンの高密度化
が困難である。
【0006】また、フレキシブルで多層化を図る上では
、材料の選択が重要である他に、接着工程も剛性を有す
るプリント配線板の場合とは異なる方法で行う必要があ
る。
【0007】本発明は可撓性を有して且つ多層化を実現
した多層フレキシブルプリント配線板及びその製造方法
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、可撓
性を有する芯層と、該芯層の表裏面に形成された内層パ
ターンと、該内層パターンを覆って上記芯層の表裏面上
に配された可撓性を有する絶縁層と、該絶縁層の表面に
形成された表面層パターンとよりなる断面構造を有し、
実装に際して折り曲げが予定される折り曲げ予定領域を
、上記内層パターンのみを有し、上記表面層パターン及
びスルーホールを有しない構成としたものである。
【0009】請求項2の発明は、上記折り曲げ予定領域
の内層パターンを、延在する方向が、上記折り曲げ予定
領域の折り曲げられたときの湾曲する方向と同じ方向で
あり、幅が通常の幅を有するパターンとした構成である
【0010】請求項3の発明は、上記折り曲げ予定領域
の内層パターンを、延在する方向が、上記折り曲げ予定
領域の折り曲げられたときの湾曲する同じ方向であり、
幅が通常のパターンの幅に比べて相当に幅広であるパタ
ーンとした構成である。
【0011】請求項4の発明は、可撓性を有する芯層の
表裏面に内層パターンを形成する内層パターン形成工程
と、該内層パターン形成工程により形成された内層パタ
ーンを覆って上記芯層の表裏面に可撓性を有する絶縁性
シートを仮接着して、内層パターンを有する芯層の表裏
面に絶縁性シートが仮接着された仮接着体を得る仮接着
工程と、該仮接着工程によって得た上記仮接着体の表裏
面に表面層形成用金属シートを載置して加熱加圧する本
接着工程と、スルーホールを形成するスルーホール形成
工程と、上記接着された表面層パターン形成用金属シー
トをパターニングして表面層パターンを形成する工程と
よりなり、上記本接着工程を、上記仮接着体の表裏面側
について、上記表面層パターン形成用金属シートが載置
された上記仮接着体側から順に、クッション紙、第1の
離型フィルム、シリコンゴムシート、第2の離型フィル
ム及びプレスプレートを重ねた状態で熱板により加熱加
圧して行う構成としたものである。
【0012】請求項5の発明は、可撓性を有する芯層の
表裏面に内層パターンを形成する内層パターン形成工程
と、該内層パターン形成工程により形成された内層パタ
ーンを覆って上記芯層の表裏面に可撓性を有する絶縁性
シートを仮接着して、内層パターンを有する芯層の表裏
面に絶縁性シートが仮接着された仮接着体を得る仮接着
工程と、該仮接着工程によって得た上記仮接着体の表裏
面に表面層形成用金属シートを載置して加熱加圧する本
接着工程と、スルーホールを形成するスルーホール形成
工程と、上記接着された表面層パターン形成用金属シー
トをパターニングして表面層パターンを形成する工程と
よりなり、上記本接着工程を、上記仮接着体の表裏面側
について、上記表面層パターン形成用金属シートが載置
された上記仮接着体側から順に、金属フィルム、第3の
離型フィルム、クッション紙、第1の離型フィルム、シ
リコンゴムシート、第2の離型フィルム及びプレスプレ
ートを重ねた状態で熱板により加熱加圧して行う構成と
したものである。
【0013】
【作用】請求項1の発明において、芯層及び絶縁層が共
に可撓性を有する構成は、配線板を多層構造とすると共
に可撓性とする。
【0014】折り曲げ予定領域を、内層パターンのみを
有し、表面層パターン及びスルーホールを有しない構成
としたことは、折り曲げたときにパターンに不要な応力
が作用しにくくすると共に、折り曲げ後においても品質
が損なわれないようにする。
【0015】請求項2の発明において、通常の幅のパタ
ーンは、自由な折り曲げを許容する。
【0016】請求項3の発明において、相当に幅広のパ
