JPH0427640Y2 - - Google Patents

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JPH0427640Y2
JPH0427640Y2 JP3073687U JP3073687U JPH0427640Y2 JP H0427640 Y2 JPH0427640 Y2 JP H0427640Y2 JP 3073687 U JP3073687 U JP 3073687U JP 3073687 U JP3073687 U JP 3073687U JP H0427640 Y2 JPH0427640 Y2 JP H0427640Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は紙オムツや生理用品等の防漏シート、
巴布剤や絆創膏等の基布、乾燥剤、発熱剤、脱酸
素剤、芳香剤等の包装材料、ガス滅菌用の包材、
又はそれ自身吸水、芳香、脱酸素、吸湿、脱臭、
殺虫等の機能を有するシートとして利用できる通
気性積層体に関する。
〈従来の技術〉 通気性を有する材料としては、紙、不織布、穴
あきフイルム、微多孔性フイルム等があり、これ
らを単独であるいは複合化して様々な用途に使用
されている。しかし、紙、不織布、穴あきフイル
ムは透水性であり、透水性の低い不織布でも耐水
圧が低いという欠点があり、これらの組合せで
は、耐水性に難点がある。従つて、紙オムツのバ
ツクシートや潮解性除湿剤容器の蓋材等、耐水性
が必要とされる用途には微多孔性フイルムが用い
られている。しかし、微多孔性フイルムは強度が
小さく、耐熱性が劣るという欠点があり、これを
克服するために不織布との貼り合せが行なわれて
いる。これまで行なわれている貼り合せ方法は加
熱ラミネート法や接着剤の部分的塗布によるラミ
ネート法が主体であつた。
〈考案が解決しようとする問題点〉 しかしながら、加熱ラミネート法では、加熱に
より微多孔性フイルムを形成している熱可塑性樹
脂が軟化するので、通気性が損なわれるととも
に、大きな積層強度が期待できない。また接着剤
の部分的塗布によるラミネート法では、接着剤塗
布部の通気性が失なわれ、また非塗布部が接着し
ていないという欠点がある。
従つて本考案の目的は均一で良好な通気性を有
するとともに十分な強度を有する積層体を提供す
ることである。
特に本考案の目的は微多孔性フイルムと不織布
との積層体であつて、良好な通気性とともに十分
な接着強度を有する通気性積層体を提供すること
である。
さらに本発明の目的は接着層に種々の粉体を含
有させることで機能性を付与した通気性積層体を
提供することである。
〈問題点を解決するための手段〉 上記目的に鑑み鋭意研究の結果、本発明者は微
多孔性フイルムと不織布とを発泡型ホツトメルト
で接着することにより良好な通気性を保持したま
ま強い接着力で積層体を得ることができることを
発見し、本考案に想到した。
すなわち、本考案の通気性積層体は、微多孔性
フイルムと不織布とをスプレー塗布した発泡型ホ
ツトメルトにより接着してなることを特徴とす
る。
前記積層体のホツトメルト接着剤層に各種の粉
体を保持させることにより、種々の機能性を付与
することができる。
〈実施例〉 第1図は本考案の一実施例による通気性積層体
を示す。第1図において、1は微多孔性フイルム
を示し、2は不織布、及び3は発泡型ホツトメル
ト層を示す。
本考案において、微多孔性フイルムとして0.01
〜10μmの平均孔径を有するものが適当である。
0.01μm未満の平均孔径では充分な通気性が得ら
れず、また10μmを越えると、充分な耐水圧が得
られない。
微多孔性フイルムは熱可塑性樹脂に可溶性物質
を混合してシートを形成し、その後シートから可
溶性物質を溶出させる方法、熱可塑性樹脂の粉末
を焼結させる方法、熱可塑性樹脂に無機物質を混
合してシートを形成し、それを延伸する方法、結
晶性熱可塑性樹脂のシートを形成して延伸する方
法などにより得ることができる。中でも熱可塑性
樹脂と無機物からなるシートを少なくとも一軸方
向に延伸することにより得られる微多孔性フイル
ムが安価であり、本考案の目的に適当である。
ここで上記微多孔性フイルムに使用し得る熱可
塑性樹脂として、低密度ポリエチレン、中密度ポ
リエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポ
リエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体等があり、またそれに含有させる無
機物として、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、タルク、
ケイ酸、クレイ等がある。
上記無機物の平均粒径は0.1〜10μm、好ましく
は1〜5μm程度であり、またその含有量は30〜80
重量%、好ましくは40〜60重量%である。
上記平均孔径を有するために、上記無機物を含
有する熱可塑性樹脂のシートを少なくとも一軸方
向に50〜1000%程度延伸する。
なお微多孔性フイルムは、その他に必要に応じ
滑剤、顔料安定剤、帯電防止剤、可塑剤等を含有
してもよい。
不織布はポリエチレンやポリプロピレン等のポ
リオレフイン、ナイロン等のポリアミド、ポリエ
ステル、レ−ヨン等の熱可塑性樹脂から形成する
ことができる。製造方法としては、湿式法、乾式
法、スパンボンド法、ニードルパンチ法等があ
る。
不織布の繊維は平均0.1〜100μm程度の太さで
