JPH0428691A

JPH0428691A - 乗客コンベア用ステップ並びにそれに用いる注意体

Info

Publication number: JPH0428691A
Application number: JP12908790A
Authority: JP
Inventors: Chuichi Saito; 忠一斎藤; Hiroyasu Ogawa; 博康小川
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1990-05-21
Filing date: 1990-05-21
Publication date: 1992-01-31

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は乗客コンベア用ステップ並びにそれに用いる注
意体に関する。

（従来の技術〕一般に乗客コンベア、例えば、エスカレータのステップ
は、進行方向に沿って多数のクリートをもつ踏面と、こ
の踏面の前記進行方向の一側端部から下方に延在するラ
イザとを備え、これらを無端状に連結して回動させると
共に、踏面とライザの両側部が、立設された欄干の内側
下部の側部を被うスカートガードと隙間をもって対向す
るように配置している（実開昭５５−６７０６８号公報
）。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記構成のステップを備えたエスカレータの運転時には
、ステップと、スカートガードとの間に相対移動が生じ
、そのため、乗客が履物の一部をスカートガードに接触
させた状態でステップに乗ると、ステップとスカートガ
ードとの隙間に履物が引込まれることがある。このよう
な事故は、エスカレータが上昇運転、換言すればステッ
プか上昇方向に移動している場合に、ステップの踏面と
スカートガードとの隙間で発生していた。

このステップとスカートガードとの隙間への靴などの引
込まれを防止するために、乗客への注意を喚起する注意
体をステップ１こ設けてステップ上の足を置く範囲を示
し、履物をスカートガードに接触させないようにしてい
るが、これは注意を喚起するにとどまり、具体的な改善
策とはなっていなかった。

本発明の目的は、ステップとスカートガードとの隙間に
乗客の履物が引込まれる事故を防ぐことができる乗客コ
ンベア用ステップ、さらしここのステップに用いられる
注意体を提供することしこある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するため、本発明４士、スカートガード
に対向する踏面の側部に、頂部力）ら下向きに前記スカ
ートガードに近づく方向の斜面部を形成した。

そして、本発明は踏面側部の桟（さん）の頂部の幅を、
踏面中央部の桟（さん）の頂部の幅よりも大きくする一
方、反スカートガード側しこ４土踏面中央部の桟（さん
）の頂部幅と略同−幅の平たん部を設け、この平たん部
以外の幅以内しこ上記斜面部を形成した。

また、上記斜面部はステップの踏面の両側部しこ設けた
注意体にあらかじめ設けておき、この注意体を上記踏面
の両側部に取付けるよう番こするとよい。

このほか、上記斜面部は進行方向番こ沿って不連続に形
成するのがよい。

〔作用〕

このように構成されたステップを備えたエスカレータや
電動導路などの乗客コンベアは、ステップとスカートガ
ードとの隙間に乗客の履物が引込まれようとすると、斜
面部が履物をそこにとどめるように作用するので、隙間
に引込まれるのを防止できる６そして、ステップ踏面の斜面部を不連続とすることによ
り、斜面部に隣接する非斜面部が、斜面部にとどまって
いる履物を引外す作用をする。

一方、踏面両側部の桟（さん）の頂部の幅を、踏面中央
部の桟（さん）の頂部の幅よりも大きくし、かつ１反ス
カートガード側には踏面中央部の桟（さん）の頂部幅と
略同−な幅の平たん部を設けたので、この両側部の桟（
さん）に斜面部を形成してもその先端が鋭利になること
はなく、安全で意匠性９強度性の両面でも改善される。

また、斜面部を注意体に形成することにより。

斜面部の形成が容易になる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図ないし第５図について
説明する。エスカレータのステップ１は、乗客の乗る踏
面２と、この踏面２のエス力１ノータ進行方向の一側端
部から下方に延在するライザ５とを備えており、これら
ステップ１が、多数、無端状に連結されて回動する。こ
のステップ１の踏面２は、アルミニウム合金、あるいは
、ステンレス薄鋼板を形成して進行方向に沿う多数のク
リート３Ｃを設けた踏面部３と、合成樹脂などで成形さ
れて進行方向に沿う複数のクリート４Ｃを設けた注意体
４とで構成されている。そして、この注意体４は踏面部
３の両側部に着脱自在に取付けられ、踏面部３とは異色
で注意喚起効果のある、例えば、黄色系の色をしている
。

