JPH0618655Y2 - プレス成形装置 - Google Patents

プレス成形装置

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JPH0618655Y2
JPH0618655Y2 JP1988107956U JP10795688U JPH0618655Y2 JP H0618655 Y2 JPH0618655 Y2 JP H0618655Y2 JP 1988107956 U JP1988107956 U JP 1988107956U JP 10795688 U JP10795688 U JP 10795688U JP H0618655 Y2 JPH0618655 Y2 JP H0618655Y2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D35/00Combined processes according to or processes combined with methods covered by groups B21D1/00 - B21D31/00
    • B21D35/002Processes combined with methods covered by groups B21D1/00 - B21D31/00
    • B21D35/003Simultaneous forming, e.g. making more than one part per stroke

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、プレス成形装置に関し、特に、複数の絞り製
品を同時に絞り成形したり、選択的に個別の製品のみを
絞り成形し得るようにしたプレス成形装置に関する。
(従来の技術) 同一のプレス成形装置で同時に複数の製品を成形するこ
とによって、製造原価及びプレス型の型費を低減すると
共に、搬送された材料(以下ブランク材という)の歩留
の向上を図るようにしている(例えば実願昭62−2,
372号参照)。しかしながら、複数の製品のうちいず
れかの製品のみを必要とする場合、不必要な製品も同時
に成形することになるので、このように成形された不必
要な製品を収容しておくスペースを必要としたり、廃却
した場合にあっては、製品のコストアップを招くという
問題があった。
このような実情に鑑みて、複数の絞り製品を同時に絞り
成形したり、選択的に個別の絞り製品のみを絞り成形し
得るようにしたプレス成形装置が提案されている(例え
ば特公昭62−60,175号公報等参照)。
この種のプレス成形装置として、第5〜6図に示すよう
なものがある。
このプレス成形装置1は、下型2と当該下型2に向けて
進退移動する上型3とを有する。
下型2は、ボルスター4と、このボルスター4の上に固
定されたダイ5とを有している。このプレス形成装置1
は、同時に2つの絞り製品を成形するためのものである
ために、ダイ5には、絞り製品の外面形状に相当する形
状となった第1窪み部6aと第2窪み部6bとが形成さ
れている。
上型3は、ダイ5の第1窪み部6aとの協動によってブ
ランク材を絞り成形する第1ポンチ7aと、この第1ポ
ンチ7aに隣接し第2窪み部6bとの協動によってブラ
ンク材を絞り加工する第2ポンチ7bと、ダイ5との間
でブランク材を挟持するためのブランクホルダー8とを
有している。このブランクホルダー8は、図示しない駆
動手段によって上下動するアウターラム10に固定され
ている。このアウターラム10には、空気圧等で駆動さ
れ前記各ポンチ7a、7bをアウターラム10に対して
上下動する第1、第2シリンダ装置11a、11bがそ
れぞれ装着されている。
この両シリンダ装置11a、11bは、遠隔操作によっ
て、選択的に空気圧等が導入されるようになっており、
いずれか一方のみへ導入したり、あるいは、両方共に導
入したりすることが可能となっている。例えば、第5図
