JP2974545B2 - 静電潜像現像用現像剤及び画像形成方法 - Google Patents

静電潜像現像用現像剤及び画像形成方法

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JP2974545B2 JP5134665A JP13466593A JP2974545B2 JP 2974545 B2 JP2974545 B2 JP 2974545B2 JP 5134665 A JP5134665 A JP 5134665A JP 13466593 A JP13466593 A JP 13466593A JP 2974545 B2 JP2974545 B2 JP 2974545B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電記録
法、静電印刷法の如き画像形成方法における静電荷像を
可視化するための静電荷像現像用現像剤及び画像形成方
法に関する。さらに詳しくは、直接法または間接電子写
真現像法において均一に強く帯電し、環境依存性の少な
い高品質な画像を与える静電荷像現像用現像剤及び該現
像剤を用いる画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては米国特許第
2,297,691号明細書、特公昭42−23910
号公報(米国特許第3,666,363号明細書)、特
公昭43−24748号公報(米国特許第4,071,
361号明細書)等、多数の方法が知られている。一般
には光導電生物質を利用し、種々の手段により感光体上
に電気的潜像を形成し、次いで該潜像を現像粉(以下ト
ナーと称す)を用いて現像し、必要に応じて紙の如き転
写材にトナー画像を転写した後、加熱、圧力、加熱加圧
あるいは溶剤蒸気により定着して複写物を得るものであ
る。
【0003】トナー画像を転写する工程を有する場合に
は、通常、感光体上の残余のトナーを除去するための工
程が設けられている。
【0004】電気的潜像をトナーを用いて可視化する現
像方法は、例えば米国特許第2,874,063号明細
書に記載されている磁気ブラシ法、米国特許第2,61
8,552号明細書に記載されているカスケード現像
法、及び米国特許第2,221,776号明細書に記載
されている粉末雲法がある。磁性トナーを使用する方法
として米国特許第3,909,258号明細書に記載さ
れている導電性トナーを使用するマグネドライ法、トナ
ー粒子の誘電分極を使用する方法、また、特開昭54−
42121号公報、特開昭55−18656号公報の如
き潜像に対してトナー粒子を飛翔させて現像する方法が
ある。
【0005】従来、潜像担持体(感光体)表面に形成し
た転写の可能なトナー像を、紙またはプラスチックのシ
ート状の転写材に静電的に転写する工程を含む画像形成
装置において、回転円筒状または無端ベルト状の如く無
端状に走行する像担持体を使用し、バイアスを印加した
転写装置をこれに圧接してこれら両者間に転写材を通過
させて、潜像担持体側のトナー像を転写材に転写するよ
うに構成したもの(例えば、特開昭59−46664号
公報の如き装置)が提案されている。
【0006】このような装置は、従来からひろく実用さ
れているコロナ放電を利用した転写手段に比して、転写
ローラの潜像担持体への圧接力を調製することによって
転写材の潜像担持体への吸着領域を拡大することがで
き、転写材を転写部位において積極的に押圧支持するの
で、転写材搬送手段による同期不良や転写材に存在する
ループ、カールなどによる転写ずれを生ずるおそれが少
なく、近来におけるこの種の画像形成装置の小型化に伴
う転写材搬送路の短縮化、潜像担持体の小径化などの要
請にも対応しやすい。反面、当接により転写を行なう装
置に於いては、当接部位より転写電流が供給される為、
ある程度の圧力を転写装置に加圧する必要がある。当接
圧が加えられた場合、潜像担持体上のトナー像にも圧力
が加わり、トナーの凝集が起りやすい。
【0007】さらに潜像担持体表面が樹脂で構成されて
いる場合には、トナー凝集物と潜像担持体との間でも密
着が発生し、転写材への移行が阻害され、極端な場合、
密着が強固な部分が全く転写せず、画像が欠損する現象
が起る。
【0008】この現象は0.1〜2mmのライン部に於
いて特に顕著になる。これは、ライン部ではエッジ現象
により、トナーが多くのり、加圧による凝集が起りやす
く、転写による欠損が起りやすいことによる。この時の
転写画像は輪郭部のみ画像が形成された複写物となり、
「転写中抜け」とよばれる。図1(a)は中抜けのない
正常な画像であり、図1(b)は中抜けの発生した画像
である。
【0009】「転写中抜け」は、100g/cm2 以上
の厚紙、平滑度の高いトランスペアレンシーフィルム等
で特に発生しやすい。厚紙及びフィルムの如き転写材
は、厚い為に、転写電界の効果が少ないこと及び加圧が
強くなり中抜けしやすくなる事が考えられる。
【0010】以上より、当接部材による転写装置の場
合、小型化、低電力等多数の利点がある反面、転写材に
対する条件が狭くなる傾向にある。
【0011】従来、電子写真装置における帯電手段とし
てコロナ放電器が知られている。しかし、コロナ放電器
は高電圧を印加しなければならない、オゾンの発生量が
多い等の問題点を有している。
【0012】そこで、最近ではコロナ放電器を利用しな
いで接触帯電手段を利用することが検討されている。具
体的には帯電部材である導電性ローラに電圧を印加して
ローラを被帯電体である感光体に接触させて感光体表綿
を所定の電位に帯電させるものである。この様な接触帯
電手段を用いればコロナ放電器と比較して低電圧化がは
かれ、オゾン発生量を減少させることも可能である。
【0013】例えば、特公昭50−13661号公報に
おいては、芯金にナイロンまたはポリウレタンゴムから
なる誘電体を被覆したローラを使うことによって感光紙
を荷電する時に低電圧印加を可能にしている。
【0014】しかしながら、上記接触帯電手段を用いた
場合、被帯電体と十分な接触を保つことができないと、
帯電不良を生じるという問題を有する。当接部において
は、感光体表面に残留現像剤が存在すると、帯電部材は
所定の当接圧をもって接しているため、帯電部材及び感
光体表面に残留現像剤が固着し、画像に影響がでてしま
う問題も有している。
【0015】上述のような接触帯電装置では、帯電部材
に直流電圧もしくは直流電圧に交流電圧を重畳したもの
を印加して用いている。この際、帯電部材と感光体ドラ
ムの接触部分周辺では、特に粒子径が小さく、重量の軽
い残留現像剤の異常な帯電や飛翔運動の反復が繰り返さ
れ、このため、帯電部材や感光体ドラム表面への残留現
像剤の静電吸着や埋め込みが行われやすい状況にあり、
従来のコロナ放電器による非接触帯電手段を用いる場合
と非常に異なる。
【0016】これらの現像法に適用するトナーとして
は、従来、天然あるいは合成樹脂中に染料、顔料を分散
させた微粉末が使用されている。例えば、ポリスチレン
の如き結着樹脂中に着色剤を分散させたものを1〜30
μm程度に微粉砕した粒子がトナー粒子として用いられ
る。磁性トナーとしてはマグネタイトの如き磁性体粒子
を含有せしめたものが用いられている。二成分系現像剤
を用いる方式の場合には、トナーは、通常ガラスビー
ズ、鉄粉、フェライト粒子の如きキャリアー粒子と混合
して用いられる。
【0017】一方、近年、小型で安価なパーソナルユー
スの複写機やレーザープリンターが出現し、これらの小
型機においては、メンテナンスフリーの立場から、感光
体、現像器、クリーニング装置等を一体化したカートリ
ッジ方式が用いられている。現像剤としても現像器の構
造を簡単にできることから一成分系磁性現像剤を使用す
ることが有利である。
【0018】この様な乾式現像剤を使用する方法におい
て、良好な画質の可視画像を形成するためには、現像剤
が高い流動性を有し、かつ均一な帯電性を有することが
必要である。そのために従来よりケイ酸微粉体をトナー
粉末に添加混合することが行われている。ケイ酸微粉体
はそのままでは親水性であるためにこれが添加された現
像剤は空気中の湿気により凝集を生じて流動性が低下し
たり、はなはだしい場合にはケイ酸微粉体の吸湿により
現像剤の帯電性能を低下させてしまう。そこで疎水化処
理したシリカ微粉体を用いることが特開昭46−578
2号公報、特開昭48−47345号公報、特開昭48
−47346号公報等で提案されている。具体的にはケ
イ酸微粉体とシランカップリング剤を反応させ、ケイ酸
微粉体表面のシラノール基を有機基で疎水化する方法で
ある。シランカップリング剤としては例えばジメチルジ
クロルシラン、トリメチルアルコオキシシラン等が使用
されている。
【0019】さらに、疎水化を十分に行わせるために、
シランカップリング剤で処理された後に、さらにA/2
5±A/30重量部(A:ケイ酸微粉体の比表面積)の
シリコーンオイルで処理され、疎水化度が90%以上の
ケイ酸微粉体を使用することが特開昭63−13936
7号公報、特開昭63−139369号公報等で提案さ
れている。
【0020】しかしながら、上記ケイ酸微粉体のような
無機微粉体をトナーに外添した現像剤においては、現像
剤自体の研磨効果が強く、画像形成時に、感光体表面を
強く摺擦するため、感光体表面を削ったり傷つけたり、
または傷に起因する残留現像剤の融着やフィルミングを
生じるという問題を有していた。この問題は、前記当接
部材による転写装置や前記帯電部材の如き感光体表面に
所定の当接圧をもって接触している当接部材を用いてい
る場合に顕著に現れやすい。
【0021】近年、複写物の高画質化を目的としてトナ
ーの微小粒径化が行われ、従来よりトナーを均一に帯電
させることが難しくなっている。トナー粒子が小さくな
るに従って単位重量当りのトナーの表面積が増大し、ト
ナー粒子同志が外圧によって密着する可能性が高くなっ
ており、さらに高い流動性を保つために、従来より多量
の無機微粉体をトナーに添加混合することが必要であ
り、上記問題は、より顕著に現れやすい。
【0022】これを防止するにはシリカ微粉体の如き、
流動性向上剤を増量すれば効果がある。しかしながら、
