JPH04219909A - ブッシング変流器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は一次巻線として導電性の
金属で製造された棒状のダクトピンを、二次巻線として
該ダクトピンの回りに環状に周設された測定用励磁巻線
を有するブッシング変流器に関する。

【０００２】

【従来の技術】上記のブッシング変流器は、Ｌ．メルツ
著『測定技術の基礎教程第１部　　電気量の測定』（Ｒ
．オルデンブルク出版社、ミュンヘン、ウィ−ン　　１
９６８年）の１５８乃至１６０頁に記載されている。該
文献に記載されているコンバ−タでは、鉄心は一次巻線
と二次巻線の間に設けられている。該コンバ−タは棒形
変流器、磁器製覆いを有する棒形変流器又は磁器製棒形
変流器である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、高い
電位の下に電流を絶縁状態で貫通させるのに適し、その
ことによって電気的の測定値特に電流の増加速度を検出
して送出することができ、その結果、電気装置とブッシ
ング変流器との間をガス密及び液密に確実に密封するよ
うに形成された上記の種類のブッシング変流器を提供す
ることである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の課題は、ダクトピ
ン及び測定用励磁巻線が全般的に絶縁体に埋設され、そ
れぞれに、測定用励磁巻線を電気的に接続しダクトピン
の両端を電気的に接続する開口部が設けられていること
及び絶縁体が、ダクトピンの一端のブッシングに、密封
可能で平らな底部を有することにより解決される。

【０００５】

【作用及び効果】上記構成をとることにより本発明から
得られる特別な利点は、本発明のブッシング変流器が周
知の注型用樹脂技術を用いて、容易かつ安価に製造され
ること、非常に頑丈で、特に耐振性があること及びサイ
ズの点で非常にコンパクトに組み立てられていることで
ある。

【０００６】

【実施例】以下、図面を参照して本発明を説明する。

【０００７】図１の（Ａ）はブッシング変流器の側断面
図である。該図は、ブッシング変流器１が例えばコンバ
−タモジュ−ルのハウジング壁２に取着され、該ハウジ
ング壁２に形成された孔から下端部を突出させているこ
とを示している。

【０００８】ブッシング変流器１は注型用樹脂（例えば
エポオキシド樹脂）製の絶縁体３を有し、電気的な絶縁
耐力を高め、かつ電気的な沿面距離を延長する環状のリ
ブ４を備えている。図１の（Ｂ）に示すように、環状の
リブ４には溝３５が設けられている。それは、ブッシン
グ変流器１を垂直方向に組み込む場合に、凝縮物を排出
ができるためである。ブッシング変流器１をどの位置に
でも組み立てることができるよう、複数の溝が形成され
ていることが好ましい。絶縁体３の中心には、導電性の
金属で制作された棒状のダクトピン５が設置されている
。該ダクトピン５の中央部には狭隘部１４が形成され、
絶縁体３が該狭隘部１４に部分的に係合しているか、又
は狭隘部１４を完全に囲繞しているので、ダクトピン５
と絶縁体３は互いに確実に結合できる。絶縁体３のリブ
４から上方に突出するダクトピン５の端部は凹部３７を
備えている。

【０００９】測定用励磁巻線６は例えばダクトピン５を
流れる電流の増加速度を検出する測定用励磁巻線で、ダ
クトピン５の中央部を取巻いて環状に設置された巻線支
持体７に巻回されており、両部にはそれぞれ接続ピン８
が取付けられている。

【００１０】貫通孔が形成されたハウジング壁２にブッ
シング変流器１を取り付けるため、絶縁体３に設けられ
たフランジに合計４個の固定孔９が明けられている。該
固定孔９に挿入された管形の支持スリ−ブ１０は、フラ
ンジを貫通してハウジング壁２に支持されるので盲穴２
６に螺入された固定ボルト２５を介して加えられた機械
的応力はハウジング壁２によって吸収される。それは、
値を越える大きな力が絶縁体３に掛からないようするた
めである。ハウジング壁２によって閉鎖され例えば冷却
用の油又は他の液体若しくはガスを充填されたハウジン
グ内部１５に対しブッシング変流器１を密封するために
、３個のパッキングリング１１，１２，１３が設置され
ている。第１のパッキングリング１１は絶縁体３の平ら
な底部１６に形成された環状溝に挿入されており、絶縁
体３をハウジング内部１５に対し密封している。第２の
パッキングリング１２は、ハウジング内部１５に設置さ
れるダクトピン５の端部に形成された環状溝に挿入され
ており、ダクトピン５と絶縁体３との結合領域をハウジ
ング内部１５に対し密封している。第３のパッキングリ
ング１３は、ダクトピン５のハウジング内部１５と反対
部分に形成された環状溝に挿入されており、ダクトピン
５と絶縁体３との結合領域を更に密封するのに用いられ
る。

