JPH04237529A - 連結さん切り落とし型のワーク案内装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、二個のワークを一体
的に連結する連結さんを、下型に設けられたセパレート
ダイと上型に設けられたセパレートポンチとの共働で切
り落として、それらのワークを分離独立させる、連結さ
ん切り落とし型に設けられ、連結さんが切り落とされて
互いに分離独立したワークをトランスファ型搬送装置の
グリッパが搬出するのを案内してその搬出を確実ならし
める、ワーク案内装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】上述の如き連結さん切り落とし型として
は従来、例えばトランスファ型搬送装置付きのプレス型
にセットされて、車体フレーム等にするハット形断面の
ワークを一ストロークで二個づつ製造するプログレッシ
ブ型に設けられ、その最終工程で、二個のワークを一体
的に連結する連結さんを切り落としてそれらのワークを
分離独立させる、図５に示す如きものがある。

【０００３】図中１は図示しない下ホルダに固定された
固定リフタ、２はその固定リフタに一端部の側部を枢支
された可動リフタ、３は上記下ホルダに固定されたセパ
レートダイを示し、これら下ホルダ、固定リフタ１、可
動リフタ２およびセパレートダイ３が下型４を構成して
いる。また図中５は図示しない上ホルダに固定されたラ
ッチアームを示し、その上ホルダには、セパレートダイ
３と嵌合し得る図示しないセパレートポンチと、ワーク
をセパレートダイ３上に押さえつけるための図示しない
パッドとがさらに設けられ、これら上ホルダ、セパレー
トポンチ、パッドおよびラッチアーム５が上型６を構成
している。そして、ラッチアーム５の下端部には上方へ
のみ折れ曲がるように二個の爪７が枢支される一方、可
動リフタ２の他端部の側部には掛合ピン８が設けられて
いる。

【０００４】かかる従来の連結さん切り落とし型にあっ
ては、図５中矢印Ａで示すように図示しないトランスフ
ァ型搬送装置がそのグリッパを移動させて、二個のワー
ク９ａを連結さん９ｂで一体的に連結してなる中間ワー
ク９を下型４の可動リフタ２およびセパレートダイ３上
に乗せると、上型６が下降して、上記パッドが連結さん
９ｂをセパレートダイ３に押し付けるとともに、上記セ
パレートポンチがセパレートダイ３内に嵌まり込んでそ
れとの共働でその連結さん９ｂの中間部を切り落とし、
それと同時にラッチアーム５の下降で爪７が掛合ピン８
の下側に入りこむ。

【０００５】そしてその後、上型６が上昇すると、上記
パッドが連結さん９ｂのワーク９ａに連なる端部を解放
するとともに、上記セパレートポンチがセパレートダイ
３内から抜き出され、それと同時に、図６中矢印Ｃで示
す如きラッチアーム５の上昇で、爪７が掛合ピン８を持
ち上げて可動リフタ２を傾斜させ、二個のワーク９ａを
それぞれ可動リフタ２上からプレス機械の前後方向へ滑
落させる。なお、その後ラッチアーム５がさらに上昇す
ると爪７は掛合ピン８から外れ、可動リフタ２は図５に
示す水平状態に戻って次のワーク９を待機する。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の連結さん切り落とし型にあっては、生産性向上のた
めプレス機械の毎分ストローク数（Ｓ．Ｐ．Ｍ．）を上
昇させると、ワーク９ａの落下が追従しきれなくなり、
落ちなかったワーク９ａが次のワーク９と干渉して加工
不具合等を生ずるという問題があり、また、ワーク９ａ
をプレス機械の前後方向へ滑落させるので、プレス機械
の前後にワーク受けパレットを配置する必要があって、
ワーク９ａの次工程への搬送作業の効率が悪いという問
題があった。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明は、かかる課題
を有利に解決した装置を提供することを目的とするもの
であり、この発明の連結さん切り落とし型のワーク案内
装置は、二個のワークを一体的に連結する連結さんを、
下型に設けられたセパレートダイと上型に設けられたセ
パレートポンチとの共働で切り落として、それらのワー
クを分離独立させる連結さん切り落とし型において、前
記下型に設けられて前記上型の昇降に基づき昇降するリ
フタに前記ワークの搬出方向へ進退移動可能に支持され
た、前記搬出方向へ延在するワーク案内部材と、前記下
型に設けられ、前記リフタの下降に基づき前記ワーク案
内部材を前記セパレートポンチの下方から前記ワークの
搬出方向へ外れた位置に移動させるとともに、前記リフ
タの上昇に基づき前記ワーク案内部材を前記セパレート
ポンチの下方の、前記セパレートダイ上の前記連結さん
があった位置に移動させるリンク機構と、前記リフタ上
に設けられ、前記連結さんで連結された両ワークの端部
をそれぞれ保持するワーク受け部材と、を具えることを
特徴とするものである。

