JPH04230771A - 正帯電性磁性トナー、画像形成方法、画像形成装置、装置ユニット及びファクシミリ装置 - Google Patents

正帯電性磁性トナー、画像形成方法、画像形成装置、装置ユニット及びファクシミリ装置

Info

Publication number
JPH04230771A
JPH04230771A JP3102636A JP10263691A JPH04230771A JP H04230771 A JPH04230771 A JP H04230771A JP 3102636 A JP3102636 A JP 3102636A JP 10263691 A JP10263691 A JP 10263691A JP H04230771 A JPH04230771 A JP H04230771A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
magnetic toner
positively charged
toner
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3102636A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2877550B2 (ja
Inventor
Ichiro Osaki
大崎 一郎
Keita Nozawa
野沢 圭太
Kuniko Kobayashi
小林 邦子
Masaji Fujiwara
藤原 雅次
Masayoshi Shimamura
正良 嶋村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP3102636A priority Critical patent/JP2877550B2/ja
Publication of JPH04230771A publication Critical patent/JPH04230771A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2877550B2 publication Critical patent/JP2877550B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真、静電記録、
静電印刷の如く静電荷像を現像するための現像剤に使用
されるトナーに関する。
【0002】さらに詳しくは、直接又は間接電子写真現
像方法に於いて正に帯電し、負静電荷像を可視化し、あ
るいは正静電荷像を反転現像により可視化し、特に熱ロ
ール定着法において好適な特性を示す正帯電性磁性トナ
ー及び該正帯電性磁性トナーを用いた画像形成方法、画
像形成装置、装置ユニット及びファクシミリ装置に関す
る。
【0003】
【従来の技術】従来、電子写真法としては例えば米国特
許第2,297,691号明細書、特公昭42−239
10号公報及び特公昭43−24748号公報に記載さ
れている如く多数の方法が知られている。一般には光導
電性物質を利用し、種々の手段により感光体上に電気的
潜像を形成し、次いで該潜像をトナーを用いて現像し、
必要に応じて紙等の転写材にトナー画像を転写した後、
加熱、圧力、加熱加圧、或は溶剤蒸気により定着し複写
物を得るものである。
【0004】感光体としては、従来、非晶質セレンや非
晶質シリコンのごとき金属系や、酸化亜鉛、硫化カドミ
ウムの如き無機化合物が使用されてきた。しかしながら
、近年では、アゾ系やスチルベン系の色素顔料からなる
有機光半導体(所謂OPC)が、加圧性の良い事、安価
な事、及び安全性の高い事から、特に、低速機、普及機
の分野での使用が進んでいる。さらに、その耐久性の向
上及び感度の増大を見込んでの高速機分野の展開も考え
られている。
【0005】有機光半導体は、摩耗に対する耐久性、光
キャリア発生層の保護及び光感度の向上の点から、光キ
ャリア発生層の上にキャリア輸送層を設けた構成の物が
主である。該キャリア輸送層は、現状ではほとんどが正
孔輸送性物質を含有する物であり、したがって、有機光
半導体は、負帯電性のためトナーとしては、正荷電性の
物が要求されるのがほとんどである。
【0006】トナーを正荷電性とする手段としては、電
子供与性の官能基を有する化合物を正荷電制御剤として
、トナー中に存在させる事が有効である。正荷電制御剤
としては、例えば、4級アンモニウム塩、或は含窒素有
機染料があり、特に一般的に用いられているものとして
は塩基性染料とその塩があり、具体的物質としてはニグ
ロシン染料やトリフェニルメタン系染料がしばしば用い
られている。これらの正荷電制御剤は通常結着樹脂に添
加して、加熱溶融混練工程、粉砕工程、及び必要に応じ
て分級工程を融て適当な粒度に調整され使用される。
【0007】しかしながら、これらの一般的に使用され
ている荷電制御剤は、機械的衝撃、摩擦、及び温度及び
湿度の如き環境条件の変化により、荷電制御性が変化す
る現象を生じやすい。従って、これらの一般的に使用さ
れている荷電制御剤を含有したトナーを複写機に用いて
現像すると、複写回数の増大に従い、トナーの劣化を引
き起こすことがある。
【0008】特に染料系の荷電制御剤を用いた場合には
、摩擦、熱及び圧力によりトナー中より、キャリアや現
像スリーブといった帯電付与部材に染料が移染し、トナ
ーの帯電が困難になり、トナーの飛散や画質の劣化を引
き起こす原因となる事が多い。
【0009】この正荷電性磁性トナーは定着面において
も困難点を有している。
【0010】トナー画像を定着する方法は以下の如く種
々ある。 (1)ヒーターの輻射熱によりトナーを加熱溶融させて
被定着物に定着する方法。 (2)圧力によりトナーを流動させて被定着物に定着す
る方法。 (3)溶剤蒸気によりトナーを溶解させて被定着物に定
着する方法。 (4)熱及び圧力によりトナーを溶融させかつ流動させ
て被定着物に定着する方法。
【0011】しかしながら、前記の(1)の定着方法は
、被定着物の定着部での紙詰まりとそれに基づく火災の
心配があり、前記の(2)の定着方法は、トナーの材料
がかなり限定されるため普遍的ではなく、前記の(3)
の定着方法は、周囲の環境を汚染することから、前記の
(4)の定着方法が現状では主流である。前記の(4)
の加熱加圧定着方法は、加熱したロールをトナー画像に
圧着させるため;比較的低温の熱源でも効率良く熱をト
ナーに伝える事ができる事,温度制御が簡単に行える事
,熱と同時に圧力を印加するためよりトナーの変形が促
される事,利点が多い。しかしながら、前記(4)の定
着方法においても、さらに解決すべき問題点を有してい
る。すなわち前記(4)の定着方法では熱ローラの如き
加熱加圧手段の表面とトナー像とが溶融状態で加圧下で
接触するために、トナー像の一部が定着ローラー表面に
転移し、次の被定着物にこれが再転移して画像を汚す、
所謂オフセット現象を生ずる事がある。甚なだしくは、
被定着物ごと熱ロールに付着する、所謂巻き付き現象を
起こし、定着装置を破壊する事もある。これを防止する
ため熱ロール定着器に定着用分離爪を設けて被定着物を
熱ロールから強制的に分離することが行われている。し
かしこの場合にも熱ロールに対する巻き付け力が強い場
合には被定着物の画像上にキズ付きが生じてしまうとい
う問題点を有している。
【0012】以上の事から、加熱加圧定着法に於いては
、加熱加圧手段に対するトナーの付着力を極少限度にす
る事が必須である。
【0013】この目的のために、従来定着ロールの表面
を例えば、シリコーンゴムや弗素樹脂の如き離型性に優
れた低表面エネルギーを有する材料で形成し、更にその
表面にシリコーンオイルの如き離型性の良い液状潤滑剤
を塗布することが行われている。シリコーンオイルの効
果は、トナーのオフセットや被定着物の巻き付きを防止
する点では極めて有効であるが、定着装置を複雑化する
事,被定着物にオイルシミを作る事がある事,シリコー
ンオイルが熱によって蒸発し、機内、特に帯電ワイヤー
を汚染する事,の如きさらなる問題点を有することから
、全く使用しないか、少なくともその使用を極限しよう
とする方向へと向いつつある。
【0014】トナー自体の耐オフセツト性を高めるため
には、トナーの融解時の弾性を上げてトナーの伸びを抑
える事が効果的であり、そのためには、ゴム状物質をト
ナーに添加すること或は架橋によるゲルの生成が有効で
ある。
【0015】トナー自体の離型性をあげるためには、低
分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレンの如きポ
リオレフィンワックス、パラフィンワックス、長鎖脂肪
族酸のエステルのワックス、アミドワックスの如きワッ
クスをトナー中に含有させる事が効果的である。
【0016】しかしながら、上記の対策は、正荷電性ト
ナーにとっては効果的でないことや悪影響の及ぶことが
ある。例えば、シリコーンゴム、弗素樹脂、あるいはワ
ックスの如き低表面エネルギー物質は、帯電したときに
、負帯電性が強くなる傾向にあり、従って定着ロールと
して使用した場合には、被定着物上の正に荷電したトナ
ーが負に帯電した定着ロールに静電的にオフセットする
所謂静電オフセット現象を起こし易い。該低表面エネル
ギー物質は、元来、分散性、相溶性の低い物質であるの
で、該低表面エネルギー物質を離型剤としてトナー中に
含有させた場合には、離型剤単独粒子を作り易くこれが
負に帯電し、正荷電性のトナーとの間に静電凝集塊を作
り、黒点状の画像汚れを生ずる事がある。正荷電性トナ
ー中に正荷電性制御剤として含有する塩基性染料、ある
いは4級アンモニウム塩が定着ロールのシリコーンゴム
を汚染したり、或いは、弗素樹脂の弗素と反応して、定
着ロールの離型性や弾性、強度を失わしめる事がある。 以上の如く、正荷電性トナーに特有の現像性に係わる問
題点及び、定着性に係わる問題点に関して、多くの改良
案が提案されている。
【0017】特開昭55−134861号公報、及び特
開昭56−65417号公報には、酸価を有するバイン
ダー樹脂を用いたトナーが開示されている。これらの文
献では酸価をバインダー樹脂鎖中に導入する事により、
トナー中のバインダーの分子間凝集力を高めて、トナー
と定着紙との接着力を高め、定着ロール表面との間の界
面張力を大きくする事で、オフセットとブロッキングに
効果が有る事が認められている。
【0018】特開昭57−40264号公報、及び特開
昭62−21169号公報には、酸性基を有する熱可塑
性樹脂を有するバインダー樹脂と正荷電性制御剤との組
み合わせが開示されている。これらの文献では荷電制御
剤の塩基性とバインダー樹脂の酸性とのイオン的な安定
性によりトナーを正荷電性に安定して帯電させようとす
るものである。しかしながら、正荷電性トナーとして酸
価を導入した場合には、現像性、及び耐久性を低下させ
るという問題点を有している。トナーバインダー中に導
入する酸価の数が増えるにつれて、負帯電性が強くなり
、反転カブリの発生及び耐久時の画像濃度低下をきたす
ようになり、したがって効果的な使用は困難である。
【0019】特開昭57−119364号公報、及び特
開昭62−9358号公報には、4級アンモニウムのス
ルフェート化合物及び4級アンモニウムのスルフォネー
ト化合物が開示されている。これらの文献は、弗化ビニ
リデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体からなる定
