JPH04241449A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JPH04241449A
JPH04241449A JP316491A JP316491A JPH04241449A JP H04241449 A JPH04241449 A JP H04241449A JP 316491 A JP316491 A JP 316491A JP 316491 A JP316491 A JP 316491A JP H04241449 A JPH04241449 A JP H04241449A
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JP
Japan
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film
capacitive element
insulating film
integrated circuit
circuit device
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Application number
JP316491A
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English (en)
Inventor
Kenichi Kuroda
謙一 黒田
Tomoyuki Watabe
知行 渡部
Tatsuji Matsuura
達治 松浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路装置に
関し、特に、下部電極上に絶縁膜を介して上部電極を設
けた容量素子を有する半導体集積回路装置に適用して有
効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】A/D変換器等のアナログ処理に使用さ
れる容量素子は、寄生容量が小さいことが望ましい。そ
こで、半導体基板の非活性領域の主面部に設けられた素
子間分離絶縁膜上に容量素子を設けることにより、寄生
容量の低減を図っている。この容量素子は、下部電極上
に絶縁膜を介在させて上部電極を設けることにより構成
されている。
【0003】前記容量素子を構成する上部電極及び下部
電極の夫々は、例えば、多結晶珪素膜、またはアルミニ
ウム膜で構成されている。
【0004】前記上部または下部電極をアルミニウム膜
で構成した場合には、後工程での熱処理によって溶融し
てしまう。つまり、耐熱性に問題がある。また、絶縁膜
として広く使用される酸化珪素膜または窒化珪素膜と、
アルミニウム膜との接着性が良くないため、絶縁膜の薄
膜化を図ることが難しいという問題がある。絶縁膜の薄
膜化を図ることができない場合には、単位面積当たりの
蓄積電荷量が減少する。このような理由から、前記上部
または下部電極は、一般に、多結晶珪素膜で構成されて
いる。
【0005】一方、多結晶珪素膜で前記上部または下部
電極を構成した場合には、この多結晶珪素膜通に不純物
を注入し、この多結晶珪素膜の性質を金属に近づけるこ
とが行なわれている。この種の技術に関しては、例えば
、アイ・イー・イー、ジャーナル  オブ  ソリッド
  ステイト  サーキッツ、16、1981年、第6
08頁乃至第616頁(IEEE  Journal 
 Of  Solid−State  Circuit
s,Vol.16(1989)pp.608−616)
、または、アイ・イー・イー、ジャーナル  オブ  
ソリッド  ステート  サーキッツ、24、1989
年、第165頁乃至第173頁(IEEE  Jour
nal  Of  Solid−State  Cir
cuits,Vol.24(1989)pp.165−
173)に記載されている。
【0006】しかし、多結晶珪素膜中に導入または拡散
することができる不純物量は、多結晶珪素膜の固溶度に
より制限されるため、やはり半導体としての性質が残存
する。このため、絶縁膜と多結晶珪素膜との界面近傍に
、空間電荷層が形成される。絶縁膜と多結晶珪素膜との
界面近傍に空間電荷層が形成されている場合には、容量
素子に印加される電圧によって空間電荷層の広がりが変
化する。つまり、直列の寄生抵抗が存在するため、通常
のMIS容量と同様の特性を示し、容量素子の電圧依存
性が残存するという問題がある。
【0007】また、下部電極と上部電極の夫々に注入さ
れている不純物量を同じにすることにより、容量素子の
電圧依存性を低減する方法が提案されている。しかし、
前記上部及び下部電極は、夫々異なる工程で形成される
ため、まったく同一の不純物濃度にすることは難しいと
いう問題がある。
【0008】そこで、前記上部及び下部電極を多結晶珪
素膜で構成し、これらの容量素子を2個一組にし、一方
の容量素子に印加される固定電位と、他方の容量素子に
印加される固定電位とを、絶対値が等しく正負が逆の固
定電位にする方法が提案されている。この種の技術に関
しては、例えば、シンポジウム  オン  ブイ・エル
・エス・アイ  サーキッツ、ダイジェスト  オブ 
 テクニカル  ペーパーズ、1989年、第57頁乃
至第58頁(Symposium  OnVLSI  
Cirsuits,Digest  Of  Tech
ical  Papers,(1989)pp.57−
58)に記載されている。
【0009】この文献に記載されている半体集積回路装
置においては、前記絶対値が等しく正負が逆の固定電位
を発生させるために、基準電圧発生回路が2個設けられ
ている。この構成によれば、例えば、印加される電圧が
