JPH0422305Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈技術分野〉 本考案は、例えば、オーデイオ機器に備えら
れ、録音あるいは再生信号のレベルを複数段階で
レベル表示するのに好適なレベル表示装置に関す
る。

〈従来技術〉 従来、オーデイオ機器等のレベル表示装置とし
て、複数の表示素子をアレイ状に配列し、入力電
圧のレベルの段階に応じて、低い電圧レベルに対
応する表示素子から高い電圧レベルの表示素子へ
と順次点灯するように構成したものがある。とこ
ろが、このようなレベル表示装置では、入力電圧
のＮ段階（ただし、Ｎは２以上の自然数）のレベ
ル表示を行なうためには、Ｎ個の表示素子を必要
とするために、精度の高いレベル表示を行なうに
は、表示素子数が多くならざるをえず、該表示素
子の実装スペースが大きくなつて、機器の小型化
を図る上で障害となる等の難点がある。

〈考案の目的〉 本考案は、上述の点に鑑みて成されたものであ
つて、少ない表示素子数で、かつ、精度の高いレ
ベル表示を可能としたレベル表示装置を提供する
ことを目的とする。

〈考案の構成〉 本考案のレベル表示装置では、上述の目的を達
成するために、2N個の第１ないし第2Nレベルコ
ンパレータを備えている。そして、前記各レベル
コンパレータの、各一方の入力端子のそれぞれに
は前記入力電圧レベルの各段階に個別に対応する
基準電圧が与えられ、また各他方の入力端子のそ
れぞれには前記入力電圧が共通に与えられるよう
にしている。また、第１から第Ｎ段階までのレベ
ルの入力電圧を、対応する基準電圧と比較する第
１から第Ｎレベルコンパレータの各出力端子のそ
れぞれには、発光ダイオード等で構成された第１
から第Ｎ表示素子の入力端子を個別に接続し、ま
た第（Ｎ＋１）から第2N段階までのレベルの入
力電圧を、対応する基準電圧と比較する第（Ｎ＋
１）から第2Nレベルコンパレータの各出力端子
のそれぞれには、前記第１から第Ｎ表示素子の出
力端子を個別に接続し、これにより前記各表示素
子は、第１ないし第Ｎレベルコンパレータの出力
が順次ハイレベルになるに伴つて順次点灯し、第
（Ｎ＋１）ないし第2Nレベルコンパレータの出力
が順次ハイレベルになるに伴つて順次消灯するよ
うにして、入力電圧を2N段階でレベル表示する
ように構成している。

〈実施例〉 以下、図面によつて本考案の実施例について詳
細に説明する。第１図は本考案の一実施例の回路
図である。このレベル表示装置１は、入力端子２
からの入力電圧を2N段階（ただし、Ｎは２以上
の自然数であるが、この実施例ではＮ＝５）でレ
ベル表示するものであり、10（2N）個の第１〜第
10レベルコンパレータＡ１〜Ａ１０を備えてい
る。各レベルコンパレータＡ１〜Ａ１０の各一方
の入力端子には、基準電圧発生回路３からの分圧
抵抗Ｒ１〜Ｒ１０によつて分圧された基準電圧が
与えられており、各他方の入力端子には、入力端
子２からの入力電圧が共通に与えられている。第
１〜第10レベルコンパレータＡ１〜Ａ１０の各基
準電圧は、入力電圧レベルの前記各段階に個別に
対応しており、第１〜第10レベルコンパレータＡ
１〜Ａ１０の順に、その基準電圧の電圧レベルは
高くなつている。

第１レベルコンパレータＡ１と第６レベルコン
パレータＡ６との出力端子間には、抵抗ｒ１と、
第１表示素子としての第１発光ダイオードＬ１が
直列に接続される。この第１発光ダイオードＬ１
の入力端子は、第１レベルコンパレータＡ１の出
力端子に接続されるとともに、その出力端子は、
第６レベルコンパレータＡ６の出力端子に接続さ
れる。

同様にして、第２レベルコンパレータＡ２と第
７レベルコンパレータＡ７との出力端子間、第３
レベルコンパレータＡ３と第８レベルコンパレー
タＡ８との出力端子間、第４レベルコンパレータ
Ａ４と第９レベルコンパレータＡ９との出力端子
間、第５レベルコンパレータＡ５と第10レベルコ
ンパレータＡ１０との出力端子間には、抵抗ｒ２
と第２発光ダイオードＬ２、抵抗ｒ３と第３発光
ダイオードＬ３、抵抗ｒ４と第４発光ダイオード
Ｌ４、抵抗ｒ５と第５発光ダイオードＬ５とがそ
れぞれ直列に接続される。

すなわち、第１〜第５レベルコンパレータＡ１
〜Ａ５の各出力端子は、表示素子としての第１〜
第５発光ダイオードＬ１〜Ｌ５の入力端子に個別
に接続され、この第１〜第５発光ダイオードＬ１
〜Ｌ５の出力端子は、第６〜第10レベルコンパレ
ータＡ６〜Ａ１０の出力端子に個別に接続され
る。

上記構成を有する本考案のレベル表示装置１に
おいて、入力電圧のレベルが第１から第10段階の
レベルまで上昇するに伴なつて、第１〜第10レベ
ルコンパレータＡ１〜Ａ１０は、この順番で順次
ハイレベルとなる。第１〜第５レベルコンパレー
タＡ１〜Ａ５が順次ハイレベルになると、表示素
子である第１〜第５発光ダイオードＬ１〜Ｌ５が
駆動されて順次点灯する。さらに、入力電圧のレ
ベルが上昇して第６〜第10レベルコンパレータＡ
６〜Ａ１０が順次ハイレベルになると、点灯して
いる第１〜第５発光ダイオードＬ１〜Ｌ５の両端
間の電位差が無くなるために順次消灯する。

第２図Ａ〜Ｊは、この様子を示すものであつ
て、入力電圧の上昇に伴なう第１〜第５発光ダイ
オードＬ１〜Ｌ５による点滅の様子を示す正面図
である。同図においては、第１〜第５発光ダイオ
ードＬ１〜Ｌ５が消灯している状態を斜線を施し
て示している。

今、入力電圧のレベルが上昇して第１から第５
段階のレベルに達するにつれて、第１発光ダイオ
ードＬ１から第５発光ダイオードＬ５までが第２
図Ｂ〜第２図Ｆに示されるように順次に点灯し、
さらに、入力電圧のレベルが第６から第10段階の
レベルに達するにつれて、第１発光ダイオードＬ
１から第５発光ダイオードＬ５までが第２図Ｇ〜
第２図Ｊに示されるように順次に消灯する。

このようにして、５個の第１〜第５発光ダイオ
ードＬ１〜Ｌ５によつて、入力電圧のレベルを10
段階で表示をすることが可能であり、従来例に比
べて表示素子数を半減させることができる。この
ため、表示素子の実装スペースを低減させること
が可能となる。

〈考案の効果〉 以上のように本考案によれば、入力電圧のレベ
ルを2N段階（ただし、Ｎは２以上の自然数）で
レベル表示するレベル表示装置において、2N個
の第１ないし第2Nレベルコンパレータを備え、
前記各レベルコンパレータの、各一方の入力端子
には前記入力電圧レベルの各段階に個別に対応す
る基準電圧が与えられ、また各他方の入力端子に
は前記入力電圧が共通に与えられ、第１から第Ｎ
段階までのレベルの入力電圧を基準電圧と比較す
る第１から第Ｎレベルコンパレータの各出力端子
のそれぞれには、発光ダイオード等で構成された
第１から第Ｎ表示素子の入力端子が個別に接続さ
れ、また第（Ｎ＋１）から第2N段階までのレベ
ルの入力電圧を基準電圧と比較する第（Ｎ＋１）
から第2Nレベルコンパレータの各出力端子のそ
れぞれには、前記第１から第Ｎ表示素子の出力端
子が個別に接続され、前記各表示素子は、第１な
いし第Ｎレベルコンパレータの出力が順次ハイレ
ベルになるに伴つて順次点灯し、第（Ｎ＋１）な
いし第2Nレベルコンパレータの出力が順次ハイ
レベルになるに伴つて順次消灯するようにしたの
で、Ｎ個の表示素子によつて、入力電圧のレベル
を2N段階で表示することが可能となり、従来例
に比べて表示素子数を半減させることができ、こ
れによつて、表示素子の実装スペースを低減させ
ることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の回路図、第２図は
入力電圧の変化に伴なう発光ダイオードの点滅の
様子を示す平面図である。 １……レベル表示装置、Ａ１〜Ａ１０……第１
〜第10レベルコンパレータ、Ｌ１〜Ｌ５……第１
〜第５発光ダイオード。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 入力電圧のレベルを2N段階（ただし、Ｎは２
   以上の自然数）でレベル表示するレベル表示装置
   において、 2N個の第１ないし第2Nレベルコンパレータを
   備え、前記各レベルコンパレータの、各一方の入
   力端子のそれぞれには前記入力電圧レベルの各段
   階に個別に対応する基準電圧が与えられ、また各
   他方の入力端子のそれぞれには前記入力電圧が共
   通に与えられ、 第１から第Ｎ段階までのレベルの入力電圧を、
   対応する基準電圧と比較する第１から第Ｎレベル
   コンパレータの各出力端子のそれぞれには、発光
   ダイオード等で構成された第１から第Ｎ表示素子
   の入力端子が個別に接続され、また第（Ｎ＋１）
   から第2N段階までのレベルの入力電圧を、対応
   する基準電圧と比較する第（Ｎ＋１）から第2N
   レベルコンパレータの各出力端子のそれぞれに
   は、前記第１から第Ｎ表示素子の出力端子が個別
   に接続され、 前記各表示素子は、第１ないし第Ｎレベルコン
   パレータの出力が順次ハイレベルになるに伴つて
   順次点灯し、第（Ｎ＋１）ないし第2Nレベルコ
   ンパレータの出力が順次ハイレベルになるに伴つ
   て順次消灯するレベル表示装置。