着ロールと4級アンモニウム塩との反応を抑制し、熱ロ
ールの劣化を防止するものである。しかしながら、4級
アンモニウム塩は正荷電性制御剤としては、さほど強力
では無い。したがってトナーを負帯電性の強いキャリア
粒子と混合して使用する時にはトナーは実用上十分なト
リボを発生するが、キャリア粒子と混合せずに使用する
一成分系トナーの場合には、キャリア粒子と混合して使
用する時に比較して充分な接触を与える事が困難である
。よって、トナーは十分な帯電が得られず画像濃度が低
くなり、カブリが多いという欠点があり、特に画像濃度
は高温高湿環境条件化においてより低くなる。
【0020】4級アンモニウム塩と他の正荷電制御剤と
を組み合わせて、荷電制御剤の制御性を向上させようと
する試みがなされている。例えば特開昭61−1721
55号公報では、4級アンモニウム塩と、ニグロシン或
は正帯電性熱可塑性樹脂との組み合わせが提案されてい
る。ここでの4級アンモニウム塩の働きは、あくまで補
助的なものであり、キャリア粒子と混合せずに使用する
一成分磁性トナーに使用するには、4級アンモニウム塩
と組み合わせる他の荷電制御成分の量を、該他の荷電制
御成分を単独使用した場合に要す量と同等程度使用しな
いと不充分である。こうした場合、帯電付与部材に対す
るニグロシンの汚染性の強さは依然として残っている。
【0021】特開昭55−113054号公報、特開昭
61−80261号公報、及び特開昭62−9358号
公報には、スチレン−ブタジエン系共重合体及び正荷電
性制御剤を有するトナーが開示されている。ブタジエン
の如き共役ジオレフィンを分子鎖中に導入するとトナー
はゴム弾性を有するようになり、耐オフセツト性及び耐
巻き付き性に対して効果がある。トナーを正荷電性トナ
ーとする時には障害とはならず、むしろトナートリボの
立ち上がりが速くなる長所があるが、ニグロシンの如き
正荷電性制御剤と共役ジオレフィンを組み合わせるとト
ナーは過剰帯電となる傾向にありかつ、他の樹脂や荷電
性制御剤との相溶性も悪いという問題点がある。特にキ
ャリア粒子と混合せずに使用する一成分磁性トナーとし
て使用した場合には、磁性体の分散が悪く、カブリを生
ずる事がある。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
の如き欠点を解決した正帯電性磁性トナーを提供するこ
とである。
【0023】即ち本発明の目的は、耐オフセット性及び
耐巻き付き性に優れた正帯電性磁性トナーを提供するこ
とである。
【0024】更に本発明の目的は、長時間の使用でも性
能の変化がなく又は少なく安定した荷電制御性を有する
正帯電性磁性トナーを提供することである。
【0025】更に本発明の目的は、画像濃度が高く、か
つカブリのない又は少ない鮮明な画像を形成し得る正帯
電性磁性トナーを提供することである。
【0026】更に本発明の他の目的は、上記の正帯電性
磁性トナーを用いた画像形成方法、画像形成装置、装置
ユニット及びファクシミリ装置を提供することである。
【0027】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の正帯電
性磁性トナーは、少なくとも結着樹脂、磁性体及び電荷
制御剤を有する正帯電性磁性トナー粒子を有する正帯電
性磁性トナーであり、該結着樹脂は、(A)極性官能基
としてカルボキシル基、酸基及び/又はそれらの部分エ
ステル化によって形成される酸基、及び5乃至30の酸
化を有するビニル系重合体及び(B)少なくとも、ジオ
ルフィン系モノマー及びビニル系モノマーによって重合
される共重合体を有し、該電荷制御性は(C)第4級ア
ンモニウム塩及び(D)ニグロシン系染料又はトリフェ
ニルメタン系染料を有し、前記構成成分の重量比率は成
分(A)及び成分(B)の合計量を100として、(A
):(B):(C):(D)=80〜30:70〜20
:2.0〜0.5:2.0〜0.1であることを特徴と
することにより、前記目的を達成する。
【0028】本発明の画像形成方法は、静電荷像を表面
に担持する静電荷像担持体、及びトナー担持体との摩擦
により正に帯電した磁性トナーを表面に保担するトナー
担持体を現像部において一定の間隔を設けて配置し、該
現像部において該静電荷像担持体に該正帯電性磁性トナ
ーを転移させて現像画像を形成する工程、形成された現
像画像を記録材へ静電荷像と同極性の電荷で転写する工
程、及び転写材上の未定着のトナー画像を熱と圧力によ
り記録材に定着し画像を形成する工程を有する画像形成
方法であり、該正帯電性磁性トナーは、少なくとも結着
樹脂磁性体及び電荷制御剤を有する正帯電性磁性トナー
粒子を有し、該結着樹脂は、(A)極性官能基としてカ
ルボキシル基、酸基及び/又はそれらの部分エステル化
によって形成される酸基、及び5乃至30の酸化を有す
るビニル系重合体及び(B)少なくともジオルフィン系
モノマー及びビニル系モノマーによって重合される共重
合体を有し、該電荷制御性は(C)第4級アンモニウム
塩及び(D)ニグロシン系染料又はトリフェニルメタン
系染料を有し、前記構成成分の重量比率は成分(A)及
び成分(B)の合計量を100として、(A):(B)
:(C):(D)=80〜30:70〜20:2.0〜
0.5:2.0〜0.1であり、該正帯電性磁性トナー
を、現像部において正に帯電させて静電荷像を現像し、
現像画像を記録材に転写し、未定着のトナー画像を記録
材に定着し画像を形成することを特徴とすることにより
、前記目的を達成する。
【0029】本発明の画像形成装置は、静電荷像を担持
するための静電荷像担持体、該静電荷像担持体を帯電す
るための帯電手段、該静電荷像担持体に担持されている
静電荷像を現像するための現像手段、該現像手段で現像
された現像画像を該静電荷像担持体から記録材へ転写す
るための転写手段、及び、該記録材に転写された未定着
のトナー画像を熱と圧力により該記録材に定着するため
の定着手段を有する画像形成装置であり、該現像手段は
、少なくとも結着樹脂、磁性体及び電荷制御剤を有する
正帯電性磁性トナー粒子を有する正帯電性磁性トナー及
び該正帯電性磁性トナーと摩擦して該正帯電性磁性トナ
ーを正の電荷に帯電するためのトナー担持体を有し、該
結着樹脂は、(A)極性官能基としてカルボキシル基、
酸基及び/又はそれらの部分エステル化によって形成さ
れる酸基、及び5乃至30の酸化を有するビニル系重合
体及び(B)少なくともジオルフィン系モノマー及びビ
ニル系モノマーによって重合される共重合体を有し、該
電荷制御剤は(C)第4級アンモニウム塩及び(D)ニ
グロシン系染料又はトリフェニルメタン系染料を有し、
前記構成成分の重量比率は成分(A)及び成分(B)の
合計量を100として、(A):(B):(C):(D
)=80〜30:70〜20:2.0〜0.5:2.0
〜0.1であることを特徴とすることにより、前記目的
を達成する。
【0030】本発明の装置のユニットは、静電荷像を担
持するための静電荷像担持体及び該静電荷像担持体を帯
電するための帯電手段の少なくとも1つが、該静電荷像
担持体に担持されている静電荷像を現像するための現像
手段と一体に支持されていてユニットを形成し、該ユニ
ットは、前記現像手段によって現像された現像画像を該
静電荷像担持体から記録材へ転写するための転写手段及
び該記録材へ転写するための転写手段及び該記録材に転
写された未定着のトナー画像を熱と圧力により該記録材
に定着するための定着手段を有する装置本体に脱着自在
に装着される装置ユニットであり、該現像手段は、少な
くとも結着樹脂、磁性体及び電荷制御剤を有する正帯電
性磁性トナー粒子を有する正帯電性磁性トナー及び該正
帯電性磁性トナーと摩擦して該正帯電性磁性トナーを正
の電荷に帯電するためのトナー担持体を有し、該結着樹
脂は、(A)極性官能基としてカルボキシル基、酸基及
び/又はそれらの部分エステル化によって形成される酸
基、及び5乃至30の酸化を有するビニル系重合体及び
(B)少なくとも、ジオルフィン系モノマー及びビニル
系モノマーによって重合される共重合体を有し、該電荷
制御剤は(C)第4級アンモニウム塩及び(D)ニグロ
シン系染料又はトリフェニルメタン系染料を有し、前記
構成成分の重量比率は成分(A)及び成分(B)の合計
量を100として、(A):(B):(C):(D)=
80〜30:70〜20:2.0〜0.5:2.0〜0
.1であることを特徴とすることにより、前記目的を達
成する。
【0031】本発明のファクシミリ装置は、静電荷像を
担持するための静電荷像担持体、該静電荷像担持体を帯
電するための帯電手段、該静電荷像担持体に担持されて
いる静電荷像を現像するための現像手段、該現像手段で
現像された現像画像を該静電荷像担持体から記録材へ転
写するための転写手段、及び該記録材に転写された未定
着のトナー画像を熱と圧力により該記録材に定着するた
めの定着手段を有する電子写真装置、及びリモート端末
からの画像情報を受信する受信手段を有するファクシミ
リ装置であり、該現像手段は、少なくとも結着樹脂、磁
性体及び電荷制御剤を有する正帯電性磁性トナー粒子を
有する正帯電性磁性トナー及び該正帯電性磁性トナーと
摩擦して該正帯電性磁性トナーを正の電荷に帯電するた
めのトナー担持体を有し、該結着樹脂は、(A)極性官
能基としてカルボキシル基、酸基及び/又はそれらの部
分エステル化によって形成される酸基、及び5乃至30
の酸化を有するビニル系重合体及び(B)少なくともジ
オレフィン系モノマー及びビニル系モノマーによって重
合される共重合体を有し、該電荷制御剤は(C)第4級
アンモニウム塩及び(D)ニグロシン系染料又はトリフ
ェニルメタン系染料を有し、前記構成成分の重量比率は
成分(A)及び成分(B)の合計量を100として、(
A):(B):(C):(D)=80〜30:70〜2
0:2.0〜0.5:2.0〜0.1であることを特徴
とすることにより、前記目的を達成する。
【0032】本発明者らは、上記目的を達成するために
鋭意検討した結果、特定のトナーバインダー樹脂と複数
の特定な正帯電性制御剤とを組み合わせて使用すること
により非常に優れた性能を有する正帯電性磁性トナー粒
子を有する正帯電性磁性トナーを得る事ができることを
見いだした。
【0033】即ち、本発明に係る結着樹脂は、(A)極
性官能基としてカルボキシル基、酸基及び/又はそれら
の部分エステル化によって形成される酸基、及び5乃至
30の酸化を有するビニル系重合体及び(B)少なくと
も、ジオレフィン系モノマー及びビニル系モノマーによ
って重合される共重合体を有していることが必要である
【0034】該酸価が5より小さい場合には、静電的な
オフセットとが増加し、かつ地カブリが増大する傾向が
生じる。該酸価が30より大きい場合には、反転カブリ
が生じる傾向にあり、特に高温高湿環境条件下において
、該反転カブリが顕著となる。
【0035】本発明に係る荷電制御剤は、(C)第4級
アンモニウム塩及び(D)ニグロシン系染料又はトリフ
ェニルメタン系染料を有していることが必要である。
【0036】本発明の正帯電性磁性トナーに用いられる
結着樹脂及び荷電制御剤を構成する各成分(A)、(B
)、(C)及び(D)のトナー粒子における含有割合は
、重量基準で、成分(A)及び成分(B)の合計量を1
00としたときに(A):(B):(C):(D)=8
0〜30:70〜20:2.0〜0.5:2.0〜0.
