JP2962394B2 - 車両用のガラスアンテナ - Google Patents
車両用のガラスアンテナInfo
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は自動車等車両の後部窓ガ
ラスに設けたガラスアンテナに関し、特にＴＶ放送波を
受信するに好適なガラスアンテナに関する。
ラスに設けたガラスアンテナに関し、特にＴＶ放送波を
受信するに好適なガラスアンテナに関する。
【０００２】
【従来の技術とその問題点】近年、ＡＭ、ＦＭなどのラ
ジオ放送波以外にもＴＶ放送波を受信するための車両用
ガラスアンテナが要望されるようになり、前部窓ガラス
に垂直アンテナを設けるもの（特開昭６１−２０３７０
２号）などがあるが、運転者の視界を妨げる恐れがある
ので、ほとんど実用化されず後部窓ガラスに防曇用加熱
線条とともに設けたガラスアンテナが主流を占めてお
り、特開昭６１−１２１６０３号、特開平２−２１８２
０２号など種々の提案がされているが、複数の加熱線条
が後部窓ガラスの面積の大部分を占めるためアンテナの
占有面積が小さくなり、十分な受信利得が得られないば
かりでなく、電波の到来方向によって受信利得の低下
（ディップ）が生じたり、水平偏波で一般的に放射され
た電波の偏波面が途中の建物などの障害物に反射され、
その偏波面が変わって必ずしも充分な受信利得を得るこ
とができなかった。
ジオ放送波以外にもＴＶ放送波を受信するための車両用
ガラスアンテナが要望されるようになり、前部窓ガラス
に垂直アンテナを設けるもの（特開昭６１−２０３７０
２号）などがあるが、運転者の視界を妨げる恐れがある
ので、ほとんど実用化されず後部窓ガラスに防曇用加熱
線条とともに設けたガラスアンテナが主流を占めてお
り、特開昭６１−１２１６０３号、特開平２−２１８２
０２号など種々の提案がされているが、複数の加熱線条
が後部窓ガラスの面積の大部分を占めるためアンテナの
占有面積が小さくなり、十分な受信利得が得られないば
かりでなく、電波の到来方向によって受信利得の低下
（ディップ）が生じたり、水平偏波で一般的に放射され
た電波の偏波面が途中の建物などの障害物に反射され、
その偏波面が変わって必ずしも充分な受信利得を得るこ
とができなかった。
【０００３】また、近年、ＦＭラジオ放送波、ＴＶ放送
波を受信するアンテナに加え、ＡＭラジオ放送波受信用
のアンテナ、キーレスエントリー用のアンテナ、自動車
電話用のアンテナなど多様な電波を後部窓ガラスに設け
たガラスアンテナで受信する要望が高まっているが、後
部窓ガラスには、防曇用の加熱線条が大半を占め、実際
にガラスアンテナを設けるスペースが限られているの
で、サイズが小さくて高性能のアンテナが望まれてい
る。
波を受信するアンテナに加え、ＡＭラジオ放送波受信用
のアンテナ、キーレスエントリー用のアンテナ、自動車
電話用のアンテナなど多様な電波を後部窓ガラスに設け
たガラスアンテナで受信する要望が高まっているが、後
部窓ガラスには、防曇用の加熱線条が大半を占め、実際
にガラスアンテナを設けるスペースが限られているの
で、サイズが小さくて高性能のアンテナが望まれてい
る。
【０００４】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、窓ガラスの左半分あるいは右半分の領域であ
って、加熱線条の上部余白部に設けられた従来公知のア
ンテナなどの狭い余白部に設けたアンテナであっても、
ＴＶ放送波ＶＨＦ帯、ＵＨＦ帯に対して受信利得の高い
車両用ガラスアンテナを提供することを目的とする。
のであり、窓ガラスの左半分あるいは右半分の領域であ
って、加熱線条の上部余白部に設けられた従来公知のア
ンテナなどの狭い余白部に設けたアンテナであっても、
ＴＶ放送波ＶＨＦ帯、ＵＨＦ帯に対して受信利得の高い
車両用ガラスアンテナを提供することを目的とする。
【０００５】
【問題点を解決するための手段】本発明は、車両用の後
部窓ガラスの防曇用加熱線条の上部余白部に配設された
車両用のガラスアンテナにおいて、水平線条と垂直線条
から構成される第１のアンテナとともに、窓ガラスの左
半分あるいは右半分の領域であって、該第１のアンテナ
の余白部に、長さを２００ｍｍ〜５００ｍｍの範囲とし
た水平線条を主たる構成とする主エレメントの一部から
垂直に延び、該垂直に延びる線条に水平線状の長さを１
５０ｍｍ〜３００ｍｍの範囲とした横長の長方形状エレ
メントを接続し、該長方形状エレメントのガラス端部側