大きくなった場合に、一方の容量素子の蓄積電荷量が増
加し、他方の容量素子の蓄積電荷量も増加する。ここで
、これら一対の容量素子の蓄積電荷は、互いに正負が逆
なので、合成の出力としては互いに打ち消し合い、電圧
の変化による合成出力の変化は低減される。これにより
、半導体集積回路装置の精度を向上することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者は、前記従来技術を検討した結果、以下のような問題
点を見出した。
【0011】前記一対の容量素子を用いる方法の場合に
は、基準電圧発生回路が2個必要なので、基準電圧発生
回路を配置するのに必要な面積に相当する分、半導体集
積回路装置の集積度が低下するという問題がある。
【0012】また、前記2個の基準電圧発生回路の夫々
には、許容されている電圧範囲がある。しかし、夫々の
基準電圧発生回路で許容電圧範囲内で発生した誤差が互
いに強め合う場合には、誤差が大きくなるので、半導体
集積回路装置の精度が低下するという問題があった。
【0013】本発明の目的は、下部電極上に絶縁膜を介
して上部電極を設けた容量素子を有する半導体集積回路
装置において、精度を向上することが可能な技術を提供
することにある。
【0014】本発明の他の目的は、下部電極上に絶縁膜
を介して上部電極を設けた容量素子を有する半導体集積
回路装置において、精度を向上すると共に、集積度を向
上することが可能な技術を提供することにある。
【0015】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
【0016】
【課題を解決するための手段】(1)第1層目の導電膜
で構成される下部電極、この下部電極上に絶縁膜を介し
て設けられた第2層目の導電膜で構成される上部電極の
夫々から構成される第1及び第2の容量素子を備えた半
導体集積回路装置であって、前記第1容量素子の下部電
極と第2容量素子の上部電極とを電気的に接続し、前記
第1容量素子の上部電極と第2容量素子の下部電極とを
電気的に接続する。
【0017】(2)前記第1及び第2容量素子の上部電
極または下部電極を、夫々異なる所定電位に接続し、前
記第1及び第2容量素子の下部電極または上部電極を電
気的に接続する。
【0018】(3)第1導電型の半導体基板の非活性領
域の主面部に、前記半導体基板の活性領域の主面部に設
けられる第2導電型の半導体領域よりも不純物濃度が高
い第2導電型の半導体領域を設け、この半導体領域を固
定電位に接続し、この半導体領域上に素子間分離絶縁膜
を設け、この素子間分離絶縁膜上に前記容量素子を設け
る。
【0019】
【作用】前述した手段(1)または(2)によれば、例
えば、前記第1及び第2容量素子に印加される電圧が大
きくなった場合には、例えば、第1容量素子の絶縁膜と
電極との界面近傍の空間電荷層の広がりが大きくなるた
め、この第1容量素子の蓄積電荷量が増大する。一方、
前記第1容量素子に直列または並列に接続されている第
2容量素子には、前記第1容量素子と逆方向の電圧が印
加されるので、この第2容量素子の絶縁膜と電極との界
面近傍の空間電荷層の広がりは小さくなり、蓄積電荷量
が減少する。つまり、第1及び第2容量素子の夫々の蓄
積電荷量の変化量は互いに相殺し合うので、第1及び第
2容量素子に印加される電圧が変化しても、合成の出力
としての容量の変動を低減することができる。すなわち
、容量素子の電圧依存性を小さくすることができる。 これにより、半導体集積回路装置の精度を向上すること
ができる。
【0020】また、同時に、必要な固定電位は、例えば
、回路の接地電位と、これに対する正または負の基準電
位の2つのみなので、基準電圧発生回路を2個設ける必
要はなくなり、基準電圧発生回路を1個配置するのに必
要な面積に相当する分、半導体集積回路装置の集積度を
向上することができる。
【0021】前述した手段(3)によれば、例えば、半
導体基板の活性領域に設けられている能動素子の動作に
よって半導体基板の電位が変動しても、前記不純物濃度
が高い第2導電型の半導体領域は固定電位に接続されて
いるので、この半導体領域の電位変動は低減される。従
って、前記第1または第2容量素子の下部電極を上部電
極、前記素子間分離絶縁膜を誘電体膜、前記第2導電型
の半導体領域を下部電極とする寄生容量の容量変動を低
減することができる。これにより、前記第1及び第2容
量素子の電圧依存性に影響を及ぼす前記寄生容量の容量
変動を低減することができるので、更に、前記第1及び
第2容量素子の電圧依存性を低減することができる。こ
れにより、半導体集積回路装置の精度を向上することが
できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて具体的
に説明する。
【0023】なお、実施例を説明するための全図におい
て、同一機能を有するものは、同一符号を付け、その繰
り返しの説明は省略する。
【0024】[実施例1]本発明2実施例1の半導体集
積回路装置が有するA/D変換回路の構成を、図2(等
価回路図)を用いて説明する。
【0025】図2に示すように、本実施例1のA/D変
換回路は、増幅器AMPの入力部に容量素子C1乃至C
nの一方の電極を接続し、容量素子C1乃至Cnの他方
の電極をMISFET等からなるスイッチS11、S1
2、S13乃至Sn1、Sn2、Sn3を介して、アナ
グ入力電圧Vin、基準電圧Vref、接地電圧(GN
D)の夫々に接続することにより構成されている。また
、前記増幅回路AMPの出力は、MISFET等からな
るスイッチSrにより、入力側に接続されている。
【0026】次に、前記図2に示すA/D変換回路の回
