JPH0421494Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はシヨーケースにおける商品陳列用の棚
板の前面に備えられるプライスプレートの取付構
造の改良に関する。

（従来の技術） 従来、この種の装置としては第５図および第６
図に示すものが知られている。図において１はオ
ープンシヨーケース本体であり、２は商品陳列用
の棚板、３は棚板２の補強材、４は蛍光灯からな
る照明灯、５は商品の落下防止用棚ガード、６は
その前面にプライスカード７を支持するプライス
プレート、８はプライスプレートを棚板に固定す
る取付金具、９は該金具の取付ビス、１０はプラ
イスプレート６と取付金具８を固定するリベツト
である。棚板２の前部を清掃するためプライスプ
レートは度々取り外されるが、このように取付金
具８とプライスプレート６を組んだものを取付ビ
ス９で固定して棚ガード５を取付るものでは、取
付、取外しに手間どる欠点があつた。

それを改良するものとして、例えば実開昭59−
184557号公報および実開昭54−180691号公報に示
すものが知られているが、前者は第７図に示すよ
うにプライスプレート６と一体の突出片６ａの後
端６ｂを折り曲げ、そこで棚板のフランジ部２ａ
を挟み、棚板２の前面とプライスプレート６の間
に棚ガード５を挿入する。また、後者も第８図に
示すように、プライスプレート６と一体の突出片
６ａを備え、且つその後端６ｂを直立するように
折り曲げ、棚板２の前方に突出する板片２ｂを突
出片６ａに沿つて抑え、プライスプレート６の背
面にある出つ張り部６ｃと棚板２の前面との間に
棚ガード５を挿入して抑えるものである。これら
は嵌合方式で取付け得る利点はあるが、以下に記
載するような問題点があつた。

（考案が解決しようとする問題点） プライスプレートは清掃を容易にするため着脱
が容易であることが必要であるが、さらに沢山の
商品を積む場合には棚ガード５を高くしなければ
ならず、従つて強度をもたせるため棚ガード５を
厚いものにする必要があるが、従来の構造では棚
ガードが挿入される隙間が一定であるため、厚さ
の異なる棚ガード５を用いることは不可能であつ
た。敢えて異なる厚さの棚ガードを用いれば、ガ
タを生じ、またはプライスプレートが外れる等の
欠点があつた。従つて、より厚い棚ガード５の装
着するには、その厚さに応じた別のプライスプレ
ートを要した。または棚ガードを比較的厚いもの
に統一する必要があり、コストが高くなるという
問題点があつた。

本考案の目的は上記問題点を解消することであ
つて、それ故、清掃を容易にするため着脱自在に
すると共に、陳列商品の用途に応じて厚さの異な
る棚ガードであつても装着し得るプライスプレー
トの取付構造を提供することである。

（問題点を解決するための手段） 本考案のプライスプレートの取付構造を特徴づ
ける構成はプライスプレートを支持するため棚板
前面の下部には少なくとも一対の取付金具１１が
固定されており、プライスプレートに設けられた
板状の突出片１２が棚板前面の下部と取付金具１
１との間に挿入されるようになつており、そのよ
うに挿入されると取付金具の自由端にある上向き
の爪１４が突出片に形成されている孔１５に嵌合
するようにしたことである。

（問題点を解決するための手段の作用） プライスプレートの突出片の孔１５を取付金具
の爪１４から外して引き抜くことにより容易に取
り外すことができ、その逆の手順で装着できるた
め着脱が容易である。またプライスプレートの突
出片の孔１５を棚板前面に直角方向にずれて複数
個形成することにより、取付金具の爪１４が嵌合
する孔を換えれば棚ガード５が挿入される隙間寸
法が変えられ、厚さの異なる棚ガードを装着でき
る。

（実施例） 次に図面に関し本考案を説明する。第１図ない
し第４図は本考案の好適な実施例を示すものであ
るが、第５図ないし第８図に関し前記した従来の
ものと同じ部材は同じ参照数字で示してある。第
１図および第２図に示すように、本考案によるプ
ライスプレートの取付構造においては、プライス
カード７が取付けられるプライスプレート６は少
なくも一対の取付金具１１によつて支持され、図
示のようにプライスプレートに設けられた板状の
突出片１２が棚板２の前面の下部と取付金具１１
の間に挿入されるように構成される。