ターンは、それ自体の剛性力によって、折り曲げられた
後に折り曲げられた状態を維持させる。
【0017】請求項4の発明において、シリコンゴムシ
ートは、熱板による加圧力を表面層形成用金属シートの
全面に一様に及ぼす。クッション紙は、仮接着体の表面
の凹凸を吸収して仮接着体の表面の凹凸の影響がシリコ
ンゴムシートに及ぶことを防止する。
【0018】請求項5の発明において、金属フィルムは
、クッション紙の表面の凹凸の影響が表面層形成用金属
シートに及ぶことを防止する。
【0019】
【実施例】図2は本発明の一実施例になる4層フレキシ
ブル配線板1を示す。
【0020】図中、2,3,4は折り曲げ予定領域であ
り、プリント配線板1を実装するときに、折り曲げられ
る部分である。
【0021】5,6,7,8は、非折り曲げ予定領域で
あり、実装するときにも折り曲げられずに元の平面状態
を保つ部分である。
【0022】このプリント配線板1は、図2に示すよう
に、折り曲げ予定領域2の両端の部分及び別の折り曲げ
予定領域3,4を略垂直に折り曲げ、非折り曲げ予定領
域5,7,6,8が夫々平面状態を保って、情報処理装
置本体10の上面、側面、底面に沿い、当該装置本体1
0を包み込む状態とされて、情報処理装置11の筺体1
2の内壁に沿って立体的に実装される。
【0023】このように、プリント配線板1は、筺体1
2の内壁に沿う狭い空間内に実装され、実装のための特
別のスペースは不要となり、装置11は小型に構成でき
る。このプリント配線板1は、上記のように折り曲げて
立体的に実装した状態において良好な品質が保たれるよ
うに、折り曲げ予定領域を考慮したパターン設計がなさ
れている。
【0024】次に、上記のプリント配線板1の構造につ
いて説明する。
【0025】図1,図4は、図2中、折り曲げ予定領域
2及びこの両側の非折り曲げ予定領域5,6の一部の構
造を示す。
【0026】20は芯層であり、可撓性を有するポリイ
ミド製であり、厚さt1 は25μmである。
【0027】21〜26は内層パターンであり、芯層2
0の表面20a及び裏面20b上に形成してあり、厚さ
t2 は18μm である。
【0028】27,28は可撓性を有するエポキシ系の
絶縁層であり、内層パターン21〜26を覆って、芯層
20の表面20a及び裏面20b上に形成してあり、厚
さt3 は50μm である。絶縁層27,28は後述
するように、可撓性を有するエポキシ系の絶縁性シート
52,53(図10参照)により構成される。
【0029】30〜33は表面層パターンであり、絶縁
層27,28上に形成してあり、厚さt4 は18μm
 である。
【0030】35,36はスルーホールであり、プリン
ト配線板1を貫通して形成してある。
【0031】内層パターン21〜26が電源層又はグラ
ンド層を構成し、表面層パターン30〜33が信号層を
構成する。
【0032】折り曲げ予定領域2についてみると、表面
層パターン及びスルーホールは形成されていず、内層パ
ターン21,22だけが形成してある。
【0033】この内層パターン21,22は、図4に併
せて示すように、折り曲げ予定領域5が折り曲げられた
ときに湾曲して延在する方向37と同じ方向に延在して
ある。
【0034】また、内層パターン21と22とは、芯層
20の表裏面の同じ部位に形成してある。
【0035】また、内層パターン21(22)は、複数
本並んで形成してある。
【0036】ここで、内層パターン21,22の幅W1
 は数100μm であり、通常のパターンの幅である
【0037】このため、内層パターン21,22自体は
殆ど剛性を有しない。従って、折り曲げ予定領域2は自
由に屈曲し、しかも元の状態に復元しうる状態にある。
【0038】この折り曲げ予定領域2は、図5に併せて
示すように、折り曲げ予定領域2の両端の部分2a,2
bを略直角に折り曲げられて、装置本体10の側面10
aに沿って、実装される。
【0039】略直角に折り曲げられた部分についてみる