近傍から引き出し、側方部において給電する第２のアン
テナを具備するようにしたことを特徴とするものであ
り、主エレメントは一本の水平線条、平行に配設された
二本の水平線条の一部を垂直線条で接続したエ字形状エ
レメントあるいは平行に配設される二本の水平線条の端
部を垂直線条で接続したコ字形状のエレメントで構成し
たものなどが好ましく、主エレメントは長方形状エレメ
ントより下方に配設した方が好ましい。また、本発明の
アンテナの第２のアンテナと第１のアンテナ、または別
のアンテナによりダイバーシティ受信するか、あるいは
本発明のアンテナの第２のアンテナを複数個設け、該複
数個のアンテナにより、あるいは該複数個のアンテナに
第１のアンテナ、または別のアンテナを加え、ダイバー
シティ受信すると、より好ましい。
部窓ガラスの防曇用加熱線条の上部余白部に配設された
車両用のガラスアンテナにおいて、水平線条と垂直線条
から構成される第１のアンテナとともに、窓ガラスの左
半分あるいは右半分の領域であって、該第１のアンテナ
の余白部に、長さを２００ｍｍ〜５００ｍｍの範囲とし
た水平線条を主たる構成とする主エレメントの一部から
垂直に延び、該垂直に延びる線条に水平線状の長さを１
５０ｍｍ〜３００ｍｍの範囲とした横長の長方形状エレ
メントを接続し、該長方形状エレメントのガラス端部側
近傍から引き出し、側方部において給電する第２のアン
テナを具備するようにしたことを特徴とするものであ
り、主エレメントは一本の水平線条、平行に配設された
二本の水平線条の一部を垂直線条で接続したエ字形状エ
レメントあるいは平行に配設される二本の水平線条の端
部を垂直線条で接続したコ字形状のエレメントで構成し
たものなどが好ましく、主エレメントは長方形状エレメ
ントより下方に配設した方が好ましい。また、本発明の
アンテナの第２のアンテナと第１のアンテナ、または別
のアンテナによりダイバーシティ受信するか、あるいは
本発明のアンテナの第２のアンテナを複数個設け、該複
数個のアンテナにより、あるいは該複数個のアンテナに
第１のアンテナ、または別のアンテナを加え、ダイバー
シティ受信すると、より好ましい。
【０００６】
【作用】一本の水平線条、平行に配設された二本の水平
線条の一部を垂直線条で接続したエ字形状エレメントあ
るいは平行に配設される二本の水平線条の端部を垂直線
条で接続したコ字形状のエレメントで構成される水平線
条を主たる構成とするエレメントが、特にその水平長さ
を２００ｍｍ〜５００ｍｍとすると、ＴＶ放送波ＶＨＦ
帯からＴＶ放送波ＵＨＦ帯までの広範囲にわたり主アン
テナとして作用し、特にその水平長さ（長辺長さ）を１
５０ｍｍ〜３００ｍｍの範囲とする横長の長方形状エレ
メントを、垂直線条を介して主エレメントの水平線条に
接続すると、主エレメント単独の場合に比較して、受信
利得の低下を補い、広帯域にわたり受信利得を向上させ
る作用をし、さらにインピーダンスを調整し、受信利得
を向上させている。
線条の一部を垂直線条で接続したエ字形状エレメントあ
るいは平行に配設される二本の水平線条の端部を垂直線
条で接続したコ字形状のエレメントで構成される水平線
条を主たる構成とするエレメントが、特にその水平長さ
を２００ｍｍ〜５００ｍｍとすると、ＴＶ放送波ＶＨＦ
帯からＴＶ放送波ＵＨＦ帯までの広範囲にわたり主アン
テナとして作用し、特にその水平長さ（長辺長さ）を１
５０ｍｍ〜３００ｍｍの範囲とする横長の長方形状エレ
メントを、垂直線条を介して主エレメントの水平線条に
接続すると、主エレメント単独の場合に比較して、受信
利得の低下を補い、広帯域にわたり受信利得を向上させ
る作用をし、さらにインピーダンスを調整し、受信利得
を向上させている。
【０００７】また、この範囲内にある水平線条あるいは
および垂直線条を若干長さを変えて複数本設けることに
より、共振周波数が広がり広帯域にわたり受信利得を高
めることができる。 さらに、本発明のアンテナと別の
アンテナとダイバーシティ受信するか、本発明のアンテ
ナを複数個設けてそれぞれダイバーシティ受信するか、
本発明のアンテナを複数個設け、別のアンテナを加えダ
イバーシティ受信をすると常に受信利得の高いアンテナ
で受信することができるので、より好ましい。
および垂直線条を若干長さを変えて複数本設けることに
より、共振周波数が広がり広帯域にわたり受信利得を高
めることができる。 さらに、本発明のアンテナと別の
アンテナとダイバーシティ受信するか、本発明のアンテ