路動作、及び容量素子C1乃至Cnの電圧依存性に起因
する誤差について説明する。
【0027】リセット信号により、スイッチSrをオン
にする。また、スイッチS13乃至Sn3がすべて接続
され、すべての容量素子C1乃至Cnにはアナログ電圧
Vinが印加される。この際、前記増幅器AMPの入力
電圧は、Vrになる。
【0028】次に、スイッチSrをオフにし、リセット
を解除する。そして、Vrの電圧を保つように、スイッ
チS11、S12乃至Sn1、Sn2が制御され、容量
素子C1乃至Cnは、基準電圧Vrefまたは回路の接
地電圧Vssに接続される。いま、例えば、y個の容量
素子が基準電圧Vrefに接続されている。また、例え
ば、x個の容量素子が、接地電圧Vssに接続されてい
る。
【0029】容量素子の電圧依存性において、電圧の一
次の項が支配的であるとすれば、容量Cは、C=C0(
1+αV)・・・1 と表わされる。
【0030】(1)リセット時に蓄えられる電荷Qは、
  Q=(Vin−Vr)(x+y)C0[1+α(V
in−Vr)]・・・2で表わされる。
【0031】(2)逐次比較後に蓄えられる電荷Qは、
Q1=−VrxC0[1−αVr] Q2=(Vref−Vr)yC0[1+α(Vref−
Vr)]で表わされる。
【0032】従って、誤差となる電位ΔVは、
【003
3】
【数1】
【0034】ここで、
【0035】
【数2】
【0036】であるから、 ΔV=Vin(Vin−Vref)α となる。
【0037】従って、1次の電圧係数であるαが小さい
ほど、誤差も小さいことになる。
【0038】図3(等価回路図)は、従来の容量素子C
sと本発明の容量素子CpまたはCsrを示すものであ
る。 前記容量素子Csは、半導体基板の非活性領域の主面部
に設けられた素子間分離絶縁膜上に、下部電極7を設け
、この下部電極7上に絶縁膜を介して上部電極10を設
けることにより構成されている。
【0039】前記容量素子Cpは、前記容量素子Csを
2個一組にし、一方の容量素子の下部電極と他方の容量
素子の上部電極10とを夫々接続して構成される並列容
量である。
【0040】前記容量素子Csrは、前記容量素子Cs
を2個一組にし、例えば、容量素子の上部電極10を夫
々異なる固定電圧に接続し、下部電極7同士を電気的に
接続して構成される直列容量である。または、前記容量
素子の下部電極7を夫々異なる固定電位に接続し、上部
電極10同士を電気的に接続して構成される。
【0041】次に、図4(容量素子の電圧依存性を示す
図)を用いて、容量素子の電圧依存性について説明する
【0042】図4は、面積1mm2、絶縁膜厚38nm
の試料で測定した結果である。なお、下部電極は多結晶
珪素膜、上部電極は多結晶珪素膜上にタングステンシリ
サイド(WSi)膜を形成したポリサイドで構成されて
いる。また、絶縁膜は、酸化珪素膜で構成されている。
【0043】容量素子Cs1は、従来の容量素子Csに
おいて、下部電極を接地電圧Vssに接続した場合であ
る。 容量素子Cs2は、上部電極を接地電圧Vssに接続し
た場合である。
【0044】容量素子Cpは、容量素子Csを並列に接
続したものである。容量素子Csrは、容量素子Csを
直列に接続したものである。
【0045】図4に示すように、本実施例1の容量素子
CpまたはCsrの電圧依存性は小さくなっている。つ
まり、前記容量素子CpまたはCsrに印加される電圧
が大きくなった場合に、例えば、一方の容量素子Csの
絶縁膜と電極との界面近傍の空間電荷層の広がりが大き
くなるため、この容量素子Csの蓄積電荷量が増大する
。一方、前記容量素子Csと直列または並列に接続され
ている他方の容量素子Csには、前記容量素子と逆方向
の電圧が印加されるので、他方の容量素子Csの絶縁膜
と電極との界面近傍の空間電荷層の広がりは小さくなり
、蓄積電荷量が減少する。つまり、夫々の容量素子Cs
の蓄積電荷量の変化量は互いに相殺し合うので、並列ま
たは直列に接続された容量素子CpまたはCsrに印加
される電圧が変化しても、合成の出力としての容量の変
動を低減することができる。すなわち、容量素子Csま
たはCsrの電圧依存性を小さくすることができる。こ
れにより、半導体集積回路装置の精度を向上することが
できる。
【0046】前記容量素子Cs1、Cs2、Cp、Cs
rの夫々の1次の電圧係数αは、夫々以下の値になった
【0047】 Cs1         :α=−125ppm/VC
s2         :α=  129ppm/VC
pまたはCsr:α=      2ppm/Vこのよ
うに、本実施例1の構成によれば、逐次比較型A/D変
換器の誤差を、従来の1/10乃至1/50にすること
ができる。
【0048】次に、図1(要部平面図)及び図5(前記
図1のA−A線で切った要部断面図)の夫々を用いて、
本実施例1の容量素子の具体的な構成を説明する。
【0049】夫々の容量素子C1,C2は、素子間分離
絶縁膜4上に形成された下部電極7、この下部電極7上
に絶縁膜9を介在させて設けられた上部電極10の夫々
から構成されている。前記素子間分離絶縁膜4は、例え
ば、酸化珪素膜で構成されている。この素子間分離絶縁
膜4は、p−型半導体基板1の非活性領域の主面部にお
いて、n−型ウェル領域2の主面部に設けられている。
【0050】前記下部電極7は、例えば、多結晶珪素膜
で構成されている。この多結晶珪素膜は、第1層目の導
電膜である。この多結晶珪素膜中には、例えば、n型不
純物が注入されている。
【0051】前記上部電極10は、多結晶珪素膜、また
は多結晶珪素膜上にシリサイド膜または金属膜を積層し
た積層膜で構成されている。この多結晶珪素膜または積
