JPH04220803A

JPH04220803A - 車両用ガラスアンテナ

Info

Publication number: JPH04220803A
Application number: JP2405082A
Authority: JP
Inventors: Toru Hirotsu; 透弘津; Kazuhiko Fujii; 一彦藤井; Tokio Tsukada; 塚田　時雄; Shingo Tadokoro; 伸吾田所
Original assignee: Central Glass Co Ltd
Current assignee: Central Glass Co Ltd
Priority date: 1990-12-21
Filing date: 1990-12-21
Publication date: 1992-08-11
Anticipated expiration: 2012-11-12
Also published as: JP2674609B2; US5239303A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は自動車等車両の後部窓ガ
ラスに設けたガラスアンテナに関し、特にＴＶ放送波と
ＦＭラジオ放送波を受信するに好適なガラスアンテナに
関する。

【０００２】

【従来の技術とその問題点】近年、ＦＭラジオ放送波以
外にも、ＴＶ放送波を受信するための車両用ガラスアン
テナが要望されるようになり、前部窓ガラスに垂直アン
テナを設けるもの（特開昭６１─２０３７０２号）　、
後部窓ガラスの防曇用加熱線条上部余白部にＦＭラジオ
放送波、ＴＶ放送波を受信するアンテナを設けるもの（
　特開昭６１─１２１６０３号）　など種々の提案がさ
れているが、後部窓ガラスは多数本の加熱線条が面積の
大部分を占めるため、アンテナの占有面積が小さくなり
、単独のアンテナとしは勿論、複数のアンテナを設けて
ダイバーシティ受信を行っても、必ずしも十分な受信利
得を得ることは困難であった。

【０００３】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
ので加熱線条上部余白部の狭い領域に設けるにもかかわ
らず、ＦＭラジオ放送波からＴＶ放送波　ＵＨＦ帯まで
の非常に広範囲の周波数帯域において受信利得を向上せ
しめた車両用ガラスアンテナを提供することを目的する
。

【０００４】

【問題点を解決するための手段】本発明は、車両用の後
部窓ガラスの加熱線条上部余白部に線条アンテナを設け
たガラスアンテナにおいて、コ字形状エレメントあるい
は長方形状エレメントを左右に各１個配設し、導電線条
で接続した主エレメントと、該エレメントの一部から垂
直に上方に延び、さらに一方の側方部に向けて水平に延
びる逆Ｌ字形状エレメントを少なくとも具備するととも
に、該一方の側方部において、リアクタンス素子を介し
て給電するようにしたことを特徴とする。

【０００５】

【作用】本発明者らは、車両用窓ガラスの加熱線条上部
余白部にコ字形状エレメントあるいは長方形状エレメン
トを左右に各１個配設し、導電線条で接続したエレメン
トがＦＭラジオ放送波からＴＶ放送波までの広帯域にわ
たり利得が高く、主アンテナとして作用することを見出
し、逆Ｌ字形状エレメントを組み合わせて特願平２−１
７２２２７号として提案した。

【０００６】本発明はこの発明を改良するものであり、
給電点近傍に、少なくとも一部に折り返しを有するリア
クタンス素子を設け、アンテナのインピーダンス調整を
行うことにより、前記作用効果に加え、受信利得の落ち
込んだ部分（ディップ）を補償して非常にフラットな周
波数特性を得ることができる。

【０００７】

【実施例】以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説
明する。図１〜図４はそれぞれ本発明のアンテナを自動
車の後部窓ガラスに設けた実施例１〜実施例４を示す正
面図であり、図５は実施例１における周波数特性図であ
る。

【０００８】実施例１単板ガラスを自動車の後部窓として装着した例であり、
図１に示すように、板ガラス１の車内側に防曇用加熱線
条２、２・・・２、ブスバー３、３とともに、コ字形状
エレメント４１　、４２　を水平な導電線条４３で接続
した主エレメント４　と逆Ｌ字形状エレメント５、１個
の折り返し部を有するリアクタンス素子６を給電点７と
ともに、導電ペーストをスクリーン印刷、焼成して形成
する。

【０００９】このようにして得られた車両用ガラスアン
テナにおいて、各部の寸法をＡ１　＝１，４１０　ｍｍ
、Ａ２　＝１，１８０　ｍｍ、Ｂ＝７２０　ｍｍ、Ｃ１
　＝３４０ｍｍ　、Ｃ２　＝３４５　ｍｍ、Ｄ１　＝３
４５　ｍｍ、Ｄ２　＝３８５ｍｍ、Ｅ＝Ｆ＝５０ｍｍ、
Ｇ＝４８０　ｍｍ、Ｈ＝１３０　ｍｍ、Ｉ＝１０ｍｍ、
Ｊ＝４０ｍｍ、Ｋ＝３０ｍｍ、、Ｌ＝５０ｍｍ、Ｍ＝６
０ｍｍ、Ｎ＝２０ｍｍとしたものによって、７６〜９０
ＭＨｚ　の国内ＦＭラジオ放送波、８８〜１０８ＭＨｚ
の北米ＦＭラジオ放送波、１〜１２チャンネルにおける
ＴＶ放送波　ＶＨＦ帯、４７０　〜７７０　ＭＨｚ　の
ＴＶ放送波　ＵＨＦ帯の水平偏波における平均の受信利
得を測定して、標準のダイポールアンテナの受信利得を
０ｄＢとしたときの利得差（　以下、ダイポール比と略
称する）で示すと、それぞれ−１５．６　ｄＢ、−１４
．５　ｄＢ、　−１７．９　ｄＢ　、−１７．５ｄＢ　
となり、実用に供されている良好な車両用のガラスアン
テナの受信利得がそれぞれ平均値で約　−１９ｄＢ、−
２０ｄＢ　、約−２０ｄＢ　、約−１９　ｄＢであるの
で全ての帯域で上回っており、優れたアンテナであるこ
とがわかる。特に、ＦＭラジオ放送波に対する受信利得
は従来のガラスアンテナを大幅に上回るものである。

【００１０】また、各周波数毎の受信利得を示す周波数
特性は図５の実線で示すように、点線で示すリアクタン
ス素子がない場合に比較して、非常に平坦で受信利得も
向上していることがわかる。

【００１１】実施例２図２に示す実施例２はリアクタンス素子６の形状、寸法
を変えて、さらに、主エレメントを長方形状エレメント
４１、４２にしＣ１　＝Ｃ２　＝Ｄ１　＝Ｄ２　＝４５
０ｍｍ、Ｅ＝１００　ｍｍ、Ｆ＝５０ｍｍ、Ｉ＝Ｉ’＝
１０　ｍｍ、Ｊ＝７０ｍｍ、Ｍ＝５０ｍｍ、Ｋ＝４０ｍ
ｍとした以外は実施例１と同じ構成、寸法にしたもので
ある。

【００１２】このような車両用ガラスアンテナによって
、７６〜９０ＭＨｚ　の国内ＦＭラジオ放送波、８８〜
１０８ＭＨｚの北米ＦＭラジオ放送波、１〜１２チャン
ネルにおけるＴＶ放送波　ＶＨＦ帯、４７０　〜７７０
　ＭＨｚ　のＴＶ放送波　ＵＨＦ帯の水平偏波における
平均の受信利得を測定して、ダイポール比で示すと、そ
れぞれ、−１５．１　ｄＢ、−１５．８　ｄＢ、　−１
８．１　ｄＢ　、−１６．８ｄＢ　となり、実施例１と
ほぼ同等の結果が得られた。

【００１３】また、各周波数毎の受信利得を示す周波数
特性も実施例１と同様、平坦で高い受信利得を示した。実施例３図３に示す実施例３はリアクタンス素子６の形状、寸法
を変え（２個の折り返し部を有する）　、　　さらに、
主アンテナをコ字形状エレメント４１と長方形状エレメ
ント４２の組合せとして導電線条４３で接続し、Ｃ１　
＝Ｃ２　＝Ｄ１　＝Ｄ２　＝４００ｍｍ、Ｅ＝１００　
ｍｍ、Ｆ＝５０ｍｍ、Ｉ＝Ｉ’＝２０ｍｍ、Ｊ＝Ｊ’　
＝１０ｍｍ、Ｍ＝５０ｍｍ、Ｋ＝５０ｍｍとした以外は
実施例１と同じ構成、寸法にしたものである。

【００１４】このような車両用ガラスアンテナによって
、７６〜９０ＭＨｚ　の国内ＦＭラジオ放送波、８８〜
１０８ＭＨｚの北米ＦＭラジオ放送波、１〜１２チャン
ネルにおけるＴＶ放送波　ＶＨＦ帯、４７０　〜７７０
　ＭＨｚ　のＴＶ放送波　ＵＨＦ帯の水平偏波における
平均の受信利得を測定して、ダイポール比で示すと、そ
れぞれ、−１５．７　ｄＢ、−１６．８　ｄＢ、　−１
７．５　ｄＢ　、−１７．５ｄＢ　となり、実施例１と
ほぼ同等の結果が得られた。

【００１５】実施例４図４に示す実施例４はリアクタンス素子６を変形し、主
エレメント４をコ字形状エレメント４１、４２の組合せ
とし、コ字形状の導電線条４３で接続たものとするとと
もに、補助エレメント８、９を付加したものである。