【０００８】

【作用】かかる装置にあっては、トランスファ型搬送装
置を具えるプレス機械に当該連結さん切り落とし型をセ
ットし、その上型を上昇させて型開き状態とすると、下
型のリフタの上昇に伴って、ワーク案内部材がリンク機
構により、セパレートポンチの下方の、セパレートダイ
上の連結さんがあった位置に移動され、その後、上記ト
ランスファ型搬送装置がそのグリッパを移動させて、二
個のワークを連結さんで一体的に連結してなる中間ワー
クを、リフタに設けられたワーク受け部材上に乗せる。 このとき中間ワークは、その両端部をワーク受け部材で
それぞれ保持されてセパレートダイの上面から浮かされ
、これにより連結さんがワーク案内部材の上方に配置さ
れてその連結さんとワーク案内部材との間の干渉が防止
される。

【０００９】次いで、上型を下降させると、それに伴っ
て下型のリフタが下降し、これによりワーク案内部材が
、リンク機構の作動でセパレートポンチの下方からワー
クの搬出方向へ外れた位置に移動され、それとともに、
リフタ上に設けられたワーク受け部材の下降で中間ワー
クが下降して、その連結さんがセパレートダイ上に乗り
、その後さらに上型を下降させると、セパレートポンチ
がセパレートダイとの共働でその連結さんを切り落とし
て二個のワークを分離独立させる。

【００１０】しかる後、上型を上昇させると、それに伴
って下型のリフタが上昇し、これによりワーク案内部材
が、リンク機構の作動でセパレートダイ上の上記連結さ
んがあった位置に移動され、それとともに、リフタ上に
設けられたワーク受け部材が上昇して、互いに分離され
た両ワークの連結さんがあった側と対抗する側の端部を
持ち上げ、それらのワークを連結さんがあった側が下が
るように傾斜させる。これにより、両ワークの連結さん
があった側の端部がそれぞれワーク案内部材に当接し、
その後、上記トランスファ型搬送装置がそのグリッパを
移動させて、二個のワークをそれぞれワーク案内部材に
押し付けながら、そのワーク案内部材の案内下でワーク
搬出方向へ移動させ、それらのワークを型外へ搬出する
。

【００１１】従って、この発明のワーク案内装置によれ
ば、生産性向上のためプレス機械の毎分ストローク数（
Ｓ．Ｐ．Ｍ．）を上昇させても、リフタの昇降に伴って
機械的に出入りするワーク案内部材が、トランスファ型
搬送装置がグリッパでワークを搬出するのを補助するの
で、ワークの搬出を確実に行わせ得て、次のワークとの
干渉による加工不具合等を防止することができ、また、
二個のワークをワーク案内部材の案内下でプレス機械の
側方の同一方向へ搬出させるので、プレス機械の前後に
ワーク受けパレットを配置する必要をなくし得て、ワー
クの次工程への搬送作業の効率を高めることができる。

【００１２】

【実施例】以下に、この発明の実施例を図面に基づき詳
細に説明する。図１は、この発明のワーク案内装置の一
実施例を適用した連結さん切り落とし型の、図２に示す
上型および図３に示す下型のＣ−Ｃ線に沿う断面を示す
断面図、図２はその連結さん切り落とし型の上型を示す
下面図、図３はその連結さん切り落とし型の下型を示す
平面図、図４は図３に示す下型のＤ−Ｄ線に沿う断面を
示す断面図であり、ここにおける連結さん切り落とし型
も、車体フレーム等にするハット形断面のワークを一ス
トロークで二個づつ製造するプログレッシブ型に設けら
れ、その最終工程で、二個のワークを一体的に連結する
連結さんを切り落としてそれらのワークを分離独立させ
るものである。

【００１３】図中１１は下ホルダ、１２はその下ホルダ
１１に固定されたセパレートダイ、１３はそのセパレー
トダイ１２の周囲に昇降可能に嵌め合わされたリフタ、
１４はそのリフタ１３と掛合してその上昇限位置をリフ
タ上面が図１および図４中仮想線で示すようにセパレー
トダイ１２の上面と概略同一高さとなる位置に特定する
段付きボルト、１５はリフタ１３にワーク搬出方向（図
１および図３では右方向）へ延在するように形成された
溝１３ａ　内に摺動可能に嵌め合わされて押さえ板１６
で抜け止めされたワーク案内部材、１７はそのワーク案
内部材１５と下ホルダ１１とに上下端部をピン１８で揺
動可能に結合されてそれらを連結しリンク機構を構成す
るリンク部材、１９はリフタ１３上に固定されて上記ワ
ーク搬出方向へ延在するワーク受け部材、そして２０は
リフタ１３上に固定されてワーク案内部材１５の進入の
際のワークの位置ずれを防止するストッパ部材をそれぞ
れ示し、これらが下型２１を構成している。

【００１４】なおここで、リフタ１３は、プレス機械の
エアシリンダ付勢のクッションピン２２により常時上向
きに付勢され、またセパレートダイ１２の上端の、連結
さんの切断に関与しない側部には、ワーク案内部材１５
との干渉防止のため切欠き部１２ａ　が設けられ、さら
にワーク案内部材１５の両側面には、その長手方向へ延
在する案内溝１５ａ　が形成され、加えてそのワーク案
内部材１５の図３では左方の先端部１５ｂ　は、案内溝
１５ａ　の部分で紡錘状に細められている。

【００１５】この一方図中２３は上ホルダ、２４はその
上ホルダ２３に固定された、上記セパレートダイ１２の
横長のダイ孔１２ｂ　と嵌合し得る先端部２４ａ　を持
つセパレートポンチ、２５はそのセパレートポンチ２４
の周囲に昇降可能に嵌め合わされたパッド、２６はその
パッド２５と掛合してその下降限位置をパッド下面がセ
パレートポンチ２４の下面と概略同一高さとなる位置に
特定する段付きボルト、２７はそのパッド２５を常時下
方へ付勢する弾性部材、そして２８は上ホルダ２３の下
降に伴い上記リフタ１３に当接しそのリフタ１３を上記
クッションピン２２の付勢力に抗して押し下げるプレッ
シャピンをそれぞれ示し、これらが上型２９を構成して
いる。

【００１６】かかる連結さん切り落とし型により、二個
のワーク９ａを連結さん９ｂで一体的に連結してなる中
間ワーク９の連結さん９ｂを切り落とすに際し、図３に
示す如く複数工程の各々に配置したグリッパ３０を図中
矢印Ｅ〜Ｈで示すように次の工程との間で二次元的に循
環移動させるトランスファ型搬送装置を具えるプレス機
械に当該連結さん切り落とし型をセットし、先ずその上
型２９を上昇させて型開き状態とすると、下型２１のリ
フタ１３の上昇に伴って、ワーク案内部材１５がリンク
部材１７で引っ張られて、図１および図４中仮想線で示
すように、セパレートポンチ２４の下方のセパレートダ
イ１２上の前の中間ワーク９の連結さん９ｂがあった位
置である案内位置に移動され、その後、上記トランスフ
ァ型搬送装置がそのグリッパ３０を矢印Ｅで示すように
移動させて、上記中間ワーク９を前の工程から搬送し、
リフタ１３に設けられたワーク受け部材１９上に乗せる
。このとき中間ワーク９は、その両端部をワーク受け部
材１９でそれぞれ保持されて図４中仮想線で示すように
セパレートダイ１２の上面から浮かされるので、その連
結さん９ｂがワーク案内部材１５の上方に配置され、連
結さん９ｂとワーク案内部材１５との間の干渉が防止さ
れる。

【００１７】次いで、上型２９を下降させると、それに
伴って下型２１のリフタ１５がプレッシャピン２８で押
されて下降し、これによりワーク案内部材１５が、リン
ク部材１７で押されてセパレートポンチ２４の下方から
ワーク９ａの搬出方向である図では右方へ外れた図１お
よび図３中実線で示す待機位置に移動され、それととも
に、リフタ１５上に設けられたワーク受け部材１９の下
降で中間ワーク９が下降して、その連結さん９ｂがセパ
レートダイ１２上に乗り、その後さらに上型２９を下降
させると、セパレートポンチ２４の先端部２４ａ　がセ
パレートダイ１２のダイ孔１２ｂ　内に嵌まり合い、そ
の連結さん９ｂを切り落として、図４中実線で示すよう
に二個のワーク９ａを分離独立させる。

【００１８】しかる後、上型２９を上昇させると、それ
に伴って図４中矢印Ｉで示す如く下型２１のリフタ１３
が上昇し、これによりワーク案内部材１５が、上述した
と同様リンク部材１７で引っ張られ、図１および図３中
矢印Ｊで示す如く移動して同図中仮想線で示すように上
記案内位置に配置され、それとともに、リフタ１３上に
設けられたワーク受け部材１９が上昇して、互いに分離
された両ワーク９ａの、連結さん９ｂがあった側と対抗
する側の端部を持ち上げ、それらのワーク９ａを図４中
破線で示す如く連結さん９ｂがあった側が下がるように
傾斜させる。

【００１９】これにより、両ワーク９ａは、その連結さ
ん９ｂがあった側の端部がそれぞれワーク案内部材１５
の案内溝１５ａ　の底部に当接して、搬出可能状態とな
る。なおこのとき、ワーク案内部材１５が上記案内位置
に入り込む以前に、両ワーク９ａが互いに接近するよう
に位置ずれしても、ストッパ部材２０が両ワーク９ａの
側部に当接して両ワーク９ａの曲がりや横ずれを防止し
ている状態で、ワーク案内部材１５がその紡錘状の先端
部１５ｂ　で両ワーク９ａを分けながら上記案内位置に
進入するので、両ワーク９ａは確実に上記搬出可能状態
となる。

【００２０】その後は、上記トランスファ型搬送装置が
そのグリッパ３０を矢印Ｈ方向へ移動させて、グリッパ
３０を二個のワーク９ａにそれぞれ嵌め合わせた後それ
らのワーク９ａをそれぞれワーク案内部材１５の案内溝
１５ａ　の底部に押し付けてから、グリッパ３０を矢印
Ｅ方向へ移動させて、そのワーク案内部材１５の案内溝
１５ａ　の案内下でそれらのワーク９ａを上記ワーク搬
出方向へ移動させ、これによりそれらのワーク９ａを型
外へ搬出して当初の状態に戻る。

【００２１】従って、この実施例のワーク案内装置によ
れば、生産性向上のためプレス機械の毎分ストローク数
（Ｓ．Ｐ．Ｍ．）を上昇させても、リフタ１３の昇降に
伴って機械的に出入りするワーク案内部材１５が、トラ
ンスファ型搬送装置がグリッパ３０でワーク９ａを搬出
するのを補助するので、ワーク９ａの搬出を確実に行い
得て、次の中間ワーク９との干渉による加工不具合等を
防止することができ、また、二個のワーク９ａをワーク
案内部材１５の案内下でプレス機械の側方の同一方向へ
搬出させるので、プレス機械の前後にワーク受けパレッ
トを配置する必要をなくし得て、ワーク９ａの次工程へ
の搬送作業の効率を高めることができる。

【００２２】以上、図示例に基づき説明したが、この発
明は上述の例に限定されるものでなく、例えば、ワーク
や連結さんの形状が上記以外のものでも適用でき、その
場合には、セパレートポンチやセパレートダイの形状を
連結さんの形状等に応じて適宜変更しても良い。

【００２３】

【発明の効果】かくしてこの発明のワーク案内装置によ
れば、生産性向上のためプレス機械の毎分ストローク数
（Ｓ．Ｐ．Ｍ．）を上昇させても、リフタの昇降に伴っ
て機械的に出入りするワーク案内部材が、トランスファ
型搬送装置がグリッパでワークを搬出するのを補助する
ので、ワークの搬出を確実に行わせ得て、次のワークと
の干渉による加工不具合等を防止することができ、また
、二個のワークをワーク案内部材の案内下でプレス機械
の側方の同一方向へ搬出させるので、プレス機械の前後
にワーク受けパレットを配置する必要をなくし得て、ワ
ークの次工程への搬送作業の効率を高めることができる
。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明のワーク案内装置の一実施例を適用し
た連結さん切り落とし型の、図２に示す上型および図３
に示す下型のＣ−Ｃ線に沿う断面を併せて示す断面図で
ある。

【図２】上記連結さん切り落とし型の上型を示す下面図
である。

【図３】上記連結さん切り落とし型の下型を示す平面図
である。

【図４】図３に示す下型のＤ−Ｄ線に沿う断面を示す断
面図である。

【図５】従来の連結さん切り落とし型を示す斜視図であ
る。

【図６】上記従来の型の、図５の矢印Ｂ方向から見た側
面図である。

【符号の説明】

９　　中間ワーク ９ａ　　ワーク ９ｂ　　連結さん １２　　セパレートダイ １３　　リフタ １５　　ワーク案内部材 １７　　リンク部材 １９　　ワーク受け部材 ２１　　下型 ２４　　セパレートポンチ ２９　　上型

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　二個のワーク（９ａ）を一体的に連結
   する連結さん（９ｂ）を、下型（２１）に設けられたセ
   パレートダイ（１２）と上型（２９）に設けられたセパ
   レートポンチ（２４）との共働で切り落として、それら
   のワークを分離独立させる連結さん切り落とし型におい
   て、前記下型に設けられて前記上型の昇降に基づき昇降
   するリフタ（１３）に前記ワークの搬出方向へ進退移動
   可能に支持された、前記搬出方向へ延在するワーク案内
   部材（１５）と、前記下型に設けられ、前記リフタの下
   降に基づき前記ワーク案内部材を前記セパレートポンチ
   の下方から前記ワークの搬出方向へ外れた位置に移動さ
   せるとともに、前記リフタの上昇に基づき前記ワーク案
   内部材を前記セパレートポンチの下方の、前記セパレー
   トダイ上の前記連結さんがあった位置に移動させるリン
   ク機構（１７）と、前記リフタ上に設けられ、前記連結
   さんで連結された両ワークの端部をそれぞれ保持するワ
   ーク受け部材（１９）と、を具えることを特徴とする、
   連結さん切り落とし型のワーク案内装置。