ナを複数個設けてそれぞれダイバーシティ受信するか、
本発明のアンテナを複数個設け、別のアンテナを加えダ
イバーシティ受信をすると常に受信利得の高いアンテナ
で受信することができるので、より好ましい。
【０００８】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説
明する。図１は、本発明のガラスアンテナを自動車用後
部窓ガラスに設けた実施例１を示す正面図、図２は本発
明のガラスアンテナを自動車用後部窓ガラスに設けた実
施例２を示す正面図、図３は本発明のガラスアンテナを
自動車用後部窓ガラスに設けた実施例３を示す正面図、
図４は本発明のガラスアンテナを自動車用後部窓ガラス
に設けた実施例４と実施例５を示す正面図である。
明する。図１は、本発明のガラスアンテナを自動車用後
部窓ガラスに設けた実施例１を示す正面図、図２は本発
明のガラスアンテナを自動車用後部窓ガラスに設けた実
施例２を示す正面図、図３は本発明のガラスアンテナを
自動車用後部窓ガラスに設けた実施例３を示す正面図、
図４は本発明のガラスアンテナを自動車用後部窓ガラス
に設けた実施例４と実施例５を示す正面図である。
【０００９】実施例１ 図１に示すように、自動車用後部窓ガラスを構成する板
ガラス１の車内側には、防曇用加熱線条２、２、・・
・、２、防曇用加熱線条に接続される給電点２1、従来
知られたＡＭラジオ放送波、ＦＭラジオ放送波およびキ
ーレスエントリー用の第１のアンテナ３、ＦＭラジオ放
送波受信用アンテナ５、ＴＶ放送波受信用のアンテナ
６、ＴＶ放送波受信用のアンテナ７とともに、一本の水
平線条から構成される主エレメント４1 の一部から垂直
に延び、該垂直に延びる線条に横長の長方形状エレメン
ト４2 を接続し、該長方形状エレメントの短辺の一部か
ら引き出し側方部において給電する第２のアンテナ４を
その給電点４3 として導電ペーストによりスクリーン印
刷、焼成して形成する。 このようにして得られた車両
用ガラスアンテナが実装された板ガラスの寸法をＡ1 ＝
１１３０ｍｍ、Ａ2 ＝１５３０ｍｍ、Ｂ＝７５０ｍｍ、
ａ1 ＝２２５ｍｍ、ａ2 ＝１５５ｍｍ、ｂ＝２００ｍ
ｍ、ｃ＝４０ｍｍ、ｄ＝４０ｍｍ、ｅ＝３０ｍｍ、ｆ＝
２０ｍｍとしたときに、本発明のアンテナ４単独で、１
〜３チャンネルにおけるＴＶ放送波ＶＨＦ帯ロウチャン
ネル（以下、ＴＶ放送波ＶＨＦ−Ｌ帯と略称する）、４
〜１２チャンネルにおけるＴＶ放送波ＶＨＦ帯ハイチャ
ンネル（以下、ＴＶ放送波ＶＨＦ−Ｈ帯と略称する）４
７０ＭＨｚ〜７７０ＭＨｚのＴＶ放送波ＵＨＦ帯の受信
利得を測定して、ダイポール比で示すと、それぞれ平均
値で−１７．５ｄＢ、−１８．３ｄＢ、−１６．４ｄＢ
となり、従来の実用に供されている良好な車両用ガラス
アンテナの受信利得がＴＶ放送波ＶＨＦ−Ｌ帯、ＴＶ放
送波ＶＨＦ−Ｈ帯、ＴＶ放送波ＵＨＦ帯に対してそれぞ
れ平均値で約−２０ｄＢ、約−２０ｄＢ、約−１８ｄＢ
であるので、いずれの帯域でも上回っており、良好なア
ンテナであることがわかる。
ガラス１の車内側には、防曇用加熱線条２、２、・・
・、２、防曇用加熱線条に接続される給電点２1、従来
知られたＡＭラジオ放送波、ＦＭラジオ放送波およびキ
ーレスエントリー用の第１のアンテナ３、ＦＭラジオ放
送波受信用アンテナ５、ＴＶ放送波受信用のアンテナ
６、ＴＶ放送波受信用のアンテナ７とともに、一本の水
平線条から構成される主エレメント４1 の一部から垂直
に延び、該垂直に延びる線条に横長の長方形状エレメン
ト４2 を接続し、該長方形状エレメントの短辺の一部か
ら引き出し側方部において給電する第２のアンテナ４を
その給電点４3 として導電ペーストによりスクリーン印
刷、焼成して形成する。 このようにして得られた車両
用ガラスアンテナが実装された板ガラスの寸法をＡ1 ＝
１１３０ｍｍ、Ａ2 ＝１５３０ｍｍ、Ｂ＝７５０ｍｍ、
ａ1 ＝２２５ｍｍ、ａ2 ＝１５５ｍｍ、ｂ＝２００ｍ
ｍ、ｃ＝４０ｍｍ、ｄ＝４０ｍｍ、ｅ＝３０ｍｍ、ｆ＝
２０ｍｍとしたときに、本発明のアンテナ４単独で、１
〜３チャンネルにおけるＴＶ放送波ＶＨＦ帯ロウチャン
ネル（以下、ＴＶ放送波ＶＨＦ−Ｌ帯と略称する）、４
〜１２チャンネルにおけるＴＶ放送波ＶＨＦ帯ハイチャ
ンネル（以下、ＴＶ放送波ＶＨＦ−Ｈ帯と略称する）４
７０ＭＨｚ〜７７０ＭＨｚのＴＶ放送波ＵＨＦ帯の受信
利得を測定して、ダイポール比で示すと、それぞれ平均
値で−１７．５ｄＢ、−１８．３ｄＢ、−１６．４ｄＢ