に示すように、第1シリンダ装置11aに空気圧等が導
入されないと、第1ポンチ7aは保持されずその自重に
よってアウターラム10に対して下がった状態となる。
一方、第2シリンダ装置11bに空気圧等が導入された
状態の下では、第2ポンチ7bがアウターラム10に対
して上がった状態で保持されることになる。このよう
に、アウターラム10に対して上下動自在なポンチ7
a、7bには、前記各窪み部6a、6bに対応して絞り
製品の内面形状に相当する形状となった第1、第2凸部
12a、12bが形成されている。
このような従来のプレス成形装置1によりブランク材P
を絞り成形して成形品に加工する場合、同時に2つの成
形品を絞り成形したり、いずれか一方の成形品のみを成
形することができる。
まず、第2ポンチ7bにより、第2成形品のみを絞り成
形する場合を第5図に基づいて説明する。
このときのブランク材Pは第2成形品に相当する大きさ
を有しており、このブランク材Pは、上型3が上昇した
状態の下で、図示しない搬送装置に把持されてダイ5と
ポンチ7a、7bとの間に搬入され、そして、ダイ5の
第2窪み部6b上に配置される。前記第1シリンダ装置
11aには、空気圧が導入されておらず、第1ポンチ7
aはその自重によりアウターラム10に対して下がった
状態にある。一方、前記第2シリンダ装置11bには空
気圧が導入され、アウターラム10に対して上がった位
置に保持されている。ブランク材Pが所定位置に配置さ
れると、前述した状態にあるアウターラム10が下降
し、ブランク材Pの一端Paは、ブランクホルダー8と
ダイ5との間で挟持され、他端Pbは、第1ポンチ7a
の第1凸部12aとダイ5の第1窪み部6aとの間で第
1ポンチ7aの自重により加圧挟持されることになる。
この状態の下で、第2シリンダ装置11bへの空気圧の
導入が遮断されると、第2ポンチ7bは、その自重によ
って下降し、第2凸部12bと第2窪み部6bとの協動
によって、ブランク材Pが絞り成形される。絞り成形が
完了すると、上型3は再び上昇し、下型2から離間して
ゆく。このとき、図示しないスプリングリフタが第2成
形品を搬出位置まで上昇させる。このようにして、この
工程における絞り成形が完了した第2成形品は、図示し
ない搬送位置に再び把持されて次工程に搬出され、次の
加工が施されることになる。
このように、いずれか一方の成形品Wのみを成形する場
合には、成形しようとする一方のポンチ7a(7b)に
対応するシリンダ装置11a(11b)に予め空気圧を
導入し、他方のポンチ7b(7a)に対応するシリンダ
装置11b(11a)には空気圧を導入せず、この状態
で上型3を下降させる。そして、ブランク材Pの一端部
を前記他方のポンチ7b(7a)とダイ5の窪み部6b
(6a)との間で挟持して、前記一方のポンチ7a(7
b)によって、ブランク材Pを絞り成形することにな
る。
次に、同時に2の成形品を絞り成形する場合を説明す
る。
このときのブランク材Pは、第1成形品及び第2成形品
に相当する大きさを有している。また、第1、第2シリ
ンダ装置11a、11b両方共に空気圧が導入されてお
り、第1、第2ポンチ7a、7bはアウターラム10に
対して上った位置に保持されている。ブランク材Pが所
定位置に配置されると、第6図に示すように、前述した
状態にあるアウターラム10が下降し、ブランク材Pの
両端Pa、Pbはブランクホルダー8とダイ5との間で
挟持されることになる。そして、両シリンダ装置11
a、11bへの空気圧等の導入が遮断されると、両ポン
チ7a、7bは、その自重によって下降し、ダイ5の各
窪み部6a、6bとの協動によって、ブランク材Pは絞
り成形され、第1成形品及び第2成形品が成形される。
絞り成形が完了すると、前述したのと同様に、上型3は
下型2から離間すると共に、図示しないスプリングリフ
タが一体のままの両成形品を所定の搬出位置まで上昇さ
せる。そして、図示しない搬送装置に再び把持されて次