層膜は、第2層目の導電膜である。この多結晶珪素膜中
には、例えば、n型不純物が注入されている。
【0052】前記図1及び図5は、並列容量の場合を示
す。第1容量素子C1の下部電極7と第2容量素子C2
の上部電極10とは、接続孔14を通して配線15によ
り電気的に接続されている。また、第1容量素子C1の
上部電極10と第2容量素子C2の下部電極7とは、接
続孔14を通して配線15により接続されている。この
配線15は、例えば、アルミニウム膜で構成されている
。 この配線15は、絶縁膜13の上層に設けられている。 この絶縁膜13は、例えば、PSG(Phospho 
 Silicate  Glass)膜またはBPSG
(Boron  Phospho  Silicate
  Glass)膜で構成されている。
【0053】図6(要部平面図)及び図7(図6のB−
B線で切った要部断面図)は直列容量の場合を示す。第
1容量素子C1の下部電極7と第2容量素子C2の下部
電極7とは、接続孔14を通して配線15により電気的
に接続されている。
【0054】図8(要部平面図)及び図9(図8のC−
C線で切った要部断面図)は、他の直列容量の場合を示
す。第1容量素子C1の上部電極10と第2容量素子C
2の上部電極10は、接続孔14を通して、配線15に
より接続されている。
【0055】図10(要部平面図)及び図11(図10
のD−D線で切った要部断面図)は、他の直列容量の場
合を示す。第1容量素子C1と第2容量素子C2の上部
電極10を一体に構成することにより、第2電極10間
は、電気的に接続されている。
【0056】図12(要部平面図)及び図13(図12
のE−E線で切った要部断面図)は、他の直列容量の場
合を示す。第1容量素子C1と第2容量素子C2の下部
電極7を一体に構成することにより、下部電極7間は電
気的に接続されている。
【0057】図14(要部断面図)は、本実施例1の容
量素子を備えた半導体集積回路装置の要部断面図である
【0058】図14に示すように、この半導体集積回路
装置は、容量素子C、抵抗R、論理回路を構成するnチ
ャネル型MISFETQnとpチャネル型MISFET
Qp、EPROMのメモリセルに情報を書き込む際に使
用されるMISFETQw及びEPROMのメモリセル
を構成する電界効果型トランジスタQeの夫々を備えて
いる。
【0059】前記半導体集積回路装置は、p−型半導体
基板1で構成されている。このp−型半導体基板1は、
例えば、単結晶珪素で構成されている。このp−型半導
体基板1の主面部には、n−型ウェル領域2、p−型ウ
ェル領域3の夫々が設けられている。また、このp−型
半導体基板1の非活性領域の主面部には、素子間分離絶
縁膜4が設けられている。この素子間分離絶縁膜4は、
例えば、酸化珪素膜で構成されている。この素子間分離
絶縁膜4の下の領域において、前記p−型ウェル領域3
の主面部には、p型のチャネルストッパ領域5が設けら
れている。各素子間は、これらの素子間分離絶縁膜4及
びチャネルストッパ領域5により、絶縁分離されている
【0060】前記容量素子Cは、前記素子間分離絶縁膜
4上に設けられている。この容量素子Cは、前記素子間
分離絶縁膜4上に設けられた下部電極7、この下部電極
7上に絶縁膜9を介在させて設けられた上部電極10の
夫々から構成されている。前記下部電極7は、例えば、
多結晶珪素膜で構成されている。この多結晶珪素膜中に
は、例えば、n型不純物が注入されている。この多結晶
珪素膜は、第1層目の導電膜である。前記絶縁膜9は、
例えば、酸化珪素膜で構成されている。前記上部電極1
0は、例えば、多結晶珪素膜の単層膜、または多結晶珪
素膜上にシリサイド膜または金属膜を積層した積層膜で
構成されている。この上部電極を構成する多結晶珪素膜
中には、例えば、n型不純物が注入されている。この多
結晶珪素膜または積層膜は、第2層目の導電膜である。 これらの上部電極10及び下部電極7の夫々には、層間
絶縁膜13に設けられた接続孔14を通して、配線15
の一端が接続されている。この配線15の他端は、図示
しない領域において、この容量素子Cと一組になる容量
素子Cの上部電極(10)または下部電極(7)に接続
されている。前記層間絶縁膜13は、例えば、PSG膜
またはBPSG膜で構成されている。前記配線15は、
例えば、アルミニウム膜で構成されている。
【0061】前記容量素子Cが設けられている領域のn
−型ウェル領域2は、活性領域に設けられているn−型
ウェル領域2と電気的に絶縁されている。また、このn
−型ウェル領域2は、n+型半導体領域11及び配線1
5の夫々を介して、固定電圧に接続されている。この固
定電圧は、電圧電圧Vcc、回路の接地電圧Vss、ま
たは基準電圧Vrefのいずれかである。この構成によ
れば、ノイズ等によって、基板電位が変動しても、前記
n−型ウェル領域2の電位変動は低減されるので、基板
電位の変動による誤動作を低減することができる。
【0062】前記抵抗Rは、前記素子間分離絶縁膜4上
に設けられている。この抵抗Rは、前記下部電極7と同
一工程で形成された第1層目の導電膜で構成されている
。また、この抵抗Rを、前記上部電極10と同一工程で
形成される第2層目の導電膜で構成しても良い。
【0063】前記論理回路を構成するnチャネル型MI
SFETQn及びpチャネル型MISFETQpの夫々
は、増幅器AMP等のアナログ回路やディジタル回路を
構成する。
【0064】前記nチャネル型MISFETQnは、p
−型ウェル領域3の主面に設けられたゲート絶縁膜8、
このゲート絶縁膜8上に設けられたゲート電極10、ソ
ース領域とドレイン領域を構成する一対のn+型半導体
領域11の夫々から構成されている。前記ゲート絶縁膜
