JPH042345A

JPH042345A - 紙おむつ

Info

Publication number: JPH042345A
Application number: JP2104178A
Authority: JP
Inventors: Mutsumi Ishikawa; 睦石川; Osamu Kondo; 修近藤; Mitsuru Ishibashi; 満石橋
Original assignee: Daio Paper Corp
Current assignee: Daio Paper Corp
Priority date: 1990-04-19
Filing date: 1990-04-19
Publication date: 1992-01-07

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、抗菌性、防臭性およびカブレ防止性を有する
紙おむつに関する。

〔従来の技術〕

使用後の紙おむつから発生する臭いは、尿や便に含まれ
る細菌（尿酸菌、尿素菌など）がもつ酵素（ウレアーゼ
）の分解力によりアンモニアが発生することに主に起因
する。また、アンモニアの発生は、ｐＨ上昇を招き、皮
膚のカブレの要因ともなる。

従来、このアンモニア臭の防止のために、いくつかの提
案がなされており、その手段として、活性炭などによる
物理的吸着方法、化学反応による分解方法、芳香剤なと
によるマスキング方法、微生物による分解方法などを挙
げることかできる。

一方、特公平１−３１３８５号公報に記載された、ヒド
ロキシ酢酸などの尿素分解酵素破壊剤と燐酸ナトリウム
などのアンモニア捕捉剤とを含有させることも知られて
いる。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、抗菌剤を添加する方法以外は、根本的な解決手
段ではない。さらに、前記公報に記載された悪臭発生防
止剤は、本発明者の実験によれば、さほど効果がなく、
かつ使用量も多く必要とするとともに、肌特に幼児の敏
感な肌に対して刺激性があるため、その解決が望まれて
いた。

そこで、本発明の課題は、刺激性のないまたは少ない、
しかも少量の添加でも充分な抗菌性および悪臭発生防止
効果を示すものを開発することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記課題は、トップシートとバックシートとの間に吸収
要素が内包された紙おむつにおいて、前記吸収要素に第
４級アンモニウム塩が含有されていることで解決できる
。

さらに、バイオサーファクタントをも含有させることが
できる。

〔作用〕

本発明において、吸収要素に含有させた第４級アンモニ
ウム塩は、主に尿素分解酵素（ウレアーゼ）に対する阻
害剤として機能すると考えられる。

〔発明の具体的構成〕

以下本発明をさらに詳説する。

本発明では、たとえば第１図および第２図に示すように
、ポリエチレンなどの不透液性バックシート】と不織布
などの透液性トップシート２との間に、吸収要素３を内
包させた紙おむつにおいて、その吸収要素３に第４級ア
ンモニウム塩を含有させる。実施例における吸収要素３
は、それぞれ綿状パルプからなる上部吸収体３Ａと下部
吸収体３Ｂとが積層された構造を有している。さらに、
紙おむつは、その両側部に脚回り弾性部材４、前後端部
に腰回り弾性部材５が設けられ、かつ上部吸収体３Ａと
下部吸収体３Ｂとの間に高分子吸水剤６が介在されてい
る。

本発明においては、安定性が高く抗菌効果の高い第４級
アンモニウム塩を吸収要素に含有させる場合において、
第４級アンモニウム塩を０．０２５〜２．０％の濃度に
希釈し、紙おむつ内の吸収体中、もしくは透液性トップ
シート２に面する吸収体面上、あるいは実施例のように
積層構造の場合、不透液性バックシート１に面する吸収
体面上にスプレー等により、吸収要素の重量に対して好
ましくは０．０００１〜０．０１ｇの量をもって添加す
ることができる。

肌に対する抗菌剤の刺激性をより低くするため、吸収体
中や不透水性バックシートに面する吸収体面上に本発明
に係る悪臭発生防止剤を添加する方が好ましいが、上記
添加量であればそれに限定されない。吸収体中の高分子
吸水剤に含浸されていてもよい。

第４級アンモニウム塩の例としては、塩化ベンザルコニ
ウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セ
チルトリメチルアンモニウムなどを挙げることができる
。その第４級アンモニウム塩を分子構造式で示すと、た
とえば次記（１）〜（ＩＩ１）の例を挙げることができ
る。

（Ｒ：　Ｃ，２〜Ｃ＋ｓが好ましい）（Ｒ：　Ｃ，〜Ｃ１２が好ましい）なお、次記（ＩＶ）〜（Ｖ）のような両性の抗菌剤をさ
らに添加してもよい。

（ＩＶ）　Ｒ−ＮＨ−（ＣＨ２）ＮＨ−ＣＨ２−ＣＨ２
ＮＨＣＨ２ＣＯＯＨ−）１（Ｊ’（Ｖ）　Ｒ−ＮＨ−（
ＣＨ２）ｚＮＨ−（ＣＨｚ）−ＮＨＣＨ２ＣＯＯＮａよ
り好ましくは水溶液化が容易で抗菌効果の高い塩化ベン
ザルコニウムを使用することであるが、これに限定され
ず、また、塩化ベンザルコニウムは日本薬局方にもとづ
くものであればメーカー等は特に限定されない。さらに
、本発明において、第４級アンモニウム塩の一種のみな
らず、複数種を混合して適用する態様も含まれる。

一方、本発明において、塩化ベンザルコニウムなどの第
４級アンモニウム塩とともに、パイオサ−ファクタント
を含有させることができる。この添加量としては、−枚
の紙おむつの吸収体要素の重量に対して、０．００１〜
０．５　ｇ　、より好ましくは０．０１〜０．１ｇとす
るのが好ましい。添加に際しては、水溶液の形でスプレ
ー塗布などにより含有させることができる。

このバイオサーファクタントの例としては、スピクリス
ポール酸、コードファクター（トレハロースのコリノミ
コール酸ジエステル）、コリノミコール酸、オリゴ糖脂
肪酸エステル、ラムツリピッドＡまたはＢなどの他、「
」４５７〜４７１頁所載の題名「バイオサーファクタントの特
性と機能」記載の他のバイオサーファクタントを用いる
ことができる。

〔実施例〕

実施例によりさらに詳述する。

第１図および第２図に示す紙おむつの下部吸収体表面上
に、塩化ベンザルコニウムを０．０１　ｇを下層吸収体
層表面にスプレー塗布したものを第１実施例とし、他方
、塗布量を変えて０．００５ｇ、　Ｏ，００１ｇ。

０、０００５ｇ、　０．０００１ｇとたちのをそれぞれ
第２．第３゜第４．第５実施例として紙おむつを作成し
、実際の使用に供して臭いの有無の評価を行った。結果
は第１表の通りである。なお、評価の対象としたのは排
尿のみされた紙おむつである。

（テスト条件）モニター４９人男２３人女２６人　　ＩＱケ月〜１オ５ケ月各水準の使用枚数　５枚／日・人おむつ吸収体重量５０ｇの紙おむつを用いた。

（調整方法）実施例１：１．’０％の希釈液をＩｇ／枚スプレーした
もの実施例２：０．５％の希釈液をＩｇ／枚スプレーしたち
の実施例３：０．０５％の希釈液を２ｇ／枚スプレーした
ちの実施例４　　：０．０２５％の希釈液を２ｇ／枚スプレ
ーしたもの実施例５：０．０１％の希釈液をＩｇ／枚スプレーした
ちの以上のとおり、本発明によればおむつかぶれを発生する
ことなくアンモニア臭の発生を効果的に押さえることが
できることが判る。

なお尿中の雑菌の増殖に対する抗菌剤の抗菌効果確認の
ための予備テストを実施したところ、第２表のような結
果を得た。数値は４００倍顕微鏡の視野中の雑菌の数を
示す。

（テスト条件）抗菌剤は塩化ヘンサルコニウム溶液０．０２５〜２０％
を５０ｍ１の男子、女子の尿に添加し時間が経過するに
従って増殖する菌の個数を数えたものである。

以上のとおり、塩化ベンザルコニウムは、尿中の雑菌増
殖に対し充分な抗菌効果が認められた。

〔発明の効果〕

以上の通り、本発明によれば、紙おむつにおいて悪臭の
発生を確実に防止できるとともに、カブレも防止できる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る紙おむつ例の一部破断乎面図、第
２図はその断面図である。１・・・バックシート、２・・・トップシート、３・・
・吸収要素。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）トップシートとバックシートとの間に吸収要素が
内包された紙おむつにおいて、前記吸収要素に第４級ア
ンモニウム塩が含有されていることを特徴とする紙おむ
つ。
（２）第４級アンモニウム塩が塩化ベンザルコニウムで
ある請求項１記載の紙おむつ。
（３）塩化ベンザルコニウムが吸収要素の重量に対して
０．０００１％以上含まれている請求項２記載の紙おむ
つ。
（４）第４級アンモニウム塩とともに、さらにバイオサ
ーファクタントも含有する請求項１記載の紙おむつ。