1の範囲にあることが必要である。
【0037】正帯電性磁性トナー粒子における結着樹脂
としての成分(A)及び成分(B)中の成分(A)の含
有割合が80重量%より多くなった場合には、所定の画
像濃度に達するまでに時間がかかり、かつ定着ロールへ
被定着物が巻き付く傾向が強くなる。正帯電性磁性トナ
ー粒子における結着樹脂としての成分(A)及び成分(
B)中の成分(A)の含有割合が30重量%より少なく
なった場合には、トナーを摩擦帯電するためのスリーブ
の如きトナー担持体及び定着ロールの表面を汚染するよ
うになり、これによって地カブリが生じる傾向にある。
【0038】正帯電性磁性トナー粒子における成分(C
)及び(D)の含有割合は、いずれか一方でも前記範囲
の上限より多くなった場合には、定着ロールにトナーが
付着してオフセット現象が生じ、同様にいずれか一方で
も前記範囲の下限より少なくなった場合には、トナーは
充分な帯電が得られない。
【0039】該成分(C)及び(D)の合計量は、正帯
電性磁性トナー粒子に、含まれる結着樹脂としての成分
(A)及び成分(B)の合計量を100重量部としたと
きに0.6重量部以上含有されていることが好ましく、
この場合にはトナーに十分な荷電性を付与することが出
来る。
【0040】本発明に用いられる結着樹脂の成分(A)
としては、モノマー単位として、例えばアクリル酸、メ
タクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸、
ジメチルマレイン酸及びこれ等の酸無水物及び/又は、
その部分エステル化物を有する単独重合体或は、これ等
とビニル系モノマーとの共重合体が使用できる。
【0041】本発明における、酸価の測定方法としては
、日本工業規格JIS  K0076−66「化学製品
の酸価の試験方法」に準じて行う。
【0042】本発明に用いられる結着樹脂の成分(B)
としては、モノマー単位として、例えば、ブタジエン、
イソプレン、クロロプレンの如きジオレフィンとビニル
系モノマーとの共重合体が挙げられる。それらの中でも
特にスチレンとブタジエンとの共重合体が好ましい。ジ
オレフィンとビニル系モノマーとの共重合重量比は、9
0〜80:10〜20であることが成分(A)との相溶
性の点で好ましい。
【0043】本発明の正帯電性磁性トナーに用いる結着
樹脂に含まれる前記成分(A)及び(B)のビニル系重
合体に使用できるモノマー種としては、具体的には、例
えばスチレン、P−クロルスチレン、ビニルトルエンの
如きスチレン及びその置換体;例えばアクリル酸エチル
、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸
オクチル、アクリル酸フェニル、、メタクリル酸メチル
、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリ
ル酸オクチル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル
、アクリルアミドの如き二重結合を有するモノカルボン
酸誘導体;例えばマレイン酸ブチル、マレイン酸メチル
、マレイン酸オクチル、マレイン酸ジメチルの如き二重
結合を有するジカルボン酸誘導体;例えば塩化ビニル、
酢酸ビニル、安息香酸ビニルの如きビニルエステル類;
例えばエチレン、プロピレン、ブチレンの如きオレフイ
ン類;例えばビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケト
ンの如きビニルケトン類;例えばビニルメチルエーテル
、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルの
如きビニルエーテル類;及び例えば、ジビニルベンゼン
、ジビニルナフタレン、エチレングリコールジアクリレ
ート、エチレングリコールジメタクリレート、1,3−
ブタンジオールメタクリレート、ジビニルアニリン、ジ
ビニルエーテル、ジビニルスルフイド、ジビニルスルホ
ンの如きジビニル化合物;が挙げられ、これらモノマー
種より合成された重合体を単独あるいは混合物として用
いることが出来る。
【0044】本発明に係る結着樹脂は上記の重合体に加
えて下記のモノマー種より合成される重合体、を用いる
ことができる。具体的化合物例としては、フェノール樹
脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン
樹脂、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、キ
シレン樹脂、ポロビニルブチラール樹脂、テルペン樹脂
、クマロンインデン樹脂、及び石油樹脂などが挙げられ
る。
【0045】本発明の正帯電性磁性トナーに荷電制御剤
として用いられる成分(C)の第4級アンモニウム塩と
しては、下記一般式(1)及び(2)で表されるものが
挙げられる。
【0046】一般式(1)
【0047】
【外8】 式中、R1,R2,R3及びR4は各々互いに同一でも
、異なっていても良く、炭素数1乃至30のアルキル基
、芳香族環に置換基を持っても良いアリール基、あるい
はアルアルキル基
【0048】
【外9】 nは1乃至5を示し、Arはアリール基を示す)を示し
【0049】
【外10】
【0050】陰イオンとしては、具体的にはハロイオン
、硫酸イオン、硝酸イオン、ホウ酸イオン、リン酸イオ
ン、有機硫酸イオン、有機スルホン酸イオン、有機リン
酸イオン、ポリ酸イオン、ヘテロポリ酸イオン、カルボ
ン酸イオン、あるいはテトラフルオロボーレートが挙げ
られる。
【0051】一般式(2)
【0052】
【外11】 式中、R5は、炭素数1乃至30のアルキル基或は炭素
数1乃至30のアルアルキル基
【0053】
【外12】 nは1乃至5を示し、Arはアリール基を示す。)を示
し、R6は、炭素数1乃至10のアルキル基を示し、こ
の置換基R6は1個或いは複数個であり、
【0054】
【外13】
【0055】陰イオンとしては、具体的にはハロイオン
、硫酸イオン、硝酸イオン、ホウ酸イオン、リン酸イオ
ン、有機硫酸イオン、有機スルホン酸イオン、有機リン
酸イオン、ポリ酸イオン、ヘトロポリ酸イオン、カルボ
ン酸イオン、或はテトラフルオボーレートが挙げられる
【0056】該4級アンモニウム塩の具体的化合物例を
以下に示す。
【0057】
【外14】
【0058】
【外15】
【0059】
【外16】
【0060】本発明の正帯電性磁性トナーに電荷制御剤
として用いられる成分(C)の第4級アンモニウム塩と
組み合わされる成分(D)のニグロシン系染料或はトリ
フェニルメタン系染料としては、油溶性或は、塩基性の
含窒素系染料であるニグロシン系染料、脂肪酸で処理し
たニグロシン系染料、樹脂酸で処理したニグロシン系染
料或は下記一般式(3)で示されるトリフェニルメタン
系染料が挙げられる。
【0061】一般式(3)
【0062】
【外17】 式中、R1,R2,R3,R4,R5及びR6は各々互
いに同一でも、異なっていても良い水素、置換もしくは
未置換のアルキル基或は置もしくは未置換のアリール基
を示し、R7,R8及びR9は各々互いに同一でも異な
っていても良い水素、ハロゲン原子、アルキル基或はア
ルコキシ基を示し、A−は、酸イオン、硝酸イオン、ホ
ウ酸イオン、リン酸イオン、水酸イオン、有機硫酸イオ
ン、有機スルホン酸イオン、有機リン酸イオン、カルボ
ン酸イオン、有機ホウ酸イオン或はテトラフルオロボレ
ートの如き陰イオンを示す。
【0063】具体的には以下のものがある。
【0064】トリフェニルメタン系染料の具体的化合物
例を以下に示す。
【0065】
【外18】
【0066】
【外19】
【0067】
【外20】
【0068】
【外21】
【0069】
【外22】
【0070】
【外23】
【0071】本発明の正帯電性磁性トナーはシリカ微粉
末を有することが好ましい。本発明の正帯電性磁性トナ
ーがシリカ微粉末を有する場合には、トナー粒子とスリ
ーブ表面の間にシリカ微粉末が介在することで摩耗は著
しく軽減される。これによって、正帯電性磁性トナーお
よびスリーブの寿命が延び、かつトナーは、安定した帯
電性を維持することができることから、長期の使用を行
なっても、より優れた正帯電性磁性トナーを有する現像
剤を得ることが可能である。
【0072】該シリカ微粉体としては、乾式法或いは湿
式法で製造したシリカ微粉体のいずれかを使用すること
ができる。しかしながら、耐フィルミング性、および耐
久性を考慮した場合には、乾式法により製造されたシリ
カ微粉体を用いることが好ましい。
【0073】ここで言う乾式法とは、ケイ素ハロゲン化
合物の蒸気相酸化により生成するシリカ微粉体の製造法
である。例えば四塩化ケイ素ガスの酸素および水素中で
の熱分解酸化反応を利用する方法であり、基礎となる反
応式を以下に示す。
【0074】 SiCl4+2H2+O2→SiO2+4HCl
【00
75】この製造工程において例えば、塩化アルミニウム
又は、塩化チタンの如き他の金属ハロゲン化合物をケイ
素ハロゲン化合物と共に用いる事よってシリカと他の金
属酸化物の複合微粉体を得る事も可能である、本発明で
用いるケイ素ハロゲン化合物は、それらも包含する。
【0076】本発明の正帯電性トナーに用いることの出
来るシリカ微粉体を湿式法で製造する方法は、従来から
一般的に知られている種々の方法を適用できる。たとえ
ば、ケイ素ナトリウムの酸による分解の反応式を以下に
示す。
【0077】   Na2O・XSiO2+HCl+H2O→SiO2
・nH2O+HaCl
【0078】その他の方法として
は、(1)ケイ酸ナトリウムをアンモニア塩類またはア
ルカリ塩類によって分解して、ケイ酸ナトリウムからア
ルカリ土類金属ケイ酸塩を生成せしめた後、酸で分解し
てケイ酸とする方法;(2)ケイ酸ナトリウム溶液をイ
オン交換樹脂によりケイ酸とする方法;(3)天然ケイ
酸またはケイ酸塩を利用する方法;があげられる。
【0079】ここでいうシリカ微粉体には、無水二酸化
ケイ素(シリカ)、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸ナトリ
ウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸マグネシウム、およびケ
イ酸亜鉛の如きケイ酸塩を使用することができる。
【0080】該シリカ微粉体は、BET法で測定した窒