一方、このような構成のステップ１の両側には、エスカ
レータのほぼ全長に亘って欄干６が立設されている。こ
の欄干６は、下部を固定部材（図示せず）に固定されて
立設する欄干パネル７と、この欄干パネル７の上部に取
付けたガイドフレーム８と、このガイドフレーム８に案
内されステップ１と同期して移動される移動手摺９とよ
りなり、これら欄干６の内側（ステップ１側）の下部は
、内側デツキ１０でおおわれ、かつ、内側下部の側部は
内側デツキ１０とつらなるスカートガード１１でおおわ
れている。そして、ステップ１の両側部とスカートガー
ド１１とは隙間ｇをもって対向している。

また、ステップ１の注意体４のクリート４Ｃのうち、ス
カートガード１１と対向するクリート４Ｂの側部に、頂
部４Ｔから隙間ｇが存在する側に対して、スカートガー
ド１１に近づく方向の斜面部４Ｓを設けている。この斜
面部４Ｓは、一定の角度をもった直線的な斜面となって
いる。この直線の斜面部をもつクリート４Ｂを一例とし
て乗客にビニール靴１２の隙間ｇへの引込まれ防止動作
を、第３図を用いて以下に説明する。

いま、エスカレータが上昇運転しているとき、乗客がビ
ニール靴１２の爪先１２Ｔをスカートガード１１に接触
した状態で踏面２に乗っているとき、スカートガード１
１はステップ１に対し、相対的に第１図の矢印Ａ方向に
移動していることになるので、ビニール靴１２の爪先１
２Ｔはスカートガード１１との摩擦力により、第３図に
示すように、斜面部４Ｓとスカートガード１１がなす７
字状の空間に入込む。そして、この空間内で、爪先１２
Ｔは続けて押込まれて矢印Ｂ方向に力を受けるが、矢印
Ｂの先端側には斜面部４Ｓがあるため、この斜面部４Ｓ
に抗力Ｒが発生する。この抗力Ｒは爪先１２Ｔを移動さ
せるスカートガード１１の摩擦力より大きくなり、つい
には爪先１２Ｔとスカートガード１１とに滑りが生じる
ので、爪先１２Ｔが狭い隙間ｇに入込むことはない。そ
のため、乗客のビニール靴１２の爪先１２Ｔは斜面部４
Ｓに滞留する。

このとき、乗客が異常に気付き、足を引込めようとすれ
ば、ビニール靴１２をスカートガード１１に沿って真上
に引張る必要はなく、斜面部４Ｓの傾斜θに沿って斜め
上方に引張るだけでよく、無理なく引込めることができ
る。

これに対し、斜面部４Ｓがなく、隙間ｇのみの場合には
、ビニール靴１２が隙間ｇに少しでも入込むと、人込み
に対して滞留部がなく、抗力の発生もないので、次第に
隙間ｇの奥へ引込まれて行く。そして引込まれたビニー
ル靴１２を引抜こうとしてもスカートガード１１に沿っ
て真上に引張らねばらなず、極めて厄介となる。

ところで、斜面部４Ｓによって形成される７字状の空間
は、第２図に示すように踏面の両側部の桟（さん）を構
成するクリート４Ｂの頂部４Ｔの幅寸法内に設けられる
ものであるが、この頂部４Ｔの幅Ｗｓは第４図に示すよ
う１こ踏面中央部の桟（さん）を構成するクリート３Ｃ
の頂部の幅Ｗ２よりも太きく　（Ｗｘ＞Ｗ２．）　、こ
の斜面部４Ｓを形成した残りの部分に幅Ｗｚと略同一寸
法の平たん部（幅Ｗ３でＷｚ４Ｗｓ）４ＳＳを備えてい
る。

この平たん部４ＳＳは、クリート４Ｂの頂部が、斜面部
４Ｓを設けたことによって鋭利となり、その先端が乗客
に危害を与えないようにする安全面の効果、頂部の幅は
踏面全域にわたって均等で見栄えが良いという意匠的な
効果、それに、先細になって折れ易くなるのを防ぐ強度
面の効果もある。