工程に搬出され、例えば両成形品の切断分離等が施され
る。
(考案が解決しようとする課題) 一般に、プレス成形装置におけるポンチ7a、7bの重
量は数トン程度あるので、前述したシリンダ装置11
a、11bはこの重量を保持する必要がることから必然
的に大型化する。しかも、このシリンダ装置11a、1
1bを用いてアウターラム10に対しポンチ7a、7b
を上下動させるので、上型3自身の型構造も複雑となっ
てしまい、これに伴なって型費用の増大を招くことにな
る。更に、上型3の大きさは、必要以上に大型となって
しまい、プレス成形装置の設置スペース、あるいは、型
を保管する場合の収容スペースが増加するという問題点
がある。また、一般に絞り成形する場合には、ブランク
材Pの伸び率を減少させ、成形の際に成形品Wに亀裂、
しわ、張り等が発生しないようにするために、成形時に
材料が型内へ流入するように、ブランク材Pの押えを制
御している。この押えの制御は、ブランク材Pを挟持す
る部分の摺り合せ、つまり、型を削りブランク材Pに加
わる挟持力を調整することによって行なわれている。
ところが、従来のプレス成形装置1は、第5図で示した
ように、いずれか一方の成形品のみを絞り成形する場
合、ブランク材Pの一端は、いずれか一方のポンチ7a
(7b)の凸部12a(12b)と、これに対応するダ
イ5の窪み部6a(6b)との間で挟持されており、そ
の挟持力はポンチ7a(7b)の自重に相当するもので
ある。このようにブランク材Pを挟持する部分の一方
は、成形品を絞り成形する凸部12a(12b)及び窪
み部6a(6b)であるので、挟持力を調整するため前
述した摺り合せを行なうことはできず、成形品に亀裂等
が発生する虞れがある。
そこで、ブランク材Pを挟持する側のシリンダ装置11
a、11bへの空気圧等の導入を制御することによっ
て、挟持力を調整することも考えられるが、このような
空気圧の導入量の制御は容易ではなく、絞り成形全体の
手間が掛かり、加工性が著しく損なわれるという欠点が
ある。
本考案は、上記従来技術の問題点を解決するためになさ
れたものであり、複数の絞り製品を同時に絞り成形した
り、選択的に個別の絞り製品のみを絞り成形する場合
に、亀裂等の成形不良を発生することなく、高品質の成
形品を成形し得るようにすることを目的とする。
(課題を解決するための手段) かかる目的を達成するための本考案は、ダイを有する下
型の上方に、前記ダイとの協動でブランク材に少なくと
も2つの絞り製品を成形するポンチ、及び、前記ダイの
押え部との間で、ブランク材を挟持するブランクホルダ
ーを有する上型を、前記下型に向けて相対的に接近離反
可能に設置し、前記2つの絞り製品を同時に絞り成形し
たり、あるいは、選択的に個別の絞り製品のみを絞り成
形し得るプレス成形装置において、 前記ブランク材のうち前記2つの絞り製品の間に相当す
る部位の前記ポンチに、弾性部材により前記下型に向け
て弾性付加された内側ブランクホルダーを摺動可能に取
付け、 この内側ブランクホルダーとの間で前記ブランク材を挟
持する押え部を有するカムスライドを、その押え部が前
記ダイの押え部と略同一高さとなる位置まで前記上型に
対して前進した前進位置と、その押え部が前記ダイの押
え部よりも前記上型に対して後退した後退位置とに進退
可能に前記下型に取り付け、 前記少なくとも2つの絞り製品を同時に絞り成形する際
には前記カムスライドを前記後退位置に移動させ、選択
的に個別の絞り製品のみを絞り成形する際には前記カム
スライドを前記前進位置に移動させかつ絞り成形完了ま
で前記カムスライドを前記前進位置に維持するカムドラ
イバを前記下型に摺動可能に設けたことを特徴とするプ
レス成形装置である。
(作用) 本考案にあっては、上型が有するポンチと下型が有する
ダイとの協動によって少なくとも2つの絞り製品を同時
に絞り成形する際には、カムスライドは、カムドライバ
により駆動されて、その押え部がダイの押え部よりも上