素吸着による比表面積が30m2/g以上(特に50〜
400m2/g)の範囲内のものが良好な結果を与える
。該シリカ微粉体は磁性トナー粒子100重量部に対し
て0.01〜8重量部使用するのが好ましく、さらに好
ましくは、該シリカ微粉体は、磁性トナー粒子100重
量部に対し、0.1〜5重量部使用することである。
【0081】該シリカ微粉体は、正荷電性磁性トナー粒
子100重量部に対して、0.01〜8重量部添加した
ときに優れた効果を発揮し、特に0.1〜5重量部添加
したときに、トナーは正の帯電性をより安定して得るこ
とができる。
【0082】該シリカ微粉体の好ましい形態としては、
正帯電性磁性トナー粒子100重量部に対して、0.1
〜3重量部の該シリカ微粉体がトナー粒子表面に付着し
ている状態である。
【0083】本発明の正帯電性磁性トナーにトナーの摩
耗防止および、スリーブ表面の汚損防止のために用いる
シリカ微粉体は、負帯電性であるよりは、正荷電性であ
る方が、トナーの帯電安定性を損なうことがないため好
ましい。
【0084】正帯電性シリカ微粉体を得る方法は、上述
した未処理のシリカ微粉体を;側鎖に窒素原子を少なく
とも1つ以上有するオルガノ基を有するシリコンオイル
で処理する方法;窒素含有のシランカップリング剤で処
理する方法;またはこの両者で処理する方法;がある。
【0085】本発明において正荷電正磁性シリカとは、
ブローオフ法で測定した時に、鉄粉キャリアーに対して
プラスのトリボ電荷を有するものをいう。
【0086】シリカ微粉体の処理に用いる、側鎖に窒素
原子を有するシリコンオイルとしては、少なくとも下記
一般式(4)および/又は(5)で表わされる部分構造
を具備するシリコンオイルを使用することができる。
【0087】一般式(4)
【0088】
【外24】 一般式(5)
【0089】
【外25】 式中、R1は水素、アルキル基、アリール基またはアル
コキシ基を示し、R2はアルキレン基またはフェニレン
基を示し、R3およびR4は各々互いに同一或いは異な
っていても良く水素、アルキル基、またはアリール基を
示し、R5は含窒素複素環基を示す。上記のアルキル基
、アリール基、アルキレン基およびフェニレン基は窒素
原子を有するオルガノ基を有していても良いし、或いは
帯電性を損ねない範囲で、ハロゲンの如き置換基を有し
ていてもよい。
【0090】シリカ微粉体の処理に用いる含窒素シラン
カップリング剤は、一般的には下記一般式(6)で示さ
れる構造を有する。
【0091】一般式(6) Rm−Si−Yn 式中Rは、アルコキシ基またはハロゲン原子を示し、Y
はアミノ基または窒素原子を少なくとも1つ以上有する
オルガノ基を示し、mおよびnは1〜3の整数であり、
かつm+nは4である。)
【0092】シリカ微粉体の処理に用いる窒素原子を少
なくとも1つ以上有するオルガノ基としては、有機基を
置換基として有するアミノ基、含窒素複素環基、または
含窒素複素環基を有する基があげられる。含窒素複素環
基としては、不飽和複素環基または飽和複素環基があり
、それぞれ公知のものを使用することができる。不飽和
複素環基の具体的化合物例を以下に示す。
【0093】
【外26】
【0094】飽和複素環基の具体的化合物例を以下に示
す。
【0095】
【外27】
【0096】本発明で用いる複素環基としては、安定性
を考慮すると五員環または六員環のものが良い。
【0097】窒素原子を少なくとも1つ以上有するオル
ガノ基の具体的化合物例を以下に示す。
【0098】・有機基を置換基として有するアミノ基と
しては、アミノプロピルトリメトキシシラン、アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、ジメチルアミノプロピルト
リメトキシシラン、ジエチルアミノプロピルトリメトキ
シシラン、ジプロピルアミノプロピルメトキシシラン、
ジブチルアミノプロピルトリメトキシシラン、モノブチ
ルアミノプロピルトリメトキシシラン、ジオクチルアミ
ノプロピルトリメトキシシラン、ジブチルアミノプロピ
ルジメトキシシラン、ジブチルアミノプロピルモノメト
キシシラン、ジメチルアミノフェニルトリエトキシシラ
ン、トリメトキシシリル−γ−プロピルフェニルアミン
およびトリメトキシシリル−γ−プロピルベンジルアミ
ンがあげられる。
【0099】・含窒素複素環基または、含窒素複素環基
を有する基としては、トリメトキシシリル−γ−プロピ
ルピペリジン、トリメトキシシリル−γ−プロピルモル
ホリン、トリメトキシシリル−γ−プロピルイミダゾー
ルがあげられる。
【0100】本発明に用いるシリカ微粉体は、必要に応
じて疎水化の目的で、シランカップリング剤、シリコン
オイル、および有機ケイ素化合物の如き処理剤を用いて
、シリカ微粉体と反応或いは物理吸着させて処理するこ
とが出来る。シリカ微粉体を疎水化するための該シラン
カップリング剤および有機ケイ素化合物の具体的化合物
例としては、例えばヘキサメチルジシラザン、ビニルト
リメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、トリメ
チルシラン、トリメチルクロルシラン、トリメチルエト
キシシラン、ジメチルジクロルシラン、メチルトリクロ
ルシラン、アリルジメチルクロルシラン、アリルフェニ
ルジクロルシラン、ベンジルジメチルクロルシラン、ブ
ロムメチルクロルシラン、α−クロルエチルトリクロル
シラン、β−クロルエチルトリクロルシラン、クロルメ
チルジメチルクロルシラン、トリオルガノシリルメチル
カプタン、トリメチルシリルメルカプタン、トリオルガ
ノシリルアクリレート、ビニルジメチルアセトキシシラ
ン、ジメチルエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラ
ン、ジフェニルジエトキシシラン、ヘキサメチルジシロ
キサン、1、3−ジビニルテトラメチルジシロキサン、
1、3−ジフェニルテトラメチルジシロキサン、および
1分子当たり2から12個のシロキサン単位を有し、末
端に位置する単位にそれぞれ1個宛のSiに結合した水
酸基を含有するジメチルポリシロキサンがあげられる。
【0101】シリカ微粉末を疎水化するための該シリコ
ンオイルとしては、下記一般式(7)で示されるもので
ある。
【0102】一般式(7)
【0103】
【外28】
【0104】このようなシリコーンオイルは、25℃に
おける粘度が約5〜5000センチストークスのものを
用いることが好ましい。このようなシリコンオイルの具
体的化合物例としては、例えばメチルシリコーンオイル
、ジメチルシリコーンオイル、フェニルメチルシリコー
ンオイル、クロルフェニルメチルリシリコーンオイル、
アルキル変性シリコーンオイル、脂肪酸変性シリコーン
オイル、ポリオキシアルキレン変性シリコーンオイルを
あげることが出来る。
【0105】上記のシリカ微粉体を疎水化するための処
理剤は、1種あるいは2種以上の混合物を用いて処理す
ることが出来る。
【0106】本発明の正帯電性磁性トナーには、さらに
例えばポリテトラフルオロエチレン、ポリビニリデンフ
ルオライドおよびテトラフルオロエチレン−ビニリデン
フルオライド共重合体の如き、フッ素含有重合体微粉末
を添加することが好ましい。これらの中でも特に、ポリ
ビニリデンフルオライド微粉末を添加することが流動性
および研磨性で点の好ましい。該フッ素含有重合体の無
粉末は、正帯電性磁性トナー粒子100重量部に対して
0.01〜2.0重量部添加するのが好ましく、さらに
好ましくは、0.02〜1.0重量部添加することであ
る。
【0107】特に、正帯電性磁性トナー粒子にシリカ微
粉体とフッ素含有重合体の微粉末とを組み合わせた正帯
電性磁性磁性トナーは、理由は明確ではないが、トナー
粒子に付着したシリカ微粒体の存在状態を安定かせしめ
;例えば、トナー粒子に付着したシリカ微粉体がトナー
粒子から遊離して、トナー摩耗やスリーブ汚損への効果
が減少するようなことがなくなり;かつ、トナーの帯電
安定性をさらに増大することができる。
【0108】本発明の磁性正帯電性磁性トナーは、必要
に応じて他の添加剤を有していてもよい。他の添加剤と
しては、例えば酸化セリウム、炭化ケイ素の如き研磨剤
、例えば酸化アルミニウムの如き流動性付与およびケー
キング防止剤、および例えばカーボンブラック、酸化ス
ズの如き導電性付与剤があげられる。
【0109】本発明の正帯電性磁性トナーは、熱ロール
定着時の離型性を良くする目的で例えば低分子量ポリエ
チレン、低分子量ポリプロピレン、マイクロクリスタリ
ンワックス、カルナバワックス、サゾールワックス、パ
ラフィンワックスの如きワックス状物質を有していても
良い。該ワックス状物質は、正帯電性磁性トナー粒子中
に0.5〜5重量%程度加えることが好ましい。
【0110】本発明の正帯電性磁性トナーに用いる磁性
体としては、マグネタイトの如き酸化鉄;フェライトの
如き他の金属酸化物を含む酸化鉄;Fe、Co、Niの
ような金属;これらの金属とAl、Co、Cu、Pb、
Mg、Ni、Sn、Zn、Sb、Be、Bi、Cd、C
a、Mn、Se、Ti、W、Vのような金属との合金;
およびこれらの混合物等が挙げられる。
【0111】これらの磁性体は平均粒径が約0.1〜約
2μmであり、
【0112】
【外29】 飽和磁化が50〜200emu/g(より好ましくは5
0〜100emu/g)であり、および残留磁化が2〜
20emu/gであるものが好ましい。
【0113】該磁性体は、正帯電性磁性トナー粒子中に
結着樹脂の成分(A)および成分(B)の合計量100
重量部に対し、20〜150重量部含有されているのが
好ましく、さらに40〜120重量部である。
【0114】本発明において正帯電性磁性トナーとは、
ブローオフ法で測定した時に、鉄粉キャリアーに対しプ
ラスのトリボ電荷を有するものをいう。
【0115】以下に本発明の測定法について述べる。
【0116】摩擦帯電量測定:測定法を図面を用いて詳
述する。
【0117】図1はトナーおよびシリカのトリボ電荷量
を測定するための装置の説明図である。500メッシュ
のスクリーン3を底に有する金属製の測定容器2に摩擦
帯電量を測定しようとする試料;該試料はトナーと鉄粉
キャリアの重量比1:9の混合物、或いはシリカと鉄粉
キャリアの重量比1:99の混合物を50〜100ml
容量のポリエチレン製のビンに入れ、約10〜40秒間
手で振盪して得られた混合物(現像剤)である;約0.