【００１６】このようなガラスアンテナも実施例１と同
等の結果が得られた。以上、好適な実施例により説明し
たが、本発明はこれらに限定されるものではなく、種々
の応用が可能である。

【００１７】主エレメントについて、　　左右に配設す
るエレメントはコ字形状エレメントとコ字形状エレメン
ト、コ字形状エレメントと長方形状エレメント、長方形
状エレメントと長方形状エレメントの組合せを車種と受
信周波数に応じて適宜選択すればよいが、それぞれの水
平長さＣ１　、Ｃ２　、Ｄ１　、Ｄ２　は２００　〜８
００　ｍｍ、好ましくは３００　〜７００　ｍｍの範囲
がよく、垂直長さＫは５〜６０ｍｍ、好ましくは１０〜
５０ｍｍの範囲がよい。また、これらのエレメントを接
続する導電線条は水平線条あるいはコ字形状エレメント
の線条にすればよく、その水平長さは１０〜１５０　ｍ
ｍ、好ましくは４０〜１００ｍｍの範囲がよい。さらに
コ字形状エレメントを使用する場合には、先端を折り返
すなど一部変形させることも可能である。

【００１８】逆Ｌ字形状エレメントについては、垂直長
さＬは２０〜１５０　ｍｍ、好ましくは３０〜１００　
ｍｍの範囲がよく、水平部の長さＧは４００　〜８００
　ｍｍ、好ましくは５００　〜７００　ｍｍの範囲で適
宜選択すればよい。

【００１９】リアクタンス素子については、少なくとも
１個の折り返し部を有する必要がありアンテナパターン
、車種によっては２〜３個の折り返し部を設けた方がよ
い場合もある。また、折り返し部の幅と長さは、いずれ
も、５　〜１００　ｍｍ、好ましくは１０〜８０ｍｍの
範囲で適宜選択すればよい。

【００２０】補助エレメントについては、必ずしもなく
てもよいが、指向特性改善、インピーダンスの調整ある
いは容量結合などを目的とする各種の補助アンテナを付
加することができる。

【００２１】また、本発明のガラスアンテナは単独でも
使用可能であるが、後部窓ガラスの加熱線条の下部余白
部に設けたガラスアンテナ、前部窓ガラスに設けたガラ
スアンテナ、側部窓ガラスに設けたガラスアンテナある
いはポールアンテナなどと組み合わせてダイバーシティ
受信を行うと、さらに好ましい結果を得ることができる
。

【００２２】また、後部窓ガラスとして、合わせガラス
を使用する場合には、銅線などの金属細線を中間膜に埋
め込んだものでもよい。

【００２３】

【発明の効果】本発明のガラスアンテナは、特殊形状の
主エレメントと逆Ｌ字形状エレメントを組合せ、さらに
給電点近傍にリアクタンス素子を付加することにより、
ＦＭラジオ放送波からＴＶ放送波　ＵＨＦ帯までの７６
〜７７０ＭＨｚまでの非常に広範囲にわたる周波数帯域
において受信利得を格段に向上させるとともに、各周波
数毎の受信利得（周波数特性）をも向上させたものであ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のアンテナを自動車の後部窓ガラスに設
けた実施例１を示す正面図である。

【図２】本発明のアンテナを自動車の後部窓ガラスに設
けた実施例２を示す正面図である。

【図３】本発明のアンテナを自動車の後部窓ガラスに設
けた実施例３を示す正面図である。

【図４】本発明のアンテナを自動車の後部窓ガラスに設
けた実施例４を示す正面図である。

【図５】実施例１におけるガラスアンテナの周波数特性
図であり、実線はリアクタンス素子がある場合、点線は
リアクタンス素子がない場合を示す。

【符号の説明】

１　　板ガラス２　　防曇用加熱線条４　　主アンテナ４１　コ字形状エレメントあるいは長方形状エレメント
４２　コ字形状エレメントあるいは長方形状エレメント
４３　導電線条５　　逆Ｌ字形状エレメント６　　リアクタンス素子７　　給電点

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】車両用の後部窓ガラスの加熱線条上部余白
部に線条アンテナを設けたガラスアンテナにおいて、コ
字形状エレメントあるいは長方形状エレメントを左右に
各１個配設し、導電線条で接続した主エレメントと、該
エレメントの一部から垂直に上方に延び、さらに一方の
側方部に向けて水平に延びる逆Ｌ字形状エレメントを少
なくとも具備するとともに、該一方の側方部において、
少なくとも一部に折り返し部を有するリアクタンス素子
を介して給電するようにしたことを特徴とする車両用ガ
ラスアンテナ。