特にプロセススピードが速い機械において感光体表面に
傷が生じ易くなること及びトナーの定着性が低下する等
の弊害をひきおこす原因となるため増量には限界があ
る。
【0023】近年、廃棄物に対する問題が顕在化してお
り、トナー画像を転写する工程において、感光体上の残
余のトナーを除去及び回収を行っている。回収トナーの
量を減少させる必要性が高まっており、特に微小粒径化
したトナーの回収量を減らすには、よりトナーの均一帯
電性を増すことが求められている。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
の問題点を解決した静電荷像現像用現像剤及び画像形成
方法を提供することにある。
【0025】本発明の目的は高温高湿や低温低湿などの
環境変化に対しても安定であり、常に良好な特性を発揮
することのできる静電荷現像用現像剤を提供することに
ある。
【0026】本発明の他の目的は、現像、定着及びクリ
ーニング等のプロセスを含む電子写真法において、長期
にわたり多数の画像を形成した場合にも安定した画像が
得られる、耐久性に優れた現像剤を提供することにあ
る。
【0027】本発明の他の目的は、従来の荷電性トナー
にまつわる種々の問題点を解決し、均一に強く帯電し、
静電荷像を可視化してカブリやエッジ周辺へのトナーの
飛び散りのない高品質な画像を与える現像剤を提供する
ことにある。
【0028】特に、微小粒径化したトナーを均一に強く
帯電し、高画質で現像性に優れた現像剤を提供すること
にある。
【0029】本発明の他の目的は、当接転写方法のよう
な加圧転写による画像形成方法において、転写材の条件
によらず、潜像に忠実である高品位な画像が得られる転
写工程を有する画像形成方法を提供することにある。
【0030】本発明の他の目的は、「転写中抜け」の現
象がないか、または、該現象が抑制されている画像形成
方法を提供することにある。
【0031】本発明の他の目的は、厚い転写材を用いて
も転写中抜けのない高品質な画像を与えるトナーを使用
する画像形成方法を提供することにある。
【0032】本発明の他の目的は、帯電部材と被帯電体
表面への現像剤による傷や削れ、さらには現像剤の固着
等の汚染を防止することで、帯電部材と被帯電体との接
触を十分に保つことができ、帯電不良や帯電ムラを起こ
さない帯電工程を有する画像形成方法を提供することに
ある。
【0033】
【課題を解決するための手段及び作用】具体的には、本
発明は、トナー及びシランカップリング剤で処理した後
にシリコーンオイルまたはシリコーンワニスで処理され
た処理微粉体を含有している静電荷像現像用現像剤にお
いて、シランカップリング剤で処理した後にシリコーン
オイルまたはシリコーンワニスで処理された処理微粉体
は、シリコーンオイルまたはシリコーンワニスで処理さ
れる前のシランカップリング剤で処理した微粉体の比表
面積の0.4〜0.8倍のBET比表面積を有し、該シ
ランカップリング剤が一般式RmSiYn〔式中、Rはア
ルコオキシ基または塩素原子を示し、mは1〜3の整数
を示し、Yはアルキル基、ビニル基、グリシド基、メタ
クリル基を含む炭化水素を示し、nは3〜1の整数を示
す〕で表わされることを特徴とする静電荷像現像用現像
剤に関する。
【0034】さらに、本発明は、静電荷像担持体を帯電
し、帯電された静電荷像担持体に静電荷像を形成し静電
荷像を現像剤で現像してトナー像を形成しトナー像を、
転写材を介して該静電荷像担持体と線圧3g/cm以上
で当接されている転写手段で転写材へ転写する画像形成
方法において、該現像剤は、トナー及びシランカップリ
ング剤で処理した後にシリコーンオイルまたはシリコー
ンワニスで処理された処理微粉体を含有しており、シラ
ンカップリング剤で処理した後にシリコーンオイルまた
はシリコーンワニスで処理された該処理微粉体は、シリ
コーンオイルまたはシリコーンワニスで処理される前の
シランカップリング剤で処理した微粉体の比表面積の
0.4〜0.8倍のBET比表面積を有し、該シランカ
ップリング剤が一般式RmSiYn〔式中、Rはアルコオ
キシ基または塩素原子を示し、mは1〜3の整数を示
し、Yはアルキル基、ビニル基、グリシド基、メタクリ
ル基を含む炭化水素を示し、nは3〜1の整数を示す〕
で表わされることを特徴とする画像形成方法に関する。
【0035】本発明者らは、種々の微粉体について検討
を行った結果、シリコーンオイルまたはシリコーンワニ
ス処理による処理前後の比表面積比の範囲を限定した微
粉体を使用することにより、高性能な現像剤が得られる
ことを見出した。
【0036】本発明では、処理前の微粉体の物性、特に
表面性を、従来知られているものとは異なる状態に制御
することにより、シリコーンオイルまたはシリコーンワ
ニスの処理状態をより均一にすることができ、その微粉
体を使用した現像剤の性能が一段と向上することを見い
出したものである。
【0037】本発明において、線圧は次式で算定する。
【0038】 (線圧)[g/cm]=(転写部材に加えられる総圧)[g] ÷(当接されている長さ)[cm]
【0039】当接圧が3g未満であると転写部材の搬送
ブレ、転写電流不足による転写不良がおこり好ましくな
い。特に好ましくは線圧が20g以上である。
【0040】本発明に用いられる転写装置としては、図
2に見られるような転写ローラー、或いは図3に見られ
るような転写ベルトが挙げられる。図2は典型的なこの
種の画像形成装置の要部の概略構成図であって、図示の
装置は、紙面に垂直方向にのび、矢印A方向に回転する
円筒状の静電荷像担持体(以下、「感光体」と記す)
1、これに当接する導電性転写ローラー2が配設してあ
る。
【0041】感光体1の周辺には、その表面を一様に帯
電させるための一次帯電器、該帯電面に画像変調された
レーザー光、原稿からの反射光などの光像を投写し、当
該部分の電位を減衰させて静電潜像を形成する露光部、
現像器、転写後も感光体表面に残る残留トナーを除去す
るクリーナその他画像形成に必要な部材が配設してある
が、それらは省略してある。
【0042】転写ローラ2は芯金2aと導電性弾性層2
bとを有し、導電性弾性層2bはカーボンの如き導電材
を分散させたポリウレタンまたはEPDM(エチレン・
プロピレンゴム)等で形成されている体積抵抗約106
〜1010Ω・cmの弾性体でつくられている。芯金2a
には定電圧電源3によりバイアスが印加されている。
【0043】芯金2aには定電圧電源8によりバイアス
が印加されている。バイアス条件としては、電流値0.
1〜50μA、電圧(絶対値)100〜5000V(好
ましくは500〜4000V)が好ましい。
【0044】図3は本発明に転写ベルトに適用したもの
である。転写ベルト6は導電ローラー7により支持駆動
される。転写ローラーへの加圧は通常、芯金2aの端部
軸受を加圧する事により行われる。
【0045】次に、本発明の画像形成方法に適用可能な
接触帯電工程について具体的に説明する。
【0046】図4は、本発明の一実施例を示した接触帯
電装置の概略構成図である。1は被帯電体である感光体
ドラムであり、アルミニウム製のドラム基体1aの外周
面に感光体層である有機光導電体(OPC)1bを形成
してなるもので矢印方向に所定の速度で回転する。本実
施例において、感光ドラム1は外径30mmφである。
42は上記感光体ドラム1に所定圧力をもって接触させ
た帯電部材である帯電ローラであり、金属芯金42aに
導電性ゴム層42bを設け、さらにその周面に離型性被
膜である表面層42cを設けてある。本実施例での表面
層は、離型性被膜であり、離型性被膜を設けることは本
発明の画像形成方法とのマッチング上好ましい。但し、
離型性被膜は、抵抗が大きすぎると感光体ドラム1が帯
電されず、抵抗が小さすぎると感光体ドラム1に大きな
電圧がかかり過ぎ、ドラムの損傷、ピンホールの発生が
起きやすい。離型性被膜の体積抵抗率は109 〜1014
Ω・cmが良く、この時の離型性被膜の厚さは3.0μ
m以内が好ましい。皮膜の厚さの下限は被膜ハガレ、メ
クレがなければ良い。例えば、下限は、5μmくらいで
ある。
【0047】本実施例では帯電ローラ42の外径は12
mmφであり、導電性ゴム層42bはEPDM、表面層
41cには厚み10μmのナイロン系樹脂を用いた。帯
電ローラ41の硬度は54.5°(ASKER−C)と
した。Eはこの帯電ローラ41に電圧を印加する電源
で、所定の電圧を帯電ローラ42の芯金42aに供給す
る。図4においてEは直流電圧を示しているが、直流電
圧に交流電圧を重畳したものが好ましい。
【0048】この場合好ましいプロセス条件を下記に示
す。
【0049】 当接圧 :5〜500g/cm 交流電圧 :0.5〜5Vpp 交流周波数:50〜3000Hz 直流電圧 :−200〜−900V
【0050】図5は本発明の他の実施例を示す接触帯電
部材の概略構成図である。
【0051】図4の装置との共通部材には同一の符号を
付して再度の説明は省略する。
【0052】本実施例の接触帯電部材53は感光ドラム
1に所定圧力をもって順方向に当接されたブレード状の
ものであり、このブレード53は電圧に供給される金属
支持部材53aに導電性ゴム53bが支持され、感光体
ドラム1との当接部分には、離型性被膜となる表面層5
3cが設けられている。表面層53cとしては厚み10
μmのナイロンを用いた。この実施例によれば、ブレー
ドと感光体ドラムとの接着といった不具合もなく前記実
施例と同様の作用効果がある。
【0053】前記した実施例では帯電部材としてローラ
状、ブレード状のものを使用したが、これに限るもので
なく、他の形状でも良い。
【0054】本実施例では帯電部材が導電性ゴム層と離
型性被膜から構成されているが、導電性ゴム層と離型性
被膜表層間に感光体へのリーク防止のために高抵抗層
(例えば環境変動の小さいヒドリンゴム層)を配置して
も良い。
【0055】離型性被膜としてナイロン系樹脂の代りに
PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、PVDC(ポリ塩
化ビニリデン)を用いても良い。感光体としては、アモ
ルファスシリコン、セレン、ZnO等でも使用可能であ
る。特に、感光体にアモルファスシリコンを用いた場