各取付金具１１はビス９によつて棚板２の前面
の下部に固定され、且つ突出片１２を受け入れる
ため段部１３が設けられ、取付けられた状態では
自由端側が若干低くなつている。なお、プライス
プレートの突出片１２を受け入れるための段部ま
たは溝部は棚板２の前面下部側に設けてもよい。

第３図に明瞭に示すように、各取付金具１１の
自由端には上向きの爪１４が備えられ、且つプラ
イスプレートの突出片１２には各目１４を受け入
れ得る孔１５が形成されている。これらの孔は角
孔として形成されるのが好ましい。

第１図および第４図から明らかなように、プラ
イスプレート６はその突出片１２を棚板前面の下
部と取付金具１１の間に挿入して各爪１４に孔１
５を嵌合すればセツトでき、そしてプライスプレ
ート６と棚板２の前面の間に棚ガード５が差し込
まれるとプライスプレートの上部が棚ガード５に
当つて外れが防止される。

さらに第３図中に１５ａ，１５ｂとして示すよ
うに、突出片１２の孔１５としては各取付金具１
１の対応位置において棚板前面に直角方向にずれ
て、図示の例ではＡ寸法だけずれて、複数個の孔
が形成されるのが好ましく、このようにすれば爪
１４をプライスプレートの前面に近い側の孔１５
ａに嵌合することにより棚ガード５が挿入される
隙間は狭くなり、該前面から遠い側の孔１５ｂに
嵌合すれば該隙間は広くなる。従つて第４図に示
すように、上記の例ではＡ寸法だけ厚い棚ガード
５を装着することができる。

第２図に示すように、プライスプレート６を装
着するには、同図中に想像線で示すように棚板２
の前面下部と取付金具１１の間に挿入し、挿入さ
れた突出片１２の先端を支点に若干下方に枢動す
ればよく、それにより取付金具の爪１４に突出片
の孔１５が嵌合し、セツトされ、棚ガード５の挿
入により第１図に示すように正しい位置に固定さ
れる。また、逆の動作により取り外される。従つ
てプライスプレート６の着脱は極めて容易であ
る。

（考案の効果） 上記のように、本考案によれば、プライスプレ
ートは極めて容易に着脱でき、従つてドリツプ等
による汚れもプライスプレートの取外しにより簡
単に清掃できる。また、棚ガードの厚さを用途に
より可変にすることができるので、部品の種類を
増す必要がなく、コストの節減を可能にする。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一例によるプライスプレート
の取付構造を示す棚板前部の側面図、第２図はこ
のプライスプレートの着脱時の動作を示す側面
図、第３図はこの一例の分解斜視図、第４図は他
の実施例の側面図、第５図はシヨーケースの一例
を示す側断面図、第６図は従来のプライスプレー
トの取付構造を示す側面図、第７図および第８図
はそれぞれ他の従来例を示す側面図である。 図中、２……棚板、５……棚ガード、６……プ
ライスプレート、１１……取付金具、１２……突
出片、１３……段部、１４……爪、１５……孔。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 商品陳列用の棚板の前面に備えられ且つ棚板
   前面との間に棚ガードを受け入れるプライスプ
   レートの取付構造において、前記プライスプレ
   ートを支持するため棚板前面の下部に固定され
   る少なくも一対の取付金具を含み、前記プライ
   スプレートには棚板前面の下部と前記取付金具
   との間に挿入される板状の突出片が設けられ、
   且つ各前記取付金具の自由端には上向きの爪を
   有し、プライスプレートの前記突出片における
   前記取付金具の各対応位置には前記爪を受け入
   れる孔が形成されていることを特徴とするシヨ
   ーケースのプライスプレート取付構造。 (2) 棚板前面の下部と前記取付金具の間に前記突
   出片を受け入れる空間を形成するため前記取付
   金具には段部が設けられている実用新案登録請
   求の範囲第１項記載のシヨーケースのプライス
   プレート取付構造。