5〜約1.5gを入れ金属製のフタ4をする。このとき
の試料を有する測定容器2の全体の重量を秤りW1(g
)とする。次に、吸引機1(測定容器2と接する部分は
少なくとも絶縁体である)において、吸引口7から吸引
し風量調節弁6を調節して真空計5の圧力を250mm
Aqに調整する。この状態で充分、好ましくは2分間吸
引を行いトナーまたはシリカを吸引除去する。このとき
の電位計9の電位をV(ボルト)とする。ここで8はコ
ンデンサーであり容量をC(μF)とする。吸引後の測
定容器2の全体の重量を秤りW2(g)とする。 トナー或いはシリカの摩擦帯電量(μc/g)は下式の
如く計算される。
【0118】
【外30】 測定条件は温度23℃、温度度60%RHであり、かつ
測定に用いる鉄粉キャリアはEFV200/300(パ
ウダーテック社製)を使用する。
【0119】図2および図3を用いて、本発明の画像形
成方法および画像形成装置について説明する。
【0120】12は静電荷像担持体としての感光体ドラ
ム11を帯電するための帯電手段としての帯電器である
。25はこの帯電器12に電圧を印加するための電源部
であり、所定の電圧を帯電器に供給する。13は転写手
段としての転写用帯電器である。転写用帯電器には定電
圧電源24から所定のバイアスが印加される。バイアス
条件は、電流値が0.1〜50μAであり、電圧値(絶
対値)が500〜4000Vであることが好ましい。
【0121】電源部(電圧印加手段)25を有する帯電
手段としての帯電器12で、OPC感光体表面を例えば
負極性に帯電し、潜像形成手段としての光像露光により
露光静電荷潜像を形成する。鉄製磁性ブレード21およ
び、磁石140を内包しているトナー担持体としての非
磁性の現像スリーブ14、を具備する現像器19に保有
されている本発明の正荷電性磁性トナー20で該潜像を
現像する。現像スリーブ14は直径50mmの複数の球
状痕跡窪みを有するステンレススリーブ(SUS304
)を用いる。現像部において感光ドラム11の導電性基
体と現像スリーブ14との間で、バイアス印加手段22
から交互バイアス、パルスバイアスおよび/または直流
バイアスが印加されている。転写紙Pが搬送されて、転
写部にくると転写用帯電器13により転写紙Pの背面(
感光ドラム側と反対面)から電圧印加手段24によって
帯電をすることにより、感光ドラム11の表面上の現像
画像(トナー像)が転写紙P上へ静電転写される。感光
ドラム11から分離された転写紙Pは、加熱加圧ローラ
定着器17により転写紙P上のトナー画像を定着するた
めに定着処理される。
【0122】転写工程後の感光ドラム11に残留する正
帯電性磁性トナー20は、クリーニングブレードを有す
るクリーニング器18で除去される。クリーニング工程
後の感光ドラム11はイレース露光16により徐電され
、再度、帯電器12による帯電工程から始まる工程が繰
り返される。
【0123】感光ドラム11はOPC感光層および導電
性基体を有し、矢印方向に動く。トナー担持体である非
磁性円筒の現像スリーブ14は、現像部において感光ド
ラム11の表面と同方向に進むように回転する。現像ス
リーブ14の内部には、磁界発生手段である多極永久磁
石140(マグネットロール)が回転しないように配さ
れている。多極永久磁石140は、磁局N1=500〜
900ガウス、磁極N2=600〜1100ガウス、磁
極S1=800〜1500ガウス、および磁極S2=4
00〜800ガウスに設定するのが好ましい。現像器1
9内の正帯電性磁性トナー20は現像スリーブ14に塗
布され、現像スリーブ14の表面と正帯電性磁性トナー
20との摩擦によって、正帯電性磁性トナー20は、プ
ラスのトリボ電荷が与えられる。さらに鉄製の磁性ドク
ターブレード21を現像スリーブ14の円筒表面に近接
して(間隔50μm乃至500μm)かつ、多極永久磁
石140の一つの磁極位置に対向して配置することによ
り、トナー層200の厚さを薄く(30μm乃至300
μm)かつ均一に規制して、現像部における感光ドラム
11と現像スリーブ14の間隙よりも薄いトナー層20
0を感光ドラム11と非接触となるように形成する。こ
の現像スリーブ14の回転速度を調整して、現像スリー
ブ14の表面速度が感光ドラム11の表面の速度と実質
的に同一速度、もしくはそれに近い速度となるようにす
る。磁性ドクターブレード21として鉄のかわりに永久
磁石を用いて対向磁極を形成していもよい。現像部にお
いて現像スリーブ14と感光ドラム11の表面との間で
交流バイアスまたはパルスバイアスをバイアス手段とし
てのバイアス電源22から印加しても良い。バイアス条
件としては、交流バイアスとしてVpp=1500乃至
2300V、f=900〜1600(Hz)でありおよ
び直流バイアスとしてDC=−100〜−350Vであ
ることが好ましい。現像スリーブ(トナー担持体)14
と感光ドラム11との最近接部および近傍において形成
された現像部でのトナー20の移転に際し、感光ドラム
11の静電荷像担持面の有する静電的力、および、交流
バイアスまたはパルスバイアスの作用によって現像スリ
ーブ14と感光ドラム11との間を往復運動しながらト
ナー20は感光ドラム11側に転移する。
【0124】トナー層規制部材として磁性ドクターブレ
ード21のかわりに、シリコンゴムの如き弾性材料で形
成された弾性ブレードを用いて、該弾性ブレードを感光
ドラム11の表面に押圧にすることによってトナー層2
00の層厚を規制し、現像スリーブ14上に所定層厚を
有するトナー層を形成しても良い。
【0125】感光ドラム11としてはOPC感光ドラム
に代えて静電記録用絶縁ドラムやα−Se、CdS、Z
nO2、およびα−Siの如き光導電絶縁物質層を持つ
感光ドラムを現像条件に合わせて適宜選択使用すること
ができる。
【0126】画像形成装置として、上述の感光ドラム(
静電荷像担持体)現像手段、帯電手段、およびクリーニ
ング手段の如き構成要素のうち、複数のものを装置ユニ
ットとして一体に結合して構成し、この装置ユニットを
装置本体に対して着脱自在に装着する構成にしても良い
。例えば、帯電手段、現像手段およびクリーニング手段
の少なくとも1つを感光ドラムとともに一体に支持して
ユニットを形成し、装置本体に着脱自在の装置ユニット
として、装置本体のレールなどの案内手段を用いて着脱
自在に装着する構成にしても良い。このとき、上記の装
置ユニットのほうに帯電手段および/または現像手段を
伴って構成しても良い。
【0127】本発明の画像形成装置を、フアクシミリの
プリンターとして使用する場合には、潜像形成手段とし
ての光像露光15は受信データをプリントするためのレ
ーザー光によるデジタル露光である。この場合の一具体
例を図4のブロック図に示す。
【0128】コントローラ211は画像読取部210と
プリンター219を制御する。コントローラ211の全
体はCPU217により制御されている。画像読取部か
らの読取データは、送信回路213を通して相手局に送
信される。相手局から受けたデータは受信回路212を
通してプリンター219に送られる。画像メモリには所
定の画像データが記憶される。プリンタコントロール2
18はプリンター219を制御している。214は電話
である。
【0129】回線215から受信された画像(回線を介
して接続されたリモート端末からの画像情報)は、受信
回路212で復調された後、CPU217によって画像
情報の復合処理を行い、順次画像メモリ216に格納さ
れる。少なくとも1ページの画像がメモリ216に格納
されると、そのページの画像記録を行う。CPU217
は、メモリ216により1ページの画像情報を読み出し
プリンタコントローラ218に復号化された1ページの
画像情報を送出する。プリンタコントローラ218は、
CPU218からの1ページの画像情報を受け取るとそ
のページの画像情報記録を行うべく、プリンタ219を
制御する。
【0130】CPU217は、プリンタ219による記
録中に、次のページの受信を行っている。
【0131】以上の様に、画像の受信と記録が行われる
【0132】
【実施例】本発明を以下の実施例により具体的に説明す
るが、これ等は本発明を何等限定するものではない。実
施例での部数は全て重量部である。
【0133】〔実施例1〕 ・スチレン/アクリル酸n−ブチル/マレイン酸n−ブ
チル/ジビニルベンゼン共重合体(共重合重量比=74
.5/22.0/3.0/0.4、酸価=9.5、Mw
=33万)  60部 ・低分子量ポリエチレン(Mw=1300)  4部・
スチレン/ブタジエン/ジビニルベンゼン共重合体(共
重合重量比=86/14/0.4)  40部・磁性酸
化鉄  70部
【0134】
【外31】 ・ニグロシン染料(荷電制御剤)    0.5部
【0
135】上記材料をヘンシエルミキサーで良く混合した
後、100℃に設定したエクストルーダーで混練する。 該混練物を冷却後、カッターミルにて粗粉砕した後、ジ
ェット気流を用いたジェットミルで微粉砕した。 微粉砕した微粒子を風力分級機で分級し、平均粒径12
.5μmの黒色微粉体(正帯電性磁性トナー粒子)を得
た。得られた黒色微粉体(磁性トナー粒子)のトリボ値
は+7.5μc/gであった。さらに得られた黒色微粉
体100部にアミノ変性シリコーンオイル(25℃にお
ける粘度:100cp、アミン当量:800)で処理さ
れた正荷電性疎水性乾式シリカ(BET比表面積:13
0m2/g)0.4部および平均粒径0.2μmを有す
る球状ポリフッ化ビニリデン(PVDF)粒子0.2部
を加え、ヘンシエルミキサーで混合して磁性トナーを得
た。得られた磁性トナーのトリボ値は+6.0μc/g
であった。
【0136】該正帯電性磁性トナーを図4に示す如き市
販の電子複写機NP−5540(キヤノン社製)にて画
出しを行った処、初期より1.35の画像濃度を示し、
100,000枚複写後の変わらぬ画像濃度を示した。
【0137】このときの現像条件は以下の通りである。
【0138】・現像部におけるバイアス条件:交流電圧
=1500Vpp、交流周波数=1600Hz、直流電
圧=−250V ・磁性ブレードとトナー担持体との間隔:250μm・
トナー担持体上のトナー層厚:約180μm・転写手段
におけるバイアス条件:電流値400mA、電圧=−5
.6KV ・トナー担持体の磁石の磁力条件:N1=820ガウス
、N2=600ガウス、S2=700ガウス、S2=6
00ガウス ・プロセススピード:40枚/分
【0139】さらに背景部および反転部(多重複写を行
うため、感光ドラムに部分的に強い補助光を当てて、感
光ドラムの該部分の明部電位が感光ドラムの通常の白紙