合、他のものを使用した場合に比べて、導電性ゴム層の
軟化剤が感光体に少しでも付着すると、画像流れはひど
くなるので導電性ゴム層の外側に絶縁性被膜したことに
よる効果は大となる。
【0056】本発明に係るクリーニング工程について説
明する。一般にトナー像転写後の感光体ドラムはブレー
ドやローラの如きクリーニング部材により転写後に残留
しているトナー分やその他の汚染物の拭掃除去を受けて
洗浄面化され、繰り返して像形成に供される。
【0057】係るクリーニング工程を、電子写真法に関
わる帯電工程や現像工程、あるいは転写工程の中で同時
に行うことも可能である。
【0058】本発明は、感光体の表面が有機化合物であ
る画像形成装置に対し特に有効である。有機化合物が表
面層を形成している場合、トナー中に含まれる結着樹脂
と接着しやすく、それを、本発明は良好に回避し得るか
らである。
【0059】本発明に用いる感光体の表面物質として
は、シリコーン樹脂、塩化ビニリデン樹脂、エチレンー
塩化ビニル樹脂、スチレンーメチルメタクリレート樹
脂、スチレンーアクリロニトリル樹脂、スチレン樹脂、
ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート等が挙
げられる。これらに限定されることはなく、他のモノマ
ーあるいは、例示樹脂間での共重合、ブレンド等も使用
することができる。
【0060】本発明は、感光体の直径が50mm以下の
小径ドラムを有する画像形成装置に対し特に有効であ
る。小径の感光ドラムの場合、同一の線圧にしても曲率
が大きいため、当接部において圧力の集中が起りやす
く、感光ドラム表面に傷が発生しやすいが、本発明は、
それを良好に抑制し得る。
【0061】ベルト感光体でも同一の現象があると考え
られ、転写部での曲率半径25mm以下の画像形成装置
に対しても有効である。
【0062】次に、本発明の現像剤について説明する。
【0063】本発明の現像剤に係るシリコーンオイルま
たはシリコーンワニス処理においては、シリコーンオイ
ルまたはシリコーンワニスが微粉体の表面に均一塗布さ
れることにより、表面を完全に覆いかくすことができ、
耐湿性は飛躍的に向上する。
【0064】本発明に係る微粉体は、負帯電性の強いシ
リコーンオイルまたはシリコーンワニスでの処理が行わ
れるため、強く負に帯電し、現像剤に添加した場合、現
像剤に強く均一な負荷電性を与えることができる。この
特性は帯電の不安定になりやすい磁性一成分トナーには
有効である。特に、高画質化に目的とする微小粒径化し
たトナーには有効である。
【0065】本発明に用いられる微粉体の材質は無機化
合物が好ましい。例えば、ケイ酸、アルミナ、酸化チタ
ンの如き、第3族または第4族の金属酸化物の微粉体が
好ましい。好ましい微粉体としては、ケイ素ハロゲン化
合物の蒸気相酸化により生成されたいわゆる乾式法また
はヒュームドシリカと称される乾式シリカ、及び水ガラ
ス等から製造されているいわゆる湿式シリカの両方が使
用可能である。表面及びケイ酸微粉体の内部にあるシラ
ノール基が少なく、またNa2 O,SO3 2- 等の製造残
渣の少ない乾式シリカの方が好ましい。乾式シリカにお
いては製造工程において例えば、塩化アルミニウムまた
は塩化チタンなど他の金属ハロゲン化合物をケイ素ハロ
ゲン化合物と共に用いることによってシリカと他の金属
酸化物の複合微粉体を得る事も可能であり、それらも乾
式シリカとして使用可能である。その粒径は平均の一次
粒径として、0.001〜2μmの範囲である事が好ま
しく、特に好ましくは0.002〜0.2μmの範囲の
シリカ微粉体の如き微粉体を使用するのが良い。
【0066】また、シリコーンオイルまたはシリコーン
ワニスの処理を、本発明の主旨に沿うように均一に行な
うためには、上記微粉体は疎水化度70%以上、より好
ましくは80%以上に調整されていることが好ましい。
【0067】本発明における微粉体の疎水化度は、以下
の方法で測定される。密栓式の容器に純水100ml及
び試料1gを入れ、振とう機にて10分間振とうする。
振とう後静置し、粉末層と水槽が分離した後水層を採取
し、500nmの波長で微粉体を入れていないブランク
の純水を基準として透過率を測定し、その透過率の値を
もって微粉体の疎水化度とする。
【0068】本発明に使用されるシリコーンオイルまた
はシリコーンワニスの固形分は、一般に次の式で示され
るものであり、
【0069】
【外1】 〔式中、RはC1 〜C3 のアルキル基を示し、R′は、
アルキル、ハロゲン変性アルキル、未置換フェニル、置
換基を有するフェニルの如きシリコーンオイル変性期を
示し、R″はC1 〜C3 のアルキル基またはアルコオキ
シル基を示す。〕
【0070】例えば、ジメチルシリコーンオイル、アル
キル変性シリコーンオイル、a−メチルスチレン変性シ
リコーンオイル、クロルフェニルシリコーンオイル、フ
ッ素変性シリコーンオイル等が挙げられる。
【0071】上記シリコーンオイルは好ましくは25℃
における粘度が50〜1000センチストークスのもの
が用いられる。粘度が低く分子量が低すぎるとシリコー
ンオイルは加熱処理等により、揮発分が発生することが
あり、また、粘度が高く分子量が高すぎると処理操作が
しにくくなる。
【0072】シリコーンオイルまたはシリコーンワニス
処理の方法は公知の技術が用いられる。
【0073】例えば微粉体とシリコーンオイルとをヘン
シェルミキサー等の混合機を用いて直接混合しても良い
し、ベースの微粉体へシリコーンオイルを噴霧する方法
によっても良い。より好ましくは、適当な溶剤にシリコ
ーンオイルを溶解あるいは分散せしめた後、ベースの微
粉体とを混合した後、溶剤を除去して作成する方法が良
い。
【0074】本発明におけるシリコーンオイルまたはシ
リコーンワニスの処理は、処理後の比表面積が、該処理
前の比表面積の0.4倍〜0.8倍になるように処理す
ることが好ましく、該処理による炭素の付着量が微粉体
の3〜8重量%であることがさらに好ましい。ここで、
炭素の付着量とは元素分析装置(CHN計)により求め
た値であり、微粉体の比表面積とはBET法におけるN
2 吸着から求めた値である。シリコーンオイルまたはシ
リコーンワニス処理により、微粉体の疎水化度は80%
以上、より好ましくは90%以上が良い。
【0075】本発明の最大の目的である転写性を考えた
場合、感光体表面に現像されたトナー粒子の潜像担持体
表面との離型性を向上させ、さらにトナー粒子同志の外
圧による密着を防止するには表面エネルギーの小さいシ
リコーンオイルまたはシリコーンワニスで均一に処理さ
れた微粉体が非常に有効である。
【0076】上記の処理具合を限定した理由は、シリコ
ーンオイルまたはシリコーンワニス処理による微粉体の
比表面積の減少が少ない場合は、シリコーンオイルまた
はシリコーンワニスによる処理が少ない場合、もしくは
不均一な場合である。このような場合、トナー粒子と感
光体表面及び、トナー粒子同志の離型効果は低下し、こ
れに伴い転写性も低下する。この他、耐湿性も不十分と
なり高湿下ではケイ酸微粉体が吸湿してしまい高品位の
画像が得られなくなったり、帯電が不均一となり良好な
結果が得られにくくなる。特に微小粒径のトナーを有す
る現像剤に適用した場合、トナー画像を転写する工程に
おいて、感光体上の残余のトナーの量を減少させること
ができないなどの問題点が生じる。一方、シリコーンオ
イルまたはシリコーンワニス処理による微粉体の比表面
積の減少が多すぎる場合は、ケイ酸微粉体の凝集体及び
合一が生じ、現像剤に適用した場合、流動性が十分に向
上せず、現像性、転写性、耐久性等に悪影響を及ぼし、
満足な結果が得られにくくなる。
【0077】本発明の現像剤を用いた場合、転写性が非
常に優れ特に従来克服することが困難であったトランス
ペアレンシーフィルムの転写中抜けをほとんどなくすこ
とが可能となる。さらに、転写の不利な微小粒径のトナ
ーを用いた場合も該微粉体の量をそれほど増加させなく
ても十分な効果があり、過剰に添加しても微粉体表面が
ほぼ完全に処理されており非常に優れた滑性を有するた
め感光体ドラム表面への傷は少なくなる。
【0078】現像性、耐久性、環境安定性等にも優れて
おり非常に良好な画像を安定に提供することが可能であ
る。
【0079】本発明の接触帯電工程を有する画像形成方
法において、感光体表面へのトナー融着の防止に効果を
示すのは、以下の理由が考えられる。
【0080】感光体表面へのトナー融着の原因となるの
は、接触帯電装置を有する画像形成装置において、クリ
ーニングブレードからすり抜けた現像剤が付着した接触
帯電部材によって感光体表面がこすられた際の傷に、感
光体表面に残留した粒子径が小さく重量の軽い現像剤
が、接触帯電部材によって感光体表面に押しつけられ、
固着、埋め込みが生じるためである。
【0081】本発明の現像剤は、特定の条件に、潤滑性
を有するシリコーンオイルまたはシリコーンワニスで均
一に十分に処理された微粉体を有しており、磁性現像剤
の表面に存在する微粉体の潤滑性が働くため、接触帯電
部材と感光体との間で潤滑剤として働くので感光体表面
を傷つけることがなく融着を防止する。
【0082】現像剤が強く均一に帯電されるため、前述
の融着の原因となる。感光体表面に残留する現像剤の減
少がはかれる。
【0083】一般に、シリコーンオイルまたはシリコー
ンワニスの処理に際し、仕込まれるシリコーンオイルま
たはシリコーンワニスの固形分の量は、微粉体100重
量部に対し、好ましくは3〜50重量部より好ましくは
5〜30重量部であるのが良い。
【0084】本発明に用いられる微粉体は、まずシラン
カップリング剤で処理し、疎水性を高めておいてからし
かる後にシリコーンオイルまたはシリコーンワニスで処
理される。
【0085】一般にシリコーンオイルまたはシリコーン
ワニス処理のみでは、微粉体表面を覆うためのシリコー
ンオイル量が多くなると、処理中に微粉体の凝集体がで
きやすく、現像剤に適用した場合、現像剤の流動性が悪
くなる等の問題点を生じるため、シリコーンオイルまた
はシリコーンワニスの処理工程を十分注意する必要があ
る。そこで良好な耐湿性を保持しつつ、微粉体の凝集を
