JPH04234950A - 打錠用粉末ガムの製法 - Google Patents

打錠用粉末ガムの製法

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JPH04234950A
JPH04234950A JP2416102A JP41610290A JPH04234950A JP H04234950 A JPH04234950 A JP H04234950A JP 2416102 A JP2416102 A JP 2416102A JP 41610290 A JP41610290 A JP 41610290A JP H04234950 A JPH04234950 A JP H04234950A
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Takashi Kamiya
神谷 昂志
Yuji Miyaoka
宮岡 祐二
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KORISU KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、流動性を有し、風味
および食感のよい打錠ガムを製造することができる打錠
用粉末ガムの製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、打錠用粉末ガムは、糖類,ガム
ベースおよび香料を主成分とするガム原料からなり、こ
のガム原料を混練しガム化した後、粉末化される。そし
て、打錠は、この粉末ガムを打錠用型(臼)に充填し型
打することにより行われる。上記ガムを粉末化して打錠
用粉末ガムにする方法として、例えば、(1)ガムを低
温で粉砕し粉末化する方法(2)生成ガムを加熱(70
℃以上)して乾燥させた後、機械粉砕し粉末化する方法
(3)ガム原料にアラビアガム等の結着剤溶液を添加し
混練してガムをつくり、これを加熱(70℃以上)して
乾燥させた後、機械粉砕し粉末化する方法(4)生成ガ
ムを0℃以下に冷却して機械粉砕し粉末化する方法等が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
(1)〜(4)の方法は、以下のような問題点等を有し
ている。
【0004】上記(1)の方法は、粉末ガムの粒度を揃
えられないため、得られる粉末ガムが流動性に劣るよう
になり打錠機臼への供給が一定しない。そのため、一定
重量の打錠品が得られないという問題を有している。ま
た、糖類とガムベースの均質性が悪いため、糖類等の粉
体同士または粉体とガムベースとの結着力よりも、ガム
ベースまたは粉体と杵,臼との結着力の方が大きくなる
。その結果、杵や臼に粉末ガムが付着して打錠すること
が困難になる。
【0005】上記(2)および(3)の方法では、加熱
により、ガムベースの分散性が高まり、糖類等の粉体の
部分的な溶融が生じ、かつ結着剤によりガムベースと粉
体がよく結合するため、上記加熱後の打錠によつて固く
て流動性に富む顆粒状の粉末ガムが得られる。ところが
、加熱工程中に、フレーバーの揮発や劣化、ガムベース
の一部の溶融分離,酸化による劣化、水分の蒸発による
食感の不良化等の事態を生じるため、得られる打錠ガム
の風味および食感が劣る。
【0006】上記(4)の方法では、凍結した後に粉末
化するため、上記のようなフレーバーの揮発や劣化、ガ
ムベースの劣化等が生じず、風味および食感の劣化を解
消することができる。しかし、粉末化した粒子が、非常
に軟らかく容積の大きいふわふわした状態になるため、
流動性が悪く、臼内に一定重量を供給することができな
い。また、粉末ガムが杵,臼に対して付着しやすく、打
錠することが困難になる。さらに、この方法は、凍結用
の設備等が必要なため、生産コストが高くなるという問
題を有している。
【0007】このように、加熱による風味および食感の
劣化を生じず、しかも流動性がよく打錠しても杵や臼に
付着しない打錠用粉末ガムの開発が望まれているが、未
だ開発されていないのが実情である。
【0008】この発明は、このような事情に鑑みなされ
たもので、加熱による風味および食感の劣化を防止し、
生産性を向上することができる打錠用粉末ガムの製法の
提供をその目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明の打錠用粉末ガムの製法は、糖類,ガムベ