8は、例えば、酸化珪素膜で構成されている。前記ゲー
ト電極10は、前記容量素子Cの上部電極10と同一の
工程で形成される。つまり、このゲート電極10は、第
2層目の導電膜で構成されている。前記一対のn+型半
導体領域11の一方には、層間絶縁膜13に設けられた
接続孔14を通して、配線15の一端が接続されている
【0065】前記pチャネル型MISFETQpは、n
−型ウェル領域2の主面に設けられたゲート絶縁膜8、
このゲート絶縁膜8上に設けられたゲート電極10、ソ
ース領域とドレイン領域を構成する一対のp+型半導体
領域12の夫々から構成されている。前記ゲート電極1
0は、前記容量素子Cの上部電極10と同一工程で形成
される。つまり、このゲート電極10は、第2層目の導
電膜で構成されている。前記一対のp+型半導体領域1
2の一方には、層間絶縁膜13に設けられた接続孔14
を通して、前記配線15の他端が接続されている。つま
り、このpチャネル型MISFETQpのp+型半導体
領域12の一方と、前記nチャネル型MISFETQn
のn+型半導体領域11の一方とは、前記配線15を介
して電気的に接続されている。
【0066】前記書込み時に使用されるMISFETQ
wは、nチャネル型で構成されている。このMISFE
TQwは、p−型ウェル領域3の主面に設けられたゲー
ト絶縁膜6、このゲート絶縁膜6上に設けられたゲート
電極7、一対のn+型半導体領域11の夫々から構成さ
れている。前記ゲート絶縁膜6は、前記ゲート絶縁膜8
と異なる工程で形成される。また、このゲート絶縁膜6
の膜厚は、前記ゲート絶縁膜8の膜厚よりも厚く構成さ
れている。これは、EPROMのメモリセルに情報を書
き込む際の高電圧を駆動するためである。前記ゲート電
極7は、前記容量素子Cの下部電極7と同一工程で形成
される。つまり、このゲート電極7は、第1層目の導電
膜で構成されている。
【0067】前記EPROMのメモリセルを構成する電
界効果型トランジスタQeは、p−型ウェル領域3の主
面部に設けられたゲート絶縁膜6、このゲート絶縁膜6
上に設けられた電荷蓄積用ゲート電極7、この電荷蓄積
用ゲート電極7上に絶縁膜9を介在させて設けられた制
御ゲート電極10、一対のn+型半導体領域11の夫々
から構成されている。前記電荷蓄積用ゲート電極7は、
前記容量素子Cの下部電極7と同一工程で形成される。 つまり、この電荷蓄積用ゲート電極7は、第1層目の導
電膜で構成されている。前記絶縁膜9は、前記容量素子
Cの絶縁膜9と同一の工程で形成されている。前記制御
ゲート電極10は、前記容量素子Cの上部電極10と同
一工程で形成される。つまり、このゲート電極10は、
第2層目の導電膜で構成されている。
【0068】次に、この半導体集積回路装置の製造方法
を、図15乃至図18(製造工程毎に示す要部断面図)
を用いて説明する。
【0069】まず、図15に示すように、公知の技術に
より、p−型半導体基板1の主面部に、n−型ウェル領
域2、p−型ウェル領域3、素子間分離絶縁膜4、p型
のチャネルストッパ領域5、ゲート絶縁膜6の夫々を形
成する。
【0070】次に、図16に示すように、前記ゲート絶
縁膜6上に、容量素子Cの下部電極7、MISFETQ
wのゲート電極7、電界効果型トランジスタQeの電荷
蓄積用ゲート電極7の夫々を構成する第1層目の導電膜
7を形成する。この第1層目の導電膜7は、例えば、C
VD法によって多結晶珪素膜を堆積することにより形成
する。また、この多結晶珪素膜には、抵抗値を低減する
ために、n型不純物を注入する。このn型不純物の注入
は、膜堆積中または膜堆積後のいずれの工程で行なって
も良い。アナログ処理の場合には、比較的抵抗値が大き
い抵抗Rが必要となる場合がある。この場合には、抵抗
Rを形成するのに必要な量のn型不純物を注入した後、
容量素子Cの下部電極7、MISFETQwのゲート電
極7及び電界効果型トランジスタQeの電荷蓄積用ゲー
ト電極7の夫々の形成領域に、選択的に前記注入量より
も高濃度の不純物を注入すれば良い。この後、前記導電
膜7をマスクとして、前記ゲート絶縁膜6を除去する。
【0071】次に、容量素子Cの誘電体膜及び電界効果
型トランジスタQeの電荷蓄積用絶縁膜を構成する絶縁
膜9を形成する。この絶縁膜9は、前記導電膜7を構成
する多結晶珪素膜を熱酸化することにより形成する。ま
た、同時に、この熱酸化工程により、ゲート絶縁膜8を
形成する。
【0072】次に、第2層目の導電膜10を形成する。 この第2層目の導電膜10は、多結晶珪素膜の単層膜、
または多結晶珪素膜上にシリサイド膜または金属膜を形
成した積層膜で形成する。この第2層目の導電膜10を
構成する多結晶珪素膜には、前記導電膜7と同様に不純
物を注入する。この際、この第2層目の導電膜10に注
入する不純物量と、前記第1層目の導電膜7に注入する
不純物量を同一またはほぼ同一にすることにより、容量
素子Cの電圧依存性を低減することができる。
【0073】次に、図17に示すように、メモリセル形
成領域を、例えば、フォトレジスト膜で覆い、前記導電
膜10をパターンニングする。この工程により、容量素
子の上部電極10、nチャネル型MISFETQn及び
pチャネル型MISFETQpの夫々のゲート電極10
を形成する。なお、電界効果型トランジスタQeの制御
ゲート電極10は、そのゲート幅方向のみが規定される
。この後、前記フォトレジスト膜を除去する。
【0074】次に、メモリセルの形成領域以外の領域を
、例えば、フォトレジスト膜で覆い、前記第2層目の導
電膜、絶縁膜、第1層目の導電膜の夫々をパターンニン
グし、電界効果型トランジスタQeの制御ゲート電極1
0及び電荷蓄積用ゲート電極7の夫々を形成する。この