と、内層パターン21,22だけがあり、内層パターン
21,22はプリント配線板1のうち伸びも収縮もしな
い中立面38の極く近くに位置しているため、この部分
における内層パターン21,22に作用する圧縮、引張
応力は相当に小さく、内層パターン21,22が破断し
てしまうことは起きない。
【0040】また、スルーホール35,36は夫々非折
り曲げ予定領域5,6内に位置してあり、折り曲げによ
る応力はスルーホール35,36には及ばず、スルーホ
ール35,36の破損は起きない。
【0041】表面層パターン30〜33も同じく非折り
曲げ予定領域5,6内に位置しており、折り曲げによる
応力は及ばず、表面層パターン30〜33の破断も起き
ない。
【0042】このため、プリント配線板1のうち、上記
の非折り曲げ予定領域5から6にかけての部分は、品質
を何ら損うことなく折り曲げられて実装される。
【0043】この折り曲げ予定領域2には、折り曲げら
れた後も元の状態に復元する方向の力が作用しており、
装置11から取り外すと、元の平面状態に戻る。
【0044】次に、図2中の別の折り曲げ予定部3につ
いて、図6乃至図8を参照して説明する。
【0045】各図中、図1,図4,図5に示す構成部分
と対応する部分には同一符号を付す。
【0046】折り曲げ予定領域3は、内層パターン40
,41のみを有し、スルーホール及び表面層パターンは
有しない。
【0047】また、内層パターン40,41は、図7に
示すように、幅W2が30mmと相当に幅広であり、曲
げた場合は芯層20及び絶縁層27,28によって生ず
る復元力に抗しうる剛性を有する。
【0048】このため、折り曲げ予定領域3は、図8に
示すように折り曲げられると、内層パターン40,41
の剛性によって同図に示す折り曲げ状態を保つ。
【0049】これにより、プリント配線板1は、非折り
曲げ予定領域5と6とが直角をなすように予め折り曲げ
られた状態で組込むことが可能となり、プリント配線板
1の実装作業はそれだけ容易に行われる。
【0050】また、保守等のために、プリント配線板1
を取り外したときに折り曲げ予定部3を逆方向に曲げる
と、容易に曲げられて、プリント配線板1は元の平面状
態とされる。
【0051】また、内層パターン40,41は、中立面
42の極く近くに位置し、折り曲げにより生ずる応力は
極く僅かであり、破断はしない。
【0052】また、スルーホール43及び表面層パター
ン44は非折り曲げ予定領域5内に位置しており、スル
ーホール45及び表面層パターン4は別の非折り曲げ予
定領域7内に位置しており、上記の折り曲げを行っても
、応力は発生せず、破断は起きない。
【0053】また、図1中、別の折り曲げ予定領域4も
上記の領域3と同じ構成である。
【0054】なお、非折り曲げ予定領域5〜8も相当の
可撓性を有している。
【0055】次に、上記のプリント配線板1の製造方法
について、図9を参照して説明する。
【0056】まず、内層パターン形成工程50を行い、
図1、図6中、芯層20の表裏面に内層パターン21〜
26,40,41を形成する。表裏面に金属膜を有する
芯層としては、チッソ株式会社製のチッソフレックス、
SG30R35を使用した。
【0057】次の仮接着工程51を行う。
【0058】ここでは、図10(A)に示すように、芯
層20の表裏面に、内層パターン21〜26,40,4
1を覆って、可撓性を有するエポキシ系の絶縁性シート
52,53を仮接着して、図10(B)に示す仮接着体
54を得る。絶縁性シート52,53として、東芝ケミ
カル株式会社製のTFA−880を使用した。
【0059】仮接着工程51は、図11に示すように、
圧力を線Iで示すように、10kg/cm2の一定圧力
とし、温度を線IIで示すように、最高100℃まで加
熱させて行う。
【0060】次に本接着工程55を後述するように行い
、図12(A),(B)に示すように、仮接着体54の
表裏面に、表面層パターン形成用銅シート56,57を
本接着し、本接着体58を得る。