ースおよび香料を主成分とする粉末ガム原料と結着剤溶
液とを混練したのち結着剤溶液の水分を吸収する吸水性
糖類を添加してさらに混練し、ついでこれを粉砕して粉
末化するという構成をとる。
【0010】
【作用】すなわち、この発明者らは、流動性がよく打錠
しても杵や臼に付着せず、しかも風味および食感のよい
打錠用粉末ガムを得るために、一連の研究を行つた。そ
の結果、糖類、ガムベースおよび香料を主成分とする粉
末ガム原料に、結着剤溶液を添加して混練した後、吸水
性糖類を添加して混練すると、吸水性糖類が結着剤溶液
の水分を吸収しそれ自体が固化状態となつて生成ガム中
に分散するため、生成ガム自体がいわば脆い状態となつ
てそのまま粉砕できることを見出しこの発明に到達した
。この方法で得られる粉末ガムは、打錠時に杵や臼に付
着せず、また粉末化に際して加熱されていないことから
フレーバーの揮発や劣化も生じていない。
【0011】つぎに、この発明を詳細に説明する。この
発明の打錠用粉末ガムは、粉末ガム原料と結着剤溶液と
を混練したのち吸水性糖類を添加して混練し、これを粉
砕してつくられる。
【0012】この発明に用いる上記糖類としては、砂糖
の粉糖,含水グルコース等を単独でまたは併せて用いる
ようにしてもよいが、無水マルトースおよび無水グルコ
ースの片方または双方を上記糖類の一部に置き換えて用
いることが好ましい。
【0013】また、上記吸水性糖類としては、水分の吸
収量の多い無水マルトースおよび無水グルコースを単独
でまたは併せて用いることが好ましい。
【0014】上記結着剤溶液としては、粉末ガム原料と
の結合性から、アラビアガム,プルランおよびゼラチン
の少なくとも一つの結着剤を含有する溶液が用いられる
。この結着剤溶液の添加量は、無水マルトースおよび無
水グルコースの吸収しうる水分量を上回らない範囲で添
加することが好ましく、好適には糖類100重量部(以
下「部」と略す)に対して0.5〜5部の範囲である。 また、上記結着剤溶液は、粉末ガム原料100部に対し
て0.1〜5部の範囲の上記結着剤を添加しうるように
希釈することが好ましい。
【0015】なお、粉末ガム原料に、必要に応じて酸味
料,色素を添加しても差し支えない。
【0016】この発明の打錠用粉末ガムは、つぎのよう
にして製造される。まず、40〜50℃にガムベースを
保温し、これを混合機(ニーダ)に投入し、糖類を添加
して充分に混練する。つぎに、全体が均一に混ざつた時
点で香料と必要に応じて酸味料,色素等を添加して充分
に混練する。そして、この混練物に結着剤溶液を添加し
てさらに混練した後、結着剤溶液の水分を吸収する吸水
性糖類を添加して混練をつづける。最後に、この混練し
たものを粉砕機で粉砕することにより打錠用粉末ガムが
得られる。
【0017】上記混練物に結着剤溶液を添加してさらに
混練した後、吸水性糖類を添加して混練すると、結着剤
溶液の吸水性糖類が結着剤溶液の水分を吸収しそれ自体
が固化状態となつて生成ガム中に分散する。そのため、
加熱しなくても生成ガム自体がいわば脆い状態となり、
粉砕した粉末ガムが流動性のよいものとなる。
【0018】また、上記のようにして得られた打錠用粉
末ガムを打錠すると、フレーバーの揮発や劣化がない風
味および食感の良好な打錠ガムを得ることができる。
【0019】
【発明の効果】以上のように、この発明の打錠用粉末ガ
ムは、粉末ガム原料と結着剤溶液とを混練したのち吸水
性糖類を添加し、さらに混練して結着剤溶液の水分を吸
水性糖類に吸収させ、ついでこれを粉砕し粉末化して製
造される。この吸水性糖類が結着剤溶液の水分を吸収す
る際に、それ自体が固化状態となつて生成ガム中に分散
するため、生成ガム自体が脆い状態となる。したがつて
、加熱しなくても流動性がよく打錠しても杵や臼に付着
しない打錠用粉末ガムを得ることができるため、加熱に
よるフレーバーの揮発や劣化、食感の劣化のない風味お
よび食感のよい打錠ガムを打錠することができる粉末ガ
ムを得ることができる。また、大掛かりな設備や特殊な
機械,器具を必要としないため、安価に製造することが
できる。つぎに、実施例について比較例と併せて説明す
る。
【0020】
【実施例1】下記のように割合で各原料を準備した。
【0021】つぎに、ガムベースを40℃に保温し、こ
の保温したガムベースをニ−ダに投入し、これに砂糖全
量と無水マルトース20部を添加して充分に混練した。 つぎに、全体が均一に混ざつた時点で香料,酸味料,色