パターンニングの際には、前記電荷蓄積用ゲート電極7
のゲート長方向を規定する。この後、前記第1層目の導
電膜7と第2層目の導電膜10の夫々を覆うように、熱
酸化法で絶縁膜16を形成する。この絶縁膜16は、前
記第1層目の導電膜7及び第2層目の導電膜10の夫々
をパターンニングする際に薄くなったこれらの第1層目
の導電膜7及び第2層目の導電膜10の端部を補強する
と共に、EPROMの電荷蓄積用ゲート電極7に蓄積さ
れた電荷がリークするのを低減する。この後、n+型半
導体領域11及びp+型半導体領域12の夫々を形成す
る。
【0075】次に、BPSG膜またはPSG膜で、絶縁
膜13を形成する。この後、この絶縁膜13に接続孔1
4を形成する。
【0076】次に、前記絶縁膜13上に、配線15を形
成する。この配線15は、アルミニウム膜を形成した後
、このアルミニウム膜をパターンニングすることにより
形成する。この工程までを行なうことにより、前記図1
4に示す本実施例1の半導体集積回路装置は、完成する
【0077】以上、説明したように、本実施例1の構成
によれば、アナログ処理に使用する容量素子Cの電圧依
存性を低減できるので、高性能のアナログ処理を行なう
ことができる。
【0078】また、容量素子Cと、EPROMのメモリ
セルを構成する電界効果型トランジスタQeの形成とを
、概略、同一の製造工程で形成することができるので、
EPROMのメモリセルを有するアナログ処理可能な半
導体集積回路装置を容易に製造することができる。
【0079】また、EPROMのメモリセルを備えてい
るので、基準電圧等のトリミングを容易に行なうことが
できる。
【0080】[実施例2]本発明の実施例2の半導体集
積回路装置の構成及び製造方法を、図19及び図20(
実施例2の半導体集積回路装置の製造工程の一部を示す
要部断面図)を用いて説明する。
【0081】図20に示すように、本実施例2の容量C
の誘電体膜は、下層側から、酸化珪素膜、窒化珪素膜、
酸化珪素膜を順次積層した積層膜で構成されている。
【0082】まず、前記図15に示す工程までを行なう
。この後、下部電極7を構成する多結晶珪素膜を堆積し
、この多結晶珪素膜上に絶縁膜107を形成する。この
絶縁膜107は、誘電体膜を、酸化珪素膜、窒化珪素膜
の積層膜で構成する場合には、窒化珪素膜で形成する。 また、前記誘電体膜を、酸化珪素膜、窒化珪素膜、酸化
珪素膜の積層膜で構成する場合には、酸化珪素膜、窒化
珪素膜の夫々を、多結晶珪素膜上に順次積層した積層膜
で形成する。
【0083】次に、図19に示すように、前記絶縁膜1
07と、下部電極7をマスクとして、不要なゲート絶縁
膜6を除去する。この後、新たに、熱酸化でゲート絶縁
膜8を形成する。この際、同時に、前記絶縁膜107の
上層の窒化珪素膜上にも酸化珪素膜で形成される。従っ
て、この熱酸化を行なうことにより、酸化珪素膜、窒化
珪素膜の積層膜、または、酸化珪素膜、窒化珪素膜、酸
化珪素膜の積層膜で構成される絶縁膜17が形成される
。この後、前記図17及び図18に示す工程を行なうこ
とにより、本実施例2の半導体集積回路装置は完成する
【0084】以上、説明したように、本実施例2の半導
体集積回路装置の構成及び製造方法によれば、容量Cの
誘電体膜9を酸化珪素膜よりも誘電率の大きい窒化珪素
膜を用いて構成したことにより、単位面積当たりの容量
を大きくすることができる。これにより、容量の占める
面積を縮少することができる。
【0085】[実施例3]本発明の実施例3の半導体集
積回路装置の構成を、図21(等価回路図)を用いて説
明する。
【0086】図21に示すように、本実施例3の半導体
集積回路装置は、容量C1乃至Cnと、増幅器AMPの
間に、ダイオードDが接続されている。
【0087】次に、本実施例3の半導体集積回装置の具
体的な構成を、図22(要部断面図)を用いて説明する
。なお、図22では、nチャネルMISFETQnをゲ
ート幅方向の切断線で切った断面を示す。
【0088】図22に示すように、前記ダイオードDは
、p−型ウェル領域2とn+型半導体領域11の夫々か
ら構成されている。このダイオードDの接合容量は、前
記容量素子Cの容量よりも充分に小さく構成されている
【0089】前記容量素子Cの上部電極10(または図
示しない下部電極7)と、増幅器AMPを構成するnチ
ャネル型MISFETQnのゲート電極10とは、接続
孔14を通して配線15により電気的に接続されている
。また、この配線15は、接続孔14を通して、前記ダ
イオードDを構成するn+型半導体領域11と電気的に
接続されている。
【0090】半導体集積回路装置の製造工程には、種々
の帯電工程(例えば、イオン注入工程、フォトレジスト
膜の除去工程、ドライエッチング工程等)がある。nチ
ャネルMISFETQnのゲート電極10及びこれに接
続されている容量素子Cの上部電極10(または下部電
極7)がフローティング状態にある時には、前記帯電工
程で、これらのゲート電極10及び容量素子Cの上部電
極10(または下部電極7)が帯電する。この結果、ゲ
ート絶縁膜8に印加される電界が強くなり、ゲート絶縁
膜8の劣化によるnチャネルMISFETQnの電気的
特性の変動、またはゲート絶縁膜8の破壊が生じる。本
実施例3の構成によれば、前記ダイオードDを設けたこ
とにより、前記帯電工程で前記nチャネルMISFET
Qnのゲート電極10または容量素子Cの上部電極10
(または下部電極7)が帯電した場合に、帯電している
電荷を前記ダイオードDを介して基板側に逃す(リーク
させる)ことができるので、nチャネルMISFETQ
nのゲート電極10の帯電による電気的特性の変動、ま