【0061】この後、スルーホール形成工程59を行い
、本接着体58に、内層と表面層とを電気的に接続する
スルーホール35(図1参照)を形成する。
【0062】最後に、表面層パターン形成工程60を行
い、銅シート56,57をパターニングして、表面層パ
ターン30,31(図1参照)を形成する。
【0063】次に、本接着工程55について説明する。
【0064】図13は本接着工程55の一実施例を示す
【0065】同図に示すように、表面層パターン形成用
銅シート56,57が載置された仮接着体54の表裏側
に、仮接着体54側から順に、上質紙よりなるクッショ
ン紙70−1,70−2,第1の離型フィルム71−1
,71−2,シリコンゴムシート72−1,70−2,
第2の離型フィルム73−1,73−2,プレスプレー
ト74−1,74−2を重ねた状態で、熱板75−1,
75−2により加熱加圧して行う。
【0066】加熱加圧は、図14に示すように、圧力を
線III で示すように、20kg/cm2の一定圧力
とし、温度を線VIで示すように、最高170℃まで加
熱させて行う。
【0067】次に、本接着工程55において、本接着体
58にボイド、膨れ、シワ、亀裂等が生じないように、
上記各部材が如何に作用しているかについて説明する。
【0068】I  ボイド、膨れ、シワについて、シリ
コンゴムシート72−1,72−2の上面及び下面に配
された離型フィルム71−1,71−2,73−1,7
3−2は、シリコンゴムシート72−1,72−2とプ
レスプレート74−1,74−2との間の摩擦、及びシ
リコンゴムシート72−1,72−2と、クッション紙
70−1,70−2との間の摩擦を低減する。
【0069】これにより、圧力が加ったとき、シリコン
ゴムシート72−1,72−2は、面方向上全方向に亘
って一様に押し伸ばされる。
【0070】従って、熱板75−1,75−2の圧力P
は、プレスプレート74−1,74−2及び一様に押し
伸ばされたシリコンゴムシート72−1,72−2を介
して、銅シート56,57の全面に亘って一様に作用す
る。
【0071】この結果、銅シート56,57は、仮接着
体54との間に空気抜け残り等を残さずに全面に亘って
仮接着体54に押し付けられ、空気抜け残りが原因であ
るボイド、膨れは発生しない。
【0072】また、シリコンゴムシート72−1,72
−2にシワがあるとこれが転写されて本接着体58の表
面にシワが発生してしまうけれども、本実施例にあって
は、シリコンゴムシート72−1,72−2は面方向上
全方向に亘って一様に押し伸ばされるため、シリコンゴ
ムシート72−1,72−2にはシワは生ぜず、これに
より本接着体58の表面にもシワは発生しない。
【0073】II  亀裂について、クッション紙70
−1,70−2を介在させない場合には、図15(A)
に示すように、内層パターン21による凹凸の影響がシ
リコンゴムシート72−1にまで及び、内層パターン2
1に対応する部位が符号76で示すように、シリコンゴ
ム系シート72−1の裏面に凸状に食い込む。
【0074】この部分が機械的なかみ合い部分となって
、シリコンゴムシート72−1が、面方向に押し伸ばさ
れるときの力が仮接着体54に及び、仮接着体54に矢
印77で示す面方向の力が作用し、仮接着体54に亀裂
78が生ずることがある。
【0075】しかし、本実施例では、クッション紙70
−1,70−2を、仮接着体54とシリコンゴムシート
72−1,72−2との間に介在させているため、図1
5(B)に示すように、内層パターン21による凹凸は
、クッション紙70−1の表面70−1aが符号79で
示すように凹むことによって吸収され、シリコンゴムシ
ート72−1には及ばず、シリコンゴムシート72−1
の表面は平坦面を維持する。
【0076】このため、シリコンゴムシート72−1は
、伸展するときの力を仮接着体54に及ぼすことなく伸
展し、仮接着体54に亀裂は生じない。
【0077】次に本接着工程55の別の実施例について