部の明部電位より、負電位が低くなった部分)ともにカ
ブリ現象は認められず、とびちりも少なかった。さらに
温度15℃/湿度10%RHの低湿条件下、および温度
32.5℃/湿度85%RHの高湿条件下においても、
1.3以上の画像濃度を示し、良好な結果が得られた。
【0140】PFA(パーフルオロアルコレート)から
なる熱ロールの表面に汚れは認められず、かつ画像上に
オフセットによる汚れも認められなかった。さらに全面
黒ベタの画像形成し、定着を行ったが、熱ロールに記録
材が強い付着力によってまき付けられることによって生
じるジャムの如き現象の発生も無く、かつ、画像上に熱
ロール定着器に設けた定着用分離爪による傷跡も見られ
なかった。
【0141】〔実施例2〕実施例1で用いた荷電制御剤
の組み合わせを下記の荷電制御剤の組み合わせに変える
以外は、実施例1と同様に行った。
【0142】・4級アンモニウム塩(荷電制御剤)
【0
143】
【外32】 ・塩基性染料(荷電制御剤)
【0144】
【外33】 得られた黒色微粉体(磁性トナー粒子)のトリボ値は+
10.0μc/gであり、かつ得られた正帯電性疎水性
乾式シリカおよび球状ポリフッ化ビニリデン粒子を有す
る磁性トナーのトリボ値は+9.5μc/gであった。
【0145】温度23.5℃/湿度60%RH、温度3
2.5℃/湿度85%RHおよび温度15℃/湿度10
%RHの各環境条件下で100,000枚の画出しを行
った結果、常に画像濃度は1.30以上あり、かつカブ
リは認められなかった。画像へのオフセットおよび定着
ロールの汚れはいずれも認められなかった。
【0146】更に耐巻き付き性は良好であった。
【0147】〔実施例3〕 ・スチレン/2−エチルヘキシルアクリレート/マレイ
ン酸n−ブチル/ジビニルベンゼン共重合体(共重合重
量比=70/27.7/1.5/0.8,酸価=5,M
w=38万)  70部 ・スチレン/ブタジエン共重合体(共重合重量比=85
/15)  30部 ・低分子量プロピレン/エチレン共重合体(Mw600
0)  4部 ・磁性酸化鉄粉  60部 ・4級アンモニウム塩(荷電制御剤)
【0148】
【外34】 ・ニグロシン染料(荷電制御剤)  1.0部
【014
9】上記材料を用い実施例1と同様に行ったところ、得
られた黒色微粉体(磁性トナー粒子)のトリボ値は+9
.0μc/gであり、かつ得られた正帯電性疎水性乾式
シリカおよび球状ポリフッ化ビニリデン粒子を有する磁
性トナーのトリボ値は+7.5μc/gであった。温度
23.5℃/湿度60%RH、温度32.5℃/湿度8
5%RH、および温度15℃/湿度10%RHの各環境
条件下で100,000枚の画出しを行った結果、常に
画像濃度は1.30以上あり、かつカブリは認められな
かった。画像へのオフセット、および定着ロールの汚れ
は、いずれも認められなかった。さらに耐巻き付き性は
良好だった。
【0150】〔実施例4〕実施例1において、酸価を有
するビニル系重合体とスチレン/ブタジエン/ジビニル
ベンゼン共重合体の共重合重量比を30/70/0.4
に代える以外は実施例1と同様に行ったところ、得られ
た黒色微粉体(磁性トナー粒子)のトリボ値は+8.0
μc/gであり、かつ得られた正帯電性疎水性乾式シリ
カおよび球状ポリフッ化ビニリデン粒子を有する磁性ト
ナーのトリボ値は+7.0μc/gであった。温度23
.5℃/湿度60%RH、温度32.5℃/湿度85%
RH、及び温度15℃/湿度10%RHの各環境条件下
で100,000枚の画出しを行った結果、常に画像濃
度は1.30以上あり、かつカブリも認められなかった
。画像へのオフセット、及び定着ロールの汚れは認めら
れなかった。さらに耐巻き付き性は良好だった。
【0151】〔比較例1〕実施例1において、スチレン
/ブタジエン系共重合体を使用せず、酸価を有するビニ
ル系重合体を100部とする以外は、実施例1と同様に
行った。
【0152】得られた黒色微粉体(磁性トナー粒子)の
トリボ値は+7.5μc/gであり、かつ得られた正帯
電性疎水性乾式シリカ及び球状ポリフッ化ビニリデン粒
子を有する磁性トナーのトリボ値は+5.5μc/gで
あった。初期の画像濃度は1.00未満であり、1,0
00枚画出しした後にようやく画像濃度は、1.25に
達したが、反転部にカブリが多く発生した。温度32.
5℃/湿度85%RHの環境条件下では、1,000枚
画出ししたときの画像濃度が1.10を越えず、温度1
5℃/湿度10%RHの環境条件下では、1,000枚
画出ししたときの画像は全体にカブリが多く発生した。
【0153】画像へのオフセットはほとんど無視できる
程度のものであったが、定着ロールへの巻き付き力は強
く、画像上に熱ロール定着器に設けた定着分離爪による
傷跡が見られた。
【0154】〔比較例2〕実施例1において酸価を有す
るビニル系重合体のかわりに、下記の共重合体を使用す
る以外は、実施例1と同様に行った。
【0155】・スチレン/アクリル酸n−ブチル/ジビ
ニルベンゼン共重合体 (共重合重量比=77.5/22.0/0.4,酸価=
0,Mw=32万) 60部
【0156】得られた黒色微粉体(磁性トナー粒子)の
トリボ値は+11.0μc/gであり、かつ得られた正
帯電性疎水性乾式シリカ及び球状ポリフッ化ビニリデン
粒子を有する磁性トナーのトリボ値は+11.5μc/
gであった。
【0157】画像濃度は1.20であり、かつ地カブリ
の多く発生した画像となり、温度15℃/湿度10%R
Hの環境条件下では現像スリーブ上でトナーが凝集し、
トナーの塗布にムラが生じた。
【0158】画像上にはオフセットによる汚れがわずか
に見られた。さらに画像上に熱ロール定着器に設けた定
着用分離爪による1〜2cmの白線上傷跡が時には発生
した。
【0159】〔比較例3〕4級アンモニウム塩を含有し
ない以外は実施例2と同様に行った。
【0160】得られた黒色微粉体(磁性トナー粒子)の
トリボ値は+9.0μc/gであり、かつ得られた正帯
電性疎水性乾式シリカ及び球状ポリフッ化ビニリデン粒
子を有する磁性トナーのトリボ値は+8.0μc/gで
あった。
【0161】形成した画像は、地カブリが多くかつ画像
濃度は、約1.10と低く、かつ2,000枚画出しを
したときの画像濃度は1.0以下であった。
【0162】この時、現象スリーブを溶剤で清掃すると
画像濃度が再び1.10まで回復した。このことから画
像濃度の低下は、汚染によるものである事がわかった。 20,000枚画出ししたときには、定着ロールはトナ
ーによって汚れており、かつ耐オフセット性が悪化して
いた。
【0163】〔比較例4〕ニグロシン染料を含有しない
以外は、実施例1と同様に行った。
【0164】得られた黒色微粉体(磁性トナー粒子)の
トリボ値は+7.0μc/gであり、かつ得られた正帯
電性疎水性乾式シリカ及び球状ポリフッ化ビニリデン粒
子を有する磁性トナーのトリボ値は+5.0μc/gで
あった。
【0165】形成した画像の画像濃度は1.0以下であ
り、かつカブリも発生した。温度32.5℃/湿度85
%RHの環境条件下では画像濃度は0.6ときわめて低
かった。
【0166】〔比較例5〕実施例1において、酸価を有
するビニル系共重合体を使用せず、スチレン/ブタジエ
ン/ジビニルベンゼン共重合体を100部とする以外は
実施例1と同様に行った。
【0167】得られた黒色微粉体(磁性トナー粒子)の
トリボ値は+9.0μc/gであり、かつ得られた正帯
電性疎水性乾式シリカ及び球状ポリフッ化ビニリデン粒
子を有する磁性トナーのトリボ値は+8.5μc/gで
あった。
【0168】形成した画像の画像濃度は1.2以下であ
り、かつ地カブリが非常に多い画像となった。温度23
.5℃/湿度60%RHの環境条件下でも現象スリーブ
上のトナーの塗布にムラを生じた。
【0169】〔実施例5〕実施例1において酸価を有す
るビニル系重合体を、下記の共重合体に代える以外は、
実施例1と同様に行った。 ・スチレン/アクリル酸n−ブチル/マレイン酸n−ブ
チル/ジビニルベンゼン共重合体(共重合重量比=70
.0/21.5/8.0/0.4,酸価=28,Mw=
30万)  60部
【0170】得られた黒色微粉体(磁性トナー粒子)の
トリボ値は+6.5μc/gであり、かつ得られた正帯
電性疎水性乾式シリカ及び球状ポリフッ化ビニリデン粒
子を有する磁性トナーのトリボ値は+5.0μc/gで
あった。
【0171】温度23.5℃/湿度60%RH、温度3
2.5℃/湿度85%RH、及び温度15℃/湿度10
%RHの各環境条件下で100,000枚の画出しを行
なった結果、常に画像濃度は1.25以上であり、かつ
カブリも認められなかった。画像へのオフセット、及び
定着ロールの汚れは認められなかった。さらに耐巻き付
き性は良好であった。
【0172】〔比較例6〕実施例5において酸価を有す
るビニル系共重合体を、下記のさらに酸価を高めた共重
合体に代える以外は、実施例5と同様に行った。
【0173】・スチレン/アクリル酸n−ブチル/マレ
イン酸n−ブチル/ジビニルベンゼン共重合体(共重合
重量比=69.0/20.0/10.5/0.4,酸価
=37,Mw=28万)  60部 得られた黒色微粉体(磁性トナー粒子)のトリボ値は+
6.0μc/gであり、かつ得られた正帯電性疎水性乾
式シリカ及び球状ポリフッ化ビニリデン粒子を有する磁
性トナーのトリボ値は+4.0μc/gであった。形成
された画像の画像濃度は1.0と低く、かつカブリが生
じた。
【0174】〔比較例7〕実施例1において、4級アン
モニウム塩とニグロシン染料の含有量をそれぞれ2.0
/2.5に変える以外は実施例1と同様に行った。
【0175】得られた黒色微粉体(磁性トナー粒子)の
トリボ値は+9.0μc/gであり、かつ得られた正帯
電性疎水性乾式シリカ及び球状ポリフッ化ビニリデン粒
子を有する磁性トナーのトリボ値は+8.0μc/gで
あった。形成された画像上にオフセットによる汚れがわ
ずかに認められた。
【0176】〔比較例8〕実施例1において、4級アン
モニウム塩とニグロシン染料の含有量をそれぞれ0.2
/0.1に変える以外は実施例1と同様に行った。
【0177】得られた黒色微粉体(磁性トナー粒子)の
トリボ値は+8.5μc/gであり、かつ得られた正帯
電性疎水性乾式シリカ及び球状ポリフッ化ビニリデン粒
子を有する磁性トナーのトリボ値は+6.0μc/gで
あった。
【0178】温度23.5℃/湿度60%RH、及び温
度15℃/湿度10%RHの各環境条件下では1.25
の画像濃度が得られたが、温度32.5℃/湿度85%
RHの環境条件下では、画像濃度が1.20を下回るこ