型に対して後退した後退位置に移動している。そして、
上型を下型に向けて相対的に接近させるのに伴い、ブラ
ンク材は、その外周部位ではダイの押え部とブランクホ
ルダーとにより挟持されると共に、2つの絞り製品の間
に相当する部位では内側ブランクホルダーとカムスライ
ドの押え部との間で挟持されて、少なくとも2つの絞り
製品が同時に絞り成形される。このとき、カムスライド
は後退位置に移動しているために、内側ブランクホルダ
ーとカムスライドの押え部との間で挟持されたブランク
材は、必要以上の伸ばされず、成形量が多くなることは
ない。これにより、成形時に製品には割れ等の成形不良
が発生することはない。
一方、選択的に個別の絞り製品のみを絞り成形する際に
は、カムスライドは、カムドライバにより駆動されて、
その押え部がダイの押え部と略同一高さとなる位置まで
上型に対して前進した前進位置に移動している。そし
て、上型を下型に向けて相対的に接近させるのに伴い、
ブランク材は、ダイの押え部とブランクホルダーとによ
り挟持されると共に、内側ブランクホルダーとカムスラ
イドの押え部との間で挟持されて、選択的に個別の絞り
製品のみが絞り成形される。このとき、カムスライドは
前進位置に移動し、かつ、絞り成形完了までその前進位
置に維持されているために、ブランクホルダーとダイと
の間のブランク材の挟持と、内側ブランクホルダーとカ
ムスライドの押え部との間のブランク材の挟持とが同等
に行なわれることになる。これにより、成形時に製品に
は成形不良が発生することはない。
したがって、少なくとも2つの絞り製品を同時に絞り成
形する場合であっても、あるいは、選択的に個別の絞り
製品のみを絞り成形する場合であっても、製品には亀裂
やしわ等の製品不良が発生することなく、高品質の製品
を成形することが可能となる。
また、同時成形あるいは個別成形によってカムスライド
の押え部の位置が変わるものの、内側ブランクホルダー
は、弾性部材が弾性変形することにより、カムスライド
の押え部の位置の変化に合わせて追従して移動してい
る。
(実施例) 以下、本考案の一実施例に係るプレス成形装置を図面に
基づいて説明する。
第1図は、本考案の一実施例に係るプレス成形装置を示
し、特に選択的に一方の成形品のみを成形する状態を示
す要部縦断面図、第2図は、同装置で複数の成形品を成
形する状態を示す要部縦断面図であり、第5図及び第6
図に示す従来のプレス成形装置と共通する部材には同一
の符号を付し、その説明は一部省略する。
図示する本考案のプレス成形装置1aは、同時に2つの
絞り製品を成形したり、選択的に一方の絞り製品のみを
成形するようにしたものであり、下型2と当該下型2に
向けて進退移動する上型3とを有する。
下型2は、ボルスター4の上に固定されたダイ5を有
し、このダイ5には、第1窪み部6aと第2窪み部6b
とが形成されている。また、ダイ5の上端外周部には、
ブランクホルダー8との間でブランク材Pを挟持する押
え部13a、13bが形成されている。
上型3は、前記各窪み部6a、6bとの協動によってブ
ランク材を絞り成形する第1ポンチ7aと、第2ポンチ
7bと、ブランク材を挟持するブランクホルダー8とを
有し、前記各ポンチ7a、7bには、窪み部6a、6b
に対応して第1、第2凸部12a、12bが形成されて
いる。前記各ポンチ7a、7bは、図示しない駆動手段
によって上下動するインナーラム9に固定され、ブラン
クホルダー8も同様に上下動するアウターラム10に固
定されている。
前記各ポンチ7a、7bの間に相当する位置には、上型
3が下型2に向けて接近した場合に、ブランク材Pを挟
持するための内側ブランクホルダー14が、弾性部材1
5により図中下方向に弾性付加された状態で上下に摺動
自在に設けられている。
一方、ダイ5の両窪み部6a、6bの間に相当する位置
には、前記内側ブランクホルダー14との間でブランク
材を挟持するために、押え部16を形成したカムスライ