あればよく、また不織布の坪量は5〜500g/m2
程度であればよい。さらに細孔がつぶれない限り
ヒートロール又は圧縮したものでもよい。
発泡型ホツトメルトは、ポリ酢酸ビニル、ポリ
ビニルブチラール、アクリル樹脂、ポリアミド、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アク
リル酸エステル共重合体等の熱可塑性樹脂、ブチ
ルゴム、ポリイソブチレン等のゴム、ロジン及び
ロジン誘導体、テルペン樹脂等の粘着付与剤等か
らなる。これらの材料からなるホツトメルトの発
泡化は、その溶融物中にエアースプレーにより空
気、窒素ガス、炭酸ガス等の気体を無数の独立気
泡として混入させながら吐出し、被着体上に塗布
することにより行なう。上記スプレー法におい
て、ホツトメルトの溶融温度は融点乃至それより
100℃程度高い温度とする。スプレーする気体は
圧力でコントロールする。なお発泡型ホツトメル
ト中に気泡の大きさは直径0.1〜1mm程度であり、
その量は30〜70体積%程度であるのが好もしい。
第2図は発泡型ホツトメルト層3中に機能性を
付与する粉体4を含有されている例を示す。粉体
4は吸水剤、吸湿剤、脱酸素剤、脱臭剤、芳香
剤、殺虫剤、防虫剤、忌避剤、殺菌剤等からな
り、又はこれらを1種又は2種以上担持する無機
物又は有機物である。粉体4の粒径は0.1〜
500μm程度である。粉体4は、発泡型ホツトメル
トの塗布の後で散布することにより、ホツトメル
ト層3中に含有させることができる。
本考案の通気性積層体は、微多孔性フイルム又
は不織布のいずれか一方に発泡性ホツトメルトを
塗布し、他方を密着することにより得られ、必要
に応じ発泡型ホツトメルトに機能性を付与する粉
体を散布した後で密着してもよい。
本考案をさらに以下の実施例により詳細に説明
する。
実施例 1 線状低密度ポリエチレン(密度=0.915、MI=
2.0)50重量%と、重質炭酸カルシウム(平均孔
径1.7μm)50重量%とを二軸混練機で混合・造粒
後、インフレーシヨン製膜機で厚さ65μmのフイ
ルムとした。このフイルムを一軸延伸機で2.5倍
に延伸し、厚さ50μmの微多孔性フイルムを得た。
またホツトメルト(カネボウNSC製デユロタツ
ク234−4008)を150℃で溶融し、0.3Kg/cm2の圧
力の窒素ガスによりエアスプレーで、ポリエステ
ル不織布(坪量30g/m2)上に噴霧し、直ちに上
記微多孔性フイルムを圧着した。ホツトメルトの
塗布量は15g/m2であつた。
得られた積層体の透気度は1000秒/100c.c.(ガ
ーレー法)であり、透湿度は2500g/m2・24Hr
(40℃,90%RH)であつた。
実施例 2 実施例1においてホツトメルトを塗布した後、
吸水性樹脂(住友化学製スミカゲルSP−520)を
10g/m2の割合で散布し、微多孔性フイルムと圧
着した。得られたシートは、不織布側のみ吸水
し、通気、透湿性は実施例1と同様であつた。
以上の通り本考案を実施例により説明したが、
本考案はこれに限定されるものではなく、本考案
の思想の範囲内で種々の変更を施こすことができ
る。例えば上記実施例において微多孔性フイルム
及び不織布が1層づつの積層体を示したが、本考
案の積層体はそれに限定されることなく微多孔性
フイルムと不織布の一方又は両方が2層以上の積
層体も本考案の範囲内である。
〈考案の効果〉 以上の通り発泡型ホツトメルト接着剤により微
多孔性フイルムと不織布とを接着しているので、
本考案の通気性積層体は通気性を損なわずに十分
な接着強度を有する。またホツトメルトは発泡し
ているのでその塗布量は少なくてすむ。さらに発
泡型ホツトメルトに適当な粉末を含有させること
により機能性を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例による通気性積層体
の断面図であり、第2図は本考案の別の実施例に
よる通気性積層体の断面図である。 1……微多孔性フイルム、2……不織布、3…
…発泡型ホツトメルト、4……粉体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 微多孔性フイルムと不織布とをスプレー塗布
    した発泡型ホツトメルトにより接着してなるこ
    とを特徴とする通気性積層体。 (2) 実用新案登録請求の範囲第1項に記載の通気
    性積層体において、前記ホツトメルトの層が粉
    体を含有することを特徴とする通気性積層体。 (3) 実用新案登録請求の範囲第1項又は第2項に
    記載の通気性積層体において、前記微多孔性フ
    イルムが0.01〜10μmの平均孔径を有すること
    を特徴とする通気性積層体。 (4) 実用新案登録請求の範囲第3項に記載の通気
    性積層体において、前記微多孔性フイルムが無
    機物を含有する熱可塑性樹脂のシートを少なく
    とも一軸方向に延伸することにより得られたも
    のであることを特徴とする通気性積層体。 (5) 実用新案登録請求の範囲第2項乃至第4項の
    いずれかに記載の通気性積層体において、前記
    粉体が、吸水剤、吸湿剤、脱酸素剤、脱臭剤、
    芳香剤、殺虫剤、防虫剤、忌避剤、殺菌剤又は
    これらの少なくとも1種を含有する物質の1種
    又は2種以上からなることを特徴とする通気性
    積層体。
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