、図16を参照して説明する。
【0078】本実施例は、図13に示す実施例に加えて
銅シート56,57とクッション紙70−1,70−2
との間に、仮接着体54側から順に、金属フィルムとし
てのUTC(Ultra−Thin Copper )
80−1,80−2及び第3の離型フィルム81−1,
81−2を介挿させて、図14に示す条件と同じ条件で
本積層を行う構成である。
【0079】第3の離型フィルム81−1,81−2は
、クッション紙70−1,70−2とUTC80−1,
80−2との間の摩擦を軽減させる。
【0080】これにより、本接着工程時に、クッション
紙70−1,70−2は、自由に押し伸ばされる。
【0081】UTC80−1,80−2は、第1にはク
ッション紙70−1,70−2の表面の凹凸の影響を受
け止めて、この凹凸の影響が銅シート56,57に及ば
ない。
【0082】UTC80−1,80−2は、図17に示
すように、厚さt10が40μm のAlシート82の
片面に、厚さt11が9μm であり、凹凸表面83a
を有する銅箔83に貼り合わせた構造である。
【0083】このUTC80−1は、図18に示すよう
に積層されて、次に挙げる作用をする。
【0084】■  第1には、Alシート82がクッシ
ョン紙70−1の表面の凹凸70−1a の影響を受け
止めて、この凹凸70−1a の影響が、銅シート56
に及ばないようにする。
【0085】これによって、銅シート56に、クッショ
ン紙70−1の表面の凹凸70−1a −1が転写され
ることが防止される。
【0086】この結果、本接着体58の表面にシワが発
生することが確実に防止される。
【0087】■  第2には、内層パターン21による
凹凸を受け止め吸収して、内層パターン21がクッショ
ン紙70−1に転写されることを防止する。
【0088】これによって、クッション紙70−1の伸
びの影響が仮接着体54(本接着体58)に伝わること
が防止され、亀裂を生じにくくする。
【0089】■  第3には、銅箔83の凹凸表面83
aが銅シート56との間でアンカー効果を発揮する。こ
のアンカー効果によって、仮接着体54に作用する屈伸
力が低減される。
【0090】この結果、仮接着体54に亀裂が生じにく
くなる。
【0091】上記の製造方法により製造された、図2に
示す4層フレキシブルプリント配線板1は、以下に説明
するように、良好な特性を有する。
【0092】■  半田耐熱試験 260℃−60秒間浸漬後においても、膨れ、剥離の発
生無し。
【0093】■  電食試験 60℃−85%RH内で、直流35V印加し、1,00
0 時間経過後において、絶縁抵抗Rは108 Ω以上
であった。
【0094】■  ピール強度 3−1  常態下において 表面層パターン30の絶縁層27(絶縁性シート52)
に対する剥離強度は2kg/cm であった。
【0095】内層パターン21の芯層20に対する剥離
強度は1.0 kg/cm であった。
【0096】3−2  半田耐熱後(260℃−20秒
フロート後)において 表面層パターン30の絶縁層27(絶縁性シート52)
に対する剥離強度は18kg/cm であった。
【0097】内層パターン21の芯層20に対する剥離
強度は0.9 kg/cm であった。
【0098】■  耐折性 屈曲半径を2mmとする屈曲を10回繰り返しても、異
常が無かった(JISC5016による)。
【0099】
【発明の効果】以上説明した様に、請求項1の発明によ
れば、折り曲げたときにも内層パターンには応力が生じ
にくく、且つ折り曲げられる部分には表面層パターン及
びスルーホールが無いため、折り曲げたときに表面層パ
ターンに応力が生じてその部分で破断したり、スルーホ
ールの個所が剥離したりする虞れが無く、然して、折り
曲げに伴う品質の低下が生ずる虞れを無くして、品質及
び信頼性の向上を図ることが出来る。
【0100】請求項2の発明によれば、折り曲げ予定領
域を自由に屈曲させることが出来、複雑に屈曲した状態
においても実装することが出来る。
【0101】請求項3の発明によれば、折り曲げた状態
に維持されるため、プリント配線板を装置に実装する作
業を容易に行うことが出来る。
【0102】請求項4の発明によれば、仮接着体の表面
の凹凸の影響がシリコンゴムシートにまで及ぶことがな
く、シリコンゴムシートを一様に拡張させることが出来
、ボイド及び膨れ、シワ、更には亀裂を発生することな
く、本接着を行うことが出来る。
【0103】請求項5の発明によれば、仮接着体の表面
の凹凸の影響がシリコンゴムシートにまで及ばせずにシ
リコンゴムシートを一様に拡張させることが出来ると共
に、クッション紙の表面の凹凸の影響が表面層形成用金
属シートに及ぶことを制限することが出来、請求項4の
発明に比べて、シワの発生を更に抑えた状態で本接着を
行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多層フレキシブルプリント配線板の一
実施例を示す図2中I−I線に沿う断面図である。
【図2】本発明の多層フレキシブルプリント配線板の一
実施例を示す図である。
【図3】図2の多層フレキシブルプリント配線板が実装
された状態を示す図である。
【図4】図1の多層フレキシブルプリント配線板の平面
図である。
【図5】図1の折り曲げ予定領域の実装後の状態を示す
図である。
【図6】図1中、別の折り曲げ予定領域3の内部構造を
示すVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】図6の折り曲げ予定領域の平面図である。
【図8】図6の折り曲げ予定領域の実装後の状態を示す
図である。
【図9】図1の多層フレキシブルプリント配線板の製造
工程を示す図である。
【図10】図9中の仮接着工程を説明する図である。
【図11】仮接着工程条件を示す図である。
【図12】図9中の本接着工程を説明する図である。
【図13】仮接着工程の一実施例を説明する図である。
【図14】本接着工程の条件を示す図である。
【図15】クッション紙の作用を説明する図である。
【図16】本接着工程の別の実施例を説明する図である
【図17】UTCの構造を示す図である。
【図18】UTCの作用を説明する図である。
【符号の説明】
1  4層フレキシブル配線板 2,3,4  折り曲げ予定領域 5〜8  非折り曲げ予定領域 10  情報処理装置本体 11  情報処理装置 12  筺体 20  可撓性を有するポリイミド製の芯層21〜26
,40,41  内層パターン27,28  可撓性を
有する絶縁層 30〜33  表面層パターン 35,36,43,45  スルーホール38,42 
 中立面 50  内層パターン形成工程 51,54  仮接着工程 52,53  絶縁性シート 55  本接着工程 56,57  表面層パターン形成用銅シート58  
本接着体 59  スルーホール形成工程 60  表面層パターン形成工程 70−1,70−2  クッション紙 71−1,71−2  第1の離型フィルム72−1,
72−2  シリコンゴムシート73−1,73−2 
 第2の離型フィルム74−1,74−2  プレスプ
レート75−1,75−2  熱板 78  亀裂 80−1,80−2  UTC

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  可撓性を有する芯層(20)と、該芯
    層の表裏面に形成された内層パターン(21,22,4
    0,41)と、該内層パターンを覆って上記芯層の表裏
    面上に配された可撓性を有する絶縁層(27,28)と
    、該絶縁層の表面に形成された表面層パターン(30,
    31)とよりなる断面構造を有し、実装に際して折り曲
    げが予定される折り曲げ予定領域(2,3)を、上記内
    層パターン(21,22,40,41)のみを有し、上
    記表面層パターン(30,31)及びスルーホール(3