ド17が上型3に向けて進退可能に下型2に取付けられ
ている。
このカムスライド17は、後に詳述するカムドライバ1
8により駆動され、ダイ5に形成された摺動面19に沿
って摺動することによって、その押え部16がダイ5の
押え部13a、13bと略同一高さとなる位置まで上型
3に対して前進した前進位置と、その押え部16がダイ
5の押え部13a、13bよりも上型3に対して後退し
た後退位置とに、上型3に向けて進退可能となってい
る。
カムスライド17を駆動するカムドライバ18は、ボル
スター4に固定されたベース部20の摺動面21に沿っ
て摺動可能となっている。カムドライバ18を摺動駆動
するために、空気圧あるいは油圧により作動するアクチ
ュエータ22が、前記ベース部20に取付けられ、この
アクチュエータ22のロッド23が前記カムドライバ1
8に連結されている。そして、このカムドライバ18
は、第1図に示すように、カムスライド17を上型3に
向けて前進移動させる前進限位置と、第2図に示すよう
に、カムスライド17を上型3から後退移動させる後退
限位置との間を移動する。
いずれか一方の成形品のみを成形する場合には、ブラン
ク材Pの外周をほぼ同一に加圧挟持しなければ良好な品
質の成形品を得ることができない。そのため、このとき
にはカムドライバ18を前進限位置まで移動し、カムス
ライド17をその前進位置まで上型3に向けて前進移動
させることにより、ブランクホルダー8と押え部13
a、13bとによる挟持位置と、内側ブランクホルダー
14と押え部16とによる挟持位置とが、ほぼ同一水平
面に位置するようにしている。さらに、このように選択
的に個別の絞り製品のみを絞り成形する際には、絞り成
形が完了するまで、カムドライバ18が前進限位置に維
持され、カムスライド17は前進位置に維持されてい
る。
また、同時に2つの成形品を成形する場合には、カムス
ライド17が上昇した前進位置にあると、ブランス材P
の成形量が多くなり、素材に亀裂等が発生するので、こ
のときには、カムドライバ18を後進限位置に移動し、
カムスライド17を下降させてベース部20の摺動面2
1に当接させ、当該カムスライド17を後退位置に移動
させるようになっている。
尚、上型3の上下動時には、ダイ5の押え部13a、1
3bにブランクホルダー8に成形された当接面24が接
触し、ポンチ7a、7bに形成された摺動面25と、ブ
ランクホルダー8に形成された摺動面26とが接触し
て、上型3と下型2との相互の水平方向の位置決めがな
されるようになっている。
次に、このように構成したプレス成形装置1aにより、
製品を成形する手順について説明する。
まず、第1図を参照しつつ、一方の成形品(第1成形
品)W1のみを絞り成形する場合を説明する。
この場合の第1成形品W1は、第4図に示すような絞り
形状を有しており、この成形品W1に対応する大きさを
有するブランク材Pが、上型3が上昇した状態の下で、
図示しない搬送装置に把持されて、ダイ5とポンチ7
a、7bとの間に搬入される。このときには、カムドラ
イバ18は前進限位置まで移動し、この移動に伴なって
カムスライド17は、図示するように、前進位置に移動
するので、ダイ5の押え部13aとカムスライド17の
押え部16とは、ほぼ同一水平面上に位置することにな
る。そして、ブランク材Pは、押え部13a、16に両
端部Pa、Pbが接触するように、ダイ5の第1窪み部
6a上に配置される。
ブランク材Pが所定位置に配置されると、アウターラム
10に固定されたブランクホルダー8が下降ゝ、ブラン
ク材Pの一端Paは、ブランクホルダー8の当接面24
とダイ5の押え部13aとの間で加圧挟持されることに
なる。
次いで、インナーラム9が下型2に接近下降すると、内
側ブランクホルダー14がブランク材Pの他端Pbに接
触する。インナーラム9が更に下降すると、弾性部材1
5は弾性変形し、これに伴う弾発力によって、内側ブラ