【００１１】接続ピン８を備えた接続用ブシュ１７は、
測定用励磁巻線６を電気的に接続するため絶縁体３の外
壁に設置されている。外部の接続部材（図示せず）の電
気的接触片は、例えばねじを用いて接続用ブシュ１７に
係合され、これにより、接続ピン８との電気的接続が得
られる。外部の接続部材を保護するとともに、ダクトピ
ン５と接続用ブシュ１７との間の必要な沿面距離を得る
ために、庇部１８が絶縁体３の側方の外壁の接続用ブシ
ュ１７の周囲にア−チ形に形成され、これにより、接続
室１９が形成される。

【００１２】ダクトピン５は中心に貫通孔２０を備えて
いる。ダクトピン５のハウジング内部１５と反対部分に
は、例えば六角形の外壁２１が形成され、たとえば外部
のロ−ラコンタクトを介して電気的に接触される。ハウ
ジング内部１５に設置されるダクトピン５の端部は歯形
孔２４を備えている。図２に示すように、該歯形孔２４
から歯形のない中心孔２０の部分への移行部に設置され
たパッキング２３は、ハウジング内部１５を密閉する。

【００１３】図１の（Ｂ）はブッシング変流器１の平面
図である。リブ４を備えた絶縁体３と、４個の固定孔９
と、支持スリ−ブ１０が示されている。固定孔９を貫通
する固定ボルト２５も示されている。接続室１９を形成
する庇部１８は、接続ピン８と接続した接続ブシュ１７
を覆う。更に、六角形の外壁２１及びダクトピン５の中
心孔２０も示されている。凝縮物の排出に適する溝３５
は点線で示されており、ダクトピン５と固定ボルト２５
との間の必要な沿面距離が維持されるように配置されね
ばならない。

【００１４】図２はブッシング変流器１の側面図である
。詳しくは、絶縁体３の、接続室１９を形成する庇部１
８と、接続ブシュ１７と、接続ピン８が示されている。 支持スリ−ブ１０は絶縁体３のフランジを僅かに突出し
ている。挿入部材２２の外周に形成された歯形はダクト
ピン５の歯形孔２４に螺込まれ、横方向にパッキング２
３を押圧するので、中心孔２０は外部に対して密封され
る。この場合に、歯形ナット２２は電気的な接続レ−ル
２７（接触レ−ル、可撓性のある帯）の孔を貫通し、電
気的に接触しつつ該接続レ−ル２７をダクトピン５に押
圧する。このとき、中心孔２０に挿入されたボルト３６
は歯形ナット２２で螺入され、凹部３７はボルト３６の
頭部を収容する。ナット２２の外側の歯形が孔２４の歯
形にスプライン結合の形式で係合するので、ボルト３６
が締められる最中にも歯形ナット２２と接続レ−ル２７
との間に捩れを生ずることはない。ボルト３６は、同時
に、外部の電気的接触に用いられるロ−ラコンタクトを
保持することができる。該ロ−ラコンタクトが溝３８（
図１の（Ａ）を参照）に嵌まり込むのは好ましい。また
図２にはダクトピン５の他端が六角形の外壁２１とパッ
キングリング１３を有することも示されている。

【００１５】図３の（Ａ）はプラスチック製の巻線支持
体の側断面図である。環状の巻線支持体は測定用励磁巻
線６用の接続ピン８を収容する２個の孔２９を有する。 両方の孔２９の両側に、接続ピン８を追加的に機械的に
保持するバ−が形成されている。両方の孔２９の間には
、測定用励磁巻線６用の回路素子３２を収容するポケッ
ト３０が設けられている。該ポケット３０に形成された
ギャップ３１は各々の盲穴２６に連通しており、該盲穴
２６は回路素子３２から接触ピン８に接続する接続ワイ
ヤを案内している。

【００１６】図３の（Ｂ）は巻線支持体７の平面図であ
る。該巻線支持体７の孔２９に差し込まれた接続ピン８
が接続ブシュ１７に取着されていることが示されている
。孔２９の両側にはバ−２８が形成されている。２個の
孔２９の間に配置されたポケット３０には２個の回路素
子３２（抵抗器、チョ−ク）が収容され、接続ワイヤに
よって接続ピン８に接続している。

【００１７】図４の（Ａ）はブッシング３３の側断面図
である。該ブッシング３３は、主として、電気的接続部
材を含めた測定用励磁巻線６が設けられていない点で、
ブッシング変流器１と異なっている。固定孔９及び支持
スリ−ブ１０を含めた絶縁体、中心孔２０を有するダク
トピン５、六角形の外壁２１、狭隘部１４並びに歯形孔
２４、パッキングリング１１，１２，１３及びパッキン
グリング２３から構成されるその他の構造は図１の（Ａ
）と同様である。ブッシング３３はブッシング変流器１
と比較して全体的に細長い形状であるので、リブ４は１
本の環状の窪み３４と交換できる。

【００１８】図４の（Ｂ）はブッシング３３の平面図で
ある。絶縁体３が環状の窪み３４を有し、固定孔９が支
持スリ−ブ１０を有することが示されている。更に、ダ
クトピン５が中心孔２０と六角形の外壁２１を有するこ
とが示されている。