さらに、この斜面部４Ｓは第５図のように全長しの大半
に連続して設けてもよく、あるいは、第６図のように注
意帯１２のクリート１２Ｃに斜面部１２Ｓを不連続に設
けてもよい。この場合、残った所の凸部１３は靴先を押
上げて、すき間ｇへの更なる侵入を防ぐ効果がある。

このように、エスカレータ上昇運転時にはスカートガー
ド１１と踏面２との間に引込まれ易かったビニール靴１
２を保護し、人身事故に至るのを防ぐことができる。

ところで、ステップ１の踏面２の両側部に設けた斜面部
４Ｓは、踏面部３とは別構成の注意体４に形成したもの
であるが、別構成の注意体４がなく、踏面２の全部がア
ルミニュウム合金等の踏面部３で構成されているステッ
プでは、踏面部３の成形特同時に斜面部を加工してもよ
く、また、成形後に斜面部を形成してもよい。しかし、
現在は、別構成の注意体４をステップ組立時に取付ける
ことが常識化されているので、あらかじめ斜面部４Ｓを
形成した注意体４を設けておき、これをスチップ組立時
に踏面両側に取付けたほうが、斜面部４Ｓの形成は容易
である。また、収納品に対しては注意体４を交換するだ
けで、本発明の実施が行える。

尚、斜面部４ＳはＶ字状空間に押込まれたビニール靴１
２などを引抜き易くするために、表面は注意体４の他の
部分を同程度の平滑面とすることが望ましい。これは、
例えば、合成樹脂により一体成形で注意体４を形成すれ
ば容易に得ることができる。

ところで、上記の説明はすべてエスカレータのステップ
について説明したが、本構成はそのままの形で電動道路
用ステップにも適用することができる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、ステップの踏面の両側部の頂部に適当
な平たん部と組合せて斜面部を設けたので、スカートガ
ードとの隙間に引込まれようとする乗客の履物をそこに
滞留させておくことができ、履物の引込まれ事故を防止
でき、意匠面９強度面でも好都合である。

そして、斜面部を不連続とし隣接斜面部間に凸部を設け
て係合部を形成することにより、斜面部に滞留する履物
をスカートガードから引離すことができる。

さらに、斜面部をステップ踏面の両側部に取付けられる
注意体に形成することにより、斜面部の形成が容易にな
り、ステップの製造に際して前もって斜面部の形成がで
きる。このほか、注意体の交換により、現在使用中の乗
客コンベアに簡単に適用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すエスカレータの部分斜
視図、第２図は第１図のｎ−ｎ線に沿う縦断拡大図、第
３図は第２図の動作の説明図、第４図は斜面部の形成状
態を示す断面図、第５図及び第６図は斜面部の形成状態
を示す斜視図である。１・・・ステップ、２・・・踏面、３・・・踏面部、４
・・・注意体、３Ｃ，４Ｂ、４Ｃ・・・クリート、４Ｓ
・・・斜面部、１１・・・スカートガード、１２・・・
ビニール靴、４Ｓ。１２Ｓ・・・斜面部、

Claims

【特許請求の範囲】１、進行方向に沿つて多数のクリートをもつ踏面と、前
記踏面の両側部が、立設された欄干の内側下部の側部を
被うスカートガードと隙間をもつて対向する乗客コンベ
ア用ステップにおいて、前記スカートガードに対向する
両側部の前記クリートの頂部の幅を、前記踏面の中央部
の前記クリートの頂部の幅よりも大きくし、この両側部
の前記クリートの頂部に、前記中央部の前記クリートの
頂部の幅と略同一寸法の平たん部を形成し、さらに、こ
の両側部の前記クリートの前記スカートガードに対向す
る側に、前記クリートの頂部から下向きに前記スカート
ガードに近づく方向の斜面部を形成したことを特徴とす
る乗客コンベア用ステップ。２、立設された欄干の内側下部の側部を被うスカートガ
ードと隙間をもつて対向するステップの踏面両側部に取
付けられ、進行方向に沿つて複数のクリートをもつ乗客
コンベア用ステップの注意体において、前記スカートガードに対向する側の前記クリートの側部
に、頂部から下向きに前記スカートガードに近づく方向
の斜面部を設けたことを特徴とする乗客コンベア用ステ
ップの注意体。