JPH04239049A - アセタール単独重合体組成物 - Google Patents

アセタール単独重合体組成物

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JPH04239049A
JPH04239049A JP140091A JP140091A JPH04239049A JP H04239049 A JPH04239049 A JP H04239049A JP 140091 A JP140091 A JP 140091A JP 140091 A JP140091 A JP 140091A JP H04239049 A JPH04239049 A JP H04239049A
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JP
Japan
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acetal homopolymer
bis
butyl
acetal
compound
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Pending
Application number
JP140091A
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English (en)
Inventor
Yoshiki Makabe
芳樹 真壁
Koji Yamauchi
幸二 山内
Yoshiyuki Yamamoto
善行 山本
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Publication of JPH04239049A publication Critical patent/JPH04239049A/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、優れた耐熱エージング
性を有し、成形時のホルムアルデヒド臭がきわめて少な
く、熱安定性に優れたアセタール単独重合体組成物に関
するものである。 【0002】 【従来の技術】ポリアセタール樹脂は機械的強度と耐衝
撃性のバランスのとれたエンジニアリングプラスチック
として知られ、電子機器用品、自動車部品として広範な
分野において使用されている。 【0003】しかしながら、ポリアセタール樹脂は構造
上熱安定性に乏しく、成形時にホルムアルデヒド・ガス
が発生して作業環境を悪化させたり、一般にモールドデ
ポジットといわれる金型上に生成したオリゴマなどの付
着により、成形品の外観を損なうなどの改良すべき点が
いくつかある。 【0004】ポリアセタール樹脂には、一般にアセター
ル・ホモポリマと言われているアセタール単独重合体と
、一般にアセタール・コポリマと言われているアセター
ル共重合体がある。アセタール共重合体が主鎖の中に二
個以上の隣接した炭素原子を有するオキシアルキレン単
位を有するコモノマを導入することにより射出成形や押
出成形に十分耐え得るだけの熱安定性を獲得しているの
に対し、アセタール単独重合体は不安定な末端をエステ
ル基あるいはエーテル基で封鎖しただけであり、熱的に
末端基や主鎖の中間が分解してしまうと大量のホルムア
ルデヒド・ガスを発生しながら分子全体が分解してしま
うため、高温や長時間の成形に十分耐え得るものではな
い。 【0005】上記のようなアセタール単独重合体の欠点
を改良する方法として、従来より実に様々な安定剤処方
が考案されてきた。このようなアセタール単独重合体の
安定剤処方の中で酸化防止剤の添加は必須条件である。 しかし、一般にはポリアセタール樹脂の酸化防止剤とし
て用いられるヒンダードフェノール系化合物単独では、
アセタール樹脂単独重合体の場合、十分な熱安定性を得
るのは不可能である。また、従来より熱安定剤としてポ
リアミド化合物の添加が行われているが、これらの化合
物単独でも、また、ヒンダードフェノール系酸化防止剤
との併用でも十分な熱安定性を得ることはできなかった
。例えば、ポリオキシメチレン樹脂に対して、ヒンダー
ドフェノール系酸化防止剤と共にポリアミド及び炭素数
12〜35の脂肪酸金属塩を添加配合してなる樹脂組成
物が特公昭62−4422号公報に記載されている。 【0006】また、熱安定剤としてポリ(エチレンビニ
ルアルコール)等のヒドロキシ基含有重合体またはオリ
ゴマを用いる方法が特開昭62−288648号公報お
よび特開昭62−288649号公報に記載されている
。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記特公
昭62−4422号公報、特開昭62−288648号
公報、特開昭62−288649号公報に提案されてい
る樹脂組成物の安定剤処方では、十分に熱安定性の優れ
たアセタール単独重合体を得ることは困難である。 【0008】そこで、本発明は高温及び長時間の溶融滞
留に耐え得るだけの熱安定性および耐熱エージング性に
優れたアセタール単独重合体組成物の取得を課題とする
。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意検討した結果、アセタール単独重合体に
対して特定の分子量を有するヒンダードフェノール系酸