となり、従来の実用に供されている良好な車両用ガラス
アンテナの受信利得がＴＶ放送波ＶＨＦ−Ｌ帯、ＴＶ放
送波ＶＨＦ−Ｈ帯、ＴＶ放送波ＵＨＦ帯に対してそれぞ
れ平均値で約−２０ｄＢ、約−２０ｄＢ、約−１８ｄＢ
であるので、いずれの帯域でも上回っており、良好なア
ンテナであることがわかる。
【００１０】なお、図１に示す構成のガラスアンテナ
は、ホイップアンテナなどのポ−ルアンテナを不用とす
るアンテナシステムであり、ＡＭラジオ放送波に対して
は、第１のアンテナ３により受信し、ＦＭラジオ放送波
に対しては、第１のアンテナ３とアンテナ５によりダイ
バーシティ受信し、ＴＶ放送波ＶＨＦ帯とＴＶ放送波Ｕ
ＨＦ帯に対しては本発明の第２のアンテナ４にアンテナ
６、アンテナ７および加熱線条２をアンテナ（その給電
点２1 から給電する）として加え、これらによりダイバ
ーシティ受信するものであり、さらに第１のアンテナ３
をキーレスエントリー用のアンテナとしてドアの開閉な
どを電波により自動的に行うことができる。
は、ホイップアンテナなどのポ−ルアンテナを不用とす
るアンテナシステムであり、ＡＭラジオ放送波に対して
は、第１のアンテナ３により受信し、ＦＭラジオ放送波
に対しては、第１のアンテナ３とアンテナ５によりダイ
バーシティ受信し、ＴＶ放送波ＶＨＦ帯とＴＶ放送波Ｕ
ＨＦ帯に対しては本発明の第２のアンテナ４にアンテナ
６、アンテナ７および加熱線条２をアンテナ（その給電
点２1 から給電する）として加え、これらによりダイバ
ーシティ受信するものであり、さらに第１のアンテナ３
をキーレスエントリー用のアンテナとしてドアの開閉な
どを電波により自動的に行うことができる。
【００１１】実施例２ 図２に示すように、実施例１と同じ寸法の板ガラスにワ
イパ−凍結防止用の加熱線条２’を含む防曇用加熱線条
２、２、・・・、２と、実施例１と同系統の第１のアン
テナ３、アンテナ８とともに、本発明の実施例２におけ
る第２のアンテナの主エレメント４1 をコ字形状エレメ
ントで構成し、長方形状エレメント４2を２つの長方形
状エレメントで構成したものである。
イパ−凍結防止用の加熱線条２’を含む防曇用加熱線条
２、２、・・・、２と、実施例１と同系統の第１のアン
テナ３、アンテナ８とともに、本発明の実施例２におけ
る第２のアンテナの主エレメント４1 をコ字形状エレメ
ントで構成し、長方形状エレメント４2を２つの長方形
状エレメントで構成したものである。
【００１２】このようにして得られた車両用ガラスアン
テナが実装された各部の寸法をａ1＝２３０ｍｍ、ａ2
＝２１０ｍｍ、ｂ＝２２０ｍｍ、ｃ1 ＝ｃ2 ＝３０ｍ
ｍ、ｇ＝１０ｍｍとしたときに、本発明のアンテナ４単
独で、ＴＶ放送波ＶＨＦ−Ｌ帯、ＴＶ放送波ＶＨＦ−Ｈ
帯、ＴＶ放送波ＵＨＦ帯の受信利得を測定して、ダイポ
ール比で示すと、それぞれ平均値で−１７．２ｄＢ、−
１８．５ｄＢ、−１６．１ｄＢとなり、実施例１と同等
か若干上回る好結果が得られた。
テナが実装された各部の寸法をａ1＝２３０ｍｍ、ａ2
＝２１０ｍｍ、ｂ＝２２０ｍｍ、ｃ1 ＝ｃ2 ＝３０ｍ
ｍ、ｇ＝１０ｍｍとしたときに、本発明のアンテナ４単
独で、ＴＶ放送波ＶＨＦ−Ｌ帯、ＴＶ放送波ＶＨＦ−Ｈ
帯、ＴＶ放送波ＵＨＦ帯の受信利得を測定して、ダイポ
ール比で示すと、それぞれ平均値で−１７．２ｄＢ、−
１８．５ｄＢ、−１６．１ｄＢとなり、実施例１と同等
か若干上回る好結果が得られた。
【００１３】なお、図２に示す構成のガラスアンテナ
は、図示しないホイップアンテナ、別のサイドガラスな
どに２系統のＴＶ放送波（ＶＨＦ帯とＵＨＦ帯）受信用
のガラスアンテナを加えたシステムであり、ＡＭラジオ
放送波に対しては、ホイップアンテナにより受信し、Ｆ
Ｍラジオ放送波に対しては、ホイップアンテナと第１の
アンテナ３によりダイバーシティ受信し、ＴＶ放送波Ｖ
ＨＦ帯とＴＶ放送波ＵＨＦ帯に対しては本発明の第２の
アンテナ４に図示しない２系統のガラスアンテナを加え
てダイバーシティ受信するものであり、さらにアンテナ
８をキーレスエントリー用のアンテナとしてドアの開閉
などを電波により自動的に行うことができる。
は、図示しないホイップアンテナ、別のサイドガラスな
どに２系統のＴＶ放送波（ＶＨＦ帯とＵＨＦ帯）受信用
のガラスアンテナを加えたシステムであり、ＡＭラジオ
放送波に対しては、ホイップアンテナにより受信し、Ｆ
Ｍラジオ放送波に対しては、ホイップアンテナと第１の
アンテナ３によりダイバーシティ受信し、ＴＶ放送波Ｖ
ＨＦ帯とＴＶ放送波ＵＨＦ帯に対しては本発明の第２の