とがあった。さらに該環境条件下にトナーを一晩放置後
に画像を形成した場合には、画像濃度が1.0を下回っ
た。温度32.5℃/湿度85%RHの環境条件下では
、画像上にオフセットによる汚れが発生した。
【0179】〔比較例9〕実施例1で用いた酸価を有す
るビニル系共重合体及びスチレン/ブタジエン/ジビニ
ルベンゼン共重合体に代えて、下記の共重合体を使用す
る以外は実施例1と同様に行った。
【0180】・スチレン/アクセル酸n−ブチル/ジビ
ニルベンゼン共重合体(共重合重量比=77.5/22
.0/0.4,酸価=0,Mw=32万)  100部
【0181】得られた黒色微粉体(磁性トナー粒子)の
トリボ値は+9.5μc/gであり、かつ得られた正帯
電性疎水性乾式シリカ及び球状ポリフッ化ビニリデン粒
子を有する磁性トナーのトリボ値は+8.0μc/gで
あった。形成した画像の画像濃度は、1.0〜1.2と
やや低く、かつ温度32.5℃/湿度85%RHの環境
条件下では1.0以下になることもあった。温度15℃
/湿度10%RHの環境条件下では画像濃度は1.1〜
1.2であり、かつ地カブリが著しく発生した。さらに
トナーを補給しないで画出しを行うと、濃度低下が生じ
、画像濃度は0.6程度まで低くなった。
【0182】〔比較例10〕比較例9において、ニグロ
シンの量を2.0部に代える以外は比較例9と同様に行
った。
【0183】得られた黒色微粉体(磁性トナー粒子)の
トリボ値は+10.5μc/gであり、かつ得られた正
帯電性疎水性乾式シリカ及び球状ポリフッ化ビニリデン
粒子を有する磁性トナーのトリボ値は+9.5μc/g
であった。形成した画像の画像濃度は、1.2以上であ
ったが、連続して画出しを行なうと現象スリーブは青く
染色された。画出し中は濃度低下はあまりなかったが、
1日以上画出しを中断すると中断前の画像濃度に対して
0.1以上の画像濃度の低下が発生した。温度32.5
℃/湿度85%RHの環境条件下では上記の中断後には
なかなか画像濃度が中断前の画像濃度まで回復せず、か
つ全体としてカブリの多い画像となった。
【0184】〔比較例11〕実施例1において酸価を有
するビニル系共重合体を下記のビニル系共重合体にする
以外は実施例1と同様に行った。
【0185】・スチレン/アクリル酸n−ブチル/マレ
イン酸n−ブチル/ジビニルベンゼン共重合体(共重合
重量比=75/23.5/0.8/0.7,酸価=2.
5,Mw=38万)  60部
【0186】得られた黒色微粉体(磁性トナー粒子)の
トリボ値は+8.5μc/gであり、かつ得られた正帯
電性疎水性乾式シリカ及び球状ポリフッ化ビニリデン粒
子を有する磁性トナーのトリボ値は+8.5μc/gで
あった。
【0187】初期には、形成した画像の画像濃度は、1
30以上であり、かつ立ち上がりも良く十分な性能を有
していた。耐久すると地カブリが若干発生する傾向にあ
り、特に低湿環境条件下では増加する傾向であった。
【0188】画像上にはオフセットによる汚染は非常に
少なく、事実上はほぼ問題とならないが、定着分離爪に
よる傷跡は若干生じていた。
【0189】
【発明の効果】本発明の正帯電磁性トナーは、上記で説
明した構成を有するので、結着樹脂の作用により耐オフ
セット性及び耐巻き付き性に優れ、かつ荷電制御剤の作
用により、長時間の使用でも安定した荷電制御性を有し
、画像濃度が高く、カブリのない鮮明な画像を形成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】摩擦帯電量測定におけるトナーのトリボ電荷量
を測定する装置の説明図である。
【図2】本発明の画像形成方法及び画像形成装置を説明
するための一具体例を示す概略構成図である。
【図3】現像工程を説明するための図2の部分拡大図で
ある。
【図4】電子写真装置をプリンターとして使用するファ
クシミリ装置のブロック図である。
【符号の説明】
11  静電荷像担持体 12  帯電手段 13  転写用帯電器 14  トナー担持体 15  潜像形成手段 16  イレース露光 17  定着手段 18  クリーニング手段 19  現像器 20  正帯電性磁性トナー 21  トナー層規制部材

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  少なくとも結着樹脂、磁性体及び電荷
    制御剤を有する正帯電性磁性トナー粒子を有する正帯電
    性磁性トナーにおいて、該結着樹脂は、(A)極性官能
    基としてカルボキシル基、酸基及び/又はそれらの部分
    エステル化によって形成される酸基、及び5乃至30の
    酸化を有するビニル系重合体及び(B)少なくとも、ジ
    オレフィン系モノマー及びビニル系モノマーによって重
    合される共重合体を有し、該電荷制御剤は(C)第4級
    アンモニウム塩及び(D)ニグロシン系染料又はトリフ
    ェニルメタン系染料を有し、前記、構成成分の重量比率
    は成分(A)及び成分(B)の合計量を100として、
    (A):(B):(C):(D)=80〜30:70〜
    20:2.0〜0.5:2.0〜0.1であることを特
    徴とする正帯電性磁性トナー。
  2. 【請求項2】  該成分(A)は、アクリル酸、メタク
    リル酸、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸及びジ
    メチルマレイン酸、これらの酸無水物、及びこれらの部
    分エステル化物のグループから選択されるモノマーを有
    する単独重合体或いは、該モノマー及びビニル系モノマ
    ーを有する共重合体を有することを特徴とする請求項1
    記載の正帯電性磁性トナー。
  3. 【請求項3】  該成分(B)は、ジオレフィン系モノ
    マー及びビニル系モノマーを有する共重合体を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の正帯電性磁性トナー。
  4. 【請求項4】  該成分(C)は、下記一般式一般式【
    外1】 (式中、R1,R2,R3及びR4は各々互いに同一で
    も、異なっていても良く、炭素数1乃至30のアルキル
    基、芳香族環に置換基を持っても良いアリール基、或い
    はアルアルキル基 【外2】 nは1乃至5を示し、Arはアリール基を示す)を示し
    、 【外3】 で示す第4級アンモニウム塩を有することを特徴とする
    請求項1記載の正帯電性磁性トナー。
  5. 【請求項5】  該成分(C)は、下記一般式一般式【
    外4】 (式中、R5は、炭素数1乃至30のアルキル基或いは
    炭素数1乃至30のアルアルキル基 【外5】 nは1乃至5を示し、Arはアリール基を示す。)を示
    し、R6は、炭素数1乃至10のアルキル基を示し、こ
    の置換基R6は1個或いは複数個であり、【外6】 で示す第4級アンモニウム塩を有することを特徴とする
    請求項1記載の正帯電性磁性トナー。
  6. 【請求項6】  該成分(D)は、下記一般式一般式【
    外7】 (式中、R1,R2,R3,R4,R5及びR6は、各
    々互いに同一でも、異なっていても良い水素、置換もし
    くは未置換のアルキル基或いは置もしくは未置換のアリ
    ール基を示し、R7,R8及びR9は各々互いに同一で
    も異なっていても良い水素、ハロゲン原子、アルキル基
    或いはアルコキシ基を示し、A−は、酸イオン、硝酸イ
    オン、ホウ酸イオン、リン酸イオン、水酸イオン、有機
    硫酸イオン、有機スルホン酸イオン、有機リン酸イオン
    、カルボン酸イオン、有機ホウ酸イオン或いはテトラフ
    ルオロボレートを示す。)で示すトリフェニルメタン系
    染料を有することを特徴とする請求項1記載の正帯電性
    磁性トナー。
  7. 【請求項7】  成分(D)は、ニグロシン系染料、脂
    肪酸で処理したニグロシン系染料及び樹脂酸で処理した
    ニグロシン系染料のグループから選択される化合物を有
    することを特徴とする請求項1記載の正帯電性磁性トナ
    ー。
  8. 【請求項8】  静電荷像を表面に担持する静電荷像担
    持体及び、トナー担持体との摩擦により正に帯電した磁
    性トナーを表面に保担するトナー担持体を、現像部にお
    いて一定の間隔を設けて配置し、該現像部において該静
    電荷像担持体に該正帯電性磁性トナーを転移させて現像
    画像を形成する工程、形成された現像画像を記録材へ静
    電荷像と同極性の電荷で転写する工程、及び転写材上の
    未定着のトナー画像を熱と圧力により記録材に定着し画
    像を形成する工程を有する画像形成方法において、該正
    帯電性磁性トナーは、少なくとも結着樹脂、磁性体及び
    電荷制御剤を有する正帯電性磁性トナー粒子を有し、該
    結着樹脂は、(A)極性官能基としてカルボキシル基、
    酸基及び/又はそれらの部分エステル化によって形成さ
    れる酸基、及び5乃至30の酸化を有するビニル系重合
    体及び(B)少なくとも、ジオレフィン系モノマー及び
    ビニル系モノマーによって重合される共重合体を有し、
    該電荷制御剤は(C)第4級アンモニウム塩及び(D)
    ニグロシン系染料又はトリフェニルメタン系染料を有し
    、前記、構成成分の重量比率は成分(A)及び成分(B
    )の合計量を100として、(A):(B):(C):
    (D)=80〜30:70〜20:2.0〜0.5:2
    .0〜0.1であり、該正帯電性磁性トナーを、現像部
    において正に帯電させて静電荷像を現像し、現像画像を
    記録材に転写し、未定着のトナー画像を記録材に定着し
    画像を形成することを特徴とする画像形成方法。
  9. 【請求項9】  静電荷像を担持するための静電荷像担
    持体、該静電荷像担持体を帯電するための帯電手段、該
    静電荷像担持体に担持されている静電荷像を現像するた
    めの現像手段、該現像手段で現像された現像画像を該静
    電荷像担持体から記録材へ転写するための転写手段、及
    び、該記録材に転写された未定着のトナー画像を熱と圧
    力により該記録材に定着するための定着手段を有する画
    像形成装置において、該現像手段は、少なくとも結着樹
    脂、磁性体及び電荷制御剤を有する正帯電性磁性トナー
    粒子を有する正帯電性磁性トナー及び該正帯電性磁性ト