    5,36)を有しない構成としたことを特徴とする多層
    フレキシブルプリント配線板。
  2. 【請求項2】  上記折り曲げ予定領域の内層パターン
    (21,22)は、延在する方向が、上記折り曲げ予定
    領域の折り曲げられたときの湾曲する方向と同じ方向で
    あり、幅が通常の幅を有するパターン(21,22)で
    あることを特徴とする請求項1記載の多層フレキシブル
    プリント配線板。
  3. 【請求項3】  上記折り曲げ予定領域の内層パターン
    (40,41)は、延在する方向が、上記折り曲げ予定
    領域の折り曲げられたときの湾曲する同じ方向であり、
    幅が通常のパターンの幅に比べて相当に幅広であるパタ
    ーン(40,41)であることを特徴とする請求項1記
    載の多層フレキシブルプリント配線板。
  4. 【請求項4】  可撓性を有する芯層の表裏面に内層パ
    ターンを形成する内層パターン形成工程(50)と、該
    内層パターン形成工程により形成された内層パターンを
    覆って上記芯層の表裏面に可撓性を有する絶縁性シート
    を仮接着して、内層パターンを有する芯層の表裏面に絶
    縁性シートが仮接着された仮接着体を得る仮接着工程(
    51)と、該仮接着工程によって得た上記仮接着体の表
    裏面に表面層形成用金属シートを載置して加熱加圧する
    本接着工程(55)と、スルーホールを形成するスルー
    ホール形成工程(59)と、上記接着された表面層パタ
    ーン形成用金属シートをパターニングして表面層パター
    ンを形成する工程(60)とよりなり、上記本接着工程
    (55)を、上記仮接着体(54)の表裏面側について
    、上記表面層パターン形成用金属シート(56,57)
    が載置された上記仮接着体側から順に、クッション紙(
    70−1,70−2)、第1の離型フィルム(71−1
    ,71−2)、シリコンゴムシート(72−1,72−
    2)、第2の離型フィルム(73−1,73−2)及び
    プレスプレート(74−1,74−2)を重ねた状態で
    熱板(75−1,75−2)により加熱加圧して行うこ
    とを特徴とする多層フレキシブルプリント配線板の製造
    方法。
  5. 【請求項5】  可撓性を有する芯層の表裏面に内層パ
    ターンを形成する内層パターン形成工程(50)と、該
    内層パターン形成工程により形成された内層パターンを
    覆って上記芯層の表裏面に可撓性を有する絶縁性シート
    を仮接着して、内層パターンを有する芯層の表裏面に絶
    縁性シートが仮接着された仮接着体を得る仮接着工程(
    51)と、該仮接着工程によって得た上記仮接着体の表
    裏面に表面層形成用金属シートを載置して加熱加圧する
    本接着工程(55)と、スルーホールを形成するスルー
    ホール形成工程(59)と、上記接着された表面層パタ
    ーン形成用金属シートをパターニングして表面層パター
    ンを形成する工程(60)とよりなり、上記本接着工程
    (55)を、上記仮接着体の表裏面側について、上記表
    面層パターン形成用金属シートが載置された上記仮接着
    体側から順に、金属フィルム(80−1,80−2)、
    第3の離型フィルム(81−1,81−2)、クッショ
    ン紙(70−1,70−2)、第1の離型フィルム(7
    1−1,71−2)、シリコンゴムシート(72−1,
    72−2)、第2の離型フィルム(73−1,73−2
    )及びプレスプレート(74−1,74−2)を重ねた
    状態で熱板(75−1,75−2)により加熱加圧して
    行うことを特徴とする多層フレキシブルプリント配線板
    の製造方法。
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