ンクホルダー14は、カムスライド17の押え部16と
の間でブランク材Pの他端Pbを加圧挟持することにな
る。
そして、インナーラム9がさらに下降し、下死点に達す
ると、第1ポンチ7aと第1窪み部6aとの協動によっ
てブランク材Pは絞り成形される。この加工状態にあっ
ては、絞り成形が完了するまでカムスライド17が前進
位置に維持され、ブランクホルー8と押え部13bとに
よる挟持位置と、内側ブランクホルダー14と押え部1
6とによる挟持位置とが、ほぼ同一水平面に位置するた
め、ブランク材Pの両端Pa、Pbにおける加工挟持力
がほぼ同一になる。さらに、両端Pa、Pbにおいて挟
持されたブランク材Pは、その一部が第1ポンチ7aの
第1凸部12aとダイ5の第1窪み部6aとの間に絞り
出されることになるが、弾性部材15の弾発力を調整し
たり、挟持部分を摺り合わせることによって両端Pa、
Pbにおける加圧挟持力を微調整してほぼ同一にするこ
とが可能であることから、成形時に第1成形品W1に亀
裂等の成形不良が発生しなくなる。
絞り成形が完了すると、上型3は再び上昇し、下型2か
ら離間してゆく。このとき、図示しないスプリングリフ
タが第1成形品W1を搬出位置まで上昇させる。このよ
うにして、この工程において第4図に示した形状に成形
された第1成形品W1は、図示しない搬出装置に再び把
持されて次工程に搬出され、次の加工が施されることに
なる。
次に、第2図を参照しつつ、2つの成形品W1、W2
(以下総称してWという)を同時に絞り成形する場合を
説明する。
この場合の成形品Wは、第3図に示す形状を有してお
り、この成形品Wに対応する大きさを有するブランク材
Pが前述したのと同様に搬入される。このとき、カムド
ライバ18は後退限位置に移動し、カムスライド17
は、図示するように、カムドライバ18の厚さ分だけ下
降して後退位置に移動し、ベース部20に当接した状態
にある。そして、ブランク材Pは、その両端部Pa、P
bがダイ5の押え部13a、13bに接触するように、
両窪み部6a、6b上に配置される。
次いで、アウターラム10に固定されたブランクホルダ
ー8が下降し、ブランク材Pの両端Pa,Pbは、当接
面24と押え部13a,13bとの間で加圧挟持される
ことになる。
この状態で、インナーラム9が下降すると、内側ブラン
クホルダー14がブランク材Pのほぼ中央部分に接触す
る。インナーラム9が更に下降すると、弾性部材15が
弾性変形し、これに伴う弾発力によって、内側ブランク
ホルダー14はブランク材Pを押圧してカムスライド1
7の押え部16との間でブランク材Pのほぼ中央部分を
加圧挟持することになる。
そして、図示するように、インナーラム9が下死点に達
すると、第1ポンチ7aと第1窪み部6aとの協動によ
って第1成形品W1に相当する絞り成形が行なわれると
共に、第2ポンチ7bと第2窪み部6bとの共同によっ
て第2成形品W2に相当する絞り成形が行なわれる。こ
の加圧状態の下では、カムスライド17はカムドライバ
18の厚さ分だけ下降した後退位置にあるので、ブラン
ク材Pが中央部分で必要以上に伸ばされて成形量が多く
なることはなく、したがって、成形時に成形品Wに割れ
等の成形不良が発生しなくなる。
絞り成形が完了した後は、前述したのと同様にして、成
形品Wは次工程に搬出され、成形品Wを第1成形品W1
及び第成形品W2とに切断分離する加工等が施される。
尚、図示実施例にあっては、同時に2つの絞り製品を成
形するようにしているが、同時に3つあるいはこれ以上
の製品を成形することも可能であり、3つの製品を成形
する場合には、それぞれの製品の間に相当する分に、カ
ムスライドとこれに対応する内側ブランクホルダーを設
ければ良い。
また、下型2を上型3に向けて移動させることも、理論
的には可能である。
(考案の効果) 本考案によれば、ブランク材のうち少なくとも2つの絞
り製品の間に相当する部位のポンチに、弾性部材により
下型に向けて弾性付加された内側ブランクホルダーを摺
動可能に取付け、この内側ブランクホルダーとの間で前
記ブランク材を挟持する押え部を有するカムスライド
を、その押え部がダイの押え部と略同一高さとなる位置
まで上型に対して前進した前進位置と、その押え部が前
記ダイの押え部よりも前記上型に対して後退した後退位
置とに進退可能に前記下型に取り付け、前記少なくとも
2つの絞り製品を同時に絞り成形する際には前記カムス
ライドを前記後退位置に移動させ、選択的に個別の絞り
製品のみを絞り成形する際には前記カムスライドを前記
前進位置に移動させかつ絞り成形完了まで前記カムスラ
イドを前記前進位置に維持するカムドライバを前記下型
に摺動可能に設けたので、少なくとも2つの絞り製品を
同時に絞り成形する際には、製品の間に相当する部位に
おける内側ブランクホルダーとカムスライドの押え部と
の間で挟持されたブランク材は必要以上に伸ばされて成
形量が多くなることはなく、また、選択的に個別の絞り
製品のみを絞り成形する際には、ブランク材の端部の挟
持が同等に行なえることになるので製品には亀裂やしわ
等が発生することなく、高品質の製品を成形することが
可能となる。
しかも、必要とする製品のみを成形することが可能であ
るので、ブランク材の歩留の向上及び工数の低減が図
れ、絞り成形の生産性が向上するという多大な効果を得
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例に係るプレス成形装置であ
り、選択的に一方の成形品のみを成形する状態を示す要
部縦断面図、第2図は、第1図に示す装置で複数の成形
品を成形する状態を示す要部縦断面図、第3図及び第4
図は、本考案のプレス成形装置による成形品を示す斜視
図、第5図及び第6図は、従来のプレス成形装置を示す
要部断面図である。 2……下型、3……上型、5……ダイ、 7a……第1ポンチ、7b……第2ポンチ、 8……ブランクホルダー、 13a、13b……ダイの押え部 14……内側ブランクホルダー、15……弾性部材、 16……カムスライドの押え部、 17……カムスライド、18……カムドライバ、 P……ブランク材、W……成形品、 W1……第1成形品、W2……第2成形品。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダイを有する下型の上方に、前記ダイとの
    協動でブランク材に少なくとも2つの絞り製品を成形す
    るポンチ、及び、前記ダイの押え部との間で、ブランク
    材を挟持するブランクホルダーを有する上型を、前記下
    型に向けて相対的に接近離反可能に設置し、前記2つの
    絞り製品を同時に絞り成形したり、あるいは、選択的に
    個別の絞り製品のみを絞り成形し得るプレス成形装置に
    おいて、 前記ブランク材のうち前記2つの絞り製品の間に相当す
    る部位の前記ポンチに、弾性部材により前記下型に向け
    て弾性付加された内側ブランクホルダーを摺動可能に取
    付け、 この内側ブランクホルダーとの間で前記ブランク材を挟
    持する押え部を有するカムスライドを、その押え部が前
    記ダイの押え部と略同一高さとなる位置まで前記上型に
    対して前進した前進位置と、その押え部が前記ダイの押
    え部よりも前記上型に対して後退した後退位置とに進退
    可能に前記下型に取り付け、 前記少なくとも2つの絞り製品を同時に絞り成形する際
    には前記カムスライドを前記後退位置に移動させ、選択
    的に個別の絞り製品のみを絞り成形する際には前記カム
    スライドを前記前進位置に移動させかつ絞り成形完了ま
    で前記カムスライドを前記前進位置に維持するカムドラ
    イバを前記下型に摺動可能に設けたことを特徴とするプ
    レス成形装置。
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