たはゲート絶縁膜8の破壊を防止することができる。
【0091】以上、説明したように、本実施例3の構成
によれば、増幅器AMPの入力ゲートを構成するnチャ
ネルMISFETQnの電気的特性が、半導体集積回路
装置の製造工程での帯電によって劣化することを防止す
ることができるので、精度の良いアナログ回路を備えた
半導体集積回路装置を製造することができる。
【0092】[実施例4]次に、本発明の実施例4の半
導体集積回路装置の構成を、図23乃至図25(実施例
4の半導体集積回路装置の要部断面図)を用いて説明す
る。
【0093】図23に示すように、本実施例4の半導体
集積回路装置は、pチャネル型MISFETQpの形成
領域(活性領域)のn−型ウェル領域2よりも不純物濃
度が高いn型ウェル領域201を、容量素子Cの形成領
域(非活性域)の素子間分離絶縁膜4の下の領域におい
て、p−型半導体基板1の主面部に設け、前記n型ウェ
ル領域201を固定電位に接続したものである。
【0094】容量素子Cの下部電極7を上部電極、素子
間分離絶縁膜4を誘電体膜、n−型ウェル領域2を下部
電極とする寄生容量もMIS容量である。一方、前記p
チャネル型MISFETQpの形成領域のn−型ウェル
領域2の不純物濃度は、このpチャネル型MISFET
Qpの電気的特性を満たすために制限されるため、所定
値以上の不純物濃度にすることはできない。そこで、本
実施例4では、前記寄生容量による容量素子Cの電圧依
存性を低減するために、前記n型ウェル領域201を設
けている。また、このn型ウェル領域201には、接続
孔14を通して、配線15が接続されている。この配線
15は、固定電圧例えば、電圧電圧Vcc、基準電圧V
ref、または回路の接地電圧Vssのいずれかに接続
されている。この構成によれば、例えば、nチャネルM
ISFETQnの動作時に基板電位が変動しても、前記
n型ウェル領域201は固定電位に接続されているので
、このn型ウェル領域201の電位の変動は低減される
。従って、このn型ウェル領域201を下部電極とする
寄生容量の容量の変動は低減されるので、前記容量素子
Cの電圧依存性を、更に、低減することができる。これ
により、半導体集積回路装置の精度を、更に、向上する
ことができる。
【0095】前記図23に示す前記n型ウェル領域20
1の形成は、前記図15に示す工程において、n−型ウ
ェル領域2及びn型ウェル領域201の夫々の形成領域
に、濃度が異なる不純物を、独立に注入することにより
形成すれば良い。
【0096】また、図24に示すように、前記容量素子
Cの形成領域において、前記n−型ウェル領域2の主面
部に、このn−型ウェル領域2よりも不純物濃度が高い
n型ウェル領域201を設けても良い。このn型ウェル
領域201も、前記図15に示す工程において、n−型
ウェル領域2を形成した後で、容量素子Cの形成領域に
選択的に、更に濃度が高い不純物を注入することにより
形成すれば良い。
【0097】また、図25に示すように、n−型ウェル
領域2の形成領域にもn型ウェル領域201を先に形成
し、この後、pチャネル型MISFETQpの形成領域
に選択的にp型不純物を注入し、pチャネル型MISF
ETQpの形成領域のn型ウェル領域201の主面部の
導電型を反転させ、不純物濃度が低いn−型ウェル領域
2に形成しても良い。
【0098】この、n−型ウェル領域2を形成するため
のp型不純物の注入は、n型ウェル領域201を形成し
た後、p−型ウェル領域3を形成する際に同時に行なえ
ば良い。この工程によれば、不純物濃度が高いn型不純
物を注入する工程を省略することができる。または、素
子間分離絶縁膜4を形成する工程の後、pチャネル型M
ISFETQpの形成領域に選択的にp型不純物を注入
しても良い。
【0099】以上、説明したように、本実施例4の構成
及び製造方法によれば、寄生容量の下部電極を構成する
n型ウェル領域201の不純物濃度を高くしたことによ
り、容量Cの電圧依存性は低減されるので、高精度の容
量Cを形成することができる。
【0100】また、n−型ウェル領域2とn型ウェル領
域201の不純物濃度を変えたことにより、pチャネル
型MISFETQpの電気的特性を変化させることなく
、高精度の容量素子Cを形成することができる。
【0101】また、高精度の容量素子Cを形成すること
ができるので、高性能のアナログ処理機能を有する半導
体集積回路装置を製造することができる。
【0102】[実施例5]次に、本発明の実施例5の半
導体集積回路装置の構成を、図26(要部平面図)及び
図27(前記図27のF−F線で切った断面図)を用い
て説明する。
【0103】図26及び図27に示すように、本実施例
5の半導体集積回路装置は、多結晶珪素膜で構成される
下部電極7上に、窒化珪素膜で構成される絶縁膜109
を介在させて、アルミニウム膜で構成される上部電極1
5を設けることにより構成される容量素子Cを備えたも
のである。
【0104】このように、本実施例5の構成によれば、
前記図1及び図5乃至図13に示す容量素子と同様の構
成にすることができると共に、前記図1及び図5並びに
図8及び図9に示す例において、下部電極と上部電極と
の接続、及び上部電極と下部電極との接続を容易に行な
うことができる。
【0105】次に、本実施例5の半導体集積回路装置の
製造方法を、図28及び図29を用いて説明する。
【0106】まず、前記図15及び図16に示す工程ま
でを行なう。この後、n+型半導体領域11、p+型半
導体領域12の夫々を形成する。
【0107】次に、CVD法により絶縁膜103を形成
する。この後、容量素子Cの形成領域において、上部電
極7上部の絶縁膜103を除去する。
【0108】次に、窒化珪素膜を形成する。この後、こ
の窒化珪素膜を所定形状にパターンニングし、図28に
示すように、絶縁膜109を形成する。
【0109】次に、絶縁膜113を形成する。この後、
容量の実質的な面積を規定するために、前記絶縁膜11
3を選択的に除去し、開口104を形成する。また、こ
の後、熱酸化性雰囲気で処理することにより、前記窒化
珪素膜上部に、酸化珪素膜を形成した積層膜を形成して
も良い。
【0110】次に、上部電極15(配線15)、及び図
示しない表面保護膜の夫々を形成することにより、本実
施例5の半導体集積回路装置は完成する。
【0111】以上、説明したように、本実施例5の構成
及び製造方法によれば、容量Cの上部電極15を、多結
晶珪素膜よりも抵抗値が低いアルミニウム膜で構成した
ことにより、容量素子Cの寄生抵抗を低減することがで
きる。
【0112】以上、本発明を実施例にもとづき具体的に
説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるもので
はなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可
能であることは言うまでもない。
【0113】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0114】下部電極上に絶縁膜を介して上部電極を設
けた容量素子を有する半導体集積回路装において、精度
を向上することができる。
【0115】また、前記半導体集積回路装置において、
精度を向上すると共に、集積度を向上することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の半導体集積回路装置の容量
素子を示す要部平面図。
【図2】前記半導体集積回路装置のA/D変換回路の構
成を示す等価回路図。
【図3】従来及び本実施例1の容量素子の等価回路図。
【図4】従来及び本実施例1の容量素子の電圧依存性を
示す図。
【図5】前記図1のA−A線で切った要部断面図。
【図6】本発明の実施例1の半導体集積回路装置の容量
素子の他の例を示す要部平面図。
【図7】前記図6のB−B線で切った要部断面図。
【図8】本発明の実施例1の半導体集積回路装置の容量
素子の他の例を示す要部平面図。
【図9】前記図8のC−C線で切った要部断面図。
【図10】本発明の実施例1の半導体集積回路装置の容
量素子の他の例を示す要部平面図。
【図11】前記図10のD−D線で切った要部断面図。
【図12】本発明の実施例1の半導体集積回路装置の容
量素子の他の例を示す要部平面図。
【図13】前記図12のE−E線で切った要部断面図。
【図14】本発明の実施例2の半導体集積回路装置を示
す要部平面図。
【図15】前記半導体集積回路装置の第1の製造工程を
示す要部平面図。
【図16】前記半導体集積回路装置の第2の製造工程を
示す要部平面図。
【図17】前記半導体集積回路装置の第3の製造工程を
示す要部平面図。
【図18】前記半導体集積回路装置の第4の製造工程を
示す要部平面図。
【図19】本発明の実施例3の半導体集積回路装置の第
1の製造工程を示す要部平面図。
【図20】前記半導体集積回路装置の第2の製造工程を
示す要部平面図。
【図21】本発明の実施例4の半導体集積回路装置のA
/D変換回路の構成を示す等価回路図。
【図22】前記半導体集積回路装置の要部断面図。
【図23】本発明の実施例5の半導体集積回路装置の要
部平面図。
【図24】本発明の実施例5の半導体集積回路装置の他
の例を示す要部断面図。
【図25】本発明の実施例5の半導体集積回路装置の他
の例を示す要部断面図。
【図26】本発明の実施例6の半導体集積回路装置の容
量素子を示す要部平面図。
【図27】前記図26のF−F線で切った要部断面図。
【図28】前記半導体集積回路装置の第1の製造工程を
示す要部断面図。
【図29】前記半導体集積回路装置の第2の製造工程を
示す要部断面図。
【符号の説明】
7    下部電極 10    上部電極 14    接続孔 15    配線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  第1層目の導電膜で構成される下部電
    極、該下部電極上に絶縁膜を介して設けられた第2層目
    の導電膜で構成される上部電極の夫々から構成される第
    1及び第2の容量素子を備えた半導体集積回路装置であ
    って、前記第1容量素子の下部電極と第2容量素子の上
    部電極とを電気的に接続し、前記第1容量素子の上部電
    極と第2容量素子の下部電極とを電気的に接続したこと
    を特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】  前記第1及び第2容量素子の上部電極
    又は下部電極を、夫々異なる所定電位に接続し、前記第
    1及び第2容量素子の下部電極又は上部電極を電気的に
    接続したことを特徴とする前記請求項1に記載の半導体
    集積回路装置。
  3. 【請求項3】  第1導電型の半導体基板の非活性領域
    の主面部に、前記半導体基板の活性領域の主面部に設け
    られる第2導電型の半導体領域よりも不純物濃度が高い
    第2導電型の半導体領域を設け、該半導体領域を固定電
    位に接続し、該半導体領域上に素子間分離絶縁膜を設け
    、該素子間分離絶縁膜上に前記容量素子を設けることを
    特徴とする前記請求項1又は請求項2に記載の半導体集
    積回路装置。
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