素を添加して充分に混練した。そして、この混練したも
のに結着剤溶液を添加して混練した後、無水マルトース
の残量を添加してさらに混練した。最後に、この混練し
たものを粉砕機で粉砕して打錠用粉末ガムを得た。
【0022】
【実施例2】下記に示すように、無水マルトースを無水
グルコースに置き換える以外は、上記実施例と同様の割
合で各原料を準備し、上記実施例と同様にして打錠用粉
末ガムを得た。
【0023】
【比較例1】下記のように割合で各原料を準備した。
【0024】つぎに、ガムベースを40℃に保温し、こ
の保温したガムベースをニ−ダに投入し、これにグルコ
ース全量と砂糖12部を添加して充分に混練した。つぎ
に、全体が均一に混ざつた時点で香料,酸味料,色素を
添加して充分に混練した。そして、この混練したものに
結着剤溶液を添加して混練した後、砂糖の残量を添加し
て80〜90℃に加熱して混練した。最後に、この混練
したものを粉砕機で粉砕して打錠用粉末ガムを得た。
【0025】
【比較例2】下記のように割合で各原料を準備した。
【0026】つぎに、ガムベースを40℃に保温し、こ
の保温したガムベースをニ−ダに投入し、これにグルコ
ースと砂糖を全量添加して充分に混練した。つぎに、全
体が均一に混ざつた時点で香料,酸味料,色素を添加し
て充分に混練した。この混練したものを0℃以下に冷却
した後、0℃以下で粉砕機で粉砕して打錠用粉末ガムを
得た。
【0027】上記のようにして得られた実施例1,2お
よび比較例1,2の打錠用粉末ガムを、粉末の固さおよ
び粒度分布について評価を行つた。その結果を下記の表
1に示した。
【0028】
【表1】
【0029】上記の表1の結果より、実施例1,2およ
び比較例1の粉末ガムは、粒の固さが固く、しかも粒度
が一定で良好なものであつた。これに対して、比較例2
の粉末ガムは軟らかく、粒度のばらつきの大きいもので
あつた。
【0030】また、上記実施例1,2および比較例1,
2の打錠用粉末ガムを用いて打錠ガムを100個作製し
、打錠ガムの重量分布,打錠機への付着の有無,全体の
生産性について評価を行つた。その結果を後記の表2に
示した。
【0031】
【表2】
【0032】上記表2の結果より、実施例1,2および
比較例1の粉末ガムは、打錠機への付着がなく、打錠ガ
ムの重量も一定し生産性の良好なものであつた。これに
対して、比較例2の粉末ガムは、打錠機に付着しやすく
、打錠ガムの重量のばらつきも大きく生産性の悪いもの
であつた。
【0033】さらに、上記実施例1,2および比較例1
,2の粉末ガムを打錠して作製した打錠ガムを、専門パ
ネラー15名によつて、香り立ち,香りの変化,食感に
ついて官能検査を行つた。その結果を後記の表3に示し
た。
【0034】
【表3】
【0035】上記の表3の結果より、実施例1,2およ
び比較例2の粉末ガムを打錠して作製した打錠ガムは、
香り立ち、香りの変化、食感のどれについても良好であ
つた。これに対して、比較例1の粉末ガムを打錠して作
製した打錠ガムは、すべてについて劣つていた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  糖類,ガムベースおよび香料を主成分
    とする粉末ガム原料と結着剤溶液とを混練したのち結着
    剤溶液の水分を吸収する吸水性糖類を添加してさらに混
    練し、ついでこれを粉砕して粉末化することを特徴とす
    る打錠用粉末ガムの製法。
  2. 【請求項2】  上記糖類が、無水マルトースおよび無
    水グルコースの少なくとも一方を主成分とするものであ
    る請求項1記載の打錠用粉末ガムの製法。
  3. 【請求項3】  上記結着剤溶液が、アラビアガム,プ
    ルランおよびゼラチンからなる群から選ばれた少なくと
    も一つを含有する溶液である請求項1または2記載の打
    錠用粉末ガムの製法。
  4. 【請求項4】  上記吸水性糖類が、無水マルトースお
    よび無水グルコースの少なくとも一方である請求項1な
    いし3記載の打錠用粉末ガムの製法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007014237A (ja) * 2005-07-06 2007-01-25 Kanebo Foods Ltd 乳酸菌含有打錠チューインガム及びその製造方法

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