化防止剤、および、特定の分子量を有するヒンダードア
ミン系化合物、ホルムアルデヒド捕捉剤を配合・添加す
ることにより、きわめて熱安定性が高く、作業性が良好
なアセタール単独重合体組成物が得られることを見いだ
し、本発明に到達した。 【0010】即ち、本発明は、アセタール単独重合体に
対して、次の(A)〜(C)の化合物を含有してなるア
セタール単独重合体組成物である。 【0011】(A)分子量400以上のヒンダードフェ
ノール系酸化防止剤 (B)分子量300以上のヒンダードアミン系化合物(
C)ホルムアルデヒド捕捉剤 本発明で使用されるアセタール単独重合体とは、末端の
不安定なヒドロキシ基をエステル基またはエーテル基等
に置換し、安定化されたオキシメチレン・ホモポリマ等
のことを示す。例えば、実質的に無水のホルムアルデヒ
ドを有機アミン、有機あるいは無機の錫化合物、金属水
酸化物のような塩基性重合触媒を含有する有機溶媒中に
導入して重合し、重合体を濾別したのち、無水酢酸中、
酢酸ナトリウムの存在下で加熱して末端をアセチル化し
て製造する。 【0012】本発明で使用するヒンダードフェノール系
酸化防止剤(A)は分子量400以上のものであり、具
体的には、トリエチレングリコール−ビス[3−(3−
t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオネート]、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル
)プロピオネート]、ペンタエリスリチル−テトラキス
[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート]、N,N’−ヘキサメチレンビ
ス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシ
ンナマミド)、2−t−ブチル−6−(3’−t−ブチ
ル−5’−メチル−2’−ヒドロキシベンジル)−4−
メチルフェニルアクリレート、3,9−ビス[2−{3
−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェ
ニル)プロピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル
]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]
ウンデカンなどがあげられる。この中でトリエチレング
リコール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,6−
ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ペン
タエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]が
特に好ましい。分子量が400より小さいとブリード現
象が著しく、アセタール単独重合体組成物の外観を損な
う上、熱安定性が低下するので使用に耐えない。 【0013】また、添加量はアセタール単独重合体10
0重量部に対して通常、0.001〜5.0重量部、好
ましくは0.01〜3.0重量部である。0.001重
量部より少ないとアセタール単独重合体組成物の熱安定
性が十分でなく、また、5.0重量部より多いとブリー
ド現象がみられるので好ましくない。 【0014】本発明で使用するヒンダードアミン系化合
物(B)は分子量300以上のものであり、具体的には
、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペ
リジニル)セバケート、コハク酸ジメチル・1−(2−
ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン重縮合物、N,N’−ビス(
3−アミノプロピル)エチレンジアミン・2,4−ビス
[N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチ
ル−4−ピペリジニル)アミノ]−6−クロロ−1,3
,5−トリアジン縮合物、ポリ[{6−(1,1,3,
3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリア
ジン−2,4−ジイル}{2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジニル)イミノ}ヘキサメチレン{(2
,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ
)}]、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジル)セバケートなどがあげられる。この中でビス
(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニ
ル)セバケート、コハク酸ジメチル・1−(2−ヒドロ
キシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン重縮合物、N,N’−ビス(3−ア
ミノプロピル)エチレンジアミン・2,4−ビス[N−
ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4
−ピペリジニル)アミノ]−6−クロロ−1,3,5−
トリアジン縮合物、ポリ[{6−(1,1,3,3−テ
トラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−
2,4−ジイル}{2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジニル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ)}]
が特に好ましい。分子量が300より小さいとブリード
現象が著しく、アセタール単独重合体の外観を損なう上
、熱安定性が低下するので使用に耐えない。 【0015】また、添加量はアセタール単独重合体10
0重量部に対して通常、0.001〜5.0重量部、好
ましくは0.01〜3.0重量部である。0.001重
量部より少ないとアセタール単独重合体組成物の熱安定
性が十分でなく、また、5.0重量部より多いと熱によ
る着色が激しいので好ましくない。 【0016】本発明で使用するホルムアルデヒド捕捉剤
(C)としては、ポリアミド化合物、ウレタン化合物、
ピリジン誘導体、ピロリドン誘導体、尿素誘導体、トリ
アジン誘導体、ヒドラジン誘導体、アミジン化合物が挙
げられ、具体的には、ポリアミド6、ポリアミド66、
ポリアミド6/66二元共重合体、ポリアミド6/66
/610/12四元共重合体、メラミン、ベンゾグアナ
ミン、アセトグアナミン、N−メチロールメラミン、N
,N’−ジメチロールメラミン、N,N’,N’’−ト
リメチロールメラミン、ジシアンジアミド等が好ましい
。この中で、ポリアミド6/66/610/12四元共
重合体、及び、メラミンが特に好ましい。本発明で使用
するポリアミド6/66/610/12四元共重合体と
は、ジカルボン酸とジアミンとの塩、ω−アミノカルボ
ン酸あるいはラクタムの共重合によって得られる共重合
体であって、ポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミ
ド11、ポリアミド12、ポリアミド610、ポリアミ
ド12からなる構成単位を有するコポリアミドを意味す
る。このコポリアミドの組成は種々の割合が可能であり
、本発明においてはいかなる割合であってもかまわない
が、ポリオキシメチレン樹脂との相溶性と分散性の点か
らこのコポリアミドは融点が通常、50〜200℃、特
に好ましくは80〜170℃の範囲にある組成である。 これらのホルムアルデヒド捕捉剤の添加量はアセタール
単独重合体100重量部に対して通常、0.001〜5
.0重量部、好ましくは0.01〜3.0重量部である
。0.001重量部より少ないと添加効果が現われず、
また、5.0重量部より多いとブリード現象がみられる
ので好ましくない。 【0017】本発明のアセタール単独重合体組成物の製
造方法としては、通常公知の方法が採用できる。例えば
、アセタール単独重合体の重合ないしは安定化工程で本
発明で使用する安定剤を添加する方法、アセタール単独
重合体と本発明で使用する安定剤をペレット状、粉状、
または粒状で混合し、このまま溶融加工してもよいが、
バンバリーミキサー、ロール、押出機等により溶融混合
する方法も採用できる。また、一般に市販されているア
セタール・ホモポリマと称されるアセタール単独重合体
に本発明で使用される安定剤を上記と同様の方法で溶融
混練する方法も採用できる。特に1軸ないしは2軸の押
出機を使用して、150〜250℃の温度で溶融混合す
る方法が好ましい。 【0018】また、本発明の組成物には本発明の効果を
損なわない範囲で炭酸カルシウム、硫酸バリウム、クレ
ー、酸化チタン、酸化珪素、マイカ粉末、ガラスビーズ
のような充填剤、炭素繊維、ガラス繊維、セラミック繊
維、アラミド繊維、チタン酸カリ繊維のような補強剤、
着色剤(顔料、染料)、核剤、可塑剤、エチレンビスス
テアロアミド、ポリエチレンワックスのような離型剤、
カーボンブラックのような導電剤、チオエーテル系化合
物、ホスファイト系化合物のような酸化防止剤、ベンゾ
フェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物のよう
な光安定剤、粘着剤、金属石鹸のような滑剤、耐加水分
解改良剤、接着助剤などの添加剤を任意に含有させるこ
とができる。 【0019】以下実施例を挙げて説明するが、本発明は
、これらに限定されるものではない。 【0020】 【実施例】以下実施例によって本発明を説明する。なお
、実施例中の%及び部はすべて重量基準である。 【0021】また、実施例及び比較例中に示される成形
品のMI値、機械物性、加熱分解率Kx、連続成形時に
おけるホルムアルデヒド臭気の発生状況、ポリマの溶融
滞留安定性、及び、耐熱エージング性は次のようにして
測定、あるいは、観察した。・成形:5オンスの射出能
力を有する射出成形機を用いて、シリンダ温度190℃
、金型温度65℃、成形サイクル50秒に設定して、A
STM1号ダンベル試験片を射出成形した。 【0022】・MI値:80℃の熱風オーブン中で3時
間乾燥したペレットを用い、ASTMD−1238法に
従って、温度190℃、荷重2160グラムで測定した
。 【0023】・機械物性:上記射出成形で得られたAS
TM1号ダンベル試験片を用い、ASTM  D−63
8法に準じて引張強度を測定した。 【0024】・加熱分解率Kx:Kxは、x℃で一定時
間放置したときの分解率を意味する。熱天秤装置を使用
して、約15ミリグラムのサンプルを、空気雰囲気下、
x℃で放置し、次式で求めた。 【0025】Kx=(W0−Wy)×100/W0  
(%) ここで、W0は加熱前のサンプル重量、Wyはy時間加
熱後のサンプル重量を意味する。なお、熱天秤装置は、
セイコー電子社のTG/DTA200を使用し、x=2
20℃、y=60分間で測定した。 【0026】・連続成形時におけるホルムアルデヒド臭
気の発生状況:前述の成形条件で50,000ショット
の連続成形を行い、そのときにおけるホルムアルデヒド
臭気の発生状況を次のように評価した。ほとんどホルム
アルデヒド臭気がしない:◎、少しホルムアルデヒド臭
気がする:○、かなりホルムアルデヒド・ガスが発生し
、その場にいると目、喉が痛くなる:△、ホルムアルデ
ヒド・ガスの発生が激しくその場に留まることができな
い:×。 【0027】・ポリマの溶融滞留安定性:MI値の測定
をASTM  D−1238法に準じて、温度190℃
で2時間滞留させたのち、荷重2160グラムで測定し
た。 【0028】・耐熱エージング性:上記射出成形で得ら
れたASTM1号ダンベルを140℃に設定したオーブ
ン中に静置し、所定時間後取り出してASTM  D−
638法に従って引張強度を測定した。 【0029】実施例および比較例では、下記の方法で製
造したアセタール単独重合体(P−1)、または、市販
のホモポリマ(デュポン“デルリン”II500NC1
0)(P−2)を使用した。 【0030】・アセタール単独重合体(P−1)の製造
直径30センチ、深さ3メートルの底部に撹拌翼および
ホルムアルデヒド供給ノズルを有する重合反応槽に、n
−ヘキサンを充満した。この中にジ−n−ブチル錫ジマ
レートを0.5重量部溶解し、供給ノズルよりホルムア
ルデヒド・ガスを導入した。ホルムアルデヒド・ガスは
パラホルムアルデヒドを140〜180℃で熱分解させ
たのち、精製したものを使用し、1.5キログラム/時
間の割合で導入した。重合槽内は50℃となるようにジ
ャケットに冷水または温水を流して調製した。重合槽内
には徐々に重合体微粒子が生成するが、重合体固形分が
約50重量%に保たれるように、重合体スラリーの抜き
出しと触媒溶液(n−ヘキサン)の供給を行った。抜き
だした重合体は濾別し、十分に水洗したのち、重合体の
10倍量の無水酢酸中に投入した。更に酢酸ナトリウム
を無水酢酸の0.1重量%添加して140℃で5時間加
熱撹拌した。反応混合物が室温まで冷えたのち、重合体
を濾別し、アセトン、水で十分に洗浄してから乾燥し、
P−1を得た。 【0031】実施例、比較例で使用したヒンダードフェ
ノール系酸化防止剤、ヒンダードアミン系化合物、ホル
ムアルデヒド捕捉剤は次の通りである。 【0032】・O−1:トリエチレングリコール−ビス
[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート](チバガイギー”イルガノ
ックス”245)・O−2:1,6−ヘキサンジオール
−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート](チバガイギー”イルガ
ノックス”259)・O−3:ペンタエリスリチル−テ
トラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート](チバガイギー”イル
ガノックス”1010)・O−4:2,2’−メチレン
ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)(住友
化学”スミライザー”MDP−S)・O−5:2,6−
ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール(住友化学”ス
ミライザー”BHT)・A−1:ビス(1,2,2,6
,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)セバケート(
三共”サノール”LS765)・A−2:コハク酸ジメ
チル・1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン重縮合物(
チバガイギー”チヌビン”622LD)・A−3:N,
N’−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミン・
2,4−ビス[N−ブチル−N−(1,2,2,6,6
−ペンタメチル−4−ピペリジニル)アミノ]−6−ク
ロロ−1,3,5−トリアジン縮合物(チバガイギー”
キマソーブ”119FL)・A−4:ポリ[{6−(1
,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,
5−トリアジン−2,4−ジイル}{2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジニル)イミノ}ヘキサメチ
レン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)イミノ)}](チバガイギー”キマソーブ”944
FL)・T−1:ポリアミド6/66/610/12四
元共重合体(共重合組成6/66/610/12=22
/12/16/50(wt%))・T−2:ポリアミド
6/66/610/12四元共重合体(共重合組成6/
66/610/12=33/17/33/17(wt%
))・T−3:メラミン・T−4:ジシアンジアミド。 【0033】実施例1〜6・比較例1〜5アセタール単
独重合体P−1〜2に対して表1、2に示す割合で、安
定剤を添加し、池貝鉄工所製ベント付2軸45mmφ押
出機を用いて220〜230℃/10mm  torr
で溶融押出混練した。 【0034】 【表1】 【0035】                          
                         
                    実施例  
アセタール単独  ヒンダードフェ  ヒンダードアミ
  ホルムアルデヒ        重合体     
     ノール系酸化防  ン系化合物      
ド捕捉剤          (重量部)    止剤
(重量部)    (重量部)      (重量部)
    1        P−1         
 O−1          A−1        
  T−1          (100)     
 (0.5)      (0.1)      (0
.1)  2        P−1        
  O−2          A−2       
   T−1          (100)    
  (0.3)      (0.1)      (
0.1)  3        P−1       
   O−3          A−3      
    T−2          (100)   
   (0.5)      (0.3)      
(0.1)  4        P−2      
    O−1          A−4     
     T−1          (100)  
    (0.1)      (0.1)     
 (0.1)  5        P−2     
     O−1          A−1    
      T−3          (100) 
     (1.0)      (0.5)    
  (0.1)  6        P−2    
      O−1          A−2   
       T−4          (100)
      (0.1)      (1.0)   
   (0.5)  【0036】 【表2】 【0037】                          
                         
                    比較例  
アセタール単独  ヒンダードフェ  ヒンダードアミ
  ホルムアルデヒ        重合体     
     ノール系酸化防  ン系化合物      
ド捕捉剤          (重量部)    止剤
(重量部)    (重量部)      (重量部)
    1        P−1         
 O−1          A−1        
    −          (100)     
 (0.5)      (0.1)      ( 
 −  )  2        P−2      
    O−1            −     
       T−1          (100)
      (1.0)      (  −  ) 
     (0.2)  3        P−1 
           −            A
−1          T−2          
(100)      (  −  )      (
0.5)      (0.1)  4       
 P−2          O−4        
  A−2          T−4       
   (100)      (0.5)      
(0.1)      (0.1)  5      
  P−1          O−5       
   A−1          T−1      
    (100)      (0.5)     
 (0.1)      (0.1)  。 【0038】得られた組成物はストランドとして押出さ
れ、カッタによってペレタイズされた。このペレットを
熱風循環オーブン中、80℃で3時間乾燥したのち、成
形を行い、機械物性の測定、および、耐熱エージング性
試験に供した。また、連続成形時におけるホルムアルデ
ヒド臭気の発生状況を評価した。更に乾燥したペレット
を用いて溶融滞留安定性の評価を行った。これらの結果
を表3〜6にまとめた。 【0039】 【表3】 【0040】                          
                         
                  実      
MI値        引張強度      加熱分解
率      連続成形時のホル施  (g/10分)
    (MPa)    K220        
ムアルデヒド臭気例                
                  (%)    
    の発生状況        1    14.
5          70          1.
9              ◎2    14.7
          70          2.4
              ○3    14.4 
         70          1.5 
             ◎4    15.7  
        68          2.3  
            ○5    16.0   
       69          1.5   
           ◎6    16.0    
      69          1.8    
          ◎         【0041】 【表4】 【0042】                          
                         
                  比      
MI値        引張強度      加熱分解
率      連続成形時のホル較  (g/10分)
    (MPa)    K220        
ムアルデヒド臭気例                
                    (%)  
        の発生状況    1    14.
6          69        13.8
              △2    14.7 
         68        25.2  
            △3    16.2   
       65        30.4    
          ×4    16.5     
     68        19.6      
        △5    15.3       
   69        28.3        
      ×         【0043】 【表5】 【0044】                          
                         
        実施例        溶融滞留安定
性            耐熱エージング性    
        190℃、2時間滞留後の    1
40℃、20日後の            MI値(
g/10分)        引張強度(MPa)  
1            14.7        
              65  2      
      15.2               
       65  3            1
4.6                      
62  4            15.9    
                  60  5  
          16.0           
           61  6         
   16.1                  
    65         【0045】 【表6】 【0046】                          
                         
        比較例        溶融滞留安定
性            耐熱エージング性    
      190℃、2時間滞留後の    140
℃、20日後の            MI値(g/
10分)        引張強度(MPa)  1 
             −*          
              −*  2      
      32.5               
       24  3             
 −*                      
  −*  4              −*  
                      10 
 5              −*       
                   9     
     *:分解が激しいために、測定不能。 【0047】 【発明の効果】本発明のアセタール単独重合体組成物は
、成形時のホルムアルデヒド臭がきわめて少なく、熱安
定性に優れ、更に耐熱エージング性にも優れている。 従って、熱安定性に優れている上に、作業環境がきわめ
て良好であるために、成形品の長期連続生産が可能とな
る。また、耐熱エージング性が良好なことから、電気・
電子分野、自動車分野などの機械機構部品として広範囲
に使用することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  アセタール単独重合体に対して、次の
    (A)〜(C)の化合物を含有してなるアセタール単独
    重合体組成物。 (A)分子量400以上のヒンダードフェノール系酸化
    防止剤 (B)分子量300以上のヒンダードアミン系化合物(
    C)ホルムアルデヒド捕捉剤
  2. 【請求項2】  (A)の化合物がトリエチレングリコ
    ール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−
    ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,6−ヘキ
    サンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−
    4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]およびペン
    タエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−
    ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]か
    ら選ばれた少なくとも1種の化合物である請求項1記載
    のアセタール単独重合体組成物。
  3. 【請求項3】  (B)の化合物がビス(1,2,2,
    6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)セバケート
    、コハク酸ジメチル・1−(2−ヒドロキシエチル)−
    4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
    ジン重縮合物、N,N’−ビス(3−アミノプロピル)
    エチレンジアミン・2,4−ビス[N−ブチル−N−(
    1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル
    )アミノ]−6−クロロ−1,3,5−トリアジン縮合
    物およびポリ[{6−(1,1,3,3−テトラメチル
    ブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジ
    イル}{2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
    ニル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テ
    トラメチル−4−ピペリジル)イミノ)}]から選ばれ
    た少なくとも1種の化合物である請求項1記載のアセタ
    ール単独重合体組成物。
  4. 【請求項4】  (C)の化合物がポリアミド、メラミ
    ンおよびシアノグアニジンから選ばれた少なくとも1種
    の化合物である請求項1記載のアセタール単独重合体組
    成物。
  5. 【請求項5】  (C)の化合物がポリアミド6/66
    /610/12四元共重合体および/またはメラミンで
    ある請求項1記載のアセタール単独重合体組成物。
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