除くために、微粉体をシランカップリング剤で処理した
後、シリコーンオイルまたはシリコーンワニスで処理す
る方がシリコーンオイルまたはシリコーンワニスの処理
効果を十分発揮できる。
【0086】本発明に用いられるシランカップリング剤
は一般式 Rm SiYn 〔式中、Rはアルコオキシ基または塩素原子を示し、m
は1〜3の整数を示し、Yはアルキル基、ビニル基、グ
リシド基、メタクリル基を含む炭化水素を示し、nは3
〜1の整数を示す〕で表わされる。例えば代表的にはジ
メチルジクロルシラン、トリメチルクロルシラン、アリ
ルジメチルクロルシラン、ヘキサメチルジシラザン、ア
リルフェニルジクロルシラン、ベンジルジメチルクロル
シラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−メタクリルオ
キシプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリアセトキ
シシラン、ジビニルクロルシラン、ジメリルビニルクロ
ルシラン等を挙げることができる。
【0087】さらに好ましくは、予め、ジメチルジクロ
ルシラン、ジメチルジメトキシシラン、モノメチルトリ
クロルシラン、モノメチルトリメトキシシラン等のモノ
又はジメチル基を有するカップリング剤で処理した後
に、R−Si−Y3 又はR2 −Si−Y2 さらにヘキサ
メチルジシラザン、トリメチルクロルシラン、トリメチ
ルメトキシシラン等のトリメチル基を有するカップリン
グ剤で処理すると、シリコーンオイル又はシリコーンワ
ニス処理前の微粉体自体の疎水化度を高く維持でき、か
つ微粉体表面のシリコーンオイルまたはシリコーンワニ
スとの親和性も向上するため、より均一な処理が可能と
なる。
【0088】シランカップリング剤を用いる場合、一般
に微粉体100重量部に対し2〜30重量部、より好ま
しくは5〜25重量部を仕込むのが良い。
【0089】上記微粉体のシランカップリング剤処理
は、微粉体を攪拌等によりクラウド状としたものに気化
したシランカップリング剤を反応させる乾式処理また
は、微粉体を溶媒中に分散させシランカップリング剤を
滴下反応させる湿式法等一般に知らされた方法で処理す
ることができる。
【0090】これらの処理微粉体の現像剤に対する適用
量は磁性トナー100重量部に対して0.01〜20重
量部、より好ましくは0.1〜3重量部が良い。
【0091】本発明のトナーに用いられる結着樹脂とし
てはポリスチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレン
及びその置換体の単重合体;スチレン−ビニルトルエン
共重合体、スチレン−ビニルナフタリン共重合体、スチ
レン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル
酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合
体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン
−アクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体、スチレン
−メタアクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタアク
リル酸エチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸ブチ
ル共重合体、スチレン−メタアクリル酸ジメチルアミノ
エチル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重
合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合体、スチ
レン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジ
エン共重合体、スチレン−イソブレン共重合体、スチレ
ン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステ
ル共重合体の如きスチレン系共重合体;ポリメチルメタ
クリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルブチラ
ール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テン
ペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族または脂環族炭化水
素樹脂、芳香族系石油樹脂、パラフィンワックス、カル
ナバワックスなどが挙げられる。これらは、単独あるい
は混合して使用できる。
【0092】本発明のトナーに添加しうる着色材料とし
ては、従来公知のカーボンブラック、銅フタロシアニン
の如き顔料または染料が使用できる。
【0093】磁性トナーの場合には、鉄、コバルト、ニ
ッケルなどの強磁性金属の粉末、もしくはマグネタイ
ト、γ−Fe23 、フェライトなどの合金や化合物、
その他の強磁性合金などの磁性体の磁性粉が結着樹脂と
ともに使用される。
【0094】トナーには必要に応じて添加剤を混合して
も良い。そのような添加剤としては例えばテフロン粉
末、ステアリン酸亜鉛粉末の如き滑剤、あるいは定着助
剤(例えば低分子量ポリエチレンなど)、あるいは導電
性付与剤として酸化スズ粉末の如き金属酸化物粉末等が
ある。
【0095】トナーは、一般に重量平均粒径3〜15μ
mを有するトナー粉を使用する。
【0096】さらに図7を参照しながら、本発明の画像
形成方法を説明する。
【0097】一次帯電器702で感光体表面を負極性に
帯電し、レーザ光による露光705によりイメージスキ
ヤニングによりデジタル潜像を形成し、磁性ブレード7
11および磁石714を内包している現像スリーブ70
4を具備する現像器709の一成分系磁性現像剤710
で該潜像を反転現像する。現像部において感光ドラム1
の導電性基体は接地され、現像スリーブ704にはバイ
アス印加手段712により交互バイアス、パルスバイア
ス及び/又は直流バイアスが印加されている。転写紙P
が搬送されて、転写部にくるとローラ転写手段2により
転写紙Pの背面(感光ドラム側と反対面)から電圧印加
手段8で帯電をすることにより、感光ドラム表面上の現
像画像(トナー像)が接触転写手段2によって転写紙P
上へ転写される。感光ドラム701から分離された転写
紙Pは、加熱加圧ローラ定着器707により転写紙P上
のトナー画像を定着するために定着処理される。
【0098】転写工程後の感光ドラムに残留する一成分
系現像剤は、クリーニングブレードを有するクリーニン
グ器708で除去される。クリーニング後の感光ドラム
701は、イレース露光706により徐電され、再度、
一次帯電器702による帯電工程から始まる工程が繰り
返される。
【0099】静電荷像保持体(感光ドラム)は感光層及
び導電性基体を有し、矢印方向に動く。トナー担持体で
ある非磁性円筒の現像スリーブ704は、現像部におい
て静電像保持体表面と同方向に進むように回転する。非
磁性円筒スリーブ704の内部には、磁界発生手段であ
る多極永久磁石(マグネットロール)が回転しないよう
に配されている。現像器709内の一成分系絶縁性磁性
現像剤710は非磁性円筒面上に塗布され、かつ現像ス
リーブ704の表面と磁性トナー粒子との摩擦によっ
て、磁性トナー粒子は、例えばマイナスのトリボ電荷が
与えられる。さらに鉄製の磁性ドクターブレード711
を円筒表面に近接して(間隔50μm〜500μm)、
多極永久磁石の一つの磁極位置に対向して配置すること
により、現像剤層の厚さを薄く(30μm〜300μ
m)且つ均一に規制して、現像部における静電荷像保持
体1とトナー担持体704の間隙よりも薄い現像剤層を
非接触となるように形成する。このトナー担持体704
の回転速度を調整することにより、スリーブ表面速度が
静電像保持面の速度と実質的に当速、もしくはそれに近
い速度となるようにする。磁性ドクターブレード711
として鉄のかわりに永久磁石を用いて対向磁極を形成し
てもよい。現像部においてトナー担持体704に交流バ
イアスまたはパルスバイアスをバイアス手段712によ
り印加しても良い。この交流バイアスはfが200〜
4,000Hz、Vppが500〜3,000Vであれ
ば良い。
【0100】現像部分における磁性トナー粒子の移転に
際し、静電像保持面の静電的力及び交流バイアスまたは
パルスバイアスの作用によってトナー粒子は静電像側に
移転する。
【0101】磁性ドクターブレード711のかわりに、
シリコーンゴムの如き弾性材料で形成された弾性ブレー
ドを用いて押圧によって現像剤層の層厚を規制し、現像
剤担持体上に現像剤を塗布しても良い。
【0102】図8には、バイアス印加手段743から電
圧を印加されている接触帯電手段742及びコロナ転写
手段703を有する画像形成装置が示されている。
【0103】図9には、接触帯電手段742及び接触転
写手段2を有する画像形成装置が示されている。
【0104】
【実施例】以下実施例に基づいて具体的に本発明を説明
する。しかしながら、これによって本発明の実施の形態
がなんら限定されるものではない。
【0105】実施例及び比較例に記載されている部数は
重量部を示す。
【0106】実施例1 ・スチレン−アクリル酸ブチル−ジビニルベンゼン共重
合体 100部 (共重合比80/19.5/0.5、重量平均分子量3
20,000) ・磁性体(平均粒径約0.2μm)100部 ・低分子量ポリプロピレン 3部 ・モノアゾ染料のクロム錯体 4部
【0107】上記混合物を、140℃に加熱された2軸
混練押出機で溶融混練し、冷却した混練物をハンマーミ
ルで粗粉砕し、粗粉砕物をジェットミルで微粉砕し得ら
れた微粉砕物を多分割分級機で超微粉及び粗粉を分級除
去して重量平均粒径6.3μmの磁性トナーを得た。
【0108】次にケイ酸微粉体(アエロジル#300,
日本アエロジル社製;親水性シリカ)100部をジメチ
ルジクロルシラン20部で処理した後、さらにヘキサメ
チルジシラザン10部で処理を行ない、疎水化度96.
1%、炭素付着量2.5wt%、BET比表面積172
2 /gの微粉体を得た。この微粉体を攪拌しながらジ
メチルシリコーンオイル(KF−96,100CS,信
越化学工業社製)15部をスプレー噴霧で塗布した後、
190℃で5時間加熱処理し、疎水化度98.2%、炭
素付着量8.4wt%、BET比表面積115m2 /g
の処理ケイ酸微粉体を得た。シリコーンオイル処理によ
る比表面積の変化は0.67倍であり、炭素付着量は
5.9wt%であった。
【0109】前述の磁性トナー100部と、上記処理ケ
イ酸微粉体1部をヘンシェルミキサーで混合し、一成分
系磁性現像剤を得た。
【0110】上記一成分系磁性現像剤をキヤノン製レー
ザービームプリンターLBP−811(OPC感光ドラ
ムを使用)を8枚/分から16枚/分に改造し、さらに
図2に示す転写装置を組みこんだ改造機を用いて画出し
評価を行った。
【0111】転写ローラーの条件としては、転写ローラ
ーの表面ゴム硬度27°、転写電流1μA、転写電圧+
2000V、当接圧50[g/cm]とした。転写ロー
ラの導電性弾性層は、導電性カーボンを分散したEPD
Mで形成されており、体積抵抗108 Ω・cmを有して
いた。
【0112】一次帯電が−700Vであり、感光ドラム
と現像ドラム(磁石内包)上の現像剤層を非接触に間隙
を設定し、交流バイアス(f=1,800Hz,Vpp
=1,600V)および直流バイアス(VDC=−500
V)とを現像ドラムに印加しながら8,000枚の画出
しを行った。画出しされ、加熱加圧ローラ定着されたト
ナー定着画像を評価したところ、画像濃度は1.4以
上、120g/m2 の厚紙や厚さ約110μmのトラン
スペアレンシーフィルムでの転写中抜けもなく、極めて
良好であり、OPC感光ドラム表面の傷は極めて少なか
った。
【0113】通常の複写機用普通紙(75g/m2
4,000枚通紙時の画像濃度の維持状態により下記の
如く評価した。結果を表1に示す。
【0114】 ○(良) :1.35以上 △(可) :1.0〜1.34 ×(不可):1.0以下
【0115】実施例2 ケイ酸微粉体(アエロジル#300日本アエロジル社
製)100部にジメチルジクロルシラン30部で処理を
行った後(疎水化度82.3%、比表面積230m2
g、炭素含有量:2.2wt%)、ジメチルシリコーン
オイル(KF−96100cs信越化学工業社製)15
部を溶剤で希釈したものに混合した後、溶剤を減圧下で
揮発させた後、180℃で加熱処理を行い、疎水化度9
1.4%、比表面積120m2 /g、炭素含有量6.5
wt%(即ち、シリコーンオイル処理による炭素の付着
量:4.3wt%)の処理ケイ酸微粉体を得た。
【0116】実施例1と同様に生成した磁性トナー10
0部と、処理ケイ酸微粉体を混合して3種の一成分系磁
性現像剤を調製した。
【0117】これを実施例1と同様にして4000枚の
画出しを行なった。画出しされ、加熱加圧ローラ定着さ
れたトナー定着画像を評価した。結果を表1に示す。
【0118】実施例3 処理ケイ酸微粉体として、ケイ酸微粉体(アエロジル#
200)100部にジメチルジクロルシラン25部で処
理を行った後(疎水化度83.6%、比表面積172m
2 /g、炭素含有量:1.5wt%)、ジメチルシリコ
ーンオイル(KF−96 100cs,信越化学工業社
製)5部を溶剤で希釈したものに混合した後、溶剤を減
圧下で揮発させた後、180℃で加熱処理を行って得
た、疎水化度84.8%、比表面積129m2 /g、炭
素含有量4.6wt%(シリコーンオイル処理による炭
素付着量:3.1wt%)の処理ケイ酸微粉体1.2部
を用いた現像剤を使用する以外は実施例1と同様にして
画出し試験を行った。耐久後のOPCドラム表面の傷が
若干多かった他は表1に示すとおり良好な結果が得られ
た。
【0119】比較例A 処理ケイ酸微粉体として、ケイ酸微粉体(アエロジル#
200、親水性、比表面積200m2 /g)に、ジメチ
ルシリコーンオイル(KF−96 100cs,信越化
学工業社製)30部を溶剤で希釈したものに混合した
後、溶剤を減圧下で揮発させた後、200℃で加熱処理
を行って得た、疎水化度87.2%、比表面積86m2
/g、炭素含有量7.9wt%(シリコーンオイル処理
による炭素付着量:7.9wt%)の処理ケイ酸微粉体
0.8部を用いた現像剤を使用する以外は実施例1と同
様にして画出し試験を行った。結果を表1に示す。
【0120】実施例4 実施例2の現像剤を使用し、転写ローラーの潜像担持体
への当接圧を5g/cmにした以外は実施例1と同様の
試験を行なった。結果を表1に示す。
【0121】比較例1 処理ケイ酸微粉体としてケイ酸微粉体(アエロジル#3
00)100部にジメチルジクロルシラン30部で処理
した疎水性シリカ(シリコーンオイル処理による炭素付
着量:0wt%)を用い、転写ローラーの潜像担持体へ
の当接圧を線圧で2g/cmにした以外は実施例1と同
様に試験を行なったところ、画像濃度の耐久性が悪く、
文字画像の中抜けが目立つ画像しか得ることができなか
った。中抜けの他にも、転写のブレが生じた部分があ
り、これは転写圧の不足が原因である。その他、耐久後
のドラム表面には無数の細かい傷ができておりこれはシ
リカの処理表面の滑性の違いに原因があった。
【0122】
【表1】
【0123】実施例5 処理ケイ酸微粉体として、ケイ酸微粉体(アエロジル#
200)100部にジメチルジクロルシラン20部で処
理を行った後(疎水化度82.6%、比表面積180m
2 /g、炭素含有量:1.1wt%)、ジメチルシリコ
ーンオイル(KF−96 100cs,信越化学工業社
製)15部を溶剤で希釈したものに混合した後、溶剤を
減圧下で揮発させた後、180℃で加熱処理を行って得
た、疎水化度90.8%、比表面積100m2 /g、炭
素含有量5.2wt%(シリコーンオイル処理による炭
素付着量:4.1wt%)の処理ケイ酸微粉体を用いた
現像剤を使用する以外は実施例1と同様の試験を行っ
た。結果を表2に示す。
【0124】実施例6 処理ケイ酸微粉体として、ケイ酸微粉体(アエロジル#
300)100部にジメチルジクロルシラン30部で処
理を行った後(疎水化度82.3%、比表面積230m
2 /g、炭素含有量2.2wt%)、ジメチルシリコー
ンオイル(KF−96 100cs,信越化学工業社
製)20部を溶剤で希釈したものに混合した後、溶剤を
減圧下で揮発させた後、150℃で加熱処理を行って得
た、疎水化度95.4%、比表面積120m2 /g(シ
リコーンオイル処理前の比表面積の0.52倍)、炭素
含有量8.5wt%の処理ケイ酸微粉体を用いた現像剤
を使用する以外は実施例1と同様の試験を行った。結果
を表2に示す。
【0125】実施例7 処理ケイ酸微粉体として、ケイ酸微粉体(アエロジル#
300)100部にジメチルジクロルシラン35部で処
理を行った後(疎水化度85.8%、比表面積:210
2 /g、炭素含有量2.6wt%)、ジメチルシリコ
ーンオイル(KF−96 100cs,信越化学工業社
製)5部を溶剤で希釈したものに混合した後、溶剤を減
圧下で揮発させた後、150℃で加熱処理を行って得
た、疎水化度83.6%、比表面積125m2 /g(シ
リコーンオイル処理前の比表面積の0.59倍)、炭素
含有量7.1wt%の処理ケイ酸微粉体1.2部を用い
た現像剤を使用する以外は実施例1と同様の試験を行っ
た。
【0126】この結果は、耐久後のOPCドラム表面の
傷が若干多かった他は表2に示すとおり良好であった。
【0127】比較例B 処理ケイ酸微粉体として、ケイ酸微粉体(アエロジル#
200、親水性、比表面積:200m2 /g)に、ジメ
チルシリコーンオイル(KF−96 100cs,信越
化学工業社製)35部を溶剤で希釈したものに混合した
後、溶剤を減圧下で揮発させた後、150℃で加熱処理
を行って得た、疎水化度89.2%、比表面積80m2
/g(シリコーンオイル処理前の比表面積の0.40
倍)、炭素含有量8.0wt%の処理ケイ酸微粉体を用
いた現像剤を使用する以外は実施例1と同様の試験を行
った。結果を表2に示す。
【0128】実施例8 転写ローラーの潜像担持体への当接圧を5g/cmにし
た以外は実施例5と同様の試験を行なった。
【0129】比較例2 処理ケイ酸微粉体として、(アエロジル#200)10
0部にジメチルジクロルシラン20部で処理を行なった
ものを用い転写ローラーの潜像担持体への当接圧を線圧
2g/cmにした以外は実施例5と同様に試験を行なっ
たところ、画像濃度の耐久性が悪く、文字画像の中抜け
が目立つ画像しか得られなかった。
【0130】中抜けの他にも転写のブレが生じた部分が
あり、これは、転写圧が低いことが原因である。その
他、耐久後のOPCドラム表面には無数の細かい傷がで
きており、これはシリカの処理表面の滑性の違いに原因
がある。
【0131】
【表2】
【0132】実施例9 実施例1の現像剤を、キヤノン製レーザービームプリン
ターLBP−8IIを8枚/分から16枚/分に改造し
たLBPプリンターに入れ画出し試験を行った。常温常
湿(23℃、60%RH)の条件下1万5千枚画出しに
おいて画像濃度は、1.4〜1.5と安定で、画質も良
好であり、クリーニングにより回収されたトナーも少量
であった。
【0133】高温高湿(32.5℃,90%RH)条件
下に放置し、同様に1万枚の画出し試験を行ったとこ
ろ、画像濃度は1.4以上であり、トランスペアレンシ
ーフィルムへの印字も転写中抜けもなく良好であった。
【0134】実施例10 ケイ酸微粉体(アエロジル#200,日本アエロジル社
製;親水性シリカ)100部をジメチルジクロルシラン
10部で処理した後、ヘキサメチルジシラザン15部で
さらに処理し、疎水化度98.2%、炭素付着量2.1
wt%、BET比表面積155m2 /gの微粉体を得
た。この微粉体を攪拌しながらジメチルシリコーンオイ
ル(KF−96 100cs)12部をスプレー噴霧で
塗布した後180℃で7時間加熱処理し、疎水化度9
6.7%、炭素付着量8.4wt%、BET比表面積1
13m2 /gの処理ケイ酸微粉体を得た。シリコーンオ
イル処理による比表面積の変化は0.73倍であり、炭
素付着量6.3wt%であった。
【0135】次に実施例1の磁性トナー100部と、上
記処理ケイ酸微粉体1.2部とをヘンシェルミキサーで
混合し、磁性一成分系現像剤とし、実施例9と同様の画
出し評価を行なった。実施例1と同様の良好な結果が得
られた。
【0136】実施例11 ケイ酸微粉体(アエロジル#300)100部をメチル
トリクロルシラン20部で処理した後、ヘキサメチルジ
シラザン5部でさらに処理し、疎水化度88.6%、炭
素付着量1.8wt%、BET比表面積226m2 /g
の微粉体を得た。さらにジメチルシリコーンオイルKF
−96 100cs 18部を溶剤で希釈したものに上
記微粉体を混合した後、溶剤を減圧下で揮発させた後、
190℃で10時間加熱処理して疎水化度93.4%、
炭素付着量8.9wt%、BET比表面積127m2
gの処理ケイ酸微粉体を得た。シリコーンオイル処理に
よる比表面積の変化は0.56倍であり、炭素付着量は
7.1wt%であった。
【0137】次に上記処理ケイ酸微粉体を用いた以外
は、実施例1と同様にして磁性一成分現像剤を得、実施
例9と同様に画出し評価を行なったところ、同様の良好
な結果が得られた。
【0138】実施例12 ケイ酸微粉体(アエロジル#300 日本アエロジル社
製)100部にジメチルジクロルシラン30部で処理を
行った後(疎水化度82.3%、比表面積230m2
g、炭素含有量:2.2wt%)、ジメチルシリコーン
オイル(KF−96 100cs 信越化学工業社製)
15部を溶剤で希釈したものに混合した後、溶剤を減圧
下で揮発させた後、180℃で加熱処理を行い、疎水化
度91.4%、比表面積120m2 /g、炭素含有量
6.5wt%(即ち、シリコーンオイル処理による炭素
の付着量:4.3wt%)の処理ケイ酸微粉体を得た。
【0139】実施例1の磁性トナー100部とジメチル
ジクロルシラン処理後ジメチルシリコーンオイルで処理
したケイ酸微粉体0.8部をヘンシェルミキサーで混合
し磁性一成分系現像剤を得た。
【0140】該現像剤を用いて実施例9と同様にして常
温常湿、高温高湿で、各々8千枚ずつ画像出しを行なっ
た。実施例9と同様の良好な結果が得られた。
【0141】比較例3 処理ケイ酸微粉体として、ケイ酸微粉体(アエロジル#
300)100部をジメチルジクロルシラン30部で処
理を行ったものを用いた以外は実施例12と同様の試験
を行った。
【0142】常温常湿では画像濃度1.3の良好な画像
が得られたが、高温高湿放置1日で1.0まで画像濃度
が下がってしまった。
【0143】実施例13 処理ケイ酸微粉体として、ケイ酸微粉体(アエロジル#
200)100部にジメチルジクロルシラン20部で処
理を行った後(疎水化度82.6%,比表面積180m
2 /g,炭素含有量:1.1wt%)、ジメチルシリコ
ーンオイル(KF−96 100cs,信越化学工業社
製)15部を溶剤で希釈したものに混合した後、溶剤を
減圧下で揮発させた後、180℃で加熱処理を行って得
た、疎水化度90.8%、比表面積100m2 /g、炭
素含有量5.2wt%(シリコーンオイル処理による炭
素付着量:4.1wt%)の処理ケイ酸微粉体を用いた
以外は実施例12と同様の試験を行った。
【0144】高温高湿下に放置した場合も画像濃度が
1.4以上の良好な画像が得られ、トランスペアレンシ
ーフィルムへの印字も良好であった。各環境下での画出
し試験でも良好な画像が得られ、回収された感光体上の
残余のトナーも少量であった。
【0145】実施例14 処理ケイ酸微粉体として、ジメチルシリコーンオイル
(KF−96 100cs 信越化学工業社製)の処理
量を20部にした以外は実施例4と同様にして得た、疎
水化度95.1%、比表面積91m2 /g、炭素含有量
7.3wt%(シリコーンオイル処理による炭素付着
量:6.2wt%)の処理ケイ酸微粉体を用い、実施例
12と同様の試験を行った。
【0146】実施例13と同様に各環境下で良好な画像
が得られた。
【0147】実施例15 処理ケイ酸微粉体として、ケイ酸微粉体(アエロジル#
200)100部にジメチルジクロルシラン25部で処
理を行った後(疎水化度83.6%,比表面積172m
2 /g,炭素含有量:1.5wt%)、ジメチルシリコ
ーンオイル(KF−96 100cs,信越化学工業社
製)5部を溶剤で希釈したものに混合した後、溶剤を減
圧下で揮発させた後、180℃で加熱処理を行って得
た、疎水化度84.8%,比表面積129m2 /g,炭
素含有量4.6wt%(シリコーンオイル処理による炭
素付着量:3.1wt%)の処理ケイ酸微粉体を用いた
以外は実施例12と同様の試験を行った。
【0148】高温高湿下に放置した場合も画像濃度が
1.3以上の良好な画像が得られ、トランスペアレンシ
ーフィルムへの印字も良好であった。また、各環境下で
の画出し試験でも良好な画像が得られ、回収された感光
体上の残余のトナーも少量であった。
【0149】実施例16 処理ケイ酸微粉体として、ケイ酸微粉体(アエロジル#
300)100部にトリメチルクロルシラン30部で処
理を行った後(疎水化度92.2%,比表面積213m
2 /g,炭素含有量:3.5wt%)、ジメチルシリコ
ーンオイル(KF−96 100cs,信越化学工業社
製)10部を溶剤で希釈したものに混合した後、溶剤を
減圧下で揮発させた後、150℃で加熱処理を行って得
た、疎水化度96.3%,比表面積147m2 /g,炭
素含有量7.1wt%(シリコーンオイル処理による炭
素付着量:3.6wt%)の処理ケイ酸微粉体を用いた
以外は実施例12と同様の試験を行った。
【0150】高温高湿下に放置した場合も画像濃度が
1.4以上の良好な画像が得られ、トランスペアレンシ
ーフィルムへの印字も良好であった。各環境下での画出
し試験でも良好な画像が得られ、回収された感光体上の
残余のトナーも少量であった。
【0151】比較例C 処理ケイ酸微粉体として、ケイ酸微粉体(アエロジル#
200、親水性、比表面積200m2 /g)に、ジメチ
ルシリコーンオイル(KF−96 100cs,信越化
学工業社製)30部を溶剤で希釈したものに混合した
後、溶剤を減圧下で揮発させた後、200℃で加熱処理
を行って得た、疎水化度87.2%、比表面積86m2
/g、炭素含有量7.9wt%(シリコーンオイル処理
による炭素付着量:7.9wt%)の処理ケイ酸微粉体
を用いた以外は実施例12と同様の試験を行った。
【0152】低温低湿下で画像濃度が1.2と若干低か
ったものの、高温高湿下に放置した場合も画像濃度が
1.3以上の良好な画像が得られ、トランスペアレンシ
ーフィルムへの印字も良好であった。
【0153】実施例17 処理ケイ酸微粉体として、ケイ酸微粉体(アエロジル#
300)100部にジメチルクロルシラン30部で処理
を行った後(疎水化度77.3%となるように調製し
た、比表面積230m2 /g、炭素含有量:2.2wt
%)、α−メチルスチレン変性シリコーンオイル(KF
−410,信越化学工業社製)15部を溶剤で希釈した
ものに混合した後、溶剤を減圧下で揮発させた後、15
0℃で加熱処理を行って得た、疎水化度86.8%、比
表面積143m2 /g、炭素含有量6.1wt%(シリ
コーンオイル処理による炭素付着量:3.9wt%)の
処理ケイ酸微粉体を用いた以外は実施例12と同様の試
験を行った。高温高湿下に放置した場合も画像濃度が
1.3以上の良好な画像が得られ、トランスペアレンシ
ーフィルムへの印字も良好であった。各環境下での画出
し試験でも良好な画像が得られ、回収された感光体上の
残余のトナーも少量であった。
【0154】実施例18 処理ケイ酸微粉体として、ケイ酸微粉体(アエロジル#
200)100部にトリメチルクロルシラン20部で処
理を行った後(疎水化度84.1%、比表面積160m
2 /g、炭素含有量:2.5wt%)、ジメチルシリコ
ーンオイル(KF−96 100cs,信越化学工業社
製)15部を溶剤で希釈し噴霧による処理を行い乾燥し
た後、150℃で加熱処理を行って得た、疎水化度9
2.6%、比表面積95m2 /g、炭素含有量7.5w
t%(シリコーンオイル処理による炭素付着量:5.0
wt%)の処理ケイ酸微粉体を用いた以外は実施例9と
同様の試験を行った。高温高湿下に放置した場合も画像
濃度が1.3以上の良好な画像が得られ、トランスペア
レンシーフィルムへの印字も良好であった。各環境下で
の画出し試験でも良好な画像が得られ、回収された感光
体上の残余のトナーも少量であった。
【0155】比較例4 処理ケイ酸微粉体として、ケイ酸微粉体(アエロジル#
200)100部をジメチルジクロルシラン20部で処
理を行ったものを用いた以外は比較例Cと同様の試験を
行った。
【0156】常温常湿では画像濃度1.3の良好な画像
が得られたが、高温高湿放置1日で1.0まで画像濃度
が下がってしまった。
【0157】実施例19 処理ケイ酸微粉体として、ケイ酸微粉体(アエロジル#
300)100部にジメチルジクロルシラン30部で処
理を行った後(疎水化度82.3%、比表面積:230
2 /g、炭素含有量:2.2wt%)、ジメチルシリ
コーンオイル(KF−96 100cs,信越化学工業
社製)20部を溶剤で希釈したものに混合した後、溶剤
を減圧下で揮発させた後、150℃で加熱処理を行って
得た、疎水化度95.4%、比表面積120m2 /g
(シリコーンオイル処理前の比表面積の0.52倍)、
炭素含有量8.5wt%の処理ケイ酸微粉体を用いた以
外は実施例12と同様の試験を行った。
【0158】高温高湿下に放置した場合も画像濃度が
1.4以上の良好な画像が得られ、トランスペアレンシ
ーフィルムへの印字も良好であった。各環境下での画出
し試験でも良好な画像が得られ、回収された感光体上の
残余のトナーも少量であった。
【0159】実施例20 処理ケイ酸微粉体として、ケイ酸微粉体(アエロジル#
300)100部にジメチルジクロルシラン35部で処
理を行った後(疎水化度85.8%、比表面積:210
2 /g、炭素含有量:2.6wt%)、ジメチルシリ
コーンオイル(KF−96 100cs,信越化学工業
社製)5部を溶剤で希釈したものに混合した後、溶剤を
減圧下で揮発させた後、150℃で加熱処理を行って得
た、疎水化度83.6%、比表面積125m2 /g(シ
リコーンオイル処理前の比表面積の0.59倍)、炭素
含有量7.1wt%の処理ケイ酸微粉体を用いた以外は
実施例12と同様の試験を行った。
【0160】高温高湿下に放置した場合も画像濃度が
1.3以上の良好な画像が得られ、トランスペアレンシ
ーフィルムへの印字も良好であった。また、各環境下で
の画出し試験でも良好な画像が得られ、回収された感光
体上の残余のトナーも少量であった。
【0161】実施例21 処理ケイ酸微粉体として、ケイ酸微粉体(アエロジル#
200)100部にトリメチルクロルシラン20部で処
理を行った後(疎水化度84.1%、比表面積:160
2 /g、炭素含有量:2.5wt%)、ジメチルシリ
コーンオイル(KF−96 100cs,信越化学工業
社製)10部を溶剤で希釈したものに混合した後、溶剤
を減圧下で揮発させた後、180℃で加熱処理を行って
得た、疎水化度88.6%、比表面積90m2 /g(シ
リコーンオイル処理前の比表面積の0.56倍)、炭素
含有量7.0wt%の処理ケイ酸微粉体を用いた以外は
実施例12と同様の試験を行った。
【0162】高温高湿下に放置した場合も画像濃度が
1.4以上の良好な画像が得られ、トランスペアレンシ
ーフィルムへの印字も良好であった。各環境下での画出
し試験でも良好な画像が得られ、回収された感光体上の
残余のトナーも少量であった。
【0163】比較例D 処理ケイ酸微粉体として、ケイ酸微粉体(アエロジル#
200、親水性、比表面積:200m2 /g)に、ジメ
チルシリコーンオイル(KF−96 100cs,信越
化学工業社製)35部を溶剤で希釈したものに混合した
後、溶剤を減圧下で揮発させた後、150℃で加熱処理
を行って得た、疎水化度89.2%、比表面積80m2
/g(シリコーンオイル処理前の比表面積の0.40
倍)、炭素含有量8.0wt%の処理ケイ酸微粉体を用
いた以外は実施例12と同様の試験を行った。
【0164】低温低湿下で画像濃度が1.2と若干低か
ったものの、高温高湿下に放置した場合も画像濃度が
1.3以上の良好な画像が得られ、トランスペアレンシ
ーフィルムへの印字も良好であった。
【0165】実施例22 処理ケイ酸微粉体として、ケイ酸微粉体(アエロジル#
200)100部にトリメチルクロルシラン20部で処
理を行った後(疎水化度84.1%、比表面積:160
2 /g、炭素含有量:7.4wt%)、α−メチルス
チレン変性シリコーンオイル(KF−410,信越化学
工業社製)15部を溶剤で希釈したものに混合した後、
溶剤を減圧下で揮発させた後、150℃で加熱処理を行
って得た、比表面積80m2 /g(シリコーンオイル処
理前の比表面積の0.50倍)の処理ケイ酸微粉体を用
いた以外は実施例12と同様の試験を行った。
【0166】高温高湿下に放置した場合も画像濃度が
1.4以上の良好な画像が得られ、トランスペアレンシ
ーフィルムへの印字も良好であった。各環境下での画出
し試験でも良好な画像が得られ、回収された感光体上の
残余のトナーも少量であった。
【0167】実施例23 実施例10の磁性現像剤を図4に示す接触帯電装置を有
する画像形成装置(キヤノン製レーザービームプリンタ
ーLBP−8II改造機)を用い、直流電圧と交流電圧
(500Hz、2000VPP)を印加し16枚(A4)
/分のプリント速度で連続して反転現像方式でトナー画
像を形成する実写テストを常温常湿(25℃、60%R
H)、高温高湿(32.5℃、85%RH)及び低温低
湿(15℃、10%RH)で各々8000枚行ないプリ
ントアウト画像を評価した。同時に帯電部材(ローラー
型)及び感光ドラム表面の様子を観察した。
【0168】帯電ローラ2は、直径12mmを有し、芯
金は直径5mmを有し、導電性ゴム層2bは約3.5m
mの厚さを有し、メトキシメチル化ナイロンで形成され
た離型性被膜は厚さ20μmを有し、総圧1.2Kg
(線圧55g/cm)でOPC感光ドラムに圧接した。
【0169】結果としては、いずれの環境とも画像濃度
は1.35以上と良好であり、又、続けて画出しを行な
った12,000枚後も感光体や帯電部材へのトナー融
着はまったく見られなかった。
【0170】実施例24 実施例1の磁性トナー100部に対し1.0部の実施例
12で用いたジメチルジクロルシラン処理後ジメチルシ
リコーンオイルで処理したケイ酸微粉体をヘンシェルミ
キサーで外添し磁性現像剤を得た。
【0171】この磁性現像剤を実施例23の画像形成装
置に投入し、実施例23と同様に各環境で6000枚の
プリントアウトを行ない、画像評価をした。続いて10
000枚まで画出しを行ない帯電部材及び感光ドラム表
面の様子を観察した。
【0172】結果を表3に示す。
【0173】以下に評価基準を示す。
【0174】感光ドラム、帯電部材への融着レベル: ○ …全く融着しない ○△…A4ベタ黒中に1〜3点の融着 △ …A4ベタ黒中に4〜10点の融着 × …A4ベタ黒中に11点以上の融着
【0175】実施例25 処理ケイ酸微粉体として、実施例13で用いたケイ酸微
粉体(アエロジル#200)100部にジメチルジクロ
ルシラン20部で処理を行った後(炭素含有量:1.1
wt%)、ジメチルシリコーンオイル(KF−96,1
00cs,信越化学工業社製)15部を溶剤で希釈した
ものに混合した後、溶剤を減圧下で揮発させた後、18
0℃で加熱処理を行って得た、炭素含有量5.2wt%
(シリコーンオイル処理による炭素付着量:4.1wt
%)の処理ケイ酸微粉体を用いた以外は実施例24と同
様に磁性現像剤を得た。
【0176】これを実施例24と同様に評価した。表3
に評価結果を示す。
【0177】実施例26 処理ケイ酸微粉体として、実施例14で用いた処理ケイ
酸微粉体を用いた以外は、実施例24と同様に磁性現像
剤を得た。
【0178】これを実施例24と同様に評価した。表3
に評価結果を示す。
【0179】実施例27 処理ケイ酸微粉体として、実施例15で用いたケイ酸微
粉体(アエロジル#200)100部にジメチルジクロ
ルシラン25部で処理を行った後(炭素含有量:1.5
wt%)、ジメチルシリコーンオイル(KF−96,1
00cs,信越化学工業社製)5部を溶剤で希釈したも
のに混合した後、溶剤を減圧下で揮発させた後、180
℃で加熱処理を行って得た、炭素含有量4.6wt%
(シリコーンオイル処理による炭素付着量:3.1wt
%)の処理ケイ酸微粉体を用いた以外は実施例24と同
様に磁性現像剤を得た。
【0180】これを実施例24と同様に評価した。表3
に評価結果を示す。
【0181】実施例28 処理ケイ酸微粉体として、実施例16で用いたケイ酸微
粉体(アエロジル#300)100部にトリメチルクロ
ルシラン30部で処理を行った後(炭素含有量:3.5
wt%)、ジメチルシリコーンオイル(KF−96,1
00cs,信越化学工業社製)10部を溶剤で希釈した
ものに混合した後、溶剤を減圧下で揮発させた後、15
0℃で加熱処理を行って得た、炭素含有量7.1wt%
(シリコーンオイル処理による炭素付着量:3.6wt
%)の処理ケイ酸微粉体を用いた以外は実施例24と同
様磁性現像剤を得た。
【0182】これを実施例24と同様に評価した。表3
に評価結果を示す。
【0183】比較例E 処理ケイ酸微粉体として、比較例Cで用いたケイ酸微粉
体アエロジル#200に、ジメチルシリコーンオイル
(KF−96,100cs,信越化学工業社製)30部
を溶剤で希釈したものに混合した後、溶剤を減圧下で揮
発させた後、200℃で加熱処理を行って得た、炭素含
有量7.9wt%(シリコーンオイル処理による炭素付
着量:7.9wt%)の処理ケイ酸微粉体を用いた以外
は実施例24と同様に磁性現像剤を得た。
【0184】これを実施例24と同様に評価した。表3
に評価結果を示す。
【0185】実施例29 処理ケイ酸微粉体として、実施例17で用いたケイ酸微
粉体(アエロジル#300)100部にジメチルジクロ
ルシラン30部で処理を行った後(炭素含有量:2.2
wt%)、α−メチルスチレン変性シリコーンオイル
(KF−410,信越化学工業社製)15部を溶剤で希
釈したものに混合した後、溶剤を減圧下で揮発させた
後、150℃で加熱処理を行って得た、炭素含有量6.
1wt%(シリコーンオイル処理による炭素付着量:
3.9wt%)の処理ケイ酸微粉体を用いた以外は実施
例24と同様に磁性現像剤を得た。
【0186】これを図5に示す接触帯電装置を有する画
像形成装置(キヤノン製レーザービームプリンターLB
P−8II改造機)を用い、実施例24と同様に評価し
た。表3に評価結果を示す。
【0187】実施例30 処理ケイ酸微粉体として、実施例18で用いたケイ酸微
粉体(アエロジル#200)100部にトリメチルクロ
ルシラン20部で処理を行った後(炭素含有量:2.5
wt%)、ジメチルシリコーンオイル(KF−96,1
00cs,信越化学工業社製)15部を溶剤で希釈し噴
霧による処理を行い乾燥した後、150℃で加熱処理を
行って得た、炭素含有量7.5wt%(シリコーンオイ
ル処理による炭素付着量:5.0wt%)の処理ケイ酸
微粉体を用いた以外は実施例24と同様の試験を行なっ
た。
【0188】これを実施例24と同様に評価した。表3
に評価結果を示す。
【0189】比較例5 微粉体として、未処理のケイ酸微粉体(アエロジル#3
00)を用いた以外は実施例24と同様に磁性現像剤を
得た。
【0190】これを実施例24と同様に評価した。表3
に評価結果を示す。
【0191】比較例6 処理ケイ酸微粉体として、比較例1で用いたケイ酸微粉
体(アエロジル#300)100部にジメチルジクロル
シラン30部で処理を行ったものを用いた以外は実施例
24と同様に磁性現像剤を得た。
【0192】これを実施例24と同様に評価した。表3
に評価結果を示す。
【0193】
【表3】
【0194】実施例31 実施例19で用いた処理ケイ酸微粉体を用い、実施例2
4と同様に磁性現像剤を得た。
【0195】これを実施例24と同様に評価した。表4
に評価結果を示す。
【0196】実施例32 処理ケイ酸微粉体として、実施例20で用いたケイ酸微
粉体(アエロジル#300)100部にジメチルジクロ
ルシラン35部で処理を行った後(比表面積:210m
2 /g)、ジメチルシリコーンオイル(KF−96,1
00cs,信越化学工業社製)5部を溶剤で希釈したも
のに混合した後、溶剤を減圧下で揮発させた後、150
℃で加熱処理を行って得た、比表面積125m2 /g
(シリコーンオイル処理前の比表面積の0.59倍)の
処理ケイ酸微粉体を用いた以外は実施例24と同様に磁
性現像剤を得た。
【0197】これを実施例24と同様に評価した。表4
に評価結果を示す。
【0198】実施例33 処理ケイ酸微粉体として、実施例12で用いたケイ酸微
粉体(アエロジル#200)100部にトリメチルクロ
ルシラン20部で処理を行った後(比表面積:160m
2 /g)、ジメチルシリコーンオイル(KF−96,1
00cs,信越化学工業社製)10部を溶剤で希釈した
ものに混合した後、溶剤を減圧下で揮発させた後、18
0℃で加熱処理を行って得た、比表面積90m2 /g
(シリコーンオイル処理前の比表面積の0.56倍)の
処理ケイ酸微粉体を用いた以外は実施例24と同様に磁
性現像剤を得た。
【0199】これを実施例24と同様に評価した。表4
に評価結果を示す。
【0200】比較例F 処理ケイ酸微粉体として、実施例13で用いたケイ酸微
粉体(アエロジル#200,比表面積:200m2
g)に、ジメチルシリコーンオイル(KF−96,10
0cs,信越化学工業社製)35部を溶剤で希釈したも
のに混合した後、溶剤を減圧下で揮発させた後、150
℃で加熱処理を行って得た、比表面積80m2 /g(シ
リコーンオイル処理前の比表面積の0.40倍)の処理
ケイ酸微粉体を用いた以外は実施例24と同様に磁性現
像剤を得た。
【0201】これを実施例24と同様に評価した。表4
に評価結果を示す。
【0202】実施例34 処理ケイ酸微粉体として、実施例22で用いたケイ酸微
粉体(アエロジル#200)100部にトリメチルクロ
ルシラン20部で処理を行った後(比表面積:160m
2 /g)、α−メチルスチレン変性シリコーンオイル
(KF−410,信越化学工業社製)15部を溶剤で希
釈したものに混合した後、溶剤を減圧下で揮発させた
後、150℃で加熱処理を行って得た、比表面積80m
2 /g(シリコーンオイル処理前の比表面積の0.50
倍)の処理ケイ酸微粉体を用いた以外は実施例24と同
様に磁性現像剤を得た。
【0203】これを図5に示す接触帯電装置を有する画
像形成装置(キヤノン製レーザービームプリンターLB
P−8II改造機)を用い、実施例24と同様に評価し
た。表4に評価結果を示す。
【0204】比較例7 微粉体として、未処理のケイ酸微粉体(アエロジル#2
00)を用いた以外は実施例24と同様に磁性現像剤を
得た。
【0205】これを実施例24と同様に評価した。表4
に評価結果を示す。
【0206】比較例8 処理ケイ酸微粉体として、比較例2で用いたケイ酸微粉
体(アエロジル#200)100部にジメチルジクロル
シラン20部で処理を行ったものを用いた以外は実施例
24と同様に磁性現像剤を得た。
【0207】これを実施例24と同様に評価した。表4
に評価結果を示す。
【0208】
【表4】
【0209】実施例35 実施例1の現像剤を使用し、図9に示す画像形成装置に
適用して画出しをおこなった所、良好な結果が得られ
た。
【0210】
【発明の効果】本発明によれば、高温高湿、低温低湿等
の環境下においても高濃度であり、高品質な画像を与え
る静電荷像現像用現像剤を提供できる。
【0211】特に、微小粒径化したトナーを均一に強く
帯電し、高画質で現像性に優れた現像剤を提供できる。
【0212】本発明によれば高濃度で耐久安定性に優
れ、トランスペアレンシーフィルムを用いた際にも転写
中抜けを生じない良好な画像が安定に得られる。また、
感光体ドラム表面を傷つけることが少なく、感光体ドラ
ムの耐久性も向上する。
【0213】さらに、本発明によれば、現像剤として特
定の微粉体を含有する磁性現像剤を用いることにより、
現像剤に潤滑性を持たせ、帯電部材が被帯電体に接触さ
せて外部より電圧を印加し帯電を行う帯電工程と上記被
帯電体より現像剤を除去するクリーニング工程を有する
画像形成方法において、感光体表面へのトナー融着を防
ぎ、トナー汚染の生じない高画質の画像を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】転写中抜け状態を説明するためにトナー像を模
式的に示した図である。
【図2】本発明の画像形成方法に用いられる転写装置の
一例を示す概略構成図である。
【図3】本発明の画像形成方法に用いられる転写装置の
他の例を示す概略構成図である。
【図4】本発明の画像形成方法に用いられる接触帯電装
置の一例を示す概略構成図である。
【図5】本発明の画像形成方法に用いられる接触帯電装
置の他の例を示す概略構成図である。
【図6】本発明の画像形成方法に用いられる他の接触帯
電装置の他の例を示す概略構成図である。
【図7】本発明の画像形成方法を実施するための画像形
成装置の概略図を示す。
【図8】本発明の画像形成方法を実施するための他の画
像形成装置の概略図を示す。
【図9】本発明の画像形成方法を実施するための他の画
像形成装置の概略図を示す。
【符号の説明】
1 潜像担持体(感光体) 1a 感光体ドラム基体 1b 有機光導電体(OPC) 2 転写ローラー 2a 芯金 2b 導電性弾性層 3 定電圧電源 4、5 転写材搬送ガイド 6 転写ベルト 7 導電性ローラー 42、53 帯電部材 42a、53a 芯金(金属支持部材) 42b、53b 導電性ゴム層 42c、53c 表面層 E 電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 9/08

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー及びシランカップリング剤で処理
    した後にシリコーンオイルまたはシリコーンワニスで処
    理された処理微粉体を含有している静電荷像現像用現像
    剤において、シランカップリング剤で処理した後にシリ
    コーンオイルまたはシリコーンワニスで処理された処理
    微粉体は、シリコーンオイルまたはシリコーンワニスで
    処理される前のシランカップリング剤で処理した微粉体
    の比表面積の0.4〜0.8倍のBET比表面積を有
    し、該シランカップリング剤が一般式R m SiY n 〔式
    中、Rはアルコオキシ基または塩素原子を示し、mは1
    〜3の整数を示し、Yはアルキル基、ビニル基、グリシ
    ド基、メタクリル基を含む炭化水素を示し、nは3〜1
    の整数を示す〕で表わされることを特徴とする静電荷像
    現像用現像剤。
  2. 【請求項2】 処理微粉体は、シリコーンオイルまたは
    シリコーンワニスの付着量が炭素の付着量で3〜8重量
    %である請求項1の静電荷像現像用現像剤。
  3. 【請求項3】 処理微粉体は、シリコーンオイルで処理
    されたケイ酸微粉体である請求項1または2の静電荷像
    現像用現像剤。
  4. 【請求項4】 処理微粉体は、ケイ酸微粉体をジメチル
    ジクロロシランで処理し、次いでヘキサメチルジシラザ
    ンで処理し、次いでジメチルシリコーンオイルで処理す
    ることにより調製された疎水性ケイ酸微粉体である請求
    項3の静電画像現像用現像剤。
  5. 【請求項5】 静電荷像担持体を帯電し、 帯電された静電荷像担持体に静電荷像を形成し静電荷像
    を現像剤で現像してトナー像を形成しトナー像を、転写
    材を介して該静電荷像担持体と線圧3g/cm以上で当
    接されている転写手段で転写材へ転写する画像形成方法
    において、 該現像剤は、トナー及びシランカップリング剤で処理し
    た後にシリコーンオイルまたはシリコーンワニスで処理
    された処理微粉体を含有しており、シランカップリング
    剤で処理した後にシリコーンオイルまたはシリコーンワ
    ニスで処理された該処理微粉体は、シリコーンオイルま
    たはシリコーンワニスで処理される前のシランカップリ
    ング剤で処理した微粉体の比表面積の0.4〜0.8倍
    のBET比表面積を有し、該シランカップリング剤が一
    般式R m SiY n 〔式中、Rはアルコオキシ基または塩素
    原子を示し、mは1〜3の整数を示し、Yはアルキル
    基、ビニル基、グリシド基、メタクリル基を含む炭化水
    素を示し、nは3〜1の整数を示す〕で表わされること
    を特徴とする画像形成方法。
  6. 【請求項6】 処理微粉体は、シリコーンオイルまたは
    シリコーンワニスの付着量が炭素の付着量で3〜8重量
    %である請求項5の画像形成方法。
  7. 【請求項7】 処理微粉体は、シリコーンオイルで処理
    されたケイ酸微粉体である請求項5または6の画像形成
    方法。
  8. 【請求項8】 処理微粉体は、ケイ酸微粉体をジメチル
    ジクロロシランで処理し、次いでヘキサメチルジシラザ
    ンで処理し、次いでジメチルシリコーンオイルで処理す
    ることにより調製された疎水性ケイ酸微粉体である請求
    項7の画像形成方法。
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