【００１９】上記ブッシング３３が必要となるのは、た
だ１個の外部の計器用変成器が用いられ、コンバ−タモ
ジュ−ルのハウジング壁を貫通する絶縁されたブッシン
グを製造する必要が生じたという特別な場合である。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は（Ａ）と（Ｂ）からなり、（Ａ）はこの
発明のブッシング変流器の側断面図であり、（Ｂ）は平
面図である。

【図２】図２はブッシング変流器の平面図である。

【図３】図３は（Ａ）と（Ｂ）からなり、（Ａ）は巻線
支持体の側断面図であり、（Ｂ）は平面図である。

【図４】図４は（Ａ）と（Ｂ）から成り、（Ａ）は他の
ブッシングの側断面図であり、（Ｂ）は平面図である。

【符号の説明】

３…絶縁体、４…リブ、５…ダクトピン、６…測定用励
磁巻線、７…巻線支持体、８…接続ピン、９…固定孔、
１０…支持スリ−ブ、１１、１２，１３…パッキングリ
ング、１４…狭隘部、１６…底部、１８…庇部、１９…
接続室、２０…中心孔、２２…歯形ナット、２４…歯形
孔、２７…接続レ−ル、２９…孔、３０…ポケット、３
２…回路素子、３５…溝、３６…ボルト。

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　一次巻線として導電性の金属で製造さ
   れた棒状のダクトピンを、二次巻線として該ダクトピン
   の回りに環状に周設された測定用励磁巻線を有するブッ
   シング変流器において、前記ダクトピン（５）及び測定
   用励磁巻線（６）は全般的に注型用樹脂製の絶縁体（３
   ）に埋設され、それぞれに、前記測定用励磁巻線（６）
   を電気的に接続し前記ダクトピン（５）の両端を電気的
   に接続する開口部が設けられていること及び前記絶縁体
   （３）は、前記ダクトピン（５）の一端のブッシングに
   、密封可能で平らな底部（１６）を有すること、を特徴
   とするブッシング変流器。
2. 【請求項２】　　前記絶縁体（３）は、平らな前記底部
   （１６）に、それぞれ鋳込み成形された支持スリ−ブ（
   １０）を備えた複数の固定孔（９）を有すること、を特
   徴とする請求項１に記載のブッシング変流器。
3. 【請求項３】　　平らな前記底部（１６）はパッキング
   リング（１１）を収容する環状溝を備えていること、を
   特徴とする請求項２に記載のブッシング変流器。
4. 【請求項４】　　前記ダクトピン（５）はパッキングリ
   ング（１２，１３）を収容する環状溝を備えており、該
   パッキングリング（１２，１３）は前記絶縁体（３）と
   ダクトピン（５）との間の結合領域を確実に密封するこ
   と、を特徴とする請求項１に記載のブッシング変流器。
5. 【請求項５】　　前記絶縁体（３）は電気的な沿面距離
   を延長するリブ（４）を有すること、を特徴とする請求
   項１に記載のブッシング変流器。
6. 【請求項６】　　前記リブ（４）は凝縮物を排出する溝
   （３５）を備えていること、を特徴とする請求項５に記
   載のブッシング変流器。
7. 【請求項７】　　前記ダクトピン（５）は前記絶縁体（
   ３）の中に設けられた中央部分に狭隘部（１４）を備え
   ていること、を特徴とする請求項１に記載のブッシング
   変流器。
8. 【請求項８】　　前記測定用励磁巻線（６）は前記ダク
   トピン（５）の周囲に環状に周設された巻線支持体（７
   ）に巻回されていること、を特徴とする請求項１に記載
   のブッシング変流器。
9. 【請求項９】　　前記巻線支持体（７）は回路素子（３
   ２）を収容するポケット（３０）を有すること、を特徴
   とする請求項１に記載のブッシング変流器。
10. 【請求項１０】　　前記巻線支持体（７）は前記測定用
    励磁巻線（６）を電気的に接続する接続ピン（８）を収
    容する孔（２９）を備えていること、を特徴とする請求
    項８又は９に記載のブッシング変流器。
11. 【請求項１１】　　前記絶縁体（３）は前記測定用励磁
    巻線（６）を電気的に接続する開口部に、電気的接続用
    の接続室（１９）を形成する庇部（１８）を備えている
    こと、を特徴とする請求項１乃至１０のいずれかの１に
    記載のブッシング変流器。
12. 【請求項１２】　　前記ダクトピン（５）は中心孔（２
    ０）を備え、該中心孔（２０）に差し込まれたボルト（
    ３６）は、前記ダクトピン（５）と電気的に接続される
    接続レ−ル（２７）を保持するのに用いられること、を
    特徴とする請求項１乃至１１のいずれかの１に記載のブ
    ッシング変流器。
13. 【請求項１３】　　前記ボルト（３６）は歯形ナット（
    ２２）に螺着でき、前記中心孔（２０）の端面は歯形孔
    （２４）を備えており、前記歯形ナット（２２）は捩じ
    れないように前記歯形孔（２４）に係合していること、
    を特徴とする請求項１２に記載のブッシング変流器。