    ナーと摩擦して該正帯電性磁性トナーを正の電荷に帯電
    するためのトナー担持体を有し、該結着樹脂は、(A)
    極性官能基としてカルボキシル基、酸基及び/又はそれ
    らの部分エステル化によって形成される酸基、及び5乃
    至30の酸化を有するビニル系重合体及び(B)少なく
    とも、ジオレフィン系モノマー及びビニル系モノマーに
    よって重合される共重合体を有し、該電荷制御剤は(C
    )第4級アンモニウム塩及び(D)ニグロシン系染料又
    はトリフェニルメタン系染料を有し、前記、構成成分の
    重量比率は成分(A)及び成分(B)の合計量を100
    として、(A):(B):(C):(D)=80〜30
    :70〜20:2.0〜0.5:2.0〜0.1である
    ことを特徴とする画像形成装置。ナー。
  10. 【請求項10】  静電荷像を担持するための静電荷像
    担持体及び該静電荷像担持体を帯電するための帯電手段
    の少なくとも1つが、該静電荷像担持体に担持されてい
    る静電荷像を現像するための現像手段と一体に支持され
    ていてユニットを形成し、該ユニットは、前記現像手段
    によって現像された現像画像を該静電荷像担持体から記
    録材へ転写するための転写手段及び該記録材へ転写する
    ための転写手段及び該記録材に転写された未定着のトナ
    ー画像を熱と圧力により該記録材に定着するための定着
    手段を有する装置本体に脱着自在に装着される装置ユニ
    ットにおいて、該現像手段は、少なくとも結着樹脂、磁
    性体及び電荷制御剤を有する正帯電性磁性トナー粒子を
    有する正帯電性磁性トナー及び該正帯電性磁性トナーと
    摩擦して該正帯電性磁性トナーを正の電荷に帯電するた
    めのトナー担持体を有し、該結着樹脂は、(A)極性官
    能基としてカルボキシル基、酸基及び/又はそれらの部
    分エステル化によって形成される酸基、及び5乃至30
    の酸化を有するビニル系重合体及び(B)少なくとも、
    ジオレフィン系モノマー及びビニル系モノマーによって
    重合される共重合体を有し、該電荷制御剤は(C)第4
    級アンモニウム塩及び(D)ニグロシン系染料又はトリ
    フェニルメタン系染料を有し、前記、構成成分の重量比
    率は成分(A)及び成分(B)の合計量を100として
    、(A):(B):(C):(D)=80〜30:70
    〜20:2.0〜0.5:2.0〜0.1であることを
    特徴とする装置ユニット。
  11. 【請求項11】  静電荷像を担持するための静電荷像
    担持体、該静電荷像担持体を帯電するための帯電手段、
    該静電荷像担持体に担持されている静電荷像を現像する
    ための現像手段、該現像手段で現像された現像画像を該
    静電荷像担持体から記録材へ転写するための転写手段、
    及び、該記録材に転写された未定着のトナー画像を熱と
    圧力により該記録材に定着するための定着手段を有する
    電子写真装置、及びリモート端末からの画像情報を受信
    する受信手段を有するファクシミリ装置において、該現
    像手段は、少なくとも結着樹脂、磁性体及び電荷制御剤
    を有する正帯電性磁性トナー粒子を有する正帯電性磁性
    トナー及び該正帯電性磁性トナーと摩擦して該正帯電性
    磁性トナーを正の電荷に帯電するためのトナー担持体を
    有し、該結着樹脂は、(A)極性官能基としてカルボキ
    シル基、酸基及び/又はそれらの部分エステル化によっ
    て形成される酸基、及び5乃至30の酸化を有するビニ
    ル系重合体及び(B)少なくとも、ジオレフィン系モノ
    マー及びビニル系モノマーによって重合される共重合体
    を有し、該電荷制御剤は(C)第4級アンモニウム塩及
    び(D)ニグロシン系染料又はトリフェニルメタン系染
    料を有し、前記、構成成分の重量比率は成分(A)及び
    成分(B)の合計量を100として、(A):(B):
    (C):(D)=80〜30:70〜20:2.0〜0
    .5:2.0〜0.1であることを特徴とするファクシ
    ミリ装置。
JP3102636A 1990-05-25 1991-05-08 正帯電性磁性トナー、画像形成方法、画像形成装置、装置ユニット及びファクシミリ装置 Expired - Fee Related JP2877550B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3102636A JP2877550B2 (ja) 1990-05-25 1991-05-08 正帯電性磁性トナー、画像形成方法、画像形成装置、装置ユニット及びファクシミリ装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13557890 1990-05-25
JP2-135578 1990-05-25
JP3102636A JP2877550B2 (ja) 1990-05-25 1991-05-08 正帯電性磁性トナー、画像形成方法、画像形成装置、装置ユニット及びファクシミリ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04230771A true JPH04230771A (ja) 1992-08-19
JP2877550B2 JP2877550B2 (ja) 1999-03-31

Family

ID=26443319

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3102636A Expired - Fee Related JP2877550B2 (ja) 1990-05-25 1991-05-08 正帯電性磁性トナー、画像形成方法、画像形成装置、装置ユニット及びファクシミリ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2877550B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1010784A (ja) * 1996-06-27 1998-01-16 Brother Ind Ltd 正帯電性一成分現像剤並びにその現像剤を用いた画像形成装置
JP2001350295A (ja) * 2000-06-09 2001-12-21 Dainippon Ink & Chem Inc 静電荷像現像剤

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1010784A (ja) * 1996-06-27 1998-01-16 Brother Ind Ltd 正帯電性一成分現像剤並びにその現像剤を用いた画像形成装置
JP2001350295A (ja) * 2000-06-09 2001-12-21 Dainippon Ink & Chem Inc 静電荷像現像剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP2877550B2 (ja) 1999-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5447815A (en) Developer for developing electrostatic image and image forming method
JPH08234479A (ja) 静電荷像現像用トナー、二成分系現像剤、現像方法、画像形成方法、加熱定着方法及びトナーの製造方法
US5213933A (en) Positively chargeable magnetic toner, image forming process image forming apparatus, apparatus unit and facsimile apparatus
JP2877550B2 (ja) 正帯電性磁性トナー、画像形成方法、画像形成装置、装置ユニット及びファクシミリ装置
JP2974545B2 (ja) 静電潜像現像用現像剤及び画像形成方法
JPH02135368A (ja) 正帯電性磁性トナー
JP2728550B2 (ja) 正帯電性磁性トナー
JP3733706B2 (ja) 一成分現像用負荷電性トナー及び一成分現像方法
JP2756347B2 (ja) 静電荷像現像用現像剤
JP2715331B2 (ja) 正帯電性磁性トナー
JP3287827B2 (ja) 画像形成方法及び画像形成用現像剤
JP2728551B2 (ja) 正帯電性非磁性トナー
JP3230032B2 (ja) トナー及び画像形成方法
JP2872422B2 (ja) 静電荷像現像用現像剤、画像形成方法、電子写真装置、装置ユニット及びファクシミリ装置
JP4129214B2 (ja) 静電潜像現像用キャリア、静電潜像現像剤、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2006301357A (ja) 磁性一成分トナー及び画像形成方法
JP3332850B2 (ja) 画像形成装置及び装置ユニット
JP2759543B2 (ja) 現像剤
JP3066961B2 (ja) 画像形成装置及び装置ユニット
JP3066960B2 (ja) 画像形成装置及び装置ユニット
JP3397736B2 (ja) 画像形成方法及び画像形成用現像剤
JP3342460B2 (ja) 画像形成方法及び画像形成用現像剤
JPS59224851A (ja) 磁性現像剤
JP2854331B2 (ja) 静電潜像現像用現像剤、画像形成装置ユニット及び画像形成方法
JPH02135369A (ja) 正帯電性トナー

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090122

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090122

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100122

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110122

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees