JPH04272693A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、メタルハライドランプ
等の放電灯の点灯装置に関し、特にその始動の際の光束
瞬時立ち上げに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】最近、高光束，高効率の光源ということ
で、メタルハライドランプ等の放電灯を自動車のヘッド
ライトに用いることが提案されており、特開昭６２−２
９２５４８号公報にその一例が示されている。即ち、前
記公報のものは、放電灯に白熱灯を併用するものであり
、詳しくは、放電灯のランプ電流を検出してその出力に
応じて白熱灯への供給電流を制御する車輌用前照灯であ
る。そしてこの構成により前照灯の照射光束が過度にな
るのを防止するものである。

【０００３】この従来例の特性を図６により説明する。 図において、３１は安全走行に必要な光束、３２は放電
灯の照射光束、３３は白熱灯の照射光束、３４は光束３
２と光束３３の和である前照灯の光束である。図示のよ
うに、放電灯の光束３２が増加するに従い、白熱灯の放
射光束を減らし、前照灯の放射光束３４が過度にならな
いようにしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、一般照明用
の白熱灯の特性は、２００ワット球で光束３５００，効
率１７ルーメン／ワット程度であり、これに対し、低圧
始動形メタルハライドランプは１００ワット管で光束７
０００ルーメン，効率７０ルーメン／ワット程度であっ
て、高光束，高効率を要する車輌等の光源において、こ
の種放電灯に白熱灯を併用する場合、放電灯と同程度の
定常時光束を白熱灯に求めることは、寸法，効率の点か
ら実質上困難となる。よって、始動の際、放電灯の光束
を白熱灯の光束で補うとしても、図６の３４に示すよう
に段付きとなり違和感は避けられない。

【０００５】本発明は、このような問題を解消するため
なされたもので、始動の際、光束の立ち上がりが速く、
光束の段付きによる違和感のない照明のできる放電灯点
灯装置を提供することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明では、前記目的を
達成するため、放電灯点灯装置を次の（１）のとおりに
構成する。

【０００７】（１）放電灯へ電力を供給する放電灯電力
供給部と、白熱灯へ電力を供給する白熱灯電力供給部と
、前記放電灯の光束を検出する光束検出部とを備えた放
電灯点灯装置であって、前記白熱灯電力供給部は、前記
放電灯の始動直後は前記白熱灯の光束が該放電灯の定常
光束にほぼ等しくなるよう該白熱灯にその定格以上の電
圧を供給し、その後は前記放電灯光束検出部の出力に応
じて放電灯光束の増大分だけ白熱灯光束が減少するよう
出力電圧を低減するものである放電灯点灯装置。

【０００８】

【作用】前記（１）の構成により、放電灯の始動の際、
始動直後は白熱灯に定格以上の電力が供給されて放電灯
の定常時光束にほぼ等しい光束が放射され、その後、放
電灯光束検出部の出力に応じて、放電灯光束の増大分だ
け白熱灯を減光させるように白熱灯に電力が供給され、
白熱灯の光束と放電灯の光束の和はほぼ一定に保たれる
。

【０００９】

【実施例】以下、本発明を実施例によって詳しく説明す
る。図１は本発明の一実施例である“放電灯点灯装置”
のブロック図であり、図２は同実施例の出力部の詳細図
である。

【００１０】図１において、１は直流電源、２は点灯ス
イッチ、３はインバータ等からなる放電灯電力供給部、
４はメタルハライドランプからなる放電灯、５は放電灯
４の光束を検出する放電灯光束検出部である。

【００１１】６は白熱灯電力供給部で、直流電源１の電
圧を昇圧する昇圧部７と出力部８と出力制御部９から構
成されている。１０はハロゲン電球からなり定格電力で
放電灯４の定常光束の２／３の光束を放射する白熱灯で
ある。

【００１２】白熱灯電力供給部６は、具体的には、図２
に示すように、昇圧型チョッパ式スイッチング電源から
なる昇圧部７と、昇圧部７の電圧を制御するシリーズレ
ギュレータからなる出力部８と、シリーズレギュレータ
の出力制御部９から構成されている。

【００１３】放電灯光束検出部５は、放電灯４の光束の
一部を光ファイバでホトトランジスタに導き、光束に比
例した電気信号を取り出している。又、出力制御部９は
、始動直後、突入電流を制限しながら、直ちに白熱灯１
０の光束が放電灯４の定常時光束とほぼ等しい光束にな
るように出力部８の出力電圧を白熱灯１０の定格電圧以
上に制御し、その後放電灯光束検出部５の出力により放
電灯４の光束増加分だけ白熱灯１０の光束が減少するよ
う出力部８の出力電力を低下させる。

【００１４】図３は放電灯４の始動特性図、図４は白熱
灯１０の付勢図、図５は総合光束特性図である。以下図
３，図４，図５を参照し、本実施例の動作を説明する。

【００１５】点灯スイッチ２をオンすると、放電灯４の
光束は図３に示すように徐々に立ち上がり、立ち上がり
に５乃至１０秒を要する。出力制御部９は前述のように
構成されているので、白熱灯１０は、図４に示すように
、点灯スイッチ２をオンした直後、その定格電圧以上の
電圧が印加されて、放電灯４の定常光束にほぼ等しい光
束を放射し、その後、放電灯光束検出部５の出力に応じ
て印加電圧が低下し、放電灯４の光束増加分だけ光束が
減少し、５秒乃至１０秒で消灯する。

【００１６】よって、放電灯４の光束２１と白熱灯１０
の光束２３の和は、図５の２４に示すように、点灯スイ
ッチ２の投入直後に一定値まで立ち上がり、その後ほぼ
一定となる。

【００１７】このようにして、光束の立ち上がりが速く
、光束の段付きによる違和感のない照明が得られる。 又放電灯の立ち上がり時の演色性が改善される。

【００１８】本発明を車輌のヘッドライトに適用する場
合、白熱灯にハイ，ロービーム用の２個のフィラメント
を有するハロゲン電球を用い、ロービームのフィラメン
トを放電灯の補足に用い、ハイビーム照射はハロゲン電
球で行うとか、放電灯にハイ，ロービーム用の２個の発
光管を用い、何れにも白熱灯で補足するといった形で実
施することができる。

【００１９】更に本発明は、車輌用に限らず、高光束，
高効率を必要とする例えば液晶投写形表示装置で実施す
ることができる。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光束の立ち上がりが速く、光束の段付きによる違和感の
ない照明が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】　　実施例のブロック図

【図２】　　白熱灯電力供給部６の詳細図

【図３】　　
放電灯４の始動特性図

【図４】　　白熱灯１０の付勢図

【図５】　　総合光束特性図

【図６】　　従来例の特性図

【符号の説明】

３　　　　放電灯電力供給部 ４　　　　放電灯 ５　　　　放電灯光束検出部 ６　　　　白熱灯電力供給部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　放電灯へ電力を供給する放電灯電力供
   給部と、白熱灯へ電力を供給する白熱灯電力供給部と、
   前記放電灯の光束を検出する光束検出部とを備えた放電
   灯点灯装置であって、前記白熱灯電力供給部は、前記放
   電灯の始動直後は前記白熱灯の光束が該放電灯の定常光
   束にほぼ等しくなるよう該白熱灯にその定格以上の電圧
   を供給し、その後は前記放電灯光束検出部の出力に応じ
   て放電灯光束の増大分だけ白熱灯光束が減少するよう出
   力電圧を低減するものであることを特徴とする放電灯点
   灯装置。