JP2001104060A - 配線カバー - Google Patents

配線カバー

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JP2001104060A
JP2001104060A JP28360999A JP28360999A JP2001104060A JP 2001104060 A JP2001104060 A JP 2001104060A JP 28360999 A JP28360999 A JP 28360999A JP 28360999 A JP28360999 A JP 28360999A JP 2001104060 A JP2001104060 A JP 2001104060A
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wiring
top plate
wiring cover
resin member
metal member
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JP28360999A
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English (en)
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Shigeyuki Takashima
茂行 高嶋
Junichi Sakaguchi
順一 坂口
Takeshi Teraguchi
豪 寺口
Yoichi Yoshida
陽一 善田
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Kokuyo Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】下方に形成される配線空間を上方から覆うよう
に家具本体の一部に配置されるものにおいて、樹脂部材
と金属部材との組み合わせにより取付機能や合成等を容
易に付与することができる配線カバーを提供する。 【解決手段】配線カバー1に、天板4に設定した被取付
部34に取り付けるための取付部Xを形成した樹脂部材
2と、この樹脂部材2に取り付けられる金属部材3とを
具備させて、金属部材3を、磁石を吸着し得る素材で形
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天板に取り付けて
配線空間を覆う配線カバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、机やラックの天板等の家具本体に
パソコンやサーバ等のコンピュータあるいは照明器具等
を載せて使用する機会が増えている。このようなコンピ
ュータや照明器具には通常、配線用のコード類が付帯し
ており、これを単に天板上で蛇行させておいたり天板か
らぶら下げておくと、配線が絡まったり天板の使用領域
が狭まるといった不都合がある。このような不都合を回
避するために、下方に配置される配線ダクト等に形成し
た配線空間にコード類をまとめて収容し、配線空間と天
板の上面とを繋ぐために形成される空間を、配線カバー
によって閉止するようにしている。このような配線カバ
ーには、予め所定のサイズに合成樹脂で一体成形したも
のが、従来より知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
ものであると、天板の仕様や天板に対する配線カバーの
配置位置にそれぞれ対応した金型を製造し、それぞれ異
なった配線カバーを成形しなければならないという不具
合があり、製造の手間や費用が増大することとなる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
不具合に鑑みて、配線カバーを、樹脂部材と金属部材と
の組み合わせにより取付機能と物の保持機能とを容易に
両立させるように構成したものである。
【0005】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明の配線カバー
は、下方に形成される配線空間を上方から覆うように配
置されるものであって、家具本体に設定した被取付部に
取り付け得る取付部を形成した樹脂部材と、この樹脂部
材に取り付けられる金属部材とを具備し、金属部材を、
磁石を吸着し得る素材で形成していることを特徴とす
る。
【0006】このようなものであれば、樹脂部材に取付
部を形成することによって、この取付部を弾性変形させ
易くすることができるとともに、複雑な構造を要するパ
ーツにも容易に適用することができる。一方、金属部材
はある程度の剛性を有しているので、例えばパソコンの
ような重量物を天板等からまたがって載置した場合に
も、有効にこれを支持することができる。さらに、金属
部材には、磁石を具備する例えば通信回線接続用の情報
コンセントや電源コンセント等の物を吸着させておくこ
とができるので、これらの物の安定保持も可能となる。
【0007】このようなものにおいて、金属部材の長手
方向におけるいずれの部位で切断しても必要な長さの金
属部材を得ることができ、配線カバーの長手寸法の変更
を容易なものとするためには、金属部材を、長手方向に
各部等断面形状をなすものとすることが望ましい。な
お、金属部材には必要に応じて窓等が加工される場合が
あるが、このような打ち抜きの孔や切り起こし等は、こ
こにいう等断面を妨げるものではない。
【0008】配線カバー全体の長さ寸法が変わっても、
家具本体に対して容易且つ確実に取り付けられるように
するためには、一対の樹脂部材を、金属部材の長手方向
の両端部に配置していることが望ましい。また、金属部
材の樹脂部材に対する着脱の容易化を図るためには、樹
脂部材の一部を、金属部材の長手方向の端部に抜き挿し
可能に挿入することによって、樹脂部材に金属部材を取
り付けていることが好ましい。
【0009】配線カバーが、所定の取り外し操作なしで
は家具本体から容易に外れないようにするためには、取
付部に、家具本体に対する取り付け状態を保持するロッ
ク機能を付与することが有効である。このようなロック
機能を有する取付部を簡単に構成するためには、取付部
が、樹脂部材に設けた爪部又は凹部であり、それに対応
する被取付部が家具本体に設けた凹部又は爪部であるこ
とが望ましい。
【0010】配線カバーによって配線空間を覆った状態
でも、配線空間に配線を延ばし得るようにするために
は、長手方向における端部又は一部に、配線を落とし込
み得る孔部を形成していることが好ましい。この場合、
少なくとも長手方向の端部に孔部が形成され、しかもそ
の孔部の存在によっては金属部材の構成が影響を受けな
いようにするためには、孔部を、樹脂部材の反金属部材
側の端部に形成することが効果的である。また、開けて
おく必要のない孔部を閉じておき、必要に応じて孔部を
開閉するようにしておくには、樹脂部材に、前記孔部を
開閉し得るシャッタを具備させることが好ましい。
【0011】また、例えばこのような配線カバーの長手
方向を天板等の巾方向に対応させて設ける際に、配線カ
バーを一対の樹脂部材とそれらの間に配置される一つの
金属部材とから構成している場合には、配線カバーが長
尺で重量の重いものとなって取り扱いにくいものとなる
が、このような不具合を回避するとともに長さ寸法の変
更にも容易に対応できるようにするためには、複数の配
線カバーを、樹脂部材の反金属部材側の端部同士を突き
合わせ並べて配置することによって、前記配線空間を覆
うようにしていることが望ましい。また、このようにす
ることで、樹脂部材の反金属部材側の端部に孔部を形成
した場合には、複数の孔部を有効に設けることができ
る。
【0012】天板の上面の使用領域を最大限広く取り、
配線カバーが天板上での作業の妨げとならないようにす
るためには、家具本体を天板として、配線カバーをその
天板の少なくとも後縁部に沿って配置していることが好
ましい。以上のような配線カバーは、コンピュータ等を
使用することが多い机やサーバラック等の天板に適用し
た場合に、極めて有用なものとなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。この実施例の配線カバー1は、図1〜図3に
示すようなサーバラックRの家具本体を構成する天板4
に適用されるものである。このサーバラックRは、枠体
92と梁9とを介して自立される左右一対の側部支持体
7の間に天板4、棚8、配線空間T等を取り付け、必要
に応じて図示しない中棚8等を取り付けられるように構
成したもので、天板4等に図示しないサーバやディスプ
レイ等を載せて配置するようにしている。
【0014】具体的に説明すると、側部支持体7は、板
金素材を塑性変形加工してなる支柱71と、この支柱7
1の下端を支持するベース72と、前記支柱71の前端
部より前方に延び出して設けられ天板4を支持するステ
ー73とを具備してなるもので、床上に対をなして対向
配置される。その際に、支柱内面71aの後端側を横断
面コ字形となるように一部を屈曲し、上下に連続するチ
ャネル状の側部配線空間Sを形成している。しかして、
この側部配線空間Sに対面する支柱71の後向面71b
に形成した上下に連続するフック孔aに、前記梁9や枠
体92をそれらに設けた図示しない爪を挿し込み係り合
わせるなどして取り付けている。この梁9は、板金素材
を遡性変形してなり後方に開口する概略チャネル状のも
のである。また、枠体92は、このような構成の一対の
梁9と一対の縦枠材91とをロ字形に組み立てたもので
あり、前記梁9の開口に、上方に開口する概略U字形に
板金素材を遡性変形加工した配線ダクト10を取り付け
ている。この配線ダクト10は、下部配線空間Tを形成
するものである。さらに、支柱内面71aに前後2列を
なして上下方向に所定ピッチで設けたフック孔bに図示
しない爪を具備する補強金具81を取り付けて、この補
強金具81に棚8をねじ止めなど適宜の手段で取り付け
ている。
【0015】また、天板取付用の補強金具5も、基本的
には上記棚8取付用の補強金具81と同様のものである
が、天板4が補強金具5よりも先に前記ステー73に支
持され、補強金具5はそのステー73の振れ止めを図り
つつ、天板4と干渉しないようにフック孔bと係り合
い、天板4を止め着けるものである点において若干異な
る。すなわち、図1〜図4に示すように、ステー73
は、後端73b側に図示しない爪を設けてなるもので、
このステー73を支柱71の前端面71cに設けた図示
しないフック孔に掛け止めた上で、左右のステー73上
に天板4を載せて配置するようにしているものである。
一方、補強金具5は、図2〜図4、図6及び図7に示す
ように、図示しない爪をフック孔bの上下開口縁に密接
に取り付けて、その位置で下方からねじ止めすることに
より、補強金具5で天板4を支持し、同時にステー73
の左右の振れ止めも図れるようにしているものである。
また、この補強金具5の後端側に、天板4の後縁4aよ
りもさらに後方に延ばして延長部51を形成するととも
に、その延長部51の後端を上方に折り曲げて起立部5
2を形成している。
【0016】さらに、天板4は、図1〜図3に示すよう
に、遡性変形加工した板金素材を主体としてなるもの
で、その側縁に後端側の巾寸法が前端側の巾寸法よりも
若干巾狭となるように段部44が形成してあり、その巾
狭な部分を支柱71間に挿入し、段部44を支柱71の
前端面71cに回り込ませて配置され、上記のようにス
テー73及び補強金具5に支持されている。そして、天
板4の後縁4aを、図6及び図7に示すように、前記支
柱71に形成した側部配線空間Sの前縁と略一致するよ
うに設定している。
【0017】しかして、本実施例の配線カバー1は、図
1〜図4に示すように、前記配線空間Tを上方で閉止す
るように、天板4の後縁4aと補強金具5の起立部52
との間に配置されるものである。なお、本実施例では、
3つの配線カバー1を天板4の後縁4aに沿って隣接す
るように並べている。これら各配線カバー1は、同一の
部材を用いた同一の構成及び大きさのものからなり、そ
れぞれ支柱71間距離の略1/3の長手寸法を有してい
る。
【0018】以下、図示例において左端に配置される配
線カバー1を例にとって説明する。この配線カバー1
は、図5〜図7に示すように、一対の樹脂部材2と、こ
れら樹脂部材2間に着脱可能に取り付けられる本発明の
金属部材たるスチール部材3とからなるものである。な
お、本実施例では、スチール部材3の厚み寸法と樹脂部
材2の最大厚み寸法とは共に略等しいが、この寸法は天
板4の厚み寸法よりも小さく設定しており、配線カバー
1の上端と天板4の上面41とを略同一の高さ位置に合
わせるべく補強金具5の延長部51に上方に突出する前
後一対の台座53を設け、この台座53で配線カバー1
の荷重を直接支持するようにしている。
【0019】まず、スチール部材3は、図5及び図6に
示すように、板金素材を曲げ加工してなるもので、天板
4の後縁4aと補強金具5の起立部52との間の距離に
略等しい奥行寸法を有する水平壁31と、この水平壁3
1の前縁及び後縁に沿って起立する一対の起立壁32
と、起立壁32の反水平壁側の端部に連続する断面L字
形の屈曲壁33とから構成した、長手方向に各部等断面
形状をなすものである。そして、各壁によって反水平壁
側に開放され長手方向に連続する溝部3Zを形成してい
る。
【0020】一方、樹脂部材2は、図5〜図7に示すよ
うに、スチール部材3と同じく水平壁21と一対の起立
壁22とを具備し、これらを合成樹脂一体成形すること
によって製造されるもので、各壁によって反水平壁側に
開放され長手方向に連続する溝部2Zを形成している。
そして、水平壁21及び起立壁22のスチール部材側2
aを、反スチール部材側2bよりもスチール部材3の板
金素材の厚みに略相当するだけそれぞれ薄肉、巾狭と
し、この部位をスチール部材3の各壁で囲まれた隙間に
長手方向端部3aから抜き挿し可能に挿入するようにし
ている。その際、樹脂部材2の起立壁22の外向面22
aにおけるスチール部材側2aには、前後方向に撓み得
る爪23を一体に設けるとともに、スチール部材3の起
立壁32の長手方向端部3a側に略矩形の貫通孔34を
設け、樹脂部材2をスチール部材3に挿入したときに爪
23が貫通孔34の開口縁34aと係り合ってその位置
で両部材の相対位置を固定し、溝部2Z、3Z同士を連
続させるようにしている。また、水平壁21には、スチ
ール部材側2aを内側に向かって概略矩形に切り欠くと
ともに、反スチール部材側2bも同様に切り欠いて概略
矩形の切欠部24を形成している。
【0021】さらに、この樹脂部材2には、水平壁21
を上にして溝部2Zが下向きに開放されるような姿勢
で、起立壁22の外向面22aの反スチール部材側2b
にそれぞれ前後方向に撓み得る爪部25、26を形成し
ている。具体的に説明すると、この姿勢で前側に位置す
る起立壁22に設けた爪部25は下端部25aが開放さ
れており、部材の弾性変形を利用して上端部側を支点に
して下端部25aが前後に撓むようにしている。一方、
後側に位置する起立壁22に設けた爪部26は、前記爪
部25をちょうど上下反転させた格好をしており、前記
爪部25とは逆に下端部を支点にして開放された上端部
26aが前後に撓むようにしている。また、各爪部2
5、26には、高さ方向の略中央部にそれぞれ前方又は
後方に突出する突起25b、26bを形成している。そ
して、このような樹脂部材2とスチール部材3とを組み
合わせて配線カバー1を形成し、3つの配線カバー1を
並べて配置した際に、前記各爪部25、26に対応する
天板4の後壁42と補強金具5の起立部52とに、図5
〜図7に示すように、爪部25、26の突起25b、2
6bと係り合う本発明の凹部たる開口窓45、54をそ
れぞれ切り開けている。しかして、これら爪部25、2
6と開口窓45、54とは、配線カバー1を取り付ける
ための取付部X及び被取付部を構成するものである。
【0022】なお、天板4の側縁部に対応する位置に配
置されない樹脂部材2、すなわち、中央に配置される配
線カバー1の両端部の樹脂部材2と、左側の配線カバー
1の右端部の樹脂部材2と、右側の配線カバー1の左端
部の樹脂部材2とは、前記補強部材5によっては支持さ
れないが、図3、図8及び図9に示すように、それぞれ
に対応する位置における天板4の後端部に別途に取り付
けた補助金具6によって支持されるようにしている。こ
の補助金具6は、天板4の下方に潜り込む前端部6aに
上方に突出する左右一対の後向爪61を具備しており、
この後向爪61を天板4の下壁43に設けた一対のスリ
ット46に挿し込んで天板4に支持されている。さら
に、補助金具6の後向爪61よりも前端部6a側に矩形
の貫通孔62を設けるとともに、この貫通孔62に対応
する天板4の下壁43にも同様の貫通孔47を設け、こ
れら貫通孔62、47に樹脂製の止め具67を貫通させ
て補助金具6を天板4に固定している。この止め具67
は、合成樹脂を一体成形してなるもので、弾性変形可能
な爪68aを設けた止め具本体68と、それよりも大き
な底面積を有する矩形の基台部69とから構成され、前
記貫通孔62、47に止め具本体68を下方より貫通さ
せた際に、爪68aの下端部を天板4の下壁43の内面
43aに密接に当てるとともに、基台部69の上面を補
助金具6の下面6cに密接に当てることによって、爪6
8aと基台部69との間に天板4と補助金具6とを緊密
に挟み込むようにしている。さらにまた、この補助金具
6は、後端部6b側を前記補強金具5の延長部52と略
同じだけ天板4の後縁4aよりも後方に延ばして略水平
な延長部63を形成し、この延長部63に補強金具5と
同様に配線カバー1を載せる台座65と、配線カバー1
の爪部26と共に取付部Xを構成する開口窓66を形成
した起立部64とを設けている。
【0023】しかして、この配線カバー1は、図5〜図
7に示すように、補強金具5及び補助金具6の台座5
3、65に樹脂部材2の起立壁22の下向面を載せて支
持させたときに、各水平壁21、31の上向面2X、3
Xが天板4の上面41と略面一となる。また、各樹脂部
材2の水平壁21の反スチール部材側2bに設けた切欠
部24は、図3に示すように、隣接する樹脂部材2同士
との間或いは樹脂部材2と支柱71の側部配線空間Sと
の間に、上下に貫通する略矩形の孔部Hを形成してお
り、天板4の上面41側と配線空間Tとを通じさせてい
る。すなわち、これら孔部Hは、天板4の後縁4aに沿
って両側端部間において、間欠的に合計4個形成される
こととなる。
【0024】また、樹脂部材2のうち前側に位置づけら
れる起立壁22に設けた爪部25が下端部25a側で開
放されており、後側に位置づけられる起立壁22に設け
た爪部26が上端部26a側で開放されている。しかし
て、取付部Xを介して配線カバー1を取り付ける際に
は、図7に想像線で示すように、配線カバー1を前方に
傾けて、先ず前側の爪部25の突起25bを天板4の後
壁42に設けた開口窓45に係り合わせ、その位置を中
心にして後端側を下方に回し、同図に実線で示すよう
に、後側の爪部26を補強金具5又は補助金具6の開口
窓54、66に係り合わせる。この状態で前後の爪部2
5、26が対応する開口窓45、54、66の開口縁に
嵌り込むことによって、爪部25、26と開口窓45、
54、66とが配線カバー1を各態様に保持するロック
機能を奏することとなる。また、配線カバー1を取り外
す際には、同図に矢印で示すように、指で後側の爪部2
6の上端部26aを弾性変形を利用して前方に倒すよう
に撓ませることによって爪部26と開口窓54、66と
の係り合いを解除し、取り付けたときとは逆に前端側を
支点にして後端側を上方に回すという作業を行う。さら
に、樹脂部材2の起立壁22には、爪部25、26より
もさらに反スチール部材側2bの外向面22a側には、
起立壁22の奥行寸法を狭めるように窪ませた略矩形の
窪み孔27を設けており、配線カバー1の着脱時にこの
窪み孔27に指を引っ掛けて操作しやすいようにしてい
る。
【0025】なお、本実施例の配線カバー1は、通常は
上述したように溝部2Z、3Zが下方に開口し、水平壁
21、31が天板4の上面41と略面一をなすような図
5及び図7に示す態様で使用されるものであるが、図1
0及び図11に示すように、前記の態様から上下を反転
して溝部2Z、3Zが上方に開口し、水平壁21、31
が溝部2Z、3Zの底壁を構成するトレイのような態様
でも使用できるものである。すなわち、後者の態様で使
用する場合には、前者の態様と同様に水平壁21、31
によって配線空間Tを閉止しつつ、この水平壁21、3
1に天板4上で使用されるコンセント100等を保持す
る保持機能を発揮し得るようにしている。このようなコ
ンセント100としては、例えば通信回線を接続するた
めの情報用コンセントや電源用コンセント等が例示され
る。したがって、この配線カバー1は、天板4と略面一
をなす態様と、トレイ状の態様とを上下反転することに
よって背反的に選択することができる。そして、配線カ
バー1を上下反転しても、取付部Xにおける爪部25、
26と開口窓45、54、66との関係は変化しないの
で、同様の操作によって着脱することができる。
【0026】以上のような構成からなる本実施例の配線
カバー1は、樹脂部材2と金属部材たるスチール部材3
とから構成したものであり、剛性を有するスチール部材
3には専らサーバ等の重量物を安定支持する機能を担わ
せることができる。さらに、このスチール部材3は磁石
を吸着させる性質を有しているので、スチール部材3に
例えば磁石を備えたコンセント100等の物を単に載せ
るだけで、コンセント100等を確実に保持しておくこ
とができる。一方、樹脂部材2には、取付部Xを形成し
て、主として天板4への取付機能を担わせているので、
取付部Xを比較的簡単に形成することができる。以上の
ことから、本実施例は、配線カバー1の製造に要する手
間や費用を有効に削減することが可能である。
【0027】特に、スチール部材3を、長手方向に各部
等断面形状をなすものとしているので、その長手方向の
いずれの部位で切断しても、天板4に対する配置位置に
応じた必要な寸法の配線カバー1を構成することができ
るなど、配線カバー1の寸法変更が極めて容易である。
また本実施例では、スチール部材3の両端部3aに一対
の樹脂部材2を配置しているので、スチール部材3の長
さ寸法を変更しても、天板4に対する取り付けを、樹脂
部材2によって常に確実なものとすることができる。
【0028】さらに、樹脂部材2のスチール部材側2a
を、スチール部材3の端部3aに抜き挿し可能に挿入し
て相互に取り付けられるようにしているので、その着脱
に要する作業が極めて容易である。また、取付部Xは、
ロック機能を備えているので、所定の操作をしない限り
は配線カバー1が自然に外れることがなく、良好な取り
付け状態を維持することができる。そして、取付部X
を、樹脂部材2に設けた爪部25、26として、被取付
部を天板4及び補強部材5等に設けた開口窓45、5
4、66としているので、その構造を極めて簡単にして
確実なロック機能を発揮させることができる。
【0029】さらに、隣接する配線カバー1の樹脂部材
2同士の間及び樹脂部材2と支柱71との間に、樹脂部
材2に設けた切欠部24によって孔部Hが形成されるの
で、配線カバー1を所定位置に配置した状態で天板4の
上面41側と配線空間Tとを通じさせて、この孔部Hに
天板4上に配置されるサーバ等の配線を落とし込むこと
ができる。特に、孔部Hを樹脂部材2の反スチール部材
側2bに形成しているので、本実施例のように複数の配
線カバー1を並べて配置すれば複数の孔部Hが得られ、
また、本実施例とは異なって天板4の巾寸法に略等しい
配線カバー1を一つだけ使用しても、少なくとも長手方
向の両端部には一対の孔部Hを配置することが可能であ
る。
【0030】また、本実施例では、樹脂部材2の反スチ
ール部材側2bを突き合わせて配置しているので、配線
カバー1一つあたりの重量が軽くなり、取り扱いの便を
向上することができる。そして、このような配線カバー
1を天板4の後縁4aに沿って配置しているので、配線
カバー1によって天板4の主たる使用領域である前縁側
が妨げられず、その使用領域を十分広く確保することが
できる。
【0031】以上のような配線カバー1は、天板4に配
線を伴うサーバ等のコンピュータを載せて使用するサー
バラックRに適用しているので、上記のような効果を奏
する極めて有用なものとなる。なお、取付部を構成する
爪部に係り合う凹部として、上記実施例のような天板4
の後壁42に開口窓45を設ける代わりに、図12に示
す変形例ように天板140の後縁140aに沿ってエッ
ジ部材148を付帯させ、エッジ部材148に爪部25
と対応して窪む断面148aを形成して、この断面14
8aに爪部25を係り合わせるようにしても、前記実施
例と同様の効果を得ることができる。
【0032】また、上記実施例では、配線カバーを3つ
並べて使用しているが、例えば天板の巾寸法の略全域に
亘るより長尺な配線カバーを1つだけ使用したり、さら
に多くの配線カバーを並べて配置してもよい。さらに、
天板の後縁に沿う位置だけでなく、天板の構成によって
は側縁部に配置することもできる。さらにまた、樹脂部
材に孔部を構成する切欠部を開閉するシャッタを取り付
けると、孔部を使用しないときにはシャッタを閉じてお
き、必要なときだけ開けるようにして、配線の取り扱い
の便や外観を向上することもできる。また、本発明は、
サーバラックに限らず、家具本体として机等の天板に適
用したり、机等に付帯して使用される配線具等に適用し
てもよい。その他、各部の具体的構成についても、上記
実施例に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種
々変形が可能である。
【0033】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。すなわ
ち、本発明の配線カバーは、樹脂部材と磁石を吸着させ
る金属部材とから構成され、樹脂部材に主として家具本
体への取付機能を担わせ、金属部材に主として重量物の
支持機能を担わせている。したがって、樹脂部材に取付
部を形成することは容易であることから、配線カバーの
製造に要する手間や費用を有効に削減することが可能で
ある。さらに、金属部材には、磁石を備えたコンセント
等の物を吸着させて安定的に保持しておくことができ
る。このような配線カバーは、家具本体が机等の天板で
ある場合や、机等に付帯して使用される配線具である場
合等に好適に用いられるものである。
【0034】このようなものにおいて、金属部材が長手
方向に各部等断面形状をなすものであれば、金属部材を
長手方向のいずれの部位で切断しても、家具本体に対す
る配置位置に応じた必要な寸法の配線カバーを得ること
ができるので、配線カバーの寸法の変更が極めて容易で
ある。また、金属部材の長手方向の両端部に一対の樹脂
部材を配置している場合には、必要とされる配線カバー
の長さ寸法が変わっても、家具本体に対する取り付け
を、常に一定に確実なものとすることができる。
【0035】また、樹脂部材と金属部材との相互の取り
付けを、樹脂部材の一部を金属部材の端部に抜き挿し可
能に挿入する構成とすれば、その着脱を極めて容易にす
ることができる。また、取付部が、家具本体に対するロ
ック機能を備えている場合には、人為的に所定の操作を
しない限りは配線カバーを天板から取り外すことができ
ないので、配線カバーの良好な取り付け状態を維持する
ことが可能である。この場合、取付部を、樹脂部材に設
けた爪部又は凹部として、被取付部を家具本体に設けた
凹部又は爪として、この爪部と凹部とを係り合わせるよ
うにしている場合には、前記ロック機能を簡単な構造で
容易に構成することができる。
【0036】さらに、配線カバーの一部に、配線落とし
込み用の孔部を形成している場合には、配線カバーによ
って配線空間を覆った状態でも天板上から配線を適切に
配線空間に導くことができる。この場合、孔部を樹脂部
材の反金属部材側の端部に形成すれば、少なくとも配線
カバーの長手方向の端部に孔部を形成することができ
て、その孔部を設けることによって金属部材が何ら影響
を受けることがない。さらに、配線カバーにシャッタを
設け、前記孔部を開閉可能にしておくと、不必要な開口
を配線カバーに生じさせることがなく、必要なときにだ
け孔部を利用することができるので、外観も向上するこ
とができる。
【0037】また、樹脂部材の反金属部材側の端部同士
を突き合わせ並べてることによって複数の配線カバーを
配置するようにしている場合には、配線カバー一つあた
りの重量を軽くして取り扱いの便を向上することがで
き、長さ変更も容易である。特にこの場合、上述のよう
に樹脂部材の反金属部材側の端部に孔部を形成しておけ
ば、突き合わせた樹脂部材同士の間に複数の孔部を形成
することができる。
【0038】また、家具本体が天板であって、配線カバ
ーを天板の少なくとも後縁部に沿って配置すれば、天板
上での作業の妨げとならない範囲で天板の使用領域を広
く確保することができる。以上のような配線カバーは、
コンピュータや照明器具等の配線を伴う机やサーバラッ
ク等の天板に適用した場合に極めて有用なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用したサーバラックを示
す斜視図。
【図2】同側面図。
【図3】同一部を拡大して示す後方斜視図。
【図4】同実施例の天板部分における平面図。
【図5】同実施例の一態様を示す斜視図。
【図6】同要部を拡大して示す分解斜視図。
【図7】同実施例の作用を示す図3におけるVII−V
II線断面図。
【図8】同実施例の要部を拡大して示す分解斜視図。
【図9】同要部を示す図3におけるIX−IX線断面
図。
【図10】同実施例の他の態様を示す斜視図。
【図11】同断面図。
【図12】本発明の変形例を一部を拡大して示す断面
図。
【符号の説明】
1…配線カバー 2…樹脂部材 3…金属部材(スチール部材) 4…天板 4a…後縁 25、26…爪部 45、54、66…凹部(開口窓) H…孔部 R…サーバラック X…取付部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺口 豪 大阪市東成区大今里南6丁目1番1号 コ クヨ株式会社内 (72)発明者 善田 陽一 大阪市東成区大今里南6丁目1番1号 コ クヨ株式会社内 Fターム(参考) 3B053 NN01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下方に形成される配線空間を上方から覆う
    ように配置されるものであって、 家具本体に設定した被取付部に取り付け得る取付部を形
    成した樹脂部材と、この樹脂部材に取り付けられる金属
    部材とを具備し、金属部材を、磁石を吸着し得る素材で
    形成していることを特徴とする配線カバー。
  2. 【請求項2】金属部材が、長手方向に各部等断面形状を
    なすものであることを特徴とする請求項1記載の配線カ
    バー。
  3. 【請求項3】一対の樹脂部材を、金属部材の長手方向の
    両端部に配置していることを特徴とする請求項1又は2
    記載の配線カバー。
  4. 【請求項4】樹脂部材の一部を、金属部材の長手方向の
    端部に抜き挿し可能に挿入することによって、樹脂部材
    に金属部材を取り付けていることを特徴とする請求項
    1、2又は3記載の配線カバー。
  5. 【請求項5】取付部に、家具本体に対する取り付け状態
    を保持するロック機能を付与していることを特徴とする
    請求項1、2、3又は4記載の配線カバー。
  6. 【請求項6】取付部が、樹脂部材に設けた爪部又は凹部
    であり、それに対応する被取付部が家具本体に設けた凹
    部又は爪部であることを特徴とする請求項5記載の配線
    カバー。
  7. 【請求項7】長手方向における端部又は一部に、配線を
    落とし込み得る孔部を形成していることを特徴とする請
    求項1、2、3、4、5又は6記載の配線カバー。
  8. 【請求項8】孔部を、樹脂部材の反金属部材側の端部に
    形成していることを特徴とする請求項7記載の配線カバ
    ー。
  9. 【請求項9】樹脂部材が、前記孔部を開閉し得るシャッ
    タを具備していることを特徴とする請求項8記載の配線
    カバー。
  10. 【請求項10】複数の配線カバーを、樹脂部材の反金属
    部材側の端部同士を突き合わせ並べて配置することによ
    って、前記配線空間を覆うようにしていることを特徴と
    する請求項2、3、4、5、6、7、8又は9記載の配
    線カバー。
  11. 【請求項11】家具本体が天板であって、その天板の少
    なくとも後縁部に沿って配置していることを特徴とする
    請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は
    11記載の配線カバー。
  12. 【請求項12】机やサーバラック等の天板に適用してい
    ることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、
    7、8、9、10又は11記載の配線カバー。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011139961A (ja) * 2011-04-25 2011-07-21 Itoki Corp
JP2013094234A (ja) * 2011-10-28 2013-05-20 Itoki Corp 机及びこれに使用する配線空間用カバー
JP2015047571A (ja) * 2013-09-02 2015-03-16 株式会社岡村製作所 作業台
JP2016137166A (ja) * 2015-01-28 2016-08-04 株式会社岡村製作所 天板昇降式デスク

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