アンテナ４に図示しない２系統のガラスアンテナを加え
てダイバーシティ受信するものであり、さらにアンテナ
８をキーレスエントリー用のアンテナとしてドアの開閉
などを電波により自動的に行うことができる。
【００１４】実施例３ 図３に示すように、実施例１と同じ寸法の板ガラスに防
曇用加熱線条２、２、・・・、２と、実施例１と同系統
の第１のアンテナ３、アンテナ９、アンテナ１０、アン
テナ１１とともに、本発明の実施例３における第２のア
ンテナの主エレメント４1 をエ字形状エレメントで構成
し、主エレメント４1 を長方形状エレメント４2 より上
方に配設したものである。
曇用加熱線条２、２、・・・、２と、実施例１と同系統
の第１のアンテナ３、アンテナ９、アンテナ１０、アン
テナ１１とともに、本発明の実施例３における第２のア
ンテナの主エレメント４1 をエ字形状エレメントで構成
し、主エレメント４1 を長方形状エレメント４2 より上
方に配設したものである。
【００１５】このようにして得られた車両用ガラスアン
テナが実装された各部の寸法をａ1＝３３０ｍｍ、ａ2
＝１５０ｍｍ、ｂ＝３００ｍｍとしたときに、本発明の
アンテナ４単独で、ＴＶ放送波ＶＨＦ−Ｌ帯、ＴＶ放送
波ＶＨＦ−Ｈ帯、ＴＶ放送波ＵＨＦ帯の受信利得を測定
して、ダイポール比で示すと、それぞれ平均値で−１
８．０ｄＢ、−１８．１ｄＢ、−１７．２ｄＢとなり、
実施例１とほぼ同等の結果が得られた。
テナが実装された各部の寸法をａ1＝３３０ｍｍ、ａ2
＝１５０ｍｍ、ｂ＝３００ｍｍとしたときに、本発明の
アンテナ４単独で、ＴＶ放送波ＶＨＦ−Ｌ帯、ＴＶ放送
波ＶＨＦ−Ｈ帯、ＴＶ放送波ＵＨＦ帯の受信利得を測定
して、ダイポール比で示すと、それぞれ平均値で−１
８．０ｄＢ、−１８．１ｄＢ、−１７．２ｄＢとなり、
実施例１とほぼ同等の結果が得られた。
【００１６】なお、図３に示す構成のガラスアンテナ
は、図示しないホイップアンテナを加えたシステムであ
り、ＡＭラジオ放送波に対しては、ホイップアンテナに
より受信し、ＦＭラジオ放送波に対しては、ホイップア
ンテナと第１のアンテナ３によりダイバーシティ受信
し、ＴＶ放送波ＶＨＦ帯とＴＶ放送波ＵＨＦ帯に対して
は本発明の第２のアンテナ４に第１のアンテナ３、アン
テナ９、アンテナ１０を加えてダイバーシティ受信する
ものであり、さらにアンテナ１１をキーレスエントリー
用のアンテナとしてドアの開閉などを電波により自動的
に行うことができる。
は、図示しないホイップアンテナを加えたシステムであ
り、ＡＭラジオ放送波に対しては、ホイップアンテナに
より受信し、ＦＭラジオ放送波に対しては、ホイップア
ンテナと第１のアンテナ３によりダイバーシティ受信
し、ＴＶ放送波ＶＨＦ帯とＴＶ放送波ＵＨＦ帯に対して
は本発明の第２のアンテナ４に第１のアンテナ３、アン
テナ９、アンテナ１０を加えてダイバーシティ受信する
ものであり、さらにアンテナ１１をキーレスエントリー
用のアンテナとしてドアの開閉などを電波により自動的
に行うことができる。
【００１７】実施例４と実施例５ 図４に示すように、実施例１と同じ寸法の板ガラスに防
曇用加熱線条２、２、・・・、２と、実施例１と別系統
の第１のアンテナ３、アンテナ１２、アンテナ１３、ア
ンテナ１４、アンテナ１５とともに、本発明の実施例４
と実施例５における第２のアンテナを配設した例であ
り、実施例４の第２のアンテナ４は主エレメント４1 を
一本の水平線条により構成し、長方形状エレメント４2
を二つの長方形で構成し、実施例５における第２のアン
テナ４’は主エレメント４1 ’を一本の水平線条で構成
し、長方形状エレメント４2 ’の長辺の一部に主エレメ
ント４1 ’からの垂直線条を接続し、さらに主エレメン
ト４1 ’を長方形状エレメント４2 ’の上方に配設した
ものである。
曇用加熱線条２、２、・・・、２と、実施例１と別系統
の第１のアンテナ３、アンテナ１２、アンテナ１３、ア
ンテナ１４、アンテナ１５とともに、本発明の実施例４
と実施例５における第２のアンテナを配設した例であ
り、実施例４の第２のアンテナ４は主エレメント４1 を
一本の水平線条により構成し、長方形状エレメント４2
を二つの長方形で構成し、実施例５における第２のアン
テナ４’は主エレメント４1 ’を一本の水平線条で構成
し、長方形状エレメント４2 ’の長辺の一部に主エレメ
ント４1 ’からの垂直線条を接続し、さらに主エレメン
ト４1 ’を長方形状エレメント４2 ’の上方に配設した
ものである。
【００１８】このようにして得られた車両用ガラスアン
テナが実装された各部の寸法をａ11＝１８０ｍｍ、ａ12
＝１２０ｍｍ、ｂ1 ＝３００ｍｍ、ｃ11＝ｃ12＝２０ｍ
ｍととするとともに、ａ21＝３３０ｍｍ、ａ22＝１５０
ｍｍ、ｂ21＝１００ｍｍ、ｂ 22＝１９０ｍｍ、ｃ2 ＝３
０ｍｍ、ｄ＝３０ｍｍ、ｅ＝２０ｍｍ、ｆ＝３０ｍｍと
したときに、実施例４のアンテナ４単独で、ＴＶ放送波
ＶＨＦ−Ｌ帯、ＴＶ放送波ＶＨＦ−Ｈ帯、ＴＶ放送波Ｕ
ＨＦ帯の受信利得を測定して、ダイポール比で示すと、
それぞれ平均値で−１７．１ｄＢ、−１９．２ｄＢ、−
１７．３ｄＢとなり、また、実施例５のアンテナ４’単
独で、ＴＶ放送波ＶＨＦ−Ｌ帯、ＴＶ放送波ＶＨＦ−Ｈ
帯、ＴＶ放送波ＵＨＦ帯の受信利得を測定して、ダイポ
ール比で示すと、それぞれ平均値で−１８．４ｄＢ、−
１７．２ｄＢ、−１９．３ｄＢとなり、いずれも実施例
１とほぼ同等の結果が得られた。
テナが実装された各部の寸法をａ11＝１８０ｍｍ、ａ12
＝１２０ｍｍ、ｂ1 ＝３００ｍｍ、ｃ11＝ｃ12＝２０ｍ
ｍととするとともに、ａ21＝３３０ｍｍ、ａ22＝１５０
ｍｍ、ｂ21＝１００ｍｍ、ｂ 22＝１９０ｍｍ、ｃ2 ＝３
０ｍｍ、ｄ＝３０ｍｍ、ｅ＝２０ｍｍ、ｆ＝３０ｍｍと
したときに、実施例４のアンテナ４単独で、ＴＶ放送波
ＶＨＦ−Ｌ帯、ＴＶ放送波ＶＨＦ−Ｈ帯、ＴＶ放送波Ｕ
ＨＦ帯の受信利得を測定して、ダイポール比で示すと、
それぞれ平均値で−１７．１ｄＢ、−１９．２ｄＢ、−
１７．３ｄＢとなり、また、実施例５のアンテナ４’単
独で、ＴＶ放送波ＶＨＦ−Ｌ帯、ＴＶ放送波ＶＨＦ−Ｈ
帯、ＴＶ放送波ＵＨＦ帯の受信利得を測定して、ダイポ
ール比で示すと、それぞれ平均値で−１８．４ｄＢ、−
１７．２ｄＢ、−１９．３ｄＢとなり、いずれも実施例
１とほぼ同等の結果が得られた。
【００１９】なお、図４に示す構成のガラスアンテナ
は、ホイップアンテナなどのポ−ルアンテナを不用とす
るアンテナシステムであり、ＡＭラジオ放送波に対して
は、第１のアンテナ３により受信し、ＦＭラジオ放送波
に対しては、第１のアンテナ３とアンテナ１２によりダ
イバーシティ受信し、ＴＶ放送波ＶＨＦ帯とＴＶ放送波
ＵＨＦ帯に対しては本発明の第２のアンテナ４と４’に
アンテナ１３、アンテナ１４を加えてダイバーシティ受
信するものであり、さらにアンテナ１５により自動車電
話の送受信、あるいはＧＰＳ衛星から電波を受信するこ
とができる。
は、ホイップアンテナなどのポ−ルアンテナを不用とす
るアンテナシステムであり、ＡＭラジオ放送波に対して
は、第１のアンテナ３により受信し、ＦＭラジオ放送波
に対しては、第１のアンテナ３とアンテナ１２によりダ
イバーシティ受信し、ＴＶ放送波ＶＨＦ帯とＴＶ放送波
ＵＨＦ帯に対しては本発明の第２のアンテナ４と４’に
アンテナ１３、アンテナ１４を加えてダイバーシティ受
信するものであり、さらにアンテナ１５により自動車電
話の送受信、あるいはＧＰＳ衛星から電波を受信するこ
とができる。
【００２０】その他の実施例 以上、好適な実施例により説明したが、本発明はこれら
に限定されるものではなく、種々の応用が可能である。
に限定されるものではなく、種々の応用が可能である。
【００２１】本発明の第２のアンテナについて、主エレ
メントは一本の水平線条、平行に配設された二本の水平
線条の一部を垂直線条で接続したエ字形状エレメントあ
るいは平行に配設される二本の水平線条の端部を垂直線
条で接続したコ字形状のエレメントで構成したものが好
ましく、主エレメントの水平線条の長さは２００ｍｍ〜
５００ｍｍの範囲とすると広範囲にわたり受信利得が高
いので好ましく、長方形状エレメントは横長の長方形で
構成され、その水平長さは１５０ｍｍ〜３００ｍｍの範
囲とすると、主エレメントの受信利得の落ち込みを補
い、広帯域性を付与するので好ましい。
メントは一本の水平線条、平行に配設された二本の水平
線条の一部を垂直線条で接続したエ字形状エレメントあ
るいは平行に配設される二本の水平線条の端部を垂直線
条で接続したコ字形状のエレメントで構成したものが好
ましく、主エレメントの水平線条の長さは２００ｍｍ〜
５００ｍｍの範囲とすると広範囲にわたり受信利得が高
いので好ましく、長方形状エレメントは横長の長方形で
構成され、その水平長さは１５０ｍｍ〜３００ｍｍの範
囲とすると、主エレメントの受信利得の落ち込みを補
い、広帯域性を付与するので好ましい。
【００２２】また、第１のアンテナとの間隔はその影響
が少ないように２０ｍｍ以上離した方がよい。第１のエ
レメントは、実施例以外にも、垂直線条と水平線条から
構成され、窓ガラスの左半分、あるいは右半分に実施例
程度の余白部を有するものであれば、各種のアンテナパ
ターンを採用することができる。
が少ないように２０ｍｍ以上離した方がよい。第１のエ
レメントは、実施例以外にも、垂直線条と水平線条から
構成され、窓ガラスの左半分、あるいは右半分に実施例
程度の余白部を有するものであれば、各種のアンテナパ
ターンを採用することができる。
【００２３】本発明のアンテナは単独でもＴＶ放送波を
受信することができるが、さらに本発明のアンテナと別
のアンテナによりダイバーシティ受信するか、あるいは
本発明のアンテナを複数個設け、該複数個のアンテナに
より、あるいは該複数個のアンテナに別のアンテナを加
え、ダイバーシティ受信すると、より好ましい。
受信することができるが、さらに本発明のアンテナと別
のアンテナによりダイバーシティ受信するか、あるいは
本発明のアンテナを複数個設け、該複数個のアンテナに
より、あるいは該複数個のアンテナに別のアンテナを加
え、ダイバーシティ受信すると、より好ましい。
【００２４】補助エレメントについては、実施例では示
していないが、指向特性の改善、受信利得の向上、イン
ピーダンスマッチングなどを目的として直線形状、Ｔ字
形状以外にもコ字形状、Ｌ字形状などの各種のエレメン
トを付加することができる。
していないが、指向特性の改善、受信利得の向上、イン
ピーダンスマッチングなどを目的として直線形状、Ｔ字
形状以外にもコ字形状、Ｌ字形状などの各種のエレメン
トを付加することができる。
【００２５】給電について、実施例では記載しなかった
が、同軸ケーブルを給電点に接続する通常の方法で行え
ばよく、あるいは給電点近傍に設けたインピーダンスマ
ッチング回路、増幅器などを介して同軸ケーブルで給電
しても勿論よい。
が、同軸ケーブルを給電点に接続する通常の方法で行え
ばよく、あるいは給電点近傍に設けたインピーダンスマ
ッチング回路、増幅器などを介して同軸ケーブルで給電
しても勿論よい。
【００２６】さらに、後部窓ガラスに合わせガラスを使
用する場合には、ガラスアンテナは銅線などの金属細線
をポリビニールブチラールなどの中間膜に埋め込んで形
成してもよい。
用する場合には、ガラスアンテナは銅線などの金属細線
をポリビニールブチラールなどの中間膜に埋め込んで形
成してもよい。
【００２７】
【発明の効果】本発明のガラスアンテナは、非常に簡単
な構成で、専有面積が小さいにもかかわらず、ＴＶ放送
波ＶＨＦ帯からＵＨＦ帯までの広範囲にわたり高利得で
受信することができるものであり、第１のアンテナなど
別のアンテナとダイバーシティ受信をするとより好まし
い。
な構成で、専有面積が小さいにもかかわらず、ＴＶ放送
波ＶＨＦ帯からＵＨＦ帯までの広範囲にわたり高利得で
受信することができるものであり、第１のアンテナなど
別のアンテナとダイバーシティ受信をするとより好まし
い。
【図１】本発明のガラスアンテナを自動車用後部窓ガラ
スに設けた実施例１を示す正面図である。
スに設けた実施例１を示す正面図である。
【図２】本発明のガラスアンテナを自動車用後部窓ガラ
スに設けた実施例２を示す正面図である。
スに設けた実施例２を示す正面図である。
【図３】本発明のガラスアンテナを自動車用後部窓ガラ
スに設けた実施例３を示す正面図である。
スに設けた実施例３を示す正面図である。
【図４】本発明のガラスアンテナを自動車用後部窓ガラ
スに設けた実施例４と実施例５を示す正面図である。
スに設けた実施例４と実施例５を示す正面図である。
１ 板ガラス ２ 防曇用加熱線条 ３ 第１のアンテナ ４、４’ 第２のアンテナ ４1 、４1 ’主エレメント ４2 、４2 ’長方形状エレメント ４3 、４3 ’給電点 ５〜１４ その他のアンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平２−218202（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−61502（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−10801（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−10802（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) H01Q 1/32
Claims (7)
- 【請求項１】車両用の後部窓ガラスの防曇用加熱線条の
上部余白部に配設された車両用のガラスアンテナにおい
て、水平線条と垂直線条から構成されるＡＭラジオ放送
波、ＦＭラジオ放送波、キーレスエントリー用の第１の
アンテナとともに、窓ガラスの左半分あるいは右半分の
領域であって、該第１のアンテナの余白部に、第１のア
ンテナとの間隔を２０ｍｍ以上離して、長さを２００ｍ
ｍ〜５００ｍｍの範囲とした水平線条を主たる構成とす
る主エレメントの一部から垂直に延び、該垂直に延びる
線条に水平線状の長さを１５０ｍｍ〜３００ｍｍの範囲
とした横長の長方形状エレメントを接続し、該長方形状
エレメントの短辺の一部から引き出し、側方部において
給電する第２のアンテナをＴＶ放送波ＶＨＦ帯、ＵＨＦ
帯受信アンテナとして具備したことを特徴とする車両用
ガラスアンテナ。 - 【請求項２】主エレメントは一本の水平線条により構成
したことを特徴とする請求項１記載の車両用のガラスア
ンテナ。 - 【請求項３】主エレメントは平行に配設された二本の水
平線条の一部を垂直線条で接続したエ字形状エレメント
により構成したことを特徴とする請求項１記載の車両用
のガラスアンテナ。 - 【請求項４】主エレメントは平行に配設される二本の水
平線条の端部を垂直線条で接続したコ字形状のエレメン
トにより構成したことを特徴とする請求項１記載の車両
用のガラスアンテナ。 - 【請求項５】主エレメントは長方形状エレメントより下
方に配設したことを特徴とする請求項１記載の車両用の
ガラスアンテナ。 - 【請求項６】請求項１〜請求項５のいずれか一に記載の
第２のアンテナと第１のアンテナ、または別のアンテナ
によりダイバーシティ受信するようにしたことを特徴と
する車両用のガラスアンテナ。 - 【請求項７】請求項１〜請求項５のいずれか一に記載の
第２のアンテナを複数個設け、該複数個のアンテナによ
り、あるいは該複数個のアンテナに第１のアンテナ、ま
たは別のアンテナを加え、ダイバーシティ受信するよう
にしたことを特徴とする車両用のガラスアンテナ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6053922A JP2962394B2 (ja) | 1994-03-24 | 1994-03-24 | 車両用のガラスアンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6053922A JP2962394B2 (ja) | 1994-03-24 | 1994-03-24 | 車両用のガラスアンテナ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07263934A JPH07263934A (ja) | 1995-10-13 |
| JP2962394B2 true JP2962394B2 (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=12956221
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6053922A Expired - Fee Related JP2962394B2 (ja) | 1994-03-24 | 1994-03-24 | 車両用のガラスアンテナ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2962394B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004084343A1 (ja) | 2003-03-19 | 2004-09-30 | Central Glass Co., Ltd. | 車両用アンテナ |
| JP5339710B2 (ja) | 2007-10-23 | 2013-11-13 | セントラル硝子株式会社 | 自動車用のガラスアンテナ |
-
1994
- 1994-03-24 JP JP6053922A patent/JP2962394B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07263934A (ja) | 1995-10-13 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |