JPH04176342A - 竪型粉砕機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、回転テーブルと粉砕ローラとの協働により、
石灰石や高炉スラグ、セメント原料などの原料を粉砕す
る竪型粉砕機に関するものである。

［従来の技術］ 石灰石や高炉スラグ、セメント原料などの原料を細か（
粉砕し粉体とする粉砕機の一種として、第４図に示すよ
うに、回転テーブルと粉砕ローラとを備えた竪型粉砕機
１が広く用いられている。

この種の粉砕機は、円筒状ケーシング１ａの下部におい
てモータ２Ａにより減速機２で駆動されて低速回転する
円盤状の回転テーブル３Ａと、その上面外周部を円周方
向へ等分する箇所に油圧などで圧接されて従動回転する
複数個の粉砕ローラ４とを備えている。

粉砕ローラ４はケーシング１ａに軸６によって揺動自在
に軸支されたアーム５とアーム７を介して油圧シリンダ
９のピストンロッド１０に連結されており、油圧シリン
ダ９を作動させることにより、粉砕ローラ４を回転テー
ブル３Ａ上に押圧して原料への粉砕圧力を与えている。

また、第５図に示すように、軸６を支承する軸受８ａお
よび軸受８ａを格納する軸受ハウジング８は架台２０の
上面に固設されている。３Ｂは回転テーブル３Ａの外周
縁に設けられ原料層Ｅを調整するダムリング、１４は回
転テーブル３Ａ周囲のガス吹上用の環状空間通路、１５
は熱風吹上通路、１３は羽根１３Ａにより粉砕された原
料を分級する回転セパレーク、１６はガスと共に製品を
取り出す排出口、１７は原料投入シュートである。

このような竪型粉砕機において、回転テーブル３Ａの中
央部へ原料投入シュート】７で供給された原料は、回転
テーブル３Ａの回転によりテーブル半径方向の遠心力を
受けて回転テーブル３Ａ上を滑るときに回転テーブル３
Ａにより回転方向の力を受け、回転テーブル３Ａとの間
で滑って回転テーブル３Ａの回転数よりいくらか遅い回
転を行なう。以上２つの力、すなわち、半径方向と回転
方向の力とが合成され、原料は回転テーブル３Ａ上を渦
巻状の軌跡を描いて回転テーブル３Ａの外周部へ移動す
る。この外周部には、ローラが圧接されて回転している
ので、渦巻線を描いた原料は粉砕ローラ４と回転テーブ
ル３Ａとの間ヘローラ軸方向とある角度をなす方向から
進入して噛み込まれて粉砕される。

一方、ケーシング１ａの基部にはダクトによって空気、
あるいは熱風などのガスが導かれており、このガスが回
転テーブル３Ａの外周面とケーシングの内周面との間の
環状空間通路１４から吹き上がることにより、粉砕され
た微粉体はガスに同伴されてケーシング１ａ内を上昇し
、上部に位置するセパレータ１３の羽根１３Ａにより分
級作用を受け、所定粒度の製品はガスと共に排出口１６
から排出され次の工程へ送られる。

［発明が解決しようとする課題］ 上記のごとき従来の竪型粉砕機において、たとえば、高
炉スラグなどを粉砕する場合、高炉スラグに水分が混じ
っているとき高炉スラグは自硬性があり、これが原料投
入シュートを経由して竪型粉砕機内へ入るときに、竪型
粉砕機内を流れる乾燥熱源である熱風ガスに昇温されて
原料投入シュートの内面に付着したまま固結し、次第に
太き（発達してシュート内通路を狭くしたり閉塞したり
するので、原料の円滑な流通を阻害する。

本発明の竪型粉砕機は、上述の原料投入シュート内面の
付着物を除去して、粉砕機の運転を継続しながらシュー
ト内面を常時清浄な状態に保持するためのものである。

［課題を解決するための手段コ 上記の課題を解決するために、本発明の竪型粉砕機は、 回転テーブルの外周部上面に複数個の回転自在な粉砕ロ
ーラを配置し、回転テーブル中央部直上に垂下する原料
投入シュートを経由して供給した原料を粉砕ローラに所
定の粉砕圧力を与えて回転テーブル上面と粉砕ローラ周
面との間で粉砕する竪型粉砕機において、該原料投入シ
ュート直上より中心軸上に回転自在で略り字形に屈曲し
た回転軸を垂下して設け、該回転軸より該原料投入シュ
ートの半径方向へ水平に突出するレバーを該回転軸の上
下方向の略等間隔に複数個配設し、該レバーの先端の各
々にピン接合され１端が該原料投入シュート内面に当接
する上下方向長尺で板状のカッタを配設するとともに、
該カッタの他端と該レバーとの間に引張りコイルばねを
枢着した構成とした。

［作用］ 本発明の竪型粉砕機においては、原料投入シュート内に
略り字形に屈曲した回転軸を真上から垂下し、これに略
等ピッチで上下に水平に突出するレバーを設け、このレ
バーの先端にビン接合され、引張りコイルばねの付勢力
で端部の刃先が原料投入シュート内面に押圧されて当接
するカッタを有する清掃装置を具備したので、運転中に
回転軸を駆動回転することにより、カッタがシュート内
面の付着物を削ぎ落しながら清掃する。このとき、特に
硬く固着した付着物があり、回転駆動用のモータが過負
荷となるほど過大な抵抗があるときには引張りコイルば
ねの付勢力に抗してカッタが逃げ、安全装置として働く
。

［実施例コ 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図〜第３図は本発明の実施例に係り、第１図は竪型
粉砕機の全体縦断面図、第２図は第１図■−■視の平面
断面図、第３図は第２図ＩＩＩ−ＩＩＩ視の要部平面断
面図である。

図において、１は竪型粉砕機、２は減速機、２Ａは電動
機、３Ａは回転テーブル、３Ｂはダムリング、４は粉砕
ローラ、５はアーム、６は軸、７はアーム、８は軸受ハ
ウジング、８ａは軸受、９は油圧シリンダ、１０はピス
トンロッド、１３はセパレータ、１３Ａはセパレータ羽
根、１４は環状空間通路、１５は熱風吹上通路、１６は
排出口、１７は原料投入シュートであり、その構造およ
び作用は従来の技術で説明したとおりのものである。

次に、清掃装置１００について説明する。清掃装置１０
０は原料投入シュート１７の内面を清浄な状態にするた
めのものであり、原料投入シュート１７の上部から中心
軸線上を垂下する略り字形に屈曲した回転軸１１０と、
回転軸１１０の上下方向に略等間隔に水平に突出して設
けたレバー１２０と、レバー１２０の先端でレバー１２
０を挾むフォークエンドでビン接合され、ピン支点１３
０ａによって水平方向に回動する上下方向長手の板状の
カッタ１３０から構成される。そしてカッタ１３０の１
端はシュート内面に当接するよう他端とレバー１２０と
の間に引張りコイルばね１４０が枢着されている。カッ
タ１３０の材質は鋼製のほか、硬質のプラスチックや弾
性ゴムであっても良い。

以上のように原料投入シュート１７の長さのほぼ全長に
亘って配列されたカッタ１３０を有する清掃装置１００
は、回転軸１１０の上端に設置された可変速電動機１５
０に連結され任意の回転速度、すなわち２０〜１１００
ｒｐ程度の範囲で回転駆動される。なお、使用状況によ
って定速の電動機を用いてもよい。

そして、第２図に示すように、原料投入シュート１７内
で付着物５０のないところでは、カッタ１３０は引張り
コイルばね１４０の伸張度が小さいのでシュート内面に
当接する力は弱くシュート内面に沿って回転する。付着
物５０のあるところではその付着物５０の厚さや硬さに
応じてカッタ１３０はピン支点１３０ａを中心として適
当に回動して、その過程で引張りコイルばね１４０によ
る押付力とシュート内面の周方向へ向かうカッタ１３０
の剪断力で付着物５０を少しずつ削り落してシュート１
７内面を清掃する。可変速電動機１５０の回転数は、付
着物５０の固着頻度を考慮して適当に増減することが必
要である。清掃装置１００の運転は連続であっても良い
し、適当な時間間隔による間欠運転、たとえば、５分運
転＝１０分休止としても良い。

しかし、粉砕原料が粘着性があり、特に付着しやすいも
のである場合、本清掃装置１００は原料投入シュート１
７内に設けられているので、投入原料の通過の障害とな
り、原料が本清掃装置１００を核としてブリッジを生成
し閉塞する惧れも有るので、清掃作業を行なわせる必要
がないときでも低速で回転軸１１０を回転駆動しておく
ことが望ましい。したがって、粉砕機１の運転中は、本
清掃装置１００は低速と高速の交互運転とし、低速と高
速の運転時間比は原料性状や付着状況を考慮して決定す
るものとする。

［発明の効果］ 以上述べたように、本発明の竪型粉砕機においては、回
転軸によって原料投入シュート内面を清掃するカッタを
有する清掃装置を具備しているので、運転中自動的に、
かつ、遠隔操作で原料投入シュート内面の付着物を除去
することができる。

したがって、シュート内面を清浄に保持し、円滑な原料
供給が確保される。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本発明の実施例に係り、第１図は竪型
粉砕機の全体縦断面図、第２図は第１図■−■視の平面
断面図、第３図は第２図ｍ−ｍ視の要部平面断面図であ
る。第４図〜第５図は従来の竪型粉砕機の実施例を示し
、第４図は全体縦断面図、第５図は第４図ｖ−■視の側
面図である。 １・・・・・・・・・竪型粉砕機、　２・・・・・・・
・・減速機、３Ａ・・・・・・回転テーブル、４・・・
・・・・・・粉砕ローラ、１７・・・・・・・・・原料
投入シュート、５０・・・・・・・・・付着物、 １００・・・・・・清掃装置、１１０・・・・・・・・
・回転軸、１２０・・・・・・レバー、　　１３０・・
・・・・・・・カッタ、１３０ａ・・・ビン支点、 １４０・・・・・・引張りコイルばね、１５０・・・・
・・可変速電動機。 特許出願人　　宇部興産株式会社 第２図 第３図 第４図 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）回転テーブルの外周部上面に複数個の回転自在な
   粉砕ローラを配置し、回転テーブル中央部直上に垂下す
   る原料投入シュートを経由して供給した原料を粉砕ロー
   ラに所定の粉砕圧力を与えて回転テーブル上面と粉砕ロ
   ーラ周面との間で粉砕する竪型粉砕機において、 該原料投入シュート直上より中心軸上に回転自在で略Ｌ
   字形に屈曲した回転軸を垂下して設け、該回転軸より該
   原料投入シュートの半径方向へ水平に突出するレバーを
   該回転軸の上下方向の略等間隔に複数個配設し、 該レバーの先端の各々にピン接合され１端が該原料投入
   シュート内面に当接する上下方向長尺で板状のカッタを
   配設するとともに、該カッタの他端と該レバーとの間に
   引張りコイルばねを枢着したことを特徴とする竪型粉砕
   機。